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Friendly Match:Hibernian vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Hibernian 2−1 ARSENAL
2021年7月13日(火)Friendly Match, Easter Road

Goal
 (21)Boyle
 (69)Mackay
 (82)32Smith Rowe(←2Bellerín)


33Okonkwo

17Cédric  35Clarke  22Marí  31Kolasinac

  25Elneny  15Maitland-Niles

24Nelson    30Nketiah    12Willian

14Aubameyang



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後半から


49Hein

17Cédric  27Rekik  22Marí  31Kolasinac

5T. Partey  25Elneny

19Pépé    32Smith Rowe    26Balogun

9Lacazette



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最終形


49Hein

2Bellerín  27Rekik  22Marí  23Hutchinson

  5T. Partey  29Henry-Francis

19Pépé    32Smith Rowe    26Balogun

9Lacazette



Arsenal 1.jpg2021/22シーズンの幕開けの
プレーシンズンマッチ初戦は
スコットランドのハイバーニアンとの
アウェイでの試合になりました。

先日までユーロ2020が行われていた為に
大会に参加していた選手はまだ合流していませんので
主力選手とリザーブの選手の
混成チームが組まれました。

まず注目したのはゴールマウスを任された
33オコンクォです。

先日契約更新すると同時に
ファーストチームへの昇格が発表された33オコンクォは
今シーズンは第3GKを務める事になると思われますが
これまでファーストチームの公式戦で起用された事はなく
しかも昨シーズンはリザーブチームでも
8試合でしか起用されていませんので
33オコンクォのプレーを良く観た事がなかっただけに
非常に楽しみにしていましたが
残念ながら期待した様なプレーを観る事は出来ませんでした。

まず最初のミスは9分過ぎ、
左サイドから入れられたシンプルなクロスのハイボールを
ジャンプしてキャッチしようとした時に
ハンブルしてしまいました。

ハンブルしたボールの落ち所が良かったので
失点には繋がりませんでしたが
ファーサイドに相手の選手が飛び込んでいましたので
状況によってはこの場面で失点していても
おかしくなかったと思います。

そしてここで与えた右サイドからのCKに対しても
目測を誤ったのか、前に出ながらも
ボールがその頭上を通り過ぎてしまうと言う
ミスを繰り返してしまいました。

この2つのミスでテンパってしまったのか
決定的なミスを犯してしまい失点してしまいました。

21分、メイシーが蹴ったゴールキックに対して
相手選手と35クラークが競り合ったルーズボールを
17セドリックが33オコンクォに戻しましたが
そのバックパスを33オコンクォは空振りしてしまい
詰めていたボイルに無人のゴールに蹴り込まれて失点。

確かに猛然と迫ってくるボイルの姿が
視界に入っていたと思われますし、
17セドリックのバックパスは
難しいバウンドのボールだったかもしれませんが
そのボールに対して33オコンクォは
一瞬前に出て処理するか迷った挙句に
一番難しいバウンドの所で
処理する格好になってしまったのは
大きな判断ミスだったと思います。

その後はしっかりとしたセービングも観せて
持っているポテンシャルの片鱗を観せていましたが
ファーストチームの試合に初めて起用された事による
緊張があった事を差し引いても
そのプレッシャーに打ち勝つだけの
強いメンタルを観せられなかったのは残念です。

ファーストチームの第3GKの役割は
基本的には正GKのバックアップですので
先発したGKが怪我等でプレー続行出来なくなった時に
急遽ピッチに出て行かなければならない場面も多いと思います。
その様な状況に対して何の問題もなく
後を引き継ぐだけのメンタル的な強さが
この試合の33オコンクォに備わっている様には
残念ながら観えませんでした。

そう言う意味では同じくファーストチームの試合に
初めて起用された49ヘインは
落ち着いていたと思います。

まぁ、35オコンクォがやらかしてしまったので
その分、気は楽だったのかもしれませんが
実際、18歳の時にエストニア代表としてデビューし
既に8キャップを飾っていますので
場数を踏んでいる分、メンタル的なタフさは
49ヘインの方が上の様に観えました。

左サイドからのCKをファーサイドで
ハンロンにヘッドで折り返されたボールを
マッケイにヘッドで押し込まれてしまった
69分の失点の場面では
ゴール前のポジショニング争いに負けてしまう等
まだまだ改善の余地があると思いますが
66分過ぎのニスベットの危険なシュートに対しても
しっかりとセーブする等実力の片鱗は観せたと思います。

1レノがまだ合流前で13ルナルソンに移籍の噂がある現状を考えますと
次のレンジャース戦もこの2人が起用されるかもしれませんが
次こそは33オコンクォには第3GKとして抜擢された実力を
観せて欲しいと思います。

攻撃陣に関しては明暗がはっきりと別れた様に感じます。

アルテタ監督も指摘していた様に
トレーニングを開始してからまだ4日程しか経っていない事もあり
動きの悪い選手もいましたが
その中で30エンケティアと24ネルソンは
非常に良かったと思います。

30エンケティアはポジション的にはトップ下に入ったと思われますが
実際は横並びの2トップの様に観える場面もありましたので
縦に並んだ2トップと言うべきポジションだったのかもしれません。

その30エンケティアは試合開始早々に見せ場を作りました。

4分過ぎ、鋭いプレスを仕掛けてハンロンから
ボールを強奪した30エンケティアは
そのままボールを持ち込んで
メイシーと1対1になった所で
狙い済ましてシュートを放ちました。
残念ながらそのシュートは枠を外れてしまいましたが
試合開始早々の様子見の段階で
いきなりトップギアで仕掛けた30エンケティアの
やる気が観れた場面でした。

その後も30エンケティアは
2ラインの間を中心に活発に動き回りながら
前線での繋ぎ役を担い
チャンスがあれば14オーバメヤンを追い越していき
フィニッシュに絡むプレーは
前半のチームの良いアクセントになっていたと思います。

一方の24ネルソンはサイドを起点としていましたが
ハーフレーンをうまく突いて相手に脅威を与えていたと思います。

残念ながらメイシーのファインセーブでゴールこそ奪えませんでしたが
中に入ってきた12ウィリアンから送られたパスを
右ハーフレーンで受けた24ネルソンが
鋭い身のこなしでマーカーを外して
右脚を振り抜いた19分過ぎの場面は
非常に可能性を感じさせる仕掛けでしたし
17セドリックのクロスをファーサイドで31コラシナツが
ヘッドで折り返したボールを
ゴール前に入り込んできた24ネルソンが
ダイレクトボレーで合わせた31分過ぎの場面は
ゴール前にいた30エンケティアに当たらなければ
ゴールを奪えていたかもしれません。

26バロガンがファーストチームへ昇格する事で
自分の立場が危うくなりつつある30エンケティア、
昨シーズン後半は全く出番がなく
今も微妙な立ち位置の24ネルソン、
下部組織から上がって来たこの2人は
自らの存在価値を証明しようと
完全に仕上がった状態でこのプレシーズンに挑んで来たのが
はっきりと分かる出来だったと思いますし
「今シーズンこそはブレイクしてくれるのでは?」
と期待を抱くには十分の存在感を示したと思います。

一方で14オーバメヤン、9ラカゼット、12ウィリアンの
ベテラン勢は良くなかったと思います。

昨シーズンと同様にプレーにスピードとキレがない為に
得意の形に入った様に観えても
対峙したマーカーに簡単にブロックされてしまう14オーバメヤン、
ポストプレーやラストパスの供給役としては
流石と思わせる存在感を示す一方で
シュートの局面では殆ど存在感を示せなかった9ラカゼット、
前半のメンバーならばチャンスメイクの役割を
担わなければならなかったにも関わらず
相変わらず散発的に存在感を観せるだけの12ウィリアン。

まだプレシーズンが始動して
数日しか経っていませんので
本調子ではないのは当然と言えば当然ですが
一方で不振だった昨シーズンの姿を観ている様で
非常に心配です。

そういう意味では昨シーズン終盤の好調ぶりを
この試合でも持続して観せた19ペペは
今シーズンは更なる飛躍を観せてくれるかもしれません。

後半から右サイドで起用された19ペペは
自分が何をするべきかを良く理解している印象で
その右サイドから何度となくドリブルで仕掛け
カットインした所からゴールを狙うプレーは
相手を苦しめていたと思います。
まぁ、PKは決めなければならなかったと思いますが
7サカと共にこのポジションの主軸を担う事になりそうです。

それ以外ではこれまで中々中盤で起用される事がなかった
15メイトランド=ナイルズが中盤で起用されました。

結論から言えば悪くなかったと思いますが
序列を変える程のインパクトも示せなかったと思います。
要所要所では効果的なパスを出す場面もありましたが
同時にどこにいるのかわからなくなる場面もあり
これまでの課題通り中盤の選手としては
ゲームメイク力が足りない印象のままでした。

GKの2人以外でも何人かのリザーブの選手が起用されました。

まずCBの先発で起用されたのが35クラークでした。
生え抜きの35クラークは上背はありませんが
その上背のなさを感じさせないフィジカル的な強さを観せ、
昨シーズン途中からオールダム・アスレティックにローン移籍し
そこでレギュラーとしてプレーした経験が自信となっているのか
ファーストチームの試合に初出場したとは思えない程、
堂々とした振る舞いを観せて
このレベルの試合でも十分に通用する所を観せたと思います。

その35クラークに比べて後半からCBに入った27レキクは
決して悪かったわけではありませんが
存在感は希薄でリザーブの選手が
ファーストチームの試合に参加している様な印象は
否めませんでした。

25エルネニーに代わって後半途中から中盤の底に入った
29ヘンリー・フランシスも17歳と思えない
堂々としたプレーを観せていたと思います。

DMFとしてアグレッシブなチャージを観せたかと思えば
ボールの流れの中でプレー出来るのは勿論の事、
積極的にパスを要求する姿もあり
この歳でチームの一員としてしっかりとプレーしていたと思います。

一方で後半途中から左SBで起用された23ハッチンソンは
残念ながら殆ど見せ場を作る事は出来ませんでしたが
本職はサイドアタッカーの選手ですので
仕方がなかったと思います。

そしてこの試合のアーセナルのゴールは
82分まで待たなければなりませんでした。

82分、5トーマスのパスを受けた9ラカゼットから送られた
スルーパスで裏に抜け出した2ベジェリンが送ったクロスを
ファーサイドに走りこんできた32スミス・ロウが
ダイレクトで合わせてゴール!!

どうやら32スミス・ロウの背番号が「10」になる様ですが
その背番号に相応しいプレーを今シーズンも観せてくれそうです。

結局アーセナルのゴールはこの1つだけで
2−1で敗れてしまいましたが
2つの失点は33オコンクォのミスによる失点と
本当はオフサイドだった後半のセットプレーの失点であり、
反対に開始早々のチャンスで30エンケティアが決めていたら、
そして19ペペがPKを決めていたら
勝敗は逆になっていたかもしれませんので
プレシーズンマッチ初戦の敗北は
悲観する様な結果ではなかったと思います。

次は昨シーズンのスコットランドリーグの覇者である
グラスゴー・レンジャーズとの試合です。
宿敵のレンジャースを叩き潰す為に
休暇を切り上げて合流してきた
元セルティックの3ティアニーと共に
次はしっかりとした勝利を挙げて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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