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CL1:ARSENAL vs PSV Eindhoven [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 4−0 PSV Eindhoven
2023年9月24日(水)UEFA Champions League, Emirates Stadium

Goal
 (8)7Saka
 (20)19Trossard(←7Saka)
 (38)9Jesus(←19Trossard)
 (70)8Ødegaard(←24Nelson)
 

22Raya

4White  2Saliba  6Gabriel  35Zinchenko

41Rice

8Ødegaard     29Havertz

 7Saka              19Trossard

9Jesus



(58)19Trossard>>>24Nelson
(58)35Zinchenko>>>18Tomiyasu
(69)7Saka>>>21Vieira
(69)9Jesus>>>10Smith Rowe
(76)41Rice>>>20Jorginho

Substitutes
 1Ramsdale
 31Hein
 15Kiwior
 17Cedric
 25Elneny
 14Nketiah


Arsenal 1.jpg7シーズぶりのCLグループステージ第1戦は
最高の雰囲気のエミレーツで
4ゴールを挙げて快勝しました。

先発はエヴァートン戦に続いて
ゴールマウスは22ラヤが入り
怪我で離脱した
11マルティネッリに代わって
19トロサールが左サイドに入りました。
そして左インサイドハーフは
21ヴィエイラから29ハヴァーツに
1トップは14エンケティアから
9ジェズスに変更された以外は
前試合のエヴァートン戦から
メンバーの変更はありませんでした。

試合は序盤からハイテンポな展開で攻め立てた
アーセナルが流れを掴みました。

4ホワイトからのパスを受けた8ウーデゴールが
7サカにスルーパスを送った2分過ぎの場面、
裏に抜け出そうとした7サカが
ボールを受ける寸前にボスカリにカットされてしまいましたが
プレービジョンが共有された
良い仕掛けだったと思います。

そしてこの2人の仕掛けから
早々に先制点を奪う事に成功しました。

8分、41ライス〜8ウーデゴール〜7サカへと
右サイドへ展開した所から
その7サカからのパスを受けて
ペナルティの中に侵入した8ウーデゴールが
豪快に左脚を振り抜きました。
そのシュートはベニテスのファインセーブに
阻まれてしまいましたが
そのこぼれ球をゴール前に詰めていた
7サカが押し込み先制ゴール!!

ボールを持った7サカのプレッシャーに曝された
PSVのDFラインがズルズルと下がった事で出来た
DFラインの前のスペースでラストパスを受け
そこからの一振りでゴールを狙う形は
かなり必勝パターンになってきたと思います。

その後もPSVゴールに迫る場面が続きました。

右サイドのライン側を持ち上がってきた
7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールが送ったスルーパスで
裏に抜け出した4ホワイトが折り返した
10分過ぎの場面、
ゴール前に詰めていた9ジェズスは
残念ながら合わせる事が出来ませんでしたが
まさに触れば1点と言う場面でした。

8ウーデゴールからのパスを
左サイドで受けた19トロサールからの折り返しを受けた
8ウーデゴールがダイレクトで左脚を振り抜いた
18分過ぎの場面、
残念ながらそのシュートはジャストミートしませんでしたが
この場面も下がったDFラインの前のスペースで
折り返されたボールに合わせる形の仕掛けでした。

そしてこの形から追加点が生まれました。

20分、4ホワイトがクリアーしたボールを
9ジェズスが収めた所からカウンターが発動しました。
その9ジェズスから7サカに展開し
その7サカからの折り返しを
DFラインの前に出来たスペースで
19トロサールがダイレクトで合わせてゴール!!

カウンターの起点となった
9ジェズスのボールの持ち出し方も俊逸でしたが
フィニッシュの場面でも
19トロサールがシュートを撃つ為のスペースを作った
ニアに向かってのフリーランニングも俊逸だったと思います。

その後もアーセナルペースは続きました。

8ウーデゴールからの楔のパスを
ペナルティの中で9ジェズスが
ベリャ・コチャップを背負いながら受けた
21分過ぎの場面、
その9ジェズスが落としたボールを受けた29ハヴァーツが
回り込んで右脚を振り抜きましたが
枠を捉えられず。

一度7サカにボールを預けた後に
その7サカからのリターンパスを受けた9ジェズスが
裏に抜けた23分過ぎの場面、
付いてきたボスカリを鋭い切り返しでかわして
左脚を振り抜きましたが
ベニテスのファインセーブに阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ず。

8ウーデゴールからのパスを
左サイドで受けた19トロサールが
タメを作った所から送ったラストパスを受けた9ジェズスが
右脚を振り抜いた24分過ぎの場面、
このシュートもベニテスのファインセーブに
阻まれてしまいましたが
9ジェズスのシュートを撃つまでの
一連の動作は鋭く完璧だっただけに
防いだベニテスを褒めるべきでしょう。

ここまではベニテスのファインセーブに阻まれていましたが
遂に9ジェズスの右脚からゴールが生まれました。

38分、6ガブリエウから出されたスペースへのパスで
裏に抜け出した19トロサールが
狙いすまして送ったクロスを
ファーサイドで受けた9ジェズスが
1トラップして右脚を振り抜きゴール!!

クロスをしっかりと足元に止めて
右脚を振り抜くと言う
シンプルな仕掛けでしたが
19トロサールのクロスなり
9ジェズスのトラップなり
その一つ一つのプレーは寸分の狂いもない
完璧なプレーだった事で生まれたゴールだったと思います。

前半の間に3点を奪い
試合の行方はほぼ決まりましたが
後半に入ってもアーセナルの攻勢は続きました。

8ウーデゴールが送った裏への浮き球のパスで
9ジェズスが抜け出した49分過ぎの場面、
迫ってきたベリャ・コチャップを
かわそうと切り返した所でカットされてしまい
シュートは撃てませんでしたが
タイミング的には小細工せずに
そのままシュートを撃った方が
可能性があったように感じます。

ゴールライン側でベリャ・コチャップを吹っ飛ばして
ルーズボールをキープした24ネルソンからのパスを
ペナルティの中で受けた29ハヴァーツが
9ジェズスへラストパスを送った61分過ぎの場面、
ニアで合わせた9ジェズスのシュートは
枠を捉える事は出来ませんでしたが
そもそも24ネルソンからのパスを受けた時点で
29ハヴァーツは自らシュートを撃っても良かった様に感じます。

そして試合を決める4点目が生まれました。

70分、4ホワイトからのスペースのパスを受けた
29ハヴァーツから10スミス・ロウ〜24ネルソン〜
10スミス・ロウ〜24ネルソンと繋ぎ
その24ネルソンからのラストパスを受けた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜きゴール!!

結局このゴールもDFラインの前に出来たスペースを
活用したゴールでした。

終盤もPSVゴールに迫る場面がありました。

8ウーデゴールのパスを
29ハヴァーツが落としたボールを受けた
10スミス・ロウが24ネルソンへスルーパスを送った
81分過ぎの場面、
そのパスを受けた24ネルソンは
サイドでタメを作った所から
ゴールに向かって走り込んできた10スミス・ロウに
ラストパが送られました。
残念ながら10スミス・ロウが
そのパスを受ける寸前にカットされてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
後方からスペースを見つけて
そこにタイミング良く飛び込んできた
10スミス・ロウの鋭いフリーランニングは
復活を印象付けるのに十分なプレーだったと思います。

そして最後までPSVを寄せ付けずに
4−0で勝利。

7シーズンぶりのCLの試合でしたが
幸先の良い形でスタートを切る事が出来ました。

まずこの試合での注目ポイントは
GKにどちらの選手を起用してくるかだったと思いますが
結果としては22ラヤを起用してきました。

試合途中に交代する機会が殆どない
GKと言うポジションの特性上、
ローテーションをするにしても
リーグ戦とカップ戦で分業するパターンが
その殆どだと思いますが
PLのエヴァートン戦に続いて
このCLのPSV戦でも22ラヤを起用した事で
ローテーションではなく
序列の逆転が起こった可能性が示唆されます。

この試合でもビッグセーブする様な場面は
訪れませんでしたが
例えばハイボールの処理などの時の
22ラヤのポジショニングや飛び出すタイミング感覚は
非常に正確であり
上背がない弱点を全く感じる事はありませんでしたし
全体的には慌てる様な場面は皆無で
DFラインに安心感をもたれしていたと思いますので
ビッグセーブでチームを救い
最後方からチームを鼓舞する様な存在感がある一方で
時々大きなミスを犯してしまう悪い癖がある
1ラムズデールから22ラヤに
正GKの座が移った考えても
おかしくないと思います。

奇しくもレノから1ラムズデールに
正GKの座が移った時も
9月の代表期間明けからでしたので
今回も代表期間明けの22ラヤの起用は
ローテーションではなく
正GKの交代が行われた可能性は否定できません。

現時点ではアルテタ監督は
正GKの交代を明言していませんが
仮に次のノースロンドンダービーでも
22ラヤが起用された場合には
正GKの交代が行われたと考えて
まず間違いないと思われます。

そしてこの試合で先発から起用された29ハヴァーツは
これまでよりは多少良くなっていたと思います。

それはエヴァートン戦での21ヴィエイラに付いて書いた様に
この試合の29ハヴァーツは
スペースへのフリーランニングや
ボールホルダーに対して先手を打って
ボールに絡もうとする動きが増えていた事で
これまでの試合に比べて
効果的にボールに絡む機会は増えていたと思います。

その一方で一つ一つのプレーに対する
他の選手との間にある認識の差は
相変わらず変わっていない印象を受けます。

例えば10分過ぎの場面では
29ハヴァーツの裏に向けての動き出しに合わせて
35ジンチェンコから浮き球のパスが送られましたが
29ハヴァーツは背後にいた
19トロサールに向かって送られたパスと
誤解してしまったのか一瞬止まってしまい
そこから動き直したためにそのパスは通りませんでした。

単純な空間認知能力が低いだけかもしれませんが
そもそも35ジンチェンコとの間に
信頼関係が築けていたら、
もしくはこの様な場面で
35ジンチェンコがどの様なタイミングで
そのようなパスを送る事が出来るかを理解していたら
動きを止める事はなかったと思いますし
仮にパスが出て来ずに無駄な動きになったとしても
35ジンチェンコを信じて動きを完遂すべきだと思います。

結局このパスを受けていたら
GKと1対1になるチャンスでしたので
そのチャンスを活かせなかったのは残念でした。

11分過ぎの場面ではPSVに押し込まれた状況から
41ライスがクリアーしたボールが
29ハヴァーツの背後に飛んできましたが
その29ハヴァーツは
そのまま収め様と動こうともせず、
背後に迫っていたスコウテンがボールに触った段階で始めて
その存在に気が付いたかの様に動き出す様な有り様は
非常に問題だと思います。

69分過ぎの最終的に8ウーデゴールのゴールが生まれた場面では
元々4ホワイトのフィードを受けた29ハヴァーツは
ボスカリを振り切って前にはGKしかいない状況になりましたが
なぜかそのままゴールに向かわずに
スピードを緩めて10スミス・ロウ達が
上がってくるのを待ってしまいました。

少し後ろからベリャ・コチャップが並走していたとは言え
基本的には前は空いていましたので
なぜゴールに向かわなかったのか正直謎です。

もっと言えばそのままゴールに向かって行けば
ベリャ・コチャップはハヴァーツを止ざる得なくなりますので
反対サイドには10スミス・ロウ&24ネルソン対テゼと言う
絶対的な有利な状況を作る事が出来たはずですので
一直線にゴールに向かって自らシュートを撃てれば撃ち、
仮にベリャ・コチャップに追いつかれてしまった時は
反対サイドの2人にラストパスを送るのが
最もゴールに近かった様に感じます。

確かにボールに絡むために
自らが積極的に動こうとする姿勢は
評価して良いと思いますが
その一方で相変わらずハヴァーツのプレービジョンは
他の選手とは明らかに異なったままだと思いますので
チームの中で機能するのは
まだまだ時間が掛かりそうだと思います。

一方で遂に10スミス・ロウが起用されました。

ソケイ部の手術の影響で昨シーズンは殆ど稼働出来ず
復帰したシーズン終盤も
コンディションが上がらずに苦労していましたが
夏の間にイングランドU-21代表の一員として
優勝したU-21欧州選手権に参加していた事が良かったのか
コンディションは改善され
力強いプレーを再び観せてくれたのは良かったと思います。

とは言え、以前からそうですが
人とボールの動きに対して一瞬遅れてしまう所は
まだ観られますので
インサイドハーフとしてプレーするならば
この辺りは改善しなければならないと思いますが
その一方でこの試合でもスペースを見つけ
そのスペースにタイミング良く
入ってくるプレーは健在であり
特にワイドの2人が仕掛けて出来たスペースを
インサイドハーフの選手が活用すると言う
現在のアーセナルの攻撃のパターン的にも
10スミス・ロウのこのダイナミックな
フリーランニングは必ず活きると思いますので
29ハヴァーツのプレー時間をなくしてしまう位の
活躍を観せてくれる事を期待したいと思います。

次はのースロンドンダービーです。
どちらがゴールマウスを守るのか?
左インサイドハーフは誰が入るのか?
注目ポイントはありますが
何よりも現在調子がよさそうなスパーズを
しっかりと叩いて
スパーズに相応しい順位に
導いてあげなければなりませんね。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:0G1A
9ジェズス      PL:1G0A CL:1G0A
7サカ        PL:2G2A CL:1G1A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:2G0A CL:1G0A
11マルティネッリ   PL:0G2A
14エンケティア    PL:2G0A
19トロサール     PL:1G0A CL:1G1A CS:1G0A
21ヴィエイラ     PL:0G2A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G1A
41ライス       PL:1G0A


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