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PL17:ARSENAL vs West Ham United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 West Ham United
2021年12月15日(水)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (48)35Martinelli(←9Lacazette)
 (87)10Smith Rowe(←7Saka)

Sent Off
 (68)Coufal


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(65)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(82)35Martinelli>>>30Nketiah
(88)9Lacazette>>>20Tavares


Substitutes
 33Okonkwo
 16Holding
 17Cedric
 25Elneny
 15Maitland-Niles
 19Pépé


Arsenal 1.jpg規律違反を犯した14オーバメヤンが
キャプテンを剥奪されると言う
激震の中で行われた
4位ウエスト・ハムとの直接対決は
若い選手達が躍動して勝利し
遂に4位に浮上しました。

先発は3戦連続同じメンバーが組まれました。

この試合もアーセナルがボールを保持しながら
ゲームをコントロールする展開で進みましたが
ウエスト・ハムは前節のサウサンプトン程
前線から激しくプレスを
掛けて来なかった事もあると思いますが
それを差し引いてもそのプレスに曝されて
自陣でバタバタする場面は減ったと思います。

その要因は前節にも指摘しました様に
この試合ではダイレクトパスで繋ぐ場面が
非常に多くなった所にあると思います。

ダイレクトパスで繋ぐ事でボールが止まる場面が減り、
ボールが動き続ける事で
ウエスト・ハムのプレスが嵌まらなくなり、
そして後手に回ったウエスト・ハムの守備網に
穴が空いた所に的確に攻撃的なパスが送られる様になる等
組み立て段階のリズムは良かったと思います。

それでも序盤はアタッキングサードには
中々進入出来ませんでしたが
時間が経つにつれて良い形が生まれ始めました。

24分過ぎ、4ホワイトのパスを右サイドで受けた7サカが
18冨安とのワンツーでペナルティ内に切り込んで行き
左脚を振り抜きましたが
背後から伸ばしてきたマスアクの足を蹴る形になり
シュートはヒットせず。

マスアクはボールをカットしようとして伸ばした足でしたが
結果的にはその足はボールに触る事が出来ずに
7サカが左脚を振り抜く事だけを
邪魔した格好になっていましたので
ジャッジする人が変われば
PKが得られてもおかしくない場面だったと思います。

27分過ぎ、ライン側の3ティアニーから
パスを受けた9ラカゼットのクロスを
8ウーデゴールがダイレクトで落とし
そのボールを受けた35マルティネッリが
スペースのない所を押し込もうとしましたが
ドーソンのスライディングタックルでブロックされ、
そのこぼれ球を走り込んできた9ラカゼットが
右脚を振り抜こうとしましたが
これもドーソンにブロックされてしまい
ゴールは奪えず。

39分過ぎ、右サイドに開いていた
9ラカゼットからのパスを受けた7サカが
8ウーデゴールとのワンツーでペナルティ内に切り込み
そこからの折り返しを
ゴール前に入って来ていた34ジャカが左脚で合わせましたが
このシュートもドーソンにブロックされゴールならず。
そしてそのこぼれ球を収めた3ティアニーが
豪快に左脚を振り抜きましたが
この強烈なミドルシュートも
ファビアンスキのファインセーブで阻まれゴールならず。

43分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた18冨安が
パスを戻そうとするフェイク動作で
マークに来ていたランツィーニをかわしてボールを運び
そこから送られたクロスを
ゴール前に走り込んできた35マルティネッリが合わせましたが
これもドーソンにブロックされてしまいゴールならず。

43分過ぎ、5トーマスからのパスを受けた
7サカからのクロスを
ファーサイドで受けた9ラカゼットが
右脚を振り抜きましたが
ファビアンスキのファインセーブに阻まれ
そのこぼれ球をゴール前に詰めていた35マルティネッリが
押し込もうとしましたが
これも戻ってきたドーソンに阻まれ押し込めず。

ドーソンとファビアンスキのファインセーブがなければ
前半の間に1〜2点入っていてもおかしくない
プレービジョンが共有された
良い仕掛けが出来ていたと思います。

そして後半早々に先制ゴールを奪う事に成功しました。

48分、2ラインの間に下がってきた9ラカゼットに向けて
6ガブリエウから縦パスが送られ
その9ラカゼットから送られたスルーパスで抜け出した
35マルティネッリがファーサイドに綺麗に流し込み
先制ゴール!!

35マルティネッリをケアする為に
左サイドに動いたソウチェクと
ライスの間に出来たスペースに
タイミング良く下りて来た9ラカゼットと
そこにタイミング良く縦パスを送った6ガブリエウ、
そしてその下りてきた9ラカゼットをケアする為に
前に出たドーソンとコーファルの間に出来たスペースに
ダイナミックに走り込んで来た35マルティネッリと
タイミング良く送られた9ラカゼットのスルーパス、
全てが完璧に噛み合ったゴールだったと思います。

良い時間帯に先制ゴールを奪う事に成功しましたが
今シーズンのアーセナルは
先制した後に守りに回ってしまい
試合のペースを相手に明け渡してしまう
悪い癖が出てしまう展開が多かったのですが
この日はその様な悪い癖は出ずに
その後も積極的に前に出続けました。

18冨安からのパスを受けた7サカが
マークに来たマスアクをかわして
そのままドリブルで駆け上がり
その7サカからパスを受けた8ウーデゴールから
上がって来た34ジャカに
ラストパスが送られた50分過ぎの場面、
34ジャカのシュートはドーソンにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
テンポの良い仕掛けだったと思います。

7サカのクロスのクリアーボールを収めた
5トーマスが豪快に左脚を振り抜いた61分過ぎの場面、
そのシュートもドーソンがブロックし
そのクリアーボールを収めた34ジャカが
9ラカゼットへ鋭い縦パスを通しましたが
そこでもドーソンに押さえ込まれて
シュートを撃つ事が出来ず。

後半もドーソンが分厚い壁になって
中々ゴールネットを揺らす事が出来ませんでしたが
遂に決定機が訪れました。

65分過ぎ、32ラムズデールが蹴ったゴールキックの
ルーズボールを収めた35マルティネッリが送った
ラストパスを収めた9ラカゼットが
ペナルティ内でコーファルに倒され
PK獲得!!

このファールでこの日2枚目のイエローカードを受けた
コーファルは退場処分を受けました。

68分過ぎ、しかし9ラカゼットが蹴ったPKは
ファビアンスキに阻まれてしまい追加点を奪えず。

数的有利になり、
このPKで追加点を奪う事が出来ていれば
試合はほぼ決まっていたかもしれませんが
その追加点を奪う事が出来なかった為に
ウエスト・ハムの息の根は止まらず
予断を許さない流れは続きました。

とは言え、その後もゴールに迫ったのは
アーセナルの方でした。

75分過ぎ、35マルティネッリが蹴った左CKのこぼれ球を
ファーサイドで6ガブリエウが
ダイレクトボレーシュートを放ちましたが
僅かに枠の外でゴールならず。

前節のオーバーヘッドもそうですが
ブラジル人選手はDFだろうと難易度の高いプレーを
簡単に観せてくれる所は流石だと思います。

78分過ぎ、3ティアニーのパスで
裏に抜け出した35マルティネッリの折り返しを
ゴール前に入って来た7サカが左脚で合わせましたが
ディオプにブロックされてしまい惜しくも決まらず。

シンプルな仕掛けでしたが
点と点が綺麗に結ばれた
良い仕掛けだったと思います。

しかし残り10分となり
守り切ろうとする悪い癖が出てしまったのか
数的不利のウエスト・ハムに押し込まれ始めると
ボールを保持出来なくなり
ただ相手の攻撃を跳ね返すだけで
セカンドボールを収める事の出来ない
バタバタとした状況に陥ってしまい
非常に危うい流れになってしまいました。

その様な状況の中で勝利を決定付けるゴールを決めたのは
10スミス・ロウでした。

87分、縦パスを受けたベンラーマが
ボールを収めきれなかった所を
18冨安が泥臭いチャージでボールを奪い返した所から
速攻が始まりました。
奪い返したボールを7サカがドリブルで持ち上がり
その7サカからのパスを受けた10スミス・ロウが
右ワイドの位置から中に切り込んで行って
左脚を振り抜きゴール!!

ディオプの股を抜き、
ファビアンスキが1歩も動けなかった
完璧なシュートでした。

怪我の影響で離脱していた間に
35マルティネッリと8ウーデゴールが活躍していましたので
前節はベンチに入りながらも出番がなかった
10スミス・ロウの心中は穏やかではなかったと思います。

この試合も後半途中から8ウーデゴールに代わって
ピッチに入りましたが
中々良い形で絡む事が出来ずに沈黙していましたが
それでも訪れたチャンスを
確実にゴールに結びつけられる様になった所は
10スミス・ロウの成長した所だと思います。

これで10スミス・ロウは
チームトップの6ゴール目を挙げました。
前節まで3試合連続ゴールを挙げていた8ウーデゴール、
ウイングストラカーとしてこの試合では
理想的な形からゴールを奪った35マルティネッリ、
そしてこの試合では攻撃陣を引っ張る重責を理解したかの様に
常に100%でプレーし、
そして勝負所では120%の力で仕掛け、
今シーズンベストのプレーを観せてくれた7サカ、
この2列目の若い選手たちの活躍に
アルテタ監督のうれしい悲鳴が聞こえて来そうです。

守備面に関しても良く集中していて、
危険な場面はこの場面位だったと思います。

52分過ぎ、8ウーデゴールが出したパスが
そのままボーエンに渡ってしまい
ゴール正面から右脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは6ガブリエウの足に当たり
少しコースは変わりましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

ここ最近の8ウーデゴールがよく犯してしまう
ボール1〜2個ズレてしまうパスと
パスがズレると自分へのパスだと認識しなくなる
34ジャカの悪い特性が重なってしまった為に起きた
危険な場面でした。

ウエスト・ハムは最後まで頑張っていましたが
試合はこのまま2−0で勝利!!

暫定ですが遂に4位にまで登って来ました。


C'mon Arsenal !!






追伸、

規律違反を犯した14オーバメヤンから
大方の予想通りキャプテンが剥奪され、
チームから外される処分が下されました。

この様な状況を考えますと
元々14オーバメヤンは
気持ち良くプレー出来なければ
その実力を発揮出来ないタイプの選手ですので
元の様な14オーバメヤンに戻る事は
もうアーセナルでは難しい様に感じます。

そうなりますとこの冬の移籍期間の間で
チームを離れる可能性も十分に考えられ
補強方針や残されたストライカー陣の去就問題に
大きな影響を及ぼすと思われます。

同時に次期キャプテンをどうするのかと言う
大きな問題が起こってしまいました。

その選定には年齢や所属年数等も関係すると思いますが
最も重要なのはピッチの中でのリーダーシップだと思いますので
常時先発で起用される様な
中心選手である事も求められると思います。

本当ならば最も次期キャプテンに近いのは
9ラカゼットだと思います。
ピッチの上では常に全力でファイトし
味方を鼓舞るすパーソナリティーも備えていますので
十分にその素質を持っていると思います。

その一方でいまだに契約更新が行われず
仮にこの冬は残留したとしても
来夏にはチームを離れる可能性が高い事を考えれば
9ラカゼットにキャプテンマークを託しても
あくまでも暫定的な短期間になる可能性がありますので
現状としてはベストな選択ではない様に感じます。
同時にこの冬に14オーバメヤンが退団し
新たなエースストライカー候補を獲得した場合には
9ラカゼットは再びベンチの試合が多くなる可能性もありますので
その点を考えても次期キャプテンとしては
ベストな選択なのかどうかには疑問が残ってしまいます。

年齢や在籍年数、そしてピッチで観せる闘志を考えますと
34ジャカもその候補に入ると思いますが
前回キャプテンマークを巻いていた時には
グナと衝突してキャプテンを降りた経歴が
影を落としていると思います。

その後、両者の関係は改善され
34ジャカもその時に比べれば
精神的に成長していると思いますので
十分にその資格はある様に感じますが
一度降りたキャプテンを
もう一度34ジャカ自身が受け入れるかどうかには
疑問を感じます。

キャラクター的には3ティアニーも
キャプテン候補の一人だと思います。
セルティックではキャプテンマークを巻いていた経験もあり
ピッチで観せる闘志と常にチームの為に全力でプレーする姿は
キャプテンに相応しいと思います。

その一方で真面目すぎる所はちょっと気になります。
練習も含めピッチに出る時はいつも半袖・短パンの所や
練習中にD.ルイスのタックルに本気でキレる等
その信念や曲がった事が許せない性格は
時にトラブルになる場合もあると思います。

それが良い方向に作用すれば
チーム全体が常に勝利の為に働く
ソリッドなチームになるかもしれませんが
悪い方に作用すると
チームの中に息苦しさが生まれ
チーム内での衝突や孤立を生み出す可能性もあると思います。
その様な状況が起こった時にキレずに解決するだけの
コミニュケーション能力が
3ティアニーに備わっているのかどうかが
キャプテンに相応しいかどうかのポイントの様に感じます。

チーム内のコミニュケーション能力を重視するのならば
32ラムズデールも候補の一人に入ると思います。
誰とでも分け隔てなく接する事が出来、
相手を包み込む様な包容力がある様に観える32ラムズデールは
どんな時でもチームを一つにまとめる事が出来る
特別な資質がある様に感じます。

唯一の懸念材料は他の選手を差し置いて
加入半年にも満たない32ラムズデールを
キャプテンに推す事が出来るかどうかだと思います。

同じ理由で4ホワイトも加入半年にも満たない為に
キャプテンに推すのは難しいと思いますが
ピッチでのその佇まいを観ていますと
キャプテンに相応しいのは4ホワイトではないかと
個人的には思っています。

闘志を激しく表すタイプではありませんが
24歳には見えない威厳のある雰囲気と
守備者として身を挺してでも
ゴールを守ろうとする責任感の強さ、
そして常に周囲をよく観ている冷静さ等
キャプテンとしての重責を担うだけの資質はある様に感じます。

同時にビルドアップの起点としての役割も担っていますので
攻守の両面においてピッチの中での状況を
一番よく観える立場にいる様に感じますので
本人にキャプテン気質があるのならば
キャプテンをやらしてみたいと個人的には思っています。

それ以外にも古参組の16ホールディングにも
キャプテンとしての資質がある様に観えますが
今シーズンは出場機会が限られていますので
今すぐにキャプテンに就任するのは現実的ではなく
同じく下部組織から上がってきて
チームの攻撃陣の中心選手にまで成長した
7サカや10スミス・ロウも
今はまだキャプテンと言う雰囲気ではありませんので
難しいと思われます。

何はともあれ近日中に
新しいキャプテンを決めなければならないと思います。
順当に行けば9ラカゼット、34ジャカ、3ティアニーの内の
誰かになると思いますが
個人的には今後も長期に活躍してくれると思われる
4ホワイトや32ラムズデールの可能性も
無きにしも非ずだと思います。


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3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G4A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G1A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:6G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:2G2A CC:0G0A


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