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2019/20シーズンに向けて〜〜補強のポイント〜〜 [Arsenal F.C.]

2019/20シーズンに向けて:補強のポイント

Arsenal 1.jpg来シーズンに向けての補強を考えるにあたり
まだ色々な不確定な要素が存在していると思います。

まず、現役引退を表明した1チェフと
契約満了に伴い8ラムジーと23ウェルベックの
退団が既に発表されていますが
それに加えて18モンレアル、25ジェンキンソン、
12リヒトシュタイナー等の選手も
この夏に契約満了を迎えると言われており、
契約更新の動きがなければ
最大で合わせて6人の選手が
この夏に退団する可能性があります。

それに加えて、この夏の補強資金を稼ぐ為に
10エジル、7ムヒタリアン、20ムスタフィ、4エルネニーの
売却の噂も絶えません。

これらの選手の去就次第では
補強のポイントは大きく変わる可能性がありますが
現時点での各々のポジションの補強について
個人的に妄想を膨らませてみたいと思います。


〜〜GK〜〜

昨夏に19レノを獲得し
1チェフからの世代交代に成功したGKのポジションで
仮に補強が必要になるというのならば
それは引退を決めた1チェフに代わる
第2GKに対してになります。

現在のアーセナルには
ナポリにローンに出ていたオスピナが
一応在籍していますが
基本的にはアーセナルに戻ってくる意思はないと言われており
補強資金を得る為にそのまま売却する可能性が高いと思われます。
一方で冬からレディングへローン移籍している
26マルティネスはそのレディングで
正GKとして起用され続けており
今までのローン移籍以上に経験を積んでいるようです。

実際26マルティネスに足りない所は
その実戦での経験であり
その経験値を上げる事さえ出来れば
十分に戦力と考えて良いレベルのGKだと個人的には考えています。

よってこの夏にGKの補強に動くのは
この夏の補強予算的にも考えにくく
正GK19レノ、第2GK26マルティネスの体制で
十分だと考えます。


〜〜CB〜〜

個人的にはCBは補強に動く必要があると思っています。

現在のスカッドには6コシールニー、5ソクラティス、
20ムスタフィ、16ホールディングの4人に加えて
3バックの時にこのポジションで起用される
18モンレアルを含めた5人で
CBを主に担っていました。

しかし2020年夏に契約が満了する6コシールニーは
それに合わせてアーセナルを退団する可能性を示唆しており、
予定通りならば来シーズンは最後のシーズンになると思われます。
そして5ソクラティスにしてもこの6月には31歳になりますので
CBのポジションは早ければ2020年夏には
世代交代の必要性が出てきます。

その一方でこの2人に次ぐ存在にならなければならない
20ムスタフィのパフォーマンスが
一向に改善されておらず
反対に不安定な部分が多くなってきている為に
次代を任せるだけの信頼が得られていないだけではなく
この夏に補強資金を得る為に
売却される可能性が示唆されています。

反対に今シーズン成長を観せた16ホールディングは
怪我をせずにシーズン前半に観せていた様なパフォーマンスを
シーズン通して持続出来ていたら
20ムスタフィを飛び越して
次代を任せる存在になっていたかもしれませんでした。
しかし現状としては左膝関節前十字靭帯断裂の手術後であり
経過が良好とは言え、
来シーズンの前半は慣らし運転になると思われますので
今後、どの時期にどの位のレベルで復帰出来るかは
来シーズン前半のプレーを観てから判断する
という事になると思います。

それ以外には27マヴロパノスと
フラムへローン移籍に出ている21チェンバースがいますが
怪我の影響があったとは言え
その後も僅かの出場機会しか与えられていない
27マヴロパノスに付いては
エメリ監督はどこまで戦力として計算しているかは疑わしく
その上来シーズンはU-21の枠組みからも外れますので
売却する事はなくても
経験を積む為にローン移籍に出る可能性は十分に考えられます。

一方の21チェンバースはローン先のフラムで
定期的な出場機会が得られていましたので
復帰後は戦力として計算出来る様に感じます。
特にそのフラムでは多くの試合でDMFで起用されていた様に
現在のスカッドに欠けている
DMFのバックアッパーとしての役割も担えますので
CBの主軸になるかどうかは別としても
そのユーティリティ性はチームの力になると思われます。

この様な状況を考慮しますと
16ホールディングが完全に復活したとしても
20ムスタフィに代わる主軸となるCBが
早かれ遅かれ必要であり
シーズン終盤の守備組織の崩壊を考えますと
世代交代が必要な2020年夏ではなく
この夏に動かなければならない様に感じます。


〜〜右SB〜〜

2ベジェリンが左膝関節前十字靭帯損傷を負い
来シーズン前半の欠場が考えられる状況と共に
この夏で契約満了を迎える12リヒトシュタイナーと
25ジェンキンソンの退団が現実的な状況を考えますと
多かれ少なかれ補強の必要性があるポジションだと思います。

勿論、ここ最近の15ナイルズのパフォーマンスは
日に日に向上しており
大分安定感も増しているのも事実ですので
2ベジェリンが復帰してくるまでは
この15ナイルズに任せるという考えも
間違っていないと思いますが
その一方で今シーズンの15ナイルズの使われ方を見ますと
右SBと言うよりも3バック使用時に
右WBとして起用される事が多く
今シーズン同様に3バックと4バックを併用するのならば
15ナイルズが右SBにも対応出来るかどうかが
非常に重要になってくると思います。

そういう意味では優先順位は高くはありませんが
予算的に可能ならば本職の右SBの補強に動く事も
ある程度考える必要があるポジションだと思います。

勿論、新たな右SBの選手を獲得すると
2ベジェリンが復帰した時には
戦力的にダブつく事になってしまいますが
実際その2ベジェリンは
シーズン前半は欠場する可能性が高く
元々スピードを売りにしている選手ですので
前十字靭帯の手術後にすぐに元のレベルにまで戻れる保証はなく
実際復帰してからも1年位経たないと
元のレベルに戻れない様な選手も多い事から
戦力的なダブつきは目を瞑っても良いと思います。

とは言え、この夏は他のポジションの方が
補強の優先順位が高くなる可能性がありますので
あくまでも右SBの補強は余裕があれば
と言うレベルに留まる様に感じます。


〜〜左SB〜〜

左SBに関してはこの夏で契約が満了する
18モンレアルの去就に大きく影響されると思われますが
補強に動く必要性がある様に感じます。

今シーズンの18モンレアルは
スピードに対する衰えが顕著になってきており
特に攻守の切り替えが早く
尋常ではないテンポで試合が進む事がある
PLの左SBとしてはそろそろ難しくなり始めている様に感じます。
しかし、危機察知能力や周囲をフォローする
気の利いたプレーが出来る所はまだまだ健在で
今シーズンも3バックの左CBとしては
貴重な戦力になっていましたので
その点を考慮して契約延長に踏み切る可能性もあると思いますが
その一方で左SBとして十分ではないと判断されれば
このまま契約満了でクラブを離れる可能性もあると思います。

一方の31コラシナツに関しては
アーセナルの左サイドからの攻撃において
非常に重要な役割を担っている様に
今シーズンは大きな成長を観せており
来シーズンも主力選手の一人と考えていると思いますが
その一方で守備面に関しては未だに不安な面を観せる事があり
3バックと4バックを併用するエメリ監督のスタイルにおいて
左WBとして起用するのならば問題ないと思いますが
左SBとして起用した時にはやや不安が残ります。

本来は31コラシナツの守備面での不安を
18モンレアルが補う形がベストでしたが
前記の様に18モンレアルも十分ではなくなっている事を考えますと
このままの布陣で来シーズンに挑んでも
潜在的に左サイドには守備面に不安が残る事になると思います。

18モンレアルが契約満了をもって退団する事になれば
当然左SBの補強は必須ですが
仮に18モンレアルが残留したとしても
左サイドの守備面に関する不安は除外されず、
そしてこの夏に補強に動かなくても
1年後には補強の必要性が出てくる事を考えれば
18モンレアルの去就に関わらず
補強に動くのもアリだと個人的には思います。


〜〜CMF・DMF〜〜

今シーズンのこのポジションは
昨夏に11トレイラと29グエンドゥージが加わった事で
大分バランスの良い布陣になったと思います。

長い間不在だったDMFの穴を
11トレイラは十分に埋め、
19歳ながら瞬く間にフィットした29グエンドゥージは
アーセナルの未来を背負って立つ一人になるだけの
ポテンシャルを最初のシーズンから我々に観せてくれました。

そしてやっとPLとアーセナルのスタイルにフィットして
持てる力を発揮し始めた34ジャカを合わせた3人が
来シーズンもこのポジションの主軸となると思いますが
その一方でこの3人をバックアップしていた4エルネニーは
出場機会が限られている事もあり
補強資金を得る為にこの夏に売却される噂があり、
ユベントスへの移籍が決まっている8ラムジーと共に
この夏にアーセナルを離れる事になれば
頭数的に足りなくなる為に
補強の優先順位が高いポジションになると思います。

実際、エメリ監督は中盤の構成を2ボランチと
アンカー+2インサイドハーフの3センターの
2つの組み合わせを併用していますので
実際この3人だけでシーズン通して乗り切るのは
現実的に難しいと思われます。
仮にリザーブから59ウィロックを昇格させたり
15ナイルズをこのポジションに戻す事で
バックアップさせる事も考えられますが
それでも手薄感は否めません。

よってこのポジションには少なくとも
1人は補強する必要があると考えられ
その1人が11トレイラと役割を分担する
守備的な選手を補強するのか
それとも今シーズン終盤の8ラムジーの様な
攻撃的な選手を補強するのかが注目されます。

個人的には34ジャカが成長した事もあり
2ボランチの場合では11トレイラ&34ジャカでも
11トレイラ&29グエンドゥージでも
34ジャカ&29グエンドゥージでも
ある程度の強度が計算できる様になったと共に
今シーズンフラムヘローンに出ていた21チェンバースが
そのフラムでは多くの試合でDMFの位置で起用されていましたので
その21チェンバースをCBとしてだけではなく
11トレイラが欠場した時には
DMFのバックアッパーとしても起用すれば
中盤の守備的な強度を保つ事は可能だと思われます。

その一方で3センターの時には
アンカーは34ジャカもしくは11トレイラに任せる事が出来ますが
一方でインサイドハーフに関しては
34ジャカでは基本的な機動力が足りておらず、
11トイレラでは少し攻撃力が足りていないと言う
問題点が浮上します。
資質的には29グエンドゥージが
最もインサイドハーフに適していると思いますが
その一方でまだ絶対的な経験値が足りていない為に
役割が多岐に及ぶインサイドハーフに
完全にフィットするのはもう少し時間が必要かもしれません。

それらを考えますと11トレイラをカバーするDMFよりも
インサイドハーフで存在感を示す事が出来る様な
攻撃的なCMFの方が必要性は高く
その様なタイプの選手を獲得出来れば
このポジションは更に充実すると個人的には思います。


〜〜トップ下・サイドアタッカー〜〜

今シーズンのエメリ監督は
4−2−3−1、4−3−3、4−4−2
3−4−2−1、3−4−1−2、3−5−2
と色々なシステムを使っていましたが
それらのシステムでの2列目のポジションは
10エジル、7ムヒタリアン、17イウォビ、8ラムジーの4人に加え
14オーバメヤンと23ウェルベックを
サイドのポジションでも起用する事で賄ってきました。

しかし現在のスカッドには
個の力でサイドから仕掛けて状況を打開する様な
ウイングタイプの選手が欠けており
特にサイドに起点を置いて
サイドから仕掛けて崩すスタイルの構築を目指す
エメリ監督のスタイルをよりグレードアップさせる意味でも
サイドから仕掛る事が出来る
ウイングタイプの選手は必要な選手だと思います。

この冬もウイングタイプの選手の獲得を希望していましたが
結局バルセロナから22スアレスをローン移籍するに留まり
その22スアレスは残念ながら全く適応する事が出来ずに
そのまま返却され事になりました。

一方でそれまではコンビネーションを駆使して
サイドから仕掛るプレーを得意としていた17イウォビが
最近の試合では自ら仕掛けるプレーを
盛んに観せている事からも
ウイングタイプの選手を
エメリ監督は欲している事が想像出来ます。

それと共にまことしやかに語られているのが
この夏の補強資金を増やす為に
10エジルもしくは7ムヒタリアンの売却の噂です。

噂が本当ならばこの夏の補強資金は£4500万程度しかなく
仮にCL出場権を獲得したとしても
その額は£6500万程度にしか増えないと言われており
その補強資金を増やす為に
それなりの収入が期待出来る選手の売却が
この夏に行われると言われています。

その中でも共に30歳代の大台に乗り、
週給も£35万、£12万と高額な
10エジルと7ムヒタリアンが
その放出候補に挙がっていると言われており
このどちらかの選手がこの夏に
アーセナルを離れる可能性が高いかもしれません。

そう言う意味ではウイングタイプの選手と共に
10エジルや7ムヒタリアンが退団した時にその代わりになる
攻撃的MFも補強の必要性が出てくるかもしれません。

勿論、若い世代に目を向ければ
ウイングタイプの選手という意味では
現在ホッヘンハイムにローンに出ている
48ネルソンがいますし
攻撃的MFタイプという意味では
冬からRBライプツィヒにローンに出ている
55スミス・ロウがいます。
アーセナルの将来を担う事が期待されている
この2人のタレントの可能性に賭けるという事も
個人的には思アリだといますが
それでもチーム力を上げる為には
攻撃の軸となるタレントの補強が
最低でも1人は必要だと思われます。


〜〜CF〜〜

このポジションは14オーバメヤンと9ラカゼットと言う
2人のワールドクラスのストライカーを擁していますので
基本的には補強の必要性は少ないと思いますが
問題はこの2人をバックアップする23ウェルベックが
この夏で切れる契約を延長する事なく
退団が決まった点です。

それによりこの2人のバックアップを
誰に任せるのかと言う問題が発生してしまい
その役割をリザーブの49エンケティアの
成長に期待して任せるのか?
それとも新たな選手を獲得するのか?
注目されます。

現実的にもこの6月に18歳になる
ブラジル人のガブリエウ・マルティネッリの獲得の噂がある様に
外部から補強する可能性が高いのかもしれませんが
それでも名の通った選手を獲得する可能性は低いと思います。

それに今シーズンのアーセナルは
2トップと1トップを併用していますので
14オーバメヤンと9ラカゼットのどちらかが故障しても
1トップのシステムを組む事で問題を回避する事も出来ますので
最悪最低限度のバックアッパーでも
十分にシーズン通して戦えるかもしれませんので
このまま49エンケティアにバックアッパーを任せても
良いのかもしれません。

よって補強に動いたとしても
噂に上がっているマルティネッリの様な
次代に繋がる様なストライカーの獲得程度に
なるかもしれません。


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この夏は幾つかの補強ポイントがありますが
その優先順位を決めるとなりますと

1、個の力で状況を打開出来るウイング

2、20ムスタフィに代わる新たなCBの主軸候補

3、退団した8ラムジーに代わる攻撃的なキャラクターのCMF

4、左SB

5、右SB

6、ストライカーのバックアッパー(マルティネッリ決定?)

と個人的には考えます。

勿論、来夏の補強予算が£4500万と言われており
仮にCL出場権を獲得しても£6500万程度しかないとなりますと
この全部のポジションに対して補強する事は不可能であり
1、2、3の辺りまで補強出来れば上々だと思われます。

しかし、昨今の移籍市場に於いて
ビッグクラブのレギュラークラスの選手を獲得する為には
最低でも£4000万〜5000万の予算が必要であり
当然ですがこの夏の予算では
このクラスの選手を獲得する事はほぼ不可能です。
そしてその補強予算を増やす為に
既存の選手を売却したとしても
4エルネニーならば£500万程度、
20ムスタフィや7ムヒタリアンならば£2000万程度だと思いますし
一番市場価値が高いと思われる10エジルにしても
高額年俸の問題がありますので
獲得を希望するクラブが出てくるかどうかが
分からない状況ですので
それほど高額の移籍金は望めないと思われます。

よって、選手の売却益を利用したとしても
ワールドクラスは勿論の事、
£4000万レベルのビッグクラブのレギュラークラスの補強は
この夏は難しいと思われ
獲得出来たとしても中堅クラブのレギュラークラスの
£2000万クラスの選手がターゲットの中心になると思います。

その様なクラスの選手の中で
チーム力を向上させる事が出来るタレントを
見付ける事が出来るのかどうかが問題であり
その様なタレントが実際に存在するのかどうかを
次回から考えたいと思います。


・・・つづく。



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