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ICC:Fiorentina vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Fiorentina 0−3 ARSENAL
2019年7月20日(土)International Champions Cup, Bank of America Stadium

Goal
 (15)30Nketiah(←31Kolasinac)
 (66)30Nketiah(←9Lacazette)
 (89)28Willock(←9Lacazette)


26Martinez

21Chambers 20Mustafi 18Monreal

25Jenkinson  41Burton  52Olayinka  31Kolasinac

24Nelson          77Saka

30Nketiah


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最終形

1Leno

15Maitland-Niles 5Sokratis 49Medley 60Thompson

34Xhaka  28Willock

35Martinelli     10Özil     7Mkhitaryan

9Lacazette


(46)26Martinez>>>1Leno
(46)31Kolasinac>>>9Lacazette
(63)21Chambers>>>5Sokratis
(63)52Olayinka>>>28Willock
(63)77Saka>>>7Mkhitaryan
(80)20Mustafi>>>49Medley
(80)18Monreal>>>60Thompson
(80)25Jenkinson>>>15Maitland-Niles
(80)41Burton>>>34Xhaka
(80)24Nelson>>>35Martinelli
(80)30Nketiah>>>10Özil


Substitutes
 33Macey
 45John-Jules
 14Aubameyang


Arsenal 1.jpgICC第2戦はフィオレンティーナとの対戦が
組まれました。

先発は、GKは26マルティネスが起用され
DFラインは、21チェンバース、20ムスタフィ、
18モンレアルの3バックが組まれました。
中盤は右WBに25ジェンキンソン、
左WBに31コラシナツ、
CMFに41バートンと52オラインカが入り
前線は右に24ネルソン、左に77サカ、
そしてトップに30エンケティアが入る
3−4−2−1が組まれました。

試合は、アーセナルの守備の危うさが目立つ
立ち上がりでした。

1分過ぎ、バックラインでパスを回している時に
18モンレアルから41バートンへ出されたパスが短かった為に
ヴラホヴィッチにカットされてしまい
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいました。
幸い20ムスタフィがブロックして難を逃れましたが
早々にミスを犯してしまいました。

5分過ぎ、ゴールキックに対して
ヴラホヴィッチと競り合った20ムスタフィが
目測を誤ってしまったのか
ボールに触れずに後ろに逃してしまい
危うく単独で突破されそうになってしまいました。

一方でアーセナルも少しづつチャンスを作り始めました。

7分過ぎ、52オラインカと31コラシナツの激しいチェックで
ボールを奪い返した所から
31コラシナツが鋭いクロスを入れました。
そのクロスはチェッキリーニのヘッドで
僅かにコースが変わってしまった事で
30エンケティアには通りませんでしたが
チェッキリーニが触っていなければ
ゴール前に詰めていた30エンケティアに
合っていた可能性が高いクロスだったと思います。

しかし、また20ムスタフィのミスでピンチを迎えてしまいました。

13分過ぎ、DFラインから出されたパスに対して
20ムスタフィがヴラホヴィッチの前でカットを試みましたが
カットする事が出来ずに後ろにそらしてしまい
そのボールを受けたヴラホヴィッチに抜け出されてしまいました。
そしてそのまま抜け出してきて
26マルティネスと1対1の状況になったヴラホヴィッチに
シュートを撃たれてしまいましたが
そのシュートは26マルティネスのファインセーブでゴールを死守し
そのこぼれ球に対してスコッティルも詰めていましたが
31コラシナツがしっかりとクリアーして
この絶対絶命のピンチを守りきりました。

20ムスタフィは短時間の間に2度も同じミスを犯してしまうとは、、、。

14分過ぎ、ここで与えた左サイドからのCKを
ラニエリの胸で押し込まれそうになりましたが
26マルティネスの正面でゴールを死守。

ミスが続く中で先制点を奪ったのはアーセナルの方でした。

15分、18モンレアルからのパスを
左サイドのライン際で受けた31コラシナツが
77サカとのワンツーで抜け出し
そこから入れられた31コラシナツのクロスを
ゴール正面で受けた30エンケティアが
テルジッチをかわして右脚を振り抜きゴール。

今度は31コラシナツのクロスをクリストフォロが触った事で
少しズレたクロスが丁度良いコースに変わったのは
ラッキーだったと思いますが
その一方でそのクロスを受けてから
クリストフォロをかわしてシュートに至るまでの
30エンケティアの一連の動きは物凄く俊敏であり
点取り屋としての才能を観せてくれたと思います。

その後は一進一退の時間帯が続いて
両チーム共にそれほどチャンスが作れませんでした。

17分過ぎ、右サイドに上がってきた
25ジェンキンソンが入れたクロスを受けた
24ネルソンが落としたボールを
52オラインカが右脚を振り抜きましたが
惜しくも枠を捉えられず。

35分過ぎ、左サイドからのフィオレンティーナのCKを
チェッケリーニのヘッドで合わされてしまいました。
ゴール右上を狙われたそのシュートは
30エンケティアがヘッドでブロックしてゴールを死守。

44分過ぎ、サポナーラが送った左サイドの裏のスペースへのパスで
スコッティルに抜け出されてしまい
26マルティネスとの1対1の状態から
シュートを撃たれてしまいましたが
26マルティネスのファインセーブでゴールを死守。

前半ロスタイム、スコッティルからのパスを受けた
サポナーラが送ったスルーパスで
ヴラホヴィッチに抜け出されてしまい
流し込まれそうになりました。
幸い枠を捉えられずに救われましたが
完全に崩されてしまった場面でした。

前半は0−1で折り返した様に
若い選手主体で挑んだ前半でしたが
十分に互角の戦いが出来ていたと思います。

後半からは、GKを26マルティネスから1レノに代え、
31コラシナツを下げて9ラカゼットを投入して
システムを4−2−3−1に変えてきました。

後半で最初にゴールに迫ったのは
フィオレンティーナの方でした。

48分過ぎ、サポナーラが出した
右サイドの裏のスペースへのパスで
ベナッシに飛び出されてしまい
そのまま持ち込まれて
シュートを撃たれてしまいました。
ニアサイドの上の角を狙ったそのシュートは
非常に鋭いシュートでしたが
1レノのファインセーブでゴールは死守。

その後は徐々にアーセナルが
ゴールに迫り始めました。

51分過ぎ、9ラカゼットからのパスを受けた24ネルソンが
カットインしてきた所から右脚を振り抜きましたが
テラッチャーノの正面でゴールならず。

54分過ぎ、24ナルソンのパスを受けた9ラカゼットが
ペナルティの外側から強烈なミドルシュートを放ちましたが
これもテラッチャーノの正面でゴールならず。

その後、21チェンバースに代わり5ソクラティスが入り
52オラインカに代わり28ウィロックが入り
77サカに代わり7ムヒタリアンが入りました。

その7ムヒタリアンが起点となり
追加点が生まれました。

66分、9ラカゼットのパスを受けた
7ムヒタリアンが右サイドの深い所まで侵入した所から
折り返したボールを
9ラカゼットが繋いで
30エンケティアが蹴り込みゴール!!

9ラカゼットがそのまま撃つ事も出来たと思いましたが
この試合の9ラカゼットは
頻回に中盤まで下がってきて
組み立ての段階からチャンスメイクまで
色々な役割を担っていましたので
この場面でも自らが撃つのではなく
チャンスメイクの姿勢を貫いて
より確実性のあった30エンケティアに任せたのは
冷静な判断だったと思います。

この得点の時には25ジェンキンソンの
オブストラクション気味のプレーがありましたが
25ジェンキンソン自体は動いていませんでしたので
これでオブストラクションを主張するのは難しいと思います。

87分過ぎ、フィオレンティーナの左サイドからのCKを
クリアーした所からカウンターが始まりました。
そのクリアーボールを収めた10エジルからの
パスを受けた35マルティネッリが
そのままドリブルで持ち上がり
最後列に残っていたのメジャの股を抜いて
そのままゴールに迫った所から右脚を振り抜きましたが
そのシュートは僅かに枠を逸れてゴールならず。

スピードに乗ったドリブルから
フェイントでかわすのではなく
股を抜く事でスピードを緩める事なく
一気にゴールに迫った所までは完璧でしたので
決めて欲しかった場面でした。
しかし18歳になったばかりとは思えない
大胆さと冷静さはやはり只者ではないかもしれません。

そしてこの直後に追加点が生まれました。

89分、7ムヒタリアンからのパスを受けた9ラカゼットが
フリストフをかわしてタメを作った所から
上がってきた28ウィロックにラストパスが送られ
その28ウィロックが丁寧に蹴り込みゴール!!

試合はこのまま0−3で終演。

ファーストチームに昇格し
そこでの地位を固めたい2人の若手のゴールで
ICC2連勝を挙げました。


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26マルティネス

 何度かあった決定的なピンチも抜群のシュートストップ能力を観せてゴールを守りきる。 第2GKとしての地位を固めるプレーが出来ただろう。

21チェンバース

 全体的に安定していた。 流れを予測したポジショニングも安定しており、また相手のプレッシャーに曝されても落ち着いて対応出来ていた。

20ムスタフィ
 
 良いプレーがない訳ではないが、それを帳消しにするだけのミスが多すぎる。 この試合では開始早々から相手からのロングフィードに対してボールを前方に弾き返す事が出来ずに後ろに逸らしてしまうミスを犯す。 最終ラインを任されるCBとしては自分の背後にボールを逸らしまうと言う事はGKと1対1の状況を作り出してしまう事を意味しており絶対に犯してはならないミスだ。 しかも20ムスタフィはこの試合の間にその様なミスを少なくとも3度も犯してしまうのはどう言うことか? 学習しないのか? それとももうこのレベルに対応出来るレベルではないのか? 今後が非常に心配だ。

18モンレアル

 開始早々にミスパスを犯してピンチを招く。 後半左SBに移った後も攻め上がる場面が非常に少なかった。 戦術的な指示を受けているのか? 他に原因があるのか?

25ジェンキンソン

 良いタイミングで深い位置まで侵入し良い形でボールを受ける所までは非常に良かったが、そこから送られるクロスがことごとく通らず。 しかも合わないと言うレベルではなくゴール前まで入れられずに必ず手前でカットされてしまう。 その原因を一言で言えば単調だからだろう。 いつも同じタイミングで同じ球筋のクロスしか蹴らない為に、同じ様な位置どりで対応すればブロックするのはそれ程難しいことではないと思われる。 勿論、CKを得る為の戦術なのかもしれないが、クロスを上げる前までの段階までは相手のDFラインを完全に崩しているだけに25ジェンキンソンのクロスがその崩した流れを壊していると言わざる得ないだろう。

41バートン

 ここまでの2試合に比べてもテンポ良くボールを捌き、鍵となるパスも送れる様にもなっており、少しづつ試合をコントロール出来る様になっている。 

52オラインカ

 特に問題がある訳ではないがインパクトを示す事は出来ていなかった。

31コラシナツ

 先制ゴールをアシストする。 しかし、そのアシストも相手のディフレクトに助けられた部分もあり本来ならば少しズレたクロスだった。 2ベジェリンが復帰してくるまでは31コラシナツの左サイドからのクロスが頼みの綱だけに、10cm単位のズレも許さない様なクロスの精度の向上に努めて欲しい。

24ネルソン

 得意のドリブルで自ら仕掛ける場面もあったが、全体的に見ると効果的なプレーは余りなかった。 もう少し時間が必要なのは間違いないが、サイドアタッカーの補強に苦しんでいるチーム事情を考えると24ネルソンの成長は非常に重要だ。

77サカ

 全体的に見ると十分に及第点だが、コロラド・ラピッズ戦で観せた様に周囲を驚かす様なインパクトが今は欲しい所だ。

30エンケティア

 2つのゴールを奪いチームを勝利に導く。 フィニッシュの局面ではしっかりと周囲の状況を把握するだけの冷静さとシュートを撃つまでの一連の動きの鋭さを考えるとこれからもゴールが期待出来る。 この調子をシーズン通して維持出来れば、9ラカゼットと14オーバメヤンに何かあった時のバックアッパーではなく、この2人の代役としても期待出来る。 23ウェルベックの穴埋め問題はこれで完全に解決した事になるだろう。

1レノ

 早々に危険な場面があったが的確なセービングでゼロで抑える。

9ラカゼット

 この試合では30エンケティアの後ろに着く様にトップ下?縦並びの2トップ?のポジションで起用された事もあり、中盤に下がってきて組み立てからチャンスメイクの部分に存在感を示す。 結果として後半の2つのゴールをアシストした様にこの戦術は成功したと言えるだろう。 

5ソクラティス

 全体的に安定していた。

28ウィロック

 この試合でも良く中盤をコントロールしていた。 そして最後はしっかりとゴール前に走り込みゴールも奪う。 

7ムヒタリアン

 前線に仕掛けのアイデアを与えていた。

49メドレイ

 終盤20ムヒタリアンに代わり投入される。

60トンプソン

 終盤18モンレアルに代わり投入される。

15ナイルズ

 終盤25ジェンキンソンに代わり投入される。

34ジャカ

 終盤41バートンに代わり投入されるも良くなかった。 不用意なミスパスでピンチを招き、不必要なタックルでカードまで貰う。 この試合でも交代と共にキャプテンマークを巻いた様に6コシールニーがこのままチームを去った場合には34ジャカがキャプテン候補の1番手になるのかもしれない。 しかしキャプテンと言うのはチームの先頭に立ちチームを引っ張る様な精神的な支柱にならなければならないのだが、今までの様に不安定な面を見せている様では本当の意味でキャプテンマークを腕に巻く事は出来ないだろう。

35マルティネッリ

 終盤24ネルソンに代わって投入されるも、短い時間の中で自らの特徴であるスピードに乗った推進力のあるドリブルを発揮してゴールに迫った。 願わくばシュートも決めて欲しかったが、この外し方を見る限りは、プレッシャーに負けて焦って決められなかったと言うよりも狙いすぎて外した印象。 とにかく18歳とは思えない図太さを感じる。

10エジル

 終盤30エンケティアに代わり投入される。


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バイエルン戦に続きICC2連勝を飾りました。
フィオレンティーナもシメオネやキエーザと言う
エースを欠いた布陣だったとは言え
若手主体の布陣でしっかりとした結果を出したのは
非常に意味があると思います。

30エンケティアや28ウィロック等の
昨シーズンまでとの違いを
既に観せている選手に引っ張られる様に
他の若い選手も更なるアピールを
観せくれる事を期待したいと思います。

それにしても20ムスタフィの不安定さは気になります。
犯してしまうミスも
技術レベルの問題で犯す様なミスならば
まだ仕方がない部分はありますが
明らかに初歩的なミスを何度も平気で犯してしまうのは
ちょっと理解に苦しみます。

現状として6コシールニーが戻ってくる可能性が低い事を考えますと
5ソクラティスと共にDFラインを支えなければならないはずの
20ムスタフィがこの様な状態ではこの先不安しかありません。

そして6コシールニーが去り、
20ムスタフィも信頼を置けない状況に乗じて
本当ならば存分にアピールしなければならないはずの
27マヴロパノスもまた怪我の為に別メニューで調整中で
このチャンスを活かせておらず
現状としては5ソクラティスと21チェンバースの
2人しか使えない状況です。

勿論、開幕を目指して急速にトレーニングをこなしている
16ホールディングが戻ってくれば
少しは状況が良くなるかもしれませんが
無理させすぎて筋肉系のトラブルでも起こしてしまっては
元も子もありませんので
復帰の時期を開幕に合わせるよりも
9月に入ってから始まるELのグループステージ辺りで
馴らしながら復帰して欲しいと個人的には思っています。

何はともあれ、このまま6コシールニーが去り
新たなCBの補強も叶わなかった事を想定して
第3戦目のリアル・マドリー戦では
是非とも21チェンバースと5ソクラティスのコンビが
どこまで通用するか試して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!

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eisuke

更新お疲れさまです。
左sbの補強はないと不味そうですね。取れないと戦術の幅も狭まりそうですし。
とはいえヤングガナーズの活躍にはワクワクしますね。この流れに乗ってネルソンも爆発すれば右wgの問題も一気に解決!というのは楽観的過ぎるかな笑
by eisuke (2019-07-23 14:24) 

silentlucidity

eisukeさん、コメントありがとうございます。

本当に左SBの補強は成功して欲しいですよね。 
移籍交渉の最終段階に入っている案件が何件があると言う情報もありますので是非ティアニーの獲得をまとめて欲しいです。
とは言え、ティアニーを獲得したらしたでモンレアルの去就はどうなるのでしょうかね? 
左SB&CBを兼務するバックアッパーとして残すのか?スペインに帰ってしまうのか? 今回契約延長したのは放出する時に移籍金を発生させる為でもありますので、フロントのその目論み通りに換金対象として売り払うかのか、、、? 個人的にはCBが手薄なだけに残って欲しいですが、、、。

本当にこの夏の若い選手たちも活きが良くて観ていて楽しいですよね。 
正式にファーストチームに昇格したエンケティアとウィロックは自覚と責任感を持ってプレーしていて結果も出していますのでチームにとって大きな戦力アップですよね。
あとはやはりネルソンですよね。 この2人のレベル位の活躍を観せてくれたらWGの問題が解決する所まではいかなくても、言うなればこのまま補強出来なくてもなんとかなる『保険』にはなるはずです!! 
やはり、エメリ体制で1年間トレーニングしてきた2人に比べて戦術的な理解度に差があるのでしょうかね? まだチームの中で機能していないですよね、、、とにかく頑張って欲しいです。

そして忘れてならないのがスミス・ロウ!! 
怪我明けで調整中の様ですが、トレーニングはこなしている様ですのでそろそろピッチでのプレーを観たいです!!


では、また。


by silentlucidity (2019-07-23 16:42) 

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