2020/21シーズン〜〜総括〜〜 [Arsenal F.C.]
2020/21シーズン〜〜総括〜〜
今回は2020/21シーズンを私見的に振り返ってみたいと思います。
昨シーズン途中から監督に就任し
最終的にFA杯優勝で締めくくった
アルテタ体制2シーズン目の今シーズンは
大きく期待されたシーズンでしたが
残念ながら思う様な結果を挙げられなかったと思います。
確かに昨シーズンに比べて
PLでは勝ち点を56から61に増やし
ELでは準決勝まで進出しましたが
我々が求めていたのは
まずはCL出場権の獲得だったと思いますので
そう言う意味では今シーズンは
失敗のシーズンだったと言われても仕方がないと思います。
それでは今シーズンを振り返ってみたいと思います。
まず、今シーズン通してみてみますと
ホームの方がアウェイよりも戦績が悪かったと言うのが
今シーズンの特徴かもしれません。
この様な状況はアーセナルだけに限らず
上位8チームのクラブの中では
ウエスト・ハムとスパーズ以外は
どのクラブもホームの方がアウェイよりも戦績が悪い事からも
シーズン通して無観客で行ってきた
今シーズン特有の現象だと思います。
この事からもホームの観客の歓声が
どれだけホームチームの力になっていたかを立証したとも言え
ホームアドバンテージと言う物は
地に理の事を指しているのでなく
スタジアムを埋めるファンの力がもたらす物だと言う事が
あらためて確認出来たと思います。
〜シーズン総計〜
シティ 27勝 5分け 6敗 勝ち点86 得点 83 失点32 +51 1位
ユナイテッド 21勝11分け 6敗 勝ち点74 得点 73 失点44 +29 2位
リバプール 20勝 9分け 9敗 勝ち点69 得点 68 失点42 +26 3位
チェルシー 19勝10分け 9敗 勝ち点67 得点 58 失点36 +22 4位
レスター 20勝 6分け12敗 勝ち点66 得点 68 失点50 +18 5位
ウエストハム 19勝 8分け11敗 勝ち点65 得点 62 失点47 +15 6位
スパーズ 18勝 8分け12敗 勝ち点62 得点 68 失点45 +23 7位
アーセナル 18勝 7分け13敗 勝ち点61 得点 55 失点39 +16 8位
〜ホーム〜
シティ 13勝 2分け 4敗 勝ち点41 得点43 失点17 +26 1位
ウエストハム 10勝 4分け 5敗 勝ち点34 得点32 失点22 +10 2位
スパーズ 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点35 失点20 +15 3位
チェルシー 9勝 6分け 4敗 勝ち点33 得点31 失点18 +13 4位
リバプール 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点29 失点20 +9 5位
ユナイテッド 9勝 4分け 6敗 勝ち点31 得点38 失点28 +10 6位
リーズ 8勝 5分け 6敗 勝ち点29 得点28 失点21 +9 7位
レスター 9勝 1分け 9敗 勝ち点28 得点34 失点30 +4 8位
アーセナル 8勝 4分け 7敗 勝ち点28 得点24 失点21 +3 9位
〜アウェイ〜
シティ 14勝 3分け 2敗 勝ち点45 得点40 失点15 +25 1位
ユナイテッド 12勝 7分け 0敗 勝ち点43 得点35 失点16 +19 2位
レスター 11勝 5分け 3敗 勝ち点38 得点34 失点20 +14 3位
エヴァートン 11勝 4分け 4敗 勝ち点37 得点23 失点20 +3 4位
リバプール 10勝 6分け 3敗 勝ち点36 得点39 失点22 +17 5位
チェルシー 10勝 4分け 5敗 勝ち点34 得点27 失点18 +9 6位
アーセナル 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点31 失点18 +13 7位
ウエストハム 9勝 4分け 6敗 勝ち点31 得点30 失点25 +5 8位
スパーズ 8勝 5分け 6敗 勝ち点29 得点33 失点25 +8 11位
シーズンの前半と後半を比較しますと
シーズン前半のアーセナルは8勝3分8敗で勝ち点27と
完全に五分でしたが
シーズン後半は10勝4分5敗で勝ち点34と
大きく勝ち越した事からも
シーズン終盤に向けてチームの状態は
だいぶ上向きになっていたと言えます。
思う様に勝ち点を伸ばす事が出来なかった
シーズン前半で特に問題だった期間が
第8節のアストン・ヴィラ戦から
第14節のエヴァートン戦までの7戦で
この間は2分5敗と1勝も挙げる事が出来なかった事が
上位に進出する事が出来なかった一因だったと思います。
一方で今シーズンのターニングポイントになったのが
この次の15節チェルシー戦で
昨シーズン終盤から結果を出してきていた
可変式3バックシステムを捨て
4−2−3−1へ舵を切り
それまで重用していた12ウィリアンから
7サカ&32スミス・ロウと言う若い生え抜きの2人に
チャンスメイクの舵取り役を任せた事で
チームは息を吹き返す事が出来ました。
その後は冬の移籍期間で
レアルからローンで加わった11ウーデゴールが加わり
完全にPL仕様に進化した19ぺぺも本領を発揮し始めた事で
シーズン後半はだいぶ安定しましたが
それでも上位進出を賭けた重要な試合を
何試合も落としてしまったのは痛かったと思います。
〜シーズン前半〜
シティ 12勝 5分け 2敗 勝ち点41 得点36 失点13 +23
ユナイテッド 12勝 4分け 3敗 勝ち点40 得点36 失点25 +11
レスター 12勝 2分け 5敗 勝ち点38 得点35 失点21 +14
リバプール 9勝 7分け 3敗 勝ち点34 得点37 失点22 +15
スパーズ 9勝 6分け 4敗 勝ち点33 得点34 失点20 +14
チェルシー 8勝 5分け 6敗 勝ち点29 得点33 失点23 +10
ウエストハム 9勝 5分け 5敗 勝ち点32 得点27 失点22 +5
アーセナル 8勝 3分け 8敗 勝ち点27 得点23 失点19 +4
〜シーズン後半〜
シティ 15勝 0分け 4敗 勝ち点45 得点47 失点19 +28
チェルシー 11勝 5分け 3敗 勝ち点38 得点25 失点13 +12
リバプール 11勝 2分け 6敗 勝ち点35 得点31 失点20 +11
ユナイテッド 9勝 7分け 3敗 勝ち点34 得点37 失点19 +18
アーセナル 10勝 4分け 5敗 勝ち点34 得点32 失点20 +12
ウエストハム 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点35 失点25 +10
スパーズ 9勝 2分け 8敗 勝ち点29 得点34 失点25 +9
レスター 8勝 4分け 7敗 勝ち点28 得点33 失点29 +4
そして今シーズンのアーセナルは昨シーズン後半と同様に
失点数が39点でリーグ3位と安定していたのに対して
得点数が55点でリーグ9位と低迷していた
「攻低守高」のチームでした。
しかも昨シーズンのアルテタ監督就任後の
1試合平均の得点数が1.60点だったのに対して
今シーズンの1試合平均の得点数は1.45点と低下しており
攻撃力に関しては昨シーズンよりも後退した事になります。
そして攻撃力の低下の原因として考えられるのが
決定力の低下の問題で
昨シーズンのアルテタ監督就任後の
1試合平均の総シュート数が9.7本
1試合平均の枠内シュート数が3.8本だったのに対して
今シーズンの1試合平均の総シュート数が12.1本
1試合平均の枠内シュート数が4.0本と
増加していたのにも関わらず
1試合平均の得点数が減少していますので
決定力の低下がそのまま攻撃力の低下に繋がったと考えられます。
とは言え、今シーズン前半の
1試合平均の総シュート数が11.8本、
1試合平均の枠内シュート数が4.1本だったのに対して
シーズン後半の1試合平均の総シュート数が12.4本、
総枠内シュート数が3.9本と大きな差はありませんでしたが
シーズン前半の1試合平均の得点が1.21点だったのに対して
シーズン後半の1試合平均の得点が1.68点と
大きく伸ばしていましたので
決定力の問題はシーズン前半が中心で
シーズン後半はだいぶ改善されたと思われます。
一方で今シーズンのPLが出している
「Big chances created」も
トップ4の中で最も多かったリバプールが82回
最も少なかったチェルシーが63回だったのに対して
アーセナルは45回しかなく
攻撃面のクリエイティビティーの欠如の問題は
今シーズンも続いていたと考えられます。
〜〜PL1試合平均得点〜〜
シティ 総計2.18点 ホーム2.26点 アウェイ2.11点
ユナイテッド 総計1.92点 ホーム2.00点 アウェイ1.84点
リバプール 総計1.79点 ホーム1.53点 アウェイ2.05点
チェルシー 総計1.53点 ホーム1.63点 アウェイ1.42点
レスター 総計1.79点 ホーム1.79点 アウェイ1.79点
ウエストハム 総計1.63点 ホーム1.68点 アウェイ1.58点
スパーズ 総計1.79点 ホーム1.84点 アウェイ1.74点
アーセナル 総計1.45点 ホーム1.26点 アウェイ1.63点
昨シーズンアルテタ就任後
総計1.60点 ホーム2.20点 アウェイ1.00点
〜〜1試合平均失点〜〜
シティ 総計0.84点 ホーム0.89点 アウェイ0.79点
ユナイテッド 総計1.16点 ホーム1.47点 アウェイ0.84点
リバプール 総計1.11点 ホーム1.05点 アウェイ1.16点
チェルシー 総計0.95点 ホーム0.95点 アウェイ0.95点
レスター 総計1.32点 ホーム1.58点 アウェイ1.05点
ウエストハム 総計1.24点 ホーム1.16点 アウェイ1.32点
スパーズ 総計1.18点 ホーム1.05点 アウェイ1.32点
アーセナル 総計1.03点 ホーム1.11点 アウェイ1.00点
昨シーズンアルテタ就任後
総計1.05点 ホーム0.90点 アウェイ1.20点
〜〜PLシュート数〜〜
シティ 総数599本 1試合平均数15.8本
ユナイテッド 総数526本 1試合平均数13.8本
リバプール 総数608本 1試合平均数16.0本
チェルシー 総数556本 1試合平均数14.6本
レスター 総数485本 1試合平均数12.8本
ウエストハム 総数468本 1試合平均数12.3本
スパーズ 総数443本 1試合平均数11.7本
アーセナル 総数459本 1試合平均数12.1本
昨シーズンアルテタ就任後
総数194本 1試合平均数 9.7本
〜〜PL枠内シュート数〜〜
シティ 総数218本 1試合平均数5.7本
ユナイテッド 総数213本 1試合平均数5.6本
リバプール 総数214本 1試合平均数5.6本
チェルシー 総数210本 1試合平均数5.5本
レスター 総数185本 1試合平均数4.9本
ウエストハム 総数165本 1試合平均数4.3本
スパース 総数176本 1試合平均数4.6本
アーセナル 総数152本 1試合平均数4.0本
昨シーズンアルテタ就任後
総数 75本 1試合平均数3.8本
〜〜Big chances created〜〜
シティ 総数 79回 1試合平均数2.1回 1得点平均数0.95回
ユナイテッド 総数 68回 1試合平均数1.8回 1得点平均数0.93回
リバプール 総数 82回 1試合平均数2.2回 1得点平均数1.20回
チェルシー 総数 63回 1試合平均数1.7回 1得点平均数1.08回
レスター 総数 53回 1試合平均数1.4回 1得点平均数0.78回
ウエストハム 総数 60回 1試合平均数1.6回 1得点平均数0.97回
スパーズ 総数 62回 1試合平均数1.6回 1得点平均数0.91回
アーセナル 総数 45回 1試合平均数1.2回 1得点平均数0.82回
今シーズンのアーセナルは
なんだかんだ言われながらも
5シーズンぶりに失点数を
30点台に減らす事が出来た事に付いては
もっと評価して良いと思います。
現在のアーセナルの守備陣には
ビッグセーブでチームを救ってきた1レノはいますが
それ以外は今シーズン前半に
大きな存在感を示した6ガブリエウや
怪我から完全復活した16ホールディング等
芽吹いている選手がいるとは言え
ビッグタレントと呼ぶに相応しい選手がいないにも関わらず
この失点数で抑える事が出来た事を考えますと
DFラインの守備力だけではなく
前線から中盤にかけての組織だったプレス等の
守備組織の基盤となる部分が
大分しっかりしてきたと考えて良い様に感じます。
よって来シーズンはこれまでDFリーダーだった
23D.ルイスの抜けた穴を
埋める事が出来るかどうかが注目されますが
今シーズンも試合によってメンバーの組み合わせを変えながらも
この失点数で抑える事が出来た事を考えますと
メンバー構成が多少変わっても
大崩れする事はないと思われます。
一方で問題なのが攻撃陣で、
その中でも大きな問題なのが
ストライカーの決定力の低下です。
2シーズン連続PLで20ゴール以上奪ってきた
14オーバメヤンが今シーズンは
僅か10ゴールしか奪う事が出来ず
同時に9ラカゼットもPLでは13ゴールと
例年と変わらない数のゴールしか奪う事が出来なかった為に
14オーバメヤンをカバーする事が出来ませんでした。
2人で30ゴール以上挙げていた
アーセナル自慢のストライカー陣が
点取り屋としての役割を全う出来ていなかった所が
戦績が上がらなかった一因と言えると思います。
勿論、ゴールを1人の選手に依存すスタイルから
多くの選手がゴールを奪うスタイルに
今後変更して行くというのならば
それはそれで良いと思います。
実際、5連勝を挙げた
シーズン最後の5戦で挙げた11ゴールの内
ストライカーが挙げたゴールは
14オーバメヤンの1ゴールしかなく
代わりに19ぺぺが5ゴール、
32スミス・ロウが2ゴール、
35マルティネッリと12ウィリアンと25エルネニーが
それぞれ1ゴールづつ挙げて
勝利に貢献していましたので
複数の選手でゴールを奪うスタイルを確立する事が出来れば
ストライカーの決定力不足を
補う事が出来る様になるかもしれません。
とは言え、より上位を目指すのならば
絶対的な点取り屋がいるのといないのとでは
相手チームに与える脅威の度合いは
大きく変わってきますので
14オーバメヤンの復活、
もしくは新たなストライカーの獲得・活躍も
来シーズンのポイントになると思われます。
同時に昨シーズンから続いている
攻撃陣のクリエイティビティーの問題は
シーズン後半からチームを変貌させた
7サカ&32スミス・ロウの生え抜きのコンビが
シーズン通して同様の働きを続ける事が出来るかどうかが
来シーズンのポイントになると思われます。
その上でこの2人の負担を軽減させると共に
更なるクリエイティビティーの向上を図る事の出来る
タレントの補強も重要なポイントになると思います。
来シーズンに向けて
上位への返り咲きを目指す為には
今シーズンと同様に守備面の安定性を保ちつつ
最低でもゴール数をあと10ゴールは上乗せするだけの
攻撃陣の強化が必要であり
それを可能にする為には
ストライカーの決定力の向上、
複数の選手がゴールを奪うスタイルへの変更、
そして攻撃陣のクリエイティビティーの向上が
重要になってくると思われます。
C'mon Arsenal !!
今回は2020/21シーズンを私見的に振り返ってみたいと思います。
昨シーズン途中から監督に就任し
最終的にFA杯優勝で締めくくった
アルテタ体制2シーズン目の今シーズンは
大きく期待されたシーズンでしたが
残念ながら思う様な結果を挙げられなかったと思います。
確かに昨シーズンに比べて
PLでは勝ち点を56から61に増やし
ELでは準決勝まで進出しましたが
我々が求めていたのは
まずはCL出場権の獲得だったと思いますので
そう言う意味では今シーズンは
失敗のシーズンだったと言われても仕方がないと思います。
それでは今シーズンを振り返ってみたいと思います。
まず、今シーズン通してみてみますと
ホームの方がアウェイよりも戦績が悪かったと言うのが
今シーズンの特徴かもしれません。
この様な状況はアーセナルだけに限らず
上位8チームのクラブの中では
ウエスト・ハムとスパーズ以外は
どのクラブもホームの方がアウェイよりも戦績が悪い事からも
シーズン通して無観客で行ってきた
今シーズン特有の現象だと思います。
この事からもホームの観客の歓声が
どれだけホームチームの力になっていたかを立証したとも言え
ホームアドバンテージと言う物は
地に理の事を指しているのでなく
スタジアムを埋めるファンの力がもたらす物だと言う事が
あらためて確認出来たと思います。
〜シーズン総計〜
シティ 27勝 5分け 6敗 勝ち点86 得点 83 失点32 +51 1位
ユナイテッド 21勝11分け 6敗 勝ち点74 得点 73 失点44 +29 2位
リバプール 20勝 9分け 9敗 勝ち点69 得点 68 失点42 +26 3位
チェルシー 19勝10分け 9敗 勝ち点67 得点 58 失点36 +22 4位
レスター 20勝 6分け12敗 勝ち点66 得点 68 失点50 +18 5位
ウエストハム 19勝 8分け11敗 勝ち点65 得点 62 失点47 +15 6位
スパーズ 18勝 8分け12敗 勝ち点62 得点 68 失点45 +23 7位
アーセナル 18勝 7分け13敗 勝ち点61 得点 55 失点39 +16 8位
〜ホーム〜
シティ 13勝 2分け 4敗 勝ち点41 得点43 失点17 +26 1位
ウエストハム 10勝 4分け 5敗 勝ち点34 得点32 失点22 +10 2位
スパーズ 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点35 失点20 +15 3位
チェルシー 9勝 6分け 4敗 勝ち点33 得点31 失点18 +13 4位
リバプール 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点29 失点20 +9 5位
ユナイテッド 9勝 4分け 6敗 勝ち点31 得点38 失点28 +10 6位
リーズ 8勝 5分け 6敗 勝ち点29 得点28 失点21 +9 7位
レスター 9勝 1分け 9敗 勝ち点28 得点34 失点30 +4 8位
アーセナル 8勝 4分け 7敗 勝ち点28 得点24 失点21 +3 9位
〜アウェイ〜
シティ 14勝 3分け 2敗 勝ち点45 得点40 失点15 +25 1位
ユナイテッド 12勝 7分け 0敗 勝ち点43 得点35 失点16 +19 2位
レスター 11勝 5分け 3敗 勝ち点38 得点34 失点20 +14 3位
エヴァートン 11勝 4分け 4敗 勝ち点37 得点23 失点20 +3 4位
リバプール 10勝 6分け 3敗 勝ち点36 得点39 失点22 +17 5位
チェルシー 10勝 4分け 5敗 勝ち点34 得点27 失点18 +9 6位
アーセナル 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点31 失点18 +13 7位
ウエストハム 9勝 4分け 6敗 勝ち点31 得点30 失点25 +5 8位
スパーズ 8勝 5分け 6敗 勝ち点29 得点33 失点25 +8 11位
シーズンの前半と後半を比較しますと
シーズン前半のアーセナルは8勝3分8敗で勝ち点27と
完全に五分でしたが
シーズン後半は10勝4分5敗で勝ち点34と
大きく勝ち越した事からも
シーズン終盤に向けてチームの状態は
だいぶ上向きになっていたと言えます。
思う様に勝ち点を伸ばす事が出来なかった
シーズン前半で特に問題だった期間が
第8節のアストン・ヴィラ戦から
第14節のエヴァートン戦までの7戦で
この間は2分5敗と1勝も挙げる事が出来なかった事が
上位に進出する事が出来なかった一因だったと思います。
一方で今シーズンのターニングポイントになったのが
この次の15節チェルシー戦で
昨シーズン終盤から結果を出してきていた
可変式3バックシステムを捨て
4−2−3−1へ舵を切り
それまで重用していた12ウィリアンから
7サカ&32スミス・ロウと言う若い生え抜きの2人に
チャンスメイクの舵取り役を任せた事で
チームは息を吹き返す事が出来ました。
その後は冬の移籍期間で
レアルからローンで加わった11ウーデゴールが加わり
完全にPL仕様に進化した19ぺぺも本領を発揮し始めた事で
シーズン後半はだいぶ安定しましたが
それでも上位進出を賭けた重要な試合を
何試合も落としてしまったのは痛かったと思います。
〜シーズン前半〜
シティ 12勝 5分け 2敗 勝ち点41 得点36 失点13 +23
ユナイテッド 12勝 4分け 3敗 勝ち点40 得点36 失点25 +11
レスター 12勝 2分け 5敗 勝ち点38 得点35 失点21 +14
リバプール 9勝 7分け 3敗 勝ち点34 得点37 失点22 +15
スパーズ 9勝 6分け 4敗 勝ち点33 得点34 失点20 +14
チェルシー 8勝 5分け 6敗 勝ち点29 得点33 失点23 +10
ウエストハム 9勝 5分け 5敗 勝ち点32 得点27 失点22 +5
アーセナル 8勝 3分け 8敗 勝ち点27 得点23 失点19 +4
〜シーズン後半〜
シティ 15勝 0分け 4敗 勝ち点45 得点47 失点19 +28
チェルシー 11勝 5分け 3敗 勝ち点38 得点25 失点13 +12
リバプール 11勝 2分け 6敗 勝ち点35 得点31 失点20 +11
ユナイテッド 9勝 7分け 3敗 勝ち点34 得点37 失点19 +18
アーセナル 10勝 4分け 5敗 勝ち点34 得点32 失点20 +12
ウエストハム 10勝 3分け 6敗 勝ち点33 得点35 失点25 +10
スパーズ 9勝 2分け 8敗 勝ち点29 得点34 失点25 +9
レスター 8勝 4分け 7敗 勝ち点28 得点33 失点29 +4
そして今シーズンのアーセナルは昨シーズン後半と同様に
失点数が39点でリーグ3位と安定していたのに対して
得点数が55点でリーグ9位と低迷していた
「攻低守高」のチームでした。
しかも昨シーズンのアルテタ監督就任後の
1試合平均の得点数が1.60点だったのに対して
今シーズンの1試合平均の得点数は1.45点と低下しており
攻撃力に関しては昨シーズンよりも後退した事になります。
そして攻撃力の低下の原因として考えられるのが
決定力の低下の問題で
昨シーズンのアルテタ監督就任後の
1試合平均の総シュート数が9.7本
1試合平均の枠内シュート数が3.8本だったのに対して
今シーズンの1試合平均の総シュート数が12.1本
1試合平均の枠内シュート数が4.0本と
増加していたのにも関わらず
1試合平均の得点数が減少していますので
決定力の低下がそのまま攻撃力の低下に繋がったと考えられます。
とは言え、今シーズン前半の
1試合平均の総シュート数が11.8本、
1試合平均の枠内シュート数が4.1本だったのに対して
シーズン後半の1試合平均の総シュート数が12.4本、
総枠内シュート数が3.9本と大きな差はありませんでしたが
シーズン前半の1試合平均の得点が1.21点だったのに対して
シーズン後半の1試合平均の得点が1.68点と
大きく伸ばしていましたので
決定力の問題はシーズン前半が中心で
シーズン後半はだいぶ改善されたと思われます。
一方で今シーズンのPLが出している
「Big chances created」も
トップ4の中で最も多かったリバプールが82回
最も少なかったチェルシーが63回だったのに対して
アーセナルは45回しかなく
攻撃面のクリエイティビティーの欠如の問題は
今シーズンも続いていたと考えられます。
〜〜PL1試合平均得点〜〜
シティ 総計2.18点 ホーム2.26点 アウェイ2.11点
ユナイテッド 総計1.92点 ホーム2.00点 アウェイ1.84点
リバプール 総計1.79点 ホーム1.53点 アウェイ2.05点
チェルシー 総計1.53点 ホーム1.63点 アウェイ1.42点
レスター 総計1.79点 ホーム1.79点 アウェイ1.79点
ウエストハム 総計1.63点 ホーム1.68点 アウェイ1.58点
スパーズ 総計1.79点 ホーム1.84点 アウェイ1.74点
アーセナル 総計1.45点 ホーム1.26点 アウェイ1.63点
昨シーズンアルテタ就任後
総計1.60点 ホーム2.20点 アウェイ1.00点
〜〜1試合平均失点〜〜
シティ 総計0.84点 ホーム0.89点 アウェイ0.79点
ユナイテッド 総計1.16点 ホーム1.47点 アウェイ0.84点
リバプール 総計1.11点 ホーム1.05点 アウェイ1.16点
チェルシー 総計0.95点 ホーム0.95点 アウェイ0.95点
レスター 総計1.32点 ホーム1.58点 アウェイ1.05点
ウエストハム 総計1.24点 ホーム1.16点 アウェイ1.32点
スパーズ 総計1.18点 ホーム1.05点 アウェイ1.32点
アーセナル 総計1.03点 ホーム1.11点 アウェイ1.00点
昨シーズンアルテタ就任後
総計1.05点 ホーム0.90点 アウェイ1.20点
〜〜PLシュート数〜〜
シティ 総数599本 1試合平均数15.8本
ユナイテッド 総数526本 1試合平均数13.8本
リバプール 総数608本 1試合平均数16.0本
チェルシー 総数556本 1試合平均数14.6本
レスター 総数485本 1試合平均数12.8本
ウエストハム 総数468本 1試合平均数12.3本
スパーズ 総数443本 1試合平均数11.7本
アーセナル 総数459本 1試合平均数12.1本
昨シーズンアルテタ就任後
総数194本 1試合平均数 9.7本
〜〜PL枠内シュート数〜〜
シティ 総数218本 1試合平均数5.7本
ユナイテッド 総数213本 1試合平均数5.6本
リバプール 総数214本 1試合平均数5.6本
チェルシー 総数210本 1試合平均数5.5本
レスター 総数185本 1試合平均数4.9本
ウエストハム 総数165本 1試合平均数4.3本
スパース 総数176本 1試合平均数4.6本
アーセナル 総数152本 1試合平均数4.0本
昨シーズンアルテタ就任後
総数 75本 1試合平均数3.8本
〜〜Big chances created〜〜
シティ 総数 79回 1試合平均数2.1回 1得点平均数0.95回
ユナイテッド 総数 68回 1試合平均数1.8回 1得点平均数0.93回
リバプール 総数 82回 1試合平均数2.2回 1得点平均数1.20回
チェルシー 総数 63回 1試合平均数1.7回 1得点平均数1.08回
レスター 総数 53回 1試合平均数1.4回 1得点平均数0.78回
ウエストハム 総数 60回 1試合平均数1.6回 1得点平均数0.97回
スパーズ 総数 62回 1試合平均数1.6回 1得点平均数0.91回
アーセナル 総数 45回 1試合平均数1.2回 1得点平均数0.82回
今シーズンのアーセナルは
なんだかんだ言われながらも
5シーズンぶりに失点数を
30点台に減らす事が出来た事に付いては
もっと評価して良いと思います。
現在のアーセナルの守備陣には
ビッグセーブでチームを救ってきた1レノはいますが
それ以外は今シーズン前半に
大きな存在感を示した6ガブリエウや
怪我から完全復活した16ホールディング等
芽吹いている選手がいるとは言え
ビッグタレントと呼ぶに相応しい選手がいないにも関わらず
この失点数で抑える事が出来た事を考えますと
DFラインの守備力だけではなく
前線から中盤にかけての組織だったプレス等の
守備組織の基盤となる部分が
大分しっかりしてきたと考えて良い様に感じます。
よって来シーズンはこれまでDFリーダーだった
23D.ルイスの抜けた穴を
埋める事が出来るかどうかが注目されますが
今シーズンも試合によってメンバーの組み合わせを変えながらも
この失点数で抑える事が出来た事を考えますと
メンバー構成が多少変わっても
大崩れする事はないと思われます。
一方で問題なのが攻撃陣で、
その中でも大きな問題なのが
ストライカーの決定力の低下です。
2シーズン連続PLで20ゴール以上奪ってきた
14オーバメヤンが今シーズンは
僅か10ゴールしか奪う事が出来ず
同時に9ラカゼットもPLでは13ゴールと
例年と変わらない数のゴールしか奪う事が出来なかった為に
14オーバメヤンをカバーする事が出来ませんでした。
2人で30ゴール以上挙げていた
アーセナル自慢のストライカー陣が
点取り屋としての役割を全う出来ていなかった所が
戦績が上がらなかった一因と言えると思います。
勿論、ゴールを1人の選手に依存すスタイルから
多くの選手がゴールを奪うスタイルに
今後変更して行くというのならば
それはそれで良いと思います。
実際、5連勝を挙げた
シーズン最後の5戦で挙げた11ゴールの内
ストライカーが挙げたゴールは
14オーバメヤンの1ゴールしかなく
代わりに19ぺぺが5ゴール、
32スミス・ロウが2ゴール、
35マルティネッリと12ウィリアンと25エルネニーが
それぞれ1ゴールづつ挙げて
勝利に貢献していましたので
複数の選手でゴールを奪うスタイルを確立する事が出来れば
ストライカーの決定力不足を
補う事が出来る様になるかもしれません。
とは言え、より上位を目指すのならば
絶対的な点取り屋がいるのといないのとでは
相手チームに与える脅威の度合いは
大きく変わってきますので
14オーバメヤンの復活、
もしくは新たなストライカーの獲得・活躍も
来シーズンのポイントになると思われます。
同時に昨シーズンから続いている
攻撃陣のクリエイティビティーの問題は
シーズン後半からチームを変貌させた
7サカ&32スミス・ロウの生え抜きのコンビが
シーズン通して同様の働きを続ける事が出来るかどうかが
来シーズンのポイントになると思われます。
その上でこの2人の負担を軽減させると共に
更なるクリエイティビティーの向上を図る事の出来る
タレントの補強も重要なポイントになると思います。
来シーズンに向けて
上位への返り咲きを目指す為には
今シーズンと同様に守備面の安定性を保ちつつ
最低でもゴール数をあと10ゴールは上乗せするだけの
攻撃陣の強化が必要であり
それを可能にする為には
ストライカーの決定力の向上、
複数の選手がゴールを奪うスタイルへの変更、
そして攻撃陣のクリエイティビティーの向上が
重要になってくると思われます。
C'mon Arsenal !!
2021-06-10 12:00
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