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2020/21シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンに向けて:補強のポイント、その2

Arsenal 1.jpg
〜〜CMF・DMF〜〜

アルテタ監督が就任してから
このポジションの役割は明確になったと共に
より多くの役割が与えられる様になったと思います。
そして特に34ジャカは
アルテタ監督のシステム上
最も重要な役割を与えられていたと思います。

ダブルボランチの左に入った34ジャカは
攻撃時にはインサイドハーフの様に前に出て
トップ下の10エジルとコートを分ける様に
前線の背後から攻撃のスイッチを入れるパスを送る役割を担い
反対に守備に回った時には
ウイングの位置にまで上がった左SBの背後のスペースを
カバーする役割を担っていました。
そして今シーズンも対応に苦慮していた
バックラインへの激しいプレスを相手が仕掛けてきた時には
バックラインの左のエリアに下がっていき
2人のCBと3バックを形成する様な位置どりをとって
バックラインへの相手のプレスの的を絞らせなくし
そしてそこからボールを供給する役割も担っていました。

そしてアルテタ監督が就任してから
この34ジャカとコンビを組む様になったのが11トレイラであり
その11トレイラが怪我で離脱してからは
8セバージョスがコンビを組む様になりました。

11トレイラが組んだ時は
頻繁にポジションを変える34ジャカが空けた
中盤の底の広大なスペースを埋める
守備的な役割が大きかったと思いますが
一方で8セバージョスが入った時には
中盤の底の広大なスペースを
献身的にカバーすると共に
同時にゲームを作る司令塔として
前線にボールを供給する役割も担い
その存在感は際立っていたと思います。

反対にエメリ前監督時代に存在感を観せていた
29グエンドゥージはアルテタ監督が就任してから
存在感を薄めています。
プレースタイル的には34ジャカの役割よりも
11トレイラや8セバージョスの様な
中盤の底での役割が求められていると思いますが
現在は序列的に3番手に落ちていると思います。

この様にアルテタ監督は新たな形を取り入れた事で
アーセナルの中盤を活性化せせる事に成功したと言えますが
一方でローン移籍で加入している8セバージョスは
この夏に一度レアル・マドリーに戻る事が決まっており
一方で11トレイラに関しても
昨夏同様にナポリやミラン等の
イタリアのクラブからの引き抜きの噂が絶えず
予断が許せない状況です。

仮に8セバージョスがそのままローンバックしたとしても
個人的には29グエンドゥージが
その穴を埋める事が出来ると思っています、、、
勿論、成長すればの話ですが、、、。
ボールと共に動きながらパスを捌くスタイルは
ここ最近観せていた8セバージョスのプレーと被りますので
既に下地は出来ていると思います。
その上で、細かなプレー選択の正確性、
攻から守、守から攻への切り替え時のポジショニング、
そして献身性や責任感が改善出来れば
もう一皮剥ける様に感じていますので
ここ最近観せている8セバージョスのプレーを
良いお手本として成長を期待したいと思います。

一方で11トレイラが移籍してしまった場合には
スカッドから本職のDMFがいなくなる事を意味しますので
その穴を埋める守備力のあるDMFの補強は
必要になると思われます。

また現状のスカッドには
正確なロングフィードを蹴れる選手が不足していますので
今の34ジャカの役割を担う選手もいません。
よってこの夏は守備力があるDMFであると共に
バックラインからロングレンジのパスを供給できる様な選手を
一人加えて欲しいと考えます。


〜〜トップ下・サイドアタッカー〜〜

アルテタ監督が就任してから2列目は
右サイドアタッカーに19ぺぺ
トップ下に10エジル
左サイドアタッカーに14オーバメヤンと言う3人が
基本布陣として固定され
それを24ネルソンと35マルティネッリが
サイドをバックアップし
28ウィロックがトップ下をバックアップする陣容でした。

現状としては右サイドの19ぺぺは
PLのスタイルへの適応に苦しみ
まだ実力の一端しか観せていない印象ですが
一方でエメリ前監督時代には冷遇されていた10エジルは
アルテタ監督のポゼッション重視のスタイルの中で
復活の兆しを観せていたと思います。
そして左サイドで起用されている14オーバメヤンも
サイドで起用されていても
昨シーズン同様にゴールを量産しており
エースの重責にしっかりと応えています。

バックアップする若い選手達も
新加入の35マルティネッリを筆頭に
多くの出場機会を掴んでいる28ウィロックも
大きく成長した選手だと思いますが
昨シーズンブンデスリーガへローン移籍していた
24ネルソンと32スミス・ロウは
期待していた様な活躍は観せる事が
出来ていなかったと思います。

布陣的には実績のある選手を
伸び盛りの若手がバックアップすると言う形は
バランスが良いと思いますが
一方で契約が残り1年になる14オーバメヤンは
未だに新たな契約が締結出来ておらず
この夏は多くのビッグクラブからの引き抜きの噂が絶えません。

同様に契約が残り1年になる10エジルに対しても
この夏に放出する噂は絶えず、
こちらは他のクラブからの引き抜きの噂と言うよりも
コスト管理の側面から潜在的にフロント陣が
放出したがっていると言った方が良いのかもしれません。

仮にチームの主軸である2人が
この夏にチームを後にする様な事が起これば
戦力低下は免れませんが
その一方で14オーバメヤンが移籍した場合には
£5000万と言われる移籍金を手にする事が出来、
10エジルにしても£1500万〜2000万程度ならば
買い手が付くかもしれませんので
この夏の補強資金が足りないクラブとしては
この2人の放出を検討する可能性は否定出来ません。

勿論、14オーバメヤンが移籍したとしても
35マルティネッリが同じ様な役割を担えますし、
77サカを本来のサイドアタッカーとして起用すれば
14オーバメヤンとは異なる
ウイング的な役割を担う事が出来ます。
10エジルが移籍した場合にも
1トップをフォローするアタッカー的な役割と
前線からの激しいプレスが必要な時には28ウィロックを
従来のチャンスメイカーが必要な時には32スミス・ロウを
起用する事が出来ると思います。
とは言え、この2人と同等の働きを
すぐに観せる事が出来るかどうかは
これらの若い選手達の成長次第と言う部分が大きく
仮にこの2人がアーセナルを後にする様な事態になった時には
現実的には補強に動く事になると思います。


〜〜CF〜〜

アルテタ監督になってから
14オーバメヤンが左サイドに固定された事で
このポジションは9ラカゼットと
冬にローンバックしてきた30エンケティアの2人が
担う形になりました。

実績的には9ラカゼットの方が格上でしたが
その9ラカゼットはPLでは12月始めのゴールを最後に
2ヶ月以上ゴールに見放されていた事もあり
中断前の数試合では30エンケティアが
先発で起用される試合が出てきており
その序列の差はかなり縮まっています。

確かにチーム内での9ラカゼットの役割は
純粋な点取り屋だけではなく
前線からの激しいプレスや相手CBと競り合う汚れ役など
多岐に渡る役割を担っていますので
ゴール数が9ラカゼットの全てを評価するものではありませんが
それでも2ヶ月以上ゴールに見放されてしまうのは
ストライカーとしては物足りなさは否めません。

一方の30エンケティアはシーズン初めから
リーズへローン移籍で出ていましたが
思う様な出場機会が得られなかった為に
冬にアーセナルに戻ってきていました。
当初の予定では新たなローン先を探す予定だった様ですが
アルテタ監督に認められた事で残留する事になり
少しづつ出場機会を掴み始めています。

とは言え、エースストライカーを担うには
まだまだ成長が必要と言うのは言うまでもなく
純粋な点取り屋としてどこまで機能するかは
もうしばらく様子を見なければならないと思います。

個人的には14オーバメヤンをCFで起用する形も
ありだと思っていますが
現在のアルテタ監督のシステム上
攻撃時には左SBが最前線のワイドの位置を取って
右サイドアタッカーと共にウイングの役割を担い
反対に左サイドに入っている14オーバメヤンは
中に絞ってフィニッシャーとしてゴール前に入り込む形が
特徴だと思いますので
現状としてはストライカーである14オーバメヤンを
サイドからは移せないのかもしれません。

実績のある9ラカゼットと
若い伸び盛りの30エンケティアと言う
今シーズン後半の布陣は
バランス的には良いと思いますが
一方で純粋にゴールを奪う点取り屋としては
物足りなさは否めず
その物足りなさと前線からのプレス等の
チームを助ける献身的な働きとを天秤にかけた時に
アルテタ監督がどの様な評価を下しているのかは気になります。

ここ最近再び9ラカゼットには
アトレティコ・マドリーからの引き抜きの噂があり、
仮に9ラカゼットがアトレティコに引き抜かれた場合には
£5000万クラスの移籍金を得る事が出来ますので
補強資金が欲しいフロント陣が
放出に傾く可能性もあるかもしれません。
中断前の時期にアルテタ監督が
9ラカゼットから30エンケティアに代えた様に
9ラカゼットの点取り屋としての部分の不足感を
問題視しているのならば
9ラカゼットの放出を承諾して
新たなCFの補強に動く可能性は十分に考えられると思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


この夏の補強ポイントとしては

1、即戦力のCB

2、ローン期間が終了する8セバージョスと共に
  11トレイラが移籍する可能性のあるCMF・DMF

3、14オーバメヤンが引き抜かれた場合にはその穴埋めとしてのストライカー

4、9ラカゼットが引き抜かれた場合にはその穴埋めとなるCF

5、2ベジェリンをバックアップする右SB

6、10エジルが退団した場合にはその穴埋めとなる攻撃的MF

7、26マルティネスが引き抜かれた場合にはその穴埋めとなる第2GK

と個人的には考えます。


・・・つづく。



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2020/21シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンに向けて:補強のポイント、その1

Arsenal 1.jpg新型コロナウイルスがまだまだ猛威を振るっている中で
19/20シーズンがいつ再開されるのか?
本当に再開されるのか?
来シーズンはいつから開始されるのか?
そしてそれに伴い通常7月から8月末まで開く
夏の移籍市場はどの様な影響を受けるのか?
未だに不透明な部分が大きいままです。

そして19/20シーズンが再開されずに
このまま打ち切りになった場合や
再開されても無観客試合という形になった場合には
クラブは非常に大きな損失を被る事は避けられず
同時にこのままPLが再開されなかった場合には
大きな収入源であるCL・ELの出場権を失う可能性もあり
来シーズンの収入も大きく減る可能性があります。

その上、昨夏は限られた予算の中で
多くのポジションに対して補強を行った為に
その移籍金を分割で支払う契約が結ばれており
来夏も合計約£3500万程度を支払う義務がある
と言う噂もあります。

アーセナルの金庫には
約£1億6700万程の預金があると言われていますので
破産する様な事はないと思われますが
今シーズンの大きな損失と来シーズンの収入減、
そして昨夏の分割払い分の支出を考えますと
現状として20/21シーズンの補強に掛けられる予算は
昨シーズン以上に厳しいと言うのは
容易に想像出来ると思います。

そうなりますとこの夏は
現在のスカッドを維持して最小限の補強に止める形をとるのか?
それとも既存の選手を積極的に売却する事で補強資金を作り出し
それを元手に補強する形をとるのか?
非常に苦しい選択をしなければならないかもしれません。

それではまず各々のポジションに付いて
補強の必要性等を考えてみたいと思います。


〜〜GK〜〜

GKに関しては現状の1レノ&26マルティネスの
2人体制が維持出来れば安泰だと思います。

正GKを務めた1レノは大きな成長が観られ
1レノのビッグセーブがなければ
今シーズンのアーセナルは
もっと悲惨な状況に陥っていた可能性がある程
数多くのピンチからチームを救ったと思います。

一方の26マルティネスも
カップ戦を中心に起用されてきましたが
それらの試合でも安定感のあるプレーを観せ
仮に1レノが離脱したとしても何の不安もなく
ゴールマウスを任せられるレベルに来ていると思いますので
この2人体制を維持出来れば補強の必要性はないと考えます。

一方で個人的に心配に思っているのが
26マルティネスの去就です。
ここ最近は定期的にアルゼンチン代表に呼ばれている様に
第2GKながら評価を高めていますので
他のクラブから引き抜きの話が来てもおかしくないと思っています。
特に中堅クラブならば十分に正GKを務めるだけの力を
既に持っていると思いますので
自分のキャリアの為に正GKとして迎え入れてくれるクラブへ
移籍を志願してもおかしくない様に感じます。

仮に26マルティネスが引き抜かれる様な事態が起こった場合には
第2GKは大きな問題になると思います。

今シーズン第3GKを務めていた33メイシーは
公式戦では一度も起用されておらず
リザーブの試合でも僅か8試合しか
ゴールマウスを守っていない様に
この1年間に於ける実戦経験が不足しているのは明らかです。

その様に実戦経験が不足している33メイシーを
第3GKからそのまま第2GKに昇格させるのは
非常にリスキーと言うのは言うまでもなく
もしも26マルティネスが移籍する様な事態が起こった場合には
新たにGKの補強が必要になる可能性が高くなると思います。

よって1レノ&26マルティネス体制が維持出来れば安泰ですが
仮に26マルティネスが移籍した場合には
1レノをしっかりとバックアップ出来る実力者の補強が
必要になるかもしれません。


〜〜CB〜〜

今シーズンもCBは大きな問題を抱えていた事を考えますと
この夏も何らかな対処が必要だと思います。

今シーズンの前半は5ソクラティスと23ルイスのコンビが主軸となり
アルテタ監督が就任してからのシーズン後半は
20ムスタフィと23ルイスのコンビが
主軸になっていました。
そこに右SBと並行しながら起用されていた21チェンバース、
左膝前十字靭帯断裂から復帰した16ホールディング、
そして冬の移籍期間で加入した22マリと言うのが
今シーズンのCBの陣容でしたが
シーズン通して主軸として稼働し続けた23ルイスは
本当に十分かどうかは別としても
合格点の働きを観せてくれたと思いますが
それ以外の選手達は残念ながら合格点を与えるだけの働きを
観せられなかったと思います。

5ソクラティスはシーズン前半は主軸でしたが
アルテタ監督が就任してからは
主軸から外れた様に評価を落としています。
その理由としてまず考えられるのは
スピードや俊敏性が落ちてきている
フィジカル的な問題だと思われ
この問題はこの夏で32歳になる事から
年齢的な部分が大きく関与していると思われますので
残念ながら今後も落ちていく可能性が高いかもしれません。

そしてもう一つの問題はビルドアップ能力だと思います。
アルテタ監督が就任してから
バックラインからしっかりと組み立てるスタイルに移行した事で
テンポ良くパスを捌く仕事は勿論ですが
時を見て効果的なロングフィードを送る役割が
CBには求められていますが
これらの面に関しては23ルイスは勿論の事、
20ムスタフィに対しても遅れを取っている様に観えます。

現実的にこの年齢からこの2つの問題に対して
大きく改善する可能性が期待出来ない事からも
本人も覚悟している様に
この夏に放出される可能性が高いと思われます。

一方の20ムスタフィはエメリ前監督の下では
ほぼ戦力外の状況だった様に
シーズン前半は不安定のままでしたが
アルテタ監督が就任して
先発で起用される様になってからは
徐々に安定感を取り戻してきたと思います。

とは言え、これまでの20ムスタフィの事を考えますと
ちょっとした切っ掛けで
ミスの連鎖を起こしてしまう可能性は否定出来ず
しかも一つのミスも許されない
ビッグゲームでミスを犯してしまう傾向が強い事を考えますと
個人的には今後も現在の安定感が維持出来るとは
残念ながら考えにくいと思っています。

もっと穿った見方をするならば
アルテタ監督に起用されているのは
守備力の面よりも単純にフィード能力が
5ソクラティスよりも優れているからかもしれませんので
アルテタ監督がどこまで評価しているのかは
非常に気になります。

その様な事もあってなのか
契約が残り1年になる20ムスタフィも
契約延長の話は挙がってこず
未だにこの夏に放出される噂は消えていませんので
補強資金を得る為に放出される可能性は
十分にあると思われます。

16ホールディングと21チェンバースに関しては
怪我の影響がある為に
この夏に評価を下すのは時期尚早だと思います。

昨シーズンに負った左膝前十字靭帯断裂の怪我から
16ホールディングは9月24日のノッティンガム・フォレストとの
カラバオ杯で復帰しました。
しかしその後はカップ戦で何度か起用されましたが
基本的にはベンチとベンチ外を行ったり来たりしている状況で
今シーズンは殆ど戦力になっていませんでした。

21チェンバースは今シーズンはCBだけではなく
コンディションが上がらない2ベジェリンに代わって
シーズン前半は右SBでも起用され
そのユーティリティー性が評価されていましたが
年末のチェルシー戦で負った
左膝前十字靭帯損傷の怪我の為に
来シーズンの開幕に間に合うかどうかの
微妙な状況です。

まぁ、前十字靭帯断裂を負った多くの選手達を観ていますと
以前の様なレベルのパフォーマンスを
観せられる様になるのには
復帰してからも1年程度かかるのは
当たり前の様に感じますので
現時点で16ホールディングが
パフォーマンスレベルを落としているからと言って
戦力に入れられないかどうかに関しては
もう1シーズン様子を観る必要があると思いますし
21チェンバースにしても来シーズンは
本来のコンディションを取り戻す為のリハビリ期間と考えて
気を長く見守る必要があると思います。
よってこの2人を来シーズンのCBの頭数に入れて
多くの事を期待するのはリスクがあると思いますが
一方で戦力外と評価するのも時期尚早だと思います。

冬に加入した22マリもここまで公式戦で2試合しか起用されておらず
十分にPLに対応出来るかどうかの判断が付いていない状況ですので
アルテタ監督がどの様な評価を下しているのかは気になります。

これらの事から現状のCBの布陣の中で
来シーズンの頭数として確定しているのは
残り1年と言う契約の問題はありますが
シーズン通して主軸として働いた23ルイスと
ローンバックしてくるサリバだけかもしれません。

とは言え、この夏にローンバックしてくるサリバは
今シーズンもサンテティエンヌでは
期待通りの活躍を観せていた様ですが
それでもまだ19歳の若手であり
今シーズンもハムストリングの怪我や
足の骨折などのアクシデントにより
フル稼働出来ていた訳ではありませんので
すぐに主軸としてシーズン通して
フル稼働出来る保証はありません。

それにポジションは異なりますが
9ラカゼットや19ぺぺが苦しんだ様に
リーグ1から移籍してくる選手は
全体的にPLへの適応に時間がかかる印象がありますので
過渡な期待は禁物だと思います。

よって個人的には度々噂が挙がっている様に
この夏ももう1人即戦力のCBを
補強して欲しいと考えています。
そして新たな即戦力のCBを補強出来るかどうかによって
既存の選手達の去就が最終的に決まってくると思います。

まず、残りの契約が1年になる5ソクラティスは
補強資金を得る為にほぼ放出される様に感じますが
一方の20ムスタフィと22マリは
新たな即戦力CBを獲得出来るかどうかによって
去就が決まる様に感じます。

仮に新たなCBを獲得する事が出来れば
20ムスタフィは放出される方向に舵が切られると思いますし
22マリも買取オプションは行使されずに返却されると思います。
一方で新たなCBを獲得する事が出来なければ
この2人の内のどちらかは来シーズンも残留すると思います。
尚、そのどちらが残るかはアルテタ監督の評価次第だと思います。

怪我からリカバリー中の16ホールディングと
怪我で離脱中の21チェンバースは
貴重なホームグロウン選手と言う意味合いもあり
来シーズンは残留させてその回復状況をもう一度評価してから
今後の去就を考えても遅くないと思います。


〜〜右SB〜〜

今シーズンの右SBは難しい状況だったと思います。
昨シーズン負った左膝関節前十字靭帯断裂の怪我から
11月に復帰した2ベジェリンは
未だにパフォーマンスレベルが戻っておらず
それをカバーする事が期待された15ナイルズも
不安定な状況を露呈し続けてしまい
その上、本人も本職ではないSBでプレーし続ける事に
難色を示す様なコメントを発する様になり
結果的に21チェンバースがカバーしていました。
しかしその21チェンバースも
年末に左膝関節前十字靭帯損傷の怪我を負ってしまい
来シーズンの開幕頃の復帰を目指していますが
今シーズンの2ベジェリンと同様に
すぐに元の様なパフォーマンスレベルに戻れるかどうかは
分からない状況です。

その様な状況もあり冬の移籍期間で
サウサンプトンから17ソアレスをローンで獲得しましたが
その17ソアレスもサウサンプトン時代に負った膝の怪我の影響で
アーセナルに移籍してからまだ1度もピッチに立つ事が出来ておらず
2ベジェリンをバックアップするだけの力があるかどうか
判断する事すら出来ていない状況です。

前記の様に前十字靭帯断裂の手術後の選手達は
復帰する事が出来たとしても
実際のパフォーマンスレベルが元のレベルに戻るのに
復帰してからも1年ほど要する選手が多くいる事を考えますと
まだ半年近くは2ベジェリンのパフォーマンスレベルは
戻らないかもしれません。
一方のバックアップする21チェンバースも
同様に多くの事が期待出来ない可能性がありますので
この夏は新たな右SBの補強が必要だと感じています。

とは言え、補強資金に限りがある関係上、
右SBには余り大きな投資をしたくないと言うのが
フロント陣の本音だと思いますので
本来ならばローン移籍で獲得した17ソアレスを
この半年間の試用期間で評価して
サウサンプトンとの契約が切れるこの夏に
移籍金「0」で獲得する算段だったのかもしれません。

どちらにせよ優先順位はそれほど高くはないとしても
この夏は右SBの補強が必要な様に感じます。


〜〜左SB〜〜

左SBは退団した18モンレアルの代わりに
セルティックから3ティアニーを獲得し
31コラシナツとの2人体制になりましたが
3ティアニーはセルティック時代に負った臀部の怪我で出遅れ、
更に12月に右肩関節脱臼の怪我を負って
約3ヶ月の離脱を強いられた為に
余り稼働する事が出来ませんでした。
一方の31コラシナツも小さな怪我を繰り返した為に
稼働期間はそれほど多くはありませんでした。

その様な状況の中で左SBをカバーしたのが
77サカでした。
サイドアタッカーである77サカを左SBで起用したのは
前記の様に本職の2人が怪我で離脱してしまった為の
苦肉の策だったかもしれませんが
77サカはその不慣れなポジションを
しっかりとこなしただけではなく
しっかりと結果も出しており
今では左SBの1番手に躍り出たと思います。

特に攻撃時には左SBをウイングのポジションにまで上げる
アルテタ監督のスタイルの上で
本来サイドアタッカーである77サカの攻撃性能が
非常に良く活かされていると思いますので
今後もこの様な攻撃的なスタイルを突き詰めていくのならば
ただサイドを駆け上がりクロスを上げるだけの様な
従来のSB的な選手よりも
サイドからより柔軟に仕掛ける事が出来る
77サカの様な選手を左SBで起用する方が
有効なのかもしれません。
77サカとしてはサイドアタッカーとしてプレーしたいと言う
意向がある様ですが
アルテタ監督のスタイルを具現化するには
今後も左SBで起用される可能性が高い様に感じます。

一方でこの77サカの台頭により
31コラシナツと3ティアニーのどちらかが
放出候補に挙がる可能性が高くなったと思いますが
現状としては怪我で殆ど離脱していたとは言え
加入1年目の3ティアニーを放出するとは考えられず
補強資金の獲得する為に
31コラシナツを放出する可能性が高いと思います。

来シーズンの左SBは3ティアニーと77サカの
2人体制が維持出来れば盤石であり
この夏の補強の必要性はないと思われます。



・・・つづく。



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2019/20シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2019/20シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜


今回は今シーズン加入した選手について私見的に評価をしてみたいと思います。
Arsenal 1.jpg


35ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)

CF、左サイドアタッカー:バックアッパー

14オーバメヤンのバックアッパー、カップ戦の主力

評価:良

この夏一番最初に獲得した35マルティネッリは
昨シーズン後半から事実上
契約が決まっていたと言われていましたが
18歳の誕生日を迎えるのを待ってから
昨夏に正式に契約が締結されました。

これまで所属していたイトゥアーノは
ブラジルでも決してビッグクラブではなかった事もあり
当初は先行投資の意味合いが強い獲得だと思われていましたが
起用されたカップ戦で早々に結果を出した事で
先行投資ではない事を自ら証明したと思います。

今シーズンはCFと左サイドアタッカーの
2つのポジションで起用されていましたが
どちらのポジションでも特筆される所は
ゴール前に入ってくるタイミングとポジショニングセンス、
そして相手のDFとの駆け引きの上手さと
フィニッシュ時の集中力と勝負強さと言う
フィニッシャーとしての能力の高さだと思います。

その上前線から激しいプレスを仕掛け続ける
献身的な部分も持ち合わせている所も
特筆出来る所だと思います。

現状としてはその役割は14オーバメヤンと被っていますが
その14オーバメヤンがこの夏に退団する様な事になれば
来シーズンは更に多くのチャンスが訪れると思います。

まだ18歳と伸び代を残しており
このまま真摯な姿勢で精進すれば
ブラジル代表クラスは勿論の事、
近い将来アーセナルのエースに成長する可能性が高い
ストライカーだと思います。

まだバックアッパーですが
先行投資と考えていた周囲の評価を
完璧に覆した事を考えれば
「優」に近い『良』と評価したいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
8ダニ・セバージョス(23歳)

CMF、攻撃的MF:レギュラークラス

ラムジーの穴埋め

評価:可

ユベントスに移籍したラムジー、
そして徐々に存在感が薄くなっている10エジルに代わり
攻撃陣を牽引する役割を期待されて
レアル・マドリーからローンで移籍してきました。

すぐにインパクトを残したシーズン序盤は順調でしたが
前線へのロングボールを多用する
エメリ前監督のスタイル変更に伴い
持ち味を発揮する機会が損なわれ
更に怪我の影響で11月途中から離脱するなど
継続的に存在感を観せる事に苦労していました。

しかし怪我が癒え、
そして新たに就任したアルテタ監督から
中盤の底で司令塔としての役割が与えられてからは
持ち前のテンポの良いパスワークと
プレービジョンの広さを活かして司令塔としてゲームを作り
更に泥臭いプレーも厭わない献身的な姿勢が評価されて
ポジションを掴む事に成功しました。

しかしこれからと言う時に
今度は新型コロナウイルスの影響で
シーズンが中断してしまったのは
非常に残念でした。

断片的には大きなインパクトを残しましたが
その一方でここまでのシーズンを通して考えますと
存在感が失っていた期間も長かった事から
今シーズンの評価は『可』止まりと考えます。

その一方で仮にもう1シーズン残留したら
その評価は大きく代わる可能性も秘めていると思います。
契約上、シーズンが終わると
レアル・マドリーに帰還する事になりますが
アルテタ監督がこのままポゼッションスタイルを強化した
チーム作りを推し進めていくのならば
改めて獲得に動いても良い様に感じます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
19ニコラ・ペペ(24歳)

右サイドアタッカー:主力選手

独力で仕掛けられるウイングタイプ

評価:不可

エメリ前監督が求めていた
独力で仕掛けられるウイングタイプの選手として
クラブレコードとなる£7200万の移籍金で
リールから獲得しましたが
残念ながら期待された活躍を観せる事が出来なかったと思います。

これまでにもリーグ1から移籍してきたスター選手が
PLの速く激しいスタイルへの適応に苦しんだ様に
19ぺぺもPLのスタイルへの適応に苦しんだ1年だったと思います。

その上、エメリ前監督がキック・アンド・ラッシュの様に
前線にロングボールを送り込むスタイルを導入した事で
よりフィジカル的な部分が求められる様になった所も
不運だったのかもしれません。

とは言え、ボールを持てば
相手DFの一人や二人を抜き去る場面は珍しくなく
そのドリブル技術はPLでも十分に通用する事は証明しました。
実際中断されるまでのPLでも
4ゴール6アシスト挙げており
最初のシーズンとしては
そこまで低調な結果と言う訳でもないと思います。

それでも全体的にインパクトが薄いのは
一つ一つのプレーがゴールに結びつく場面や
周囲と連動してチャンスメイクする場面自体が
少ないからかもしれません。

特にフリーランニングしている選手に
パスを合わせるプレーが最も輝く10エジルと
足下でパスを受けてドリブルで仕掛けたい19ぺぺとの相性は
あまり良い様には見えませんので
その辺りの関係性の改善が待たれます。

よって、元々の期待値が高すぎた事を差し引いても
物足りない印象を覆す事は出来ず
『不可』と言う評価にしました。

来シーズン以降は周囲との連動性を向上させ
得意のドリブルからゴールに結びつくプレーを増す事が出来れば
爆発する可能性は秘めていると思いますが、、、。


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3キーラン・ティアニー(22歳)

左SB:レギュラークラス

モンレアルに代わるレギュラー候補

評価:不可

年齢的な問題が出始めていたモンレアルの後釜として
セルティックから3ティアニーを獲得しましたが
3ティアニーの最初のシーズンは
怪我に泣いたシーズンになってしまいました。

元々セルティック時代に負った臀部の怪我の為に
開幕に間に合わなかったのは仕方がなかった思いますが
更に悪い事に12月に負った右肩関節脱臼の為に
3月まで離脱する事になってしまったのは不運であり
多くの期間離脱していた事を考えますと
今シーズンの評価は『不可』と言うのは致し方がないと思います。

その一方で約3ヶ月程度でしたが
稼働した期間で観せてくれた
左脚から放たれる正確なクロスは非常に魅力的であり
攻撃時には最前線のワイドのポジションにまで上がり
ウイングとして振る舞う事が求められる
アルテタ監督の攻撃コンセプトにも合致するタレントだと思います。
そして守備面に関しても本職のSBらしく安心感がありましたので
怪我から完全に復活した来シーズンは本領を発揮して
ポジションを奪取してくれる事を期待したいと思います。


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23ダヴィド・ルイス(32歳)

CB:主力

コシールニーの穴埋め

評価:良

ボルドーに移籍したコシールニーに代わって
チェルシーから加わった23ルイスは
確かにチェルシー時代と同様に
何度か勝敗に直結するミスを犯してしまった場面もありましたが
その一方でその強度の高いディフェンスは健在であり
今シーズンも不安定だったCB陣の中では
唯一合格点を与えられる存在だったと思います。

それと共に強いパーソナリティーと
それに伴うリーダーシップは
大人しい印象のアーセナルのスカッドにとっては
良い刺激になっていたのは言うまでもなく
特にアルテタ監督が就任して
リーダーとしての役割を求められてからは
これまで以上にチームを鼓舞する姿が観られる様になり
それと共にプレーでの集中力も増した様に感じます。

現状としては2年契約で加入しましたので
この夏で残りの契約は1年と言う形になります。
よって現在アーセナルの契約に関するポリシーとしては
この夏に契約延長するか、移籍するかの決断が迫られますが
30代の5ソクラティスや
アルテタ監督が就任してから出番が増えたとは言え
20ムスタフィにしても放出の噂がありますので
これから若返りを図るCB陣を束ねるリーダーとして
来シーズンも残留してくれる事を期待したいと思います。

今シーズンの評価は『良』としたいと思います


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22パブロ・マリ(26歳)

CB:バックアッパー

CBの強化

評価:不能

フラメンゴからローンという形で加入した22マリは
年末年始はブラジルではオフシーズンにあたる為に
試合に対応出来るだけのフィットネスレベルに戻るのに
2月の後半まで待たなければなりませんでした。

その上、新型コロナウイルスの影響で
シーズンが中断してしまった為に
加入してから実戦で起用されたのは
PL1試合とFA杯1試合に止まってしまい
残念ながらPLで通用するレベルなのかどうかは
現状としてはハッキリしていません。

この夏も新たなCBの獲得の噂が絶えない状況を考えますと
22マリの買取オプションは
新たなCBの獲得が失敗した時の保険なのかもしれませんが
どちらにせよこの半年間のプレーを観て
付帯していると言われる買取ポプションを
行使するべきかどうかを判断する目論みは
崩れてしまったと言えます。

実働した試合が少なかった事を考えますと
今シーズンの評価は『不能』としたいと思います。


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17セドリック・ソアレス(28歳)

右SB:バックアッパー

2ベジェリンのバックアッパー

評価:不能

サウサンプトンからローン移籍と言う形で加入した17ソアレスは
サウサンプトン時代に負った左膝の怪我の影響で
加入後もリハビリ生活が続き、
やっと復帰の目処が立った所で
新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断してしまった事で
残念ながらまだ一度もピッチに立つ事が出来ていません。

よって、現状としての評価は『不能』しかつける事が出来ません。



・・・つづく。


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2019/20シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2019/20シーズン〜〜補強を振り返って、その1〜〜

今シーズンの「移籍・補強」について振り返ってみたいと思います。

まず、おさらいから。


IN

〜〜夏期移籍〜〜

イトゥアーノから
 CF ガブリエウ・マルティネッリ(18歳)ブラジル 移籍金£600万(推定)

レアル・マドリーから
 攻撃的MF ダニ・セバージョス(23歳)スペイン代表 シーズンローン

サンテティエンヌから
 CB ウィリアム・サリバ(18歳)フランスU-20代表 移籍金£2700万(推定)

リールから
 右サイドアタッカー ニコラ・ペペ(24歳)コートジボワール代表 移籍金£7200万(推定)

セルティックから
 左SB キーラン・ティアニー(22歳)スコットランド代表 移籍金£2500万(推定)

チェルシーから
 CB ダヴィド・ルイス(32歳)元ブラジル代表 移籍金£800万(推定)


〜〜冬期移籍〜〜

リーズ・ユナイテッドから
 ストライカー エディ・エンケティア(20歳)イングランドU-21 ローンバック

フラメンゴから
 CB パブロ・マリ(26歳)スペイン 買取オプション付きローン £420万(推定)

サウサンプトンから
 右SB セドリック・ソアレス(28歳)シーズンローン £100万(推定)



OUT

〜〜夏期移籍〜〜

ユベントスへ
 CMF アーロン・ラムジー(28歳)ウェールズ代表 フリー

引退(チェルシースタッフ入り)
 GK ペトル・チェフ(37歳)元チェコ代表 引退

ワトフォードヘ
 ストライカー ダニー・ウェルベック(28歳)イングランド代表 フリー

アウクスブルクへ
 右SB ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)スイス代表 フリー

トゥベンテへ
 CB フリオ・プレゲスエロ(22歳)スペイン フリー

コルチェスター・ユナイテッドへ
 左SB コーエン・ブラモール(23歳)イングランド フリー

ノリッヂ・シティへ
  CMF チャーリー・ギルモア(20歳)スコットランドU-19 フリー 

ボーフムへ
 右SB ジョルディ・オセイ・トゥトゥ(20歳)イングランド シーズンローン

スウィンドン・タウンへ
 CB ダニエル・バラード(19歳)北アイルランド代表 シーズンローン

ナポリへ
 GK ダヴィド・オスピナ(30歳)コロンビア代表 £360万(推定)

ドンカスター・リーヴァーズへ
 CMF ベン・シーフ(21歳)イングランド シーズンローン

サンテティエンヌへ
 CB ウィリアム・サリバ(18歳)フランスU-20代表 シーズンローン

ハンブルガーSVへ
 右サイドアタッカー ザビエル・アマエチ(18歳)イングランド 移籍金£225万(推定)

ダービー・カウンティーへ
 CB クリスティアン・ビエリク(21歳)ポーランドU-21 移籍金£1000万(推定)

パルチザン・ベオグラードへ
 サイドアタッカー 浅野拓磨(24歳)日本代表 移籍金£100万(推定)

ボルドーへ
 CB ローラン・コシールニー(33歳)元フランス代表 移籍金£460万(推定)

ノッティンガム・フォレストへ
 右SB カール・ジェンキンソン(27歳)元イングランド代表 移籍金£200万(推定)

ブレントフォードへ
 左SB ドミニク・トンプソン(19歳)イングランド 移籍金£300万(推定)

リーズ・ユナイテッドへ
 CF エディー・エンケティア(20歳)イングランドU-21 シーズンローン

エヴァートンヘ
 サイドアタッカー アレックス・イウォビ(23歳)ナイジェリア代表 移籍金£3500万(推定)

レアル・ソシエダへ
 左SB ナチョ・モンレアル(33歳) 元スペイン代表 移籍金£300万(推定)

ベシクタシュへ
 CMF モハメド・エルネニー(27歳)エジプト代表 シーズンローン

ASローマへ
 攻撃的MF ヘンリク・ムヒタリアン(30歳)アルメニア代表 シーズンローン


〜〜冬期移籍〜〜

リンカーン・シティへ
 ストライカー タイリース・ジョン=ジュールス(18歳)イングランドU-19 シーズンローン

ハダースフィールドへ
 攻撃的MF エミール・スミス・ロウ(19歳)イングランドU-20 シーズンローン

1.FCニュルンベルクヘ
 CB コンスタンティノス・マヴロパノス(22歳)ギリシャ シーズンローン

ノーサンプトン・タウンへ
 CMF ジェームス・オラインカ(19歳)イングランド シーズンローン

ディナモ・ザグレブヘ
 CMF ロビー・バートン(20歳)ウェールズ 完全移籍


(年齢は移籍当時)


Arsenal 1.jpg

3シーズン連続CLの出場権を逃した事で
今シーズンの補強に費やす予算が限られていたと言うのは
誰もが知る所だと思いますが
戦力面から見て十分だったかどうかは別としても
限られた予算の中で行われた補強としては
予想以上に上手い補強が出来ていたと思います。

まず昨夏の段階で絶対的に補強が必要だと思われたポジションは
エメリ前監督が求めていたウイング、
ラムジーが移籍したCMF・攻撃的MF、
モンレアルが移籍した左SB、
そして元々脆弱だっただけではなく
コシールニーがボルドーに去ったCBだったと思います。

それらのポジションに対して
独力で仕掛けられるウイングにはリールから19ペペを獲得し、
CMF・攻撃的MFにはレアルから8セバージョスをローンで獲得し、
左SBにはセルティックから3ティアニーを獲得し、
CBにはチェルシーから23ルイスを獲得しました。
CBにはサンテティエンヌからサリバも獲得しましたが
契約の関係上、サリバは今シーズン一杯
サンテティエンヌにローンされる事が決まっていましたので
実際アーセナルに合流するのは来シーズンからになります。

更にその後も安定感を失ったままのDFラインのテコ入れとして
冬の移籍期間にはフラメンゴから22マリをローンで獲得し
一方で怪我から復帰してからも
中々パフォーマンスレベルが上がって来ない
2ベジェリンを憂慮して右SBに17ソアレスを
サウサンプトンからローンで獲得しました。

この様に限られた予算の中で必要なポジションに対して
それぞれ補強がなされた事に付いては
大いに評価して良いと思いますが
その一方で実際のパフォーマンスレベルで
合格点を挙げられるのはCBの23ルイスくらいであり、
冬の移籍期間で獲得した22マリと17ソアレスは
PLが中断した影響もありますが
殆ど稼働していない状況を考えますと
戦力面では十分な効果が挙げられていなかったと思います。
よって、予想外の活躍を観せてくれた
35マルティネッリを加味したとしても
全体的な評価は『30〜40点』程度だと思います。


・・・つづく。


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2019/20シーズンについて。 [Arsenal F.C.]

Arsenal 1.jpg今シーズンは長期政権後の難しさを
身に染みて感じさせられた
シーズンだったと言えると思います。

ボスが去ってから最初のシーズンだった昨シーズンは
なんとか上手く乗り切った様に観えましたが
大きな混乱に飲み込まれてしまった
今シーズンの状況を考えますと外から観ている程
内情は上手くいっていなかったのかもしれません。
結局エメリ前監督は
僅か1シーズン半程の短い期間で
アーセナルを去る事になってしまいました。

その上、その後のフロント陣の振る舞いが非常に悪く
誰の目から見ても限界が観えていたにも関わらず
エメリ監督の解任を先延ばしにしてしまった事で
チームの状況は更に悪化してしまい、
後任人事を決める事が出来ない間も
申し訳程度にメルテザッカーをサポートに付けるだけで
大したサポートもせずに
まさに丸裸状態でリュングベリに暫定的に指揮をさせる
愚行を犯してしまった事で
約6週間と言う長い期間を
今シーズンのアーセナルは失ってしまいました。

12月20日に正式にアルテタを新監督に迎えてからは
少しづつですがチームの状況は上向きになり
眼に見えるようにチームは活力を取り戻したと思います。

しかしシーズン終盤に向けてやっと追撃態勢に入った所で
新型コロナウイルスの影響で
フットボール界のみならず
全世界がストップする状況に陥ってしまい
先の観えないトンネルから
いつ抜け出す事が出来るかどうか分からない状況です。

長期政権後の混乱の渦に迷い込んでしまったシーズン前半、
アルテタ監督を迎えて復活を目指したシーズン後半、
そして新型コロナウイルスの猛威を受けて
先が観えなくなったシーズン終盤と来シーズン、
今後どの様な状況になるか全く分かりませんが
とりあえず今シーズンのアーセナルを
「選手補強」、「選手のパフォーマンス」等について
少しづつ私見的に振り返り始めたいと思います。


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PLも無期限延期へ [Arsenal F.C.]

PLも無期限延期へ。

Arsenal 1.jpg新型コロナウィルスの蔓延に伴い
中断されていたPLの
無期限の延期が発表されました。

現状を考えれば
5月上旬の再開は非現実的であり
今は全力でこの危機的状況に
対処する必要がある事を考えれば
賢明な判断だと思います。

巨額のお金が動くスポンサーの問題はありますが
ここは一蓮托生で利害を度外視して
いっその事、今シーズンの残りの試合は
来年の春先まで延期しても良いのかもしれません。


C'mon Arsenal !!






追伸、我々日本も日に日に状況は悪化していますが
まだまだ今は序の口であり
『本番』はこれからだと思います。

政府が「緊急事態宣言」を出さない事にヤキモキする部分もありますが
既に首都圏では危機的な状況に陥っているのは
誰の目からも明らかだと思います。

巷では政府に「緊急事態宣言」を出せと言う言葉が強くなっていますが
「緊急事態宣言」が出されなければ何も動かないと言うのは愚の骨頂であり
「緊急事態宣言」が出されなくとも
我々個人個人はこの様な危機的状況を十分に理解して
一体になって行動する必要があると思います。

誰かがしてくれるのを待つのではなく
まず自分が動く事で全てを救いましょう!!

皆様、お互い体に気を付けて
この危機的な状況を乗り切りましょう!!



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