SSブログ

EL2:ARSENAL vs PSV Eindhoven [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−0 PSV Eindhoven
2022年10月20日(木)Europa League, Emirates Stadium

Goal
  (70)34Xhaka(←18Tomiyasu)


30Turner

18Tomiyasu 16Holding 6Gabriel 3Tierney 

23Lokonga

21Vieira    34Xhaka

 7Saka              14Nketiah

9Jesus


(67)23Lokonga>>>5T. Partey
(67)21Vieira>>>8Ødegaard
(75)9Jesus>>>11Martinelli
(75)18Tomiyasu>>>4White
(84)7Saka>>>24Nelson


Substitutes
 1Ramsdale
 34Hein
 17Cedric
 12Saliba
 44Cirjan
 27Marquinhos
 47Edwards


Arsenal 1.jpgエリザベス女王の崩御に伴い延期されていた
ELグループステージ第2節のPSV戦は
力の差を見せ付けて勝利し
これでELグループステージ2位以上が
確定しました。

先発はGKは30ターナーが務め
DFラインは右SBに18冨安、
左SBに3ティアニーが入り
CBは16ホールディングと6ガブリエウが組みました。
中盤はアンカーに23ロコンガが入り
インサイドハーフには
21ヴィエイラと34ジャカが並びました。
そして前線は右に7サカ、左に14エンケティア、
1トップに9ジェズスが入る
4−3−3が組まれました。

リーズ戦後、コンディションに問題が発生した
11マルティネッリはこの試合では
ベンチスタートとなり
代わって左サイドで起用されたのは
14エンケティアでした。

ボデ/グリムト戦では
24ネルソンが左サイドで起用されましたが
残念ながらそのボデ/グリムト戦での24ネルソンは
あまり機能しませんでしたので
アルテタ監督も左サイドでの24ネルソンの起用に
疑問を感じているのかもしれません。

しかし24ネルソンが左サイドで機能しないとなりますと
10スミス・ロウが怪我から復帰してくるまでは
11マルティネッリをバックアップする選手が
いない状態になってしまいますので
この試合の様に11マルティネッリを起用する事が出来なかった場合に
どの様にしてその穴を埋めるかと言う問題に対するテストの意味合いも
14エンケティアの左サイドでの起用にはあったのかもしれません。

勿論、14エンケティアはCFですので
左サイドでの起用は本意ではないかもしれませんが
9ジェズスがチームのエースとして君臨している現状を考えますと
14エンケティアの出場機会は限られてしまいますので
より多くの出場機会を得る為にも
左サイドで実績を作っていく事は意味があると思いますし
9ジェズスとピッチで共存する事が出来る事を証明出来れば
ゴールが欲しい時に2トップを形成するオプションも
増えてくるかもしれませんので
14エンケティアの左サイドで起用するこのテストは
大いに意味があると思います。

そしてこの試合の大きなポイントだったのが
18冨安の右SBでの起用だったと思います。

その18冨安に課せられた役割は明白で
今シーズン公式戦で13ゴール11アシストと
PSVの絶対的なエースとして君臨している
ガクポを抑える為に起用されたという事は言うまでもなく
リバプール戦でサラーを抑えた時と同様に
この試合でガクポを抑える事が出来るかどうかが
大きなポイントになっていたと思います。

試合はホームのアーセナルのペースで進みました。

18冨安から送られた裏のスペースへのパスで抜け出した
7サカが折り返した10分過ぎの場面、
ゴール前に入ってきた14エンケティアが
合わせようとしましたが合わす事が出来ず、
背後に流れたボールに対して
3ティアニーが左脚を振り抜きましたが
そのシュートも枠を捉える事が出来ず
合わす事が出来なかったのは残念でしたが
DFラインの前のスペースに
タイミング良く入ってくる形が
この試合で14エンケティアに期待している所かもしれません。

ベニテスが蹴ったフィードを
18冨安がヘッドで前線に戻した
11分過ぎの場面、
ペナルティ内で9ジェズスが
粘って収めた所から繋いだ34ジャカが
左脚を振り抜きましたが
これもジャストミートせずに枠を捉える事が出来ず。

34ジャカからのパスを受けた9ジェズスが
ペナルティの外側から右脚を振り抜いた19分過ぎの場面、
力んでしまったのかジャストミートせずに
枠を捉える事が出来ず。

9ジェズスの動き出しに合わせて
21ヴィエイラがピンポイントパスを送った
29分過ぎの場面、
その背後から送られたパスを9ジェズスは
ダイレクトボレーでゴールに叩き込もうとしましたが
残念ながらヒットする事が出来ず。

18冨安のパスをワイドな位置で受けた7サカが
マークに付いたマックスとガクポの間を突破した30分過ぎの場面、
そこから出したスルーパスで裏に抜け出した
21ヴィエイラの折り返しは
クリアーされてしまいましたが
2人にマークされながらも苦もなく突破した
7サカの突破は圧巻でした。

6ガブリエウの鋭い縦パスを
34ジャカが流した31分過ぎの場面、
残念ながら9ジェズスは収める事が出来ませんでしたが
通っていたら決定機になっていたと思います。

16ホールディングが送った縦パスを
左サイドから入ってきた7サカが収め
立て続けに受けたマックスとオビスポのチャージで
体勢が崩されながらも
ピッチを横切る様にそのまま突破して行った38分過ぎの場面、
そこからのパスを受けた14エンケティアが
GKの前を横切る様に
鋭いグラウンダーのクロスを送りました。
そのクロスはラマーリョにクリアーされてしまいましたが
この場面でも7サカのドリブル突破は圧巻でした。

34ジャカが倒されて得たFKを
21ヴィエイラが蹴った40分過ぎの場面、
このFKも僅かにポストの外側でゴールを奪う事は出来ず。

前半は攻撃のスイッチを入れる鋭い縦パス、
相手を圧倒する7サカの個人技等で
良い形でPSVゴールに迫る事は出来ていましたが
フィニッシュの局面の精度に欠いてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
終始PSVを圧倒した前半でした。

後半に入っても流れはアーセナルが掴み続けました。

16ホールディングからのスルーパスを
9ジェズスが右サイドに開いた位置で受けた51分過ぎの場面、
一度7サカにボールを預けた後に
ペナルティに向かって走り込んできた9ジェズスが
7サカからタイミング良く戻されたリターンパスを受けて
切り込んで行き左脚を振り抜きました。
残念ながらそこからのショートは強振出来ずに
ベニテスにセーブされてしまいましたが
ここ数試合7サカの調子が上向きになってきたのに比例して
この2人のコンビネーションも成熟してきている印象を受けます。

そしてこの2人のコンビネーションで決定機を作りました。

53分過ぎ、23ロコンガからのパスを
ハーフスペースで受けた9ジェズスからのスルーパスで
裏に抜け出した7サカがベニテスと1対1となり
左脚でシュートを放ちましたが
ベニテスのファインセーブに阻まれゴールを奪う事が出来ず。
そしてそのこぼれ球を受けた9ジェズスが
押し込もうとしましたが
背後からのサンガレのチャージを受けて押し込む事が出来ず。

完璧なタイミングのスルーパスで裏に抜け出し
ベニテスと1対1になっただけに
7サカは決めなければならなかったと思います。

その後もチャンスは続きました。

23ロコンガからのパスを下がりながら受けた9ジェズスが
背後に付いてきたオビスポを
反転して一気にかわした60分過ぎの場面、
前に向いた9ジェズスはそのまま切り込んで行き
左脚を振り抜きましたが
このシュートもベニテスのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事が出来ず。

34ジャカからのパスを7サカが受けた63分過ぎの場面、
ペナルティの外側から豪快に左脚を振り抜きました。
残念ながらそのシュートはラマーリョにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ませんでしたが
外側から巻く7サカが得意とするシュートでしたので
ラマーリョにクリアーされなければ決まっていたと思います。

16ホールディングからのサイドチェンジのパスを
左サイドで14エンケティアが受けた65分過ぎの場面、
14エンケティアは胸トラップの1タッチでテゼをかわし
そのままカットインした所から右脚を振り抜きましたが
このシュートも僅かに枠を捉える事が出来ず。

その後23ロコンガと21ヴィエイラを下げて
5トーマスと8ウーデゴールを投入して
更に攻勢を強めて行き
遂にゴールを奪うことに成功しました。

70分、8ウーデゴールからのスルーパスで
右サイドの高い位置にまで侵入した18冨安からの折り返しを
DFラインの前のスペースには入ってきた34ジャカが
ダイレクトで右脚を振り抜きゴール!!

この試合は良い形は作れていましたが
フィニッシュの精度が伴わずに
ゴールを奪う事が出来なかった中で
ダイレクトボレーでしかも右脚で決めた
34ジャカのシュートは勿論素晴らしかったと思いますが
やはり18冨安のクロスが大きなポイントだったと思います。

基本的にこの日の18冨安の役割は
PSVのエースであるガクポを抑える事であり
その役割をほぼ完遂した18冨安は
ガクポに全く仕事をさせませんでした。
その一方でそのガクポの事をケアする為に
ここまでの間18冨安は数回しか攻撃参加せずに
自重していましたが
その18冨安が遂に足枷を外して
タイミング良く深い位置にまで侵入し
フリーになっていた34ジャカに正確に折り返したクロスも
完璧だったと思います。

その後もアーセナルのペースが続きました。

パスを受けた7サカがそのままドリブルで切り込んだ
71分過ぎの場面、
その7サカはムウェネ、グティエレス、オビスポを
ドリブルで引き剥がしながら切り込んで行き
左脚を振り抜きましたが
そのシュートもベニテスにセーブされゴールを奪う事が出来ず。

4ホワイトからのパスを受けた5トーマス〜8ウーデゴール
〜14エンケティア〜5トーマス
〜34ジャカ〜8ウーデゴールへと繋ぎ、
その8ウーデゴールから
左サイドでフリーだった11マルティネッリに展開した
78分過ぎの場面、
その11マルティネッリが角度のない所から左脚を振り抜きました。
このシュートもベニテスのファインセーブで阻まれてしまいましたが
スペースが限られている中でボールを出し入れする様に繋いで
PSVの守備ブロックを混乱に陥れた
綺麗な仕掛けだったと思います。

34ジャカからのスルーパスで7サカが右サイドを抜け出した
82分過ぎの場面、
そのまま持ち込んだ所から右脚を振り抜きましたが
残念ながらこのシュートも
ベニテスのファインセーブで防がれゴールを奪う事が出来ず。

5トーマスからの縦パスを受けた8ウーデゴールから
左サイドの11マルティネッリに展開した88分過ぎの場面、
その11マルティネッリからの折り返しを
ペナルティ内で受けた14エンケティアが
右脚を振り抜きましたが
このシュートもムウェネにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

最終的に1ゴールしか奪う事は出来ませんでしたが
試合はこのまま1−0で勝利。

まず14エンケティアを左サイドで起用したテストは
十分にその期待に応えたと思います。

14エンケティアはストライカー色の強いので
11マルティネッリの様な
左サイドから個の力で打開する様な仕掛けに関しては
物足りなさはありましたが
この試合では左サイドのワイドなレーンは
上がってきた3ティアニーが担う事が多く
14エンケティアは一つ内側のハーフスペースに
入る事が多かったので
それほど問題にはなっていなかったと思われ
反対にカットインした所からゴールを狙う動きは
十分にPSVの脅威になっていたと思います。

勿論反対に言えば、
一番ワイドのレーンを3ティアニーが担っていた事で
14エンケティアの左サイドでの起用が
成り立っていたとも言えますので
35ジンチェンコや18冨安と組んだ時に
左サイドからの攻撃が成り立つかどうかと言う
問題点は残っていますが
少なくともボデ/グリムト戦の24ネルソンよりは
機能していたと思います。

全体的にはこの試合は
点数差以上に大きな差が現れた試合だったと思います。

アーセナルのテンポの速さと局面での激しさに
PSVは最後まで付いてこれず
同時に何度となく7サカがドリブルで突破した様に
個の力量の差も示せたと思います。

そして何よりもPSVのエースである
ガクポを無力化した18冨安の働きと
このアルテタ監督のプランは
この試合を有利に進めた上で
一番のポイントになっていたと思います。

とは言え、あれだけチャンスを作りながら
1点しか奪えなかった所は少し心配ではあります。
コンディション的に厳しくなってきたのか?
たまたまなのかは分かりませんが
一時期に比べて決定力に陰りが観えてきていますので
なるべく早い段階で回復してほしいと思います。

この勝利でELグループステージは
2位以上が決まりましたが
2位のチームはCLグループステージで3位だったチームと
決勝トーナメントへの進出をかけて
プレーオフを戦わなければなりませんので
首位通過できるかどうかは重要です。

特に今シーズンのCLグループステージは
ビッグクラブが苦戦しており
状況によってはバルセロナ、アトレティコ・マドリー
ユベントス、ACミラン等が
ELに回ってくる可能性がありますので
次のアウェイでのPSVでも勝利して
首位通過を決めてほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:4G4A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:3G2A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。