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CC 3rd:ARSENAL vs Brighton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−3 Brighton
2022年11月9日(水)Carabao Cup, Emirates Stadium

Goal

 (20)14Nketiah(←24Nelson)
 (27)Welbeck(pk)
 (58)Mitoma
 (71)T. Lamptey


31Hein

17Cedric 12Saliba 16Holding 3Tierney

25Elneny

21Vieira     23Lokonga

27Marquinhos            24Nelson

14Nketiah


(62)12Saliba>>>6Gabriel
(62)27Marquinhos>>>11Martinelli
(72)3Tierney>>>35Zinchenko
(72)21Vieira>>>9Jesus
(80)23Lokonga>>>34Xhaka


Substitutes
 30Turner
 4White
 5T. Partey
 8Ødegaard


Arsenal 1.jpgサブ組中心で挑んだカラバオ杯3回戦は
先制しながらも逆転を許し
プレシーズンも含めて
今シーズンホームで初めて敗れてしまいました。

先発はサリバ以外はサブ組の選手で固めると言う
大きくローテーションを行なった布陣になりました。

GKには公式戦初出場の31ハインが入り
DFラインは右SBに17セドリック
左SBに3ティアニーが入り
CBは12サリバと16ホールディングが組みました。
中盤はアンカーに25エルネニーが入り
インサイドハーフには21ヴィエイラと23ロコンガが並び
前線は右に27マルキーニョス、
左に24ネルソン、1トップに14エンケティアが入る
4−3−3が組まれました。

試合は開始直後からバタバタしてしまいました。

1分過ぎ、下がった位置でボールを収めたウェルベックから
ランプティ〜サルミエントと繋いで
右サイドの裏に抜け出されてしまい
そのサルミエントからのラストパスを受けた
エンシソのファーストタッチで
16ホールディングがかわされてしまい
シュートを撃たれそうになりましたが
12サリバと16ホールディングが閉めて
なんとかシュートは撃たせませんでした。

しかしその場面のこぼれ球に対して
サルミエントが右脚を振り抜いたシュートを
12サリバがブロックしてこぼれた所を
ゴール前に詰めてきたウェルベックに
シュートを撃たれてしまいました。
このシュートも3ティアニーがブロックして
なんとかゴールは死守しましたが
ランプティに詰める事も、
サルミエントに着く事も出来ていない
微妙な距離感で対応してしまった17セドリック、
エンシソのファーストタッチで
簡単にかわされてしまった16ホールディング等、
明らかに軽い対応が招いたピンチだったと思います。

3分過ぎ、マーチが蹴った左サイドからのCKに対して
16ホールディングがヘッドでクリアーたボールが
ペナルティ内に高々と跳ね上がってしまい
そのボールをフェルトマンにヘッドで
ゴール前に折り返されてしまいました。
幸いゴール前にいたエンシソは
合わす事が出来なかった事で救われましたが
エンシソに触られていたら失点していた場面でした。

この場面でも高々と跳ね上がったボールに対して
14エンケティアが対応しましたが
ポジション争いに完全に負けてしまい
フェルトマンと競り合う事すら出来ていなかったのは
軽い対応だったと言わざる得なかったと思います。

この後もアーセナルは落ち着きを取り戻す事が出来ずに
ペースを握る事が出来ませんでしたが
ブライトンも締まりがなかった為に
両チームともぺースを握る事が出来ない
時間帯が続いてしまいしまい
最初のチャンスはこの場面まで
待たなければならなかったと思います。

14分過ぎ、カイセドからのパスをカットした
3ティアニーが出したスペースへのスルーパスで
飛び出した24ネルソンが
深い位置まで侵入した所からの
マイナス方向に折り返し
その折り返しを受けた21ヴィエイラが
左脚を振り抜きました。
残念ながら21ヴィエイラは
ジャストミートする事が出来ずに
大きく枠を外してしまいましたが
完全にフリーの状態だっただけに
せめて枠には飛ばしてほしかったと思います。

その後も守備の緩さが続いてしまいました。

15分過ぎ、スティールが蹴ったロングフィードを
マーチがエンシソに繋ぎ
そのままドリブルで切り込んできたエンシソに
ミドルシュートを撃たれてしまいました。

そのシュートは枠を捉えず救われましたが
ロングフィードを受けたマーチに付いていた
3ティアニーが抑えられなかったのは
仕方がないにせよ
エンシソがその落としを受けた
DFラインの前のエリアに
アーセナルの選手が誰もいなかったのは
非常に問題だったと思います。
その結果、DFラインの残った3人は
背後のスペースを使われない様に下がりながら
エンシソのドリブルにも対処しなければならない
難しい状況に陥ってしまいましたので
この様に2ラインの間が間伸びしていた状況は
あってなならない状況だったと思います。

全体的に締まりがない流れの中で
1つのプレーでゴールを奪い取りました。

20分、パスを受けたサルミエントに対して
前に出た16ホールディングが
激しいチャージでボールを奪い返し
そのこぼれ球を収めた24ネルソンが
自陣からそのままドリブルで持ち上がった所から
クロスする様に左に開いていった
14エンケティアに送ったパスを
ペナルティの左45度辺りから
ダイレクトで叩き込み先制ゴール!!

冷静に決めた14エンケティアのシュートも
素晴らしかったと思いますが
何よりも24ネルソンのドリブル突破が
このゴールの全てだったと思います。
ファーストプレスにきたカイセドをかわした所から
一気に加速した24ネルソンは
その後も更に加速していって
カイセド、ギルモア、フェルトマン、ダンクを引き付け
14エンケティアのシュートを
完璧にお膳立てしました。

24ネルソンの本来のポジションである
右サイドでは結果を出していましたが
逆足である左サイドで起用された時には
どこか窮屈そうにプレーしていた印象で
結果も残す事が出来ていませんでした。

しかしこの試合では深い位置にまで侵入する前に
積極的にカットインしていったり
ハーフスペースを意識したプレーエリアで
プレーする事で
逆足と言う問題点に対処しようと
していた様に観えました。

また、14分過ぎの場面の様に
深い位置にまで侵入した時も
相手の選手に距離が詰められてしまう前に
内側向きの体勢が取れていましたので
逆足と言う問題点に対する対策はかなり出来ていたと思います。

そして何よりも一気に加速した後に
更にもう一段階ギアを上げた様に加速したドリブルは
この場面の大きなポイントでしたが
昨シーズン終盤に輝いた14エンケティアもそうでしたが
100%の所から更に上げる事が出来るかどうかは
ブレイク出来るかどうかの
一つのポイントだと思いますので
その様なプレーを行い、
それをゴールに結びつける事が出来た24ネルソンは
ブレイクのチャンスを迎えているのかもしれません。

流れが掴めない状況で先制出来ましたが
ミスから同点に追いつかれてしまいました。

25分過ぎ、フェルトマンから出された
裏のスペースへのパスでウェルベックに飛び出されてしまった時に
前に出ようとした31ハインが足を滑らして出遅れてしまった所で
不用意に飛び込んでしまい
ウェルベックと交錯してPK献上。

27分、そのPKをウェルベックに決められてしまい同点。

フェルトマンからのパスに対して
ウェルベックが収めようとしながらも
収める事が出来ずに
結果的に良い塩梅のスペースに流れるパスになった為に
31ハインは焦ってしまったのかもしれませんが
遅れて飛び込んできた31ハインに対して
ウェルベックは明らかに誘っていただけに
手を伸ばした手を引っ込める位の
冷静さ、老獪さを観せて欲しかったと思います。

その後も完全に主導権を握る事が出来ない状況の中でも
ゴールを奪うチャンスはあったと思います。

25エルネニーが送った縦パスを受けた
14エンエケティアが繋いだボールを
27マルキーニョスがヘッドで前方に送った33分過ぎの場面、
コルウィルの前に強引に体をねじ込んで
ボールを収めた14エンケティアが
シュート体勢に入りましたが
戻ってきたコルウィルに潰されてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

スティールとほぼ1対1の状況になっていただけに
コルウィルの前に体をねじ込んでボールを奪ってから
14エンケティアがシュートを撃つ体勢に入るまでの間に
時間が掛かりすぎてしまったのは残念でした。

あと1バウンド早くシュートを撃っていたら
コルウィルに潰される前に
シュートを撃つ事が出来ていたと思いますが
この様な状況で自分が撃ちやすいタイミングを待つのではなく
ゴールを奪う為にギアを一つ上げて
もっと早いタイミングで撃つ事が出来ない所が
14エンケティアが昨シーズンの終盤の様な活躍が
出来ていない所かもしれません。

16ホールディングの左サイドのスペースへのパスで
14エンケティアが抜け出した35分過ぎの場面、
ゴール前に走り込んできた
21ヴィエイラに向けて送られた折り返しは
コルウィルの足に引っかかり通らず、
そのこぼれ球を収めた14エンケティアからのパスを受けた
24ネルソンのミドルシュートも
21ヴィエイラに当たってしまいゴールを奪い事が出来ず。

ゴール前に走り込んできた21ヴィエイラは
完全にフリーでしたので
14エンケティアは完全に抜け出して
全くプレッシャーが掛かっていないにも関わらず
折り返しのパスをコルウィルの足に引っ掛けてしまったのは
非常に痛いミスだったと思います。

前半はボールを持つ事は出来ても
いつもの様に試合を支配する事が出来ず、
プレースピードや精度も悪かったと思います。

しかし後半に入ると少しペースが上がったと思います。

25エルネニーからのパスを受けた
23ロコンガがペナルティの外側から右脚を振り抜いた
46分過ぎの場面、
残念ながら枠を捉えられず。

サルミエントのパスをカットした3ティアニーの
ダイレクトパスを14エンケティアが受けた48分過ぎの場面、
ペナルティの外側の左45度の位置から
豪快に右脚を振り抜いたミドルシュートは
左ポストを叩き惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

前に出た12サリバがパスをカットしたこぼれ球に対して
23ロコンガがギルモアの前に上手く体を入れて
ボールを収めた48分過ぎの場面、
その23ロコンガからのパスを受けた24ネルソンが
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもブロックされてしまい
枠を捉える事が出来ず。

21ヴィエイラからのパスを受けた27マルキーニョスが
ランプティをかわしてクロスを入れた52分過ぎの場面、
そこからのクロスに対してゴール前で24ネルソンが
ヘッドで合わせましたが
スティールのファインセーブで防がれ
そのこぼれ球に対して23ロコンガが
角度のない所から折り返したボールに対して
14エンケティアが飛び込みましたが
ダンクにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

この試合の27マルキーニョスは
終始ランプティに抑えられていましたが
厳密には仕掛けて抑えられていた部分もありましたが
ランプティを抜く様な仕掛けを
殆ど観せていなかった言うべきかもしれません。

21ヴィエイラにも当てはまる部分かもしれませんが
PLの激しいスタイルに
完全に本来のフォームを崩してしまっている様に感じます。
シーズン序盤の様なドリブルを仕掛けて
積極的に抜き去ろうとする
ブラジル人らしさが影を潜めてしまっているのは残念です。
とはいえ実際問題としてプレースピードが
PLやアーセナルのレベルに達していない部分もあり
まだまだ時間が必要だと思います。

12サリバの縦パスを受けた21ヴィエイラが
ダイレクトで23ロコンガに繋いだ52分過ぎの場面、
そのパスをペナルティ内で受けた23ロコンガが
右脚を振り抜きましたが枠を捉えられず。

ゴール正面の良い位置からのシュートでしたので
せめて枠には飛ばさなければならなかったと思います。

一方でここ最近の21ヴィエイラはPLの激しい当たりに
ペースを乱されてしまったのか、
以前よりもプレーの精度が落ちている印象を受けます。
同時に難しいプレーに傾倒する傾向もあり
それもプレー精度を落としてしまっている原因かもしれませんが
元々技術力は高い選手ですので
この場面の様なシンプルなプレーでも
相手の急所を突くプレーをする事は出来ますので
なるべく早くPLに適応を済まして
本来のフォームを取り戻して欲しいと思います。

27マルキーニョスのサイドチェンジを
左サイドで24ネルソンが受けた54分過ぎの場面、
カットインして中に切り込んでいきましたが
シュートを撃つ事が出来ず。

24ネルソンはカットインしてフェルトマンをかわした時に
綺麗にシュートコースが空きましたので
そこで右脚を振り抜いても良かったと思います。

ペースを掴んだこの時間帯にゴールを奪えていたら
試合の結果は変わっていたかもしれませんでしたが
次にゴールネットを揺らしたのは
ブライトンの方でした。

58分、サルミエントからのパスを受けたエンシソが送った
裏へのパスで抜け出したサルミエントが
ドリブルで持ち込んだ所から送ったラストパスを
三笘に決められてしまい失点。

サルミエントのパスがエンシソに送られた時に
前に出た16ホールディングが
抑え込めなかった所が一つのポイントだったと思います。
その結果ゴール前は2対3の数的不利の状況に陥り
一番外側にいた三笘がフリーになってしまいました。

そしてその後の追加点もブライトンに奪われてしまいました。

71分、31ハインのフィードを
ウェブスターがヘッドでクリアーしたボールを
エンシソ〜ギルモアへと繋げられ
そのギルモアからのパスを
トップスピードで受けたランプティに
そのまま持ち込まれた所から流し込まれてしまい失点。

終盤もゴールを目指してブライトンゴールに迫りました。

81分過ぎ、34ジャカからのパスを
右サイドで受けた9ジェズスが
走り込んできた24ネルソンへ
ラストパスを送りましたが
そのラストパスは通らずにクリアーされてしまいました。
そしてそのクリアーボールを再び収めた9ジェズスが
ファーサイドでフリーだった11マルティネッリへパスを送り
そのパスを受けた11マルティネッリが
ダイレクトで右脚で合わせましたが
そのシュートをスティールのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

85分過ぎ、17セドリックが蹴った右サイドからのFKを
6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
これもスティールにセーブされてしまいゴールを奪う事が出来ず。

残念ながらその後もゴールを奪う事は出来ず
1−3で敗戦。

今シーズンのカラバオ杯は
3回戦で姿を消すことになりました。

12サリバ以外は完全にサブ組で挑みましたが
プレーのクオリティー的には
残念ながら十分なレベルを発揮できなかったと思います。

プレーのテンポが中々上がらず
組み立ての精度も良くなかったと思います。
そしてアタッキングエリアに入ってからの
仕掛けのアイデアと精度もぼやけていた印象で
フィニッシュの精度も十分ではなかったと思います。

試合後の会見でアルテタ監督が
選手層的に不足しているとコメントしていた様に
数的にもクオリティ的にも不足しているのは
間違いないと思います。

週末の試合の後はW杯開催に伴い
約1ヶ月半の中断期間に入ります。

アーセナルからも多くの選手が
W杯に出場する事になりますが
一方でサブ組はロンドンに残りますので
この期間を最大限利用して
レギュラー組との差を少しでも埋めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:4G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:4G2A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:5G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A CC:1G0A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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