SSブログ

PL3:Liverpool vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Liverpool 3−1 ARSENAL
2019年8月24日(土)Premier League, Anfield

Goal
 (41)Matip
 (49)Salah(pk)
 (59)Salah
 (85)11Torreira
 

1Leno

15Maitland-Niles 5Sokratis  23Luiz  18Monreal  

29Guendouzi 34Xhaka  28Willock  

8Ceballos

   19Pepe      14Aubameyang


(61)8Ceballos>>>11Torreira
(80)28Willock>>>9Lacazette
(86)29Guendouzi>>>7Mkhitaryan


Substitutes
 26Martinez
 21Chambers
 31Kolasinac
 24Nelson


Arsenal 1.jpg現ヨーロッパチャンピオンのリバプールの
本拠地アンフィールドに乗り込んでのPL第3節は
残念ながら昨シーズンの悪夢を払拭する事は
出来ませんでした。

先発はGKに1レノが入り
DFラインは右SBに15ナイルズ、
左SBに18モンレアル、
CBに5ソクラティスと23ルイスが入りました。
中盤は28グエンドゥージ、34ジャカ、
28ウィロックが3センターを組み
トップ下に8セバージョス、
2トップに19ペペと14オーバメヤンが入る
4−3−1−2が組まれました。

試合はボールを保持しながら
サイドをワイドに使って攻めてくるリバプールの攻撃を
4+3のブロックをしっかりと築いて守るアーセナル
と言う展開が多くの時間を占めていました。

試合開始早々からリバプールは
サイドからするどい仕掛けを観せてきました。

1分過ぎ、マティプから展開されて
右サイドでボールを受けたロバートソンから
ゴール前を斜めに横切る様に
鋭いグラウンダーのクロスが送られました。
そのクロスに対してフィルミーノが
ファーサイドから飛び込んできましたが
幸い飛び込んできたフィルミーノには
届かずに救われました。
しかしこの場面の様にリバプールの両SBからの
鋭い仕掛けに脅かされる場面が何度となくありました。

その後もリバプールにボールを支配されながら
攻め立てられ続けましたが
アーセナルの守備陣はしっかりと集中して跳ね返し
反対にミスから大きなチャンスが
アーセナルに巡ってきました。

10分過ぎ、マネにパスが入った所で
34ジャカがボールを奪い返した所から
カウンターが発動されました。
その34ジャカからのパスを受けた14オーバメヤンから
前方の19ペペに向けてスルーパスが送られ
そのスルーパスに対してアドリアンが
ペナルティの外まで飛び出してきてクリアーしましたが
そのクリアーボールを14オーバメヤンが収め
ロングシュートを放ちましたが
残念ながら枠を捉える事は出来ませんでした。

このミスに乗じて先制点を奪えていたら
違う展開にする事も出来たかもしれなかっただけに
残念でした。

その後もリバプールの裏のスペースを意識した攻撃で
状況を打開しようとしました。

13分過ぎ、23ルイスからのロングフィードを受けて
19ペペがロバートソンと競り合て抜け出そうとしました。
残念ながらその時にハンドがあった為に
そこで終わってしまいましたが
この様の形で一気にリバプールのゴールに迫る形が
この試合の攻撃のプランだったと思われます。

18分過ぎ、サラーのパスを34ジャカがカットした所から
カウンターが始まりました。
そのこぼれ球を29グエンドゥージ〜8セバージョス〜
28ウィロック〜8セバージョス〜28ウィロックと繋いで
自陣ペナルティの辺りから
リバプールのプレスを掻い潜って抜け出しました。
そのままドリブルで敵陣に入り込んだ所から送られた
28ウィロックのパスを受けた19ペペが
フィルミーノをかわして左脚でミドルシュートを放ちましたが
アドリアンの正面でゴールは奪えませんでした。
しかし、非常に速く激しいリバプールのハイプレスを
細かく繋いで掻い潜り、
そのまま一気に前線に持って行ったこのカウンターは
この試合のプランその物だったと思います。

一方でミスからピンチを招きました。

19分過ぎ、自陣の左コーナーフラッグ辺りに押し込まれた所から
8セバージョスは逆サイドへ繋ぐパスを送りましたが
そのパスが短かった為に
ペナルティ内にいたマネにカットされてしまい
そのまま右脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは1レノが冷静にセーブした事で
このピンチは免れましたが
圧倒的に攻め立てられながらも
しっかりと集中して守っていたここまでの展開が
危うく無駄になる所でした。

この辺りから守備のブロックで跳ね返せなくなり
少しづつゴールに迫られ始まりました。

21分過ぎ、ワイナルドゥムのパスを受けたロバートソンに
右サイドの深い位置まで侵入した所から
ゴール前に鋭いグラウンダーのクロスを入れられてしまいました。
幸いニアに飛び込んできたマネには僅かに合いませんでしたが
まさに紙一重と言う場面でした。

22分過ぎ、右サイドからマネのパスを
ペナルティ内で受けたフィルミーノに
トラップして左脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは5ソクラティスがブロックして防ぎましたが
マネにリターンパスを出すと見せかけて
そのままトラップしてシュートを撃った
フィルミーノのフェイントに
マークについていた28ウィロックが
完全に騙されてしまいましたので
非常に危険な状況でした。

24分過ぎ、アレキサンダー・アーノルドからのパスを受けた
サラーにチェックに来た23ルイスをかわして
ゴールに向かって切り込まれてしまいました。
幸い5ソクラティスの激しいスライディングタックルで
サラーを止める事が出来ましたが
まさにファール覚悟のギャンブルで
なんとか凌いだという場面でした。

序盤はしっかりと築いた守備のブロックで
リバプールの攻撃を前のポイントで
跳ね返す事が出来ていましたが
この時間帯になると前のポイントで抑える事が出来なくなり始め
なんとか後ろのポイントで跳ね返すと言う状況に
なり始めていました。

その後も速攻から何度かシュートチャンスを
作る事は出来ていました。

30分過ぎ、18モンレアルからのパスを受けた28ウィロックが
アレキサンダー・アーノルドの股間を抜いて
そのまま左サイドのライン側をドリブルで持ち上がり
そかから14オーバメヤン〜19ペペと繋いだ所から
19ペペが左脚でミドルシュートを狙いましたが
そのシュートは僅かに枠の外でゴールならず。

33分過ぎ、リバプールのCKからカウンターが発動されました。
34ジャカがヘッドでクリアーしたボールを
19ペペがプレッシャーを与えた事で
ヘンダーソンがクリアーミスを犯し
そのボールを収めた19ペペが
そのままドリブルで突き進んでいき
左脚を振り抜きましたが
アドリアンのファインセーブで阻まれゴールならず。

相手のミスから完全に抜け出しただけに
19ペペは決めなければならなかったと思います。

反対に前半の終盤はリバプールが攻勢を強めてきて
押し込まれる場面が増えてきました。

38分過ぎ、アレキサンダー・アーノルドの
左サイドからのスローインを
34ジャカを背負いながらペナルティ内で受けたサラーに
そのまま振り向きざまにシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは幸い枠を外れて救われましたが
何でもない1本のスローインから
ゴールを奪われる所でした。

そして遂にセットプレーからゴールを奪われてしまいました。

41分、アレキサンダー・アーノルドが入れた
左サイドからのCKをマティプにヘッドで合わされてしまい失点。

ここまで何度となくゴールに迫られながら
集中して凌いでいただけに
セットプレーから失点してしまったのは残念でした。

その後も攻め込まれ続けながらも
何とか凌いで前半は終了。

圧倒的に攻め込まれながらも前半をゼロで凌げれば
後半のリバプールは更に前掛かりになる可能性が高く
そうなれば狙いのカウンターは
更に効果を上げてくれたかもしれませんでしたが
先制されてしまった事で
当初のプランは崩れ始めた為に
後半頭から方向転換しても良かった様に感じます。

しかし後半も選手交代はなく
同じプランのままで始りました。

そしてこの試合の勝敗を決定付ける
ミスを犯してしまいました。

47分過ぎ、アレキサンダー・アーノルドから入れられた
楔のパスをフィルミーノがダイレクトでサラーに繋いだ所で
23ルイスがサラーのシャツを引っ張ってしまい
PK献上。

49分、そのPKをサラーに決められてしまい失点。

この辺りが以前から心配していた
突然集中力が切れてしまう
23ルイスの問題点だと思います。
試合後本人がプレーを妨害するほど
強く引っ張った訳ではないとコメントしていましたが
あれだけシャツが伸びる程引っ張れば
印象は非常に悪いと思います。

とは言え、20分過ぎの場面では
左サイドに開いていた14オーバメヤンからの折り返しを
ペナルティの中で受けたペペがファン・ダイクをかわした時に
同じ様にシャツを引っ張られた場面がありました。
サラーのシャツが伸びる程引っ張られてはいませんでしたが
ファン・ダイクにシャツを引っ張られた事で
19ペペの右に切り返そうとした動きは封じられていましたので
十分にプレーを妨害していたと思います。
よって23ルイスがサラーのシャツを引っ張ったこの場面は
誰が見てもPKが妥当だと思いますが
それならばファン・ダイクが19ペペのシャツを引っ張った場面でも
PKでも良かった様に感じます。

そしてここで23ルイスがイエローを受けてしまった事で
後々影響が出てしまいました。

その後もここまでと同様に
速攻でリバプールゴールを目指しました。

50分過ぎ、アレキサンダー・アーノルドに対して
14オーバメヤンと28ウィロックが挟み込む様にして
ボールを奪い返した所から速攻が始まりました。
そのボールを34ジャカが右サイドの19ペペに展開され
その19ペペから送られたDFラインの裏へのスルーパスで
14オーバメヤンが抜け出しましたが
シュートを撃つ寸前に戻ってきたマティプにブロックされてしまい
シュートを撃てず。

14オーバメヤンは確実に決めようと
慎重になりすぎてしまったのか
シュートを撃つ前に
一瞬プレースピードが落ちた所を見逃さなかった
マティプを褒めるべきかもしれませんが
オフサイド臭かったとは言え
完全に抜け出していただけに
14オーバメヤンは決めなければならなかったと思います。

この後、決定的な3点目を奪われてしまいました。

59分、ファビーニョから送られたパスを
左サイドで受けたサラーに
マークに付いていた23ルイスがかわされてしまい
そのままドリブルで侵入してきた所から
綺麗に決められてしまい失点。

ファビーニョからのパスを受けたサラーに応対した
23ルイスの対応は余りにも浅はかだったと思います。
あの辺りのポジションで
まだ距離があるサラーにボールが収まった時には
普通はそのまま距離を保ちながら
中に入らせない様な対応をするだけで
その攻撃を終わらす事が出来たかもしれませんが
なぜか23ルイスはそのまま突っ込んで行ってしまい
あっさりとかわされてしまいました。
勿論、あそこで絶対に止めなければならないと言う
判断をしたのならば
ファールを犯してでも止めなければなりませんでしたが
先ほどのPKの場面で既に1枚イエローを提示されていましたので
ファールで止める事も出来ず、
反対にファールを犯してでも止めようとしていた訳ではなければ
突っ込んでいくべきではなかったと思います。
本当に何も出来ずにあっさりとかわされてしまったのは
非常に浅はかな判断だったと言わざる得ません。

この様な軽率な判断ミスを犯してしまう所も
集中力を切らしてしまう
23ルイスの大きな問題点の一つだと思います。

その後もミスから危険な場面を招いてしまいました。

61分過ぎ、28ウィロックから34ジャカへのパスが
若干逸れてしまった所をサラーに奪われてしまい
そのサラーからマネ〜フィルミーノと繋がり
フィルミーノにシュートを撃たれてしまいましたが
1レノの正面で救われました。

一方で8セバージョスに代え11トレイラが投入された事で
アーセナルの中盤には流れが生まれ始めました。
ボールを持った時には
シンプルにダイレクトパスでボールを進める事で
リバプールのプレスを掻い潜る様になり
ボールを奪われた時には
非常にアグレッシブにボールホルダーに襲いかかる事で
自陣に押し込められる時間帯は減り
速攻以外ではなかなか敵陣に入る事が出来なかった
これまでの時間帯とは異なり
パスを繋ぎながらでも敵陣に入れる様になってきました。

とは言え、決定機を作る事はなかなか出来ず
次にゴールの匂いがしたのは
この場面まで待たなければならなかったと思います。

74分過ぎ、素早いプレスでフィルミーノから
ボールを奪い返した34ジャカが
前方の14オーバメヤンに繋ぎ
その14オーバメヤンからブロックの隙間を射抜く様に
逆サイドの19ペペにパスが送られました。
そしてその19ペペからの柔らかいタッチの折り返しに対して
ファーサイドに飛び込んできた14オーバメヤンが
ヘッドで合わせようとしましたが
その手前でミルナーにクリアーされてしまい
合わす事が出来ず。

34ジャカのパスも14オーバメヤンのパスも
相手のブロックのわずかに出来た隙間を通す
効果的なパスであり
その2本のパスだけで相手のペナルティの中に入り込めたのは
目論見通りの仕掛けだったと思いますが
ベテランらしいミルナーの素晴らしいカバーに
この場面のチャンスも阻まれてしまったのは残念でした。

76分過ぎ、23ルイスから送られたDFラインの裏へのフィードで
11トレイラが抜け出しダイレクトで合わせました。
残念ながら飛び出すのが一瞬早くオフサイドでしたが
この様なパスをもっと積極的に狙っても面白かったかもしれません。

その11トレイラの右脚から追撃のゴールが生まれました。

85分、クリアーボールを受けた34ジャカが
間髪入れずに送った縦パスを受けた14オーバメヤンが
ペナルティ内で11トレイラに繋ぎ
抑えにきたヘンダーソンをかわして右脚を振り抜き
ゴール!!

元々ゴールライン際まで押し込んだ所から
クリアーされた関係でリバプールのDFラインは
非常に下がった状態にあり
その状況を見逃さずに送った34ジャカの縦パスが
全てだった様に感じます。
そしてヘンダーソンが抑えに来た事で
11トレイラは一度右脚を振り損ねたのが
かえって良いシュート体勢を作る事が出来たのも
ラッキーだったと思いますが
ピッチに入ってから全身で戦う姿勢を示し続けた
11トレイラの気持ちが生み出した様なゴールでした。

しかし反撃もここまでで
試合はこのまま3−1で終演。

アウェイのリバプール戦は
昨シーズンに続いて完敗でした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1レノ

 3つの失点はどれもチャンスはなかっただろう。
 
15ナイルズ

 戦術上よく守っていたが、その一方で63分過ぎの場面ではCKからの流れで最後列にいた15ナイルズがその位置から前方に送ったフィードをフィルミーノに当ててしまい、そのこぼれ球を拾ったサラーに抜け出されそうになってしまった。 幸いオフサイドで救われたが難しい局面でミスを犯すのはまだ仕方がないがこの様ななんでもない場面でミスを犯してしまうのは頂けない。

5ソクラティス

 よく集中して守っていたが先制の場面ではマティプに完全に競り負けてしまった。

23ルイス

 正確なフィードは良いアクセントになっていたが、勝敗を決する致命的なミスを犯してしまった。 PKを献上した場面での対応は明らかに軽率であり、3失点目の対応はしてはならない判断ミスだった。 以前から言われている様にバーンリー戦の様な絶対的なプレーを観せる一方で、この2つの場面の様な集中力が切れた様なプレーを観せてしまう所はやはり変わっていないと言うべきなのか?

18モンレアル

 守備に重きを置いたプレーを観せ、サラーに対しても良く対応していた。

29グエンドゥージ

 非常に良かった。 守勢に回る場面が多かったこの試合でも集中力を切らさずに危険な場面に積極的に飛び込んでいく勇気と責任感が非常に光った。 昨シーズンのひ弱い印象から一枚皮が剥けた印象。

34ジャカ

 守勢に回る中で守備陣と共に良く守ったが、テンポ早く前方にボールを供給する場面は多くはなかった。

28ウィロック

 守勢に回る中でも前に出ようとする意思を示していた。 一方でやはり60分辺りからミスが目立ち始めた印象。

8セバージョス

 ほとんどの時間帯消えていた。 守備に労力を割く訳でもなく攻撃に重心を置く訳でもなく非常に中途半端に浮いていた存在であり、ボールを持ってもリバプールの素早いプレスに対応出来ず沈黙。 

19ペペ

 前半に何度か訪れたシュートチャンスで1本でも決めていたら流れは変わっていたかもしれない。 巷では、50試合ぶりにファン・ダイクがペペにドリブル突破を許したと話題になっていたが、試合全体を見れば現状としては19ペペは全く相手になっておらず、ほとんどの場面でファン・ダイクに抑え込まれていた。

14オーバメヤン

 50分過ぎの場面は決めなければならなかっただろう。 終盤11トレイラのゴールをアシストする。

11トレイラ

 8セバージョスに代わり後半途中から投入される。 非常にアグレッシブなプレスとダイレクトパスでボールを捌く事で中盤の流れを良くした。 その気迫あふれるプレーからゴールを奪う。

9ラカゼット

 28ウィロックに代わり終盤投入された事で前線からのプレスが効き始めた。
 
7ムヒタリアン

 29グエンドゥージに代わり終盤投入される。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昨シーズンと同様にアウェイでのリバプール戦は
完敗でした。

この試合でのアーセナルの戦術的プランは
29グエンドゥージ、34ジャカ、28ウィロックの3人を
中盤の底に並べた布陣で守備を固め、
そこからスピードのある前線の2人の速攻に
勝機をかけるプランだったと思います。

守備面に関しては大体上手く行っていたと思います。
DFラインの4人がペナルティ内に
スッポリと収まってしまうほど中に絞ってゴール前を固め
ペナルティの前縁に中盤の底の3人を配置する事で
リバプールの中央からの攻撃をシャットアウトして
サイドからのクロスに攻撃を限定させる所までは
目論見通りだったと思います。

その一方で攻撃面に関しては非常に苦労したと思います。
アーセナルがゴール前を固める布陣を敷いた事で
そのアーセナルの4+3のブロックを囲む様な位置取りに付いていた
リバープルの中盤の3人と両SBに
クリアーボールを悉く拾われてしまい
リバプールの攻撃を凌いでも
そこから良い形で攻撃に移る事が出来ていなかったと思います。

多分理想的には18分過ぎの場面の様に
リバプールのボールを奪い返した所から
細かなパスを素早く繋いで
リバプールのプレスを掻い潜り
そこから一気に前線にボールを送る形が
理想だったと思いますが
クリアーボールを拾う事が出来なかった為に
この様な展開に持ち込めなかったのは
致命的だったと思います。

そして、その様な展開をする上で
重要な役割を果たすと思われていたのが
中盤の底の前のポジションに入っていた
8セバージョスだったと思います。
4+3のブロックから出てきたボールを
8セバージョスが2トップと共に
そのままドリブルで持ち上がったり
決定的なラストパスを前線に送る等して
一気にリバプールゴールに迫る形を
期待していたと思いますが
実際にはボールを持ってもリバプールの
素早く激しいプレスに対応出来ずに
前線に良い形でボールを供給する事が出来ていなかったと共に
4+3のブロックを囲む様に配置された
リバプールの中盤の網に拾われてしまう
クリアーボールに対する対応も
8セバージョス一人では全く何も出来ず、
結果として8セバージョスは攻守において
完全に浮いた存在になってしまっていたと思います。

そういう意味では2トップに入った14オーバメヤンと19ペペも
浮いている時間が長かった様に感じます。
この試合での2人は守備が完全に免除され
相手の2ラインの間で攻撃のスイッチが入るのを待ち、
ボールが前線に送られてきたら
一気にリバプールゴールを目指す役割を託されていたと思いますが
この2人やDFラインの裏のスペースに向けて
良い形でボールが送られてこなかった為に
ただ待っているだけの時間が非常に長かった様に感じます。

結果論ですが8セバージョスに代えて
11トレイラが投入された後や
前線を19ペペ、9ラカゼット、14オーバメヤンの
3トップに変えてからの方が
チームとしては機能していたと思います。

投入された11トレイラが積極的に
ダイレクトパスでボールを捌く様になった事で
リバプールの素早いプレスに対しても
掻い潜る事が出来る様になり、
その結果ボールがセンターラインを超える様になりました。
そしてリバプールのお株を奪う様な
11トレイラの素早いプレスにより
リバプールの推進力は弱まり
一方的に押し込まれていたそれまでの時間帯とは異なり
イーブンに近い所まで押し戻す様になったと思います。

一方で9ラカゼットを投入して3トップにしてからの方が
リバプールにプレッシャーを与えていた様に感じます。
前線から献身的にプレスを掛ける事が出来る
9ラカゼットがパスの出し所にプレシャーを掛けると共に
スピードのある2人を両サイドに配置する事で
少なからずリバプールの両SBは
この2人をケアする必要性が出来てきますので
攻撃参加を減らす事が出来たかもしれません。

明らかに実力差のあるリバプールを相手に
ゴール前を固めて速攻に勝機を見出す
この試合の様なプランを選択する事は
仕方がなかったのかもしれませんが
個人的にはやはり前から勝負を仕掛けて欲しかったと思います。

昨シーズンも引き分けだったホームでの試合は
前からのプレスがしっかりと効いていた事で
リバプールの攻撃を減らす事に成功しましたが
反対にアウェイでの試合では
リバプールのアグレッシブなプレスに圧倒され
アーセナルのプレスは全く機能せずに敗れ去りましたので
互角の勝負をする為にはまずベースとして
リバプールに走り負けするかどうかが重要だった様に感じます。
特に今回は昨シーズン5−1で敗れたアウェイでの試合の様に
コンディション的に一番最悪だった
年末の時期の試合ではありませんでしたので
真正面から挑んでみても面白かったと思います。

反対に守る事で勝とうとするならば
2トップの2人はまだしも
トップ下に入った8セバージョスを浮いた状態にするのではなく
中盤の底に4人並べるくらいの徹底ぶりが必要だったかもしれません。
とは言え、勝敗の行方を決めた最初の2つの失点は
セットプレーとPKでの失点でしたので
どれだけ守りを固めても変わりがなかったかもしれませんが、、、。

どちらにせよ個人的には中盤の底に3人並べる
4+3のブロックを築いたとしても
前線は9ラカゼットを加えた3トップを組み
この3人を前線に残すのではなく
守備の局面ではしっかりと下がってきて
パスの出所にプレスを掛けさせる様な
正面から組み合う様な試合を観たかったと思います。

序盤戦の山場であるリバプールとスパーズの2連戦の初戦は
残念ながら敗れてしまいました。
開幕2連勝を飾りましたが
次のホームでのスパーズ戦でも敗れてしまえば
結果的に開幕4戦での成績は昨シーズンと同じになってしまい
開幕ダッシュに成功したとは言えなくなります。

開幕ダッシュに成功する為にも次のスパーズ戦は
絶対に負けられない戦いになると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

8セバージョス    PL:0G2A
9ラカゼット     PL:1G0A
11トレイラ      PL:1G0A
14オーバメヤン    PL:2G0A 
15ナイルズ      PL:0G1A 


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。