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「ホームグロウン制度」の改革について、、、。 [プレミア・リーグ]

「ホームグロウン制度」の改革について。


今回は少し前にちょっと気になるニュースがありましたので
その事について私見を書いてみたいと思います。

それは「ホームグロウン制度」の改革案です。

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これまでの「ホームグロウン制度」は、
・プレミアリーグのファーストチームの22歳以上のシニアの登録数は25名まで
・そのうち21歳の誕生日を迎えるシーズンまでに
 3年以上イングランド&ウェールズ内のクラブに所属していた選手を
 国籍を問わず「ホームグロウン」選手とする。
 その「ホームグロウン」選手は最低8名の登録が必要
 (反対に言うと「非ホームグロウン」選手は17名まで)
・その他21歳以下の選手の登録は随時追加出来る。
 と言う制度です。

そして今回FAが発表した改革案は
・「ホームグロウン」として登録する選手は国籍を問わず
 18歳の誕生日を迎えるシーズンまでに
 3年以上イングランド&ウェールズ内のクラブに所属していた選手に引き下げ
・その「ホームグロウン」選手は最低12名の登録に増加
 (反対に言うと「非ホームグロウン」選手は13名まで)
・「ホームグロウン」選手の内最低2名は、国籍を問わず
 18歳の誕生日までの3年間そのクラブに所属した者が必要

先日発表された労働許可証の発券の改革案と共に
今後のチーム強化に大きな影響を及ぼしそうに感じます。


この「ホームグロウン制度」の改革案は
その国のトップリーグのクラブとヨーロッパの試合において
イングランド籍の選手が試合に出場した比率が
他国に比べて非常に低い事が
近年国際舞台でのイングランド代表の弱体化の原因と捉え
この「ホームグロウン制度」の改革で
イングランド籍の選手の出場機会を増やす事で
代表チームの強化に繋げる事を目的にしているようです。

確かに昨今のイングランド代表の弱体化は
明らかに進んでいる様に感じます。
攻撃的な選手に関してはリバプールのスターリッジとスターリング、
スパーズのケイン、エヴァートンのバークリー、
そしてアーセナルの10ジャック、14ウォルコット、15チェンバレンと
ワールドクラスとはいかなくても可能性を感じるタレントはいると思います。

一方の守備陣はどうなのか?
特にCBはかなり厳しい状態だと私も思います。
ファーディナント、テリーの後に続くべきCBが
ケイヒルとジャギエルカではやはり寂しく感じます。
本来ならばスモーリングやフィル・ジョーンズが
とっくの昔に代表のレギュラーで定着している事が期待されていましたが
完全に伸び悩みその期待に全く応えられていません。

それではそれらの選手が自分のクラブで出場機会を与えられれば
今まで以上に伸びるのでしょうか?
確かに底辺からの全体的な底上げにはなると思います。
それにより新たな可能性のあるタレントが見つかるかもしれませんが
あくまでも新たなタレントが生まれる訳ではなく
今まで見逃されてきたタレントが発見されるに留まるだけの様に
個人的には感じます。

W杯やユーロに出場、グループリーグ突破、
ベスト16やベスト8辺りを目標にするのならば
このホームグロウン制度の改革だけで
効果は出るのかもしれませんが
優勝を目指すのならばホームグロウン制度の改革だけでは
殆ど意味がない様に感じます。

W杯やユーロで優勝を狙えるチームを作るのならば
過去のフランスや最近のドイツの様に
もっと低い年齢層の時から各クラブ単位ではなく
FAとしての一貫した指導と育成するシステムが
絶対に必要だと感じます。

その低年齢層からの英才教育が
色々な意味で本当に良い物かどうかは分かりませんが
本当の意味での優れたタレントとして育つ事が出来れば
自国のクラブに留まらず国外のクラブにも多くの選手が
主力選手として活躍しているスペインの選手の様に
外国人枠やホームグロウン云々等は関係なくても
自らの力で出場機会を掴む様になると思います。

それと共にこのイングランド代表の弱体化の問題は
金銭的・環境的に恵まれている選手が多いと思われる
イングランドの選手の現状にも問題があるのかもしれません。
ドイツやフランスやスペイン、最近ではベルギーもそうかもしれませんが
それらの国の若い選手は所属クラブの状況よりも良い状況があれば
仮に国外のクラブであってもそのチャンスを掴もうとする積極さがありますが
イングランドの若い選手がより良い状況を掴む為に
若くして国外に活躍の場を求める事例は最近では殆ど無いと思われます。
それは下部組織でも金銭的・環境的に
恵まれた状況にいる為なのかもしれませんし、
本土から離れている島国のイングランド人の気質的に
国外に積極的に出て行こうとする気質がないのかもしれませんが
どちらにせよより高いレベルで挑戦する様な志が
今のイングランドの選手には少ない様に感じます。
この事も将来を期待されていた才能豊かな若い選手が
軒並み伸び悩んでいるの事にも多かれ少なかれ関係している様に感じます。

どちらんせよイングランド代表を強化する為には
もっと根っこの所から抜本的な改革をしなければ難しいと思います。


と、前置きはこれ位にしましてここからが本題です。

この「ホームグロウン制度」の改革案はイングランド代表には
多少は良いとしても各クラブにはマイナス面の方が大きい様に感じます。

まず懸念される事は現行のホームグロウン選手の取り扱いです。
まだこの件に関しては明記されていない様に思いますが
現在のホームグロウン選手の中には
18歳頃に各クラブの下部組織に入団し
その後ファーストチームに昇格した
他国籍のホームグロウン選手が何人もいます。
それと共に更に若い他国籍の選手には現行ならばシニアになる年齢の時に
ホームグロウン選手になれるはずだった選手もいます。

現在のアーセナルでは前者に該当する
1990年4月生まれの1シュチェスニーがアーセナルのアカデミー加わったのは
2006年7月ですので残念ながら新しいホームグロウンでは該当せず
18歳でアーセナルに加入した34コクランも該当しなくなります。
ローンに出ている18歳で加入した26マルティネスと31宮市も
同様に該当しなくなります。
後者に該当する
2011年7月に加入した1995年3月生まれの39ベジェリン、
2013年1月に加入した1997年1月生まれの35ザラレム、
2015年1月に加入した1998年1月生まれの36ビエリクは
ホームグロウン選手に該当しなくなりますが
2011年7月に加入しても1995年7月生まれの27グナブリーは
ホームグロウン選手に該当すると思われます。
(さっと調べましたので間違いがありましたらすみません)

新しい「ホームグロウン制度」が施行された時に
これらの選手達の去就がどうなるのか非常に気になります。
少なくともファーストチームのシニア枠は13名しかありませんので
その時点でレギュラークラスの立場でなければ
チームに残れない可能性が高くなると思います。
同様に若い選手達も現行のままならば
チームの中での立場を確立すための時間的猶予が
長ければ20代半ばまで与えられる事もあると思いますが
新しい制度になりますと22歳になるまでに
ファーストチームに定着しレギュラークラスの立場を確立出来ていなければ
将来性があったとしてもチームに残れない可能性が出てくると思われます。

よって現実的に他国籍の若い選手がホームグロウンの権利を獲得するのは
非常に難しく今後ホームグロウン選手になるのは
その殆どがイングランド&ウェールズ籍の選手になると思われます。
他国籍の若い選手を獲得してホームグロウンの権利を獲得する為には
16歳の誕生日を迎えるシーズンには加入しなければなりません。
FIFAの規定では18歳以下の選手の獲得は原則禁止されていますが
EU内等の選手は16〜18歳でも獲得は可能ですので
不可能ではありませんが
現実的にはかなり難しくなると思います。

結果、今後国外からの選手の獲得は大きく2つに分かれると思います。
年齢に問わず完成した即戦力の選手か
16歳以下の選手です。

反対に今後は17歳以上の他国籍の選手は
将来性があってもホームグロウンになれない為に
獲得に消極的になる可能性があるかもしれません。
勿論、22歳になった時点で
レギュラークラスの選手に成長する事が分かっていたら
17歳以上の選手でも獲得する事もあると思いますが
若い選手が大成するかどうかはある意味ギャンブルですので
17歳以上の年代で獲得する選手は大分減る様に感じます。
それは選手側にとっても同様で
22歳までに大成出来なければクラブから放出される可能性が高いクラブに
リスクを負って加入を希望する選手自体も同様に減ると思われます。

極論を言えばイングランドのクラブは他国籍の若い選手の将来性を
16歳の段階で判断しなければならないと言う問題に直面し
17歳以上になった後に才能が見出された他国籍の若い選手は
他リーグのクラブに持っていかれるケースが多くなるかもしれません。
そして他リーグに行った選手の中から大成した選手を
高額な移籍金を払ってイングランドのクラブは
獲得しなければならない時代が来る様に感じます。
しかしそれはイングランドのクラブにとっては
経営上の大きな負担となり今後苦しめられると思います。

一方、イングランド&ウェールズ籍の選手達の需要は
確かに高くなると思います。
しかしここで問題になるのが
イングランド&ウェールズ籍の選手の質と
移籍金の高騰化だと思います。

昨夏ユナイテッドがルーク・ショーの獲得に要した移籍金は£3000万、
アーセナルが21チェンバースの獲得に要した移籍金は£1600万、
現時点でも他国籍の選手に比べると明らかに高い移籍金だと思いますが
今後は更に拍車がかかると考えられます。
しかも即戦力として十分に期待できるレベルのタレントならば良いのですが
多くのクラブが新しい「ホームグロウン制度」を満たしていない現状を考えますと
2016年から段階的に実施されるとは言え
今後数シーズンの間はホームグロウンの数合わせの為に
イングランド&ウェールズ籍の選手の獲得が必要となり
タレント力が十分ではないタレントの獲得も
非常に多くなってくると思います。

しかもそこで動く金額は他国籍のタレントと比べて
タレント力に見合った金額より上回る金額となり
ベンチに座らせる選手の為に
£2000万クラスの移籍金を投資する様な事態が
日常化するかもしれません。
その上FFPの問題もありますので
投資できる金額にも限界があります。
本来補強が必要なポジションに十分に投資が出来なくなれば
タレント力を落とした補強をするしかなくなります。
それによりチーム力を落としたPLのクラブは
結果的にヨーロッパの舞台において結果が出なくなり
ヨーロッパの舞台で活躍出来ないクラブは
クラブとしての魅力を落としてしまい
そしてワールドクラスのタレントにとっての
魅力的な移籍先ではなくなるかもしれません。
優れたタレントが減ったPLは
リーグとしての魅力も落としてしまい
現在のPLの各クラブを支えている莫大な放映権料はなくなり
リーグ全体としても衰退していく可能性もあると思います。

勿論、ここまで言ってしまうのは飛躍しすぎているかもしれませんが
上手く立ち回らなければ
この様な最悪のケースもあり得ない話ではないと思います。
特に遂にブンデスリーガに抜かれてしまった
UEFAランキングの面に於いては
この新しい「ホームグロウン制度」により
PLのクラブが競争力を落としてしまう状況が起こってしまえば
あのセリエAに追いつかれてしまう日が来るかもしれません。

今後2016年の施行を前にして
ホームグロウン選手の頭数を合わせる為に各クラブは揃って
イングランド&ウェールズ籍の選手の獲得に動くと思われます。
勿論、自クラブの下部組織からの新たな選手でホームグロウン枠を
賄う事が出来れば理想的だと思いますが
そう簡単にファーストチームで活躍出来るタレントが
生まれるものではありませんので
現実的にはPL内の他のクラブから引き抜く事が必要になると思います。
そうなると経済的に優位なビッグクラブがその経済力で
中堅クラブ以下のクラブから獲得するのは確実であり
その中でもそれらのクラブの中心選手が
こぞって引き抜かれる事態が起こると思います。
ここで問題になってくるのは
ビッグクラブが中堅以下のクラブから
中心選手を引き抜いたとしても
戦力的な補強ではなくホームグロウンの枠を埋める為の獲得ならば
基本的にそれらの選手はバックアッパーとしてベンチを暖める事になります。
一方、中堅以下のクラブでは引き抜かれた中心選手の穴を埋める為に
新たな選手を獲得しなければなりませんが
同様にホームグロウン制度の縛りがありますので
イングランド&ウェールズ籍の選手を獲得する必要があった場合は
今度は下のカテゴリーのクラブから獲得する事になると思います。
よって上位クラブは現在と同様な戦力を維持する事は可能だったとしても
それ以外のクラブは下のカテゴリーの選手を補填して
戦わなければならなくなりますので
上位クラブとそれ以外のクラブとの戦力差は
大きくなる可能性があると思います。
これまで上位クラブと下位クラブとの間の戦力差が少ない事で
番狂わせが頻繁に起こるスリリングな展開が魅力の
PLの醍醐味も今後は無くなってしまうかもしれません。
スペインやドイツの様に「上位の数クラブとその他」と言う
全く別のカテゴリーで戦っている様なリーグに
成り下がってしまうかもしれません。

どちらんせよ中堅以下のクラブならば
中心選手として常時試合で活躍できた選手達にとっては
一時的にせよ確実に出場機会は失う事になる可能性がありますので
それがイングランド代表の強化に繋がるのかどうか疑問です。


最後にこの新しい「ホームグロウン制度」によって
良いか悪いかは別として国内外問わず
これまで若い将来性の高いタレントを獲得し
それを丹念に育てる戦略をとってきたアーセナルが
方針を変換するのかどうか気になります。

今後ホームグロウンに適用させる為に
国外からの若いタレントを獲得する時は
これまで以上に更に若いタレントにターゲットを絞りるのか?
それとも現在と同じスタンスで獲得し
22歳の段階でふるいにかけるのか?
確実にホームグロウン選手になる事ができる
イングランド&ウェールズ籍の選手だけの下部組織に移行するのか?
下部組織の在り方も変わってくると思います。

そしてファーストチームも他国籍の選手を
13名に減らさなければなりませんので
早ければこの夏から人員整理が始まるかもしれません。

現在のスカッドの他国籍の選手は
GK
13オスピナ
1シュチェスニー
26マルティネス(ローン中)

右SB
2ドゥビュシー
39ベジェリン

CB
4メルテザッカー
6コシールニー
5ガブリエウ

左SB
18モンレアル

CMF・DMF
34コクラン
8アルテタ
20フラミニ
24ディアビ

サイドアタカー・攻撃的MF・トップ下
19カソルラ
11エジル
17アレクシス
7ロシツキ
9ポドルスキ(ローン中)
28キャンベル(ローン中)

CF
12ジルー
22サノゴ(ローン中)

ローン中の選手を合わせて21名。

この中から他国籍枠の13名に絞る為に
最終的に最低8選手は退団する事になり、
その上新たな選手を獲得する為には
更にその枠を空ける必要が出てくる事になります。

結局怪我から復帰する事が出来なかった
24ディアビの退団は既定路線として
1月の時点で移籍する可能性もあったと言う7ロシツキ、
怪我が頻発し今シーズンは殆ど棒に振った8アルテタ、
この夏に契約が切れる20フラミニ辺りの退団は
残念ですが十分に考えられます。
また、ローンに出ている9ポドルスキ、28キャンベル、22サノゴも
退団候補に入ると思われますし
1シュチェスニーと 26マルティネスが
今後ホームグロウン選手から外れるのなら
13オスピナを含めてGKで他国籍枠を3つも使う事は
考えられませんのでクラブを去る可能性もあると思います。
また、2016年から段階的に施行されるという事ですので
30前後の4メルテザッカー、19カソルラ、18モンレアル、2ドゥビュシー辺りも
数シーズン後にはその候補に入ってくるかもしれません。

そう考えますとこの夏から
24ディアビ
7ロシツキ
8アルテタ
20フラミニ
9ポドルスキ
28キャンベル
22サノゴ
1シュチェスニー
26マルティネス
の9名の中から
数名ずつクラブを去る選手が出てくると思われます。

7ロシツキや8アルテタは年齢的に晩年に入ってきましたので
2016年から段階的に施行されるタイミングを見計らって
そのまま引退と言う最後を迎える事が出来れば
個人的には理想的だと思いますが
それ以外の選手、特にローンに出ている選手と
他国籍だけの編成のGKは
確実に人員整理の対象になる様に考えます。

しかし、我々の愛するクラブの選手が急激に入れ替わるような事態は
きっと寂しさを感じずにはいられないと思います。

私は日本人なのでイングランド代表よりも
アーセナルの今後の方が断然興味がある身ですので
国籍に関わらずクラブの選手が活躍する事が一番の希望です。
その為自国の代表の弱体化を懸念している
現地の人達との感覚の差が非常に大きい事は十分承知していますが
それでもこの「ホームグロウン制度」の改革案が
代表チームの強化に直結する様には感じませんし
それどころか一時的ではあるかもしれませんが
PLのクラブはヨーロッパの舞台で
他国のクラブに差を付けられてしまう
危機感を感じています。

一方で最近の移籍関係のゴシップを見ましても
この新しい「ホームグロウン制度」を見越して
イングランド&ウェールズ籍の選手を
積極的に獲得する様な記事は
それ程見る事はありませんので
ここまで心配する様な問題ではないのかもしれません。
また、2016年から段階的に施行され
完全施行されるにはまだまだ時間がありますので
新しい「ホームグロウン制度」の問題は
現在のスカッドの世代が一度入れ代わる位の
先の時期の問題なのかもしれませんし
その間に下部組織の選手を大成させる事で
十分賄える可能性があるのかもしれません。

しかし、どちらにせよ豪華な選手を揃え、
上位クラブと下位クラブとの戦力差が少なく
スリリングな試合を提供してくれてる
PLの面白さを半減させてしまう可能性がある
この「ホームグロウン制度」の改革案は個人的には反対です。


C'mon Arsenal !!



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stotina

更新おつかれさまです。

HG制度については、ここ最近、いくつかのウェブ上のコラムでも言及がなされていますよね。
問題がないと記事にならないとはいえ、いくつか読ませてもらった限りでは、現段階ではメリットよりも、

・英国産選手の飼い殺し
・英国産選手の価値高騰

を助長し、むしろ強化と逆行するデメリットの方が大きいように思えてなりません。

ちょっと思うのは、イングランドの選手の質って、実際は言うほど落ちていないというか、そこまで変わってないんじゃないでしょうかね。
むしろ、今はルーニーなんていう、チート級のタレントがいたり、バークリーみたいなテクニカルな選手はずっと増えているはず。
なのですが、全体的に、変化がないというか、ほかの強豪国が強化される中で、相対的に落ちてきているというか。
某個人HPで年代別イングランド代表をお遊びで選んでいるのがあったんですが、なんかシアラー、コールの時代から、スタイル的になんとなく変わらないんですよね。
HG広げて、英国産選手の起用を増やしたところで、結局は十年一日的なイングランド風選手が増えるだけ、CBはみんなショウクロス的人材、みたいな惨状が待っているんではないかと(笑)。
要は全体的なビジョンとマネジメントの問題の方がでかいと思います。

あと、個人的には、PL自体の戦術性の低下が問題の一つかなー、とも思います。
良くも悪くもコンペティティヴなリーグで、サー・アレックス全盛のころから戦術的にそれほど進取ではなかった。
サーがけっきょく欧州の舞台への再挑戦をせずに引退したのは、実に示唆的な出来事だったんではないかと思います。

ただ、GKは危機的状況ですよね・・・。
相変わらずハートかよと。(笑)
ただ、これだって、ユナイテッドのGKも歴代外国人ぞろいだったり、クディチーニレベルが2ndでベンチに座ってたり、アメリカ代表のGKがそろい踏みだったり、アルムニアに帰化話が出たりと、今更の話ですよねぇ・・・。
うーん、この辺りは、もう制度のマイナーチェンジで打開できるレベル越えてるんじゃないかな・・・。

現スカッドとの関連で考えると、これを理由にして現スカッドの何人かが去るというのは、寂しさを禁じ得ませんね。
また、やはり数合わせでイングランド、ウェールズの選手を抱えるという状況は必ずしも健全ではありませんよね。
逆の方向を志向した方が、リーグとしても、結果として代表としても、全体として良くなりそうではあると思いますが・・・。

長文失礼いたしました。
ではでは。
by stotina (2015-04-01 01:16) 

silentlucidity

stotinaさん、こんにちは。

本当にイングランド代表の低迷を改善させるのは、「そこじゃないだろ〜」と突っ込みたくなりますよね(苦笑)。

確かにおっしゃる通り、代表のみならずPLのクラブも戦術等の面で他国のトレンドから遅れてきているのかもしれませんね。

と考えますとチームを操る監督の質を考えますとイングランド人の若い指導者は、、、ロジャース位でしょうかね?
未だにホジソンが代表監督をしている現状を考えますとねぇ〜(苦笑)、イングランド人の指導者が全然育って来ていないのもどうなのぉ〜?って思ってしまいますよね。

ウェールズ人ですがギグスは指導者の道に行くでしょうがそれ以外は?
フットボールIQがとてつもなく高いと言われていたスコールズは?
メディアで現役選手を批判している暇があれば自らが培ったフットボールIQをもっと若い選手に伝える務めを果たすべきですよね!! 
アーセナルもフェイマス4等のレジェンド達は指導者として全く花開きませんでしたので、、、。

戦術的な面も選手の育成システムも指導者の育成と質も他国に比べて遅れてきている点を抜本的に是正しない限りはイングランド代表もPLも2000年始めの頃のドイツの様に取り残されそうですよね。

っと、また脱線してしまいましたね(苦笑)。

ここ最近ボスが打ち出していたイングランド籍の選手を増やす流れはこの新しいHG制度を見越していたのでしょうかね?
そういう意味では昨夏に少し無理してチェンバースを獲得したのは納得できますし、次夏も一人くらいはイングランド籍の選手を獲得する事になるんでしょうかね?
今後どの様な編成になるのか心配ですよね。
シティの様に他クラブの主力を引き抜きそのまま飼い殺す様な事が常態化するのでしょうかね?
それとも思い切って下部組織の選手を登用するのでしょうかね?

丁度このHGの過渡期でチームの編成を変えざる得ない時期と予想されるボスの引退時期とが重なりますので、クラブ内の混乱が非常に心配です、、、。
まぁ、ボスの事ですのでファギーの様に老朽化したチームを残す様な事はしないと思いますが、、、。


では、また。


by silentlucidity (2015-04-01 10:30) 

roger

更新お疲れ様です。

私もHG制度の改革には反対で、本当に代表の強化に力を入れたいのであれば、ドイツのように育成システムを見直して時間をかけて取り組むべきです。
そもそもイングランド代表の強化を謳っているのに、アイルランドやスコットランド、ウェールズ出身の選手をその枠に入れている時点で意味がわかりません。
それなら、さっさと協会を統一して、ルーニーとベイルが共演できるようにすればいいというものです。

そして、HG制度が寧ろ代表強化に繋がらないことはシティを見れば明らかです。
ミルナーだけは例外ですが、HG要員として獲得されたロドウェルやシンクレアはフットボーラーとしてのキャリアを完全に後退させました。
そして、HGプレイヤーの価値が高まれば高まるほど、彼らは能力を遥かに上回る待遇を手に入れ、フットボーラーとしての野心と向上心を失い、フットボールができる外国のピッチではなく、何もしなくても高い給料を得られるイングランドのベンチに留まり続けるでしょう。

国産の逸材を手に入れるべく、若手に大枚を叩くクラブは今後も出てくるでしょうし、それ自体はやむを得ないことだと思います。
問題はそうした選手も含め、能力を証明し続けなければならない環境がイングランドにはないということです。
最初はプレミアで芽が出なくとも、他国のリーグで研鑽を積んで能力を証明し、高待遇を自力で獲得して母国に凱旋するというサクセスストーリーが一般化しないことには、いつまでも期待の若手がその才能をフルに発揮できる日は来ないのではないでしょうか。

あとは、プレミアというリーグがフィジカルに過ぎるというのもイングランドの代表とクラブが苦戦している理由のように感じます。
いつもと笛の基準が違えば、プレーしにくいというのも普通にありますが、そのせいでテクニカルな面や戦術的な面での進歩を妨げているのではないかと。
もう少し笛の基準を一般的なレベルに近づければ、例えばストークだってもう少しまともにフットボールをする気になるでしょう。
それに、近年の目を覆うような大怪我は殆どがプレミアで起きています。
ラムジーは幸運にもキャリアを回復させることができましたが、ディアビやエドゥアルドが本来送る筈だったキャリアの輝かしさを考えれば、審判のレベルと併せて見直すべき時期にきているのではないでしょうか。

それにしても、ボスはそれでもディアビに契約延長をオファーしたようですね。
ボスの愛情とそれに値するディアビの才能と姿勢は否定したくないですが、HGの枠が現状維持されたとしても、25人の登録枠を潰してしまうのは厳しいですよね。
ボスのこういった面も私は嫌いではありませんが、健康面での保証が得られないのであれば、ここはクラブの為に厳しい判断をしてほしいところです。
by roger (2015-04-03 00:22) 

silentlucidity

rogerさん、こんにちは。

本当ですよね。
ロドウェルやシンクレアは飼い殺されて完全に潰されてしまいましたよね。

勿論、元々シティでやっていくだけの実力がなかったと言ってしまえばそれまでですが、その考えがまかり通るならば今回のHGの改革案は根底から覆ってしまいますよね(苦笑)。

出場機会は与えられるものではなく掴み取るものと言う基本的な考えからすれば、クラブの中の他国の代表クラスの選手を排除してポジション争いをなくすのではなく、ポジション争いに勝つ事ができる選手を作る事が最重要だと思いますよね。 

まぁ、バランスの問題もありますが思いますが、やはり結局はFAが一丸となって育成するシステムを築けるかどうかですよね。

ディアビに契約延長の道を残すというのは正直びっくりしました(苦笑)。
噂によれば基本的には出場給の形の契約になるようですので、在籍していても試合に出れなければ籍を置いているだけの状態なんでしょうが、、、。
若くしてフランスから引き抜いてきた責任からの親心なのでしょうかね?
それとも欠場が続いていますのでフリーででもディアビと契約したがるクラブが現れない事を心配して他のクラブへのアピールなのでしょうかね?
しかし、先日の練習試合の様子を見ますとオーバーウェイトでしたよねぇ〜(苦笑)。
プレーできる状態が整ったと言うよりも準備が全然出来ていない様にしか見えません、、、この離脱期間、何していたの?、もっと言えば復帰の為に本気でトレーニングしていたの?っと思ってしまいます。
ただでさえ怪我が多い体なのですから本当に100g単位、10g単位で体調管理するくらいの徹底的な管理が必要だと思いますが、、、そこまで出来なければプロとしての自覚が足りないと思われても仕方がないように思います。

ディアビが引退はまだ考えていないのならば、現状にあったクラブ、2部とか3部のクラブで残るキャリアを楽しむ道を選んだ方が良いと思うんですが、、、。


では、また。


by silentlucidity (2015-04-03 11:48) 

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