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EL Q-Final 1st:ARSENAL vs Slavia Prague [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−1 Slavia Prague
2021年4月8日(木)Europa League Quarter-Final 1st, Emirates Stadium

Goal 
 ((86)19Pépé(←14Aubameyang)
 (90)Holes


1Leno

2Bellerín  16Holding  6Gabriel  17Soares

18T. Partey  34Xhaka

 7Saka   32Smith Rowe   12Willian

9Lacazette


(73)12Willian>>>35Martinelli
(78)18T. Partey>>>25Elneny
(78)7Saka>>>19Pépé
(78)9Lacazette>>>14Aubameyang
(88)32Smith Rowe>>>8Ceballos


Substitutes
 33Ryan
 44Hein
 22Marí
 49López
 66Azeez
 24Nelson
 30Nketiah


Arsenal 1.jpgホームで行われたEL準々決勝1stレグは
後半ロスタイムに同点弾を決められてしまい
アウェイゴールを献上する形で
ドローで終わりました。

先発は21チェンバースに代わって
右SBには2ベジェリンが入り
リバプール戦で左膝の靭帯を負傷した
3ティアニーに代わって17ソアレスが
左SBに入りました。
中盤は体調不良で欠場していた34ジャカが復帰し、
2列目の右に7サカ、左に12ウィリアン、
そしてトップ下には代表戦で負傷した
足首の状態が良くない11ウーデゴールに代わって
32スミス・ロウが入る
4−2−3−1が組まれました。

リバプール戦に続きこの日のアーセナルも
全体的に良くなかったと思います。

現在のアーセナルはとにかく
気迫を感じない所が大きな問題だと思います。
この試合に本当に勝ちたいのか?
ELのトロフィーを勝ち取りたいのか?
来シーズンのCL・ELの出場権を掴み取りたいのか?
残念ながらピッチの上から、そして個々の選手から
その様な気迫の様な物を感じる事が出来ず
この試合もただシーズンの1つの試合をこなしているだけの様な
希薄な雰囲気の印象を受けてしまったのは残念でした。

そして実際問題としてはチームのテンポが
一向に上がらない状態が続いている所も
大きな問題だと思います。

以前にも書きましたが
現在のアーセナルは緩やかなテンポでは
ゴール奪う事があまり期待出来ない
平凡なチームに成り下がってしまうのは
誰もが感じている事だと思います。

実際、後半選手を交代してテンポが上がってからは
ゴールへの期待感が大きく膨らんだのは
私だけではなかったと思います。
最低でもあの時間帯の様なテンポでプレーする事が
現在のアーセナルには不可欠なのだと思います。

そのテンポアップする役割が期待された
32スミス・ロウが良くなかったのは
予想外だったのかもしれません。
この日の32スミス・ロウはこれまでと比べて運動量が少なく
その運動量に裏打ちされて行ってきた
スペースを見つけてパスを引き出す鋭い動きや
人とボールがよく動くコンビネーションプレーと言う
32スミス・ロウのストロングポイントというべきプレーを
余り観ることが出来ませんでした。
言うなれば時々目を見張る様なプレーをする事もありますが
多くの時間で消えていた
昨シーズンの前半や今シーズンの前半の
32スミス・ロウを観ている様でした。

UEFA U-21中に負った怪我の状態が
まだ万全ではなかったのかもしれませんが
実際、その怪我をする前のUEFA U-21の試合でも
既に運動量が落ちていましたので
これまで経験した事のない試合数をこなしている為の
疲労の蓄積が原因なのかもしれません。
どちらにせよこの日の32スミス・ロウは
コンディションが非常に悪く
チームをテンポアップする役割を担う事を
最後まで出来ていなかったと思います。

それ以外でも12ウィリアンは言わずもがなですが
不用意なボールロストやミスパス等の
らしくないプレーを多く観せていた18トーマスも
リズムを悪くしていた一因だったと思いますし
この試合の仕掛けの中心を担っていた7サカも
最後の段階でのプレーが上手くいかずに
途中で気持ちが切れてしまった様な姿を観せていたのは
残念でした。

また、テンポ良く前線にパスが繋がらない状況を打開する為に
バックラインから前線にロングフィードが送る場面もありましたが
6ガブリエウにしても16ホールディングにしても
精度が悪くて効果的なフィールを全く送れていなかったのも
問題だったと思います。

結局この試合でもアーセナルが目指すスタイルの試合が
殆ど出来ていませんでしたが
それでも元々のチーム力に差がありますので
何度か決定的な場面を作る事は出来ていました。

16ホールディングのスルーパスで
DFラインを突破した7サカが
GKのコラルと1対1になった28分過ぎの場面、
鋭いチェイスでボールを奪った9ラカゼットが
そのまま独走で持ち込み
GKのコラルと1対1になった61分過ぎの場面、
7サカからのゴール前を横切る様な鋭いクロスを
ファーサイドで9ラカゼットが合わせた65分過ぎの場面等、
本当ならば決めなければならない決定機はありました。

しかし、どれも決められない。

特にコラルと1対1になった2つの場面は
蹴った瞬間に決まらないのが分かってしまう様な
ミスショットだったのは非常に残念でした。

どちらの場面でもはっきりしているのは
ゴールの隅を狙いすぎてしまうと言う
陥りやすいミスを犯してしまったと言う所だと思います。

勿論、ゴールの隅を狙う事自体は
間違いではないと思いますが、
GKと1対1の場面では
わざわざゴールのギリギリを狙う必要はなく
GKが触る事の出来ないギリギリの所を狙うだけで
十分だと思います。
そしてGKが触る事の出来ないギリギリの所を通す事が出来れば
GKのポジショニングが余程間違っていない限りは
確実にゴールに入るはずですので
わざわざゴールの隅を狙うよりも
ゴールを奪える可能性は格段に上がるはずです。

実際、一流と言われるストライカーは強振せずに
GKの伸ばした脚のギリギリの所を流し込む様にして
簡単にゴールを奪う姿は良く観ます。
アンリもその様なストライカーでした。

その様な基本的な考え方一つで
もっと多くのゴールを奪える選手になれる様に感じますが、、、。

ゲーム内容が悪くても決めなければならない場面で
確実にゴールを奪ってさえいれば
その後の流れは大きく変わったかもしれませんが
結局、後半選手交代が行われるまで
試合のテンポが上がる事はなく
14オーバメヤンからのスルーパスで抜け出した19ペペが
ゴールネットを揺らすまで
86分も掛かってしまいました。

苦しんだ試合でもそのまま1−0で勝利出来れば
まだ良かったと思いますが
またバックラインでのミスを切っ掛けに
後半ロスタイムに失点してしまいました。

91分過ぎ、DFラインの裏に出たルーズボールに対して
下がってきて処理した6ガブリエウは
左サイドの17ソアレスに繋ぎ、
その17ソアレスからリターンを受けた6ガブリエウが
トラップを弾いてしまった事で詰め寄られてしまい
相手にスローインを与えてしまいました。
そしてそのスローインからの流れでCKを与え
そのCKから失点、、、。

確かに6ガブリエウのトラップミスは大きなミスとなりましたが
そもそもこの場面は
1レノを入れれば4対2と言う数的有利な状況でしたので
なぜそこまでバタバタしなければならなかったのか?
と言う所が最大の問題だと思います。

6ガブリエウが17ソアレスへパスを送ると言う選択の全てが
悪かった訳ではありませんが
これにより相手の2選手は左サイドに集まってしまい
17ソアレス&6ガブリエウの2対2の状況を
自ら作ってしまったのは失敗だったと思います。
しかも17ソアレスがすぐに前に蹴り出していたら
まだそのミスをリカバリー出来たかもしれませんが
その17ソアレスは6ガブリエウへバックパスした事で
更にスペースのない状況も自ら作ってしまうと言う
ミスの上塗りをしてしまったのは問題だったと思います。

仮に最初の段階で6ガブリエウがそのまま1レノに戻していたら
4対2の状況は維持されたまま
ボールを失う事はなかったと思われ、
その後にそのスローインからの流れでCKを与え
そのCKから失点してしまうと言う事もなかったと思います。

そしてここでも言える事は
スラヴィア・プラハの選手は
勝つ為に最後まで諦めず
気迫を全面に出してゴールに迫っていたからこそ
ゴールを奪う事に成功したと言う所です。

結局、明らかなチーム力に差があっても
最後は個々の選手がどの様な気持ちで
プレーしているかで
どの様な結果にもなると言うことを
これまでの決勝トーナメントでの試合同様に
スラヴィア・プラハは証明したと思います。

そして今のアーセナルに欠けている所も
そこだと思います。

もう一度言いますが
この試合に本当に勝ちたいのか?
ELのトロフィーを勝ち取りたいのか?
来シーズンのCL・ELの出場権を掴み取りたいのか?
今一度自ら問いて欲しいと思います。
その結果、各々の選手が
勝利に向かう事が出来なければ
シーズン前半の様なバラバラな状態に逆戻りして
何も得る事が出来ずに
空中分解する様にしてチームは崩壊してしまうと思います。

本当に後がない崖っぷちに立っている自覚を
持って欲しいと思います。
そこから脱出する為には目の前に立ちはだかる敵を
一つ一つ叩き潰すだけの強い気迫を
残りの試合で観せてくれる事が
出来るかどうかだと思います。

1stレグは1−1のドローに終わりましたので
2ndレグは難しい事を考えずに
勝つか負けるかだけだと思います。

今度こそは圧倒的な力の差を観せて
準決勝への進出を決めて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:1G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G2A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:11G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G1A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:4G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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