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2022/23冬の移籍期間が閉幕して [移籍情報]

2022/23冬の移籍期間が閉幕して


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IN

ブライトンから完全移籍
 左サイドアタッカー レアンドロ・トロサール(28歳)ベルギー代表 £2100万+600万(推定)

スペツィアから完全移籍
 CB ヤクブ・キヴィオル(22歳)ポーランド代表 £1750万+350万(推定)

チェルシーから完全移籍
 DMF ジョルジーニョ(31歳)イタリア代表 £1000万+200万(推定)


OUT

コヴェントリー・シティへシーズンローン
 右SB ブルック・ノートン・カフィー(19歳)イングランドU-19 手数料非公表

ウィガンへシーズンローン
 DMF ミゲル・アゼース(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

SKシュトゥルム・グラーツへシーズンローン
 GK アーサー・オコンクウォ(21歳)イングランド 手数料非公表

SJKセイナヨキ(フィンランドリーグ1部)へシーズンローン
 GK オヴィ・エヘァリ(19歳) イングランド 手数料非公表

イプスウィッチ・タウンへ完全移籍
 CB ハリー・クラーク(21歳)イングランド 移籍金非公表

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 GK トム・スミス(21歳)イングランド 手数料非公表

ノリッジ・シティへシーズンローン
 右WG マルキーニョス(19歳)ブラジル 手数料非公表

ウィガンへシーズンローン
 CB オマル・レキク(21歳)チュニジア代表 手数料非公表

アクリントン・スタンリーへシーズンローン
 CF ネイサン・バトラー=オイェジェジ(20歳)イングランド 手数料非公表

ハートリプール・ユナイテッドへシーズンローン
 CB テイラー・フォラン(19歳)イングランド 手数料非公表

クリスタル・パレスへシーズンローン
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(23歳)ベルギー代表 手数料非公表

ダービー・カウンティへシーズンローン
 左WG キド・テイラー=ハート(20歳)イングランド 手数料非公表

ダービー・カウンティへシーズンローン
 CF ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

フラムへシーズンローン
 右SB セドリック・ソアレス(31歳)元ポルトガル代表 手数料非公表


(年齢は2023年2月1日現在)


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この冬の移籍期間で
補強が必要になると思われていたポジションは
5トーマスや34ジャカと同じレベルでバックアップ出来る
「DMF・CMF」と
7サカと11マルティネッリをバックアップする
「サイドアタッカー」、
そしてW杯中に負傷した9ジェズスの穴を埋める
「ストライカー」の3つのポジションを挙げましたが
「ストライカー」に関しては
この冬での補強は行いませんでした。

それはひとえに離脱した9ジェズスの穴を
14エンケティアが期待以上に埋めている事が
一番の要因だと考えられます。

実際この1月にはPL再開後の最初の山場である
ニューカッスル、スパーズ、ユナイテッドの3連戦がありましたが
その3連戦を2勝1分で乗り切れた事からも
14エンケティアを信頼した判断は
間違っていなかったと言えると思います。

しかし11マルティネッリや新加入の19トロサールが
1トップでプレーする事が可能だとしても
本職のCFが14エンケティア一人という事は
仮に14エンケティアが怪我で離脱した場合には
大きなリスクを伴う事になりますが、
ELのノックアウトラウンドが始まる3月までは
延期分のシティ戦が2月15日に組み込まれた以外は
週に1試合と言う比較的楽なスケジュールであり
ELのノックアウトラウンドが始まる頃には
9ジェズスが復帰してくる予定ですので
9ジェズスが復帰してくるまでの間も
このままで乗り切れると判断したと思われます。

同時に今シーズンが終われば
現在スタッド・ランスでゴールを量産している
26バロガンも戻ってきますので
来シーズンのスカッドの編成を考えますと
9ジェズス、14エンケティア、26バロガンの3人編成で
十分だと思います。

よってこの冬に新たなストライカーを獲得しても
最終的に余剰人員を増やすだけになる可能性もありましたので
無理に補強せずに
ストライカーに費やす補強資金を
他のポジションに回す事が出来たのは
結果的には良い判断だったと言えると思います。

実際、この冬の移籍期間では
「DMF・CMF」に20ジョルジーニョ、
「サイドアタッカー」には19トロサールを獲得し、
そしてサプライズ的に
「左利きのCB」15キヴィオルの獲得にも成功しました。

しかし当初アーセナルがこの冬の移籍期間で
獲得を目指していたのは
「サイドアタッカー」のポジションはムドリクであり
「DMF・CMF」のポジションはカイセドでした。

そのムドリクに対しては出来高合わせて
£5500万、£6200万、£7000万の
3度オファーを送ったと言われていますが
合意を得る事が出来ず
最終的にシャフタール・ドネツクの希望額の
£8850万を提示したチェルシーに
ムドリクは移籍する事になりました。

一方のカイセドに対しては
出来高合わせて£6000万、£7000万の
2度オファーを送ったと言われていますが
当初から非売品のスタンスを崩していなかった
ブライトンに却下されてしまい
獲得には至りませんでした。

ご存知の様に現在のアーセナルの補強方針は
才能豊かな20代前半の選手を
メインターゲットとし
今だけではなく向こう5シーズンと言う
長いスパンを考慮して補強に動いていますので
22歳のムドリクと21歳のカイセドは
理想的なターゲットだったと思います。

一方でクラブとして考えている
適正価格を大きく上回る様な取引を
決して行わないと言う方針を貫いているのも事実であり
結果から見ますとこの冬の移籍期間で
一人の選手に投資出来る限界値は
もしかしたら£7000万辺りだったのかもしれません。

残念ながら投資出来る限界値を超えてしまった
ムドリクとカイセドの獲得には至りませんでしたが
その後のアーセナルの動きは
例年のそれとは明らかに違っていたと思います。

例年の冬の移籍期間ならば
ムドリクやカイセドの様な補強方針に合致する
メインターゲットの獲得に失敗した時には
誰も獲得せずに
夏の移籍期間に改めて補強に動くと言う
パターンが多かったと思いますが
この冬はムドリクをチェルシーに奪われるや否や
ブライトンとの間で19トロサールの獲得を
一気にまとめ上げ
カイセドの獲得が叶わないとみるや否や
チェルシーとの間で20ジョルジーニョの獲得を
一気にまとめ上げました。

勿論、19トロサールは28歳、20ジョルジーニョは31歳と
昨今のアーセナルの補強方針からは
年齢的に逸脱しています。

前記の様に5シーズン先を見越した補強を
理想としているのは言うまでもありませんが
その方針を覆してでもPLで実績がある実力者を
スカッドに加えたと言う事は
たとえ短期的な問題を解決するだけの補強になったとしても
今シーズンのPL制覇に全てを賭けると言う覚悟を
表した様に感じます。

まぁ、反対に言えばこれまでは
そこまでの覚悟がなかったとも言えるかもしれません。
今シーズンがダメならば
仕切り直して来シーズンまた頑張れば良いと言う
どこか緩みがあったのかも知れません。
その緩みが最後の最後でCLの出場権を取り損ねた
昨シーズンの様な状況を引き起こしていたのかも知れませんので
補強云々だけではなく
その様な覚悟をフロントが示しただけでも
この冬の補強は良い補強だったと言えるかも知れません。

何はともあれ仮にプランBだったとしても
19トロサールも20ジョルジーニョも
良い補強だと思います。

19トロサールは左サイドを主戦場としていますが
2トップの一角やトップ下でもプレー可能ですし
多分右サイドでもプレー出来ると思われますので
負担が多かった11マルティネッリや7サカの負担を
軽減すると共に
11マルティネッリとは異なるリズムの持ち主ですので
これまでのスカッドに欠けていた
試合の流れを変えるゲームチェンジャーとしても
期待出来ると思います。

一方の20ジョルジーニョは
長い間チェルシーでアンカーを務め、
今シーズンもレギュラーとしてプレーしていましたので
仮に5トーマスが離脱したとしても
その穴は最小限に止まると共に
これまでの経験値の高さは
これからシーズン終盤の佳境を迎える時期に
必ずチームを支えてくれると思います。

この冬の補強の成果を考えますと
今となってはムドリクの獲得に失敗して
良かったのかも知れません。

ムドリクの獲得に成功した場合には
この冬の移籍期間で投資出来る予算の殆どを費やして
獲得する事になっていたと思いますので
その後のカイセドを獲得する動きは
なかったと思われますし
その先にある20ジョルジーニョの獲得も
どうなっていたか分からなかったと思います。
同時に潜在的に欠いていた左利きのCBの補強も
この冬に行う事はなかったかも知れません。

結果的にムドリクの獲得に失敗した事で残った予算で
より安価な投資で獲得可能な19トロサールを代役として獲得し
同時に15キヴィオルを獲得する事に成功しました。
そして25エルネニーが長期離脱する事が決まるや否や
カイセドの獲得に動く事も出来ました。
結果的にカイセドの獲得に失敗し
20ジョルジーニョを獲得する事になりましたが
ムドリクの獲得に失敗した事で
「サイドアタッカー」と「DMF・CMF」の補強と共に
6ガブリエウをバックアップする「左利きのCB」も
スカッドに加える事が出来ましたので
結果として良かったのかも知れません。

一方でこの冬の移籍期間で
27マルキーニョスをノリッジ・シティへ
23ロコンガをクリスタル・パレスへ
そして17セドリックをフラムへローン移籍に出しました。

イングランドでの経験値を上げる為に
ノリッジ・シティへローン移籍に出た27マルキーニョスと
現実的に構想外になっていた17セドリックは
予定通りのローン移籍と言えると思いますが
23ロコンガのローン移籍は
少し異様なローン移籍だと思います。

元々アンカー&左インサイドハーフのレギュラーである
5トーマスと34ジャカを
25エルネニーと23ロコンガがバックアップすると言う布陣は
質的にも量的にも問題があったと思います。
そのポジションにこの冬の移籍期間で
20ジョルジーニョを加えたとは言え
25エルネニーが右膝の怪我で長期離脱する事になりましたので
質的な問題は少し改善されたとは言え
量的な問題は改善されていませんでした。

表向きは23ロコンガに出場機会が必要な為の
ローン移籍と言う事になっていますが
量的な問題が改善されていないにも関わらず
このポジションの布陣から更に一人削ってしまう
23ロコンガのローン移籍は異様としか思えません。

よって23ロコンガのローン移籍は
スカッド的には理にかなっていない移籍であり
これは23ロコンガがこのままスカッドに残っても
出場機会が得られないと言う
通告を受けたのも同然だと思います。

そう言う意味では19トロサールに「19」
15キヴィオルに「15」
20ジョルジーニョに「20」のシャツが与えられた様に
元々そのシャツを着ていて現在ローン移籍中の
ペペ、メイトランド=ナイルズ、タヴァレスに対して
ローン移籍から戻ってきたくても
戻る所はもうないと言う通告を受けたのと同様に
23ロコンガも来シーズンのアーセナルの席が
残っている保証は全くない様に感じます。


今回の冬の移籍期間では
例年になく積極的に補強に動いた事で
スカッドの拡充に成功したと思います。

GK:1ラムズデール&30ターナー
右CB:12サリバ&16ホールディング
左CB:6ガブリエウ&15キヴィオル
右SB:4ホワイト&18冨安
左SB:35ジンチェンコ&3ティアニー
アンカー:5トーマス&20ジョルジーニョ&25エルネニー
右インサイドハーフ:8ウーデゴール&21ヴィエイラ
左インサイドハーフ:34ジャカ&10スミス・ロウ?
右サイドアタッカー:7サカ&24ネルソン?
左サイドアタッカー11マルティネッリ&19トロサール
CF:9ジェズス&14エンケティア

一応各ポジションを2人以上でカバー出来る布陣が
完成したと思います。

とは言え、10スミス・ロウが
左インサイドハーフで機能するのか?
24ネルソンが7サカをバックアップ出来るのか?等
少なからず改善の余地が残っていますので
この辺りの補強は来夏のテーマになると思われます。


ムドリクやカイセドの様な
今後ワールドクラスに成長する可能性がある
特大のタレントの獲得には失敗しましたが
それを逆手に取って
19トロサールと20ジョルジーニョと言う
即戦力をスカッドに加える事が出来た事で
PL制覇に向けての戦闘準備は整ったと思います。

そして来夏の補強課題だった左利きのCBの補強も
同時に行えた事を考えますと
この冬の移籍期間の評価は


『95点』と考えます。


因みに『ー5点』は
ムドリクやカイセドがアーセナルでプレーする姿も
観てみたかったと言う意味で
5点マイナスにしました。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1 アーロン・ラムズデール(24)(HG)
2 
3 キーラン・ティアニー(25)
4 ベン・ホワイト(25)(HG)
5 トーマス・パーティ(29)
6 ガブリエウ(25)
7 ブカヨ・サカ(21)(U-21)(HG)
8 マルティン・ウーデゴール(24)
9 ガブリエル・ジェズス(25)
10 エミール・スミス・ロウ(22)(HG)
11 ガブリエウ・マルティネッリ(21)(U-21)
12 ウィリアム・サリバ(21)(U-21)
13 
14 エディー・エンケティア(23)(HG)
15 ヤクブ・キヴィオル(22)
16 ロブ・ホールディング(27)(HG)
17 
18 冨安健洋(24)
19 レアンドロ・トロサール(28)
20 ジョルジーニョ(31)
21 ファビオ・ヴィエイラ(22)
22 
23 
24 リース・ネルソン(23)(HG)
25 モハメド・エルネニー(30)
26 
27 
28 
29 
30 マット・ターナー(28)
31 カール・ハイン(20)(U-21)(HG)
32 
33 
34 グラニト・ジャカ(30)
35 オレクサンドル・ジンチェンコ(26)


シーズンローン
 13 ルナル・アレックス・ルナルソン(27)
 17 セドリック・スアレス(31)
 23 アルベール・サンビ・ロコンガ(23)
 22 パブロ・マリ(29)
 33 アーサー・オコンクウォ(21)(U-21)(HG)
 26 フォラリン・バロガン(21)(U-21)(HG)
 27 マルキーニョス(19)(U-21)
   エインズリー・メイトランド=ナイルズ(25)(HG)
   ニコラ・ぺぺ(27)
   ヌーノ・タヴァレス(23)


ホームグロウン 6名
非ホームグロウン 14名
U-21 4名
ローン 10名


(年齢は2023年2月1日現在)


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