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2020/21シーズンに向けて〜〜補強ポイント:攻撃的MF〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンに向けて:補強ポイント:攻撃的MF

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〜〜〜攻撃的MF〜〜〜

オルクン・コクチュ(19歳):トップ下
フェイエノールト
2000年12月29日生
175cm 68kg
トルコU-21
移籍金 £2300万


ナビル・フェキル(27歳):トップ下、サイドアタッカー
ベティス
1993年7月18日生
173cm 72kg
フランス代表
移籍金 £4300万


フセム・アワール(22歳):トップ下、インサイドハーフ、左サイドアタッカー
リヨン
1998年6月30日生
175cm 70kg
フランスU-21
移籍金 £6500万


カイ・ハフェルツ(21歳):トップ下、サイドアタッカー、インサイドハーフ
バイヤー・レバークーゼン
1999年6月11日生
188cm 77kg
ドイツ代表
移籍金 £8650万


(年齢は2020年9月1日現在)


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攻撃的MFに関しては
最も多く名前が挙がっているのが
フェイエノールトのコクチュです。
フェイエノールトの生え抜きのコクチュは
昨シーズン途中からファーストチームへ昇格し
今シーズンは主力として活躍している19歳の新鋭です。

右利きですが左脚も遜色なく使えるコクチュは
前線へのロングレンジのパス、
ピンポイントで送られるサイドチェンジのパス、
ロングスルーパス等の
チームを動かすパスから
2ラインの間から決定機を作り出すラストパスまで
質の高いパスを操るパッサータイプの選手です。

小柄ですがボディーバランスが良く
相手のプレッシャーを受けても
常に相手が届かない所にボールを置いて
ボールロストのリスクを下げているので
フィジカル的な不足感を感じさせません。

そして何よりも相手のアタッキングエリアに侵入しても
常に冷静に最適なパスコースを見付けられる所は
19歳としては非常に成熟している印象を受け
例えるならば
独特なリズムとビジョンを持っている10エジルよりも
無駄な部分を削ぎ落として最適なプレーを繰り出す
セスクの様な選手になる様に感じます。

現在のフェイエノールトではトップ下で起用されていますが
運動量も豊富で
組み立ての初期の段階に顔を出す事も好む所から
攻撃の全権を担うインサイドハーフにも
適応がある様に感じます。

この様に既にエールディヴィジの枠には
収まっていない印象を受け
近い将来ブレイクする可能性を考えますと
現在の£2300万と言う移籍金は
バーゲン価格と言えるかもしれません。

一方でベティスのフェキルの名前も
最近よく見かけます。

フェキルはトップ下が主戦場ですが
10エジルの様なパスを操るチャンスメイカーではなく
上背はありませんが体幹がしっかりとしていて重心が低く
細かく正確なボールタッチと
推しの強さを活かしたドリブルで
自ら相手の守備網を切り込んでいくプレーを起点として
そこからラストパスを送って
シュートチャンスを演出すると共に
パンチ力のある左脚で
自らゴールを狙う事も出来る
アタッカー色の強い選手だと思います。

そのフェキルは昨夏、
多くのビッグクラブが獲得に動く中で
その移籍先としてベティスを選択して
周囲を驚かせましたが
巷の噂ではこの移籍は
スペインの2強へステップアップする為の
リーガでの実績作りをする為だったと言われており
その関係上、それ以外のクラブへの移籍には
それ程興味を示していないとも言われています。

一方でそれ程噂には挙がっていませんが
この夏で22歳になるリヨンのアワールも
そろそろ国外のビッグクラブへ
ステップアップする時期に入ったと思いますので
獲得候補に入れても良い様に感じます。

アワールはスピードに乗ってもブレる事のないドリブルと
そこから送られるラストパスの質の高さが売りの攻撃的MFで
フィジカル的には華奢ですが
ボディーバランスが良く
ボールが足に吸い付く様な
非常に柔軟で正確な足下の技術を有している事で
スペースのない所でも全く苦にしていない印象です。

パスを受けたらまずドリブルから始まる所は
フェキルと似ているかもしれませんが
そのフェキルのドリブルは
自ら守備網を切り裂く事を目的としているのに対して
アワールのドリブルはあくまでも
ラストパスを送る為の準備をしている印象で
ドリブルを仕掛ける事で出来た相手守備陣の穴に向けて
切れ味鋭いラストパスを送って
シュートチャンスを演出するプレーを得意としています。

現在のリヨンではシステム上トップ下よりも
インサイドハーフや左サイド、
CMFの位置でプレーする事が多く
役割の異なるそれらのポジションでも
柔軟に適応している所も強みだと思います。

とは言え、そのアワールは
多くのビッグクラブが追う人気銘柄と言う事もあり
£6500万程度の移籍金が必要であり
現状のアーセナルの財政状況としては
獲得するのは難しいタレントだと思われます。

そして個人的に最も気に入っている選手が
レバークーゼンのハフェルツです。

多くのビッグクラブが獲得に動いているハフェルツは
この夏にレバークーゼンから移籍すると言われていて
その中でもバイエルンがその最有力候補と言われていましたが
昨今の情勢に伴いビッグクラブと言えども
€1億と言われている移籍金を出せる状況ではなくなった事で
ハフェルツの移籍話は振り出しに戻ったと言われています。

その様な状況に伴い移籍金の下落が期待されますが
元々の市場価値を考えれば
アーセナルが手を出せるだけの金額まで下がるとは思えず
何かしらのミラクルが起こって
アーセナルへの移籍が決まって欲しいと
個人的には願っていますが
現状のアーセナルが手を出せる様なタレントではないと思われます。


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そもそも10エジルには移籍する意思がありませんので
このまま残留すれば新たな選手を補強する可能性は低く、
仮に10エジルが移籍したとしても
28ウィロックや32スミス・ロウを代役に立てる
プランBがありますので
このポジションの補強は見送られるかもしれません。

特に既に実績のなるフェキル、アワール、ハフェルツの様な
タレントを獲得する為には
高額な移籍金が必要であり
残念ながら現在のアーセナルには
それだけの余裕はないと思われます。

その様な財政状況を考慮すれば
まだブレイク前のコクチュならば
ギリギリ手を出せる選手だと思われますが
一方で現在のスカッドには
同年代で生え抜きの28ウィロックや32スミス・ロウがいますので
これらの選手を人員整理してまで
コクチュの獲得に動くべきかどうかは正直分かりません。


・・・つづく。


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