SSブログ

Friendly Match:ARSENAL vs Everton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Everton
2022年7月16日(土)Friendly Match, M&T Bank Stadium

Goal
 (33)9Jesus(←17Cédric)
 (36)7Saka(←9Jesus)


30Turner

17Cédric  12Saliba  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka               11Martinelli

9Jesus



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
後半から


30Turner

12Saliba  16Holding  6Gabriel

 2Bellerín     25Elneny     11Martinelli

15Maitland-Niles    34Xhaka  

 19Pépé   14Nketiah



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
70分から


30Turner

2Bellerín  16Holding  22Marí  97Walters

25Elneny

15Maitland-Niles    23Lokonga 

19Pépé               24Nelson

14Nketiah

 

Substitutes
 33Okonkwo
 35Torreira
 26Balogun
 

Arsenal 1.jpgプレシーズンマッチ2戦目は
メリーランド州ボルチモアで
エヴァートンと対戦しました。

先発はGKはターナーが務め
CBにはローンから復帰した12サリバが
6ガブリエウと組みました。
中盤から前はアンカーには5トーマス、
インサイドハーフには8ウーデゴールと
34ジャカが並び
右サイドに7サカ、左サイドに11マルティネッリ、
1トップに9ジェズスが入る
レギュラー組を並べた4−3−3が組まれました

この試合も9ジェズスは際立っていたと思います。

13分過ぎ、ホルゲイトがドゥクレに出したパスが
ズレた所に反応した9ジェズスが
そのままダイレクトで右脚を振り抜きました。

このシュートはピックフォードの
ファインセーブで防がれてしまいましたが
ホルゲイトのミスを誘発させたのは
前線からの連動的なプレスが機能しているからだと言えます。

そして先制点はその9ジェズスの右脚から生まれました。

33分、17セドリックが蹴った左CKを
ファーサイドで9ジェズスが綺麗に足下に止め
そこからニアサイドの天井に突き刺しゴール!!

前に飛び出しながらボールに触れなかった
ピックフォードのミスが一番の問題だったと思いますが
それでも冷静に仕留めた決定力は流石だと思います。

そしてこのゴールよりもさらに圧巻だったのは
2点目の7サカのゴールをアシストした場面です。

36分、6ガブリエウの縦パスを受けた9ジェズスが
そのままドリブルで持ち上がり
そこから右アウトサイドで送ったラストパスを
ファーサイドに走り込んできた7サカが押し込みゴール!!

DFラインとGKの間の
ピックフォードが前に出る事の出来ないコースとスピードで
タイミング外す様に送ったアウトサイドのパスは完璧であり
しかもゴール前に走り込んできていた
11マルティネッリを囮にした事で
更に確実性を増した完璧な仕掛けを
9ジェズスは1本のパスで演出したと思います。

まだ僅か2試合ですが
決めるべき時にしっかりと決める決定力、
2列目のタレントを活かすチャンスメイク力は流石であり
同時に周囲を固められた状態でも縦パスをしっかりと収め
そこから展開するポストプレーも安定しており
現在のアーセナルのシステムの中で
1トップの選手に求められているプレーを
完璧にこなしていたと思います。

そして2トップの一角としてプレーした
ニュルンベルグ戦では
積極的にサイドにも流れて
14エンケティアと共に前線のスペースを
ワイドに使ったプレーを観せていた様に
1トップでも2トップでも
機能する事を証明したと思います。

ローン移籍から復帰してきて
去就が注目されていた12サリバも
良かったと思います。

2シーズン前のプレシーズンマッチで
1試合だけ起用された時は
まさに何も出来なかったと言う状態でしたが
この試合ではキャルバート・ルーウィンと
対峙する場面が多くありましたが
フィジカル的強度的にもスピード的にも
総じてはPLレベルに達したと言って良い様に感じます。

その一方で19分過ぎのカウンターの場面では
左サイドから送られてきたアーリークロスに対して
追走していたキャルバート・ルーウィンを捕まえる事が出来ずに
収められてしまいました。
幸い同様に戻ってきた17セドリックがカットして
シュートを撃たせませんでしたが
この場面での対応は良くなかったと思います。

下がりながらの難しい対応だったとは言え
前に出ると見せかけて途中でコースを変えた
キャルバート・ルーウィンに背後を取られてしまい、
クロスが送られた瞬間
オフサイドを取ろうとしたのか?
それともキャルバート・ルーウィンの位置を
失認していたのか分かりませんが
一瞬迷った様に一歩目で出遅れてしまい
捕まえきれなかったのは
良くなかったと思います。

もしかしたらリーグ1ならば
そこから自らのフィジカル的な強さとスピードで
抑え込む事が出来るのかも知れませんが
PLでは一瞬でも隙を与えてしまったら
決定的なパスを簡単に通されてしまい
そしてそれをリカバリーする事が困難なのがPLですので
この様な対応は非常に心配です。

以前にも書いたと思いますが現在の12サリバには
常に先を読み、そして危険な状況を的確に感じる
嗅覚の部分が不足しており
それをPL特有の凄まじい勢いで展開が変わる
プレースピードの中で的確に発揮する事が出来るかどうかが
アーセナルでポジションを掴む事が出来るかどうかの
ポイントだと思います。

これまではその優れたフィジカル能力だけで
事足りていたかも知れませんが
今後ワールドクラスにとどまらず
この時代のNo1のCBを目指すのならば
避けては通れない課題になると思います。

一方で去就が不透明な20タヴァレスは
この試合もあまり良くなかったと思います。

守備に関しては相変わらず危機管理が甘く
要所要所で穴を空けてしまう場面があり
攻撃面でも他の選手とイメージが噛み合わない場面が多く
個での仕掛けも単調すぎる印象を受けましたので
現在の所あまり成長を感じる事は出来ませんでした。

後半は大きくメンバーを代えて
再び3−5−2を組みました。

DFラインは12サリバと6ガブリエウに加えて
中央に16ホールディングが入って3バックを組み
右WBには2ベジェリンが入り、
左WBには11マルティネッリが移りました。
アンカーには25エルネニーが
右インサイドハーフには15メイトランド・ナイルズが入り
19ぺぺと14エンケティアが2トップを組みました。

しかしこのメンバーでは
誰がどの様にチャンスメイクするかが明確ではない為に
ゴールに迫ったのはこの場面くらいだったと思います。

58分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた11マルティネッリが
そのままドリブルで切り込んで行き
左脚を振り抜きましたがブロックされてしまいゴールならず。

そこで70分に再びメンバーを入れ替えました。

DFラインは12サリバと6ガブリエウを下げて
22マリをCBに、97ウォルタースを左SBに投入して4バックに戻し
34ジャカに代えて23ロコンガを左インサイドハーフに投入しました。
そして11マルティネッリに代えて24ネルソンを左サイドに配し
19ペペを右サイドに移した4−3−3を組み直しました。

しかしこの後もゴールに迫ったのは
この場面くらいだったと思います。

77分過ぎ、24ネルソンからのパスを受けた25エルネニーが
ダイレクトで繋いだパスを受けた14エンケティアが
そのままドリブルで切り込んで行き
右脚を振り抜きましたが
このシュートもブロックされてしまいゴールを奪う事が出来ず。

結局、ボールを持っていてもチャンスを作れない流れのまま
試合は2−0で終わりました。

後半頭から右インサイドハーフで起用された
15メイトランド・ナイルズは
プレーに捻りがなく単調だったと言わざる得ず、
インサイドハーフとして
チャンスメイクを担う事が出来なかったのは勿論の事、
効果的なフリーランニングで
前線に顔を出す場面も少なく
攻撃陣が停滞した一因だったと思います。

右WBと右SBでプレーした2ベジェリンも
あまり良くなかったと思います。
ニュルンベルグ戦でも指摘しましたが
このプレーに代表される様に
このレベルでプレーするには
やはりプレースピードが足りない印象です。

82分過ぎ、右サイドのライン側から2ベジェリンは
ステップを踏んでフェイントを入れながら
ペナルティの中にドリブルで持ち込んできましたが
残念ながらそのフェイントに対して
対峙したミコレンコは揺さぶられる事なく
簡単にブロックされてしまいました。

プレーがスローだったのも勿論問題ですが
そもそもあの様なスローなフェイントで
突破出来ると判断した所が一番の問題だと思います。

元々、昨シーズン在籍していた
ベティスへの残留を希望していただけに
既に気持ちが離れた状態でプレーしているのかもしれませんが
現状としては18富安との間には大きな差を感じます。

アピールしなければならない24ネルソンと23ロコンガも
殆どアピールする場面がなかったのは残念でしたが
一方で97ウォルタースはアルテタ監督が
なぜリザーブチームからただ一人USツアーに連れてきたかが
分かった様に感じました。

この試合でも本職ではない左SBで投入されましたが
この試合でも落ち着いてプレーし
そして状況を判断しながら
周囲の選手に的確な指示を送っている姿は
とてもリザーブ所属の選手の17歳には観えませんでした。

そして特に感銘を覚えたのが試合終了間際のいざこざの場面です。

ボールを持っていた23ロコンガに対して
手前にある23ロコンガの脚ごと
ターコウスキがタックルで刈った場面で
ターコウスキに掴みかからんばかりに激昂する
23ロコンガと24ネルソンの間に入って
引き離していたのがその97ウォルタースであり
その姿はもう何年も在籍しているベテラン選手の様に観えました。

プレーは勿論ですが、フィジカル的な部分も
メタル的な部分も17歳とは思えない成熟度であり
その辺りを評価してアルテタ監督は
USツアーに同行させたのかもしれません。

状況が許されるのならばこのプレシーズン中に
一度本職の右SBでプレーする姿を見てみたいと思います。
そして仮にそこでも結果を出す様な事があれば
今ひとつパッとしない17セドリックと2ベジェリンを差し置いて
第2右SB候補に名乗り挙げる可能性も
十分にあるかもしれません。

またもや楽しみな選手が出てきました。


C'mon Arsenal !!


nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。