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冬の移籍期間に向けて2015/16、その2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2015/16、その2

Arsenal 1.jpg次は現有勢力の状況を私見的に評価し
今後補強に必要になる可能性のあるポジションを
考えてみたいと思います。

〜〜GK〜〜

ワールドクラスの33チェフを迎えた事で
このポジションは1レベル上がったと思われます。
第2GKにも13オスピナが控えていますので
唯一心配な所は
第3GKがリザーブの49マーシーと言う事だけです。

怪我人の連鎖で33チェフ&13オスピナが
揃って離脱する様な事がない訳ではありませんが
ローンに出ている1シュチェスニーと26マルティネスも
控えている現状を考えますと
この時期に第3GKを獲得する可能性と必要性は
無いと考えるのが普通だと思いますので
潜在的に隠れている第3GKの問題に関しては目を瞑ると思います。


〜〜DF〜〜

昨冬に5ガブリエウを獲得した事で
先発を任せる事が出来るCBを3人揃え
そのバックアッパーに21チェンバースが控えている
CBの布陣は一時期よりは大分改善されたと思います。

その一方で全く問題のない布陣を揃えているかと問われれば
まだ十分な布陣ではないとも思います。
今やPLを代表するCBに成長した6コシールニーは
今後数シーズンはこの高いレベルでのプレーが期待できますが
その相棒である4メルテザッカーは
最近は不用意なミスが目立ち始めており
年齢的な衰えも含めて世代交代の時期に来ている様に感じます。
昨冬獲得した5ガブリエウは加入して始めの頃こそは
PLの激しさに戸惑う場面もありましたが
現在では十分に適応し始めていると思います。
細かな部分で対応を誤る所や、
若干落ち着きを失いバタつく場面が見られますが
スピード、俊敏性、球際の強さ共に優れ
熱くなりすぎる所がありますがそのハートの強さも好感が持てます。
そういう点を考えますと個人的には
そろそろ6コシールニー&4メルテザッカーのコンビから
6コシールニー&5ガブリエウのコンビに移行しても良い様に感じますが
現状ではまだ6コシールニー&4メルテザッカーのコンビが重用されています。

SBに関しては両サイド共に
信頼のおける実力者の2人体制を築いていますので
現状のままならば問題はありませんが
来夏のユーロへ出場する為に
出場機会が乏しい2ドゥビュシーが
この冬の移籍を志願したというニュースが出ており
その状況によっては補強対象になる可能性が出てきました。

よってこの冬にDFラインの選手の補強は
2ドゥビュシーの去就次第になると思われます。
年齢的を考えますと来夏のユーロは
2ドゥビュシーにとって最後のビッグトーナメントになる可能性があり
しかもフランスで開催されますので
是が非にもメンバーに入りたいと言う気持ちは十分に理解できます。
その気持ちを汲んでこの冬に放出する事になれば
その後釜候補は契約上ローンバックが可能ならば
ウエスト・ハムに出ている25ジェンキンソンになると思われます。
契約上ローンバックが出来ない時にも
レベル的にはやや疑問符が付くかもしれませんが
21チェンバースがバックアップに回る事で
ある程度対応する事は可能だと思われますので
来夏に25ジェンキンソンを戻す事を前提に考えているならば
この冬に新たな右SBを獲得に動く可能性は
あまり考えられないと思います。

一方のCBに関しては
仮に補強に動く事になったとしても
ビッグネームの獲得を目指して来夏になると思われます。
衰えが見え始めた4メルテザッカーに代わる
新たなCBのレギュラー候補か
もしくは5ガブリエウとポジションを争える実力者を来夏獲得して
本格的な世代交代を始める時期に来たと考えます。


〜〜MF〜〜

大きな問題を抱えてしまったのはCMF&DMFの3列目です。
司令塔の19カソルラとDMFの34コクランのレギュラーコンビを
8アルテタと20フラミニがこの二人をバックアップする
布陣で今シーズンは挑む事になりましたが
今回19カソルラと34コクランが
膝の靱帯損傷で3ヶ月以上離脱する事になり、
更にバックアップする8アルテタも怪我を繰り返している為に
このポジションで起用できる選手は20フラミニと
今シーズンは多くの試合で右サイドで起用されている
16ラムジーしか残っていない状況に陥ってしまいました。

34コクランの代役として期待される20フラミニに関しては
コンディションさえ整っていれば
ある程度計算できる働きが期待できると思いますが
問題は連戦で起用し続けると
怪我のリスクが日に日に高まる所にあると思います。
特にPLはこれから迎える年末年始には
殺人的なスケジュールが組まれていますので
その期間を20フラミニ一人で乗り切る事を期待するのは
現実的ではないと思われます。
よってこの冬の移籍期間でDMFの補強は
絶対に行わなければならない最重要の事案であり
その成否によって今シーズンの後半の結果が決まるといっても
過言ではないと思われます。

一方、19カソルラの代役として期待される一番手は16ラムジーです。
Box to Boxタイプの16ラムジーが
最も輝くポジションはCMFというのは間違いないと思われますが
その一方で攻撃を組み立てる司令塔としては
現時点では19カソルラに比べますと物足りなさはあると思います。
そこで個人的に期待しているのが
年末復帰予定の10ジャックです。
チーム全体のリスク管理の問題や
怪我の多さ等を考えますと
個人的には10ジャックは2列目の方が良い様に感じていますが
本来の10ジャックのポジションはゲームメイクする司令塔であり
このチャンスに司令塔としてCMFのポジションで結果を出す事が出来れば
場合によってそのまま世代交代に突入する可能性もあるかもしれませんので
復帰後の10ジャックには大いに期待しています。
よってこの冬は若くて有能な司令塔タイプの選手が市場に出れば
獲得の可能性は残されている様に感じますが
それ以外は16ラムジーと10ジャックに期待して
補強に動く可能性は少ない様に感じます。

2列目も怪我人が続出しています。
今シーズンは右から16ラムジー、11エジル、17アレクシスを基本として
そのバックアップを10 ジャック、15チェンバレン、23ウェルベック、
7ロシツキ、28キャンベルが務める布陣だったと思いますが
10ジャック、23ウェルベック、7ロシツキは開幕から欠場が続き
11エジルと共に大黒柱の一角である
17アレクシスも怪我で欠場してしまい
選手層的には大分苦しくなっていました。
しかし、16ラムジーや今後復帰予定10ジャックが
CMFで起用しなければならないとは言え
この間にチャンスが与えられた28キャンベルが
徐々にフィットして戦力として目処が立ち、
14ウォルコットもサイドで起用できますので
17アレクシスが復帰するまでの間は厳しい状況ですが
その後は再び充実してくると思われます。
よって、巷では、サイドの選手の補強話が盛んに出ていますが
個人的にはこの冬にサイドの選手の補強に動く可能性は低いと考えます。
仮に補強に動くとしてもそれは来夏で
しかも17アレクシスが他のクラブに引き抜かれる様な事態が起こらない限り事は
小規模の補強に留まる様に感じます。


〜〜FW〜〜

今シーズンは12ジルーと14ウォルコットを
併用する形でシーズンが始まりました。

昨シーズン終盤からCFでの起用が増えた14ウォルコットは
開幕からCFのファーストチョイスとして存在感を強めてきました。

一方の12ジルーは開幕当初は
14ウォルコットに先発を譲る事が多かったのですが
その限られた出場時間でも結果を積み重ね
14ウォルコットが怪我で離脱してからは
一人でCFを担い続けて結果も出しています。

スピードがある14ウォルコットは
引いて守り縦に速い攻撃が必要な展開の試合に適し
ポストプレーに長けている12ジルーは
ポゼッション率の高い展開の試合に適しており
スタイルの異なる両者の補完性の面でも優れていると思います。

そこに本来ならばバックアッパーとして23ウェルベックがいますが
その23ウェルベックは昨シーズン終盤から膝の怪我で離脱し
未だに復帰時期がはっきりしていない為に
選手層についてはやや不安がありますが
緊急時には17アレクシスや28キャンベルも起用可能という事を考えれば
この冬に新たなCFを迎える可能性は少ないと思われます。

CFの補強を検討するならばシーズン途中の冬の移籍期間ではなく
チーム力を再検討した後に
夏の移籍期間になってから
ビッグネームを狙って欲しいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この冬の移籍期間での最重要補強ポジションは

1、DMF

この1点に尽きると思います。

司令塔タイプのCMFも獲得できれば
それに越した事はないかもしれませんが
優先順位としてはDMFの方が遥かに高いと思います。

司令塔タイプのCMF以外にも
CBやストライカー等は
現在のチームを更に強化する為には
補強が必要なポジションなのかもしれませんが
これらのポジションの補強を本格的に考えるのは
来夏になってからでも十分の様に感じます。

その一方で最近気になるニュースがあります。
「18歳未満の選手の国際移籍に関する規定違反」の嫌疑が
アーセナルにも掛けられていると言う情報があります。
その嫌疑が本当であり今後バルセロナと同様に
補強禁止処分が下される可能性が高くなった場合は
この冬の補強戦略も大きく変わるのは間違いないと思います。

もしも本当に補強禁止処分が下される様な事が起きてしまったら
その処分が下される前に幾つかのポジションの選手の獲得に
動く必要性が出てくるかもしれません。
そうなると、この冬の移籍期間でも
来夏に先立って選手の獲得に動く必要性が出てくる可能性があり
CB、ストライカー、司令塔がそのターゲットになると思われます。


C'mon Arsenal !!


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コメント 6

サンティ

コメント失礼します。
今回の移籍市場はやはり補強するとしたらDMFですかね。右SBはドゥビュシーに移籍の噂がありますが、チェンバース、フラミニ、ガブリエルあたりでバックアップできると思います。
DMFはフラミニはまだしも、アルテタが怪我多いのが悩みですね。DMFを獲得するとコクランが復帰した時に獲得した選手とコクランをどちらにレギュラーにするかという問題がありますが、優勝を狙うにはそれくらいが必要かもしれないですね。あと、カソルラ4月まで戻ってこられないかもしれないですが、ユーロに選ばれてほしいです。
今シーズンは優勝にかなり近いので、怪我人が多い状況を乗り越えてほしいですね。
by サンティ (2015-12-18 19:56) 

silentlucidity

サンティさん、こんばんは。

ドゥビュシーの移籍の問題はありますが、DMFは獲って欲しいですよね!!

元々は来夏で契約が切れるアルテタとフラミニはそのまま退団する方向だった様なので(フラミニはこの間に大きな仕事をしたらまだ分かりませんが、、、)、少なくても来夏には必ず補強する予定になっていたと思います。 
それを半年早めてこの冬に獲得してしまうと考えれば、実力者の獲得も十分にありだと思いますので、本気で獲得に動いて欲しいと思います!!

個人的にはこのポジションの補強の成否が優勝出来るかどうかに直結していると思っていますので絶対に補強して欲しいです!!


では、また。


by silentlucidity (2015-12-19 01:07) 

aida

コメント失礼します

いよいよ冬市場ですがどうなるか見えませんねー
GKはマルティネスは怪我ありましたがポジションをつかみかけましたし、シュチェはローマで奮闘中、そしてチェフが向こう3年はプレミアNo1を争えるんじゃないか?というパフォーマンスを見せていますからね。補強はしにくいでしょう。来夏オスピナ整理で片方ローンバックも規定路線なようにも感じますし。。とりあえずは若手GKを獲得したりして年齢バランス整えるのが良さそうですよね。

中盤は補強必要ですよねー。相変わらずラムジーが中盤センターで楽しんでるのはいいですし、フラミニもなんとかこなしてる(怪我なし、カードなしには驚いてます。特にカードコレクターのフラミニがこのまま出場停止なくコクラン復帰まで持ちそうなのが本当に驚き)
チャンバースはどうなんでしょうか??他のチームに目をうつすと、ドルトムントではギュンターが右サイドにコンバート後に活躍したり、お隣ではダイアーが右サイドで少し出番があったあと、中盤に移り活躍したり、若手有望センターバックの育成は難しいと同時に色々な可能性を秘めてるもんだなと思いますが、チャンバースは果たして。。 ドビュッシーの移籍云々があったり他の若手をローンにだしてる関係上チャンバースがローンで経験つめないのも厳しいような。まあチャンバースはまだ時間かか理想ですよね。

補強候補はここ2年ぐらいほぼ固定の名前しか見ませんから誰か欲しいですよね。いい加減に。 冬ってこと考えるとやはりポルトガルが金次第で行けそうですが、、彼のプレー自体少しヤヤトゥーレ的な感じがして、果たしてカソルラ、ラムジーと組める守備力なのか、コクランと組める攻撃力なのか?と言われるとなんとも言い難いのが。

最近出る噂だとロシアのココリンですかね?
チェンバレンがイマイチすぎる、ウェルベックはそこまで信用できない、試したい若手はいる、って状況からすると年齢的にも戦力的にも補強としては良さそうですが、、チェンバレンが活躍してくれたら要らない補強ポイントなのが残念です。

レジェス、アルシャビンような1枚大金補強がありそうな感じもしますが、同時にモンレアルみたいな選手を是非探してほしい冬市場楽しみにしてます


長文失礼しました
by aida (2015-12-19 11:50) 

roger

更新お疲れ様です。

それなりに具体的な噂もいくつかあり、少なからず動いていることは間違いないとは思います。
個人的には、フラミニがいてコクランのいずれ復帰してビエリクも控えているボランチよりも、アルテタとロシツキーが計算できなくて30歳を越えたカソルラが大怪我をしてウィルシャーも怪我がちという状況を鑑みると、司令塔のポジションの方が必要なのかなという気がしています。

あまり噂に上がっていませんが、長短のパスを操れ守備力もありCBにも対応できるクリホヴィアクが全ての需要を賄ってくれる最優良人材なのですが。
本人からはあまり移籍に向けて積極的なコメントは聞かれませんが、CLで決勝トーナメント進出を逃したセビージャが現金を求めるようなら、交渉の位置はあるでしょうか。

ポルトガルからはカルヴァーリョよりもルベン・ネベスの方が噂になっていますね。
ネックはフィジカル的に未完成な18歳の若者がプレミアの激しい当たりに耐えられるかということ、そして代理人です。
ヴェンゲルとメンデスほど哲学的に一緒に仕事ができなさそうな組み合わせもない気もしますが、カルヴァーリョにも具体的な金額の提示をしていたり、今もポルトにスカウトを派遣していたりと、ボスもこれと見込んだ才能であれば獲得する意思はあるのかもしれません。

カソルラとコクランの離脱期間を考えると、移籍市場の開幕と同時に契約をまとめるくらいのスピード感が求められます。
3列目に1人実力者を迎えるだけで我々ファンも安心して応援できますし、何よりプレミア制覇に向けて万全の体制が整うので、過密日程で大変ですがボスとフロントには頑張ってもらいたいところです。
by roger (2015-12-19 22:15) 

silentlucidity

aidaさん、こんばんは。

本当にそろそろ獲って欲しいですよね。
確かに前への推進力が強いカルバーリョはスタイル的にはヤヤ・トゥーレっぽい感じがしますね。 
専守と言う感じではありませんが、CBでもプレーしていますのでその辺は上手くやってくれると信じて(笑)。

ココリンはどうでしょうかね?
スピードがあって脚元も柔らかいココリンはスタイル的にはボス好みに感じますが(私も好きです)、キャンベルがフィットし初めていますので、こういう時のボスは出場機会を奪うような選手補強はあまりしないかなぁ〜と。
もしもこの冬に獲る時はやっぱりウェルベックが残りのシーズンもダメな時ですかね。

とにかくこの冬は様子を見る事なく獲得する事を前提として積極的に動いて欲しいですね!!


では、また。


by silentlucidity (2015-12-19 22:25) 

silentlucidity

rogerさん、こんばんは。

私もルベン・ネベスは気にいっています。
司令塔としてもアンカーとしても振る舞えて、何よりも18歳には思えない落ち着きと成熟さがありますよね。
すぐに主力になれなくてもカソルラの後継者としては理想に近いタレントになる様に感じますよね。

確かクリホヴィアクは最近契約更新したと思いますのでトーンダウンしているのはそのためでしょうかね? しかし、仰る通りクリホヴィアクもアーセナルが求めているタイプの選手ですよね。

とにかく獲得する事を前提として動いてくれる事を期待しましょう!!


では、また。


by silentlucidity (2015-12-20 00:29) 

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