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The Mind Series:Tottenham Hotspur vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Tottenham Hotspur 1−0 ARSENAL
2021年8月8日(日)The Mind Series, Tottenham Hotspur Stadium

Goal 
 (79)Son


1Leno

2Bellerin  4White  22Marí  3Tierney

23Lokonga  34Xhaka

 19Pépé    10Smith Rowe  14Aubameyang

9Lacazette



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最終形


1Leno

17Cédric  21Chambers  22Marí  20Tavares

 25Elneny  15Maitland-Niles

24Nelson    10Smith Rowe    7Saka 

26Balogun



(64)4White>>>21Chambers
(64)2Bellerin>>>15Maitland-Niles
(64)14Aubameyang>>>7Saka
(72)23Lokonga>>>25Elneny
(72)9Lacazette>>>26Balogun
(81)3Tierney>>>20Tavares
(81)34Xhaka>>>17Cédric
(81)19Pépé>>>24Nelson


Substitutes
 13Rúnarsson
 49Hein
 31Kolasinac
 

Arsenal 1.jpgメンタルヘルスを支援する団体への
寄付活動の一環として組まれた
「The Mind Series」の2戦目は
アウェイでスパーズと対戦しました。

先発はGKは1レノが務め、
DFラインは右SBに2ベジェリン、
左SBに3ティアニー
CBは4ホワイトと22マリが起用されました。
中盤は34ジャカと23ロコンガが組み
2列目は右に19ペペ、左に14オーバメヤン、
トップ下に10スミス・ロウが入り
1トップを9ラカゼットが務める
4−2−3−1が組まれました。

この試合は加入間もない4ホワイトを
開幕戦から起用する事が出来るのか?
先日のチェルシー戦で負傷した5トーマスに代わって
誰を起用するのがベストなのか?等、
この週末に開幕を迎えるにあたり、
最後のテストになりました。

まず先発で起用された4ホワイトは
良かったと思います。
チェルシー戦でも後半から起用されましたが
その試合ではまだ様子を観ながらという印象で
持ち味が出ていなかった印象でしたが
この試合ではしっかりと自らの持ち味を
発揮していたと思います。

まずチェルシー戦ではロングフィードのパスを
殆ど蹴りませんでしたが
この試合ではしっかりと
ロングフィードのパスを蹴っていました。
1本のパスで決定機を作る様な
攻撃的なパスはありませんでしたが
サイドチェンジのパス等は
評判通りの正確さを観せてくれたと思います。

一方で守備に関しても
CBとしては華奢な印象は避けられませんが
その一方でポジショニングが良く
アタッカーとの絶妙な距離感での対応は
そのフィジカル的な問題を殆ど感じさせませんでした。

そして時間が経つにつれて
22マリとの役割分担がはっきりし始めた印象で
そのポジショニングセンスや流れを的確に読む力で
DFラインの裏にスペースを
しっかりとケアしていたと思います。

先日のチェルシー戦では
何度となくDFラインの裏のスペースを狙われていましたが
その問題を解決する一つの答えになる可能性を
4ホワイトは示したと思います。

また、負傷により開幕戦の欠場が濃厚な
5トーマスに代わって
ローマへの移籍が消滅した34ジャカと共に
誰を起用するかという問題に関しては
23ロコンガが一歩リードしたと思います。

これまでの試合と同様に中盤の底から
テンポ良くパスを捌きながら、
広い視野を活かした効果的なサイドチェンジのパスを
左右のどちらの脚からでも遜色なく送って
攻撃に方向性を与えていたと思います。
同時にシュートチャンスの起点となる様なパスも
何本か送っており
十分なゲームメイク力を備えている所を証明したと思います。

そしてPL特有の激しい当たりに対しても
最初は当たり負けしてしまう様な場面もありましたが
すぐに当たり負けしない様になったのは勿論の事、
反対にファールにならない程度の激しいチャージで
相手を吹っ飛ばす様な場面もあり
対応力の高さも観せていたと思います。

本来ならば5トーマスの代役は
25エルネニーが務めるべきかもしれませんが
その25エルネニーはここ最近の試合で
不用意なボールロストが続いており
この状況ならば開幕戦で起用されるのは
23ロコンガになるかもしれません。

試合の方は何度となくスパーズに
決定機を作られてしまいました。

15分過ぎ、ソンからのバックパスを受けたルーカスが
自らドリブルで侵入してきた所からの折り返しを
ゴール前に移動してきていたソンに合わされてしまいました。
幸い1レノのファインセーブでゴールは死守しましたが
元々応対していた22マリがソンから離れてしまった為に
フリーでゴール前に侵入させてしまったのが
大きな問題だったと思います。

40分過ぎ、ルーカスから送られた
ペナルティ内のスペースへの浮き球のパスを
走り込んできたソンが収め
そこから送られたラストパスを
ゴール前に走り込んできたアリに合わされてしまいました。
幸いポストを叩きゴールは奪われませんでしたが
この場面もボールにばかり目が行き
走り込んできたアリに対して
誰もケアしきれていないという
先程と同じミスを繰り返してしまいました。

58分過ぎ、ソンが蹴った左サイドからのFKに対して
ゴール前でD.サンチェスがヘッドで逸らしたボールを
ファーサイドに飛び込んできたアリに合わされてしまいました。
これもポストを叩き救われましたが
相変わらずセットプレーに弱い所を観せてしまいました。

61分過ぎ、ソンからのスルーパスで
右サイドを抜け出してきたレギロンに
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいましたが
これもわずかにポストの外側で救われました。

ここまではなんとか凌いでいましたが
終盤に遂に決められてしまいました。

79分、左サイドの自陣深い位置で
19ぺぺがタンガンガに競り負けて奪われたボールを
ロ・セルソ〜タンガンガと渡り
最後はタンガンガからのパスを受けたソンに
ニアを抜かれてしまい失点。

最初にタンガンガに競り負けてしまった19ぺぺの所も
もっと上手く対応出来たと思いますが
何よりもロ・セルソからのパスを受けたタンガンガに対して
背後から対応した22マリの余りにも軽い対応は
非常に残念な対応だったと思います。

もうすぐ開幕を迎えようとしている時期ですが
残念ながら守備組織には問題が山積みの様に感じます。
4ホワイトが加入した事で
DFラインの裏のスペースのケアに対しては
ある程度対応出来る可能性が出てきましたが
全体的にボールにばかり目が行きすぎて
人の動きに付いていけない場面が多く、
言うなれば揺さぶられてしまったら
すぐに穴が空いてしまう様な状態に感じます。

実際1レノのビッグセーブやポストの助けがなければ
もっと失点していてもおかしくなく
どこまで改善する事が出来るかは分かりませんが
それでも開幕までに修正しなければならないと思います。

一方で攻撃面に関しても
最後までゴールを奪う事が出来なかった様に
良い形でシュートチャンスを作る事が出来ていませんでした。

前半の間でゴールに迫ったのは
9ラカゼットのタックルで奪い返したボールを
34ジャカが収め、そこからのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの外側からミドルシュートを放った20分過ぎの場面、
3ティアニーのクロスを9ラカゼットが
ファーサイドに流れながら
ダイレクトボレーで合わせた25分過ぎの場面、
23ロコンガのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの外側から右脚を振り抜いた30分過ぎの場面位で
どれも本当の意味での決定機とは言えませんでした。

後半に入ると更にシュートチャンスを作る事が出来なくなり
完全に崩したのはこの場面位だったと思います。

85分過ぎ、24ネルソンがレギロンから奪い返したボールを
10スミス・ロウがドリブルで持ち込んだ所から
タイミングよく走り込んできた7サカにスルーパスが送られ
その7サカが右脚でシュートは放ちましたが
ゴッリーニにセーブされてしまいゴールは奪えず。

10スミス・ロウ&7サカのホットラインは
今シーズンも期待出来そうな所は数少ない光明でしたが
昨シーズンと同様に良い形でボールを持っていても
最終的に良い形でシュートを撃つ形を作れない
チャンスメイク力の問題は
このままでは今シーズンも続きそうで
非常に心配です。

それと共に最も問題なのが
本来ならばチームの中で一番フィニッシュの局面に
顔を出さなければならないはずの
14オーバメヤンがフィニッシュの局面に
殆ど顔を出さないと言う問題です。

その14オーバメヤンの今の状態を
最も良く表しているのがこの場面だと思います。

50分過ぎ、2ベジェリンのロングシュートがDFに当たり
ディフレクトしたボールが
ファーサイドでフリーだった
14オーバメヤンの所に溢れ、
そのボールに対して
14オーバメヤンはダイレクトボレーを狙って
右脚を振り抜きましたが空振りしてしまい
シュートを撃つ事が出来ませんでした。

結果的に14オーバメヤンのポジションが
オフサイドでしたので大勢に影響がなかったとは言え
フリーな状態で決定的なボールが目の前に訪れても
ゴールネットを揺らす事が出来ない様では
ストライカーとしてはかなり重症だと
言わざる得ないと思います。

よって現時点の14オーバメヤンは
先発で起用するだけのレベルなのかどうかは疑問であり
もしかしたら14オーバメヤンを外す決断を
アルテタ監督が下す事が出来るかどうかが
今シーズンの大きなポイントになるかもしれません。

そしてストライカーがゴールを奪えなければ
勝利を挙げる事が難しくなるのは言うまでもなく
新たなチャンスメイカーの補強も良いと思いますが
ゴールを奪う事が出来る新たなストライカーの補強の方が
必要性は高いかもしれません。

これで開幕までのテストマッチは全て終わりました。

現状としての仕上がり具合を考えますと
非常に心配だと言わざる得ないと思いますが
それでもトップ4を目指す戦いは始まります。

踏ん張りきれるかどうか、
今シーズンは非常に重要なシーズンであり
絶対に失敗する事が許されないシーズンだと思います。

それだけの強い決意を持って
最高のシーズンを送ってくれる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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