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PL10:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−2 Liverpool
2022年10月9日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (1)11Martinelli(←8Ødegaard)
 (34)Nunez
 (45+5)7Saka(←11Martinelli)
 (53)Firmino
 (76)7Saka(pk)


1Ramsdale

 4White 12Saliba 6Gabriel 18Tomiyasu

5T. Partey

8Ødegaard    34Xhaka

 7Saka             11Martinelli

9Jesus


(82)8Ødegaard>>>3Tierney
(90+1)9Jesus>>>14Nketiah
(90+3)7Saka>>>21Vieira


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 17Cedric
 23Lokonga
 27Marquinhos
 24Nelson


Arsenal 1.jpg816日ぶりにリバプールから勝利!!

昨シーズンまでとは違う所を見せ付けて
遂にリバプールを退けました。

先発はふくらはぎの怪我で欠場した
35ジンチェンコ以外は
ベストメンバーが組まれましたが
その左SBには3ティアニーではなく
18冨安が起用されると言う
サプライズがありました。

その18冨安が左SBで起用された一番の理由は
サラー対策と言うのは火を見るよりも明らかで
結果から言えばサラーに殆ど仕事をさせずに
18冨安はその役割を完遂したと言えます。

試合は開始早々に先制点が生まれました。

1分、7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールが送った
スルーパスで抜け出した11マルティネッリが
右脚を振り抜き先制ゴール!!

まさに電光石火という言葉がふさわしい
素晴らしいゴールで試合が始まりました。

その後は両チーム共に高い集中力で
主導権争いを繰り広げる時間帯が続き
次のチャンスはこの場面でした。

12分過ぎ、5トーマスのスペースへのパスで
抜け出した4ホワイトが
間髪入れずに送ったクロスを
ペナルティ内でフリーの34ジャカが
右脚で合わせましたが
そのシュートはアリソンのファインセーブに阻まれ、
同時に34ジャカが戻りオフサイドだった為に
ゴールを奪う事が出来ず。

一方でリバプールに最初にゴールに迫られたのは
この場面だったと思います。

25分過ぎ、サラーが出したスルーパスで抜け出したヌニェスに
豪快に右脚を振り抜かれてしまいました。
ヌニェスのショットは非常に強烈でしたが
1ラムズデールがしっかりとセーブしてゴールを死守。

しかしミスから失点してしまいました。

34分、裏のスペースに向かって
アレクサンダーアーノルドが蹴ったボールに対して
6ガブリエウが収める事が出来ず、
そのボールを収めたルイス・ディアスが
左サイドに抜け出した所から折り返したボールを
ヌニェスに合わされてしまい失点。

そもそもアレクサンダーアーノルドが蹴ったボールは
パスと言うよりも
ルーズに蹴り出した様なボールだっただけに
それをゴールに繋げられてしまう切っ掛けとなった
最初の6ガブリエウの対応は非常に良くなかったと思います。

下がりながらの対応だったとは言え
周囲からプレッシャーは受けていませんでしたので
6ガブリエウがそのボールを収められなかったのは
ミスと言われても仕方がない対応であり
収められない可能性が少しでもあったのならば
タッチに逃げる選択をするべきだったと思います。

前半はこのまま1−1で終わると思われましたが
ラストプレーで追加点を奪う事に成功しました。

後半ロスタイム、リバプールのFKから
カウンターが発動されました。
5トーマスがヘッドでクリアーしたボールを収めた9ジェズスが
チアゴをかわした所から
11マルティネッリへ素早く展開し、
そのパスを受けた11マルティネッリが
そのままドリブルで持ち込んだ所から送った
グラウンダーのクロスを
ファーサイドに走り込んできた7サカが押し込み
ゴール!!

チアゴからのファール紛いのチャージを受けて
体勢を崩しながらも潰れずに
素早く11マルティネッリへ展開した9ジェズス、
ドリブルで持ち込んでペナルティ内に入った所で
ヘンダーソン&アレクサンダーアーノルドの2人と対峙した時に
右足のアウトサイドのボールコントロールで
急停車してその2人をかわした11マルティネッリ、
ゴール前まで駆け上がってツィミカスを引き付けつつ
マルティネッリのグラウンダーのクロスをスルーして
7サカに繋げた6ガブリエウ、
そして確実に決めた7サカ、

全てが完璧なカウンターだったと思います。

両チーム共に主導権を握る事が出来ず
非常にヒリヒリする展開でしたが
その様な流れの中で1点リードして
前半を終わる事が出来た所は非常に大きかったと思います。

後半に入るとまずアーセナルが
リバプールゴールに迫りました。

34ジャカが送ったロングスルーパスで
11マルティネッリが左サイドを抜け出した46分過ぎの場面、
そこから送られたクロスはマティプに触られてしまい
ゴール前に入ってきた9ジェズスには通らず、
そのこぼれ球に7サカが反応しましたが
そのボールもファン・ダイクにカットされてしまい
そのこぼれ球を8ウーデゴールが押し込もうとしましたが
それもファン・ダイクにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

6ガブリエウのフィードを収めたマティプから
ボールを奪い返した11マルティネッリが
8ウーデゴールに繋いだ49分過ぎの場面、
その8ウーデゴールのシュートは
アリソンの正面でゴールならず。

右側からツィミカスが迫っていたとは言え
ゴール正面の位置で
目の前にはアリソンしかいない状況だっただけに
決めなければならなかったのは勿論ですが
せめてゴールの隅を狙ったシュートを
放って欲しかったと思います。

後半の序盤はアーセナルの押せ押せムードでしたが
一瞬の隙をつかれて同点に追いつかれてしまいました。

53分、ヘンダーソンからのパスを
5トーマスの右側のスペースで受けた
ジョッタが送ったスルーパスで抜け出した
フィルミーノに決められてしまい失点。

5トーマス、7サカ、8ウーデゴールの間の
ハーフスペースでパスを受けたジョッタに対して
プレスが一瞬遅れてしまった為に
スルーパスを阻止出来なかったのは残念でした。

そして仕方がなかったと思いますが
ジョッタがパスを出す瞬間、
フィルミーノへのパスコースを切ろうと
12サリバは一歩左側に動きましたが
反対にジョッタのスルーパスは
12サリバの右側から通されてしまい
また逆を突かれてしまいました。

12サリバは開幕から目を見張る活躍を観せていますが
この辺りの「駆け引き」や「読み」の面が
今の12サリバの足りない所かもしれません。

とは言え、「駆け引き」や「読み」の面は
経験が物を言う面であり
21歳で「駆け引き」や「読み」の面も無双だったら
それは本当の怪物ですので
これから経験を積む事で改善される事を期待したいと思います。

この後ヒヤッとする場面がありました。

ルーズボールを収めた9ジェズスが
抜け出そうとした所で
対応にきたツィミカスの肘が顔面に入り
崩れ落ちる様に倒れてしまいました。

崩れ落ちる様に倒れてしまった事で
意識を失ったかと思いましたが
その直後から手先を動かしており
チームドクターがチェックした後も
プレー続行の許可が降りて
普通にプレー出来ていましたので
結果としては意識を失う様な事は
起きていなかったのだと思われます。

とは言え、このプレーで
ツィミカスにレッドカードが出なかったのは
納得いかないジャッジだったと思います。

いち早くボールを収めた9ジェズスが
走り込んできたツィミカスの逆を突いて
背後から抜け出そうとした所で
ツィミカスは左腕を振っていますので
これは出合い頭の衝突ではなく
仮に故意ではなくても
止めようとして振った肘が
顔面を捉えていましたので
1発レッドでも誰も文句は言わなかったと思います。

この辺りからラフプレーが多くなってきた
リバプールに対して
アーセナルはペースを崩す事なく
リバプールゴールに迫りました。

61分過ぎ、18冨安が入れたスローインを
5トーマスが34ジャカに繋ぎ
そのパスを受けた34ジャカがボールを浮かして
迫ってきたマティプの頭をこして抜け出し
そのままボレーシュートを放ちました。
そのシュートは枠を大きく外してしまいましたが
仮に決まっていたら年間最優秀ゴールに
ノミネート出来たかもしれない
スーパーゴールになっていたかもしれませんでした。

そしてさらに勢いを増したアーセナルが
何度となく波状攻撃を仕掛けていきました。

チアゴのパスを5トーマスがカットした所から
7サカ〜5トーマス〜8ウーデゴール〜34ジャカへと繋ぎ
その34ジャカから縦パスを受けた9ジェズスが
ペナルティ内に走り込んできた34ジャカにパスを送った
62分過ぎの場面、
そのパスを受けた34ジャカからのリターンパスが
僅かにそれてしまった為に
9ジェズスはシュートを撃つ事が出来ませんでしたが
9ジェズスの足下にしっかりと戻していたら
良い形のシュートチャンスになっていたと思います。
そしてシュートを撃てなかった9ジェズスから
右サイドの4ホワイト〜7サカに繋いだ所から
その4ホワイトが7サカからのスルーパスで裏に抜け出し、
マイナス方向の折り返しが送られました。
この折り返しも戻ってきたチアゴにカットされてしまい
シュートに繋げる事が出来ませんでしたが
リバプールの選手の殆どを
ゴール前に釘付けにする波状攻撃だったと思います。

7サカとのワンツーを受けて
インナーラップしてきた4ホワイトからのパスを受けた8ウーデゴールが
コナテのタックルをかわして左サイドの11マルティネッリに繋いだ
71分過ぎの場面、
そこからカットインしましたが
残念ながらシュートコースが塞がれていた為に
左サイドに開いていた34ジャカに繋ぎ
その34ジャカから鋭いクロスが送られました。
残念ながら9ジェズスに通る前に
コナテにカットされてしまいましたが
11マルティネッリが外に張った時には
34シャカはハーフスペースを突き、
11マルティネッリがカットインしてきたら
34ジャカは外に開くと言う
絶妙なコンビネーションを観せるこの2人を
この試合のリバプールは
終始捕まえる事が出来ていなかったと思います。

そしてこの様な波状攻撃から
ファールを誘発させPKを獲得しました。

72分過ぎ、5トーマスのフィードを
9ジェズスがコナテを背負いながら胸で落としたボールを
34ジャカが左サイドの11マルティネッリに繋ぎ
11そのマルティネッリからのスルーパスで
ポケットの位置に入り込んできた34ジャカから
マイナス方向への折り返しが送られました。
残念ながらこの折り返しは
走り込んできた8ウーデゴールには合いませんでしたが
その折り返しをペナルティ内で収めたチアゴから
7サカがすぐに奪い返し
鋭い切り返しでファビーニョとチアゴをかわした所から
右脚を振り抜きましたが
このシュートはアリソンにセーブされ、
そのこぼれ球に対して9ジェズスが右脚を振り抜きましたが
それもアリソンにセーブされゴールを奪う事が出来ず。
そしてファビーニョがクリアーしたボールを
カットした11マルティネッリが
ペナルティの外から右脚を振り抜いたシュートも
ヘンダーソンにブロックされましたが
そのこぼれ球を収めた11マルティネッリから繋げられた
34ジャカが左サイドから送ったクロスを
9ジェズスが収めた所で
チアゴが9ジェズスの足を蹴ってしまいPK獲得。

76分、そのPKを7サカが決め勝ち越しゴール!!

昨シーズンまではリバプールの鉄壁の守備を
崩す事が出来ませんでしたが
この試合ではアーセナルの波状攻撃が繰り返された様に
そのリバプールの鉄壁の守備陣は
アーセナルの動きに付いていく事が出来ずに
後手に回る場面が非常に多かったと思います。

確かに今シーズンのリバプールは
怪我人が続出している事もあり調子を崩していますが
それを差し引いても
今シーズンのアーセナルのプレースピードは
リバプールを圧倒していたと思います。

終盤にリバプールの反撃がありましたが
しっかりと跳ね除けて
試合はそのまま3−2で勝利!!

2度追いつかれながらも
その度にしっかりと勝ち越しゴールを奪う
勝負強さを観せてくれた良い勝利でした!!


近年シティと共にPLを支配してきた
リバプールを寄せ付けずに勝利した
この試合の意義は大きく
世代交代の過渡期に入ったリバプールに代わって
次代の覇権争いに名乗りを挙げる勝利になったかもしれません。

そしてベストメンバーさえ揃えば
優勝争いに加わるだけの力が十分に備わった事も
証明出来たと思います。

とは言え問題がない訳ではないと思います。

この試合でサラーを封じる為に
18冨安を左SBで起用したり、
3バックの中央に投入して
ゴール前に鉄壁を築く
クローザーとしての16ホールディング等、
守備面でのオプションはありますが
ゴールが欲しい時や
劣勢を跳ね除けて試合の流れを変える様な時の
攻撃面でのオプションが欠けている所は
非常に気になります。

現在10スミス・ロウは離脱中ですが
ベンチにはELで結果を出している
14エンケティアや21ヴィエイラと言う
タレントが控えていましたが
結局この試合でこの2人が投入されたのは
後半ロスタイムになってからであり
当然それは戦術的な交代ではありませんでした。

勿論、アルテタ監督の
固定したメンバーで戦いたいと言う意向は
全てが悪い訳ではありませんし
実際レギュラー組とサブ組の間には
少なからず実力差があると思いますので
レギュラー組を代えるに値する選手がいないと言う
評価なのかもしれませんが
それを差し引いても
攻撃的な選手交代が少なすぎるのは
問題だと思います。

攻撃的な選手を投入出来ないと言う事は
攻撃的なオプションを持ち合わせていないと言う事であり
攻撃的なオプションを持ち合わせていないと言う事は
仮にベストメンバーを組んで挑んだ試合で
上手くいかない試合に遭遇してしまった時には
試合中にどうする事も出来ないと言う
戦術的な問題が発生する事を意味している事になります。

同時に全体的に選手交代が極端に少ないと言う事は
今シーズンは選手のコンディション管理を考慮して
PLでも5人の交代枠が設けられましたが
それを有効に活用出来ていないと言う事を
意味していると思います。

特に現在のベストメンバーの中には
5トーマスを筆頭に怪我で離脱するリスクの高い選手がおり
それらの選手を無理に起用し続けた結果として
怪我で離脱してしまい
ベストメンバーを組む事が出来なくなってしまっては
元も子もないと思いますので
戦術的にもコンディション管理の面でも
現在の極端に選手交代が少ない状況は
非常に問題だと思います。

勿論、ELを含むカップ戦を捨ててPLに集中したり、
PLを戦う11人とELを含むカップ戦を戦う11人を
完全に分離した2つのチームを運用するのならば
現状のままでもシーズン最後まで戦えるかもしれませんが
現実的にはカップ戦で準決勝、決勝と進めば
自ずとベストメンバーで挑まなければならなくなる試合が
増えてくると思いますので
もっと手持ちの選手を有効に使う方法を見つけ出すか
冬の移籍期間でレギュラー組と同等のレベルの選手の補強に
動く必要があると思います。

どちらにせよ今後の最大の敵になる
シティと対戦する日に
ベストメンバーがベストなコンディションで挑める様な
最高の管理をチームに施す必要があると思いますので
今一度選手投入のタイミングなどを
考えて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!



追伸、PKを獲得した時にいざこざがあった
6ガブリエウとヘンダーソンが
後半ロスタイムに再び衝突し
その時に不適切な発言があった様です。

6ガブリエウから何かを聞いた34ジャカが
間髪入れずにヘンダーソンに詰め寄った振る舞いや
6ガブリエウとヘンダーソンが言い合っている時の
ヘンダーソンに向けられたフィルミーノの表情、
試合後に6ガブリエウと9ジェズスが
フィルミーノとアリソンと話し込んでいた状況、
そしてこの試合を裁いていたマイケル・オリバーが
アルテタ監督とクロップ監督の所に
この問題に付いて話に行った時の
クロップ監督の困惑した表情を考えれば
ヘンダーソンが差別的な不適切な言動を行ったと
推測されています。

この件はFAが正式に調査に動いていますが
人種差別撤廃のために片膝をつく事を行う特別試合で
本当にこの様な事が起きてしまったのならば
非常に残念です。


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3ティアニー     PL:0G0A EL:0G1A 
4ホワイト      PL:0G1A 
5トーマス      PL:1G0A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:3G4A
8ウーデゴール    PL:3G1A 
9ジェズス      PL:5G3A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:4G2A 
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:0G0A EL:2G1A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
21ヴィエイラ     PL:1G0A EL:1G1A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:2G3A 
35ジンチェンコ    PL:0G1A 


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