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PL29:West Ham United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

West Ham United 3−3 ARSENAL
2021年3月21日(日)Premier League, London Stadium

Goal 
 (15)Lingard
 (17)Bowen
 (32)Soucek
 (38)Soucek(og)
 (61)Dawson(og)
 (82)9Lacazette(←19Pépé)


1Leno

21Chambers  23D.Luiz  22Marí   3Tierney

18T. Partey  34Xhaka

14Aubameyang   11Ødegaard   7Saka  

9Lacazette


(74)7Saka>>>19Pépé
(74)34Xhaka>>>32Smith Rowe
(81)14Aubameyang>>>35Martinelli


Substitutes
 33Ryan
 16Holding
 6Gabriel
 17Soares
 25Elneny
 8Ceballos


Arsenal 1.jpg不甲斐のないプレーを露呈して
早々に3失点、、、。
本当に最初の35分間がなければ、、、
と思う試合でした。

先発はGKには1レノが入り
DFラインは右SBには21チェンバース、
左SBには3ティアニーが入り
23D.ルイスと共にCBで起用されたのは
この試合は22マリでした。
中盤は18トーマスと34ジャカが組み
2列目の右に14オーバメヤン、左に7サカ、
トップ下に11ウーデゴールが入り
1トップを9ラカゼットが務める
4−2−3−1で始まりました。

この試合の先発で最も気になったのは右SBです。
ELベンフィカ戦の2ndレグまでは
基本的には2ベジェリンが序列の最上位にいましたが
その後の試合では
2ベジェリン、17ソアレス、21チェンバースの3人が
それぞれ2試合ずつ起用されている事からも
序列的にはフラットに近い状態になっている様に観えます。
既に来シーズン以降もスカッドに残すメンバーの選定が
始まっているのかもしれませんが
その根源に2ベジェリンの去就問題があるのかどうかは
非常に気になる所です。

前半の入り方は最悪でした。

連戦が続いていた事もあり
コンディションに問題があったのかもしれませんが
序盤はとにかく動きが重く、
ボールを保持する事すら苦しみ、
パスを出したくても出し所がない為に
一向にボールを前に進められず、
結局ボールを持っても後ろでしか持てない為に
ダラダラとした状況でした。

そして守っては相手の動きに付いて行けず、
球際の競り合いに後手を踏むだけではなく
競り合いに入る事すら出来ない様な状況で
まさにウエスト・ハムのなすがままの状況だったと思います。

その様な状況もありあっさりと先制点を奪われてしまいました。

15分、右サイドのライン側を侵入してきた
アントニオからの折り返しを受けたリンガードに
ミドルシュートを決められてしまい失点。

確かにリンガードのシュートは
良いシュートだったと思いますが
そもそもペナルティ内に7人も戻ってきていながら
誰一人としてリンガードを観ていなかったと言う
失態、、、。

そして続け様に更なる失態を犯します。

17分、7サカがアントニオを倒して与えたFKを
リンガードがクイックスタートしてボーウェンに繋ぎ、
そのボーウェンに持ち込まれて
至近距離からニアを撃ち抜かれてしまい失点。

誰一人としてボールを観ていないと言う
失態、、、。

集中力の問題だけでは済まされない
大きな失態です。
何の為にピッチに立っているのか?
本当に勝つ気持ちでこの試合に挑んでいるのか?
と疑ってしまう程まさに「腑抜け」の状態でした。

そして3失点目も簡単に奪われてしまいました。

32分、ソウチェクからのパスで
左サイドの深い位置まで侵入してきた
ボーウェンのクロスは
3ティアニーがブロックしましたが
そのこぼれ球を上がってきたコーファルに
ダイレクトでクロスを入れられてしまいました。
そのクロスに対してアントニオがヘッドで合したボールが
ソウチェクの足に当たってゴールに吸い込まれ失点。

上がってきたコーファルに誰も付いて来ていないと言う
失態、、、。

『あの』ユナイテッド戦の様な
歴史的な大敗が再び起ってしまうのではないかと
本当に覚悟しました。

しかしこの1本のゴールを切っ掛けに
巻き返しが始まります。

38分、11ウーデゴールのスルーパスを受けた
21チェンバースが送った鋭いクロスを
9ラカゼットがワントラップしてから
右脚を振り抜きゴール!!

公式的には若干枠からそれたシュートが
ソウチェクに当たってコースが変わり
ゴールに突き刺さった事で
ソウチェクのオウンゴールになりましたが
綺麗に決まったゴールでしたので
21チェンバースのアシスト&9ラカゼットのゴールでも
良かった様に感じます。

このゴールで目が覚めたアーセナルは
一気にテンポアップして
ウエスト・ハムゴールに迫り始めました。

39分過ぎ、18トーマスからのパスを受けた
9ラカゼットが送ったダイレクトスルーパスで
7サカが抜け出し左脚を振り抜きました。

残念ながらコースが甘く
ファビアンスキにセーブされてしまいましたが
この場面の様にアーセナルのテンポが
ウエスト・ハムを上回り始めまて来ました。

41分過ぎ、18トーマスからの縦パスを
9ラカゼットがダイレクトで7サカに繋ぎ
その7サカからパスを受けた11ウーデゴールが
タメを作っている間に
駆け上がってきた21チェンバースへ
スルーパスが送られサイドを突破しました。

残念ながらそこから送られたクロスは
ブロックされてしまいましたが
1本の縦パスから流れる様な展開は
アーセナルらしい展開だったと思います。

後半に入ってからアーセナルの勢いは
さらに加速しました。

46分過ぎ、3ティアニーからのパスを
中に絞った位置に入っていた21チェンバースが
DFラインの裏へ右脚のアウトサイドで送った
ダイレクトの浮き球のパスで
9ラカゼットが抜け出し
前に出てきたファビアンスキをかわす様に
ループシュートを放ちました。

残念ながらゴールラインを割る前に
戻ってきたディオプにクリアーされてしまいましたが
21チェンバースのパスは非常にお洒落なパスだったと思います。

49分過ぎの場面も
後半のアーセナルの調子が良くなった事を示す
時間帯だったと思います。

走り込んできた11ウーデゴールに対して送った
21チェンバースの縦パスから始まり
11ウーデゴール〜7サカ〜21チェンバース〜
11ウーデゴール〜21チェンバース〜7サカ〜
9ラカゼット〜11ウーデゴール〜7サカ〜21チェンバースと
スペースのない所を小気味よくパスを繋ぎ、
21チェンバースが送ったクロスはクリーされてしまいましたが
そのクリアーボールを収めた
34ジャカから14オーバメヤン〜11ウーデゴールと
またスペースのない所を繋いで行きました。
最後に送った9ラカゼットへの浮き球のラストパスは
クリアーされてしまいましたが
この様に後半はスペースがない所でも
人とボールが完璧に連動した仕掛けで
ゴールに迫る場面が増えていきました。

51分過ぎ、11ウーデゴールがドリブルで
切り込んでいった所から送られた
楔のパスを受けた9ラカゼットが
振り向きざまに左脚を振り抜きましたが
ファビアンスキの正面でゴールならず。

そしてアーセナルの圧に屈する様に
オウンゴールを誘発させました。

61分、7サカからのパスを受けた11ウーデゴールが
ミドルシュートを撃つ構えから送ったパスを
右サイドを駆け上がって来た21チェンバースが
ゴール前に鋭いクロスを送り
そのクロスをクリアしようとしたドーソンが
綺麗にゴールに叩き込みオウンゴール!!

このオウンゴールの誘発は
21チェンバースへの11ウーデゴールのパスの時点で
引き起こされた様に感じます。
11ウーデゴールのミドルシュートを撃とうとしたフェイクで
ウエスト・ハムの守備陣の意識を中央に寄せた所から
21チェンバースへパスを送った事で
ウエスト・ハムの守備陣は少なからず混乱したのは間違いなく
準備が出来ないまま送り込まれた鋭いクロスへの対応に
後手を踏む形を作り出したと思います。

そして記録には残りませんが
1つ目のオウンゴールを誘発させた
9ラカゼットのシュートに続き
この試合の21チェンバースは
実質2つのアシストを挙げたと言って良いと思います。

そしてこの試合の21チェンバースと11ウーデゴールの連携は
非常に良かったと思います。

膨らんだ位置から中に向かって走り込んでくる21チェンバースが
スピードを緩めずにそのままクロスを上げやすいポイントに
11ウーデゴールから正確にパスが送られてくる事で
クロスを上げる事を容易にしていたのは勿論の事、
21チェンバースの持ち味である
強く鋭い球筋のクロスを
ダイレクトで入れる事が出来る事で
ウエスト・ハムの守備陣は
十分に準備が出来ていない状況で
クロスに対応せざる得なくなり
結果としてより効果的なクロスになっていたと思います。

今シーズンは2019年12月に負った
左膝関節前十字靭帯断裂の怪我からの
復帰シーズンだった為に
シーズン前半の21チェンバースは
ELで4試合起用されただけで
殆ど出場機会が得られていませんでしたが
ここに来て右SBでの出場機会を得て
遂に結果を出したと思います。

守備の対応に関しては試合勘がまだ鈍いのか
改善の余地があると思いますが
2ベジェリンや17ソアレスにはない
強く鋭いクロスという武器は
良いアクセントになっていたと思います。

全体的に観ても動きの鋭さは徐々に戻ってきており
フィジカル的な怪我の影響はそれ程ない様に感じます。
そして2ベジェリンや16ホールディングの様に
前十字靭帯断裂から復帰して来た選手が
本当の意味で怪我の前のレベルに戻るのは
復帰シーズンの次のシーズンになると思われますので
これから更に上がってくると思われます。
これで現在フラットに戻ったと思われる
右SBのポジション争いに21チェンバースも
本格的に参戦してきたと言って良いと思います。

その後もアーセナルのペースは続きました。

67分過ぎ、18トーマスの楔のパスを受けた
9ラカゼットが14オーバメヤンに繋ぎ
そこからペナルティに向かって走り込んで来た
9ラカゼットにリターンパスを送りましたが
そのパスはライスにカットされてしまいました。
そしてその跳ね上がったルーズボールを
9ラカゼットがヘッドで落としたボールを
11ウーデゴールが左脚を振り抜きましたが
これもブロックされてしまいました。

本当ならばコーファルとドーソンの間に上手く入って
9ラカゼットからのパスを受けた14オーバメヤンが
シュートまで持っていかなければならない場面だったと思いますが
ドーソンをかわしきれずに
シュートを撃つ事が出来ませんでした。

全体的に観てもこの試合の14オーバメヤンは
オリンピアコス戦と同様に動きが重く悪く
後半勢いを増したアーセナルのテンポに
付いていく事が出来ていなかったと思いますので
シーズン終盤に向けて非常に心配です。

一方で守備面に関しては相変わらず
ピリッとしない場面が何度かありました。

65分過ぎ、リンガードの楔のパスを受けた
アントニオが繋いだボールを
ボーウェンにシュートを撃たれてしまいましたが
戻って来た3ティアニーのスライディングブロックで防ぎ
その後に撃たれたアントニオのシュートも
3ティアニーに当たってゴールを死守。

なんとか3ティアニーの体を張ったブロックで
この決定機を凌ぎましたが
21チェンバースのボールロストから始まった
危険なショートカウンンターに対する対応は
非常にルーズだったと思います。

74分過ぎ、3ティアニーから22マリへのバックパスを
アントニオにカットされてしまい
そこからのパスを受けたリンガードに
ペナルティ中に侵入された所から
ベンラーマにラストパスが送られてしまいました。
そのパスは危険を察知にして中に絞って来ていた
21チェンバースがカットしましたが
そのカットしたボールを
1レノと23D.ルイスの連携ミスでこぼしてしまい
危うくリンガードに押し込まれそうになりましたが
これも何とか21チェンバースがクリアーして
ゴールを死守。

このドタバタした感じはこの試合の守備陣の不安定性を
よく表していた場面だったと思います。

75分過ぎ、左サイドに上がって来ていた
ライスからのパスを受けたベンラーマに
ペナルティの深い位置まで侵入を許し
そこから入れられたクロスを
ファーサイドのアントニオに合わされてしまいましたが
ポストを叩き救われました。

完全に崩されてしまった決定機でしたが
ポストが救ってくれた様に
まだ運はアーセナルの方にあったと思われます。

そして遂に同点ゴールを奪いました。

82分、18トーマスからのパスを
ハーフスペースで受けた11ウーデゴールから送られたスルーパスで
右サイドの深い位置まで侵入した19ペペが
ダイレクトで送った右脚のクロスを
ファーサイドで9ラカゼットがヘッドで叩き込み
同点ゴール!!

11ウーデゴールからのパスでサイドを走らせ
そこから送られてくるクロスを仕留めると言う
鉄板の仕掛けから遂に同点ゴールを奪いました。

そしてこの仕掛けで特筆するべきポイントは
多少無理な体勢だったにも関わらず
右脚で正確なクロスを送った19ペペの成長だと思います。
加入当初は左脚でしかプレー出来ないと
揶揄される事もありましたが
その問題に対して真摯に取り組み、
そして選手として成長する為に
きっと多くの努力を行なってきた結果が
確実に出て来ている様に感じます。

その後も惜しいチャンスはありました。

82分過ぎ、11ウーデゴールからのパスを受けた
3ティアニーの折り返しが
コーファルに当たって流れて来たボールを
19ペペが左脚を振り抜きましたが
ファビアンスキの正面でゴールならず。

85分過ぎ、左サイドから中に向かって動いてきた19ペペに向けて
11ウーデゴールが送ったピンポイントのラストパスで
19ペペがコーファルとドーソンの間に上手く入り込み
そのまま右脚を振り抜きましたが
ファビアンスキの正面でゴールならず。

結局、少ない残り時間の間に追加点を奪う事が出来ず、
反対に84分過ぎには自陣のペナルティの辺りから
ライスにドリブルで持ち込まれて
そのままシュートを撃たれてしまうと言う
守備面での緩さを最後まで露呈し続けたまま
3−3で終演。

勝ち点0と言う最悪の結果からは
逃れる事が出来ましたが
本当に前半の不甲斐なさが悔やまれる試合でした。

その一方でゴールを奪ってからのアーセナルは
非常に良かった事を考えますと
フィジカル的なコンディションの問題ではなく
メンタル的な弱さの問題の様に感じます。

守備面での脆さを考えても
一瞬の隙も許さない様なメンタル的な強靭さが
今のアーセナルには欠けているのは間違いなく
その強靭さを示す事が出来なければ
更にプレッシャーが強くなる
シーズン後半の試合を乗り切る事は不可能だと思います。

代表戦明けのリバプール戦では
その様な事がない事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:1G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G2A EL:1G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A EL:1G1A
7サカ        PL:5G2A EL:1G3A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G2A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:11G2A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
11ウーデゴール    PL:1G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G5A EL:0G2A
14オーバメヤン    PL:9G1A EL:3G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G1A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G1A
19ペペ        PL:5G1A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:1G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:2G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G4A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G2A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バロガン      PL:0G0A EL:2G1A


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