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PL6:ARSENAL vs Tottenham Hotspur [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−2 Tottenham Hotspur
2023年9月24日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (26)Romero(og)
 (42)Son
 (54)7Saka(pk)
 (56)Son
 

22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard     21Vieira

 7Saka              9Jesus

14Nketiah



(46)41Rice>>>20Jorginho
(46)21Vieira>>>29Havertz
(77)9Jesus>>>24Nelson
(97)7Saka>>>10Smith Rowe

Substitutes
 1Ramsdale
 18Tomiyasu
 15Kiwior
 17Cedric
 25Elneny


Arsenal 1.jpg今シーズン最初のノースロンドンダービーは
ミスからの2つの失点で
勝利を逃してしまいました。

先発は左インサイドハーフには
再び21ヴィエイラが入り
怪我で欠場した19トロサールに代わって
左サイドには9ジェズスが起用され
1トップには14エンケティアが入った以外は
前試合のPSV戦と同じメンバーが組まれました。

注目のGKはこの試合でも
22ラヤが起用された事からも
22ラヤが正GKに昇格したと考えて
間違いないと思います。

試合はいつものノースロンドンダービーに比べて
それ程熱量が上がらない状態でスタートした事もあり
些細なミスパスが散見され
ボールを保持する事に苦しんだ序盤でしたが
それでも何度かスパーズゴールに迫る場面はありました。

激し目のプレスを仕掛けた8ウーデゴールが
ビスマからボールを奪い返した13分過ぎの場面、
そこから21ヴィエイラ〜8ウーデゴール〜7サカと繋ぎ
その7サカからのクロスを
ファーサイドに走り込んできた9ジェジスが
ダイレクトで合わせましたが
ヴィカリオのファインセーブで防がれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

ウドジェのバックパスがそれた所を
14エンケティアが収めて
そのまま右脚を振り抜いた15分過ぎの場面、
角度のない所からのシュートでしたが
このシュートもヴィカリオのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

そしてこの右サイドから
先制ゴールが生まれました。

26分、8ウーデゴールからのパスを受けた7サカが
カットインした所から左脚を振り抜いたシュートが
ロメロの足に当たって角度が変わり
そのままゴールに吸い込まれて先制ゴール!!

ここまでのスパーズは7サカを止める為に
基本的にウドジェとジョンソンの
ダブルチームで対応していましたが
この場面では一気に駆け上がって行った4ホワイトに
ジョンソンが付いて行った為に
マークの受け渡しが中途半端になり
7サカが一瞬フリーの状況になった所を
一気に攻めきったゴールだったと思います。

その後もスパーズゴールに迫る場面がありました。

4ホワイトからのパスを受けた7サカが
中に向かって動きながら
21ヴィエイラにサイドチェンジのパスを送り
その21ヴィエイラからファーサイドに走り込んでいた
9ジェズスへクロスが送られた29分過ぎの場面、
残念ながらそのクロスは
9ジェズスの前でファン・デ・フェンに
ヘッドでクリアーされてしまいましたが
良い感じでテンポアップ出来た
仕掛けだったと思います。

そして決定機を迎えました。

31分過ぎ、下がってきたマディソンが
ヴィカリオからのパスを受けた所で
プレスを仕掛けた9ジェズスがボールを奪い返し
そのまま右脚を振り抜きましたが
そのシュートは枠を捉える事が出来ず。

ボールを奪い返した9ジェズスは
ゴール正面の位置でヴィカリオと
1対1の状態になっていましたので
枠を大きく外してしまったのは
大きなミスだったと思います。

同時にアーセナルの選手が前線から嵌めに行った事で
ミスを誘発させた場面でしたが
この様な決めなければならない場面で
冷酷に決める事が出来ない所を改善出来なければ
いつまで経ってもシティに追い付く事は難しいと思います。

一方で前半の終盤になると
スパーズに危険な場面を作られてしまいました。

37分過ぎ、ソンからのパスを受けた
クルゼフスキが左サイドから
侵入してきた所から送られたパスで
追い越してきたソンが深い位置にまで入り込み
そこからの折り返しをジョンソンに合わされてしまいました。
幸いそのシュートは22ラヤのファインセーブで
何とか凌ぎましたが
完全に崩されてしまいました。

確かに今シーズンのスパーズは
連動的にボールを繋げる事が出来る様になっており
この場面でもパスを繋いで
一気にペナルティの所まで侵入してきましたが
そもそも最初にクルゼフスキにパスを出したソンに対して
35ジンチェンコは付いて行かなかった為に
裏への侵入を許してしまい、
ゴール前でもジョンソンの動きを
誰もしっかりとケアしていなかった様に
集中力を欠いていたと言われても
おかしくなかったと思います。

そしてミスから失点してしまいました。

42分、マディソンからの左サイドのスペースへのパスで
クルゼフスキが深い位置にまで侵入し
そこからのパスを受けたサールにクロスを入れられてしまいました。
しかしそのクロスに対して
ファーサイドで22ラヤが弾き出す事が出来ず、
そのこぼれ球を収めたジョンソンに
至近距離からシュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートは22ラヤがセーブし何とかゴールを死守。
しかしその後のルーズボールをマディソンに収められてしまい
そのマディソンに応対した7サカが
簡単にかわされてしまい
深くまで侵入した所からのラストパスを
ソンに合わされてしまい失点。

ここまでミスを繰り返してしまったら
流石に失点しない方がおかしいくらいだと思います。

まず最初のミスはサールのクロスに対する
22ラヤの対応です。

確かにゴール方向に向かう嫌な軌道のクロスで
バックステップを踏みながらの対応でしたので
難しい対応を迫られたと思いますが
仮に前や横方向に弾くのならば
しっかりとペナルティの外側にまで
弾かなければならなかったと思いますし、
ペナルティの外側にまで弾く事が出来ないのなれば
ゴールラインの外に出すべきだったと思います。

にも関わらず前に弾き
そのボールがゴールエリアの中に落ちてしまうと言うのは
最悪の対応だったと思います。

22ラヤは上背はありませんが
そのポジショニングの上手さと
前に出るタイミング感覚の良さで
ハイボールに対する対応も安定していると思いますが
それは速い弾道のクロスに対してであり
この場面の様な大きく弧を描く様な軌道の
シンプルなクロスに対しては
上背がない分、危うさが出てしまうのかもしれませんので
この辺りが上背のない22ラヤの弱点なのかもしれません。

そしてルーズボールを収めたマディソンに対して
応対した7サカは
これ以上中に入られる事だけは
絶対に避けなければならない場面で
マディソンの右斜め後ろからアプローチした為に
簡単にかわされてしまいました。
確かに後ろにはウドジェが控えていましたので
そのウドジェへのパスコースを
切ろうとしたのかもしれませんが
仮にウドジェにパスが出されたとしても
ゴール前には選手が揃っていましたので
そこからクロスを入れられたとしても
そこまで危険な場面にならなかったと思いますが
反対に深い位置にまで侵入を許してしまえば
何が起こってもおかしくない状況に陥りますので
絶対に中に入れさせない様な対応をしなかった
7サカの対応は大きなミスだったと思います。

そして最後はマディソンが7サカをかわした時に
ボールが流れてゴールラインに向かって転がった時に
ニアを守っていた41ライスや4ホワイトは
そのままゴールラインを割るだろうと
セルフジャッジをしてしまった為に
一瞬反応はが遅れてしまったのも
大きなミスだったと思います。
もしもセルフジャッジせずにすぐに反応していれば
マディソンがラストパスを送る前に
4ホワイトはクリアー出来たかもしれませんし
41ライスはソンへのパスを
防ぐ事も出来たと思いますので
この大事な局面でこれだけミスを重ねてしまっては
失点を防ぐ事など無理な話だと思います。

前半の間に1−1に追いつかれてしまいましたが
更に悪い事に背部に問題が発生した
41ライスが前半のみで退き
代わって20ジョルジーニョが投入されましたが
結果からするとアンカーに20ジョルジーニョが入った事で
中盤の強度は著しく低下してしまったと思います。

それでも後半早々にゴールを奪う事に成功しました。

49分過ぎ、7サカが蹴った右CKが
ゴール前にこぼれた所を
4ホワイトが右脚を振り抜きましたが
そのボールがロメロの手に当たり
VARの結果PK獲得。

54分、そのPKを7サカが中央に蹴り込みゴール!!

後半早々にゴールを奪い
これで流れはアーセナルに傾くかと思われましたが
再びミスからゴールを奪われてしまいました。

56分、9ジェズスからのバックパスを受けた20ジョルジーニョが
迫ってきたマディソンをかわそうとした時に
ボールを奪われてしまい
そのまま持ち込まれた所からのラストパスを
ソンに決められてしまい失点。

なぜ20ジョルジーニョはシンプルに
パスを回さなかったのか?
なぜマディソンをかわそうとしてしまったのか?

ゴールを奪い1点リードした状況でしたので
攻勢を強めてくるであろうスパーズの勢いをいなしながら
落ち着いて試合を進めれば良い状況でしたので
前からマディソンが迫ってきたのならば
後ろの2サリバにボールを回して
マディソンに無駄走りをさせれば
良いだけの状況だったと思います。
仮にその後2サリバにソンが迫ってきたら
斜め前方に35ジンチェンコが待っていましたので
2サリバから35ジンチェンコにボールを回すだけで
このスパーズの前線からのプレスを回避するのは
容易な状況だったと思います。

本当に20ジョルジーニョが
意味のない無駄なプレーを試みたばっかりに
大きな代償を払わなければならなくなったのは
非常に残念です。

この後も20ジョルジーニョが狙われてしまい
ピンチを招いてしまいました。

68分過ぎ、35ジンチェンコからのリスタートのボールを受けた
20ジョルジーニョの背後からマディソンのチャージを受けて
ボールをロストしてしまった所から
速攻を受けてしまいました。
そのこぼれ球を収めたサールから
クルゼフスキに繋げられ
そのクルゼフスキのスルーパスで裏に抜け出したソンに
ニアからシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートは付いて行った2サリバがブロックして
ゴールを奪われる事はありませんでしたが
最も強度が弱い所を狙い撃ちしてくる様に
20ジョルジーニョは狙われていたと思います。

その後も何度かスパーズゴールに迫る場面はありました。

20ジョルジーニョ〜8ウーデゴール〜4ホワイトと繋いだ所から
クロスが入れられた76分過ぎの場面、
そのクロスに対してニアに走り込んできた14エンケティアは
胸に当てるのがやっとでヘッドで押し込む事が出来ず。

8ウーデゴールからパスを受けた24ネルソンが
カットインした所から豪快に右脚を振り抜いた
84分過ぎの場面、
そのシュートはビスマにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

4ホワイトからのスローインを
8ウーデゴール〜7サカへと繋ぎ
その7サカから14エンケティアへのパスを
ロメロがカットしたボールに対して
29ハヴァーツが左脚を振り抜いた86分過ぎの場面、
このシュートも枠を大きく外してしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

左CKのクリアーボールを収めた7サカが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた
91分過ぎの場面、
ゴール左下を捉えたそのシュートも
ヴィカリオのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

このままゴールを奪う事が出来ずに
2−2のままドロー。

勝てる試合を自らのミスで
その勝利を手放してしまったのは
残念でした。

確かにポステコグルー監督が就任したスパーズは
昨シーズンに比べて格段良くなっていた事もあり
流れを掴む事が最後まで苦しんだ印象でした。

特に怪我で41ライスを失った後半は
中盤の強度が確実に落ちてしまい
スパーズにボールを持たれた時には
押し込まれてしまう場面が増えてしまったと思いますので
2週後に控えているシティ戦までに
41ライスもしくは5トーマスが
復帰する事が出来るかどうかは
非常に大きなポイントになると思います。

そして失点に繋がった
決定的なミスを連発してしまったのも
非常に大きな問題だと思います。

確かにミッドウィークに
PSVとCLの試合を行ったアーセナルと
1週間何もなかったスパーズとでは
コンディション的に差が出てしまうのは
ある程度仕方がありませんが
問題はフィジカル的な部分だけではなく
メンタル的な部分も
この試合のアーセナルは明らかに
ベストな状態ではなかったと思います。

語弊を恐れずに言うならば
そのCLのPSV戦の方が
明らかにテンションが高く
集中していた様に観えましたが
この試合はそのPSV戦でエネルギーを使い切った
抜け殻とは言わないまでも
その試合で使ってしまったエネルギーが
完全に回復する前にピッチに立っている様に観えました。

それはピッチにいる選手だけではなく
エミレーツに駆けつけたグナも
PSV戦ではスタジアムを揺らす様なチャントが
絶えず響き渡っていたのに対して
この試合は静かに感じる場面も多かったと思います。

結局ダブルを達成した昨シーズンは
湧き上がるような闘志が
選手から感じると共に
スパーズの選手を抑え込む様な
重圧感がエミレーツに充満していましたが
この試合はそこまでの熱量を感じなかった所も
この様な結果を招いた一因だったかもしれません。

そして早くも怪我人が続出し始めている所も
非常に心配です。

前記の様に5トーマスに続き
41ライスも怪我で離脱したアンカーは
20ジョルジーニョがいるとは言え
完全にボールを支配する様な展開ならばまだしも
ある程度押し込まれる様な展開の試合では
中盤の底の強度不足は問題になると思われます。

この試合も19トロサールを起用出来ていたら
もう少しチャンスを作れたかもしれませんが
11マルティネッリに続いて
19トロサールも怪我で離脱してしまったのも
大きな痛手だったと思います。
実際この試合では左サイドには
9ジェズスを起用しましたが
11マルティネッリや19トロサールを起用した時に比べて
明らかに迫力不足だったと思います。

その上、この試合の終盤にウドジェに倒された時に
倒れ込んできたウドジェの下敷きになった右足を
7サカは負傷してしまいました。

この怪我が長引く様ならば
アーセナルのストロングポイントである
両翼をもぎ取られた状態に陥りますので
果たしてアルテタ監督は
24ネルソンと10スミス・ロウを信頼して
ピッチに送り出す事が出来るのかどうか?
試される事になると思います。

その様な状況の中で非常に心配しているのが
CBです。
今シーズンは2サリバ&6ガブリエウ&15キヴィオルの3人に
4ホワイトを加えた4人で運用する予定だったと思いますが
12ティンバーが長期離脱した影響もあり
4ホワイトは再び右SBとして
出ずっぱりの状態に陥っています。
よって現状としてCBをカバーするよりも
休息を与える必要がある状況だと思いますので
実質的に、前記の3人で回さなければならない
状況だと思います。

そうなりますと次のカラバオ杯に
15キヴィオルを起用したとしても
2サリバか6ガブリエウのどちらかは
起用せざるえなくなっており
これにより怪我のリスクが
蓄積されていくかもしれません。

勿論、18冨安をCBで起用する事も出来ると思いますが
18冨安をCBデ起用すると出ずっぱりの4ホワイトや
怪我への耐性が低い35ジンチェンコを
休ませる事が出来なくなりますので
余程の事がない限りは
18冨安をCBで起用する事はないと思われます。

中盤や前線に怪我人が出ている現状も問題ですが
それでもまだ何とかやり繰り出来ると思いますが
DFラインに怪我人が出てしまうと
一気に崩壊する可能性を秘めていますので
非常にリスキーな状況だと思います。

そう言う部分も含めて次のカラバオ杯
ブレントフォード戦は
例えカラバオ杯のタイトルを捨てたとしても
思い切ったローテーションをする決断を
アルテタ監督には求めたいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
9ジェズス      PL:1G0A CL:1G0A
7サカ        PL:3G2A CL:1G1A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:2G0A CL:1G0A
11マルティネッリ   PL:0G2A
14エンケティア    PL:2G0A
19トロサール     PL:1G0A CL:1G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:0G2A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A
41ライス       PL:1G0A


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