SSブログ

PL22:Everton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Everton 1−0 ARSENAL
2023年2月4日(土)Premier League, Goodison Park

Goal

 (60)Tarkowski


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

14Nketiah


(59)5T. Partey>>>20Jorginho
(59)11Martinelli>>>19Trossard
(77)8Ødegaard>>>21Vieira
(85)4White>>>18Tomiyasu


Substitutes
 30Turner
 3Tierney
 16Holding
 15Kiwior
  85Cozier-Duberry



Arsenal 1.jpgある意味完敗でした。

ランパード監督が解任され
ダイチ監督体制での初戦となったこの試合は
物凄い雰囲気に包まれた
グディソン・パークで行われましたが
そのあと押しを受けたエヴァートンの勢いを
最後まで押し返す事が出来ませんでした。

先発は前節のユナイテッド戦と同じメンバーが組まれ
新加入の3人はベンチスタートになりました。

試合はフラットに並べた
4−5−1のエヴァートンのブロックを
切り崩すのに苦労してしまいました。

現在のアーセナルのストロングポイントである
7サカ&11マルティネッリの両翼に対して
エヴァートンは両サイドアタッカーが
深い位置にまで戻ってきて
SBと共に常にダブルチームで対応してきた為に
その2人を起点とした仕掛けを
中々作る事が出来ず、
同時にエヴァートンの中盤に入った
フィジカル的に強く速い
オナナ、ゲイエ、ドゥクレの3人に
中央のスペースを完全に消されてしまった為に
効果的な縦パスを入れて
攻撃にスイッチを入れる場面も殆ど作れていませんでした。

同時に「解任ブースト」と言われる様に
エヴァートンの選手は非常にアグレッシブで
インテンシティが高く
デュエルの局面で優位に立たれてしまったのは勿論ですが
アーセナルがテンポを上げようとしても
アーセナルが攻め上がるスピードよりも
エヴァートンが帰陣するスピードの方が速く鋭い為に
勢いに乗る事が出来ず
結局、前に出る事が出来ずに
後ろでボールを持っている時間が
非常に長かったと思います。

とは言え、チャンスがなかった訳ではありませんでした。

キャルバート・ルーウィンのシュートを
1ラムズデールがブロックした所から
カウンターが始まった8分過ぎの場面、
35ジンチェンコ〜34ジャカ〜8ウーデゴールと繋ぎ
そのままドリブルで持ち込んだ所から送った
8ウーデゴールのラストパスを受けた7サカが
カットインした所から左脚を振り抜きましたが
ブロックされてしまいゴールを奪う事は出来ず。

結果的には7サカの前は空いていましたので
ミコレンコとタコウスキの2人が待ち構えていた
中にカットインせずに
ミコレンコと1対1を勝負を仕掛けて
そのままゴールに向かって突き進んだ方が
相手は怖かったかも知れません。

カットインしてきた7サカが
14エンケティアにスルーパスを送った10分過ぎの場面、
そのスルーパスはタコウスキにカットされてしまいましたが
そのこぼれ球を収めた7サカからのパスを受けた
5トーマスがロングシュートを放ちましたが
これもピックフォードの正面でゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスを収めた7サカが
14エンケティアにラストパスを送った29分過ぎの場面、
14エンケティアはボールをうまく持ち出して
寄せてきたタコウスキをかわした所から
右脚を振り抜きました。
そのシュートは力んでしまったのか
枠を捉える事が出来ませんでしたが
シュートコースは完全に開いていましたので
決めなければならなかった場面でした。

左サイドから送った35ジンチェンコからのクロスを
ファーサイドで7サカが
ダイレクトボレーで合わせた38分過ぎの場面、
そのシュートはゴール左下を捉えましたが
ゴールに向かって戻ってきたコーディにクリアーされてしまい
これもゴールを奪う事は出来ず。

自陣深い位置から6ガブリエウ〜35ジンチェンコ〜
34ジャカ〜1ラムズデール〜4ホワイト〜
7サカ〜34ジャカ〜8ウーデゴール〜
11マルティネッリ〜34ジャカと繋いで
エヴァートンのペナルティ内にまで繋いでいった
50分過ぎの場面、
その34ジャカのシュートは
ブロックされてしまいましたが
アーセナルらしいテンポの良い連動的なパス回しで
エヴァートンのブロックを切り崩した場面でした。

ショートコーナーからの仕掛けで
7サカが左脚を振り抜いた53分過ぎの場面、
そのシュートはブロックされてしまい
そのこぼれ球に対して
14エンケティアも右脚を振り抜きましたが
そのシュートもブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

ドリブルで持ち上がってきた
11マルティネッリからのパスを受けた
14エンケティアが左サイドの深い位置まで
ドリブルで突破した所から
マイナス方向に折り返した57分過ぎの場面、
その折り返しに対して8ウーデゴールが
ダイレクトで左脚を振り抜きましたが
そのシュートは大きく浮かしてしまい枠を捉えられず。

左サイドから送られてくるグラウンダーのクロスを
ダイレクトで左脚で合わせるのが
8ウーデゴールが下手なのはなぜなのか?

イウォビがゲイエに出したパスを
8ウーデゴールが鋭い出足でカットした66分過ぎの場面、
そのままドリブルで切り込んで行きましたが
ペナルティの中に入った所で
コーディに止められてしまい
ラストパスを出す事もシュートを撃つ事も出来ず。

確かに前にはラストパスの出し所がありませんんでしたので
そのまま切り込んでいくしかなかったのかもしれませんが
8ウーデゴールの背後から19トロサールが迫っていましたので
コーディが8ウーデゴールを止める為に
8ウーデゴールの進行方向に動いた瞬間に
残す様にボールを置いてきたら
背後から走り込んできていた19トロサールが
コーディとコールマンの間に出来たスペースを
割って入れたかもしれませんでしたので
19トロサールの存在に気が付いて欲しかった場面でした。

7サカのサイドチェンジのパスを受けた19トロサールが
カットインした所から右脚を振り抜いた77分過ぎの場面、
そのシュートはピックフォードの正面で
ゴールを奪う事が出来ず。

ライン側でボールを奪い返した7サカから
34ジャカ〜19トロサールへと繋いだ81分過ぎの場面、
左斜め45度から放たれた19トロサールのシュートは
枠を捉えられず。

7サカから下がった位置にいた35ジンチェンコに
サインプレーの右CKが送られた91分過ぎの場面、
そこからのシュートも枠を捉えられず。

この様に何度かチャンスはあったと思いますが
本当の意味でゴールに迫ったのは
35ジンチェンコからのクロスを
7サカがダイレクトボレーで合わせた38分過ぎの場面位で
後は巡ってきた決定機を
シュートの精度不足で活かせない場面や
最後の仕上げの閃きがない為に
フィニッシュに繋げられない場面や
強引にシュートを撃たざる得なくなる場面が多く
総じてチャンスを活かす事が出来ていなかったと思います。

一方のエヴァートンは
そのフィジカル的な強さと高さを活かした
ダイレクトな仕掛けで
アーセナルゴールは脅かされる場面が
何度もありました。

8分過ぎ、ルーズボールを収めたマクニールに
そのままドリブルで侵入した所から
ミドルシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは12サリバがブロックしましたが
そのこぼれ球に対して突っ込んできた
キャルバート・ルーウィンに対して
前に出た1ラムズデールが指を踏まれながらも
身を挺してブロックしてシュートを撃たせず。

32分過ぎ、4ホワイトと8ウーデゴールの連携ミスで
ボールを奪ったオナナに
そのまま右サイドの深い位置まで侵入した所から
ゴール前を横切る様な鋭いクロスを入れられてしまいました。
幸いゴール前に飛び込んできた
キャルバート・ルーウィンには合いませんでしたが
触られていたらゴールを奪われていた際どい場面でした。

33分過ぎ、タコウスキからのサイドチェンジのパスを
キャルバート・ルーウィンがヘッドで落とし
そのボールを収めたマクニールからのクロスを
ドゥクレにヘッドで合わされてしまいました。
そのヘッドは幸い枠を捉えずに救われましたが
ドゥクレに付いていた6ガブリエウが
完全に読み間違えてしまい
ドゥクレに前に入られてしまうと言う
決定的なミスを犯してしまっただけに
ここでゴールを奪われていてもおかしくなかったと思います。

前半ロスタイム、イウォビのパスを受けて
左サイドを抜け出してきたコールマンからのクロスを
キャルバート・ルーウィンにヘッドで合わされてしまいました。
このキャルバート・ルーウィンのヘッドも
幸い枠を捉えずに救われましたが
この場面でもニアに入ってきた
キャルバート・ルーウィンに誰も付く事が出来ずに
フリーでヘッドで合わされてしまったのは
非常に良くなかったと思います。

46分過ぎ、イウォビのクロスのこぼれ球を
キャルバート・ルーウィンが戻したボールに対して
ゲイエにミドルシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは5トーマスに当たりコースが変わりましたが
1ラムズデールのファインセーブでゴールを死守。
そしてそもそもキャルバート・ルーウィンの位置が
オフサイドでした。

そしてセットプレーからゴールを奪われてしまいました。

60分、マクニールが蹴った左サイドからのCKを
ファーサイドに飛び込んできたタコウスキに
ヘッドで合わされてしまい失点。

タコウスキと8ウーデゴールとの
ミスマッチを突かれてしまいましたが
CK自体は滞空時間が長いボールでしたので
1ラムズデールが前に出るべきだった様にも感じます。
しかし1ラムズデールの動きを観ますと
前に出る動きは早い段階でやめていましたので
1ラムズデールの守備範囲を超えていたのかも知れませんが
その一方でユナイテッド戦で前に出た時に
ハンブルしてゴールを奪われてしまった事で
前に出る事を躊躇してしまっていたのならば
それは問題だと思います。

結局この1点が決勝点となり
1−0で敗戦。

シンプルですがフィジカル的な強みを
最大限に活かす戦い方を観せた
新生ダイチエヴァートンの戦術に
まんまと嵌ってしまった様な敗戦だったと思います。

同時にグディソン・パークの大きな歓声が
エヴァートンの選手達の戦う気持ちを呼び覚ましたのも
間違いなかったと思います。

今後もこの様な戦い方をされた時に
どの様にして戦うべきなのか
課題が浮き彫りになったと思います。

勿論、この試合はエヴァートンの選手に比べて
アーセナルの選手のコンディションが
悪そうに観えた所も敗因の一つだと思います。

これまでの試合に比べて動きが鈍く
それにより些細なミスも多かったと思います。
特にここ最近の4ホワイトは明らかに動きが重そうに観え
FA杯シティ戦では休息が与えられていましたが
残念ながら改善していませんでした。

そしてここまで離脱中の9ジェズスの穴を
14エンケティアはよく埋めていますが
この様に手詰まりになった時には
やはり9ジェズスの存在が懐かしく思い出されます。

仮に9ジェズスがいたら
トップで張らずにもっと積極的に下がってきて
5トーマスや35ジンチェンコからのパスを
積極的に引き出していた様に感じます。

仮に下がってきた9ジェズスに対して
密着マークが付いてきたとしても
9ジェズスはボールを奪われる事なく
前を向く事が出来ますので
シンプルに9ジェズスに楔のパスを入れるだけで
前に進む推進力が生まれていたかも知れません。

そして9ジェズスに付いているCBが
そのまま9ジェズスを追っていけば
バックラインに穴が空いきますので
そこに向かって11マルティネッリや7サカは勿論、
34ジャカや8ウーデゴールが入って行く事で
一気に数的有利の状況が生まれるかもしれませんし、
一方で3センターの一角がマークに動けば
中盤にスペースが生まれますので
更に前に出て行く事が出来る様になったかもしれません。

どちらにせよ、ペナルティ内でのポジション取りや
動き出しの鋭さ等の
14エンケティア本来の持ち味とは
異なる部分でのアプローチが
もう少し必要だった様に感じます。

FA杯シティ戦に続き公式戦2連敗を喫しましたが
幸い今節はシティもスパーズに敗れた事で
消化試合1試合少ない状態で
勝ち点差5のまま変わっていません。

しかしいよいよシーズン後半に入り
ここまでほぼ肯定したメンバーで戦ってきたツケが
徐々に出始めている様に感じますので
今が踏ん張りどころかもしれません。

そう言う意味ではブレントフォード戦
シティ戦と続くここからのホームでの2連戦は
非常に重要な試合になると思われます。

昨シーズンもここからと言うの所で連敗してしまった事で
上位へ進出する勢いが削がれ
CLの出場権の獲得を逃していますので
ブレントフォード戦ではしっかりと勝利を収めて
嫌な流れから脱する必要があると思います。

そしてシティとの6ポイントゲームに勝利出来れば
一気に独創体勢に入れるかもしれませんので
そのシティ戦に向けても
勢いを取り戻して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:7G7A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:8G5A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:7G2A FA:0G1A
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:4G0A EL:2G1A CC:1G0A FA:2G0A
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G1A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A FA:0G2A
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
25エルネニー     PL:0G0A FA:1G0A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G5A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A


nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。