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PL27:ARSENAL vs Southampton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Southampton
2019年2月24日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (7)9Lacazette(←7Mkhitaryan)
 (17)7Mkhitaryan(←34Xhaka)


19Leno

12Lichtsteiner 20Mustafi 5Sokratis 31Kolasinac

11Torreira   34Xhaka 

7Mkhitaryan  8Ramsey    17Iwobi 

9Lacazette


(56)12Lichtsteiner>>>6Koscielny
(63)8Ramsey>>>10Özil
(76)17Iwobi>>>14Aubameyang


Substitutes
 1Czech
 18Monreal
 29Guendouzi
 22Suarez


Arsenal 1.jpg2発快勝!!

しっかりと勝ち点3を
積み重ねる事に成功しました。

先発はGKは19レノが務め
DFラインは右SBに12リヒトシュタイナー、
左SBに31コラシナツ、
そしてCBには20ムスタフィと
5ソクラティスが組み
BATE戦で負傷した6コシールニーは
大事をとってベンチスタートとなりました。
CMFには11トレイラと34ジャカが入り
2列目は右に7ムヒタリアン、左に17イウォビ、
トップ下に8ラムジーが入り
1トップに9ラカゼットを配する
4−2−3−1が組まれました。

試合は良い形で入った様に感じましたが
最初にビッグチャンスを掴んだのは
サウサンプトンの方でした。

5分過ぎ、左サイドのスローインから
ベドナレクが出した左サイドの裏のスペースへのパスで
レドモンドに抜け出されてしまいました。
そのままペナルティの中まで侵入してきたレドモンドに
戻ってきた20ムスタフィを切り返してかわしてから
シュートを撃たれてしましましたが
その至近距離からのシュートは
19レノがブロックしてゴールを死守。

20ムスタフィがオフサイドトラップを仕掛けましたが
そのオフサイドトラップが掛からずに
最高のタイミングで飛び出されてしまいました。
その一方でしっかりとタイミングを見計らって
レドモンドとの距離を詰めて
尚且つその至近距離からのシュートに対して
顔をそむける様な素振りを見せずに
大きな壁となってゴールを守った19レノは
大きな仕事をしたと思います。

このピンチを凌いだ後に先制点を奪う事に成功しました。

7分、スティーヴンスが不用意にボールを持ち出した所を
9ラカゼットがカットした所から
ショートカウンターが発動されました。
そこからのパスを受けた17イウォビが
左サイドを侵入した所から入れたクロスに対して
ゴール前に侵入してきた11トレイラは
相手と交錯して倒されてしまい合わす事が出来ませんでしたが
そのままファーに流れた所を
7ムヒタリアンがダイレクトで左脚を振り抜きました。
そのシュートは丁度ゴール前に侵入していた
9ラカゼットへのラストパスとなり
その9ラカゼットが左脚のヒールで押し込み先制ゴール!!

7ムヒタリアンが放った左脚のシュートは
枠を外していただけに
そこに丁度良く9ラカゼットがいたのは
ちょっとラッキーだったと思いますが
それでも早い時間帯にしっかりと崩してゴールを奪えたのは
最近流れが悪かったアーセナルにとっては
非常に幸先良いスタートだったと思います。

その後もアーセナルは良い流れで試合を進めました。

11分過ぎ、自陣の左サイドから
31コラシナツ〜34ジャカ〜17イウォビ〜
9ラカゼット〜17イウォビ〜7ムヒタリアンと
ダイレクトパスを繋いで敵陣の右サイドへ展開していきました。
そこから入れられた7ムヒタリアンのクロスは
残念ながらブロックされてしまいましたが
良い頃のアーセナルのリズムが
戻ってきた様に感じる場面でした。

一方でサウサンプトンにゴールに迫られる場面もありました。

13分過ぎ、ターゲットが入れた右サイドからのクロスを
ファーサイドでレドモンドがヘッドで折り返したボールを
ゴール前でアームストロングにヘッドで合わされてしまいました。
そのヘッドは31コラシナツがブロックして難を逃れましたが
やはりゴール前でのマークの甘さは気になる所です。

13分過ぎ、アームストロングから右サイドに上がってきていた
ターゲットにラストパスが送られ
そのまま左脚を振り抜かれてしまいましたが
このシュートも19レノのファインセーブでゴールを死守。

全体的に今ひとつ締まりがない守備陣でしたが
再びピンチの後にビッグチャンスが訪れました。

17分、9ラカゼットの激しいプレスに曝された
スティーヴンスのバックパスを受けたGKのグンが
前方にフィードしたボールが直接17イウォビに渡り
そのまま左サイドを侵入した所からの折り返しされました。
その折り返しはベドナレクに当たり
コースが変わってしまいましたが
そのボールがファーサイドに抜けてきた所を
7ムヒタリアンが冷静に流し込みゴール!!

執拗に仕掛けた9ラカゼットのプレスにより
サウサンプトンの守備陣が混乱に陥った時点で
勝負があったかもしれません。
早い時間帯で2点リードした事で
試合の流れはかなり楽になったと思います。

この後もサウサンプトンゴールに迫る場面が何度もありました。

18分過ぎ、右サイドからの34ジャカのサイドチェンジのパスを
左サイドで受けた17イウォビが31コラシナツヘ繋ぎ
そのパスを受けた31コラシナツが
そのままペナルティの中に侵入した所で左脚を振り抜きました。
そのシュートはロメウの右腕に当たりましたが
判定はノーファール。
34ジャカの大きく正確なサイドチェンジから
良い仕掛けだったと思います。

25分過ぎ、センターラインを超えた所から
DFラインの裏に向けて送られた34ジャカのパスで
9ラカゼットが抜け出し
そのままペナルティに中に侵入した所から
スティーヴンスのスライディングを切り返してかわしてから
右脚を振り抜きましたが
戻ってきたベドナレクにブロックされてしまい
残念ながらゴールはならず。

とは言え、1本のパスで決定機を演出した
34ジャカのパスは素晴らしかったと思います。
一方で切り返して右脚に持ち変えた
9ラカゼットの判断は間違いではないと思いますが
2点リードしていた事を考えますと
そのままダイレクトで左脚を振り抜いても
面白かった様に感じます。

26分過ぎ、相手の浮き玉のクリアーボールを受けた34ジャカが
ダイレクトで前方へ送ったスルーパスで
7ムヒタリアンがDFラインの裏へ飛び出し
そのまま右脚を振り抜きましたが
これもスティーヴンスにブロックされてしまいゴールならず。

そして11分過ぎの場面と同様に
アーセナルが復調してきている事を象徴する様な場面がありました。

32分過ぎ、左サイドのライン際でパスを受けた
31コラシナツの所から始まりました。
その31コラシナツから
8ラムジー〜31コラシナツ〜17イウォビ〜34ジャカと
ダイレクトパスを中心にテンポ良く繋がり
その34ジャカからライン際を駆け上がってきた31コラシナツヘ
ダイレクトでスルーパスが送られました。
そのスルーパスはカットされてしまいましたが
そのクリアーボールを
17イウォビ〜34ジャカ〜17イウォビと繋いだと頃から
今度は17イウォビがドリブルでアームストロングをかわし
そこから17イウォビ〜31コラシナツ〜8ラムジーと
ダイレクトで繋いで一気に左サイドを切り崩してしまいました。
結局サウサンプトンは8ラムジーの所で
ファールで止める事しか出来なかった様に
アーセナルの選手達は仕掛けのイメージが
完全に共有出来ており
シーズン前半の好調だった頃の復活を印象付ける様な
躍動的なプレーだったと思います。

37分過ぎ、11トレイラからの縦パスを受けた17イウォビが
そのパスをカットしに来たベドナレクと入れ替わる様に
そのまま前に出て行きペナルティの手前から
右脚を振り抜きました。
そのシュートはヴェステゴーアにブロックされてしまいましたが
この場面の11トレイラのパスも
ここ最近のアーセナルの状況では少なくなっていた
リスクを冒したパスを送る事が出来ており
その上でそのパスがしっかりと通す事が出来たのは
11トレイラと17イウォビのイメージが
しっかりと共有出来ていたからだと思います。

37分過ぎ、34ジャカが蹴った右CKを
ニアサイドで9ラカゼットがヘッドで合わせましたが
グンの好セーブで防がれてしまいゴールならず。

39分過ぎ、右サイドのライン際でパスを受けた12リヒトシュタイナーが
マークに付いていたホイビュルクをかわして縦へ進み
そこからクロスが入れられました。
そのクロスはベドナレクにカットされてしまいましたが
そのこぼれ球を後方から猛然と突進してきた31コラシナツが収めて
9ラカゼットにラストパスを繋げ
ゴール正面から9ラカゼットが左脚を振り抜きましたが
そのシュートを浮かしてしまいゴールならず。

ホイビュルクの裏をかいてあっさりとかわした
12リヒトシュタイナーの仕掛けが
大きな肝になっていたと思いますし
トップスピードで侵入してきてボールを収め
そこから冷静に9ラカゼットに繋いだ
31コラシナツのプレーも非常に光っていたと思います。

それだけに9ラカゼットには決めて欲しかったと思いますが
グンが前に飛び出してきていましたので
浮かしてしまったのは仕方がなかったかもしれません。

41分過ぎ、自陣でパスを受けた31コラシナツが
17イウォビにボールを預けた所から
豪快な速攻が始まりました。
その17イウォビからのリターンを受けた31コラシナツが
この場面ではピッチの中央をそのままドリブルで駆け上がり
一度8ラムジーに当てたボールのリターンを受け
一気にペナルティの中にまで侵入していきました。
そしてヴェステゴーアに前を塞がれた所で
反転しながら残したボールを
9ラカゼットが受け取って強烈な左脚のシュートを放ちましたが
これもグンのファインセーブで防がれてしまいゴールならず。

とは言え、サイドに向かわずにそのままゴールに向かって
ドリブルで突き進んできた31コラシナツの突進は
非常に迫力があり
そのトップスピードのままでもボールコントロールを失わず
しっかりと9ラカゼットに繋いで
シュートで完結させた所は素晴らしく
サイドの裏を陥れる31コラシナツの得意のプレーに加え
新たな側面をもたらすかもしれません。

完全に圧倒した前半だっただけに
2ゴールだけと言うのは物足りない感じもしましたが
非常に良い前半だったと思います。

しかし、後半最初にチャンスが訪れたのは
サウサンプトンの方でした。

51分過ぎ、自陣の右サイドから
中央に向けて送った34ジャカのパスが
ウォード・プラウズへのプレゼントパスになってしまい
ペナルティの少し手前の位置から
右脚を振り抜かれてしまいました。
そのシュートは幸い枠を捉えずに救われましたが
34ジャカは何もプレッシャーが掛かっていない状態で
送ったパスでしたので
普通では考えられない様なミスであり
集中力の欠如だけでは片付けられない様な
大きなミスを犯してしまったと思います。

ここで12リヒトシュタイナーにアクシデントが発生しました。
ふくらはぎが攣ったのか?
脚を痛めてしまい?6コシールニーと交代しました。
BATE戦に続きこの試合の12リヒトシュタイナーは
非常に良かったと思います。
流れの中でプレーが出来ており
その上で持ち味であるクロスを
タイミング良く供給する事も出来ていましたので
以前の様な停滞感を右サイドで感じる事はなかったと思います。
まぁ、チームの流れに付いていく為に
年齢を考えずにオーバーペースで
頑張りすぎていたのかもしれませんが
どちらにせよこの2試合の結果により
15ナイルズとのポジション争いは
一歩リードしたと思われていただけに
大きな怪我ではなく大事をとって退いただけである事を
祈りるばかりです。

この交代で入った6コシールニーが左のCBに入り
それにより5ソクラティスが右CBに移り
右SBには20ムスタフィがスライドする形になりました。

その後は再びアーセナルペースで試合が進みました。

59分過ぎ、左サイドのスローインを受けた
8ラムジーからのリターンを受けた31コラシナツが
浮き球のパスで17イウォビに繋ぎ
その17イウォビがタメを作っている間に
走り込んできた31コラシナツに繋いで
深い所から折り返しが送られました。
その折り返しをペナルティの中で
8ラムジーがフリックしてゴール前に流しましたが
残念ながら中に誰も入っていなかった為に合わせられず。

60分過ぎ、左サイドの17イウォビからのパスを受けた8ラムジーが
その17イウォビを使ったワンツーでDFラインの裏に飛び出し
そこからクロスを入れましたが
これも中で誰にも合わず。

この2つの場面共にGKの前をボールが横切った場面でしたので
誰も押し込む事が出来なかったのは残念でした。

ここで8ラムジーに代わって10エジルが投入されました。
この試合の8ラムジーは残念ながらそれほど良くなかったと思います。
トップ下に入った8ラムジーに課せられた役割は
チャンスメイクとセカンドストライカーの両方の役割だったと思いますが
時折ボールに絡む場面もありましたが
パス総数28本、シュート0と言うスタッツが示す様に
期待していた役割は果たせていなかったと思いますし
印象的には消えている時間帯が多かった様に感じます。

その10エジルが入った後も
良い流れは続きました。

62分過ぎ、センターライン付近で
31コラシナツ〜17イウォビ〜34ジャカ〜10エジルと繋ぎ
その10エジルから9ラカゼットへパスが送られた所から
攻撃のスイッチが入りました。
そのパスを受けた9ラカゼットがマーカーを剥がしながら
右サイドに回り込んできた17イウォビへ展開し
その17イウォビからのパスで
DFラインの裏を伺った7ムヒタリアンから
鋭い折り返しが送られましたが
ベドナレクにクリアーされてしまいシュートには繋がらず。

10エジルが入ると取り敢えずボールが収まる所が決まり
そこから攻撃の方向性が示される所が利点だと思います。

しかしこの後17イウォビにアクシデントが発生しました。
右のふくらはぎが攣ったのか?打撲したのか?
その後一度はピッチに戻りましたがプレー続行は難しく
14オーバメヤンと交代しました。
現在のアーセナルの攻撃陣の中で
仕掛け場面で大きなの役割を担っている17イウォビだけに
単純に攣っただけなのか?
それともふくらはぎ自体を負傷してしまったのか?
非常に気になる所です。

その後も単発的にアーセナルゴールに迫られる場面がありました。

75分過ぎ、ヴェステゴーアからのパスを
エルユノシが流したボールをホイビュルクが収め
そのまま持ち上がってきた所からクロスを入れられてしまいました。
そのクロスをファーサイドで受けたウォード・プラウズが
ワントラップしてシュートを撃ちましたが
そのシュートは31コラシナツが身を呈してブロックして
ゴールを死守。

結果的にはヴェステルゴーからエルユノシにパスが入った所で
前に突っかけていった20ムスタフィが間に合わずに
かわされてしまった事で
その20ムスタフィが空けたスペースに
ホイビュルクに侵入されてしまった所が
問題だったと思います。

88分過ぎ、右サイドからのCKの流れで
ターゲットにドルシュートを撃たれてしまいましたが
19レノのファインセーブでゴールを死守。

一方で終盤もアーセナルらしい仕掛けで
サウサンプトンゴールへ迫りまる場面が何度かありました。

85分過ぎ、左サイドのライン際で
パスを受けた31コラシナツからのパスを
10エジルが前方に流したボールで
14オーバメヤンがスペースに抜け出し
深い所まで侵入した所から中に折り返しました。
ゴール前には9ラカゼットが走り込んでいましたので
そのクロスが通れば確実にゴールを奪える場面でしたが
その折り返しはヴェステゴーアにブロックされてしまい
残念ながら通らず。

迫ってきていたヴェステゴーアに引っかからない様に
右足のアウトサイドでタイミングをずらし
その上少しだけ浮かしたボールを送っていましたので
14オーバメヤンはやれる事はやっていたと思いますが
その一方でラストパスを送るのではなく
右足のインフロントに引っ掛けて
ファーサイドネット狙うシュートを撃っても良かった様に感じます。
角度的には十分に狙う事が出来る角度だったと思いますし
仮にグンが弾いてもその弾く角度によっては
9ラカゼットが押し込める可能性もありましたので
個人的にはシュートを狙っても良かった様に感じます。

86分過ぎ、左サイドのスローインを
14オーバメヤンが右足のアウトサイドの浮き球のパスで
10エジルに繋ぎました。
そのパスを受けた10エジルは
ペナルティに侵入してDFを引きつけた所で
14オーバメヤンへリターンパスを戻し
回り込んでシュートコースを作った所から
14オーバメヤンは右脚を振り抜きましたが
ベドナレクにブロックされてしまいゴールならず。

90分過ぎ、34ジャカからのパスを
右サイドで受けた14オーバメヤンが
一度34ジャカに戻した後に
DFラインの裏へ走りこむ動きに合わせて
その34ジャカから浮き球のパスが送られました。
14オーバメヤンは完全に裏に抜け出しましたが
しかしそこからの14オーバメヤンの折り返しが
精度を欠いてしまい中に合わせられず。

結局前半の2点のみで終わりましたが
試合内容的にはシーズン前半の良かった時期を彷彿させる様な
非常に良い内容だったと思われ
最近苦戦する事の多いサウサンプトンを
しっかりと退けました。


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19レノ

 最終ラインでのボール回しの時に何度か危なっかしい場面があったが、その一方で危険なシュートをファインセーブしっかりと防ぎでクリーンシートを掴む。

12リヒトシュタイナー

 チームの流れにしっかりと付いてきて機能していた。 ここ2試合のパフォーマンスを見る限りでは15ナイルズとのポジション争いは1歩リードしただろう。 しかし中2日のスケジュールの問題もあり故障が発生し後半途中に退く。 年齢的に連戦での起用は難しそうだが2ベジェリンの穴の問題はこれで解決できるか?
 
20ムスタフィ

 全体的には安定していたが75分の場面の様に不用意なチャレンジを時々してしまうのは問題。

5ソクラティス

 アグレッシブな姿勢はDFラインを引き締める。

31コラシナツ

 やはり31コラシナツが入ると左サイドの迫力が違う。 この試合ではライン際だけではなく中に絞った位置から推進力を活かして侵入してくる場面もありバリエーションも見せていた。 そして守備の局面でもサボらずにしっかりと対応していた所も良かった。

11トレイラ

 出足の鋭さがだいぶ戻ってきた様に感じる。 コンディション的に戻ってきた印象。

34ジャカ

 積極的な縦パスやサイドチェンジのパスで攻撃陣を操る。 それだけに後半早々の様なパスミスは頂けない。

7ムヒタリアン

 1ゴール1アシストとチームを勝利に導く。 プレーの確度の面ではまだまだ改善の余地はあると思うがそれでも7ムヒタリアンの存在が攻撃陣の潤滑油になっている印象。

8ラムジー

 時折ボールに絡む場面もあったが全体的には存在感が薄かった。

17イウォビ

 この試合でも左サイドからチャンスを作り攻撃陣を牽引する。 それだけにふくらはぎの怪我?打撲?の状況が気になる。

9ラカゼット

 多少ラッキーな形だったが先制ゴールを奪う。 その後も決定機が巡ってきただけに決めなければならなかっただろう。 とは言え、2つのゴールは前線からしっかりと仕掛けた9ラカゼットのプレスからであり、常にファイトし続ける9ラカゼットがチームを勝利に導いた。

6コシールニー

 負傷した12リヒトシュタイナーに代わり投入される。 BATE戦での怪我の影響はない様だ。 

10エジル

 8ラムジーに代わり後半途中から投入される。 組み立ての段階から最前線の仕掛けの段階まで広い範囲に顔を出す。 特に10エジルが入るとボールの収まり所が決まりその後の方向性が示される所は大きい。 それだけに10エジルが抑えられてしまうと攻撃陣の停滞を招くと言う側面もあるのも事実であり、その様に抑えられずに常に存在感を示す事が出来るかどうかと言う部分がエメリ監督が求める所なのか?
 
14オーバメヤン

 負傷した17イウォビに代わり投入される。 短い時間だったが左サイドから何度もチャンスに絡むもゴールには結びつけず。 状況を的確に判断してチャンスメイクをするプレーを選択した判断は間違いではないがストライカーとしてもう少しエゴを見せても良かった様に感じる。 


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前試合のBATE戦に続きこの試合でも攻撃陣は躍動し
一時期の停滞感が少しづつ解消されてきた様に感じます。

シーズン前半の頃は各々の選手の間で
プレーイメージが共有されていた事で
非常に心地よいリズムの連動的なプレーを見せていましたが
いつしかプレーイメージにズレが生じ始め
それがそれまで奏でていた心地よいリズムを狂わしてしまい
チーム全体が停滞感に覆われてしまったいたと思います。

しかし前節のBATE戦と共に
この試合でも各々の選手がプレーイメージを共有できる様になり
見ていて楽しい心地よいリズムがチームに戻ってきたと思います。

それは仕掛けの部分でも重要な要素だと思いますが
特に重要なのは組み立ての段階で
それが共有出来ているかと言う所が重要だと思われ
組み立ての段階でダラダラと停滞せずに
1タッチ2タッチと言う速いテンポで
ゴールに向かっていけるかどうかが
アーセナルの攻撃陣の調子を測るポイントの様に感じます。

そう言う意味では11分過ぎや32分過ぎの様なプレーが
出てくる様になった所は非常に好ましく
近々控えている今シーズンの最大の山場になると思われる
スパーズ戦とユナイテッド戦に向けて
良い流れになってきたと思われます。

この勢いを殺さない為にも次のボーンマス戦は重要であり
この試合の様なテンポの良い試合を見せる事が出来れば
完全復活の日も近いと思われます。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:2G0A
6コシールニー    PL:2G0A
7ムヒタリアン    PL:5G2A EL:0G2A
8ラムジー      PL:2G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:11G5A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:3G1A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:15G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A
17イウォビ      PL:3G4A EL:0G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G1A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A EL:1G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G4A
34ジャカ       PL:3G1A EL:0G2A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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EL32 2nd:ARSENAL vs BATE Borisov [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 BATE Borisov
2019年2月21日(木)Europa League R32 2nd leg, Emirates Stadium

Goal
 (4)Volkov(og)
 (39)20Mustafi(←34Xhaka)
 (60)5Sokratis(←34Xhaka)


1Czech

12Lichtsteiner 20Mustafi 6Koscielny 18Monreal 

29Guendouzi  34Xhaka  

7Mkhitaryan   10Özil    17Iwobi  

14Aubameyang


(56)6Koscielny>>>5Sokratis
(63)29Guendouzi>>>11Torreira
(79)7Mkhitaryan>>>22Suarez


Substitutes
 19Leno
 31Kolasinac
 8Ramsey
 49Nketiah


Arsenal 1.jpg先週のアウェイでの1stレグでは
醜い内容の末敗れてしまいましたが
エミレーツに戻ってきてからの2ndレグでは
地力の差をしっかりと出して
ベスト16へしっかりと駒を進めました。

先発はGKは1チェフが務め
DFラインは右SBに12リヒトシュタイナー、
左SBに18モンレアル、
そしてCBには20ムスタフィと6コシールニーが組む
4バックを採用してきました。
中盤は29グエンドゥージと34ジャカが組み
2列目には右に7ムヒタリアン、左に17イウォビ、
トップ下に10エジルが入り
そしてトップに14オーバメヤンを配する
4−2−3−1を組んできました。

流石に1stレグの事もありましたので
試合開始からかなりハイテンションの状態で試合は始まり
早々にBATEゴールに迫りって行きました。

1分過ぎ、29グエンドゥージから送られた
ロングスルーパスで右サイドの裏に抜け出した
12リヒトシュタイナーが折り返したボールを
ペナルティ内で受けた17イウォビが
DFをかわしてシュートを撃ちました。
そのシュートはGKのシェルビツキの正面で
ゴールなりませんでしたが
良いコンビネーションからしっかりと崩せた所は
出だしとしては良かったと思います。

2分過ぎ、左サイドの17イウォビからパスを受けた
10エジルが一度34ジャカにボールを戻し
そこからDFラインの裏に向かっての動きに合わせて
34ジャカから送られた浮き球のパスを収めた10エジルが
中に折り返しました。
その折り返しはゴール前に走り込んできた18モンレアルに通る手前で
ヴォルコフにクリアーされてしまいましたが
10エジルの存在を感じる仕掛けだったと思います。

そしてその勢いのまま先制ゴールが生まれました。

4分、29グエンドゥージからのパスを
右サイドのライン際で受けた14オーバメヤンが
マークに付いていたフィリポヴィッチをかわして
そのままドリブルで右サイドを駆け上がり
そこから入れた鋭いクロスを
ゴール前でヴォルコフがクリーしきれずに
ゴールの中に吸い込まれオウンゴール!!

ニアサイドを守っていたフィリペンコがクリアー出来ずに
抜けてきたボールでしたので
ヴォルコフにとっては不運な形のオウンゴールだったと思いますが
試合開始からフルスロットルで
BATEゴールに迫ったアーセナルの勢いで
押し切った様なオウンゴールだったと思います。

これで2試合合計1−1に戻しましたが
2ndレグはアウェイゴールの問題がある分
試合の行方は分からない状態には変わりがありませんでした。

その後も流れはアーセナルのままでした。

5分過ぎ、左CKからの流れから
一度は奪われたボールを
34ジャカの素早いプレスでボールを奪い返し
その34ジャカからのパスを受けた17イウォビが
左斜め45度の角度からシュートを放ちました。
そのシュートは枠の僅かに外側で
惜しくもゴールなりませんでしたが
ファーの右上に向けて良くコントロールされた
シュートだったと思います。

6分過ぎ、29グエンドゥージからのパスを
左サイドで受けた10エジルから
17イウォビに繋げられ
その17イウォビがドリブルで
ペナルティの中へ切り込んで行った後のこぼれ球を
10エジルが7ムヒタリアンへ折り返しました。
その折り返しを受けた7ムヒタリアンのシュートは
大きく枠を外してしまいましたが
何てことのなプレーですが
こぼれ球を受けた後に折り返しを入れるまでの
ほんの僅かな時間の間には
10エジルのセンスが垣間見れたと思います。
こぼれ球を受けた時点では既に10エジルには
7ムヒタリアンがフリーになっている事が認識出来ていた様で
その上でパスコースを遮っていた相手選手が
下がる方向に動くまでの1テンポ待ってから
折り返しを入れる一連の流れは
非常に10エジルらしい流れだったと思います。

その一方で一瞬の隙を突かれて
アーセナルゴールに迫られる場面もありました。

7分過ぎ、BATEのゴールキックからのルーズボールを
ドラグンがヘッドで前に送り
そのボールをミリッチが胸で落とした所から、
スタセビッチに左サイドの裏のスペースへ
パスを送られてしまいました。
そのパスを受けたスカヴィシュに
18モンレアルが振り切られてしまい
そのままシュートを撃たれてしまいましたが
幸い枠をとらえられずに救われました。
とは言え、サイドの裏のスペースのケアの問題は
この後も何度か出てしまいました。

8分過ぎ、左サイドからのスローインからの流れで
リオスが出した左サイドの裏へのパスで
バハに抜け出されてしまい
そこからの折り返しが
6コシールニーの足に当たり跳ね上がった所を
ファーサイドに走り込んできた
ドラグンに合わされてしまいました。
そのシュートはゴールの中に戻ってきていた
12リヒトシュタイナーがクリアーして
何とかゴールは守られましたが
完全に崩されてしまった決定的な場面だったと思います。

その後は良いテンポでBATEゴールに迫る場面がありました。

18分過ぎ、29グエンドゥージから
7ムヒタリアン〜29グエンドゥージと繋いで
中央を切り込んでいき
そこから10エジル〜17イウォビと
左サイドで繋いだ所から折り返されましたボールは
残念ながら10エジルには合いませんでしたが
スペースを消された所でも
コンビネーションを駆使して
崩す事が出来ている所は
1stレグとは大きく異なる所であり
やはり10エジルがピッチにいる事による効果だと思われます。

19分過ぎ、14オーバメヤンのクロスがクリアーされたボールを
29グエンドゥージの素早いプレスで奪い返し
その29グエンドゥージからのパスを受けた34ジャカが
強烈なロングシュートを放ちましたが
シェルビツキのファインセーブで防がれてしまいゴールならず。

29分過ぎ、10エジルからのパスを
左サイドで受けた17イウォビが
そのままドリブルで縦に抜けていき
そこから入れられたクロスを
ゴール前で14オーバメヤンがヘッドで合わせましたが
惜しくも枠の外でゴールならず。

31分過ぎ、10エジルからのパスを受けた17イウォビが
そのまま左サイドのライン際を持ち上がり
そこからのパスでその17イウォビを追い越してきた
18モンレアルが裏に抜け出しました。
深い位置まで侵入した所から折り返した
18モンレアルのクロスは
走り込んできた10エジルが合わせられませんでしたが
そのこぼれ球を後方から34ジャカが
右脚でシュートを放ちましたが
それも枠を捉えられず。

37分過ぎ、29グエンドゥージからのパスを受けた10エジルから
右サイドの7ムヒタリアンへ送られ
その7ムヒタリアンが小気味好いステップで
フィリポヴィッチを翻弄した所から
鋭い折り返しが中へ送られました。
その折り返しはゴール前の17イウォビには合いませんでしたが
そのクリアーボールを10エジルが
ダイレクトボレーでシュートを放ちましたが
それも枠を捉えられずにゴールななりませんでした。

良い仕掛けは何度も作れていながら
中々ゴールを奪うことができない中で
セットプレーから貴重な追加点を奪う事に成功しました。

39分、34ジャカが蹴った左CKを
ゴール前で20ムスタフィがヘッドで合わせてゴール!!

これで2試合合計2−1とリードする事ができたと共に
前半の間に追加点を奪えた事で
精神的にかなり楽になったと思いますが
BATEにアウェイゴールを奪われてしまったら
まだまだ勝敗は分からなくなってしまいますので
この後もBATEゴールに迫る場面が続きました。

42分過ぎ、17イウォビが倒されて得た
やや左サイドの位置からのFKを
7ムヒタリアンが素早くリスタートしました。
そのパスを受けて14オーバメヤンが裏に抜け出して
シュートを狙いましたが
前に出てきたシェルビツキにブロックされてしまい
惜しくもゴールは奪えず。

44分過ぎ、カウンターが発動されました。
ボールを持ち上がってきた10エジルが
一度29グエンドゥージに預けた所から
スルーパスが送られました。
しかしそのスルーパスは
左サイドを上がってきていた10エジルと17イウォビの
どちらかに向けて送られたパスだったはずでしたが
パスのスピード的には10エジルに合わせた様なパスでしたが
その一方でパスのコース的には
その外側から駆け上がってきていた
17イウォビを狙った様なコースで
どちらにとっても中途半端なパスだった為に
途中でカットされてしまい
ビッグチャンスを活かす事が出来なかったのは残念でした。

前半はこのまま2−0で終わり
2試合合計2−1で折り返しましたが
アウェイゴールと言う問題もあり
どちらのチームが次のゴールを奪うかで
まだまだ勝敗の行方が変わる可能性がある
不安定な状況には変わりありませんでした。

後半に入って最初にチャンスを迎えたのは
BATEの方でした。

48分過ぎ、センターラインを少し超えた左サイドからのFKに対して
ドラグンがバックヘッドでそらしたこぼれ球を
そのドグランと競り合いながら18モンレアルがクリアーしましたが
そのボールをカットしたスカヴィシュに
ペナルティの中からシュートを撃たれてしまいました。

幸いその至近距離からのそのシュートは
1チェフの正面で難を逃れましたが
1stレグ同様にセットプレー絡みで失点する
最悪な形に陥りそうな危険な場面でした。

その後は再びアーセナルが流れを掴み
BATEゴールに迫りました。

49分過ぎ、12リヒトシュタイナーのクロスの
クリアーボールを収めた10エジルから
ペナルティの中に陣取っていた17イウォビへ
楔のパスが送られ
その17イウォビからのリターンパスを
10エジルが今度はヒールで
後方にいた7ムヒタリアンに繋ぎました。
そのパスを受けて7ムヒタリアンは
DFラインの裏に抜け出したが
クロスを入れる体勢に入った時に足を滑らしてしまい
残念ながらダイレクトではクロスを入れられず
もう一度仕切り直して入れたクロスを受けた34ジャカが
後方からミドルシュートを撃ちましたが
それも残念ながら枠を捉えられず。

10エジルのヒールで7ムヒタリアンが裏に抜け出した所までは
完璧だったと思います。
BATEの守備陣は対応が遅れており
GKとDFラインの間をそのままダイレクトで折り返していたら
ニアサイドの14オーバメヤンか
ファーサイドの18モンレアルが
押し込む可能性が高いビッグチャンスになっていたと思われるだけに
足を滑らせてしまったのは残念でした。

53分過ぎ、29グエンドゥージからのパスを受けた10エジルが
センターラインの辺りからドリブルで持ち上がり
その10エジルからのパスを受けた17イウォビが
左サイドからカットインして行きそのまま右脚を振り抜きました。
そのシュートはシェルビツキのファインセーブで防がれてしまいましたが
綺麗な速攻だったと思います。

57分過ぎ、29グエンドゥージからの縦パスを
2ラインの間で受けた10エジルから
左サイドの17イウォビへ展開され
その17イウォビから送られたクロスを
ファーサイドで7ムヒタリアンがヘッドで合わせましたが
惜しくも枠を捉えられず。

そしてその勢いのままこの試合の勝敗を決める上で
非常に重要な追加点を奪う事に成功しました。

60分、34ジャカが蹴った右CKを
5ソクラティスがヘッドで叩き込みゴール!!

これまでのCKの場面でもシェルビツキは積極的に前に飛び込んで
パンチングで防ごうとする傾向が強いGKだという事が
はっきりとしていましたので
その前に出るシェルビツキを超える様なボールを入れる事が出来れば
ゴールは無人になる可能性が高く
それをしっかりと狙えたCKだったと思います。

その後もアーセナルペースは続きました。

65分過ぎ、左サイドのショートコーナーからの流れで
ペナルティ内で高々と上がったルーズボールに対して
20ムスタフィがヘッドで繋いだボールを
ペナルティ内でフリーだった10エジルが
左脚で合わせようとしましたが
ボールにヒット出来ず枠を外してしまいゴールならず。

70分過ぎ、17イウォビからのパスを受けた7ムヒタリアンが
そのままドリブルで持ち上がった所から
裏に向かって動き出した14オーバメヤンへラストパスが送られ
そのパスを受けた14オーバメヤンは
前に出てきたシェルビツキをかわす様に
チップキックでゴールを狙いましたが
僅かに枠を外れてゴールならず。

75分過ぎ、18モンレアルが倒されて得たFKを
14オーバメヤンが蹴りました。
壁に並ぶ様に並んだアーセナルの選手が作った穴を
14オーバメヤンは上手く通しましたが
シェルビツキの正面でゴールならず。

その後もアーセナルペースで進みましたが
決定機という場面は訪れずそのまま終演。

1stレグを払拭する様に
しっかりと勝利を収めてベスト16へ駒を進めました。


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1チェフ

 危険な場面は3度程だったがしっかりとシャットアウトして零封。 

12リヒトシュタイナー

 予想を覆し良いパフォーマンスだった。 非常にアグレッシブであり、周囲との連携もスムーズで的確なタイミングでサイドの裏のスペースに飛び出して攻撃陣に幅をもたせていた。 もしかしたら昨夏加入してから一番のパフォーマンスだったか? 病欠の15ナイルズと共に2ベジェリンの穴を埋めきれない現状に少しだけ光明が差されたか?
 
20ムスタフィ

 豪快なヘッドでゴールを奪う。

6コシールニー

 後半途中に左ふくらはぎに問題が発生し途中で退く。 大事に至る前の処置だった様だが怪我から復帰後ややオーバーペースでの起用が続いているだけに心配だ。

18モンレアル

 BATEの攻撃陣がサイドの裏のスペースを狙っていただけに攻撃重視の31コラシナツよりも攻守のバランスに長ける18モンレアルを選択したのは正解だっただろう。

29グエンドゥージ

 1stレグに比べてBATEの守備ブロックが若干緩かった事もあるが、中盤から積極的にボールを前に持ち上がり2ラインの間に鋭い縦パスを供給し攻撃陣に勢いをもたらした。

34ジャカ

 テンポ良くボールを捌いて中盤をコントロールする。

7ムヒタリアン

 周囲と噛み合わない場面もあったがその一方で7ムヒタリアンがピッチにいるとパスを出したい所に必ず顔を出してくれる分、流れがスムーズになる。 2ベジェリンの時もそうだったが7ムヒタリアンが右サイドにいると右SBが活きるのは偶然ではないだろう。 そして10エジルにとっても同じリズムでプレー出来る7ムヒタリアンの存在は大いに恩恵を受けていただろう。

10エジル

 非常に良かった。 2ラインに間で積極的にパスを受けて仕掛けの起点となっていた。 このようなプレーが格下のBATE相手だけではなく更に強いチームを相手にしても出来れば出場機会は増えるだろう。 やはり10エジルがいるとチームは変わる。

17イウォビ

 久しぶりに10エジルと共にピッチに立ったが、以前の様に10エジルに頼る様な事はなくなり、使い使われアタッキングの急先鋒として存在感を示す。

14オーバメヤン

 鋭いクロスを送り先制のオウンゴールを導く。 

5ソクラティス

 怪我から復帰する。 左ふくらはぎに問題が発生した6コシールニーに代わり後半途中から投入され非常にアグレッシブなプレーで存在感を示す。

11トレイラ

 29グエンドゥージに代わって後半途中から投入される。
 
22スアレス

 7ムヒタリアンに代わり終盤突入される。 しかしこの試合でも存在感を示す事は出来ず。 まだ仕方がないのかもしれないが、明らかにチームとプレーするリズムが異なる。 22スアレスはボールを持つとそのままドリブルを始める事が多く球離れが悪い。 鋭いドリブルはスアレスの持ち味かもしれないがそれが有効に使えていない。


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チーム力に差があるBATEが相手だっただけに
本当の意味で評価に値するかどうかは別として
少なくともここの所続いていた
攻撃陣のクリエイティビティーの問題は
大いに改善されたと思います。

特に2ラインの間でパスを受けた所からの展開される形は
ここ数試合では観る事が出来なかった形であり
それは10エジルや7ムヒタリアンが
タイミング良く2ラインの間に入る事で具現化され
それにより29グエンドゥージや34ジャカからも
効果的な縦パスが送られる様になる
相乗効果を生み出していたと思います。

そういう意味では2トップ+トップ下や
1トップ+2シャドー、
2トップ+2サイドハーフの様な形よりも
この試合の様に7ムヒタリアン、10エジル、17イウォビの
3人のチャンスメイカーを2列目に並べる形の方が
攻撃のバリエーションは増えるのかもしれません。

そうなりますと現在重用している14オーバメヤンと9ラカゼットの
2人のストライカーをどの様に起用していくか?
と言う問題にぶつかってしまうかもしれません。

この試合では9ラカゼットが出場停止中だった為に
無条件で14オーバメヤンを
1トップで起用するしかありませんでしたので
チャンスメイカーの3人を2列目に並べる事には
何も問題は起こりませんでしたが
14オーバメヤンと9ラカゼットの2人を起用できるPLでは
どの様に起用するかが注目されます。

個人的には14オーバメヤンも9ラカゼットも
優秀なストライカーだと思いますが
それでも独力でゴールを奪う様なタイプのストライカーではなく
ゴールを挙げる為には
それ相応のチャンスメイクを創造する選手が必要だと思います。
よってこの2人の決定力をチームの中心と考えるのではなく
この2人はあくまでも仕上げとしてのフィニッシャーと考え
チームの中心はこの2人に決定的なボールを送る
チャンスメイクのセクションと考えるべきだと思います。

そう考えますとこの2人の同時起用に固執しすぎるべきではなく
より多くのチャンスを創造する為の布陣を優先する為に
どちらか1人を先発から外す事も考慮するべきだと思います。

エメリ監督がどの様な判断をするか注目したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:2G0A
6コシールニー    PL:2G0A
7ムヒタリアン    PL:4G1A EL:0G2A
8ラムジー      PL:2G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:10G5A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:3G1A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:15G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A
17イウォビ      PL:3G4A EL:0G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G1A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A EL:1G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G4A
34ジャカ       PL:3G1A EL:0G2A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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2018/19 ELベスト16組み合わせ決定!! [Arsenal F.C.]

2018/19 ELベスト16の組み合わせが決定しました。


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チェルシー(イングランド) vs ディナモ・キエフ(ウクライナ)
フランクフルト(ドイツ) vs インテル(イタリア)
ディナモ・ザグレブ(クロアチア) vs ベンフィカ(ポルトガル)
ナポリ(イタリア) vs ザルツブルク(オーストリア)
バレンシア(スペイン) vs クラスノダール(ロシア)
セビージャ(スペイン) vs スラビア・プラハ(チェコ)
アーセナル(イングランド) vs レンヌ(フランス)
ゼニト(ロシア )vs ビジャレアル(スペイン)


2018/19 ELベスト16の対戦相手は
フランス・リーグ1のレンヌに決まりました。

3/7(木)A
3/14(木)H

今回のELベスト16の抽選を迎えるに当たり
ベスト32で対戦したBATEボリソフには
かつてアーセナルに在籍していたフレブがいましたので
次のベスト16では今シーズン古巣に復帰して
アキレス腱の怪我から見事に復活したカソルラが在籍している
ビジャレアルとの対戦になると
個人的には勝手に思っていました。

実際その抽選会でも
アーセナルの名前が挙がった時点で残っていたクラブは
レンヌ、ゼニト、ビジャレアルの3つでしたので
これはUEFAの忖度が働いてビジャレアルとの対戦が組まれ
復活したカソルラのエミレーツへの帰還が
実現するのではないかと思っていましたが
それは準々決勝以降に持ち越しになってしまいました。

そのベスト16で対戦する事が決まったレンヌは
恵まれた対戦相手だった様に感じます。

レンヌは現在リーグ1では11位に沈んでおり
総得点も34点と攻撃力もそれほど高くないと思われますので
守備力に不安があるアーセナルにとっては
戦いやすい相手ではないかと思います。

そして日程的にもレンヌとの1stレグの前には
スパーズとのアウェイでの試合が組まれ
1stレグと2ndレグの間には
ホームでのユナイテッドとの対戦が組まれていますので
移動距離の長いロシアやウクライナ等のクラブとの対戦も
避けられたのも大きいと思います。

スパーズとの対戦もそうですが
ユナイテッドとの対戦はPLトップ4争いをする上で
直接的なライバルとの対戦になりますので
絶対に負ける事が許されない試合になります。
よってELレンヌ戦ではあまり無理せずに上手く試合を進め、
PLのこの2戦に集中して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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EL32 1st:BATE Borisov vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

BATE Borisov 1−0 ARSENAL
2019年2月14日(木)Europa League R32 1st leg, Borisov Arena

Goal
 (45)Dragun

Sent off
 (85)9Lacazette


1Czech

20Mustafi 6Koscielny 18Monreal

15Maitland-Niles 29Guendouzi 34Xhaka 31Kolasinac

7Mkhitaryan   17Iwobi 

9Lacazette


(68)15Maitland-Niles>>>14Aubameyang
(68)34Xhaka>>>11Torreira
(74)31Kolasinac>>>22Suarez


Substitutes
 19Leno
 12Lichtsteiner
 4Elneny
 49Nketiah


Arsenal 1.jpgイヤイヤ、再び醜い試合をして敗れてしまいました。

ハダーズフィールド戦を観て
今後の状況を危惧していましたが
こんなにも早く取りこぼしをしてしまうとは、、、
残念です。

先発はGKには1チェフが入り
DFラインはこの試合でも20ムスタフィ、
6コシールニー、18モンレアルが
3バックを形成しました。
中盤は同様に右WBには15ナイルズ、
左WBには31コラシナツが入り
CMFには怪我で離脱していた34ジャカが復帰して
29グエンドゥージとコンビを組みました。
そして前線も同様に
2列目に7ムヒタリアンと17イウォビが入り
1トップを9ラカゼットが務める
3−4−2−1が組まれました。

試合は開始早々にビッグチャンスが訪れました。

1分過ぎ、右サイドからの
20ムスタフィのパスを受けた17イウォビから
サイドの裏のスペースに出されたスルーパスで
31コラシナツが抜け出し
そこからの折り返しをゴール前で7ムヒタリアンが合わせましたが
GKのシェルビツキの正面でゴールならず。

31コラシナツのクロスが
若干GKに近すぎたのかもしれませんが
それでも完全にフリーで抜け出していただけに
7ムヒタリアンは決めて欲しかったですし
このゴールが決まっていたら試合の行方は
完全に別物になっていたかもしれません。

その後も何度かBATEゴールに迫る場面はありました。

11分過ぎ、18モンレアルがヘッドで跳ね返したボールが
そのまま流れて31コラシナツの所まで届き
その31コラシナツからのスルーパスで
ゴールに迫った17イウォビがそのまま押し込もうとしましたが
DFにブロックされてしまい押し込めず。

21分過ぎ、31コラシナツのパスを受けて
左サイドを駆け上がってきた17イウォビが
そのままドリブルでカットインして行き
右脚を振り抜きました。
そのシュートはDFにブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球を左サイドで収めた31コラシナツから
柔らかいタッチのクロスが送られ
そのクロスを9ラカゼットがヘッドで合わせましたが
残念ながら枠を捉えられず。

一方でBATEにゴールに迫られてしまう場面もありました。

27分過ぎ、カバーに来ていた29グエンドゥージをかわして
左サイドの深い位置から中に入ってきたスカヴィシュからの速いクロスを
ニアサイドに入ってきたミリッチに合わされてしまいました。
幸いポストの外側を叩いて救われましたが
スカヴィシュを甘く見ていた訳ではないと思いますが
29グエンドゥージのスカヴィシュへの対応は
緩すぎたと思います。

そして時間が経つにつれアーセナルの攻撃陣は
噛み合わなくなってしまいました。
焦りなのかどうなのか分かりませんが
細かなコンビネーションのパスがズレるのは勿論、
走り込む受け手に対してのパスが
スピードもコースもあっていない為に通らない物から
パスを出しても受けての選手が走っていない場面まであり
非常にチグハグな印象は否めませんでした。

その為残りの前半でのシュートチャンスは
この位だったかもしれません。

40分過ぎ、9ラカゼットからのパスを受けた20ムスタフィが
丁寧に入れたクロスがファーサイドまで抜けてきた所を
31コラシナツが左脚を振り抜きましたが
これも枠の外でゴールならず。

一方で前半終了間際にBATEに
セットプレーのチャンスを与えてしまいました。

42分過ぎ、左サイドからドリブルで仕掛けてきた
スカヴィシュに対応した18モンレアルが倒してしまい
FKを献上。

45分、スタセビッチが蹴ったそのFKを
ドラグンにヘッドで合わされてしまい失点。

やや後ろに残っていたドラグンに対しての
マークが甘かったと言えばそれまでですが
殆どチャンスを作られない中で
セットプレーから失点してしまうと言うのは
最悪な形だと言えます。

後半の入り方も良かったと思います。

46分過ぎ、34ジャカからの縦パスを受けた
17イウォビが送ったスルーパスで
左サイドから裏のスペースに抜け出した31コラシナツが
クロスを入れました。
そのクロスはミリッチにブロックされてしまいましたが
前半のファーストプレーでもそうでしたが
大外から裏に向かって走り込んできた31コラシナツに向けて
17イウォビは中央の位置からDFラインのギャップを突く様に
斜め方向にスルーパスを送って通す事が出来ていました。

これまでの多くの場面では
サイドの17イウォビが起点となってSBの外側なりSBの内側なり
縦方向にスルーパスを送って通す形が多かったと思いますが
この場面の様に斜めの方向のパスを操れる様になったのならば
空間認知能力が向上した事を表しており
17イウォビはパサーとして
一つ上のレベルに上がろうとしている様に感じます。

54分過ぎ、29グエンドゥージ〜17イウォビ〜31コラシナツと
左サイドへ展開した所から
ダイレクトに折り返されたクロスを
9ラカゼットがダイレクトで合わせて
ゴールネットを揺らしましたが
その9ラカゼットの位置がオフサイドでゴールはならず。

その後はボールは支配していても
最後の仕掛けの段階でアイデアと精度に欠いてしまい
その後のチャンスはこれ位だったと思います。

71分過ぎ、17イウォビからのパスを受けた9ラカゼットが
左サイドから入れたクロスはブロックされてしまいましたが
そのこぼれ球をペナルティの中で受けた31コラシナツが
左脚を振り抜きましたが
そのシュートは枠を捉えられず。

結局後半もボールは保持していても
BATEゴールに迫る事が殆ど出来ないまま終演。

非常に残念な試合であり
現在のアーセナルの状態を良く表した試合だったかもしれません。


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1チェフ

 何度かあったシュートの場面でもしっかりと対応してゴールを守る。 失点の場面はノーチャンスだっただろう。 

20ムスタフィ

 危険な場面は殆どなく、相手のカウンターに対してもしっかりと対応する。
 
6コシールニー

 危険な場面は殆どなく、相手のカウンターに対してもしっかりと対応する。

18モンレアル

 危険な場面は殆どなく、相手のカウンターに対してもしっかりと対応する。

15ナイルズ

 自ら仕掛ける場面もあったが荒れたピッチではボールコントロールミスを犯す場面ばかり目に付いた。

29グエンドゥージ

 起点となる可能性がある縦パスを何度か送るもその先が続かず。 5+4のラインを組むBATEに対して何とか穴を開けようとボールを動かしながらパスの出し所を探るも決定的な場面は作れず。

34ジャカ

 中盤の底からパスを捌くも決定機には繋がらず。

31コラシナツ

 この試合でも唯一の攻め手がこの左サイドだった。

7ムヒタリアン

 試合開始直後の場面では決めて欲しかった。 その後も2ラインの間で何とかチャンスを作ろうとしていたが決定機は作れず。 

17イウォビ

 31コラシナツとのコンビネーションで左サイドからチャンスを作る。 特にこの試合ではDFラインのギャップを斜めに送るスルーパスで通す場面が何度かあり空間認知能力が向上した様に感じます。 パサーとして1ランク上のレベルに上がれるか?

9ラカゼット

 チャンスらしいチャンスが中々巡ってこず。 そのフラストレーションを爆発させてしまい相手に肘打ちを見舞って一発退場の愚行を犯す。 その気持ちは分からなくはないがそれでもひたむきにゴールを目指し続けるのがプロだろう。

14オーバメヤン

 スタイル的に周囲がしっかりとチャンスメイクしてくれなければ輝けないタイプだけに今のアーセナルではゴールを奪う事は出来ない。

11トレイラ

 34ジャカに代わって投入される。
 
22スアレス

 31コラシナツに代わって投入されるも未だにその能力の片鱗を見せられず。
 

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2試合連続醜い試合をしてしまったと思います。

確かにこの日のBATEホームのピッチ状態が最悪だった所は
少なからず影響したかもしれません。
試合開始時から画面の上でもはっきりと荒れているのがわかる状態で
しかも芝がかなり緩い為に
時間が経つにつれで更に荒れていってしまう有様でした。
それは本当にそこら辺の公園のグラウンドの様なレベルのピッチであり
ボールは真っ直ぐに転がる事はなく
常に不規則に跳ねながら転がっていく状態でしたので
確かにまともなプレーをする事は難しい状態だったと思います。

それでも元々の地力の差を考えますと
負けは許されない相手であり
5+4の2ラインでスペースを消して守られ続けていたとは言え
それを崩すどころかチャンス自体が
数えるほどしか作る事が出来なかったのは
非常に心配な状態です。

そろそろエメリ監督の新しい決断を見てみたいと
個人的には思います。

シーズン中頃から推し進めている
昨シーズンまで築き上げていたチームを
一度完全に更地に戻してから
自分らしいチームを再構築する現在の方向性が
本当にベストな道筋なのかどうか?
それはCL出場権を逃すだけの価値がある改革なのかどうか?
もう一度考える必要があるかもしれません。

現状のチーム状態を考えますとPLトップ4争いも
アーセナルが勝ち点を積み上げて行って獲得すると言うよりも
トップ4を争っているチェルシーとユナイテッドが
どれだけ勝ち点を取りこぼしてくれるかどうかに
掛かっている様な状況であり、
このBATE戦の様な戦いをしていては
当然ですがEL優勝も夢のまた夢の話です。

勿論、今シーズンは思わしくない結果だったとしても
来シーズンは大きく飛躍するシーズンになれば
生みの苦しさとしてこのまま我慢する必要もあるかもしれませんが
先日来シーズンの補強予算の噂が出た様に
来シーズン以降も苦しいシーズンが待っているのは間違いなく
仮に今シーズン結果を出せなければ
来シーズン以降も難しいシーズンになるのは
火を見るよりも明らかだと思います。

その様な状況を少しでも良いものにする為にも
今シーズンは結果を出さなければならないと思います。
チェルシーのサッリ監督の様に
自分のポリシーを貫くのも悪い事ではありませんが
現在のアーセナルにはそこまで余裕がないと思います。

そろそろ自分のポリシーを曲げてでも
今のチームの問題にメスを入れなければならない時かもしれません。

今のチームに何が足りないのか?
誰もが分かっている事だと思います。

今のアーセナルには
絶対的にクリエイティビティーが足りていないと思います。
現在重用しているメンバーで
十分なチャンスメイクとゴールが生まれているのならば
多少結果が伴わなくても
このまま突き進んでいくべきだと思いますが
今のメンバーでは十分なチャンスメイクも
十分なゴールも生み出す事が出来ていません。

それならば何かを代えなければならない時だと思います。
誰かが悪い訳ではないと思います。
しかし更に良いチームにする為には
このままではダメだと思います。
勿論それが失敗に終わるかもしれませんが
少なくとも現在の状態が非常に悪い事を考えれば
今、動かなければならないと思います。

10エジルを外して自らのスタイルのチームを作り上げる事も
十分に評価に価する事だと思いますが
同時に10エジルを復活させてチームを蘇らせる事は
それ以上に大きな評価が与えられる事だと
思いませんか、エメリ監督?

次のホームでの2ndレグでも
この様な失態を犯す事はないと思いますが
仮に2ndレグでも敗れる様な事があれば
チームが空中分解する可能性があると思いますし
現在のフロント陣ならば監督の解任も十分にあり得ると思います。

次の2ndレグはそれだけ重要な試合になると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:1G0A
6コシールニー    PL:2G0A
7ムヒタリアン    PL:4G1A EL:0G2A
8ラムジー      PL:2G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:10G5A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:3G1A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:15G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A
17イウォビ      PL:3G4A EL:0G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G1A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G4A
34ジャカ       PL:3G1A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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PL26:Huddersfield Town vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Huddersfield Town 1−2 ARSENAL
2019年2月9日(土)Premier League, John Smith's Stadium

Goal
 (16)17Iwobi(←31Kolasinac)
 (44)9Lacazette(←15Maitland-Niles)
 (90)31Kolasinac(og)
 

19Leno

20Mustafi 6Koscielny 18Monreal

15Maitland-Niles 11Torreira 29Guendouzi 31Kolasinac

7Mkhitaryan    17Iwobi 

9Lacazette


(56)11Torreira>>>4Elneny
(76)7Mkhitaryan>>>22Suarez
(87)17Iwobi>>>59Willock


Substitutes
 1Czech
 12Lichtsteiner
 27Mavropanos
 49Nketiah


Arsenal 1.jpgあれだけミスを犯しながらも勝利出来たのは
ある意味奇跡としか言い様がない試合でした。

先発は、GKは19レノが務め
DFラインは20ムスタフィ、6コシールニー、
18モレアルが3バックを組みました。
中盤は右WBには15ナイルズ、
左WBには31コラシナツが入り
CMFは11トレイラと
29グエンドゥージが組みました。
前線は7ムヒタリアンと17イウォビが2列目に入り
9ラカゼットがトップに入る
3−4−2−1が組まれました。
注目の10エジルは14オーバメヤンと共に
体調不良により欠場した一方で
右足の骨折で離脱していた7ムヒタリアンが
怪我から復帰しました。

試合は先ほども書きました様に
この試合のアーセナルは非常に醜かったと思います。
勿論、脚を滑らす人が続出した様に
ピッチ状態が悪かった事も影響していたと思いますが
それを差し引いたとしても
ポゼッション率54.6%対45.4%
総シュート数15本対9本と言うスタッツが示す様に
アーセナルにとっては完敗な内容であり
現在最下位に苦しんでいるハダーズフィールドの
攻撃力の低さに救われましたが
普通のチームが相手でしたら
3対2や4対2になっていても
おかしくない試合内容だったと思います。

チーム全体的に動きが緩慢で
選手間の距離感が悪く
DFラインと前線との間が間延びしてしまっていた為に
なかなかテンポが上がらず
その距離感が悪い事も影響していたのかもしれませんが
パス成功率が72%と言う様に
とにかくパスミスが多かったのも目に付きました。
それも攻めの姿勢から
パスが通らないと言うのならばまだ良いのですが
本当に何でもないビルドアップの段階でのパスを
ミスしてしまう場面が何度もあり
特に20ムスタフィと15ナイルズの右サイドが
醜かったと思います。

一方でハダーズフィールドは
非常に気持ちが入っていたと思います。
ぶっちぎりの最下位で
最後の勝利は13節まで遡らなければならないと言う状況もあり
なんとしてでも勝ち点を奪い取ると言う気持ちの入った
非常に良い試合をしていたと思います。
ピッチ全体で素早く激しいプレスを仕掛けられ
そしてしっかりとした守備のブロックを敷かれた事で
何度となくパスをカットされてしまいました。
そして細かなパス交換と
サイドを上手く使った仕掛けの質も高く
個々の選手のクオリティがあと少し高ければ
もっとゴールを奪う事が出来るチームになる様に感じます。
言うなれば本来アーセナルがしなければならない様な試合を
ハダーズフィールドにされてしまったという印象で
特に後半はどちらがアーセナルなのか分からない様な
展開だったと思います。

しかし序盤はまだ良かったと思います。

7分過ぎ、ハダーズフィールドのクリアーミスを収めた
7ムヒタリアンが17イウォビに繋ぎ
その17イウォビからのラストパスを受けた9ラカゼットが
前を向いてシュート体勢に入ろうとした所で
コンゴロの激しタックルでカットされてしまい
残念ながらシュートは撃てず。

9分過ぎ、17イウォビからの右サイドのスペースへのパスで抜け出した
15ナイルズがそのまま持ち込み
後ろから走り込んできた17イウォビに向けてスルーパスが送られました。
そのパスを受けて抜け出した17イウォビは
そのままニアサイドを狙って右脚を振り抜きましたが
残念ながら枠は捉えられず。

後ろから走り込んできた17イウォビに向けて送られた
15ナイルズのスルーパスのアイデアは
確かに良かったと思いますが
その一方で本来ならば最初の17イウォビからのパスを受けた段階で
15ナイルズがすぐに7ムヒタリアンの前にスペースに
パスを出していたら
もっと簡単に決定機を作れていた様に感じます。
仮に15ナイルズがその様な仕掛けを意識していたのならば
17イウォビのパスを受けた時の最初のタッチは
そのパスのスピードを殺さない様に
同じ様なスピードのままで前から内側に向かって出て行き
7ムヒタリアンの動きに合わせて
いつでもパスを出す事が出来る体勢に入っていたと思いますが
この時の15ナイルズはボールを最初のタッチで
コントロールする事を重視してしまったのか
その時点ですでにスピードを鈍らせてしまっていました。
折角のショートカウンターのチャンスでしたが
そのチャンスを活かせなかったのは残念です。

10分過ぎ、7ムヒタリアンからのパスを受けて
右サイドのスペースに出てきた17イウォビから
ファーサイドからニアに向かって走り込んできた
9ラカゼットへピンポイントのクロスが送られました。
そのクロスを9ラカゼットが無理な体勢で合わせようとしましたが
強くヒットする事が出来ずに枠を捉えられませんでした。

その勢いのまま先制点を奪う事に成功しました。

16分、7ムヒタリアンから出されたパスを
左サイドのライン際で受けた31コラシナツからクロスが入れられ
そのクロスをファーサイドに駆け上がってきた17イウォビが
ダイレクトボレーで合わせました。
コンゴロの脚に当たったそのシュートは
ハマーの逆を突く形でゴールに突き刺さり先制ゴール!!

思いっきり良くシュートを放った
17イウォビの勝利だったと思いますが
それと共に素早いリスタートから
DFラインが揃う前にクロスを入れる所まで展開できた
チャンスを見逃さない戦術眼こそが
このゴールを生み出したとも言えます。

しかし時間が経つにつれて
ハダーズフィールドにもチャンスを
作られ始めてしまいました。

18分過ぎ、左サイドのスローインから細かなパスを繋げられ、
そこからディアカビからのパスを受けたモーイが送った
DFラインの裏へのスルーパスで
ディアカビにDFラインの裏に抜け出されてしまいました。
幸いディアカビから送られたクロスはコースが甘く
ゴール前のカチュンガに繋がる前に19レノが収めましたが
スペースのない所を細かなパスで繋げられ
そこから1本のスルーパスで
DFラインの裏を陥れる形は
本来ならばアーセナルが好んでする様な形だったと思います。

その後も単発的にチャンスは訪れました。

20分過ぎ、ルーズボールを収めた7ムヒタリアンからのパスで
やや右サイドの位置から裏に飛び出した9ラカゼットが
ファーサイドに走り込んできた7ムヒタリアンに向けて
クロスを入れようとしましたが
シンドラーにブロックされてしまいクロスは通らず

38分過ぎ、29グエンドゥージの鋭い縦パスを受けた7ムヒタリアンから
右サイドの15ナイルズへ展開されました。
その15ナイルズはドリブルで持ち上がり
最後はマイナス方向へクロスが送られ
そのクロスを受けた7ムヒタリアンが左脚を振り抜きましたが
ハマーの正面でゴールならず。

この場面でも7ムヒタリアンからパスを受けた15ナイルズは
中に折り返すタイミングを誤っていたと思います。
ゴールに向かって持ち出したファーストタッチ目は完璧だったと思いますが
しかしそこでスピードを緩めてしまったのは
間違いだった様に感じます。
例えば33分過ぎの場面での7ムヒタリアンは
右サイドのライン際で15ナイルズからのパスを受けると
マークに付いていたコンゴロの頭を抑える様に
斜めにそして全速で侵入して
そこから早いタイミングでクロスを言える事も
もう一段深い位置まで侵入してから
マイナス方向にクロスを入れる事も出きる状況を作っていました。
そういう意味ではこの場面での15ナイルズのファーストタッチ目の
ボールの送り方は完璧だったと思いますが
その後トップスピードのまま侵入していたら
GKとDFラインの間のスペースを射抜く様な
鋭いクロスを入れる事も出来たと思いますし
仮にそのクロスを入れていたら
ファーサイドの9ラカゼットはただ合わせるだけの
決定機になっていたと思いますのでこの場面も残念でした。

そして前半終了間際に貴重な追加点が生まれました。

44分、6コシールニーからの縦パスを受けた17イウォビから
右側を駆け上がっていた7ムヒタリアンに展開され
その7ムヒタリアンから9ラカゼットへラストパスが送られましたが
そのパスはシンドラーにブロックされてしまいました。
しかしそのこぼれ球を再び収めた7ムヒタリアンが
右サイドを駆け上がってきた15ナイルズにパスが送られ
そのパスを受けた15ナイルズがダイレクトで折り返したボールを
ファーサイドで9ラカゼットが合わせてゴール!!

ここまでクロスを入れるタイミングを誤っていた
15ナイルズでしたが
この時はダイレクトで鋭いクロスを入れた様に
完璧なタイミングのクロスだったと思います。
これまでの2回のチャンスでも
この場面の様なタイミングでクロスを入れていたら
その2回の場面でもゴールを奪えた可能性が高かったと思います。
前節のシティ戦でも指摘しましたが
そのプレーにとって最適なタイミングでプレーが出来るかどうかが
シティとの大きな差であり
そういう意味では今後もアーセナルが改善していかなければならない
大きなポイントだと思われます。

前半の間に2点リードした状態で
折り返す事が出来たのは非常に良かったと思いますが
一転して後半はまずハダーズフィールドに
チャンスを作られてしまいました。

49分過ぎ、右サイドでコンゴロ〜モーイ〜コンゴロと
繋いだ所から折り返されたクロスを
ゴール前でディアカビに合わされてしまいました。
幸い19レノの好セーブで防ぐ事が出来ましたが
シンプルな仕掛けにアーセナルの右サイドは
全く付いていけていませんでした。

一方でアーセナルにもチャンスがありました。

59分過ぎ、左サイドで31コラシナツからのパスを受けた
17イウォビがタメを作っている間に
DFラインの裏に向かって走り込んできた31コラシナツに向けて
17イウォビからスルーパスが送られ
そこから柔らかいタッチのクロスが送られました。
そのクロスに対してゴール前で
9ラカゼットと4エルネニーが被ってしまった事で
そのヘディングシュートは決まりませんでしたが
タイミング的には後方から走り込んできた4エルネニーの方が
合っていた様に感じます。

69分過ぎ、31コラシナツがカットしたボールを
17イウォビが蹴り出す様に前に送り
そのボールを受けた9ラカゼットが7ムヒタリアンへ繋ぎました。
そこから7ムヒタリアンがドリブルで突き進んで行った所から
左サイドを駆け上がってきた17イウォビへパスが送られ
17イウォビはそのまま持ち込んで右脚でシュートを放ちましたが
ハマーの正面でゴールならず。

その後は徐々にハダーズフィールドにボールを支配され始めてしまい
何度かチャンスを作られてしまいました。

71分過ぎ、ディアカビ〜バクナ〜デポワトレと繋ぎ
そのデポワトレからのリターンパスを受けたディアカビに
ペナルティの外側から
無回転のミドルシュートを撃たれてしまいました。
幸いこのブレ球のシュートも
19レノのファイセーブでコールは守られ、
そのこぼれ球に対してカチュンガに詰められてしまいましたが
それも6コシールニーがクリアーしてゴールを死守。

79分過ぎ、左サイドのセンターラインを越えた辺りから
スミスが送ったスルーパスでデポワトレに抜け出されてしまい
そのままシュートを撃たれてしまいましたが
幸いそのシュートを僅かにポストの外側で救われました。

82分過ぎ、左サイドからカットインしてきたディアカビに
バクナとのワンツーで中に切り込んできた所から
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートが6コシールニーの脚に当たりこぼれた所を
デポワトレに押し込まれそうになってしまいましたが
前に飛び出してきた19レノが上手くブロックしました。
しかしそのこぼれ球を
今度はグラントに押し込まれそうになりましたが
そのシュートもゴールマウスの中で守っていた
18モンレアルがクリアーして何とかゴールを死守しました。

しかしハダーズフィールドの勢いに屈する時が来てしまいました。

後半ロスタイム、モーイからのスルーパスで
ディアカビに裏へ抜け出されてしまい
シュートを撃たれてしまいました。
そのシュートは前に飛び出してきた19レノが体に当てましたが
そのこぼれ球がカバーに戻ってきていた31コラシナツの脚に当たって
ゴールに吸い込まれてしまい失点。

最後の方は勢いに乗ったハダースフィールドの攻勢に
アーセナルは完全に後手に回されてしまい
バタバタとした中で守りきれずに失点してしまいました。

最終的に終盤のハダーズフィールドの勢いに飲まれてしまい
この試合もクリーンシートを達成出来なかったのは
非常に残念ではありますが
どちらの方が上位チームなのか
分からない様な試合内容だった事を考えますと
何とか勝点3を持ち帰る事が出来た事を
良しとするべきかもしれません。


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19レノ

 何度か危険なシュートを浴びるも的確なセーブでゴールを守り続ける。 しかしこの試合でも不安定な守備組織に足を引っ張られクリーンシートを達成出来ず。

20ムスタフィ

 非常に不安定だった。 何でもないビルドアップのパスのミスを繰り返し、34分過ぎの場面では右サイドの深い位置から送ったパスがモーイへのプレゼントパスになると言う大失態も犯す。 最近巷で囁かれている不要論が影響しているのかもしれないがその様な言葉を見返す様なプレーはこの試合では全く見る事が出来なかった。
 
6コシールニー

 最後の砦としてハダーズフィールドの攻撃を跳ね返し続けた。

18モンレアル

 左CBに入る。 全体的に見れば及第点のプレーを見せるも、その一方でスピードが不足している様に見える場面があり年齢的な衰えが出てきているのか?

15ナイルズ

 9ラカゼットのゴールをアシストするも、全体的には良くなかった。32分過ぎの場面の様に何でもないバックパスを送るも明らかにコースが悪く短かった為にモーイへのプレゼントパスになってしまうだけではなく多くのミスパスを犯し、さらに不用意にドリブルで突っ込んで行っては簡単にロストする場面も1度や2度では済まなかった。 そして前記の様にクロスを入れる最適なタイミングが分からずに決定機に繋げられるチャンスをふいにしてしまう。 どこまで周囲が見えているのか?どこまで先のプレーを予測してプレーしているのか? 残念ながら疑わざる得ない。

11トレイラ

 テンポの速いハダーズフィールドを中盤で潰して回るも後半途中で退く。 怪我をした様には見えなかったので11トレイラも体調に問題があったのか?

29グエンドゥージ

 時折効果的な縦パスを送るも中盤が間延びしていた事もあり効果的な組み立てが出来ず。

31コラシナツ

 17イウォビへのピンポイントクロスでゴールをアシストする。 それ以外でも深い位置まで侵入する持ち味を発揮して攻撃にアクセントを加える。 その一方でハダーズフィールドの細かなパス交換を抑え込めず、反対にミスパスでリズムを壊してしまう場面も多かった。

7ムヒタリアン

 仕掛けのアイデアが具現化出来ない場面もあったが全体的には前線への繋ぎ役として存在感を示せていた。 

17イウォビ

 良かったプレーと悪かったプレーが半々と言う印象。 良かった所は攻撃陣に推進力をもたらしていた所だが、一方で悪かった所はその推進力を見せるべき場面で簡単に止められてしまう場面が多かった所だろう。

9ラカゼット

 貴重な追加点を奪う。 試合中何度もアピールしていた様に欲しい状況でパスが送られてこない場面が多く、仮に欲しいタイミングで適切にパスが送られていたらもう1〜2点は奪えたかもしれない。 9ラカゼットにはゴールへの道筋がはっきり見えていたのだろう。

4エルネニー

 11トレイラに代わり後半途中から投入される。

22スアレス

 7ムヒタリアンに代わり後半途中から投入されるもまだまだ時間が必要だろう。
 
59ウィロック

 終盤17イウォビに代わり投入される。
 

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試合内容が非常に悪い試合でしたが
トップ4争いに喰らい付いていく為には
どの様な形でも今は勝点3を積み重ねる必要があります。

その一方で最下位のクラブを相手に
この様な試合しか出来なかったと言う事実は変わりません。

今後も1つの勝点がトップ4争いに
大きく影響を与える事になりかねませんので
上位クラブとの対戦は勿論の事ですが、
下位クラブとの対戦では取りこぼしは絶対に許されません。

その為にもここ最近の停滞感を払拭し
再び上場気流に乗る事を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:1G0A
6コシールニー    PL:2G0A
7ムヒタリアン    PL:4G1A EL:0G2A
8ラムジー      PL:2G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:10G5A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:3G1A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:15G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G1A
17イウォビ      PL:3G4A EL:0G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G1A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G4A
34ジャカ       PL:3G1A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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来夏の補強予算について、、、。 [移籍情報]

来夏の補強予算について、

Arsenal 1.jpg
ご存知の通り、
来夏の補強予算に関して
非常によろしくない噂が出てきましたので
想像を膨らませて思う所を書いてみたいと思います。

その記事によれば来夏の補強予算は
基本的には£4000万〜4500万程度で
CL出場権を獲得したとしても
£6000万程度の予算しか出せないという話でした。

勿論、移籍期間が終わり話題が減るこの時期に出てきた噂ですので
よく言う「飛ばし記事」の可能性は否定出来ませんが
その一方で昨夏の補強予算が£7000万程度という噂や
この冬の補強予算が全く無いと言う噂等、、、
まぁこれはエメリ監督からの発信もありましたが、、、
新体制に移行してからのアーセナルの補強予算にまつわる噂は
どれも正しかった事を考えますと
今回も正しい可能性があります。

まぁ、本来クラブとしてはこの類の情報は
絶対に外に漏れてはいけない類の情報だと思いますが
それでもこうも簡単にこの類の情報が外に漏れ出てきてしまうと言うのは
組織としては大いに問題があると思います(怒)!!

どちらにせよ個人的にはこの噂は正しい可能性が高いと思っています。

ではなぜ、来シーズンからキットサプライヤーを
プーマからアディダスに変えた事で
そこからの収入が増えるはずにも関わらず
昨夏よりも補強予算が少なくなるのか?

そこにはクロエンケが全株式を所得した事と
大きく関係していると私も思います。

しかし、クロエンケが「ケチ」だからと言うのとは
個人的には違う様に感じます。
勿論、クロエンケは「ケチ」だと私も思います。
良いか悪いかは別として
クロエンケはクラブを所得しても
そのクラブの強化には身銭を切らずに
基本的にはクラブ内での資金繰りの中で
クラブを運営させていくと言う
スタンスのオーナーだと思います。
まぁ、もっとクラブの為に
情熱を見せて欲しいと言う気持ちは確かにありますが、
その辺りはチェルシーのアブラモヴィッチや
シティのマンスール等とは
完全に異なるスタンスのオーナーと言えると思います。

しかし、今回は単純に「ケチ」だかと言う訳ではなく
一番の問題はクロエンケが残りの株式を所得した時に
自己資金の£4500万と共に
約£5億5700万を銀行から借り入れて
株式を取得した所にあると思います。

クロエンケの総資産が£64億あると言われていますが
それを現金で持っている訳ではなく
アーセナル以外にもオーナーである
NFLのラムズやNBAのナゲッツNHLのアバランチ等の
資産価値のある不動産的な資産の総額だと思いますので
当然ですが今回全株式を取得する為の資金を
銀行から借り入れる形で調達するのは
ビジネスの世界では当然と言えば当然だと思います。

一方で借りた分は返す必要が出てきますので
その返済をこれから数シーズン掛けて行われる事になると思います。
しかしクロエンケが返済すると言っても
ポケットマネーで買収した訳ではなければ
当然ですがアーセナルから得る収入から返済される形になるのも
ビジネスの世界では当然だと思います。
反対に言えば返済に必要な資金は毎年クロエンケへの収入として
アーセナルが計上する形になると思われ
そこで思い出されるのが
2005年にマンチェスター・ユナイテッドがグレーザー家に
買収された時の状況です。

この後に及んでまたユナイテッドの状況が
参考になるとは思いませんでしたが(笑)、
グレーザー家がユナイテッドを買収した時も
銀行から多額の借金をして買収しましたが
その結果そこから数シーズンの間のユナイテッドも
補強に使える予算が減ってしまい
まともな補強が行えませんでした。
そしてこれも買収に必要だった借金の返済の為に
補強に使える予算が削減されていた為と言われていました。

今回クロエンケが銀行から借り入れた約£5億5700万を
何年ローンで借り入れたのかは分かりませんが
仮に無利子で20年間で返済するとしても
年間£2785万の資金が必要になり
10年間で返済するのならば
年間£5570万の資金が必要になります。
実際はこれに利子分が加わりますので
さらに大きな資金が必要になると思われ、
クロエンケが他の事業から資金を持ってこずに
クラブの中での資金繰りの中で返済する考えならば
今後毎年£5000万レベルの支出が
クラブに計上される可能性があると思います。

因みにエミレーツスタジアムの建設費が
£4億3000万と言われており
当時は年間£2000万の計画で
返済していたと言われていましたので
その金額の大きさと
これからの数年間の間にアーセナルに降りかかる状況が
イメージ出来ると思います。

よって今後数年間は返済に必要な資金を差し引いた予算の中で
クラブを運営する事になる可能性が高く
当然ですが補強に使える予算は減らされ
選手に支払われる人件費もカットされる方向に動くのも
自然な流れなのかもしれません。

実際、週給アップでまとまる寸前だった8ラムジーの契約延長が
掌を返す様に取り下げられたのもこの影響かもしれませんし、
チーム一の高給を得ている10エジルを
放出する方向に流れが築かれているのも
もしかしたらこの様な裏事情からの
プレッシャーなのかもしれません。

そうなりますと£4000万〜4500万と言う補強予算は
来夏だけの話ではなく
今後数シーズンの間は続く案件ではないかと
非常に危惧しています。
ユナイテッドの時は「ロナウド」と言う
£1億クラスの収入をもたらす選手を
売却する事が出来たので財政的には非常に助かったと思いますが
一方で今のアーセナルには
多額の資金をもたらす様な選手がいるのでしょうか?

確かに10エジルを放出すれば
それなりの資金をもたらしてくれるかもしれません。
年棒換算£1800万程の人件費が削減出来るとは言え
移籍金に関して言えば
現在のアーセナルの状況から足下を見られるのは確実であり
£2000万程度で売却できれば御の字だと思いますし
最近噂に上がっている20ムスタフィを売却しても
£2000万以上で売却する事は難しいと思います。

昨今の移籍市場では普通の主力クラスの選手ならば
£4000万程度で売買される中で
完全に時代に取り残された様な取引を強いられる可能性があり
仮にこの2人を売却して£4000万程得たとしても
ワールドクラスと言われる選手を獲得する事は勿論の事、
主力クラスの選手でも1人獲得するのが限界であり
2人獲得するのならばレベルを落とした選手を獲得するか
まだブレイク前の若い選手を獲得しなければならなくなると思います。
そして一番の問題なのがこれは来夏だけではなく
ではその次の夏はどの様に資金を作るのか?
その次は?と続く所にあり
来夏何人かの選手を売却したとしても
その場凌ぎの状況にしかならないと思います。

どちらにせよ、現有選手を売却したとしても
チームの強化に繋がる様な補強を今後行う事はかなり難しく
現実的に主力選手を売却して資金を作り
その資金で若い選手を獲得して育つのを待つと言う
先発メンバーの平均年齢が20代前半と言う
以前の様なサイクルに戻さなければならないかもしれません。

しかしその様な状況に陥ってしまったら
それ相当の結果を出すのは
普通の監督ならば難しいのは言うまでもなく
CL出場権の獲得などは
本当に夢のまた夢の話になってしまうと思います。
エミレーツを建設した時になんとか結果を残し続けれたのは
ボスが指揮を取っていたから出来た話であり
そしてボスがそれが出来たのは
何はともあれアーセナルを愛していたからだと思います。

仮にクロエンケから他の誰かに所有権が移ったとしても
その新しいオーナーがポケットマネーを出して
買収するのなら良いのですが
クロエンケ同様に借金をして買収するのならば
状況は全く変わらないと思います。

現状としては既にクロエンケに買収されたと言う事実は
変える事は出来ないと思いますので
まずはクロエンケの借入金が返済されるまで
如何にして生き延びるかを考える必要があるのかもしれませんし
基本的にこれからの数シーズンの間に主力選手が売却され、
それに見合うだけの補強が行われない事を
我々は覚悟しなければならないかもしれません。

そこでクロエンケに問いたいと思います。

こらから起こりうるこれらの状況は
ビジネスマンとしての戦略上正しいのでしょうか?

個人的にはクロエンケの認識は間違っていると思います。
それはアメリカのNFLなりNBAなりNHLなり
それらのリーグにはドラフト制度があります。
そしてそのドラフト制度はクラブ間の戦力差を広げない為に
基本的に下位のクラブから
指名が出来る仕組みになっている様ですので
仮に最下位のクラブであったとしても
ドラフトで有力選手を獲得出来るお陰で
数年後には必ず上昇する時期がやってきます。
よって一時期の低迷がクラブとしての価値を
極端に落とす事がないと言うのが
アメリカのそれらのスポーツリーグの特徴だと思います。

一方でフットボールの世界には
ドラフト制度と言うものが存在しません。
自前の下部組織で選手を育てるか
もしくは優秀な選手を他のクラブから獲得する事で
チームを強化する事を基本としています。
そして一般的にはチーム力の高いチームには良い選手が集まり
チーム力が劣るチームにはそれなりの選手しか集まらないのが
フットボールの世界の常識であり
一度チーム力を落としたクラブには
優秀な選手が集まらない為に
チーム力を取り戻す事が困難な状況に陥るのも普通の話です。

そしてチーム力が落るという事は
成績も上がらなければ、スター選手もいないと言う様に
クラブとしてのブランド力の低下に直結する問題であり
当然ですがクラブの資産価値も落ちてしまうかもしれません。

果たしてビジネスマンとして
自らが買収した事で
その物件の資産価値が落ちていく様な状況は
正しい戦略と言えるのでしょうか?
反対にビジネスマンとしてはその資産価値を上げるのが
正しい戦略ではないのでしょうか?
その資産価値を上げる為には
チーム力を上げるしかないのではないでしょうか?
そしてチーム力を上げる為には
現場で使える予算をもっと増やす必要があるのではないでしょうか?

今一度ビズネス上の戦略を見直すべきではないでしょうか?

仮にアメリカのクラブと同じ感覚で考えているのならば
それは大きな間違いですよクロエンケさん。


来夏の補強予算の噂から
この様な事を想像してみましたが
この想像が全くの見当違いである事を願います。


C'mon Arsenal !!


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PL25:Manchester City vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester City 3−1 ARSENAL
2019年2月3日(日)Premier League, Etihad Stadium

Goal
 (1)Agüero
 (11)6Koscielny(←18Monreal)
 (44)Agüero
 (61)Agüero
 

19Leno

12Lichtsteiner 20Mustafi 6Koscielny 18Monreal

 11Torreira  29Guendouzi

17Iwobi             31Kolasinac

9Lacazette  14Aubameyang


(66)31Kolasinac>>>8Ramsey
(66)17Iwobi >>>22Suarez
(79)20Mustafi>>>27Mavropanos


Substitutes
 1Czech
 4Elneny
 10Özil
 49Nketiah


Arsenal 1.jpg完敗です。

全ての面で差を見せ付けられてしまい
完敗でした。

先発はGKは19レノが務め
DFラインは右SBに12リヒトシュタイナー、
左SBは18モンレアルが入り
CBは怪我で様子を見ていた
6コシールニーが復帰して
20ムスタフィと共に起用されました。
中盤はCMFは11トレイラと29グエンドゥージが組み
右サイドハーフには17イウォビ、
左サイドハーフには31コラシナツが起用されました。
そして前線に9ラカゼットと14オーバメヤンが2トップを組む
4−4−2を組んできました。

しかしこの4−4−2のアーセナルに対して
シティは守備時にはフェルナンジーニョがCBの一角に入る4−3−3、
攻撃時にそのフェルナンジーニョがCMFの位置まで上がる
3−2−2−3と言う変則システムを組んできました。
最近のペップのシティでは
攻撃時には4バックが左にスライドして3バックを形成し
そして余った左SBが前に上がるのではなく、
アンカーの横に入って2ボランチの形になると言うのは
ある程度良くある形の様ですが
この試合では左SBではなくCBの位置からフェルナンジーニョが
一つ前の位置にスライドして2ボランチを形成するという
新たな形?を見せてきて
色々なメディアに取り上げられていた様に
この形にアーセナルは苦しめられたと思います。

試合開始から数分間のシティの形を見ますと
最初は通常の4−3−3で始めまていましたが
2分過ぎにフェルナンジーニョが
ウォーカーに対して右CBに残る様に指示を出して
自分は1列前に出て行きましたので
試合が始まってからアーセナルのシステムを確認した上で、
この様な形になったと推測されます。

これによりアーセナルはマーキングやプレスの掛け所に
混乱が生じてしまったのは言うまでもありません。
2トップの2人がシティのDFラインへプレスを掛けようとしても
3バックであるが為に必ず1人が残ってしまいプレスが掛からず
その上ギュンドアンとフェルナンジーニョをフリーにしてしまう。
反対に2ボランチの所で網を張っていると
今度は両サイドのCBがサイドから押し上げられて展開されてしまう。
一方でアーセナルのCMFの2人にしても
デ・ブライネとシルバの2人のプレーメイカーを
ケアする必要がありましたので
どちらかと言うと重心を後ろに残しながら
プレーしていたと思います。
よって前のスペースをカバーするにしても
限界があったと思いますので
実質高い位置でのプレスは殆ど掛かっていなかったと思います。

反対にサイドハーフに入った17イウォビと31コラシナツは
この試合のシティにはSB的な選手が実質的にいませんでしたので
ワイドの高い位置でケアする対象は存在しなかった事で
誰をどのエリアでケアするべきか
定まっていない状況になっていた様に感じます。

一方でスターリングとシウバの
シティの両ウイングに対してのケアも曖昧な部分があり
12リヒトシュタイナーと18モンレアルの両SBがケアするのか?
それともサイドハーフの2人が下がってケアするのか?
序盤ははっきりしていなかった様に見えました。
序盤の守り方を見ますと
アーセナルの両SBはハーフスペースに対してケアする意識が強かったのか
やや絞った位置でプレーする事が多く、
時間が経つにつれて両SBがしっかりと
シティの両ウイングを見る様になってからは
ある程度は改善されましたが
序盤はシティの両ウイングにフリーの状態でボールを持たれてしまい
危なく感じる場面が何度もありました。
そういう意味ではケアする対象が曖昧な
両サイドハーフがシティの両ウイングをケアする様に
大胆に下がった位置をとっても良かったのかもしれませんが、、、
そうしますとシティのどちらかサイドのCBに
高い位置まで押し上げられてしまうだけなのかもしれませんが、、、。

本当ならばシティのDFラインが可変的だった様に
アーセナルも柔軟な対応を見せる必要があったのかもしれません。
例えばシティのDFラインでボールを持っている時には
アーセナルの2トップの2人に
サイドハーフのどちらかが最前線にまで上がって
3人で3バックにプレッシャーを掛けたり、
2トップの2人がDFラインにプレスをかけた時には
サイドハーフの2人が中に絞って
シティの2ボランチをマークしたり
何らかの工夫が必要だった様に感じます。

結局の所、そもそも4−4−2で良かったのかどうか?
シティのシステムに対して
試合中にシステムを変える必要があったのではないか?
と言う疑問はあります。
前節にシティが対戦したニューカッスル戦の様に
5−4−1とは言わなくても
20ムスタフィ、6コシールニー、18モンレアルが3バックを築いて
アグエロのケアとハーフスペースのケアをする形の方が
良かったのではないでしょうか?
12リヒトシュタイナーと31コラシナツをWBに配して
シティの両ウイングをケアさせ
11トレイラと29グエンドゥージの2人が
デ・ブライネとシルバのケアし
そして17イウォビを9ラカゼットが2シャドーに入って
ギュンドアンとフェルナンジーニョをケアする
3−4−2−1の形は
この試合の先発メンバーのままでも
変更可能なシステムだったと思います。
勿論、こうなったらペップは
またシステムや攻め方を変えてくると思いますが
試合開始2分で手を打って
システム上の優位性を見出したペップに対して
そのシステム上の問題に対して
何も手を打たないまま攻撃を受け続けてしまった
エメリ監督の判断には疑問を感じます。

とは言え、この試合を決めてしまったのは
試合開始早々のミスかもしれません。

1分、ラポルテからのパスを
右サイドのワイドの位置で受けたスターリングからのパスで
シルバに右サイドの裏のスペースに抜け出されてしまい
そこからのデ・ブライネへの折り返しは
20ムスタフィがブロックしてなんとか防ぎましたが
そのこぼれ球を29グエンドゥージが17イウォビに繋いだ所で
17イウォビがもたついている間にラポルテにボールを奪われてしまい
そこから入れられたクロスを
アグエロにダイビングヘッドで押し込まれてしまい失点。

繋ごうとしたのか?ラポルテをかわそうとしたのか?
中途半端なプレーを見せてしまった17イウォビは
勝敗を左右する大きなミスをしてしまったと思います。
大きくクリアーする必要があったとは思いませんが
繋ぐにしても少なくても外に向かってボールを動かしながら
パスの出しどころを探すべきだったと思いますし、
仮にラポルテをかわそうとしたとしても
ペナルティの角辺りでするプレーではなく
元々スピードとフィジカル的な強さを兼ね備えている
自らの特徴を活かして
ライン際に向かって強引にドリブルで仕掛けるべきだったと思います。
ライン際に向かって仕掛ければ
仮にラポルテにカットされたとしても
ボールはタッチラインの外に出るだけですので
最悪な状況は免れていたと思います。

それと共にそもそも最初のプレーで
スターリングからのパスで裏に抜け出してきたシルバに対する
12リヒトシュタイナーの対応にも疑問が残ります。

裏に抜け出したシルバに対して
12リヒトシュタイナーはそのまま突っ込んで行って
簡単にかわされてしまいました。
勿論、かわされた所で他の選手がカットしてくれると言う
コンビネーションで対応しようとしていたのかもしれませんが
実際は単騎で対応していた為に
12リヒトシュタイナーが簡単にかわされてしまった事で
ペナルティの深い位置にまでシルバに入られてしまいました。
幸いこの場面ではデ・ブライネにパスが通る前に
ブロックする事が出来ましたが、
この時点で失点していてもおかしくない場面だったと思います。

チーム力の差を考えれば細心の注意を払いながら
粘り強く守ってゼロで抑えて
14オーバメヤンと9ラカゼットの2人を活かしたカウンターに
勝機を見出そうとする算段だったと思いますが
開始1分でその目論見が崩れてしまったのは残念です。

その後も危ない場面は続きました。

4分過ぎ、左サイドからのシティのCKの
クリアーボールを収めたスターリングに
強烈なミドルシュートを撃たれてしまいました。
このシュートは19レノのファインセーブで防ぐ事が出来ましたが
序盤からシティに完全にペースを握られてしまいました。

その様な中でセットプレーから同点ゴールが生まれました。

9分過ぎ、センターラインの手前から11トレイラが送ったロングパスを
オタメンディと競り合いながら17イウォビが収め
その17イウォビからのパスを受けた14オーバメヤンから
逆サイドの9ラカゼットへパスが送られましたが
そのパスはオタメンディにブロックされてしまいました。
しかしそのこぼれ球がDFラインとエデルソンの間にこぼれた為に
サイドから31コラシナツが猛然と突っ込んできた所で
ウォーカーが苦し紛れに外に蹴り出してCKを獲得。

11分、11トレイラが蹴った左CKを
ニアサイドで18モンレアルが後ろに逸らした
ボールを6コシールニーがヘッドで押し込みゴール!!
本当に頼りになるベテラン2人によるゴールでした。

しかしその後は前記の様に
シティの攻撃を捕まえるのに苦しんだアーセナルは
前で捕まえる事が殆ど出来ず
自陣に引いて守る時間帯が多くなり
次のチャンスはこの時くらいだったと思います。

38分過ぎ、やや左サイドの位置で
18モンレアルからのパスを受けた29グエンドゥージから
ウォーカーとフェルナンジーニョの間にいた31コラシナツヘ
鋭い縦パスが送られ
そのパスを受けた31コラシナツはトランプで反転して
間髪入れずに左脚を振り抜きました。
このシュートはエデルソンの正面で防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を18モンレアル〜9ラカゼットと繋ぎ
最後は後方から11トレイラがミドルシュートを放ちましたが
これもシティの壁に阻まれてしまいゴールならず。

DFの間にいた31コラシナツに
リスクを冒してズバッとパスを通した
29グエンドゥージのパスに
メンタルの強さを感じずにはいられません。
普通ならばここまで劣勢の流れでは
リスクを冒す事を躊躇する事もあると思いますが
29グエンドゥージはその様な素振りを全く見せず、
さらに相手の急所を突くパスを
見事に突き刺してみせました。
本当にどの様な状況でも全くブレない29グエンドゥージが
今後どこまで成長するのか非常に楽しみです。

完全にシティペースの前半をここまでなんとか凌いでいましたが
前半終了間際に追加点を奪われてしまいました。

44分、フェルナンジーニョからの
サイドチェンジのパスを受けたスターリングが
一度ギュンドアンに戻した後に
DFラインの裏へ走り込む動きに合わせて
ギュンドアンから浮き球のパスが送られ
そのパスを受けたスターリングが
ダイレクトで折り返したボールを
アグエロに押し込まれてしまい失点。

綺麗に崩されてしまいましたが、
この形はシティのお得意のパターンでしたので
なぜ12リヒトシュタイナーがスターリングに付いて行かずに
ボールの動きに翻弄される様に右往左往してしまったのかは
疑問に感じます。
勿論、12リヒトシュタイナーは
オフサイドを取りに行ったのかもしれませんが
一番外側からオフサイドラインを見ながら走り込んで来る
スターリングに対してオフサイドトラップで捕まえるのは
非常に難しい事を考えれば
オフサイドトラップを仕掛けずに
スターリングの動きを抑えに行くべきだった様に感じます。

一方でニアサイドを守っていた20ムスタフィが
いち早く戻って入ってくるクロスを
カット出来れば良かったのですが
実際問題としてこの形でスターリングにボールが通ってしまったら
そこからGKの前を通す速いクロスを入れるか
ニアを守っているCBが
そのコースを切りに下がった事で出来るスペースに入ってきた
シルバにマイナス方向のクロスを入れるかの
2つの決定機を作れる状況に陥ってしまいますので
20ムスタフィにとっては非常に難しい対応が強いられていたと思います。

よってスターリングに折り返させない様に対応する事が
この仕掛けを防ぐ上では非常に重要になる様に感じますが
この場面での12リヒトシュタイナーが
その様な対応が全く出来ていなかったのは残念です。

この失点によりなんとか耐えていたアーセナルにとっては
非常に大きいダメージになったのは言うまでもありませんが
それよりもリードした事でシティの方に
気持ちの余裕が生まれてしまった事で
今まで以上に更に攻勢を強めて攻め込まれてしまいました。

45分過ぎ、ギュンドアンからのサイドチェンジのパスを
右サイドで受けたシウバから裏のスペースに出したパスで
デ・ブライネに抜け出されてしまい
そこから右脚を振り抜かれてしまいました。
ファーサイドを狙ったシュートなのか
それともファーサイドに飛び込んできた
スターリングへのクロスだったのか分かりませんが
コースの微妙の違いにより
シュートにでもスターリングへのクロスにもなる
嫌な球筋のボールだったと思います。

後半は更にシティの一方的なペースになってしまいました。

50分過ぎ、オタメンディからのパスを
左サイドのスペースで受けたシウバから戻されたパスを
デ・ブライネにミドルシュートを撃たれてしまいました。
その鋭いシュートは19レノの正面でしたが
19レノが弾いてしまい
そのこぼれ球に対してゴール前に詰めていたシルバが反応しましたが
収められる前に19レノが素早く回収して
上手くリカバリーしました。

52分過ぎ、左サイドでパスを受けたシウバからのパスを
デ・ブライネに強烈なミドルシュートを撃たれてしまいましたが
これは19レノのファインセーブでゴールを死守。

55分過ぎ、ラポルテからシルバ〜デ・ブライネ〜スターリングと
ダイレクトパスで繋げられてしまい
そのスターリングからの裏へ出されたパスで
抜け出してきたデ・ブライネにシュートを撃たれてしまいましたが
これも19レノがしっかりと防いでゴールを死守。

シティの攻勢になんとか耐えていましたが
遂に耐えきれずにゴールを奪われてしまいました。

61分、アグエロからのサイドチェンジのパスを
右サイドで受けたスターリングに
ドリブルでペナルティの中に切り込まれてしまい
そこから送られた折り返しを
ゴール前でアグエロに押し込まれてしまい失点。

スターリングのクロスに対して19レノが触った事でコースが変わり
アグエロの体と左腕に当たったボールが
そのままゴールラインを割る形になりましたが
このプレーでハンドを取るのは難しかったと思います。

この後もシティペースは変わらず続きました。

75分過ぎ、デ・ブライネが蹴ったFKのこぼれ球を収めた
アグエロにシュートを撃たれてしまいました。
このシュートは6コシールニーの脚に当たり
少しコースが変わりましたが
これも19レノのファインセーブでゴールを死守。

81分過ぎ、左サイドのデ・ブライネから
シルバ〜シウバ〜シルバと繋がれてしまい
そのパスを受けたシルバにペナルティの中から
シュートを撃たれてしまいましたが
これも19レノのファインセーブでゴールを死守。

結局後半途中から8ラムジーと22スアレスを投入しましたが
流れは全く変わらずに終演。

完敗でした。


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19レノ

 失点の場面では何も出来なかっただろう。 一方でそれ以外の場面では何度も鋭いシュートを受けながらもしっかりとゴールを守りきる。

12リヒトシュタイナー

 前節のカーディフ戦同様に右サイドから経由する場合にはビルドアップが全く機能せず。 状況判断が遅い為なのかそこで流れが止まってしまう場面が多く、反対に速いテンポで繋ごうとすると雑になってしまう。 サイドを有効に使う事が戦術上のポイントなだけに非常に厳しい状態だ。 一方の守備の局面でも何度となく突破を許してしまう。 相手のプレーを予測する事も出来ず、実際に対峙した時も相手のテンポにも全く付いていけない。 3つの失点が右サイドを崩されて奪われたのも偶然ではないだろう。
 
20ムスタフィ

 最後の砦としてゴールを守る事が出来ず。 この試合の様なシティを相手にするならばもう一歩早く踏み込んだ対応が出来ないと相手にならないだろう。

6コシールニー

 怪我から復帰する。 気持ちの入ったヘッドで同点に追い付くゴールを奪う。 

18モンレアル

 守備の局面ではワイドの位置にいるシウバをケアするのか?、後ろからデ・ブライネ等がハーフスペースに侵入してくる事をケアする為に絞った位置に留まるのか? 結局最後までその役割は中途半端のままだった。

11トレイラ

 中盤でファイトし続け何度かボールの奪還に成功するもシティの猛攻は最後まで続いた。

29グエンドゥージ

 中盤で積極的に動き攻撃の糸口を探ろうとするも殆どの時間帯は守備に追われ続けた。

17イウォビ

 試合開始早々勝敗の行方を決めてしまう大きなミスを犯してしまう。 その後も存在感を見せられず。

31コラシナツ

 戦術上の問題が主だと思われるが完全に浮いた状態のままで全く機能せず。 唯一の見せ場は前半のシュートの場面だけだったか。

9ラカゼット

 14オーバメヤンと同様に守備に奔走する場面だけが目立ち完全に消されてしまった。

14オーバメヤン

 守備に追われ続け、持ち前のスピードは活かしたカウンターを見せる場面はなかった。

8ラムジー

 後半途中から投入されるも流れを変える事は出来ず。
 
22スアレス

 加入早々に投入されるもその起用には大いに疑問が残る。 当然だが合流間もなかった為に連携面が全く築かれておらず周囲とは全く噛み合っていなかった。 若い頃に所属していたシティのホームへ凱旋させる為だけの起用と言われてもおかしくない。

27マヴォロパノス

 頭部を強く打った為に大事をとって退いた20ムスタフィに代わり終盤投入される。 この時期に公式戦で試運転が出来たのは非常に良かった。
 

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開幕戦同様に戦術的にも、組織的にも、
選手の質的にも、選手間の連携面においても、
全ての面において大きな差を見せ付けられてしまいました。

その中でもこの試合で観せたペップの
戦術面やチームの組織面の充実ぶりを考えますと
そのシティの背中が見えない様に感じるほど
現在のアーセナルは離されてしまっている印象を受けます。

その一方でこの試合で観せたシティのサイドからの仕掛けは
非常に勉強にもなったと思います。

現在のアーセナルもサイドからの仕掛けに関しては
以前よりも改善され、
バリエーションも増えてきたとは思いますが
その一方で現在のサイドからの仕掛けの中で
本当の意味で形になっているのは
サイドで17イウォビがキープした所から
駆け上がってくる31コラシナツへのスルーパスで
サイドの裏を突く様な
サイドアタッカーとSBの2人でのコンビネーションが主で
その仕掛けは裏のスペースを突く様な
縦方向への突破は効果的な仕掛けになっている一方で
サイドから横方向の仕掛け等は十分な機能性はまだなく
折り返しに関してもペナルティスポットに向けた
マイナス方向の折り返しは効果的ですが
それ以外は精度的に問題がある様に感じます。

そういう意味でもこの試合のシティが観せた
サイドからの仕掛けは
裏のスペースを突く縦方向の仕掛け一つにしても
2列目からのシンプルなスルーパスから
CMFの所まで戻した所から浮き球のパスまでバリエーションがあり
サイドからゴールに向かう横方向の仕掛に関しても
スペースのない所をコンビネーションで裏を突く形まで
完成度の高い仕掛が幾つもあったと思います。
その上でこの様な形でボールが送られた時には
どの選手がどこにどのタイミングで動くのか
という部分まで緻密に計算されている様で
そして何よりも一つ一つのプレーの精度、
動きの精度、そしてコンビネーションのタイミングの精度が
非常に高かったのが印象的でした。

勿論、元々の選手の質に大きな差がある訳ですので
そのままの形がアーセナルで実現可能かどうかは別ですが
その一方でゴール前への入るタイミングやポジショニング等は
ある程度センスは必要だとしても
主な物は信頼と鍛錬だと思います。

仮に今後もサイドからの仕掛を
アーセナルの攻撃の軸に置くのならば
この試合で観せたシティのクオリティレベルまで
引き上げる事が必要であり
それを達成する事が出来なければ
今後もこのシティとの差は埋める事は出来ないかもしれません。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:1G0A
6コシールニー    PL:2G0A
7ムヒタリアン    PL:4G1A EL:0G2A
8ラムジー      PL:2G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:9G5A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:3G1A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:15G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G0A
17イウォビ      PL:2G4A EL:0G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G3A EL:0G1A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G3A
34ジャカ       PL:3G1A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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PL24:ARSENAL vs Cardiff City [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Cardiff City
2019年1月29日(火)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (66)14Aubameyang(pk)
 (83)9Lacazette(←14Aubameyang)
 (90)Mendez-Laing
 

19Leno

12Lichtsteiner 20Mustafi 18Monreal 31Kolasinac 

 11Torreira  4Elneny  29Guendouzi

10Özil

9Lacazette  14Aubameyang


(46)4Elneny>>>17Iwobi
(60)12Lichtsteiner>>>25Jenkinson
(76)10Özil>>>8Ramsey


Substitutes
 1Czech
 27Mavropanos
 34Xhaka
 49Nketiah


Arsenal 1.jpg前節のチェルシー戦に勝ち
トップ4争いに踏み留まり
その勢いを次のシティ戦に繋げる上でも
非常に重要な試合でしたが
無事勝利を収める事に成功しました。

先発はGKには19レノが入り
怪我人が続出しているCBには
20ムスタフィと18モンレアルが
起用されました。
そして右SBは膝にトラブルが発生した
15ナイルズではなく12リヒトシュタイナーが起用され
左SBにはそのまま31コラシナツが入りました。
中盤はアンカーに35エルネニーを配し
インサイドハーフに11トレイラと
29グエンドゥージが入る3センターと
トップ下に10エジルが入るダイヤモンド型を組み
そして9ラカゼットと14オーバメヤンが2トップを務める
4−4−2を組んできました。

6コシールニーは顎の骨折は免れたとは言え
まだ口が開けられる状況ではない為に
復帰にはもうしばらくかかる様ですが
この試合では本職である27マヴロパノスではなく
18モンレアルを起用してきたのは
個人的には順当だと思います。
27マヴロパノスは将来性豊かだと思いますが
まだ明らかに経験値が低く
例えば今後行われるEL等で何試合か試運転が必要に感じます。

一方で遂に10エジルが先発に復帰しました。
それもサイドではなく攻撃の全権を握る
トップ下で起用されましたので
その10エジルが最も好むトップ下で
エメリ監督を納得させるだけのプレーを見せられるかどうか
非常に注目されました。

試合はいきなりアーセナルがゴールに迫りました。

1分過ぎ、29グエンドゥージからのスルーパスで
DFラインの裏に飛び出した31コラシナツが折り返しました。
その折り返しはエスリッジが触ってファーに流れた所で
そのボールを収めた9ラカゼットが押し込もうとしましたが
惜しくもマンガにブロックされてしまいゴールならず。

31コラシナツは完璧なタイミングで飛び出しましたが
そこから折り返されたクロスが
ややGK側に流れてしまったのは残念でした。
ゴール前には14オーバメヤンが相手DF陣よりも
一歩先に出ていましたので
もう少し手前のGKの手が届かないコースに
31コラシナツのクロスが送られていたら
14オーバメヤンにとって絶好機になっていたと思います。

一方でゴールに迫られる場面も何度かありました。

11分過ぎ、スローインの競り合いから
バンバのヘッドで前に送られたボールを
ニアッセがヘッドでリードに繋ぎました。
一度は4エルネニーがボールに触りましたが
それによりそのボールは18モンレアルの頭上を越えて
裏のスペースへの絶妙なパスの形になってしまい
そのボールを受けたリードにシュートを撃たれてしまいました。
幸いそのシュートは枠を捉えずに救われましたが
バタバタとした印象は否めませんでした。

14分過ぎ、ニアッセのポストプレーから
左サイドに展開されたボールを
パーテルソンにクロスを入れられてしまいました。
そのクロスをゴール前に飛び込んできたリードに
ヘッドで合わされてしまいましたが
これも幸い枠を捉えずに救われました。

この場面でも最初にニアッセにボールが入った時に
前に出た18モンレアルの空けたスペースを
4エルネニーがカバーに入っていましたが
ポジショニングが悪く
20ムスタフィとその4エルネニーの間に出来たスペースに
リードに飛び込まれてしまいましたので
一つ間違えればゴールを奪われてもおかしくない場面だったと思います。

15分過ぎ、右サイドからのベネットが入れたFKを
4エルネニーがヘッドで後ろに逸らしてしまったボールが
ニアッセへの完璧なパスになってしまい
そのままゴールに向かって抜け出されそうになった所で
付いていた31コラシナツが
完璧なショルダーチャージで押さえ込み
なんとかゴールを死守。

ミスと言うほどのミスではありませんが
4エルネニー絡みの問題で
立て続けにピンチを迎えてしまいました。

その後は再びカーディフゴールに迫る場面がありました。

17分過ぎ、右サイドで10エジルからの
おしゃれなパスで入れ替わった
29グエンドウージからのラストパスを受けた9ラカゼットが
強引に切り込んでいった所で
一度はマンガのタックルが足に掛かりバランスを崩しましたが
直ぐに体勢を立て直してクロスを入れましたが
そのクロスはブロックされてしまいシュートには結びつかず。

マンガのタックルが9ラカゼットの足に掛かったのかどうかは
議論が分かれる所だと思いますが
少なくとも9ラカゼットがプレーを止めなかった事を考えますと
ファール的な接触はなかったのだと思います。
一方で9ラカゼットへ送った29グエンドゥージのパスは
見事だったと思います。
10エジルの走り込んできた動きにつられて
一瞬マンガが右方向に動き出した所で
ズバッと射す様に送ったパスは
まさにここしかないと言う急所を突くパスだったと思います。
この様なパスが送れる様になると
29グエンドゥージはもう少し前目の位置でも
より活きるプレーが出来る様になると思われます。

18分過ぎ、ここで得た11トレイラが蹴った右CKを
20ムスタフィがヘッドで折り返しましたが
押し込もうとした9ラカゼットの足があと一歩の所で届かず。

この辺りまでは良いペースで試合を進めていたと思いますが
この後は固めてきたカーディフの守備のブロックの中に入れなくなり
停滞する時間帯が続きました。
トラップが収まらない、
パスが少しズレる事でプレーが止まる、
各々のイメージが少しズレてしまう等の
ちょっとした事の連なりで
攻撃が一つの線に繋がらなくなった印象でした。

そのまま良い形を作れないまま
前半も終わろうとした時間帯に疑惑の判定がありました。

44分、左サイドの深い位置で
10エジルからのパスを受けた9ラカゼットが
後ろからチャージしたマンガに倒されてしまいましたが
判定はノーファール。

マンガの出した右足のスパイクが
9ラカゼットのアキレス腱部分をがっつりと踏んでおり
しかもそれはペナルティの中でしたので
普通に考えればPKが妥当のファールだったと思いましたが
この試合を裁いたマイク・ディーンが
ファールを取らなかったのは疑問に感じます。
まぁ、この場面ではマイク・ディーンが
意図的にファールを取らなかったと言うよりも
ポジショニングが悪かった為に
何人かの選手の陰になって
そのファールの場面が見えていなかったのだと思います。
まぁ、マイク・ディーンのレフリング技術の低さを考えれば
この様なポジショニングのミスは仕方がないのかもしれませんが、、、。

しかし最後の最後の所でアーセナルらしい攻撃が少し見れました。

45分、9ラカゼットとのワンツーで
左サイドからペナルティに向かって
29グエンドゥージが切り込んでいきましたが
その突破は止められてしまいました。
しかしそこからの流れで
今度は右サイドでボールを持った10エジルからのパスを受けた
29グエンドゥージのスルーパスで
その10エジルがDFラインの裏に抜け出してクロスが入れられましたが
これもバンバにクリアーされてしまいシュートに辿り着けず。

前半は何度か良い形もありましたが
本当の意味での決定機を生み出す事には苦労したと思います。
その為もあってかエメリ監督は後半頭から
4エルネニーに代えて17イウォビを投入し
システムを4−2−3−1に変更してきました。

この交代により徐々に31コラシナツが
高い位置まで上がってこれる様になり
左サイドからの攻撃が活性化された所は良かったと思いますが
一方で10エジルがトップ下に移った事で
アンカーの位置のグナルソンと
プレーエリアが重なってしまった事もあり
マンマークを受けてしまい
非常に窮屈そうにプレーする事が多くなった所が
マイナスだったと思います。

そして続いて60分には
12リヒトシュタイナーに代えて
25ジェンキンソンを投入してきました。
この試合の12リヒトシュタイナーは
確かに余り良くなかったと思います。
周囲に比べて一人プレーのテンポが遅く
その上プレー自体も中途半端なプレーが多かった為に
右サイドからは噛み合った攻撃を
殆ど見せる事が出来ていなかったと思いますので
この時間帯に交代を命じられたのも仕方がなかったと思います。

それでも中々流れが掴めない間に
カーディフに決定機を作られてしまいました。

62分過ぎ、左サイドのスペースのない所でパスを受けたラルスが
苦し紛れに入れたパスがニアッセに通ってしまい
ゴール正面の位置で右脚を振り抜かれてしまいましたが
寸前の所で20ムスタフィがスライディングでブロックして
辛くもゴールを死守。

その様な流れの中でやっとチェンスが巡ってきました。

64分過ぎ、バンバからボールを奪い返した11トレイラから
左サイドに開いていた10エジル〜17イウォビと繋ぎ
その17イウォビから裏のスペースへのスルーパスを受けた
31コラシナツがマンガに倒されてしまい
PK獲得。

66分、そのPKを14オーバメヤンが決め先制ゴール!!

17イウォビのスルーパスに対して
何の躊躇もなく31コラシナツが
大外から長い距離走り込んで来た
仕掛けの鋭さが全てだったと思います。
この様にこの二人の間には
絶対的な信頼関係が存在しているからこそ出来る
仕掛けだったと思います。

この先制点で流れが変わり
その後も何度かカーディフゴールに迫りました。

67分過ぎ、中盤のルーズボールに対して
バンバと競り合いながらヘッドで17イウォビに繋いだ10エジルが
そのまま左サイドに走り込んで行き
その17イウォビからのリターンパスを受けた10エジルから
再び戻されたパスを受けた17イウォビが
そのままドリブルでゴールに迫って行き右脚を振り抜きました。
このシュートはエスリッジのファインセーブで防がれてしまいましたが
競り合いからその勢いのまま見せた
10エジルのフリーランニングの様なプレーが
エメリ監督は評価するのではないかと思います。

71分過ぎ、左サイドの29グエンドゥージからのパスを受けた
31コラシナツが9ラカゼットへ繋ぎ
そのパスを受けてカットインして行った9ラカゼットが
右脚を振り抜きましたが枠は捉えられず。

その9ラカゼットが右脚から豪快なゴールが生まれました。

83分、14オーバメヤンからのパスを
右サイドのライン際で受けた9ラカゼットが
バンバのタックルを受けて体勢を崩しましたが
すぐさま立ち上がりそのままドリブルを始めてゴールに向かって行き
豪快に右脚を振り抜きゴール。

前半の時もそうでしたがタックルを受けても
笛が鳴るまではプレーを止めない
9ラカゼットの気概から生まれた
素晴らしいゴールだったと思います。

この時間帯に追加点が生まれた事で
勝敗は決したかと思われましたが
後半ロスタイムにゴールを奪われてしまいました。

後半ロスタイム、右サイドから入れられたハリスのクロスのこぼれ球を
ファーサイドで受けたメンデス・ライングに
17イウォビがかわされて左脚を振り抜かれてしまい失点。

メンデス・ライングのシュートに対して
19レノの反応が遅れた様に見えましたので
もしかしたら死角に入ってしまったのかもしれませんが
この試合でもクリーンシートを達成出来なかったのは
残念でした。

しかし試合終了間際にも決定機がありました。

94分過ぎ、ルーズボールを収めた
11トレイラからのパスを受けた9ラカゼットから
逆サイドを上がってきた8ラムジーにパスが送られ
そこからの折り返しを14オーバメヤンが合わせましたが
エスリッジのファインセーブでゴールならず。

95分過ぎ、カウンターで右サイドの深い位置まで侵入してきた
14オーバメヤンからのクロスを
ファーサイドで受けた8ラムジーが
ワントラップした後にシュートを撃ちましたが
ブロックされてしまいゴールならず。

全体的にパスがズレたり、
パスが収まらなかったり、
コンビネーションが繋がらない場面が多く
思う様な攻撃が組み立てられない試合だったと思いますが
少ないチャンスをゴールに繋げて
貴重な勝ち点3を奪う事に成功しました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

19レノ

 死角に入ってしまったのか?失点の場面で反応が遅れてしまったのは残念だった。

12リヒトシュタイナー

 プレーテンポが一人遅く、全体的なプレーも中途半端で周囲と噛み合わなかった為に右サイドは機能せず。 後半途中に25ジェンキンソンと交代させられてしまったのも仕方がなかっただろう。
 
20ムスタフィ

 62分過ぎのニアッセのシュートをブロックしてチームを救う。

18モンレアル

 怪我で離脱した5ソクラティスと6コシールニーの代役を務める。

31コラシナツ

 前半は得意のサイド攻撃をそれ程見せられなかったが、後半になり相棒の17イウォビを得てからは徐々に深い位置まで侵入出来る様になり、先制ゴールに繋がるPKを獲得する。

4エルネニー

 アンカーの位置で攻守にバランスを取るはずだったが十分に機能出来ず。 ミスなのか不運なのかは
別としても決定機を提供してしまう。

11トレイラ

 激しく執拗なプレスが完全に復活したと言えるだろう。

29グエンドゥージ

 司令塔としてチャンスメイクに貢献する。

10エジル

 遂に先発に復帰する。 マンマークに苦しむも要所要所でらしいチャンスメイクを見せて勝利に貢献する。 また積極的なフリーランニング等もエメリ監督は評価してくれるだろう。

9ラカゼット

 豪快な追加点を挙げて勝利に導く。

14オーバメヤン

 しっかりとPKを決める。 一方でボールタッチや細かな部分でのパスが雑な場面が多く流れを繋げられない場面もあった。

17イウォビ

 後半頭から投入され左サイドを活性化させる。 31コラシナツを活かす為には17イウォビが必要。
 
25ジェンキンソン

 12リヒトシュタイナーに代わり後半途中から投入される。 十分かどうかは別として右サイドは幾分良くなった。

8ラムジー

 10エジルに代わり投入される。 最後の場面ではトラップせずにダイレクトで撃って欲しかった。
 

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今節はトップ4争いをしている
チェルシーとユナイテッドが躓く中で
この勝利で4位に返り咲きました。

そして次節は更に重要なのシティ戦です。
守備のブロックを築いて引いて守ってカウンターを狙うのか?
ハイプレスを仕掛けてシティのリズムを崩して押し切るのか?
どの様なプランでいくかは分かりませんが
ただ言えるのはこの試合の様に細かなプレーの部分で
雑な面が出てしまったら
その隙を突いてシティに襲い掛かられてしまうのは間違いなく
それを防ぐためにも
もっと集中し注意を払ったプレーが必要であり
更にこの試合よりも遥かに上回る様なテンションで
挑む必要があるのは間違いないと思います。

トップ4争いを制する為にも
次節のシティ戦は非常に重要な試合になると思われます。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G5A
4エルネニー     PL:0G0A EL:0G1A
5ソクラティス    PL:0G2A EL:1G0A
6コシールニー    PL:1G0A
7ムヒタリアン    PL:4G1A EL:0G2A
8ラムジー      PL:2G6A EL:1G0A
9ラカゼット     PL:9G5A EL:1G1A CC:1G0A FA:0G1A
10エジル       PL:3G1A EL:1G1A
11トレイラ      PL:2G2A EL:0G0A CC:0G1A
12リヒトシュタイナー PL:0G0A EL:0G1A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:15G4A EL:2G0A FA:1G0A
15ナイルズ      PL:1G0A
17イウォビ      PL:2G4A EL:0G2A FA:1G0A
18モンレアル     PL:1G2A EL:0G1A CC:0G1A
20ムスタフィ     PL:2G0A
23ウェルベック    PL:1G1A EL:2G0A CC:2G0A
29グエンドゥージー  PL:0G0A EL:1G0A CC:0G2A
31コラシナツ     PL:0G3A
34ジャカ       PL:3G1A
55スミス・ロウ    PL:0G0A EL:2G0A CC:1G0A
59ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A FA:2G0A


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2018/19冬の移籍期間が閉幕して [移籍情報]

2018/19冬の移籍期間が閉幕して


Arsenal 1.jpg


IN

バルセロナから
 サイドアタッカー デニス・スアレス(25歳)スペイン代表 買取オプション付きローン移籍 £225万


OUT

レディングへ
 GK エミリアーノ・マルティネス(26歳)ローン移籍 

RBライプツィヒへ
 攻撃的MF エミール・スミス・ロウ(18歳)イングランドU-19 ローン移籍金£87.5万(推定)


(年齢は1/31現在)


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新たにエメリ監督を招聘した今シーズンの
夏の移籍期間で獲得した5選手は
軒並みしっかりとした結果を出したと思います。

しかし、シーズンが進むにつれて23ウェルベック、
16ホールディング、2ベジェリンと大きな怪我を負って
残りのシーズンを棒に振る様な選手が続出した事で
選手層がやや薄くなっていただけに
この冬の移籍期間ではその穴埋めが期待されましたが
残念ながら冬の移籍期間で選手を獲得出来るだけの予算がない為に
期待した様な補強は行われませんでした。

確かに2シーズン連続CL出場権を失った状況を考えれば
選手の獲得に投資出来るだけの予算が減っている事は
容易に想像がつくと思いますが
それでも完全移籍を実現させるだけの予算が全くなく
ローン移籍での獲得しか出来ない程に
予算が底をついている状況には
驚きしかありません。

この冬の移籍期間が始まる前に補強が必要だと
個人的に感じていたのは
1、怪我で離脱している16ホールディングの穴を埋めるCB
2、突破力のあるウイング
3、8ラムジーの代役となりうる攻撃的MF
の3つのポジションで、
移籍期間が始まる前にエメリ監督も
CBとウイングタイプの選手の補強の必要性は
コメントにも出ていました。

しかし実際獲得できたのは
バルセロナで出場機会が限られていた
22スアレスのみでした。

早い段階から獲得の噂に挙がっていた22スアレス以外にも
ヨーロッパへの復帰を目指していたカラスコや
インテルのペリシッチ等の主力クラスの選手や
パリSGのヌクンクやバルサのマルコム等の若い選手等、
ウイングタイプの選手を中心に獲得の噂は挙がっていましたが
結局それらの選手に対しても
アーセナルはローン移籍での獲得を希望していたため
どの案件も実現する事はありませんでした。

勿論、22スアレスはサイドアタッカーやトップ下、
そしてインサイドハーフでも対応可能なタレントですので
言うなれば「2」と「3」の両面を
カバー出来るかもしれませんし、
何よりもエメリ監督はセビージャ時代に一緒に仕事をしている事からも
22スアレスの特徴を熟知しているはずですので
この獲得は間違いはないと思いますが
その一方で前記の様にローン移籍と言う形でしか
選手の獲得が出来ない状況を考えれば
他のクラブで主力として活躍している様な選手を
ローン移籍という形で引き抜くのは現実的ではなく
実際問題として22スアレスの様な
そのクラブで出場機会が限られている様な選手しか
獲得出来なかったと言うべきなのかもしれません。

とは言え22スアレスはバルセロナに移籍してから
殻を破れない状況が続いているとは言え
元々の持っているポテンシャルは大きく
来夏には8ラムジーの退団が決まっており
更に今後の10エジルの去就も不透明な状況を考えれば
このローン期間でしっかりと結果を残せば
来夏には買い取りオプションが行使され
セスク、カソルラの系譜を継ぐ様に
アーセナルで一時代を築く選手になってくれるかもしれません。

若い時にシティに在籍していた様に
イギリス独特な気候や語学的な問題への適応に
苦しむ事はないと思いますので
早い時期から我々に大きな驚きを提供してくれる事を
期待したいと思います。

一方でエメリ監督も当初は必要性を訴えていた
CBの補強は見送られました。
16ホールディングが長期離脱したとは言え
復帰した6コシールニーが早い段階から
期待に応えるパフォーマンスを見せている事で
その優先順位は下がったのかもしれませんが
個人的にはエメリ監督が度々コメントしている様に
「現有選手よりもチームの力になる様な選手」を
ローン移籍で獲得する事が
この冬の移籍期間では不可能だったのではないかと思います。

そして、この冬の移籍期間では
26マルティネスと55スミス・ロウが
ローン移籍という形でクラブを離れました。
26マルティネスは今シーズン僅か1試合しか起用されておらず
55スミス・ロウにしてもシーズン後半での出場機会は
限られた物になる可能性が高い状況を考えれば
より多くの実戦経験を求めて
ローン移籍に出る決断は賛成です。
来夏に引退が決まった1チェフに代わって
第2GKの座を掴む為には
何よりも実戦での実績が
26マルティネスには必要だと思われますし
55スミス・ロウに於いては
既にリザーブレベルのタレントではありませんので
ファーストチームに混ざって
実戦でプレーする経験を必要している思います。
このローン移籍を十分に活かして
成長した姿で戻ってくる事を期待したいと思います。


この冬の移籍期間では予算的な制約が強く
ローン移籍という形しか選手の獲得が出来なかった為に
バルセロナから買い取りオプション付きローン移籍と言う形で
22スアレスの獲得に止まりました。
よって期待されていたCBの補強も
所属クラブで主力としてプレーしている様な
ビッグネームの獲得は見送られた事は
ある程度期待はずれだったと言わざる得ず
現時点での個人的な評価は

『30点』

としたいと思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1 ペトル・チェフ(36)
2 エクトル・ベジェリン(23)(HG)
3 
4 モハメド・エルネニー(26)
5 ソクラティス・パパスタソプーロス(30)
6 ローラン・コシールニー(33)
7 ヘンリク・ムヒタリアン(30)
8 アーロン・ラムジー(28)(HG)
9 アレクサンドル・ラカゼット(27)
10 メスト・エジル(30)
11 ルーカス・トレイラ(22)
12 ステファン・リヒトシュタイナー(35)
13 
14 ピエール=エメリク・オーバメヤン(29)
15 エインズリー・メイトランド=ナイルズ(21)(U-21)(HG)
16 ロブ・ホールディング(23)(HG)
17 アレックス・イウォビ(22)(HG)
18 ナチョ・モンレアル(32)
19 ベルント・レノ(26)
20 シュコドラン・ムスタフィ(26)
21 
22 デニス・スアレス(25)
23 ダニー・ウェルベック(28)(HG)
24 
25 カール・ジェンキンソン(26)(HG) 
26 
27 コンスタンティノス・マヴロパノス(21)(U-21)
28 
29 マテオ・グエンドゥージ(19)(U-21)
30 
31 セアド・コラシナツ(25)
32 
33 
34 グラニト・ジャカ(26)
35 

リザーブ登録

49 エドワード・エンケティア(19)(U-21)(HG)
59 ジョセフ・ウィロック(19)(U-21)(HG)
87 ブカヨ・サカ(17)(U-21)(HG)


シーズンローン
13 ダビド・オスピナ(30)
21 カラム・チェンバース(24)(HG)
26 エミリアーノ・マルティネス(26)(HG) 
   浅野 拓磨(24)
  マット・メイシー(24)(HG)
48 リース・ネルソン(19)(U-21)(HG)
55 エミール・スミス・ロウ(18)(U-21)(HG)

ホームグロウン 6名
非ホームグロウン 16名
U-21 3名
ローン 7名

(年齢は2/1現在)



追伸、この冬の移籍期間の出来事で
もう一つ触れなければならないのが
ミスリンタートの問題だと思います。

今回の厳しい冬の移籍期間の中で
スカウト部門を統括していたと思われる
ミスリンタートがチームを離れる事になったのは
非常に大きな痛手だと思います。

昨シーズン一杯でボスが去り、
その後筆頭株主だったクロンケが
株式を全部取得した事が影響したのか
CEOを務めていたガジディスもミランに去った事で
フロントの上層部の再編成が進み
その結果サンレヒ等の他の上層部との軋轢が生じ、
更に新たにテクニカル・ディレクターとして
エドゥやオーフェルマルスの招聘に動いている事で
自らの発言力が低下していく状況を危惧したミスリンタートは
アーセナルを退団する事を決断したと言われています。

勿論、ミスリンタートは我が強く
ドルトムント時代にも周囲と衝突する事があった様ですので
他のフロント陣だけに非があるとは言い切れませんが
それでも世界的に見ても屈指のスカウト能力のある
ミスリンタートを失ってしまったのは
クラブにとっては大きな過ちだと思います。

ミスリンタートは2017年12月に
ドルトムントからアーセナルに加わってから、
昨シーズンの冬の移籍期間では
14オーバメヤンと7ムヒタリアンを獲得し
今シーズンの夏の移籍期間でも
5ソクラティスを引き抜いた様に
ドルトムント時代のコネクションを活かして
主力選手の獲得に貢献したのは言うまでもなく、
19レノや11トレイラと言う
これからワールドクラスへ羽ばたく様な逸材や
29グエンドゥージや27マヴロパノスの様な
まだ無名の若い選手の能力を見抜く眼力は
それらの選手が見せているパフォーマンスを見れば
火を見るよりも明らかだと思います。

更に言えばこの冬の移籍期間の様に
完全移籍による選手を獲得するだけの予算が
現在のアーセナルには無い状況を考えれば
なおさらミスリンタートの退団は
避ける必要があったと思います。

昨シーズンの冬の移籍期間こそは
14オーバメヤンに対してクラブレコードの投資を行い
7ムヒタリアンをアレクシスとのトレードで獲得すると言う
ビッグプロジェクトを行いましたが
一方でこの夏の移籍期間では
補強予算が£7000万+αしかないと言う
ビッグクラブとしては極端に少ない予算の中で
ミスリンタートはこの夏に必要なポジションに対して
5人の選手を獲得すると言う難しいミッションを遂行し、
更にその獲得した5選手が
今シーズンの前半で見せているパフォーマンスを考えれば
コスト・パフォーマンス的にも
非常に素晴らしい仕事をしていたと思います。

実際問題としても2シーズン連続でCL出場権を逃した事で
現在のアーセナルは補強に使えるだけの予算は
限られた物となっており
仮に来シーズンのCL出場権も逃す様な事が起きれば
キッドサプライヤーがアディダスに変更した事で
多少予算が増える可能性があるとは言え
来シーズンも同程度の予算で
チームを補強しなければならなくなる可能性もあると思います。

その様な状況でもチーム力を向上させるだけの補強が
現在のアーセナルに出来るのでしょうか?
以前にも書きましたが選手が移籍する理由は
大きく分けてステップアップ目的か
金銭的な目的の2つだと思います。

しかし現状のアーセナルは
PLの優勝争いから離され、
2シーズン連続CL出場権を獲得出来ず
今シーズンもPLトップ4争いを繰り広げていますが
来シーズンのCL出場権を獲得出来るかどうかは
シーズン終わるまでハッキリしない状況のままです。

その様な状況の中では現実的にビッグネームの選手が
移籍先のファーストチョイスとして
アーセナルを選択するとは考えられず、
売り出し中の活きの良い若い選手にも
魅力的なクラブには写らないかもしれません。
それでもビッグネームの獲得に動くのならば
「お金」の力で口説き落とすしかありませんが
そのお金すら無いと言う現状は
非常に難しい状況だと言わざる得ません。

ビッグネームの選手にとって魅力的なクラブに映る為にも、
そして金銭的な面を考えても
PLで優勝争いを行える様なレベルや
最低でもCL出場権を獲得出来るレベルに
アーセナルを強化しなければならないにも関わらず
クラブの魅力的な面に関しても
金銭的な面に関しても十分ではない
矛盾の中でチームを強化しなければならないのが
今のアーセナルの現状だと思います。
そうなりますとワールドワイドにはまだ名前が通っていなくても
限られた予算の中で獲得可能な実力者を探し出す事が必要であり
ミスリンタートはそれを実行する事が出来る
数少ないスカウトの一人だったと思います。

確かにサンレヒは以前にフットボール・ディレクターを務めていた
バルセロナ時代には多くのビッグディールを実現させて来ており
その人脈はかなり広範囲で
重要なパイプを幾つも持っている様ですので
クラブの強化部門のトップに立つ事は
アーセナルにとっては有益だと思いますが
その一方で現在のアーセナルの状況を考えますと
今後はそれほど多くのビッグディールが生まれる可能性はなく
どちらかと言うと無名の実力者を獲得しながら
チームを強化していく形が多くなるかもしれません。

それだけにミスリンタートにも
それ相当のポジションと発言力を与えて
クラブに留めようとしなかったのは
疑問しかありません。

新設される予定のテクニカル・ディレクターへの就任が噂される
エドゥやオーフェルマルスも
ブラジル代表やアヤックスで同様な役職を担っている経験がありますので
上手く機能してくれると思いますが
本当の意味でこのミスリンタートの穴を埋めるとなると
モンチレベルの人材を連れてくる必要がある様に感じます。

来シーズンのCL出場権を獲得出来れば
状況は変わってくると思いますが
仮にCL出場権を獲得できなかった場合には
再び「あの頃」の様な補強しか出来ない
非常に苦しい状況に戻る可能性も
覚悟しなければならないかもしれません。

どうなる事やら、、、心配です。


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エミール・スミス・ロウ、RBライプツィヒヘローン移籍 [移籍情報]

55エミール・スミス・ロウ(18歳)の
RBライプツィヒへのシーズンローンが発表されました。


Arsenal 1.jpg今シーズンのプレシーズンから
多くの驚きを提供してきた55スミス・ロウを
残りのシーズンの間、ブンデスリーガの
RBライプツィヒへローン移籍に出す事が
決まりました。

ローン移籍金 £87.5万(推定)

公式戦通算

 EL 3試合先発1試合途中出場:2ゴール
 リーグカップ 2試合先発:1ゴール


今シーズン開幕前のシンガポール遠征に同行し
プレシーズンマッチで印象的なプレーを披露した
55スミス・ロウは
その後のシーズンに入った後も
カップ戦を中心に起用され
ここまで起用された6試合で3ゴールを挙げる等
その期待に十分に応える活躍を見せていました。

今回のローン移籍はバルセロナから
デニス・スアレスのローン移籍が決まった事が
多分に影響していると考えられます。
デニス・スアレスが加入した事で
このままチームに留まっていても
シーズン後半のファーストチームでの出場機会は
限られたものになるのは確実であり
その一方でもう既にリザーブレベルの選手ではありませんので
ファーストチームでの出場機会を求めて
ローン移籍に出る決断をしたのは賛成です。

そして最近イングランドの若い選手の間でブームになっている
ブンデスリーガへの移籍も良い選択だと思います。

リーグのレベル的な問題を考えますと
簡単にポジションを奪える様なレベルではない一方で
しっかりと努力すれば十分に出場機会が得られる位の
ちょうど良い感じのレベルのクラブが多く
実際、ドルトムントの中心選手としての地位を築いた
サンチョは勿論の事、
今シーズンホッフェンハイムへローン移籍に出ているネルソンも
途中出場が中心とは言え
多くの出場機会を得てそれに伴う結果も出していると思います。

そして何よりもドイツの文化的な所なのか、
リーグの伝統的な所なのか
ブンデスリーガのクラブは
濃度の濃いトレーニングを行う印象があり
色々な誘惑が多いイングランドに残るよりも
フットボールに没頭できる環境が
そこにはある様に感じます。

このまま順調に成長していけば
近い将来アーセナルの中心選手になる事が
期待される逸材だと思いますので
この半年間の間フットボールだけに没頭して
来シーズンから始まるポジション争いに
名乗りを挙げるだけの実力を身に付けて
帰って来て欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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IN

バルセロナから
 サイドアタッカー デニス・スアレス(25歳)スペイン代表 買取オプション付きローン移籍 £225万

OUT

レディングへ
 GK エミリアーノ・マルティネス(26歳)ローン移籍 

RBライプツィヒへ
 攻撃的MF エミール・スミス・ロウ(18歳)イングランドU-19 ローン移籍金£87.5万(推定)


(年齢は1/31現在)


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