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PL16:ARSENAL vs Southampton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 Southampton
2021年12月11日(土)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (21)9Lacazette(←7Saka)
 (27)8Ødegaard(←3Tierney)
 (62)6Gabriel(←35Martinelli)


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka    8Ødegaard   35Martinelli

9Lacazette


(69)6Gabriel>>>16Holding
(80)34Xhaka>>>23Lokonga
(83)9Lacazette>>>19Pépé


Substitutes
 33Okonkwo
 17Cedric
 20Tavares
 15Maitland-Niles
 10Smith Rowe
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg終わってみれば3発快勝!!

連敗脱出です。

前節怪我で欠場した
10スミス・ロウは戻ってきましたが
先発は前節と同じメンバーが組まれました。

試合は先制ゴールが生まれるまでの
約20分間は非常に悪かったと思います。
相手の鋭いハイプレスに苦しみ
ミスを連発してしまいました。

レドモンドからのパスを受けたテラに応対する為に
中に絞ってきていた18冨安が
簡単にかわされてしまった5分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込まれた所から
撃たれたシュートはヒットせず
32ラムズデールがしっかりとセーブしましたが
18冨安の対応は軽率だったと思います。

6ガブリエウからのビルドアップのパスが外れて
テラに渡ってしまった5分過ぎの場面、
そのテラからパスを受けたアームストロングのシュートは
4ホワイトがブロックして難を逃れましたが
決められてもおかしくない場面だったと思います。

相手のボールをカットした所から
4ホワイトが一度7サカにボールを預けて
そのまま前線に駆け上がった7分過ぎの場面、
7サカからのリターンパスをベドナレクにカットされてしまい
逆にそこからカウンターを受けて
4ホワイトが空けてしまったエリアから
アームストロングにシュートを撃たれてしまいました。
幸い32ラムズデールのファインセーブで
ゴールを死守しましたが
4ホワイトの攻撃参加は有効な場面も多くありますが
それは手詰まりになっている時に
状況を打開する目的で行う場合ならば有効だと思いますが
この場面の様に落ち着きを失いバタバタしている状況の時は
その様なリスクを冒すプレーではなく
まず落ち着かせる事を優先するべきだったと思います。

その後もボールを奪い返しては
そこから送られるパスが弱い、ズレる等の為に
テンポアップ出来ず、
そして縦パスを出してはすぐにカットされて
すぐに攻め込まれる様な状況を繰り返してしまい
中々自陣から抜け出せない時間が続きました。

その様な状況を落ち着かせ、
チームに正しいリズムを生み出し
そしてゲームをしっかりと作る役割を
本来ならば5トーマスと34ジャカが
担わなければなりませんが
この2人が安定せずに
不用意なプレーを連発していた事が
最も大きな問題だったと思います。

勿論、サウサンプトンのハイプレスが鋭く
自由を奪われていたのもあると思いますが
結局、その鋭く仕掛けてくるハイプレスに対して
判断が遅いのか、実際のプレースピードが遅いのか
その両方なのかは分かりませんが
この2人は上回る事が中々出来ていなかったと思います。

とは言え、この2人だけの問題ではなく
以前からこの問題が存在しているにも関わらず
いまだにそれを回避して
安定してボールを前に進める事が出来ていないと言うのは
チームとしての大きな問題だと思います。

この様に苦しんだ序盤でしたが
その苦しんだハイプレスをやっと回避する事に成功して
作り出したチャンスを
そのままゴールに結びつけました。

21分、6ガブリエウからのパスを受けた32ラムズデールが
アームストロングのプレスを寸前でかわして4ホワイトに繋ぎ
その4ホワイトから5トーマス〜18冨安〜8ウーデゴールへと
ダイレクトパスで繋いだ事で
サウサンプトンのハイプレスを回避する事に成功しました。
その8ウーデゴールからのリターンを受けた
18冨安からのパスを受けた7サカがそのままドリブルで侵入し
そこからの折り返しを9ラカゼットが右脚で合わせてゴール!!

エヴァートン戦の先制ゴールもそうでしたが
やはりポイントはダイレクトパスだと思います。

今のPLの主流である鋭いハイプレスに対しては
1タッチしていてはすぐに相手に寄せられてしまいますので
更に速く展開する事が出来るかどうかが肝であり
それを可能にする為にはダイレクトパスを繋ぐしかないと思います。
そして素早くダイレクトパスを繋いで
ハイプレスを回避する事が出来れば
相手の守備網の重心が前がかりになっている分
後ろの選手は下がりながらの対応を余儀なくされてしまい
ゴール前に侵入してくる選手を捕まえきれなくなりますので
この場面の様に綺麗にゴールを奪う事も可能になります。

現在のアーセナルに対しては
鋭いハイプレスは有効だと言う事が
知れ渡っていると思いますので
その対策としてより速く、より正確に
ダイレクトパスを繋げる様に
ならなければならないと思います。

そして7サカにパスを出した後に
歩みを止めずに一気にゴールに向かって
走り込んでいった18冨安のフリーランニングは
素晴らしかったと思います。
あのエリアに18冨安が走り込んでこなければ
ベドナレクはもっと早い段階で
7サカに寄せる事が出来たかもしれませんし
スティーヴンスももっと9ラカゼット寄りの位置に
立てていたかもしれませんので
18冨安のこのフリーランニングは
このゴールを影でアシストしていたと思います。

現在のアーセナルには
先制するとすぐに受けに回ってしまい
前に出なくなる悪い癖がありますので
早々に追加点を奪う事が出来て良かったと思います。

27分、18冨安が送ったクロスを
ファーサイドで3ティアニーがダイレクトでは折り返せずに
改めて折り返そうとしたボールが
相手にブロックされて浮いたボールを
3ティアニーがヘッドで中に折り返し
そのボールに対してニアに入ってきた8ウーデゴールが
ヘッドで押し込みゴール!!

綺麗なゴールではありませんでしたが
この追加点で
「ゴールを守り切らなければ、、、」と言う
呪縛から解放されたかの様に
アーセナルの動きは鋭くなった様に感じました。

27分過ぎ、ボールを奪い返した18冨安が送ったパスが
カットされてしまいましたが
そのカットされたボールを
35マルティネッリが素早く奪い返して
そこから送ったスルーパスで9ラカゼットが抜け出しましたが
残念ながら自ら撃つ選択をせずに
35マルティネッリへラストパスを送ろうとした所で
ベドナレクにカットされてしまいました。

38分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた
8ウーデゴールが落としたボールで
9ラカゼットがペナルティ内に切り込んで行きましたが
ウォーカー・ピーターズの
スライディングタックルでカットされてしまい
シュートを撃てず。

どちらの場面もストライカーならば
右脚を振り抜いて欲しかったと思います。
27分過ぎの場面はベドナレクが寄せに来ていたとは言え
前にはシュートコースは空いていたと思いますし
38分過ぎの場面では8ウーデゴールのパスのタイミングが悪く
ボールが足下に入ってしまったと言え
3タッチ目のタイミングで
右脚を振り抜くチャンスはあったと思います。
この様な場面で強引にでも右脚を振りに行けない所が
ストライカーとしての9ラカゼットの弱みの様に感じます。

39分過ぎ、カバレロからのパスを
34ジャカがカットしたボールを受けた8ウーデゴールが
ヒールパスで送ったスルーパスで
7サカが裏へ飛び出し右脚を振り抜きましたが
残念ながらカバレロにブロックされてしまいました。

8ウーデゴールのヒールパスは完璧でしたが
股を抜く訳でもなく脇を抜く訳でもなかった
7サカのシュートはちょっと正直過ぎだったと思います。
一方でこのヒールパスの様に
8ウーデゴールのアイデアのあるプレーは魅力的ですが
アイデアは分かりますが
そのパスがボール1〜2個位ズレる場面が良くあり
それにより流れやチャンスを壊す場面が多い所は気になります。
勿論、パスの受け手とのイメージが
合っていないだけなのかも知れませんが
8ウーデゴールはゴールに直結するプレーが要求される
ポジションの選手ですので
ボール1個分、半個分の精度と繊細さを操る事が出来なければ
このポジションでは大成出来ないと思います。

前半ロスタイム、CKをキャッチした
32ラムズデールからのパントキック1本で
35マルティネッリがそのまま抜け出しましたが
追走していたレドモンドのプレッシャーを受けて
シュートを撃つ事が出来ず。

レドモンドが迫っていたとは言え
多少強引になったとしても2タッチ目のタイミングで
シュートを撃つチャンスがありましたので
いかなる時でもシュートを優先する
35マルティネッリらしくない場面でした。

後半に入ってもアーセナルのテンポは良く
次にゴールネットを揺らしたのもアーセナルでした。

57分過ぎ、35マルティネッリが蹴った左CKに対して
前に出たカバレロが触れずにそのままファーに流れたボールが
18冨安に当たり溢れた所を
6ガブリエウが押し込みましたが
6ガブリエウの位置がオフサイドでゴールは取り消し。

しかし、その直後6ガブリエウが
本当にゴールネットを揺らしました。

62分、35マルティネッリが蹴った左CKを
後ろから走り込んできた6ガブリエウが
ヘッドで合わせてゴール!!

その後も惜しい場面が続きました。

63分過ぎ、右サイドのスローインからの流れで
9ラカゼットが斜めにドリブルで持ち込んだ所から送られた
パスを受けた35マルティネッリが右脚を振り抜きましたが
ファーサイドのポストを叩き
その跳ね返ったボールを
8ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
そのシュートもウォーカー・ピーターズにブロックされてしまい
これもゴールならず。

64分過ぎ、7サカが蹴った右CKを
後ろから走り込んできた18冨安がヘッドで合わせましたが
カバレロのファインセーブに阻まれゴールならず。

66分過ぎ、7サカが5トーマスとのワンツーで
ペナルティ内に切り込んだ所から
左脚を振り抜きましたが
これもポストを叩きゴールならず。

その後は何度か危険なシュートを撃たれる場面がありましたが
32ラムズデールのファインセーブで最後までゴールを死守しました。

71分過ぎ、右サイドを上がってきた
ウォーカー・ピーターズからエルユノシに繋げられ
そのエルユノシからの折り返しを収めた
レドモンドに至近距離から右脚を振り抜かれてしまいましたが
32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

74分過ぎ、34ジャカからのパスを受けた
35マルティネッリの所で
スティーヴンスにボールを奪われてしまい
そこからのパスを受けたテラにゴール正面から
左脚を振り抜かれてしまいましたが
これも32ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。

32ラムズデールの手前でショートバウンドして
ゴール右下を捉えた12分過ぎの
ウォード・プラウズのFKの場面もそうでしたが
この試合でも32ラムズデールのセーブは
さえ渡っていたと思います。

試合はこのまま3−0で終演。

もっとゴールを奪う事も出来た試合だったと思いますが
先制ゴールを奪うまでの約20分間の状況を考えれば
よく持ち直したと思いますし、
その様な流れの中で先制ゴールを奪えてなかったら
試合の結果は全く別の物になっていたかも知れませんでした。

本当に20分までの様な状況に陥る事を減らせなければ
勝てる試合も勝てなくなってしまいますので
その後チームが観せた様な
ダイレクトパスを多用するビルドアップを
早急に確立しなければならないと思います。

次は4位のウエスト・ハムとの直接対決です。
トップ4へ返り咲くこのチャンスを
是が非にも掴まなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!




追伸、規律違反に伴い14オーバメヤンが
この試合から外されました。

14オーバメヤンはクラブの許可を得て
海外に渡航した様ですが
帰国予定日に戻って来ずに
プロトコルに違反した事が原因の様です。

今年2月にもロックダウン中に
アレハンドロ・ニコラス・ベルナル氏を訪れ
タトゥーを入れていた事が判明して
規律違反で処罰を受けており
これで2回目の規律違反という事になります。

今回はタトゥーの施術の為だけに
渡航したのかどうかは分かりませんが
そもそも殺人的なスケジュールのこの時期に
渡航しなければならない程の用事だったのか?
連敗から脱する為に更なるトレーニングが必要な今週に
渡航しなければならない程の用事だったのか?

どちらにせよ度重なる規律違反は
チームリーダーとしての意識の欠如を
指摘されても仕方がありません。

問題は今後の14オーバメヤンの処遇です。

すぐにチームに戻せば
チーム内の規律が保てなくなる可能性がありますので
普通に考えれば主将剥奪等の
前回よりも重い処罰が下る可能性があります。

仮にその様な状況になった場合には
元々14オーバメヤンは気持ち良くプレー出来なければ
その力を発揮する事が出来ないタイプの選手ですので
もう以前の様にゴールを量産していた様な姿には
少なくてもアーセナルでは戻る事はないかも知れません。

Amazonの「All or Nothing」のカメラが入っているからといって
そのAmazonのスタッフが泣いて喜ぶ様な話題を
わざわざ作らなくてもね、、、全く、、、。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G2A CC:0G0A
5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A CC:0G0A
7サカ        PL:2G3A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:2G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:5G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G2A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G0A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G0A CC:2G0A
35マルティネッリ   PL:1G2A CC:0G0A


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