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2024/25シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2024/25シーズンに向けて:補強のポイント、その2

Arsenal 1.jpg
〜〜アンカー〜〜

今シーズンのこのポジションの主軸は
新加入の41ライスが担いました。

勿論、昨シーズンまでの主軸だった5トーマスが
シーズン通して万全な状態だったら
状況は変わっていたかもしれませんが
その5トーマスは怪我に伴い
シーズンの半分以上離脱してしまった事もあり
ファーストチョイスは41ライスでした。

その41ライスをアンカーに配置する形と共に
41ライスをインサイドハーフに配置して
アンカーに20ジョルジーニョを起用するオプションも
今シーズンは効果的だったと思います。

シーズン前半でこの形を使用する時は
どちらかと言うと強豪チームとの対戦等の
拮抗した展開になる事が予想された試合の時が多く
この時は20ジョルジーニョと41ライスが
ダブルボランチに近い形を組む様な格好の
中盤の守備的な強度を上げる目的で
組まれていたと思います。

一方でシーズン後半でこの形を組む時は
ダブルボランチの様な形ではなく
純粋に20ジョルジーニョがアンカーを務め
その20ジョルジーニョを
インサイドハーフに入った41ライスが
フォローする形が組まれました。

これにより20ジョルジーニョの
機動力とフィジカル的な強度が不足している問題は
41ライスがカバーする事で守備的な強度を保ちつつ
中盤の底からの20ジョルジーニョの
卓越したゲームメイク能力を活かして
より中盤の支配力とチャンスメイク力を
向上させる事に成功したと思います。

そして5トーマスがやっと怪我から回復し
コンディションが戻ってきたシーズン終盤には
アンカー5トーマス&インサイドハーフ41ライスと言う
シーズン前に最も期待していたコンビが実現し
期待していた通りに中盤の強度は格段に上がり
同時にゲームメイクの面も安定した
ユニットだったと思います。

この様にゲームメイク力に長ける20ジョルジーニョ、
フィジカル的な強度に長ける5トーマス、
そしてチームの心臓である41ライス、
三者三様のキャラクターの有しているこの3人体制は
強力だったと思います。

しかし先日20ジョルジーニョの契約延長が発表された様に
41ライスと共に20ジョルジーニョの残留が決まった事で
この夏の5トーマスの去就は慌ただしくなってきたと思います。

5トーマスはピッチに立てば
今でも世界で指折りのDMFであり
アーセナルにとっても重要な戦力になり得ると思いますが
問題はピッチに立っている時間が
あまりにも短い所だと思います。

特に離脱した理由の殆どが筋肉系のトラブルだった事を考えますと
今年31歳になる年齢を考えれば
今後もこの様な筋肉系のトラブルは
更に増えるリスクがあると考えるのが普通だと思います。

そう考えますと残りの契約が1年になるこの夏は
クラブとしては5トーマスの売り時だと考えるのが普通であり
5トーマスがこの夏にチームを離れる可能性は
かなり高い様に感じます。

よってこの夏は5トーマスの穴を埋める
補強が必要だと考えます。

その場合、5トーマスと同様に
機動力がありフィジカル的な強度に優れる
DMFタイプを補強するのか?
アーセナルのテンポの良い攻撃を活性化できる
ゲームメイク力に優れるタイプを補強するのか?
それとも41ライスの様な
インサイドハーフでもプレー出来る様な
Box to Box色の強い選手を補強するのか?

どちらにせよこの夏は
稼働率が非常に悪い5トーマスに代え
新たなアンカー候補の補強が必要になると思われます。

尚この夏で契約が切れる25エルネニーは
このままチームを離れるのが既定路線だと思われます。


〜〜インサイドハーフ〜〜

このポジションはシーズン前半は
右の8ウーデゴール&左の29ハヴァーツ
と言うコンビを軸にしていましたが
29ハヴァーツがCFにポジションを移してからの
シーズン後半は右の8ウーデゴール&左の41ライス
と言うコンビが軸になりました。

その中でもシーズン通して
右インサイドハーフの主軸として起用されていた
8ウーデゴールは別格だったと思います。

昨シーズンも攻撃陣の中心選手として
大きな存在感を観せていたと思いますが
それでも強豪チームとのビッグゲーム等の時には
存在感が薄れる試合もあったと思います。

しかし今シーズンはいかなる試合でも
まさに『王様』と呼ぶに相応しいほどの
大きな存在感を示し続け、
これまでは基本的にはピッチの右側を中心にプレーしていましたが
今シーズンは流れの中から
ピッチの左側にまで顔を出す場面も増えた様に
攻撃ののスイッチを入れるのは
常に8ウーデゴールであり
多くのチャンスは8ウーデゴールを経由していたと言っても
過言ではなかったと思います。

それと共に最前線でファーストディフェンダーとして
非常にアグレッシブにプレスを仕掛ける
献身性と責任感は
いかなる時でもチームの為に戦い、
そして勝利の為に戦い続ける事を厭わない
偉大なキャプテンとしての姿そのものであり
来シーズンも攻撃陣の中心と言うのは勿論の事
キャプテンとしてPL制覇の為に
チームを牽引していってくれると思います。

一方でシーズン前半で
左インサイドハーフで起用されていた29ハヴァーツは
その時期はまだ完全にアーセナルのスタイルに
適応出来ていた時期ではありませんでしたので
左インサイドハーフとしての29ハヴァーツを
どの様に評価すれば良いのか難しい所です。

勿論、CFにコンバートされてから
非常に大きなインパクトを残している
今の29ハヴァーツならば左インサイドハーフでも
違った存在感を示してくれるかもしれません。

しかし、来シーズンに向けて新たなストライカーを
補強するかどうかによると思いますが
CFのファーストチョイスになっている現状を考えますと
そのままCFが主戦場になる可能性は十分にあると思いますので
来シーズンは左インサイドハーフでの起用は
オプションになるかもしれません。

一方でシーズン後半に左インサイドハーフで
主に起用された41ライスは
言うなれば昨シーズンジャカが担っていた役割を完璧にこなし
その上で攻撃面では1ランクグレードアップさせる
大きな存在感を示していたと思います。

本人としては『6番』のポジションが好きな様ですが
個人的にはDFラインの位置から最前線のエリアまで
カバー出来る機動力と
深い位置からボールを持ち上がる事の出来る推進力、
そしてスペースのない所でも苦にしない
足元の技術レベル等を考えますと
『8番』ポジションの方が
持っている能力の全てを活かせる様に感じますので
このまま左インサイドハーフが主戦場になっても良い様に感じます。

勿論、5トーマスの去就と
その穴埋めとしてどの様な選手を補強するかによっては
41ライスはアンカーの位置で起用される試合が増えるかもしれませんが
チームのバランス的には攻撃の全権を握る8ウーデゴールと
Box to Boxタイプで攻守の至る所に顔を出し
大きな存在感を観せる41ライスのコンビは
非常にバランスが良く
来シーズンもファーストチョイスになる可能性が高いと思います。

一方でこの3人をバックアップしていたのが
10スミス・ロウと21ヴィエイラでしたが
10スミス・ロウは膝の怪我などもあり
なかなかコンディションが上向きにならず、
21ヴィエイラはソケイ部の怪我で手術を行なった影響もあり
お互いのプレー時間は限られたものでしたので
レギュラー組の3人を脅かす所か
バックアッパーとしても
期待したレベルのプレーを観せる事は
出来ていなかったと思います。

手術を必要とするくらいのソケイ部の怪我を負った
21ヴィエイラは今シーズンは仕方がないと思われますが
昨シーズンのソケイ部の怪我から
完全復活を目指していたはずの10スミス・ロウからは
残念ながら復活の匂いを感じる事は出来ませんでした。

確かに出場したら何かしら良いプレーを観せてくれていましたので
怪我の影響や技術レベルが低下した様には観えませんでした。

その一方でアルテタ監督が構築している今のチームでは
非常に高いインテンシティが求められ、
それによりここ1〜2シーズンの間で
チームは急激に進化していますが、
残念ながら今の10スミス・ロウは
そのインテンシティの面に全く付いていけていません。

よって一つ一つのプレーを切り取れば
良い印象を受ける事もありますが
90分間通して観ると機能していない
もしくは存在感がないと言う印象になる事が多く
これではアルテタ監督が重要な局面で
信頼してピッチに出す事は出来なかったのも
仕方がないと思います。

とは言え、10スミス・ロウがゴール前で得意としている
スペースのない所でスペースを見出し、
そして誰よりも早く反応して
そこに向けて素早く踏み出して入り込むと言うプレーは
これもインテンシティが高くなければ出来ないプレーですので
決してインテンシティの高いプレーが出来ない訳ではないと思います。

問題は90分間如何なる場面でも集中して
そのインテンシティの高いプレーをし続ける事が出来る
継続性の問題だと思いますので
フィジカル的にもメンタル的にも
その様なインテンシティの高いプレーを継続するだけの
タフさを身に付ける事ができなければ
来シーズンも非常に限られたプレー時間しか
得られないと思われます。

今シーズンは主軸を担った3人が怪我をせずに
フル稼働出来たおかげで大きな問題にはなりませんでしたが
来シーズンもフル稼働出来ると言う保証は
残念ながらないと思います。

よって有事の際に信頼してピッチに送り込む事が出来る
バックアッパーが必要なのは勿論ですが
PLとCLの2つの大会を戦い抜く為にも
定期的なローテーションを行う事が出来る
選手層が必要なのは言うまでもありません。

その役割を10スミス・ロウや21ヴィエイラが
担う事が出来るのか
この夏は判断しなければならないと思われますが
このポジションよりも補強が必要なポジションが
他にある事を考えますと
個人的にはこの2人に
もう1シーズンチャンスが与えられる様に感じています。

一方で下部組織のこのポジションには
2人の才能が控えており
一人は今シーズンスウォンジーにローンに出ていたパティーノで
もう一人は63ヌワネリです。

以前からその才能が高く評価され
次に下部組織からファーストチームに昇格するのは
パティーノだと言われ続けていましたが
現状としてはすぐにファーストチームに昇格するのは
厳しい様に感じます。

今シーズンローン移籍に出ていたスウォンジーでも
技術レベルの高さから期待され
シーズン前半は定期的に起用されていた様ですが
徐々に出場機会が減っていき
シーズン後半はベンチスタートが主になっていました。

スウォンジーのスタイルの問題もあるかもしれませんが
実際スウォンジーでのプレーは
テンポや局面局面での判断が遅く、
アグレッシブなプレーも観せていましたが
それはインテンシティが高いと言うよりも
ただ荒々しいだけで
理に叶ったアグレッシブさでもありませんので
インテンシティの高い現在のアーセナルに戻っても
ファーストチームのテンポの中でプレーするのは
残念ながら難しい様に感じます。

そう言う意味では次にファーストチームに上がってくるのは
63ヌワネリになると思われます。
17歳になった63ヌワネリは
先日正式にプロ契約を結んだ様に
クラブからの期待は絶大で
今シーズン唯一出場したPLウエスト・ハム戦では
勝敗が決した後だったとは言え
ファーストチームの選手の中に混ざっても
同じテンポと強度でプレー出来ていましたので
既にファーストチームでプレーする準備は整っていると思います。

その様な63ヌワネリを来シーズンは
ファーストチームでの出場機会を与える為に
ローン移籍に出すと言う噂もありますが
言っても63ヌワネリはまだ17歳ですので
この年齢で未知の環境に放り込む事のリスクを考えますと
来シーズンはローン移籍に出す事はないと
個人的には思っています。

とは言え、その63ヌワネリは
今シーズンのPL2では13試合出場して
10ゴール3アシスト挙げた様に
もうPL2の試合ではする事はないと思いますので
早ければ来シーズンから
正式にファーストチームに昇格しても
おかしくはないと思っています。

そう言う意味では10スミス・ロウにせよ
21ヴィエイラにせよすぐに結果を出さなければ
その立場を63ヌワネリに奪われてもおかしくらいの危機感を持って
来シーズンは挑んで欲しいと思います。

蛇足ですが今シーズンのU-18のチームには
14歳ながらU-18のチームでプレーして
2ゴール5アシストと結果を出している
マックス・ダウマンと言う逸材もいます。

現在63ヌワネリが持っている
15歳181日と言うクラブ最年少出場記録を
塗り替えるとしたら
このダウマンだと言われていますので
これらの若い才能の芽を伸ばす余地を
残しておいて欲しいと言う面からも
このポジションの補強は
そこまで積極的に行って欲しくはないと思っています。

一方で今シーズンルートンにローン移籍に出ていた
ロコンガもこのポジションの選手ですが
そのルートンではそれなりに出場機会を掴んでいましたが
それらの試合を観る限りでは
相変わらず流れを読む力が弱く、
人やボールに対する反応も遅い。
もっと厳しい事を言えば
自分のラインよりも自ゴール側に相手が侵入しているにも関わらず、
全力で帰陣せずにゆっくりと戻ってくる所は変わっておらず
この様な状況では
アーセナルに戻ってきても厳しいのは言うまでもありませんので
この夏にチームを離れる可能性は高いと思います。


・・・つづく。


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2024/25シーズンNEW HOME KIT発表 [Arsenal F.C.]

2024/25シーズンのHOME KITが発表されました。

mit6141_f1.jpeg


今シーズンも慣例通りホーム最終戦に合わせて
来シーズンのHOME KITが発表されました。

今回の新しいHOME KITの
ファーストインプレッションは
正直『?』と言う感じでした。

伝統的なアーセナルのシャツの
赤と白の比率に比べて
圧倒的に白が多すぎる比率、
そこに3本線のみならず
ワンポイントというには大きすぎる紺色のライン。

ちょっとらしくない印象です。

勿論、実際選手達が着た姿を観ると
赤と白の比率や紺色のラインは
あまり気にならなくなっていましたが
伝統的なシャツを継承した様な
今シーズンのシャツが完璧だっただけに
来シーズンのこのシャツに慣れるまでは
時間が必要かもしれません。


C'mon Arsenal !!


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PL37:Manchester United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester United 0−1 ARSENAL
2024年5月12日(日)Premier League, Old Trafford

Goal

 (20)19Trossard(←29Havertz)

22Raya

 4White  2Saliba  6Gabriel  18Tomiyasu

5Thomas

8Ødegaard    41Rice

 7Saka             19Trossard

29Havertz



(66)19Trossard<>>>11Martinelli
(82)7Saka<>>>9Jesus
(92)5Thomas<>>>20Jorginho
(92)8Ødegaard<>>>15Kiwior


Substitutes
 1Ramsdale
 35Zinchenko
 21Vieira
 10Smith Rowe
 14Nketiah
 

Arsenal 1.jpgこの重要な局面で鬼門である
オールドトラフォードに乗り込んでの第37節は
前半で奪った1点を守りきり
逆転優勝への望みを
最終節に繋げました。

先発は前節のボーンマス戦後
出場が危ぶまれていた7サカと18冨安も
先発に名を連ね
4試合連続同じメンバーが組まれました。

試合は序盤に押し込んだアーセナルが
まずチャンスを掴みました。

3分過ぎ、ガルナチョが蹴り出したボールを
カットした5トーマスが8ウーデゴールに繋ぎ
その8ウーデゴールからのヒールパスを受けた7サカが
切り込んだ所から左脚を振り抜きました。
残念ながらそのシュートはオナナの正面で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
スペースのない所を8ウーデゴールの個人技で
切り崩した良い仕掛けでした。

一方でその後はユナイテッドにペースを握られてしまい
ミスから決定機を作られてしまいました。

3分過ぎ、カゼミロからの前線へのフィードを
ホイルンドが受けましたが
2サリバが速やかに奪い返し
そこから5トーマスにパスが送られました。
しかしその5トーマスが寄せてきたマクトミネイを
かわそうとした時にボールを奪われてしまい
そのこぼれ球に対してホイルンドに
左脚を振り抜かれてしまいましたが
幸いホイルンドが軸足を滑らしてくれたお陰で
シュートはヒットせず救われました。

ホイルンドのミスに救われたとは言え
ゴール正面の位置で完全にフリーの状況で
シュートを撃たれてしまう状況になってしまったのは
非常に良くなく
ここで失点していたら
この試合の流れは大きく変わっていた可能性もありましたので
5トーマスは猛省してほしいと思います。

その後もユナイテッドの若い両翼が
アーセナルゴールに迫ってきました。

6分過ぎ、カゼミロのサイドチェンジのパスを
2サリバがヘッドで弾き返したボールをガルナチョが収め
そのガルナチョがカットインしてきた所から
右脚を振り抜かれてしまいましたが
そのシュートは2サリバがブロックしてゴールを死守。
そしてそのこぼれ球を収めたメイヌーからのパスを受けた
ディアロがカットインした所から送ったパスを受けた
ガルナチョに右脚を振り抜かれてしまいましたが
そのシュートも6ガブリエウがブロックして
ゴールを死守。

その後は基本的にはユナイテッドがペースを握っていましたが
先にゴールネット揺らしたのは
アーセナルの方でした。

20分、オナナが蹴ったフィードを
2サリバがヘッドで繋いだボールを
4ホワイトがダイレクトで29ハヴァーツに繋ぎ
そのままポケットの位置に侵入した所から送った折り返しを
ニアに向かって走り込んできた19トロサールが合わせて
ゴール!!

29ハヴァーツの位置がオフサイドではない事を判断し
間髪入れずにパスを送った
4ホワイトのパスが全てだったと思いますが
そもそも一人だけ取り残され
しかもチンタラと上がって行った為に
DFラインを揃える事が出来なかった
カゼミロの怠慢な動きが
この失点を招いてしまったと言っても
過言ではないと思います。

CBに怪我人が続出した為に
イヤイヤCBをさせられている様なカゼミロを
CBで起用しなければならなかった
テン・ハグ監督に深く同情します。

その後もユナイテッドゴールに迫りました。

27分過ぎ、7サカからのサイドチェンジのパスを受けた41ライスが
そのまま持ち込んだ所で止められてしまいましたが
そのこぼれ球に対して
走り込んできた18冨安が右脚を振り抜きましたが
そのミドルシュートもエヴァンスにブロックされてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

27分過ぎ、4ホワイトが送ったスルーパスを受けて
裏に抜け出した7サカが
体勢を崩しながら送ったラストパスを
ペナルティの中に走り込んできた4ホワイトが受け
角度のない所から右脚を振り抜きましたが
このシュートも枠を捉えられず。

一方で前半の終了間際に危ない場面もありました。

42分過ぎ、ディアロのサイドチェンジのパスを受けた
ガルナチョにドリブルでポケットの位置にまで侵入された所から
鋭い折り返しが送られてしまいました。

幸い至近距離からのその折り返しは
22ラヤが弾き出しましたが
もし22ラヤが触る事が出来なかったら
その背後に詰めていたホイルンドに
押し込まれていたかもしれない場面でしたので
22ラヤのプレーはファインプレーだったと思います。

前半はこのまま0−1で折り返したアーセナルが
後半も最初にチャンスを作りました。

54分過ぎ、右サイドから
8ウーデゴール〜7サカ〜4ホワイトと繋いで
ペナルティの中に侵入した所から
その4ホワイトが送ったパスを
41ライスが右脚を振り抜きました。
そのシュートはワンビサカにブロックされてしまいましたが
そこからのこぼれ球を受けた41ライスが
左サイドの19トロサールに繋ぎ
その19トロサールからの折り返しを
ゴール前に走り込んできた7サカが合わせようとしましたが
合わせる前にダロトのスライディングタックルにブロックされてしまい
ここでもゴールを奪う事は出来ず。

とは言え、アーセナルらしい連動的な仕掛けで
ユナイテッドゴールに迫った場面でした。

しかしその後はガルナチョにゴールに迫られてしまいました。

57分過ぎ、エヴァンスとのワンツーで
マークに付いていた4ホワイトをかわした
ガルナチョにそのままトップスピードのドリブルで
ペナルティの中への侵入を許してしまいましたが
2サリバがボールをカットしてシュートを撃たさず。

トップスピードで侵入してきたガルナチョに対して
2サリバは下がりながらと言う
難しい対応を強いられていましたが
その様な状況にも関わらず
全く焦る事なく冷静にボールだけをカットした2サリバは
格の違いを見せ付けたと思います。

60分過ぎ、ディアロのサイドチェンジのパスを受けたガルナチョが
対峙した4ホワイトをかわしてカットインした所から
右脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートは枠を大きく外しましたが
4ホワイトと7サカが完全に逆を突かれてしまった事で
ハーフスペースの所に
大きな穴を空けてしまったのは良くなかったと思います。

この直後に今度はアーセナルがチャンスを作りました。

63分過ぎ、18冨安からのパスを受けた19トロサールが
そのままドリブルで持ち込んだ所からの折り返しを
29ハヴァーツが流し
その流したボールを受けた8ウーデゴールが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートはオナナの正面でゴールを奪う事は出来ず。

一方でミスから再びゴールに迫られてしまいました。

71分過ぎ、4ホワイトが送ったパスを18冨安が受ける寸前に
アントニーにカットされてしまい
そのまま持ち込まれた所から左脚を振り抜かれてしまいました。

幸いアントニーのシュートは22ラヤの正面で救われましたが
4ホワイトのパスを立ち止まって待って受けようとした
18冨安の一瞬の隙を突かれてしまった危ない場面だったと思います。

76分過ぎ、アムラバトからダロトヘ送られたパスが逸れた所を
7サカがカットしましたが
今度はその7サカから
5トーマスに向けて送ったパスが逸れてしまい
そのパスをカットしたメイヌーから
マクトミネイ〜ガルナチョと繋げられ
そのガルナチョに左脚を振り抜かれてしまいました。

幸いそのシュートはポストの外側で救われましたが
ショートカウンターのチャンスだっただけに
7サカのミスパスは悔やまれます。

その後はユナイテッドゴールに迫りました。

78分過ぎ、8ウーデゴールのスルーパスで
左サイドを抜け出した11マルティネッリが
そのままカットインした所から右脚を振り抜きましたが
そのシュートはオナナのファインセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

82分過ぎ、8ウーデゴールが蹴った右CKが
ワンビサカの頭に当たり
あわやオウンゴールになりかけましたが
そのボールもオナナのファインセーブで防がれ
そのこぼれ球を収めた11マルティネッリからのパスを受けた
41ライスが放ったミドルシュートも
オナナのファインセーブでふせがれてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

88分過ぎ、22ラヤが蹴った
リスタートのボールのルーズボールを収めた9ジェズスから
8ウーデゴール〜41ライスと繋いで
ポケットの位置にまで侵入した所から
41ライスが折り返したボールに対して
11マルティネッリが押し込もうとした寸前に
エリクセンにカットされてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

結局最後まで追加点を奪う事は出来ませんでしたが
終盤に15キヴィオルを投入して5バックに変更し
そのまま守り切ったアーセナルが

0−1で勝利!!

鬼門のオールドトラフォードで勝利を収め
逆転優勝への望みを最終節に繋ぎました。

これでアーセナルは
37試合消化して勝ち点86、得失点差61
シティは
36試合消化して勝ち点85、得失点差58

アーセナルは暫定首位に立っていますが
2試合残しているシティの方が
圧倒的に有利な状況です。

それぞれの最終節は
アーセナルはホームでエヴァートンと対戦し
シティはホームでウエスト・ハムと対戦します。

両対戦チーム共に降格争いにも
ヨーロッパの大会への出場権争いにも
関係ない順位ですので
最終節はそれ程難しい試合にはならないと思われます。

よってPL優勝の行方は
本日行われるスパーズ対シティの
結果次第になるかもしれません。

現状としてスパーズは
36試合消化して勝ち点63の5位で
37試合消化して勝ち点68の
4位アストン・ヴィラを勝ち点差5で追っている形ですので
このシティ戦で敗れれば
来シーズンのCL出場権を獲得する望みが
完全になくなります。

一方でこのシティ戦でスパーズが勝てば
アーセナルはPL優勝に大きく前進します。

負ければCL出場権を失い
勝てばアーセナルの優勝をアシストする。

スパーズにとっては史上最大のジレンマを感じる
試合だと思いますが
今シーズンのホーム最終戦で不甲斐ない試合をして
CL出場権を逃す様な事があれば
スタンドのファンから大ブーイングが巻き起こるのは必至ですので
きっとやってくれると信じていますよ!!


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2サリバ       PL:2G1A
4ホワイト      PL:4G4A CL:0G1A
6ガブリエウ     PL:4G0A
7サカ        PL:16G9A CL:4G4A CS:0G1A
8ウーデゴール    PL:8G8A CL:2G0A CC:1G0A
9ジェズス      PL:4G5A CL:4G3A
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:6G4A CL:2G1A
14エンケティア    PL:5G2A CL:1G0A CC:0G1A
15キヴィオル     PL:1G3A
18冨安        PL:1G1A CL:0G2A
19トロサール     PL:12G1A CL:3G1A CS:1G0A
20ジョルジーニョ   PL:0G2A CL:1G0A
21ヴィエイラ     PL:1G2A CL:0G0A CC:0G1A
24ネルソン      PL:0G0A CL:0G2A CC:1G0A
29ハヴァーツ     PL:12G7A CL:1G0A
35ジンチェンコ    PL:1G2A
41ライス       PL:7G9A CL:0G1A


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2024/25シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2024/25シーズンに向けて:補強のポイント、その1

Arsenal 1.jpgPL逆転優勝に向けて
今シーズンもあと1試合になりました。

シーズン終盤に失速してしまい
PL制覇を達成する事が出来なかった
昨シーズンと異なり
今シーズンは最終節まで
シティとのタイトル争いを繰り広げている
現状を考えればチームは
確実に強くなっていると思います。

とは言え、ベストメンバーでの戦力差は
殆どなくなったとは言え、
そのレギュラー組をバックアップする
スカッド全体の戦力差はまだまだ大きく
PLとCLの2つの大会を制覇する為には
更なる戦力アップが必要だと思います。

それではまず今シーズンの各ポジションの現状を考察し
補強の必要性を考えてみたいと思います。


〜〜GK〜〜

今シーズンのスタートは1ラムズデールが
ゴールマウスを守っていましたが
9月の代表期間明けから
22ラヤがゴールマウスを守る様になり
正GKの22ラヤを1ラムズデールがバックアップし
そして第3GKを31ハインが務めると言う
3人体制のシーズンになりました。

22ラヤは何度か決定的なミスを犯した場面もありましたが
全体的には安定しており
同時にスイーパーGKとして
DFラインの裏のスペースをしっかりとカバーし
DF陣と共にリーグ最少失点の守備ブロックを形成しました。

現在は買取オプション付きのローン移籍という形で
アーセナルに加入していますが
その買取オプションを行使する事が
ほぼ決まっていると言われている事からも
来シーズンもGKの主軸は22ラヤになると思われます。

一方で正GKの座を奪われた1ラムズデールは
出場機会を求めて
アーセナルを離れる可能性が高いと思われます。

同時に今シーズン第3GKを務めた31ハインは
公式戦では一度も起用されなかった様に
アルテタ監督はそこまで評価していない可能性があり
実際、この夏で切れると言われている契約を
延長すると言う話も
今の所出てきていない事からも
1ラムズデールの退団に伴い
第2GKに昇格する可能性が殆どないのは勿論の事、
この夏でアーセナルを離れる可能性もあると思います。

それは今シーズンはローンに出ていた
33オコンクウォも同様で
この夏で切れる契約を延長すると言う話が
出てきていない事を考えますと
33オコンクウォもチームを離れる可能性があると思います。

よってこの2人もこの夏でアーセナルを離れる事になった場合には
第3GKの穴埋めも必要になりますので
これまで通り下部組織から昇格させるのか
それとも第3GKも補強しなければならないのか
決断が必要になると思います。

どちらにせよ1ラムズデールがチームを離れた場合には
その穴を埋める新たなGKの補強が必要なのは
言うまでもありません。

その場合には第2GK候補の選手を補強するのか?
それとも22ラヤには高さと言う問題がありますので
上背がありスイーパーGKとしてプレー出来る
新たな実力者を獲得して正GKの座を争わせるのか?
注目されます。


〜〜CB〜〜

2サリバ&6ガブリエウのコンビが
PL最強のCBコンビだという事に
異論を唱える人は殆どいないほど
今シーズンのこの2人のパフォーマンスは
傑出していたと思います。

一方で今シーズンもこのポジションはこの2人で固定されており
この2人以外でCBで起用されたのは
6ガブリエウがサウジ行きに揺れていたシーズン序盤に
4ホワイトが務めた以外は
15キヴィオルがPLとカラバオ杯で1試合づつ
18冨安がカラバオ杯で1試合起用されただけでした。

幸い2サリバ&6ガブリエウに大きな怪我がなく
シーズン通して稼働する事が出来ましたので
大きな問題にはなりませんでしたが
仮にどちらかが離脱する様な事があった場合には
今シーズンの結果は大きく異なっていたかもしれません。

よって、実質不在と言える
この2人のバックアッパーをどうするのか?と言う点が
来シーズンに向けて改善しなければならない問題と言うのは
言うまでもないと思われます。

勿論、現状のスカッドの中にも
4ホワイト、15キヴィオル、18冨安に加え
今シーズンは怪我で離脱していた12ティンバーも
CBとしてプレー出来ますので
有事の際にはこれらの選手を
起用するプランなのかもしれませんが
前記の様に実際、今シーズンは
これらの選手をCBで起用した試合は
わずか数試合しかありませんでしたので
本当にその様なプランがあるのかどうか疑問に感じます。

特に35ジンチェンコや
18冨安の怪我が重なった為とは言え、
CBのバックアッパーとして期待されていた
15キヴィオルを完全にコンバートした様に
左SBで起用し続けた事を考えれば
アルテタ監督は15キヴィオルの事を
CBとしてはそれほど評価していない様に感じてしまいます。

今シーズンは7シーズンぶりにCL出場を果たした
言うなればチャレンジャーでしたので
ある程度リスクを犯して挑んでも言い訳が出来ますが
来シーズンもPL制覇を目指すと共に
CLでも更に上のステージを目指すのならば
2サリバと6ガブリエウの2人だけで
シーズンの佳境となる3月4月5月の3ヶ月間の
週2試合のスケジュールを乗り切ろうとするのは
余りにもリスクが高すぎると思います。

あくまでも今シーズンは上手くいきすぎただけと捉え
PLとCLの2つの大会を安定した戦力で乗り切る為にも
2サリバと6ガブリエウの2人を
定期的に休ませてローテーションする事が出来る
実力者を最低でもあと一人は必要だと考えます。


〜〜右SB〜〜

このポジションは今シーズンも
ほぼ4ホワイト一人で担ったと言っても
過言ではないと思います。

勿論、開幕戦で新戦力の12ティンバーが負傷して
長期離脱してしまった事や
今シーズンも18冨安が怪我を繰り返してしまい
稼働率が悪かった事が影響してしまったのは
言うまでもないと思います。

実際、11月頃の約一ヶ月間は
怪我から復調してベストコンディションを取り戻していた
18冨安が一時期ポジションを掴んでいた様に
12ティンバーが怪我で離脱せずに、
そして18冨安がシーズン通して
ベストコンディションを維持する事が出来ていたら
4ホワイト一人でこのポジションを担う様な状況には
なっていなかったかもしれません。

とは言え、その4ホワイトのパフォーマンス自体は
7サカ&8ウーデゴールとの右サイドのコンビネーションが
さらに磨きがかかり、
現在のアーセナルのストロングポイントの一つになっている様に
替えのきかない存在だったのも事実だと思います。

その一方で4ホワイトは
常に右膝にテーピングを巻いている様に
慢性的な膝蓋腱の炎症?を抱えていると言われており
明らかに稼働過多と言うのは言うまでもないと思いますので
来シーズンはそろそろ定期的な休養を取り
コンディションのコントロールに努める必要性がある様に感じます。

来シーズンは既に怪我から復帰している12ティンバーが
開幕からフル稼働出来ると思われますので
左SBと併用する事になるかもしれませんが
4ホワイトに12ティンバーと18冨安を加えた
3人体制が組めれば
層的にも戦力的にも大きな不足感はないと思います。

よって左SBの状況にもよりますが
来シーズンに向けて右SBの補強の必要性は
基本的にはないと考えます。

唯一の懸念材料はパリオリンピック日本代表のオーバーエイジ枠に
18冨安が選出されてしまった時で、
18冨安はこの様な大会に参戦した後は
決まって怪我等でコンディションを崩す傾向がありますので
グナとしては出来ればオーバーエイジ枠に選ばれない事を
祈りたいと思います。

又、この夏で契約が切れる17セドリックは
このまま退団する事になると思われます。


〜〜左SB〜〜

今シーズンの左SBは最も定まらないポジションだったかもしれません。

元々のプランでは
コミュニティーシールドとPL開幕戦で起用された
12ティンバーがこのポジションの主軸を担う
予定だったのかもしれませんが
そのPL開幕戦で負傷してしまった為に
そのプランは大きく狂ってしまったのかもしれません。

結局このポジションは
昨シーズン主軸を担っていた35ジンチェンコが
最も多く先発で起用されましたが
それでもここまでPL20試合の先発に留まり、
残りは15キヴィオルがPL10試合、
18冨安がPL6試合で先発した様に
この3人を併用したシーズンでした。

シーズン前半はその35ジンチェンコが
主に起用されていましたが
小さな怪我などのコンディションの問題もありましたが
全体的に観れば偽SBとしての
存在感を示すのに苦労していたと思います。

それは新たに加入した41ライスとの
噛み合わせの問題もあるでしょうし
シーズン後半からその41ライスが
左インサイドハーフで起用される様になってからは
これまで偽SBとして
35ジンチェンコが中に入ってプレーしていたエリアは
機動力がある41ライスがカバー出来てしまう為に
35ジンチェンコが中に入ってプレーするスペースが
なくなってしまった影響もあると思います。

それにより偽SBとしての存在感を示せなくなると
反対に35ジンチェンコの守備面の脆さが
大きな問題になるのは言うまでもなく
今シーズンも決定的なピンチを招いてしまう場面があった様に
アルテタ監督が求めているレベルの守備強度は
残念ながら35ジンチェンコには備わっていないと思います。

その様な問題もありシーズン後半は15キヴィオルをコンバートして
起用された期間もありました。

その15キヴィオルはこれまでも
左SBで起用された試合はありましたが
偽SBとして中に入ってゲームメイクするプレーや
状況によって的確にポジショニングを変える様な動きに
問題があった為に
実用性は低いと思われていました。

その問題に対してアルテタ監督は
その偽SBとしての役割を右SBの4ホワイトに任せて
15キヴィオルを偽SBの仕事から解放する事で
解決しました。

これにより従来のSBの仕事だけに集中する事が出来た
15キヴィオルは持ち前の守備的な強度を発揮して
左サイドの守備の安定性を向上させ、
時折観せるオーバーラップも
攻撃陣の良いアクセントになっていたと思います。

そしてシーズン終盤はコンディションが上がってきた
18冨安が左SBで起用されました。

その18冨安は35ジンチェンコの様な
本格的な動きは出来ないまでも
15キヴィオルに比べて
柔軟に偽SBの役割をこなす事が出来、
同時に35ジンチェンコは勿論の事
15キヴィオルと比べても
対人守備に優れていますので
今シーズンのメンバーの中では
バランス的には最も良い選択の様に感じます。

とは言え、守備面での安定性が増すだけではなく
偽SBとして中に入りゲームメイク等の攻撃面でも
より多くの存在感を求めるならば
18冨安では不足感があるのも事実だと思いますので
この左SBは現在のアーセナルのポジションの中で
更にレベルをアップする事が可能なポジションだと思います。

そう言う意味では開幕戦で負傷離脱した
12ティンバーがベストコンディションを取り戻せたら
その問題は12ティンバーが解決してくれる可能性があると思います。

スピードがあり対人強度も強く
同時にディフェンス技術も備わっていますので
守備面での安定性は言うまでもなく
18冨安と比べてよりMF的なプレーも苦にしない12ティンバーは
偽SBとしてのプレーに十分に対応出来ていましたので
今シーズンの開幕戦で起用された様に
来シーズンの左SBの主軸候補は
12ティンバーが筆頭の様に感じます。

問題は怪我明けの12ティンバーが
従来のパフォーマンスをすぐに取り戻せるのかと
選手層の問題だと思います。

右SBの所でも書きました様に
12ティンバーと18冨安は
右SBと併用する可能性があり、
同時に15キヴィオルもCBと併用する可能性は
まだ消えていないと思います。

そしてCBの所でも書きました様に
現状のスカッドには本当の意味で
2サリバと6ガブリエウをバックアップする選手が不在ですので
有事の際には15キヴィオルだけに留まらず
4ホワイト、12ティンバー、18冨安が
CBをカバーしなければならなくなる可能性もあると思います。

例えば今シーズンのスカッドから
2人離脱者が出てしまうと
一気に危ういスカッドになってしまうのは
言うまでもありません。

そう言う意味では
SBでもプレー出来るCBか
安定した守備力があり偽SBとしてプレー可能なSBを
もう一人加える事が出来れば
より安定したスカッドになると思います。

安定した守備力があり偽SBとしてプレー可能なSBに関しては
勿論、右SBが本職のSBでも良いと思いますが
12ティンバーも18冨安も右利きの事を考えれば
出来れば左利きの左SBを本職とするSBを
一人補強する事が出来れば
理想的だと思います。

そして新たな左利きのSBを補強する事が出来れば
この夏に35ジンチェンコがチームを離れる可能性は
非常に大きくなる様に感じます。

一方で今シーズンローン移籍に出ている
ティアニーとタヴァレスは
チームを離れる可能性が高いと思います。

個人的には右SBが偽SBを務めるパターンがあるのならば
左利きの左SBはティアニーで良い様に感じますが
一方で現在のティアニーが
アーセナルに戻ってきても
ファストチョイスではない状況を
受け入れるかどうかは分かりませんので
この夏にアーセナルを離れる可能性の方が高いと思います。

一方のタヴァレスに関しては
ローン先のノッティンガム・フォレストでも
全く出場機会を掴めなかった様に
残念ながらPLのレベルでは難しいと思いますので
身の丈にあったクラブへの移籍先を
探すべきだと思います。

この夏は安定した守備力があり
偽SBとしてプレー可能なSBの補強が必要であり
出来れば左利きの左SBが本職のSBが理想だと思います。
そしてその補強によっては
35ジンチェンコが退団する可能性もあると思われます。


・・・つづく。


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2023/24シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2023/24シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜


今回は今シーズン加入した選手について私見的に評価してみたいと思います。
Arsenal 1.jpg


29カイ・ハヴァーツ(24歳)

攻撃的MF、CF:主軸

ジャカの抜けたインサイドハーフの穴埋めと
9ジェズスに代わるCF

評価:優


シーズン前半のアーセナルのスタイルへの適応に
苦しんでいた姿を考えれば
今の29ハヴァーツの姿は
まさに別人と言っても過言ではないと思います。

29ハヴァーツはプレシーズンのトレーニングに
初期の段階から参加していましたので
アーセナルのスタイルへ適応する時間は
十分にあったのにも関わらず
シーズン前半は攻撃時も守備時も
どこにポジションを取れば良いのか?
次にどの様なアクションを取れば良いのか?
と言う基本的な動きを全く理解していない様に
完全に浮いた存在だったと思います。

実際、29ハヴァーツが起用されていた
アーセナルの左インサイドハーフは
偽SBとして中に入ってくる35ジンチェンコや
11マルティネッリの動きに合わせて
動かなければならない為に
難しいポジションだったと思いますが
ジャカが起用されていた昨シーズンと比べて
この時期のアーセナルの左サイドが
全く機能していなかった様に
29ハヴァーツはかなり厳しい状況だったと思います。

それでもアルテタ監督が根気強く使い続けた事で
11月の終わり頃にはポジショニングが
大きく改善し始めたと思います。

それにより的確なポイントとタイミングで
ボールに絡む事が出来る様になった事で
アーセナルの左サイドのボールの流れはかなり良くなり、
同時に連動的なプレスを仕掛ける事が出来る様になった事で
守備面も安定したと思います。

そして年明けのドバイキャンプの期間で
各々の選手とプレーイメージを共有する事ができ始めたのか
プレー選択の精度とその判断スピードが上がり
連携面が向上してきた事で
より多くのゴールに絡め始めてきました。

それに合わせて他の選手に比べてパススピードが遅い為に
攻撃に移った時のテンポアップの妨げになっていた問題も
この辺りの時期からで改善され始め、
アーセナルの左サイドの攻撃が
右サイドからの攻撃と同じレベルの
プレースピードで仕掛ける事が出来る様になったのも
29ハヴァーツのプレー選択の精度と判断スピードの向上、
そして実際のパススピードの向上とは
無関係ではないと思われます。

この様にチームの中で機能する様になった29ハヴァーツを
コンディションが上がってこない9ジェズスに代えて
CFの位置で起用し始めた
アルテタ監督の英断は
結果として大当たりだったと思います。

当初は0トップ的な役割が主だと思われていたと思います。
実際、元々は攻撃的MFだっただけに
パスを受けた時には
より良い位置にいる選手に繋げようとする傾向が
強かったと思います。

しかしこの傾向により
本来ならば自らシュートを撃つべきタイミングでも
まず他の選手を探してしまう為に
自らがシュートを撃つタイミングを逸してしまう事もあり
言うなれば急造のCF感は否めませんでした。

しかしシーズン最終盤に向かうにつれて
パスを受けた時には自らシュートを撃つ意識が強くなり始め、
それに伴いパスを引き出す動き、
パスを受けてからの体勢の整え方等は
シュートを撃つ事を前提とした動きになり
そしてそこからシュートを撃つまでの一連の動きは
ストライカーの動きその物になった様に
CFの位置で起用されている攻撃的MFから
本物のストライカーに進化したと言えると思います。

この様に全く適応出来ずに完全に浮いていた存在から
チームに適応してチームの中で機能し始めると
チームの状態自体も上向きになり、
そして最終的にストライカーとして新たな姿に進化した事で
シーズン後半の躍動したチームの原動力になった事からも
最終的な評価は

『優』

と考えます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
12ユリエン・ティンバー(22歳)

右左SB:レギュラー候補

35ジンチェンコに代わる偽SB

評価:不能


コミュニティー・シールドとPL開幕戦で
左SBで先発から起用された様に
本来ならば今シーズンの左SBの主軸になっていたと思えるほど
プレシーズン中の12ティンバーの出来は
傑出していたと思います。

スピードがあり、同時に球際にも強く
そして高いディフェンス技術で
確実にボールをハントする守備面だけではなく
安定した足元の技術レベルとセンス、
そしてボールの持っている時の振る舞い方など
普通のDFとは一線を画す所も特徴であり
その特徴を活かして偽SBとしても
かなり期待されていたと思います。

それだけに開幕戦で
右膝関節前十字靭帯損傷と言う
大怪我を負ってしまったのは残念でした。

仮に12ティンバーが怪我で離脱していなければ
今シーズンのDFラインの構成は
少なからず変わっていた可能性があり
それにより更に強固なユニットを
築く事も出来ていたかもしれませんでした。

もっと言えば、この夏に獲得した41ライスと
同じレベルの重要な補強になっていた可能性もあったと思います。

残念ながら今シーズンはほぼ稼働する事が出来ませんでしたので
今シーズンの評価は

『不能』

としましたが
来シーズンは今シーズン期待された様な活躍を観せてくれる事を
期待したいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
41デクラン・ライス(24歳)

アンカー・インサイドハーフ:主軸

5トーマスに代わるアンカーと
ジャカの抜けたインサイドハーフの穴埋め

評価:優


イングランド選手最高額の£1億500万の移籍金で
ウエスト・ハムから獲得した41ライスは
その移籍金の見合うだけの価値を
自ら証明したと思います。

アンカーとしては中盤の底の広い範囲を
カバーする抜群の機動力、
決して当たり負けしないフィジカル的な強さと
そのフィジカル的な強さに頼らない
確かなディフェンス技術、
そしてボールの動きを予測する確かな洞察力と
相手の先手を打つ出足の鋭さで
相手の攻撃の芽を未然に摘みまくる守備能力で
今シーズンの中盤の守備の安定性は
確実に向上したと思います。

同時にシーズン後半からは
左インサイドハーフで起用される場面が多くなりましたが
元々のストロングポイントでもある
抜群の推進力で左サイドを活性化させただけではなく
左サイドに開いたと思えば
最前線にも顔を出し、
それどころか右サイドにまで顔を出したかと思えば
アンカーをフォローする為に3列目にまで
速やかに戻ってきている等
その機動力の高さでピッチの至る所に顔を出し
攻守に渡ってチームを活性化させる存在だったと思います。

そして左CKのキッカーとして
多くのゴールを生み出すと共に
アーセナルのスカッドに欠けていた
ミドルレンジからのシュートの撃ち手として
新たな力をチームにもたらしたと思います。

その上で、どの様な時でも足を止める事なく
前を向いて戦い続ける姿勢は
特筆するするポイントであり
その天性のキャプテンシーも
8ウーデゴールと共に
苦境に立たされた時のチームの支えになっていたと思います。

この様に基本的に悪かった所を探すのが困難なくらい
我々が求めていた全てを
チームにもたらしたと思いますので
今シーズンの評価は

『優』

でも足りないくらい傑出していたと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
22ダヴィド・ラヤ(27歳)

GK:主軸

1ラムズデールに代わる正GK

評価:優


ブレントフォードからシーズンローンで加入した
22ラヤは早い段階で1ラムズデールから
正GKの座を奪ったのは少なからず驚きがありました。

実際、神掛かったセービングで
多くのピンチからゴールを守ってきた様に
シュートストップ能力的には
1ラムズデールは全く負けておらず
反対に22ラヤは上背がない分
ハイボールの処理に関しては
1ラムズデールの方が優れている様に感じます。

その一方で足元の技術レベルに関しては
22ラヤの方が優っており
DFラインに混ざって
バックラインでのボール回しに参加する事を
苦にしないのは勿論ですが
特に大きな違いは
ペナルティの外側に出る事を好んでいない
1ラムズデールとは対照的に
22ラヤは積極的にペナルティの外側にまで
出てくる事が出来る所だと思います。

アーセナルはDFラインを非常に高い位置に設定して
多くの時間、相手を敵陣の中に押し込める事で
試合を支配すると言うスタイルをとっている関係で
そのDFラインの背後には
広大なスペースが生まれてしまいます。

この様な状況の中でカウンターを受けない様に
DFラインの裏にできる広大のスペースをカバーする為に
GKにがペナルティの外側に出てくる事が出来るかどうかが
非常に大きなポイントになると思いますが
1ラムズデールはそれを遂行出来なかった所が
今シーズンの正GKの交代劇の
最も重要なポイントだと個人的には思っています。

とは言え、前記の様に上背のない22ラヤは
ハイボールの処理に問題があるのは言うまでもなく
同時にゴールの上の角には
どう頑張ってもセーブする事が出来ない
エリアが存在するのは言うまでもないと思います。

それらのマイナス面を差し引いても
ハイラインのスタイルを完成する為には
ペナルティの外側にまで積極的に出る事が出来る
スイーパーGKタイプの22ラヤが必要だったのは言うまでもなく
結果として、今シーズンは
カウンターから失点する場面が減ったのは勿論の事、
現時点で15試合でクリーンシートを達成し
今シーズンのゴールデングローブ賞を受賞した事を考えますと
今シーズンの評価は

『優』

で問題ないと思います。

この様な状況を踏まえ
昨夏はPSRの規定に抵触する可能性があった為に
買取オプション付きのローン移籍と言う形で加入していましたが
この夏にはその買取オプションを行使する事が
決まったと言われています。


・・・つづく。


(年齢は移籍当時)


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