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PL30:ARSENAL vs Manchester United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Manchester United
2019年3月10日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (12)34Xhaka(←9Lacazette)
 (69)14Aubameyang(pk)
 

19Leno

5Sokratis 6Koscielny 18Monreal

15Maitland-Niles 8Ramsey 34Xhaka  31Kolasinac 

10Özil

 9Lacazette  14Aubameyang


(76)10Özil>>>17Iwobi
(80)14Aubameyang>>>22Suarez
(85)9Lacazette>>>49Nketiah


Substitutes
 1Czech
 20Mustafi
 4Elneny
 29Guendouzi
 

Arsenal 1.jpg完勝!!

非常に重要だったこのユナイテッド戦に勝利し
来シーズンのCL出場権に向けて
一歩前進する事に成功しました。

先発はGKには19レノが入り
DFラインは5ソクラティス、6コシールニー、
18モンレアルの3バックを採用してきました。
中盤は右WBには15ナイルズ、
左WBには31コラシナツが入り
この日のCMFには8ラムジーが
34ジャカと共に起用されました。
そして前線はトップ下に10エジルが入り
9ラカゼットと14オーバメヤンが2トップを組む
3−4−1−2を組んできました。

試合はしっかりと集中し
テンション高目の状態で入ったアーセナルが
開始早々にチャンスを掴みました。

1分過ぎ、10エジルからの縦パスを受けた14オーバメヤンが
ダイレクトで左サイドの31コラシナツに繋ぎ
そこからゴール前の9ラカゼットに向けて
鋭いクロスが送られました。
そのクロスは残念ながら9ラカゼットには合いませんでしたが
9ラカゼットはリンデロフやルーク・ショーよりも
早く反応出来ていただけに
更にあと一歩前に出る事が出来ていたら
開始早々にゴールを奪えていたかもしれませんでした。

一方で本当の意味で最初にゴールに迫ったのは
ユナイテッドの方でした。

8分過ぎ、ポグバとのワンツーで右サイドを侵入してきた
ルーク・ショーが入れたクロスを
ゴール前に侵入してきたルカクに
ダイレクトで合わされてしまいました。
幸いそのシュートはバーを叩いて救われ、
そのこぼれ球をポグバが折り返したボールに対して
フレッジが飛び込んできましたがそれも合わせられずに
救われました。
しかしそこで34ジャカがもたついている間に
ラッシュフォードに奪われたボールを
ダロットにミドルシュートを撃たれてしまいましたが
それも18モンレアルがブロックしてゴールを死守。
そして最後は左サイドから入れられたヤングのクロスを
ファーサイドでポグバにヘッドで合わされてしまいましたが
対応した15ナイルズがしっかりと体を入れていた事で
ポグバは当てるのが精一杯で
そのヘッドも19レノが処理し
ユナイテッドの波状攻撃からしっかりとゴールを守りきりました。

このピンチを凌いだアーセナルが
マジカルなゴールで先制に成功しました。

12分、9ラカゼットから戻されたボールを受けた
34ジャカがゴールまで約30mの距離から左脚を振り抜きました。
その左脚から放たれたシュートは
誰かに当たってディフレクトした様に
途中で急激に左に曲がって行って
ゴールに突き刺さり先制ゴール!!

誰かの死角になっていた訳でもないのに関わらず
名手デ・ヘアが完全に逆を突かれてしまった様に
沈みながら急激に左に曲がって行った
予測不能の軌道でゴールに突き刺さった
この34ジャカのブレ球のシュートは
まさにマジカルと言うに相応しいシュートだったと思います。

その後も両チーム共に休む事なく
ゴールを目指し続ける
ハイテンションの展開が続きました。

18分過ぎ、右サイドでタメを作った
ポグバからのパスを受けたフレッジに
ミドルシュートを撃たれてしまいました。
それほどシュートスピードはありませんでしたが
絶妙なコースを狙った良いミドルシュートでしたが
これもポストに救われてゴールは守られました。

21分過ぎ、10エジルから送られたパスを
右サイドに上がってきた15ナイルズが
ダイレクトで折り返しました。
その折り返しに対して
走り込んできた8ラムジーが合わせましたが
その折り返しが若干8ラムジーの足下に入ってしまった為に
上手くヒット出来ずに枠外へ。

22分過ぎ、19レノからのロングキックに対して
9ラカゼットがリンデロフと競り合いながら収め
そこからリンデロフをかわして左脚を振り抜きましたが
そのシュートはスモーリングにブロックされてしまい
惜しくもゴールならず。

35分過ぎ、ルーク・ショーからのパスを受けたラッシュフォードから
ポグバ〜ラッシュフォードと繋ぎ
そこからルカクへラストパスが送られました。
そのパスを受けたルカクは
6コシールニーと18モンレアルに挟まれながら
それを物ともせずに突破してきて
最後は19レノもかわしてシュートを撃ってきましたが
体勢を崩されながらも粘り強くルカクに付いて行った
19レノが右手一本でブロックしてゴールを死守。

43分過ぎ、右サイドから送られた
ポグバからのサイドチェンジのパスを
左サイドで収めたルカクから
裏のスペースに走り込んできたダロットに繋げられ
そこからラッシュフォードに折り返されましたが
そのラッシュフォードがシュートを撃つ寸前に
34ジャカがブロックしてゴールを死守。
ラッシュフォードに蹴られながらブロックした
34ジャカの気迫を感じられる場面でした。

ユナイテッドの縦に速く、
そしてフィジカル的な強度を前面に出した攻撃を
アーセナルの守備陣は集中力を切らさずに
身を呈して防ぎ続けながら前半は終わりました。

後半も最初のビッグチャンスはユナイテッドに作られてしまいました。

49分過ぎ、マティッチからのロングパスで
左サイドの深い位置まで侵入してきたダロットの折り返しを
ゴール正面の位置で受けたフレッジに
ミドルシュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは6コシールニーが身を呈してブロックして
ゴールを死守しましたが
そのこぼれ球をポグバ〜フレッジ〜ラッシュフォードと繋ぎ
ルカクの動きに合わせて送られたラッシュフォードからのパスで
ルカクに抜け出されてしまいましたが
そこから放たれた至近距離からのシュートも
19レノが右足でしっかりとセーブしてゴールを死守。

決定的な場面という意味では
ユナイテッドの方が多く作っていたと思いますが
その決定機を19レノのビッグセーブで
悉く阻止し続けました。

その後もアーセナルらしい流動的な動きと
素早いチェックからチャンスが作られました。

65分過ぎ、右サイドで10エジルからのパスで
DFラインの裏に8ラムジーが飛び出し、
そこからのリターンパスはマティッチにカットされてしまいましたが
そのマティッチに対して10エジルの素早いチェックで
8ラムジーがボールをすぐに奪い返しましたが
そのボールもまたマティッチにカットされてしまいました。
しかしそのカットされたボールを10エジルが再び収め
そこから送られたパスを受けた34ジャカが
ミドルシュートを放ちましたが
残念ながら枠を捉えられず。

右サイドの狭いスペースの中で
ボールの行き来が激しい状況でも
ゴール正面のエリアでフリーだった34ジャカを
瞬時に見つけ出してパスを送った様に
普通ならば見つけられない様なパスコースを見つける事の出来る
10エジルの時間的・空間的に広い視野は
やはり魅力的に感じます。

10エジルは確かに守備面の強度が足りないと思います。
しかし守備をサボっていると言う表現は
個人的には的確だとは思いません。
確かに10エジルはプレスに走っても最後まで走り切らずに
ボールホルダーが次のプレーに移ろうとした時点で
そこで止めてしまう事も多々あります。
そう言う最後の一歩の所までプレスを掛け切らない所が
「走らない」とか「サボる」と言われる所だと思いますが
その一方でこの場面の様に
もう一歩踏み込めば確実にボールを奪える状況では
その最後の一歩まで積極的にプレスを仕掛けて
ボールを奪い返す場面も結構あると思います。
まぁ、元々の守備能力は低いので
11トレイラの様に狙った獲物を確実に捕まえる
という感じにはなりませんが、、、。

しかしその守備力の不足分を差し引いても
攻撃陣に何かを与えるスパイスを
10エジルは持っているのは確かであり
仮に他の選手への守備の負担が増えたとしても
何らかの違いを生み出す事の出来る10エジルは
やはり必要な選手だと思います。

そしてこの試合の勝敗を決めるゴールが生まれました。

67分過ぎ、右サイドから
15ナイルズ〜8ラムジー〜9ラカゼットと繋いだ所から
9ラカゼットがペナルティ内へドリブルで切り込んでいった所で
フレッジと接触して倒されてしまいPK獲得。

この接触がファールに相当するのかどうかは
やはり議論になってしまいましたね。
実際ドリブルで切り込んでいった9ラカゼットに対して
フレッジは遅れた対応になってしまい
結果的にフレッジの右大腿と9ラカゼットの左大腿が接触した時に
後方から押し出す様に接触してしまいましたので
ルールブック上ではファールを獲られても
おかしくない接触だったと思いますが
その一方で接触プレーに関して寛容なPLにおいては
やや遅れたとは言えほぼ側面からのチャージでしたので
PLのボディーコンタクトに対する基準からすると
この位の接触ではファールを獲らない事も多々あるのも事実です。

まぁ、フットワークが悪く、判定基準が常にブレまくる
ジョナサン・モスがこの試合を裁いていた事が
この場面ではアーセナルに有利に働いたのだと思います。
実際リプレーでもありましたが
この試合を裁いていたジョナサン・モスの立ち位置から見ると
フレッジが9ラカゼットを
後方から押し倒した様にしか見えなかったのかもしれませんので
ジョナサン・モスのレフリングレベルでは
ファールに見えて当然だったと思います。

69分、このPKを14オーバメヤンが冷静に決めてゴール!!

14オーバメヤンがスパーズ戦でPKを失敗していただけに
この場面ではPKを獲得した9ラカゼットが
そのまま蹴る事を希望しても
14オーバエヤンはそれを受け入れたと思いますが
9ラカゼットは何の迷いもなく
このPKを14オーバメヤンに託し
その気持ちに応える様に
ゴール中央に冷静に蹴りこんで決めました。
最近思った様なゴールを決める事が出来ていなかった
14オーバメヤンでしたが
このゴールでその呪縛から解放され
再びチームを勝利に導くゴールを
量産してくれる事を期待したいと思います。

その後も惜しい場面はありました。

70分過ぎ、5ソクラティスがヘッドで前方に送ったボールを
目測を誤ったのかリンデロフが後ろに後逸してしまい
そのボールを収めた9ラカゼットが
そのまま持ち込んで右脚を振り抜きました。
そのシュートが枠を捉えられなかったのは残念でしたが
どの様なシチュエーションでも
常に何かが起こる可能性を想定して準備している
9ラカゼットだからこそ
この様な相手のミスに素早く反応出来たのだと思います。

そして終盤でユナイテッドがゴールに迫ったのは
この位だったと思います。

91分過ぎ、左サイドからヤングが入れたアーリークロスを
ファーサイドでラッシュフォードにヘッドで合わされてしまいましたが
そのヘッドは力なく19レノが冷静にセーブしてゴールを死守。

試合はこのまま終わり
トップ4争いの直接的なライバルであるユナイテッドを
完璧な形で撃破する事に成功しました。


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19レノ

 この試合でもビッグセーブでチームを救う。
 
5ソクラティス
 
 レンヌ戦の退場に臆する事なくアグレッシブなディフェンスで零封に貢献。
 
6コシールニー

 時に体を張ってでもゴールを守り続けた。

18モンレアル

 レンヌ戦ではスピード不足を露呈したが左CBに入れば経験値の高い的確なフォローが大きな力になる。

15ナイルズ

 怪我の後から中々出場機会に恵まれなかったが、久しぶりに起用されたこの試合では非常に良かった。 特に守備面に関してはスピード、瞬発力で相手の動きにしっかりと付いて行き、その上で粘り強さと共にフィジカル的に上回る相手に対しても正面から立ち向かっていく気迫も感じられた。

8ラムジー

 久しぶりにCMFで起用されたが非常に良かった。 この試合では圧力の高いユナイテッドの攻撃陣に対してDFラインの前のエリアをプロテクトすると共に、攻撃面でも前線の3人をフォローすると言う多岐にわたる役割を担ったが、そのどちらに関してもしっかりとバランスをとりながら完遂した。

34ジャカ

 マジカルなシュートで先制点を奪う。 全体的に見ても中盤の底でしっかりと蓋をしてユナイテッドの攻撃を凌ぎきた。

31コラシナツ

 常に前へ前へと言う推進力が攻撃陣の押上に貢献。 守備面でもアグレッシブに対応し続ける。

10エジル

 ユナイテッドのアンカーであるマティッチの脇のスペースをうまく使いチャンスを創造する。 直接的にゴールを奪ったりアシストを挙げたりした訳ではないが、それでも見る人が見れば10エジルがいるかいないかでアタッキングエリアでの創造性は違う物になるのは十分に分かる存在感を示した。

9ラカゼット

 試合を決めるPKを獲得する。 ゴールを奪う事は出来なかったが、前線でプレスをかけ続ける献身性、何かを起こそうとするアグレッシブさはユナイテッドにとっては非常に嫌だっただろう。

14オーバメヤン

 9ラカゼットが獲得したPKをしっかりと決める。 これでここ最近のゴールから見放されている呪縛から解放されるか?

17イウォビ

 10エジルに代わり投入される。 前半から飛ばしていた前線を助ける運動量とグイグイと前に仕掛ける17イウォビの圧力は終盤の助けになっていた。

22スアレス

 久しぶりにピッチに立つ。 これまでに比べてボールに絡む機会は増えてきた。

49エンケティア

 終盤9ラカゼットに代わって投入される。


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非常に大きな1勝を挙げたと思います。

安定感に欠ける20ムスタフィを外して
各々が他の選手の事を常に気に掛けながらプレーし
それと共に責任感も人一番強い
5ソクラティス&6コシールニー&18モンレアルを
3バックで起用したのも当たったと思いますし、
15ナイルズと31コラシナツの両WBも
豊富な運動量と共に守備の面でも粘り強いディフェンスを見せて
サイドの優位性を保ち続けたと思います。
そしてDFラインの前のエリアをしっかりとプロテクトした
8ラムジーと34ジャカのCMFコンビも
期待以上のプレーを見せた様に
エメリ監督の思惑通りに各々の選手が仕事をした結果が
この試合の勝利に繋がったと思います。

このシーズン終盤に向けての天王山だった
スパーズ、ユナイテッドの2連戦を
1勝1分けで勝ち越した事で
これでトップ4に返り咲きました。
後は残りの8試合を全て勝てば
来シーズンのCL出場権は獲得出来ます。
しかし、トップ6との対戦はこれで終わり
残りの試合は比較的対戦相手に恵まれているとは言え
今シーズンも成績の悪いアウェイの試合が
5試合も残っています。

そのアウェイの5試合も含めて全ての試合に勝利し
自分たちの力でCL出場権を勝ち取って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:2G0A
6コシールニー    PL:3G0A
7ムヒタリアン    PL:6G4A EL:0G2A
8ラムジー      PL:3G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:12G7A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:4G2A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:17G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A
17イウォビ      PL:3G4A EL:1G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G2A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A EL:1G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G5A
34ジャカ       PL:4G1A EL:0G2A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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