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2023/24シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2023/24シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜


今シーズンの「移籍・補強」について振り返ってみたいと思います。


IN

〜〜夏期移籍〜〜

チェルシーから完全移籍
 攻撃的MF カイ・ハヴァーツ(24歳)ドイツ代表 総額£6500万(推定)

アヤックスから完全移籍
 CB ユリエン・ティンバー(22歳)オランダ代表 総額£3800万(推定)

ウエスト・ハムから完全移籍
 DMF デクラン・ライス(24歳)イングランド代表 総額£1億500万(推定)

ブレントフォードから買い取りオプション付きシーズンローン
 GK ダヴィド・ラヤ(27歳)スペイン代表 手数料£300万(推定)


〜〜冬期移籍〜〜

ナントからローンバック
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-23 ローンバック


OUT

〜〜夏期移籍〜〜

リヨンへ完全移籍
 CMF エインズリー・メイトランド=ナイルズ(26歳)イングランド フリー

未定
 CB ザック・アヴェ(19歳)イングランド フリー

未定
 LW ジョエル・イデホ(20歳)オランダ フリー

未定
 LW ジョージ・ルイス(23歳)ノルウェー フリー

未定
 CMF マット・スミス(22歳)イングランド フリー

未定
 GK トム・スミス(21歳)イングランド フリー

St.ガレンへ完全移籍
 ストライカー ニコライ・モーラー(21歳)スウェーデン 移籍金非公表

FCラピド・ブカレストへシーズンローン
 CMF カタリン・シルジャン(20歳)ルーマニア 手数料非公表

バローAFCへ完全移籍
 CB メイズド・オグンボ(20歳)アイルランド 移籍金非公表

ACモンツァへ完全移籍
 CB パブロ・マリ(29歳)スペイン £600万(推定)

レヴァークーゼンへ完全移籍
 CMF グラニト・ジャカ(30歳)スイス代表 £2150万(推定)

コルチェスター・ユナイテッドへシーズンローン
 CMF マウロ・バンデイラ(19歳)ポルトガル 手数料非公表

イーストボーン・バラへシーズンローン
 ストライカー ビリー・ヴィガー(19歳)イングランド 手数料非公表

スラウ・タウンヘシーズンローン
 GK ヒューバート・グラチェ(20歳)ポーランド 手数料非公表

シェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍
 CB オーストン・トラスティ(25歳)アメリカ代表 £500万(推定)

マザーウェルへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ノッティンガム・フォレストへ完全移籍
 GK マット・ターナー(29歳)アメリカ代表 £1000万(推定)

スウォンジー・シティへシーズンローン
 CMF チャーリー・パティーノ(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ナントヘシーズンローン
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-20 手数料非公表

カーディフ・シティヘシーズンローン
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(28)アイスランド代表 手数料非公表

ミルウォールへシーズンローン
 右SB ブルック・ノートン・カフィー(19歳)イングランドU-20 手数料非公表

ダービー・カウンティへローン移籍(2023年末まで)
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(22歳)イングランドU-21 手数料非公表

レアル・ソシエダはシーズンローン
 左SB キーラン・ティアニー(26歳)スコットランド代表 手数料非公表

ASモナコへ完全移籍
 ストライカー フォラリン・バロガン(22歳)アメリカ代表 総額£3430万(推定)

FCデン・ボス(オランダ2部)ヘシーズンローン
 CMF サラー・アウラド・ムハンド(20歳)オランダ 手数料非公表

ノッティンガム・フォイレストへ買取オプション付きシーズンローン
 左WB ヌーノ・タヴァレス(23歳)ポルトガルU-21 手数料£100万

チェルトナム・タウンへシーズンローン
 ストライカー ネイサン・バトラー=オイェデジ(20歳)イングランド 手数料非公表

ダービー・カウンティU-21へシーズンローン
 左SB ヘンリー・ジェフコット(19歳)イングランド 手数料非公表

レザーヘッドへローン(2023年末まで)
 GK ブライアン・オコンクォ(17歳)イングランド 手数料非公表

ウィガン・アスレチックへローン(2023年末まで)
 CB オマル・レキク(21歳)チュニジア代表 手数料非公表

レクサムへシーズンローン
 GK アーサー・オコンクォ(21歳)イングランド 手数料非公表

ルートン・タウンへシーズンローン
 CMF アルベール・サンビ・ロコンガ(23歳)ベルギー 手数料非公表
 
クリスタル・パレスへ完全移籍
 CB ロブ・ホールディング(27歳)元イングランド代表 £400万(推定)

ブロムリーヘシーズンローン
 CB アレックス・カーク(20歳)イングランド 手数料非公表

ブロムリーヘシーズンローン
 左WG キド・テイラー=ハート(20歳)イングランド 手数料非公表

KVコルトレイクへ完全移籍
 右SB ライアン・アレバイオス(21歳)イングランド 移籍金非公表

トラブゾンスポルへ完全移籍
 右WG ニコラ・ペペ(28歳)フランス 契約解除

ティグレス(メキシコ)へ完全移籍
 攻撃的MF マルセロ・フローレス(19歳)メキシコ代表 移籍金非公表

アル・ビッダ(カタール)ヘ完全移籍
 CMF ティム・アキノラ(22歳)イングランド 移籍金非公表


〜〜冬期移籍〜〜

SKシュトゥルム・グラーツへシーズンローン
 ストライカー ミカ・ビエレス(20歳)デンマーク 手数料非公表

ヘルタ・BSCへ完全移籍
 DMF ブラッドリー・イブラヒム(19歳)イングランド 移籍金非公表

FCコペンハーゲンへ完全移籍
 GK ルナル・アレックス・ルナルソン(28歳)アイスランド代表 契約解除

スウォンジー・シティへシーズンローン
 左WG チャールズ・サゴエ Jr(19歳)イングランド 手数料非公表

アストン・ヴィラへ完全移籍
 左SB リノ・ソウザ(19歳)イングランドU-19 移籍金非公表

アトレティコ・バレアレスへ完全移籍
 CML ミゲル・アジーズ(21歳)イングランド 移籍金非公表

レディングへシーズンローン
 CB ゼイン・モンルイ(20歳)イングランド 手数料非公表

レイトン・オリエントへシーズンローン
 CF カヨン・エドワーズ(20歳)イングランド 手数料非公表

スルヴェットヘシーズンローン
 CB オマル・レキク(22歳)チュニジア代表 手数料非公表

フルミネンセヘシーズンローン(買取オプション付き?)
 右WG マルキーニョス(20歳)ブラジルU-23 手数料非公表


(年齢は移籍当時)


Arsenal 1.jpg

昨シーズンはあと一歩の所まで迫りながらも
シティに逆転を許し
PLのタイトルを取り逃した経験を踏まえ
夏の移籍期間ではこれまでにない大型補強を敢行し
スカッドの拡充に努めました。

では、まず昨夏の段階で個人的に挙げていた
補強のポイントは

1、インサイドハーフ・CMF

2、左利きの右サイドアタッカー

3、左SB

4、右SB

5、CB

でした。

昨シーズン中心選手として
代えの効かない存在だった
ジャカがレヴァークーゼンに移籍した事を踏まえ
そのジャカの穴を埋める為に
まず最初に補強したのが29ハヴァーツでした。

無策な補強戦略でスカッドの人員が膨れ上がっていた
チェルシーが人員整理する必要性に迫られた為に
移籍市場に出された29ハヴァーツを
速攻で獲得したのは少なからず驚きだったと思います。

そして同時にウエスト・ハムから
イングランド人選手史上最高額の
£1億500万の移籍金で獲得した41ライスも
怪我が多くシーズン通して稼働する事が難しい
5トーマスに代わる
アンカーのレギュラー候補としてだけではなく
移籍したジャカの穴を埋める補強と考えられており
当初は29ハヴァーツは適応に苦しんでいましたが
結果としてはこの2人を獲得した事により
中盤の質と選手の層を
大幅に向上させる事に成功しました。

一方でDFライの拡充に関しては
アヤックスから12ティンバーを獲得しました。

アヤックス時代は主にCBでプレーしていましたが
アーセナルに移籍してからは
右左のSBで起用され
同時に与えられた偽SBとしての役割も
完璧にこなしていましたので
両SB・偽SB・そして場合によってはCBと
12ティンバー一人で多くのポジションと役割をこなす
非常に大きな補強になるはずだっただけに
開幕戦で負傷し長期離脱してしまったのは
非常に残念でした。

そして昨シーズン第2GKを務めていたターナーを
ノッティンガム・フォイレストに放出した事に伴い
新たにブレントフォードから22ラヤを獲得しました。

昨シーズンは主役級の活躍を観せていた
1ラムズデールの正GKの座は安泰だと思われていましたが
アルテタ監督はシーズン開始早々に
1ラムズデールから22ラヤに
正GKを変更したのは少なからず驚きでした。

とは言え、元々アルテタ監督は
バックラインから丁寧にボールを繋いで
ビルドアップするスタイルを目指していた事を考えれば
足下の技術レベルが高い22ラヤを獲得した時点で
正GKの交代は避ける事が出来なかったのだと思います。

実際、バックラインでのボール回しに関しては
22ラヤを起用した試合の方が安定していた事を考えれば
この補強も理に叶った補強だったと思います。

この様に『1』のインサイドハーフ・CMFに関しては
29ハヴァーツと41ライスと言う
一線級の補強が出来、
12ティンバーが開幕戦で負傷さえしなければ
『3、4、5』のDFラインの選手層も
大きく拡充されていたと思います。

一方で長い間不在の7サカをバックアップする
『2』の左利きの右サイドアタッカーに関しては
この夏は補強する事が出来ずまた持ち越しになりましたが
当初は考えもしなかった
正GKの交代劇に関しても
結果として良い補強になったと思いますので
昨夏に獲得した選手は
結果としては皆大当たりだったと言えると思います。

この様な状況の中で
昨冬の移籍期間が始まる前の段階で
個人的に挙げていた
補強のポイントは

1、フィジカル能力に長けたストライカー

2、5トーマスの去就によってDMF

3、1ラムズデールの去就によって第2GK

4、DFラインの拡充

5、左利きの右サイドアタッカー

でした。

まず昨シーズンの怪我の影響からか
9ジェズスのパフォーマンスレベルが
中々上がってこない為に
シーズン前半は決定力不足に苦しみましたので
9ジェズスとはタイプの異なる
新たなストライカーの補強に動くのではないかと
噂されていました。

しかし夏の移籍期間で大型補強を敢行したアーセナルは
PSRの規定に抵触する可能性があった為に
22ラヤを完全移籍で獲得する事が出来ずに
買い取りオプション付きのローン移籍と言う形で獲得した様に
この時点で今シーズンの補強資金はほぼ底をついていたと思われます。

仮に5トーマスや1ラムズデール等が移籍した場合には
その資金を元手に
新たな選手の補強に動いた可能性があったかもしれませんが
この冬の移籍期間では大きな動きはなく
新たな選手の獲得は行われませんでした。

よってアルテタ監督は
29ハヴァーツをCFにコンバートする事で
『1』に対して対処する事となり
結果としてはこのコンバートが大当たりして
ストライカーの決定力不足の問題を
解消する事に成功しました。


12ティンバーが開幕戦でほぼシーズン棒に振る
大怪我を負ってしまったのは予想外だったとは言え
この夏に獲得した選手達は
総じて期待通りの働きを観せ
昨シーズンと比べても
戦力アップと選手層の拡充に成功したと思います。

一方でほぼ休みなく稼働し続けている
4ホワイト&2サリバ&ガブリエウへの負担を減らす
DFラインの拡充と
7サカをバックアップする左利きのサイドアタッカーの補強は
今シーズンも行われずに来夏に持ち越しになってしまったのは
今後大きな問題になる可能性があります。

特にDFラインの3名が大きな怪我もなく
シーズン通して稼働し続ける事ができた事で
今シーズンは大きな問題にはなりませんでしたが
仮にこの中の誰かが離脱する様な事があった場合には
現在の位置にいる事は出来ていなかったかもしれません。

それだけに来夏こそはこの問題に
真剣に取り組んでほしいと思います。

これらを踏まえ今シーズンの補強は

『95点』

と評価します。

獲得した選手は総じて大当たりだった事を考えれば
限りなく100点に近い補強だったと思いますが
一方で、前記の様にDFラインの選手層と
7サカのバックアップの部分に
問題を残したままだった所を
5点減点しました。


・・・つづく。


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2023/24シーズンについて。 [Arsenal F.C.]

2023/24シーズンについて。

Arsenal 1.jpgシティ、アーセナル、リバプールの
三つ巴で繰り広げられていた
PL優勝争いも残り3試合になりました。

昨シーズンに続きPL優勝争いに絡み
同時に7シーズンぶりに参戦したCLでは
14シーズンぶりにベスト8へ進出した様に
今シーズンも的確な補強を敢行し
更なるチーム力の向上を果たしたと思います。

それでは今シーズンも
「選手補強」、「選手のパフォーマンス」等について
次回から少しづつ私見的に
振り返り始めたいと思います。


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PL35:Tottenham Hotspur vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Tottenham Hotspur 2−3 ARSENAL
2024年4月28日(日)Premier League, Tottenham Hotspur Stadium

Goal

 (15)Højbjerg (og)
 (27)7Saka(←29Havertz)
 (38)29Havertz(←41Rice)
 (64)Romero
 (87)Son(pk)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

5Thomas

8Ødegaard    41Rice

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(63)19Trossard<>>>11Martinelli
(89)8Ødegaard<>>>15Kiwior


Substitutes
 1Ramsdale
 35Zinchenko
 20Jorginho
 21Vieira
 10Smith Rowe
 14Nketiah
 9Jesus
 

Arsenal 1.jpg
North London is RED!!

PLでの逆転優勝を目指す
アーセナルにとって
最も大きな関門だった
アウェイでのノースロンドンダービーは
不調のスパーズを寄せ付けずに
勝利しました。

先発は大方の予想通り
大勝したチェルシー戦のメンバーのまま
組んできました。

試合はいつも通り積極的で素早いハイプレスで
スパーズのバックラインにプレッシャーを掛けて
パスの出所を抑えつつ、
全体的にはボールを保持する事には拘らず
しっかりとブロックを築いて
スパーズの選手の侵入を抑える様な
守備から入る形で始まりました。

とは言え、自陣に閉じこもっているばかりではなく
スパーズのDFラインの裏に積極的にパスを送る
手数をかけない形で
スパーズゴールに迫る場面もかなりありました。

12分過ぎ、5トーマスが送ったDFラインの裏へのパスで
8ウーデゴールが抜け出し、
そこから送られたパスを受けた29ハヴァーツが
ゴールネットを揺らしましたが
8ウーデゴールの位置がオフサイドでゴールは認められず。

そして積極的なハイプレスで
上手く嵌め込んで決定機を作り出しました。

13分過ぎ、ファン・デ・フェンが苦し紛れに出したパスを
カットした5トーマスが8ウーデゴールに繋ぎ
その8ウーデゴールからのパスを受けた41ライスが
右脚を振り抜きましたが
そのシュートはロメロにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

ここで得たCKから先制点を奪う事に成功しました。

15分、7サカが蹴った右CKに対して
18冨安と競っていたホイビュアが
ヘッドでゴールに叩き込みオウンゴール!!

セットプレーから先制点を奪う事に成功しましたが
一方でスパースにもセットプレーから
危ない場面を作られてしまいました。

18分過ぎ、マディソンが蹴った
右サイドからのCKを
8ウーデゴールを突き飛ばしたロメロに
ヘッドで合わされてしまいましたが
そのヘッドは僅かにポストの外側で救われました。

19分過ぎ、マディソンが蹴った右サイドからのFKを
ファーサイドでロメロにヘッドで合わされてしまいましたが
このヘッドもポストを叩き救われました。

そしてCKの流れから
ゴールネットを揺らされてしまいました。

21分過ぎ、右サイドからのCKを
7サカがクリアーしたボールを収めたペドロ・ポロが放った
ロングシュートはブロックしましたが
そこからゴール前にこぼれたボールを
ファン・デ・フェンに押し込まれてしまいました。

幸いVARの結果、
ファン・デ・フェンの位置がオフサイドで
ゴールは取り消されましたが
ここで同点に追いつかれてしまっていたら
流れは変わっていたかもしれない
この試合のポイントだったと思います。

一方でカウンターから追加点を奪う事に成功しました。

27分、ペナルティの中に切り込んで来た
マディソンを41ライスがブロックした所から
41ライス〜7サカ〜29ハヴァーツへと繋ぎ
その29ハヴァーツがタメを作っている間に
駆け上がって来た7サカに向けて
その29ハヴァーツからロングパスが送られました。
そしてそのパスを受けた7サカが
鋭い切り返しで戻って来たデイビスをかわした所から
左脚を振り抜きゴール!!

29ハヴァーツから送られた
裏へのパス1本で決定機を作り
仕上げは7サカの個人技で完全に崩した
完璧なカウンターだったと思います。

そして再びゴールネットを揺らしたのも
アーセナルでした。

38分、41ライスが蹴った左CKを
ゴール前に入って来た29ハヴァーツが
ヘッドで合わせてゴール!!

ゴール前に入って来た29ハヴァーツに対して
応対しなければならなかった
ロメロが1テンポ遅れてしまった所で
殆ど勝負が決まっていたと言っても
過言ではなかったと思います。

一方で前半終了間際に危ない場面がありました。

44分過ぎ、ペドロ・ポロから送られた
DFラインの裏へのロングフィードを受けて
ソンが抜け出してきましたが
そこから放たれたシュートは
枠を大きく外してゴールは奪われず。

この前半は消え続けていたソンが
唯一決定機に絡んだ場面だったと思いますが
そのチャンスを活かせなかった様に
この日のソンは終始精彩を欠いていたと思います。

敵地のノースロンドンダービーで
前半の間に3点を奪うと言う
最高の形で折り返す事に成功しましたが
後半も前半同様に守備を意識しながら
スパーズの隙を突いて一気にゴールに迫る展開は続き
後半早々にビッグチャンスが巡ってきました。

47分過ぎ、41ライスが蹴った
右サイドからのFKを
18冨安がダイビングヘッドで合わせました。

そのシュートは惜しくもバーを超えてしまいましたが
18冨安の前にいた6ガブリエウが
サールをブロックした事で
デイビスの背後に出来た大きなスペースで
18冨安は完全にフリーになっていただけに
決めなければならなかったと思いますし
首を振らずにそのままゴールに向けて
まっすぐヘッドしても良かった様に感じます。

その後も両チームに決定機が訪れました。

50分過ぎ、8ウーデゴールからボールを奪った勢いのまま
ゴール前に侵入してきロメロに
クルセフスキーが送ったクロスを
ヘッドで合わされてしまいました。

幸いそのヘッドは枠を外れましたが
6ガブリエウは相手を背負った状況の時に
体を屈め過ぎてしまう為なのか
上から覆い被されてしまい
ジャンプしてボールを競る事が出来なくなる場面がある所は
非常に気になります。

52分過ぎ、ボールを持ち込んできた19トロサールからのパスを受けて
裏に飛び出した29ハヴァーツからの
柔らかいタッチのクロスを
ファーサイドで7サカがダイレクトボレーで合わせましたが
ビカーリオのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

その後は一進一退の展開が続きましたが
ミスから失点してしまいました。

64分、2サリバからのバックパスを受けた
22ラヤが出したパスを
ロメロにカットされてしまい
そのまま右脚を振り抜かれて失点。

とにかく22ラヤが出したパスは
中途半端だったと思います。

5トーマスに向けてパスを出したのだと思いますが
その前を遮る位置にいたロメロに当ててしまったのは
ミス以外の何物でもないと思います。

勿論、流れの中からとは言え
本来そこにいるはずのないロメロが
CFの位置にまで上がってきていたのに
気が付いていなかったのか?
それとも驚いて動揺したのか?
分かりませんが
それでも直接ロメロに当たる様なパスを出してはいけないと思います。

もしかしたらちょっと軸足が滑っていましたので
ロメロの頭を越そうとしたパスが上に挙がらずに
ロメロに当ててしまったのかもしれませんが
そもそもリシャルリソンは寄せてきていたとは言え、
そこまでプレッシャーを
感じる状況ではありませんでしたので
もっと落ち着いてパスを出すべきだったと思います。
そしてこの試合のここまでのアーセナルの守備は
セーフティーを基本としていたと思いますので
グラウンダーのパスを出せる状況ではなかったら
5トーマスへはパスを出さずに
前線に大きく蹴り出した方が良かったと思います。

どちらにせよこのゴールでスタジアムは息を吹き返してしまい
アーセナルの楽勝ムードは消えてしまいました。

そして終盤PKを献上してしまい
更に難しい状況に陥ってしまいました。

83分過ぎ、右サイドからサールが入れたクロスを
クリアーしたボールに対して
蹴り出そうとした41ライスの足が
そのボールに対して先に体を入れてきた
デイビスを蹴り上げてしまい
VARの結果PK献上。

87分、そのPKをソンに決められてしまい失点。

これで1点差になったしまった為に
アルテタ監督は8ウーデゴールを下げて
15キヴィオルを投入して5バックにして
完全に守備を固め、
スパーズのサイドからのクロスやセットプレーに対して
最後まで集中力を切らす事なく
跳ね返し続けてゴールを守りきり
試合はこのまま2−3で勝利!!

ノースロンドンを再びく染めると共に
PL逆転優勝に向けて
非常に大きな勝利を収めました。

この試合もフィジカル的には
非常に苦しい試合だったと思います。

特に41ライスの疲弊具合は
非常に心配です。

勿論、どんな時も前に出る姿勢は崩しませんでしたが
それでもこれまでと比べて
ボールを追うのを諦めるのが早く
動きの鋭さも欠けていたと思います。

同時に18冨安もベストな状況ではなかったと思います。
この試合で対峙したクルゼフスキの仕掛けに対して
何度も後手に回される場面があり
特にスピード勝負を仕掛けられた時に
付いていけない場面が多かったのは気になります。

仮にシーズン前半の怪我する前の18冨安ならば
相手の切り返しや鋭い出足に対して
先手を突く様に鋭く反応し、
相手よりも更に鋭い出足で
制圧する事が出来ていた様に感じます。

とは言え、これは41ライスの様な疲弊と言うよりも
フィジカルコンディションが
まだベストな状態にまで戻ってきていないと言う
印象を受けます。

どちらにせよ、タイトなスケジュールだった4月が終わり
これからの残りの3試合は
週に1試合の状況になりますので
溜まりに溜まった疲労の解消に努めると共に
コンディションを上げて行き
このまま最終戦まで走り抜けて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:4G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:15G9A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:8G8A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G4A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:10G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:12G6A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G8A CL:0G1A


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PL29:ARSENAL vs Chelsea [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−0 Chelsea
2024年4月23日(火)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (4)19Trossard(←41Rice)
 (52)4White
 (57)29Havertz(←8Ødegaard)
 (65)29Havertz(←7Saka)
 (70)4White(←8Ødegaard)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

5Thomas

8Ødegaard    41Rice

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(72)29Havertz<>>>9Jesus
(72)19Trossard<>>>11Martinelli
(72)5Thomas<>>>20Jorginho
(72)18Tomiyasu<>>>35Zinchenko
(82)7Saka>>>21Vieira


Substitutes
 1Ramsdale
 15Kiwior
 10Smith Rowe
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpg5発大勝!!
ウルヴス戦から中2日で行われた
ホームでのチェルシー戦も
コンディションの問題を全く感じさせないプレーで
チェルシーを圧倒しました。

先発は前試合のウルヴス戦から
左SBを15キヴィオルから18冨安に
アンカーを41ライスから5トーマスに
左インサイドハーフを29ハヴァーツから41ライスに
そして1トップを9ジェズスから
29ハヴァーツに代えた
4−3−3が組まれました。

試合はこの試合も
フィジカルコンディションの苦しさを
全く感じさせない鋭い出足で
すぐに流れを掴みました。

開始20秒、チェルシーのキックオフ直後の
前方に蹴り出されたボールを
2サリバ〜4ホワイトと繋ぎ、
その4ホワイトからDFラインの裏に向けて送られた
スルーパスで抜け出した29ハヴァーツが
ペナルティに入る所で
バディアシルと交錯して倒されました。
元々29ハヴァーツの位置がオフサイドだった為に
PKは得られませんでしたが
4ホワイトのパスは相手の守備陣の急所を突く
素晴らしいパスだったと思います。

そして早々に先制点を奪う事に成功しました。

4分、5トーマスからのパスを受けた
41ライスがそのままドリブルで一気に持ち上がり
ペナルティの中に入った所で送られたパスを受けた
19トロサールが左脚でニアを撃ち抜き先制ゴール!!

ゴール前に29ハヴァーツが走り込んできていた関係で
ペトロビッチは折り返される事を
かなり強く意識していたのかもしれませんが
それを差し引いても強烈なパワーショットで
ニアを撃ち抜いた19トロサールのシュートは
素晴らしかったと思います。

その後もアーセナルペースが続きました。

バディアシルからギャラガーへ出されたパスが
少しそれた所を5トーマスがカットし、
そこでこぼれたボールを収めた
8ウーデゴールから送られたパスを受けて
ペネルティ内に侵入した29ハヴァーツから
走り込んできた41ライスに
ラストパスが送られた9分過ぎの場面、
そのパスは戻ってきたカイセドにカットされてしまい
残念ながらシュートには繋げられず。

勿論、41ライスに通っていたら
決定機になっていたと思いますが
前にディサシがいたとは言え
良い位置にまで侵入していましたので
29ハヴァーツは自らシュートを撃っても
良かった様に思います。

左からのショートコーナーからの流れで
8ウーデゴールがクロスを入れた14分過ぎの場面、
そのクロスに対してファーサイドに走り込んできた
18冨安がヘッドで合わせましたが
枠を捉えられず。

19トロサールからのパスを
ハーフスペースを走り込んできた
41ライスが受けた21分過ぎの場面、
少しそれたそのパスを受けた41ライスは
反転して態勢を整えた所から
右脚を振り抜きましたが
そのシュートはわずかに枠を捉える事は出来ず。

ディサシからマドゥエケに出されたパスに対して
鋭い出足でカットした18冨安が
29ハヴァーツ〜18冨安〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールからのリターンを受けた18冨安が
ゴール前に鋭いクロスを入れた22分過ぎの場面、
そのクロスに対して7サカが飛び込みましたが
その7サカの前でククレジャにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

そしてそのこぼれ球を収めた
4ホワイトからのパスを受けた
5トーマスがペナルティの外側から
豪快に右脚を振り抜きましたが
そのミドルシュートも
バディアシルにブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

5トーマスからのパスを受けた
8ウーデゴールに対して
バディアシルが前に出た事で出来たスペースに入ってきた
29ハヴァーツに向けて
その8ウーデゴールからパスが送られた25分過ぎの場面、
その29ハヴァーツが繋いだボールに対して
7サカが左脚を振り抜きましたが
そのシュートもペトロビッチの正面で
ゴールを奪う事は出来ず。

ククレジャからムドリクへ出されたパスに対して
鋭い出足でカットした4ホワイトから
ペナルティ内の29ハヴァーツへパスが送られた
25分過ぎの場面、
そのパスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きましたが
ゴール右下を捉えたそのシュートも
ペトロビッチのファインセーブで防がれ
ゴールを奪う事が出来ず。

そしてバディアシルがクリアーしたボールを収めた
4ホワイトからのパスを受けた7サカの折り返しを
ペナルティ内で受けた19トロサールが右脚を振り抜きましたが
そのシュートはディサシの足に当たり
コースが変わりましたが
そのシュートもペトロビッチに防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

いつゴールを奪ってもおかしくない様な
チェルシーの守備陣を圧倒する良い仕掛けが続きましたが
残念ながらゴールを奪う事は出来ませんでした。

一方でチェルシーにアーセナルゴールに迫られたのは
この場面くらいだったと思います。

22分過ぎ、ギャラガーからのパスを
右サイドのライン際で受けたジャクソンに対して
押さえに行った2サリバが入れ替わられてしまい
そのままペナルティの中にまで侵入を許してしまいました。

幸いそこから送られたクロスは
並走して戻ってきていた6ガブリエウがカットして
難を逃れましたが
2サリバの対応はちょっと軽率だったと思います。

28分過ぎ、ギャラガーから送られた
左サイドの裏へのスルーパスで
18冨安がマドゥエケに振り切られてしまい
ポケットの位置にまで侵入した所から送られたクロスを
ファーサイドで受けたククレジャに
左脚を振り抜かれてしまいました。

そのシュートは6ガブリエウがブロックしましたが、
跳ね返ったボールを収めたククレジャからの折り返しを
フェルナンデスに右脚で合わされてしまいましたが
そのシュートもポストのわずかに外側で
ゴールを死守。

この様にチェルシーを圧倒した前半でしたが
流石に時間が進み前半終盤に差し掛かると
幾らか足が止まり始めてしまい
決定機を作られてしまいました。

40分過ぎ、左サイドに開いてきたギャラガーから送られたクロスを
ゴール前に飛び込んできたジャクソンに
ヘッドで合わされそうになってしまいましたが
そのシュートは22ラヤのファインセーブでゴールを死守。

どちらにせよジャクソンのヘッドはジャストミートせずに
ボールが手に当たっていた為にハンドでしたので
仮にゴールを奪われていても
取り消されたはずですが
仕方がないと思いますが
ギャラガーに対応した41ライスは
明らかに寄せが甘かったと思いますし
ゴール前に走り込んできたジャクソンに対しても
6ガブリエウと2サリバは
捕まえきれていなかったのは問題でした。

とは言え、前半の多くの時間帯で
ペースを握っていたアーセナルは
後半もその勢いを失わないまま
チェルシーゴールに襲いかかりました。

バディアシルからギャラガーに出されたパスに対して
鋭い出足で41ライスがカットした48分過ぎの場面、
そのこぼれ球を収めた8ウーデゴールからの
ラストパスを受けた41ライスが
右脚を振り抜きましたが
このシュートもペトロビッチのファインセーブに防がれ
ゴールを奪う事は出来ず。

ニアサイドに向かって動き出した29ハヴァーツに向けて
8ウーデゴールがペナルティの外側から
斜めにスルーパスが送られた50分過ぎの場面、
そのパスを受けた29ハヴァーツが
ダイレクトで右脚で流し込もうとしましたが
その股間を狙ったシュートも
ペトロビッチにブロックされてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

そしてついに追加点を奪いました。

52分、 右のショートコーナーから
7サカ〜8ウーデゴール〜7サカと繋ぎ
その7サカからのパスを受けた41ライスが
ダイレクトで右脚を振り抜きました。
そのシュートはギャラガーにブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球を4ホワイトが押し込みゴール!!

後半早々に追加点を奪う事が出来た事で
メンタル的に余裕が生まれたのか
ここからゴールラッシュが始まりました。

57分過ぎ、ハーフラインの手前から
8ウーデゴールがスペースに向けて送った
ピンポイントのスルーパスで
29ハヴァーツが抜け出し
追随してきたククレジャを抑えながら
左脚を振り抜きゴール!!

8ウーデゴールのピンポイントパスは
流石だったと言うのは言うまでもありませんが
追随するククレジャを抑えながら
ゴールに向かって猛進する29ハヴァーツの姿は
ストライカーの姿そのものだったと思います。

これまでの29ハヴァーツは
9分過ぎの場面の様に
シュートを撃つチャンスがあっても
繋げようとしてしまう傾向が
強かったと思いますが、
この場面以外でも
50分過ぎの場面での
パスを引き出す動きと共に
シュートまでしっかりとイメージされている様な
ゴールに向かう動きや
もっと言えば前試合のウルヴス戦での
ファーストシュートの場面の様に
29ハヴァーツはこのシーズン終盤に来て
日に日にストライカーらしい姿になって来ているのは
嬉しい驚きです。

一方でこの後に
この試合で最も危険な場面を迎えました。

ギャラガーからのフィードを
下がりながら18冨安が収めましたが
その時にバランスを崩してしまった事で
ボールをマドゥエケに奪われてしまい
そのマドゥエケが持ち込んだ所から送られた
ラストパスを受けたジャクソンに
至近距離からシュートを撃たれてしまいました。

幸いそのシュートはニアポストの外側で救われましたが
バランスを崩してボールを奪われてしまった18冨安、
ラストパスを受けたジャクソンに
上手くタイミングを外されてしまい
ブロック出来ずにかわされてしまった6ガブリエウ、
どちらも非常に危ない対応だったと思います。

しかし次にゴールネットを揺らしたのも
アーセナルでした。

65分、カットインして来た
7サカからのラストパスを受けた29ハヴァーツが
左脚を振り抜きゴール!!

この場面でもパスを受けてから
シュートを撃つまでの一連の29ハヴァーツの動きは
シュートを撃つ事を前提にした様な動きだったと思います。

そして試合を終わらせるゴールがすぐに生まれました。

70分、7サカからのパスを受けた8ウーデゴールが送った
浮き球の裏へのパスを
4ホワイトがダイレクトで合わせたボールが
そのままゴール左上に吸い込まれゴール!!

本人も認めていた様にファーサイドに入って来ていた
29ハヴァーツと19トロサールを狙った
クロスだった様ですが
乗っている時には何をやっても
上手く行く典型だったと思います。

そして終盤も惜しい場面がありました。

82分過ぎ、35ジンチェンコの
裏への浮き球のパスを収めた9ジェズスが
カットインしていった所から
ノールックで送ったラストパスを受けた41ライスが
丁寧に流し込む様に右脚でシュートを放ちました。

そのシュートはポストを叩き、
同時に41ライスの位置もオフサイドポジションだった為に
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
スペースがなく、チャンスが生まれる気配が全くない状況から
決定機を生み出した9ジェズスのセンスが光った
場面だったと思います。

87分過ぎ、8ウーデゴールからのパスを受けた21ヴィエイラが
そのまま持ち込んだ所から
右脚を振り抜きました。
惜しくもサイドネットの外側で
ゴールを奪う事が出来ませんでしたが
怪我の後、中々チャンスに恵まれていませんでしたが
その間に右脚から
あれだけの鋭いシュートを撃てる様になって帰って来たのは
大きな成長を感じます。

90分過ぎ、スターリングが送った浮き球のパスを
カットした21ヴィエイラがヘッドで送ったパスを
ペナルティの中で受けた11マルティネッリが
トーキック気味でシュートを撃ちましたが
このシュートも枠を捉えられず。

96分過ぎ、35ジンチェンコが
裏に向けて送ったパスを受けて
飛び出した11マルティネッリが
そのまま持ち込んで右脚を振り抜きましたが
このシュートもペトロビッチにセーブされてしまい
惜しくもゴールを奪う事が出来ず。

試合はこのまま5−0で勝利!!

この試合もコンディション的な厳しさを
全く感じさせない試合をした
選手たちを誇りに思います。

実際はかなり厳しい状況の選手もいたと思いますが
それでも試合の笛がなるまでは
あたかも0−0のまま
試合終盤を迎えている状況と同じ様に
最後まで脚を止めずに
全力で戦い続けた選手たちには
鬼気迫る凄みを感じました。

そして実質的に今シーズン初めて
5トーマス+8ウーデゴール&41ライスと言う
中盤のトライアングルが実現しました。
多くのグナが長らく待っていた
この中盤のユニットは
やはり非常に強力なユニットだったと思います。

20ジョルジーニョ+8ウーデゴール&41ライスと言う
中盤のトライアングルも強力なユニットですが
機動力とフィジカル的な強度に欠く20ジョルジーニョでは
攻撃力のあるチームと対戦した時に
どうしても守備的強度に不足感があったのは否めませんでした。

それに対して中盤の底を一人でカバー出来る機動力と
フィジカル的な強度を誇る5トーマスを
アンカーで起用する事で
中盤の強度はこれまでのどのユニットよりも
確実に上がっていたのは言うまでもないと思います。

同時に年明けからプレースピードが上がっていた
現在のチームのテンポに
怪我明けの5トーマスは中々付いて行けませんでしたが
この試合では他の選手と同じテンポで
プレー出来る様になっており
それにより持ち味である攻撃的な縦パスも
非常に冴えていたと思います。

確かに連戦で起用する事で
5トーマスの怪我的なリスクは上がってしまいますが
残りのシーズンはあと4試合ですので
多少ケガのリスクを負っても
このユニットで最後まで走り抜けて欲しいと思います。

これでPL逆転優勝に向けた最初の関門を
突破する事に成功しました。

そして次は最大の関門である
アウェイのスパーズ戦です。

今節リバプールがマージーサイドダービーで
エヴァートンに屈した様に
次のノースロンドンダービーを突破出来るかどうかが
アーセナルが逆転優勝出来るかどうかの
命運を握ると言っても過言ではないと思います。

CLの出場権を賭けて負けが許されない
スパーズも死に物狂いで挑んでくると思いますが
勝利の為に全てを賭けて戦う気持ちで
今のアーセナルを上回るチームはないと思います。

今シーズンのだけではなく
この2シーズンの全てを賭けて
再び戦う姿を我々に観せて欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:4G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:14G9A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:8G8A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G4A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:10G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:11G5A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G7A CL:0G1A


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PL34:Wolves vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Wolves 0−2 ARSENAL
2024年4月20日(土)Premier League, Molineux Stadium

Goal

 (45)19Trossard(←9Jesus)
 (90+5)8Ødegaard

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  15Kiwior

41Rice

8Ødegaard    29Havertz

 7Saka             19Trossard

9Jesus



(72)19Trossard>>>11Martinelli
(80)9Jesus>>>5Thomas


Substitutes
 1Ramsdale
 35Zinchenko
 20Jorginho
 21Vieira
 10Smith Rowe
 24Nelson
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpgCLバイエルン戦の敗退から中2日、
このウルヴス戦はフィジカル的に
非常に苦しい中での試合になりましたが
その逆境に負ける事なく
見事に立ち上がった姿を
我々に観せてくれました。

先発は前節のアストン・ヴィラ戦から
左SBを35ジンチェンコから
15キヴィオルに変更した以外は
同じメンバーが組まれ
前試合のCLバイエルン戦の先発からも
8名の選手が継続して先発してきました。

試合は開始から非常に積極的に
ウルヴスゴールに迫りました。

15キヴィオルからのクロスを
29ハヴァーツがダイレクトボレーで合わせた
試合開始早々の場面、
そのシュートはホセ・サの正面で決まりませんでしたが
繋ごうとせずに自ら決めようとした
29ハヴァーツの姿勢は
いつにもなく積極的だったと思います。

ドハティからドイルに出されたパスを
9ジェズスが鋭いプレスバックでカットした
3分過ぎの場面、
そのこぼれ球を収めた29ハヴァーツからのパスを受けた
9ジェズスがペナルティの外側から
右脚を振り抜きましたが
残念ながらジャストミートせず。

左サイドから19トロサールが送ったクロスを
ファーサイドで7サカがヘッドで合わした
9分過ぎの場面、
このヘッドはホセ・サにセーブせれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

7サカ〜41ライス〜19トロサールへと
右から左へと展開したところから
19トロサールがドハティの股間を抜いて
折り返したボールを
41ライスがダイレクトで右脚を振り抜いた
14分過ぎの場面、
そのシュートもホセ・サにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

左サイドからの19トロサールからのラストパスを受けた
41ライスがペナルティの外側から
右脚を振り抜いた19分過ぎの場面、
このシュートも僅かにポストの外側で
ゴールを奪う事が出来ず。

41ライスから送られた右サイドの裏へのパスで
7サカが抜け出した25分過ぎの場面、
その7サカからの折り返しは
キルマンにブロックされてしまい
そのこぼれ球に対して7サカがシュートを試みましたが
それもカットされてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

7サカからのパスを受けた
8ウーデゴールからのパスを受けて
4ホワイトが右サイドを飛び出した
25分過ぎの場面、
そこからグラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前に入ってきていた
19トロサールは空振りしてしまい
残念ながら合わす事が出来ず。

何度となく良い仕掛けで
ウルヴスゴールに迫る事が出来ていた一方で
ウルヴスがアーセナルゴールに迫ったのは
ミス絡みのこの2つの場面くらいだったと思います。

29分過ぎ、ホセ・サのロングフィードを
6ガブリエウがヘッドでクリアしたルーズボールを
15キヴィオルが処理しようとした時に
ジョアン・ゴメスに入れ替わられてボールを奪われてしまい
そのまま持ち込まれた所から
シュートを撃たれてしまいました。

至近距離から放たれたそのシュートは
22ラヤがスーパーセーブで防ぎ
ゴールを奪われずに済みましたが
球際での危うさを再び露呈してしまった
15キヴィオルの印象は
来シーズンに向けて非常に良くないと思います。

37分過ぎ、スローインを受けた2サリバが
7サカに向かって送ったパスが
ウーゴ・ブエノにカットされてしまい
そのままペナルティの外側から
左脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは枠を大きく外れて救われましたが
2サリバは無理して7サカにパスを送る事はせずに
セーフティーに4ホワイトにパスを出すべきだった様に感じます。

このままゴールを奪えないまま前半が終わっていたら
フィジカル的に苦しいアーセナルにとっては
非常に難しい後半になっていたかもしれなかっただけに
前半終了間際に奪ったゴールは
非常に大きいゴールだったと思います。

45分、右サイドの7サカからのパスを
ハーフスペースで受けた27ハヴァーツから
ファーサイドの9ジェズスに向かって
クロスが送られました。
そのクロスを上手くドハティと入れ替わって
収めた9ジェズスが潰されながら繋いだボールを
19トロサールがダイレクトで右脚を振り抜きゴール!!

19トロサールは難しいタイミングで
撃たなければならなかったシュートでしたが
しっかりと枠を捉えた技ありのシュートだったと思います。

19トロサールは時々自らシュートを撃つ事に
固執し過ぎてしまう事もありますが
その一方で積極的にシュートを撃とうとする姿勢と
29試合出場しているPLの試合で
先発はたった13試合しかないにも関わらず
9ゴールを奪っている様に
その決定力はある意味チーム随一かもしれません。

前半の間にゴールを奪えた事で
気持ちが切れる事なく
後半も同じ様に積極的にウルヴスゴールに
迫りました。

29ハヴァーツからのパスを受けて
カットインしてきた8ウーデゴールが
ペナルティの外側から左脚を振り抜いた49分過ぎの場面、
そのシュートはサンティアゴ・ブエノにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

右サイドのハーフスペースから
8ウーデゴール〜4ホワイト〜9ジェズス〜7サカ〜9ジェズスと
スペースのない所を細かく繋いで
ペナルティの中に切り込んで行った52分過ぎの場面、
残念ながら9ジェズスがシュートを撃つ前に
クリアーされてしまいましたが
アーセナルらしい仕掛けだったと思います。

右サイドからのFKからの流れで
4ホワイトがゴール前にヘッドでボールを送った
54分過ぎの場面、
背後からきたそのボールに対して
29ハヴァーツが左脚でダイレクトボレーを放ちましたが
そのシュートもホセ・サの正面でゴールを奪う事は出来ず。

4ホワイトからのパスを受けた7サカが
右サイドからクロスを送った76分過ぎの場面、
そのクロスに対してゴール前に入ってきた
29ハヴァーツがヘッドで合わせましたが
キルマンにブロックされてしまい
これもゴールを奪う事は出来ず。

この様に後半に入っても全くペースを落とす事なく
ウルヴスゴールに迫り続けながらも
ゴールが奪えないまま時間は進でしまいましたが
それでも気持ちが切れる事なく
最後まで集中し続けたたアーセナルは
後半アディショナルタイムに入ってからも
更に攻勢を強めていきました。

90分過ぎ、トラオレから4ライスが
カットしたボールを収めた7サカが
そのままドリブルで切り込んで行き
トラオレとトティをかわして
右脚を振り抜きましたが
その角度のない所から
ゴール右上の角を狙ったそのシュートは
残念ながら枠を捉える事は出来ず。

91分過ぎ、ビルドアップの段階のボールを奪い返した41ライスが
そのまま自らドリブルでポケットの位置まで持ち込んだ所から
ゴール前に鋭いグラウンダーのクロスが送られましたが
ゴール前には誰も入ってこれずに
クリアーされてしまいました。

92分過ぎ、7サカのショートコーナーから
8ウーデゴール〜7サカ〜41ライスと繋いだ所から
その41ライスが右脚を振り抜きましたが
そのシュートもホセ・サのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

93分過ぎ、41ライスのスルーパスを受けた
11マルティネッリがそのままゴールに向かって
ドリブルで持ち込んだ所から右脚を振り抜きましたが
そのシュートもホセ・サのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

この後、遂に試合を終わらせるゴールが生まれました。

95分、6ガブリエウのパスを受けた41ライスが
ドリブルでボールを持ち込んだ所から
29ハヴァーツ〜8ウーデゴールと繋ぎ
その8ウーデゴールから送られた折り返しは
ブロックされてしまいましたが
その跳ね返ったボールを8ウーデゴールが
冷静のホセ・サの脇の下を抜いて
ゴール!!


試合はこのまま0−2で勝利!!


CLバイエルン戦から中2日で迎えたこの試合は
当初から懸念材料に溢れていたと思います。

単純に中2日の間にドイツから帰国してすぐに
アウェイのウルヴァーハンプトンに飛ぶと言う
スケジュールの為に
選手達は回復する時間が殆どないまま
この試合に挑まなければならなかったと言う
フィジカルコンディションの問題。

勝つチャンスがありながらもそれを活かせず、
CL常勝チームのバイエルンとの差を
まざまざと思い知らされてしまった
メンタル的なダメージ。

前半は素晴らしいプレーを観せていながら
後半は一気に失速してしまった
前節のアストン・ヴィラ戦の様に
PL優勝争いのプレッシャーの問題。

そして何よりも年明けから爆発していた
アーセナルはチームとしてのピークを迎えたのが
早過ぎた可能性があり
すでにピークアウトしてしまったのではないか
と言う懸念。

この様に多くのマイナス要素がある中で
選手達はどの様にこの試合に立ち向かっていくのかが
注目されましたが
我々の予想を遥かに上を行く形で
再び立ち上がったと思います。

そのCLバイエルン戦では先発から外れていた
9ジェズスや19トロサールは勿論ですが
そのCLバイエルン戦で先発した
8ウーデゴール、41ライス、29ハヴァーツ、
7サカ、4ホワイトも
試合開始から試合終了の笛が鳴るまで
一切緩める事なく
勝利の為に積極的に動き続けていたのは
驚きしかありません。

特に41ライスや8ウーデゴール等は
肩で息をしているのにも関わらず
次の瞬間には全速力でボールを追っている姿は
まさに鬼気迫る姿だったと思います。

フィジカル的な問題は勿論ですが
特にメンタル的にCLバイエルン戦での敗退が
選手達に重くのしかかってしまい
シーズン後半のPL優勝争いのプレッシャーに
耐える事が出来るかどうか
非常に心配されましたが
この試合の選手達の姿を観れば
その様な心配をする必要がない事がわかります。

この1週間の経験から選手達は
日本風に言えば遂に腹を括ったのかもしれません。

勝利の為には持っているエネルギーの
最後の一滴まで搾り出して戦う覚悟。

明日のことは考えずに
目の前の敵を倒す事だけに
全てを捧げる覚悟。

この試合の選手達には
これまでの様などこかプレッシャーに弱い姿はもうなく
目の前に逆境が現れたとしても
喜んでその逆境に挑んで行こうとする
強い責任感と覚悟を感じずにはいられませんでした。

とは言え、この試合の後にはまた中2日で
チェルシー戦が組まれています。

いくらメンタル的に成長したと言っても
フィジカル的な負担は計り知れないと思います。

それでも選手達は再び立ち上がり
その困難極まりない状況に立ち向かい
自らの力を証明してくれると思います。

今週はPL優勝争いの命運を占う
大切な1週間だと思います。

残りの5試合全て勝つ事が求められるアーセナルにとっては
ホームでのチェルシー戦と
アウェイでのスパーズ戦に勝利する事が出来れば
逆転優勝の可能性が出てくると思います。

フィジカル的には非常に苦しく
ベストな状態ではない状況で
挑まなければならないと思いますが
それでも今シーズンも色々な経験をした
このチームは確実に強くなっています。

どの様な逆境に直面しても
そこから逃げる様な事はもうないと思います。

強者からしか感じられない凄みをまとい始めている
このチームならば
このまま最後まで走り抜けてくれると
確信しています。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:2G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:14G8A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:8G6A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G4A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:9G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:9G5A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:6G6A CL:0G1A


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