SSブログ

2018/19シーズン〜〜補強を振り返って その2〜〜 [Arsenal F.C.]

〜〜補強を振り返って その2〜〜


今回は今シーズン加入した選手について私見的に評価をしてみたいと思います。
Arsenal 1.jpg


12ステファン・リヒトシュタイナー(35歳)

右SB:バックアッパー

2ベジェリンのバックアッパー

評価:不可

この夏一番最初に獲得したのが
12リヒトシュタイナーでした。
前所属のユベントスとの契約が終わり
フリーで獲得出来たのは良かったと思いますが
最終的に速く激しい展開のPLのスタイルと
よりテクニカルなアーセナルのスタイルに
最後まで適応出来なかったのは残念でした。

しかし、年が明けてからの少しの期間は
少しづつ適応し始めた様に見えましたが
そこでの無理が祟ってしまったのか
その後怪我をしてしまいその流れが長続きはせずに
2ベジェリンの代役は
15ナイルズに任せる事になってしまいました。

これまでの豊富な経験がアーセナルにとって
大きな力になってくれる事が期待されましたが
やはり「年齢」と言う問題には勝てなかったのかもしれません。
結果として12リヒトシュタイナーは
2ベジェリンの穴を埋める役割としては
残念ながら十分ではなかったと言えますので
今シーズンの評価は『不可』としたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
19ベルント・レノ(27歳)

GK:正GK

1チェフからの世代交代

評価:良

シーズン当初こそは正GKは1チェフで始まりましたが
その1チェフが負傷離脱してからは
正GKの座を19レノがしっかりと掴み
GKの世代交代が敢行されました。

元々昨シーズン辺りから1チェフに衰えが見え始めていた為に
世代交代は避けては通れない道だったと思います。
その上、新たに就任したエメリ監督の
バックラインから丁寧にパスを繋ぐスタイルに
1チェフが適応に苦しんでいた事もあり
そのスタイルを遂行する為にも
足下の技術レベルに勝る19レノへの交代は
早かれ遅かれ必ず迎えていたと思います。

その19レノは以前から定評のあるシュートストップ能力は
今シーズンも存分に発揮され
特に至近距離からの危険なシュートを
抜群の反応を見せてセーブした場面や
アタッカーと交錯する様な危険な状況でも
怯む事なく飛び込んで
チームを救う場面が何度もありました。

その一方でハイボールの処理に関しては
改善の余地がまだまだあると思われます。
勿論、ゴール前での混戦における
フィジカル的なコンタクトに対して
他のリーグに比べてPLは寛容過ぎる為に
その様な状況に19レノが
適応しきれていないだけなのかもしれませんが
一方で前に出てもボールに触れない、
パンチングをしても大きく弾き出せない、
弾き出すコースが悪い等の
基本的な技術的な問題があるのも事実であり
今後の改善が望まれます。

今シーズンの課題だった
1チェフからの世代交代を成し遂げた事に関しては
十分に評価できる一方で
GKの技術的な面ではまだ改善の余地があり
ワールドクラスと呼ばれるレベルに達するには
もう1ランク向上する必要があり
今シーズンの評価は『良』に留めたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
5ソクラティス・パパスタソプーロス(30歳)

CB:主力選手

CBの主軸、選手層の拡充

評価:良

昨シーズン終盤にアキレス腱を断裂した6コシールニーの代役として
そしてCBの層の拡充の為に
ドルトムントから獲得しました。

ドルトムント時代もそうでしたが
人に強いディフェンススタイルは
やはり当たりの激しいPL向きであり
そのアグレッシブなスタイルで
すぐにアーセナルにフィットしたと思います。

シーズン前半は今シーズン急成長した16ホールディングと共に
DFラインを支え
シーズン後半は怪我で離脱してしまった16ホールディングと
入れ替わる様に復帰した6コシールニーと共に
CBの主軸を担いました。

シーズン序盤でコンビを組んでいた20ムスタフィとは
前に出て対応する事を好むプレースタイルが似ている為なのか
対応する動きが被るなど
最後まで噛み合わせが良い様には見えませんでしたが
怪我から復帰してきた6コシールニーとは
良いコンビネーションを見せていると思います。
各々が体を張る所は体を張り
パートナーをフォローする所ではしっかりとフォローし
そして止めなければならない時には
絶対に止めようとする共通認識が出来ている印象で
言うなればいつも同じ方向を向いてプレーで出来ている様に感じます。

その一方でここ最近の5ソクラティスの傾向通り
大きな怪我を負う事はなかったのですが
小さな怪我で短期間離脱する事が
今シーズンも2度ほどあり
その辺りは年齢的な影響が
顔を出し始めている様にも感じられます。

来シーズンは31歳になり
今シーズン同様にシーズン通して
フル稼働出来るかどうかは些か疑問を感じる所がありますので
今シーズンの評価は『良』としたいと思います。

来シーズンは少なからずDFラインの再編が行われると思われますので
6コシールニーと共にCBの主軸として
DFラインを引き締めてくれる事を期待したいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
11ルーカス・トレイラ(23歳)

DMF:主力

アーセナルのスカッドに欠けていた中盤の守備的な選手

評価:良


ここ数シーズンの間、常に言われてきた様に
アーセナルの中盤には守備的な役割を担う選手が欠けており
その欠けていた最後のピースを11トレイラは
埋める存在として大きなインパクトを残したと思います。

その11トレイラは中盤の広い範囲カバーする
豊富な運動量と献身性を前面に出して
ボールホルダーに喰らい付く様に奪い取るボール奪取能力は勿論の事、
人とボールの動きを先読みする能力を活かした
優れたインターセプト能力で
中盤の優位性を獲得するのに
非常に大きな力を発揮したと思います。

そして元々攻撃的MFとして育成されてきた事もあり
中盤からシンプルにテンポ良くパスを捌きながら
時に効果的な縦パスを入れる事も出来、
チャンスと見たら最前線にまで顔を出して
攻撃に厚みを加える事も出来る所も特徴の一つだと思います。

その様な印象的なプレーを観せていた11トレイラでしたが
他のPL初参戦の選手と同様に
PLの過酷なスケジュール、
そしてテンポの速さと当たりの激しいスタイルに
蝕まれてしまったのか
年末年始当たりからフィジカルコンディションを落としてしまい
シーズン前半の勢いは徐々に失ってしまったのは残念でした。

よってシーズン前半のインパクトは
非常に素晴らしかったと思いますが
シーズン通してのパフォーマンスを考えますと
年末年始からペースを落とした事を加味して
『良』に留めたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
29マテオ・グエンドゥージ(20歳)

CMF:主力

次代の中心選手

評価:良

昨シーズンはフランスリーグ2のロリアンでプレーしていた
19歳の29グエンドゥージが
ここまでインパクトを残すとは
誰も思っていなかったと思います。

少なくともワールドワイドでは全くの無名だった
29グエンドゥージを獲得した時には
誰もが将来への先行投資の獲得だと思っていたと思いますが
アーセナルに加入した直後に参加した
シンガポール遠征で素晴らしいパフォーマンスを見せ
その勢いのまま開幕スタメンに抜擢されるとは
正直驚きでしかありませんでした。

しかも、開幕に抜擢されても
それは他の主力選手のコンディションの問題などで
メンバーが揃っていないだけの処置で
他の主力選手が合流してきたら
速やかにバックアッパーに降格する様な事は
良く見られる状況だと思いますが
29グエンドゥージの素晴らしかった所は
他の主力メンバーが戻ってきた後も
そのままバックアッパーに降格する事なく
定期的に出場機会を掴み続けた所だと思います。

一般的にテンポが速く、当たりの激しいPLは
適応が難しいリーグと言われていますが
そのPLに速やかに適応した所が
その後も定期的な出場機会を掴み続けている
要因の一つだと思います。
確かに、シーズン序盤は
当たりの激しいPLのスタイルへの対応に苦しみ
簡単に潰されてしまいボールをロストする場面も見られましたが
その問題も相手の選手がチャージしに来る前に
自分から当たりに行ってあらかじめ壁を作ると言う手法で
速やかに適応していき、
その一方で攻守の切り替えの早いテンポの速さに関しては
最初から苦にしていなかった所が
PLとアーセナルのスタイルに速やかに適応できた
要因なのかもしれません。

その上、特筆すべきなのが11トレイラも陥った
年末年始頃からのコンディションの低下の問題に
29グエンドゥージは屈する事なく
シーズンが終わろうとしている現時点でも
開幕当初のフレッシュさを保っている所だと思います。

これは元々フィジカル的な耐久力が優れているのかもしれませんし、
若いのに日々のフィジカルケアを
誰よりも心掛けているのかもしれません。
それともただ単純に充実した日々を送っている事で
メンタルがフィジカルを凌駕しているだけかもしれませんが
殆どの選手が陥る年末年始からのフィジカル的な問題が
29グエンドゥージには全く見られなかったという所も
類稀な存在だと言えると思います。

そして実際のピッチの上でも
各国の代表クラスが並ぶメンバーを前にしても
全く臆する事なく自分のプレーを実行出来る
パーソナリティーの強さを既に兼ね備えている所も
特質すべき所であり
今後も更なる成長が期待されます。

PLへの適応の早さや
ピッチでの堂々とした振る舞いやプレーからしますと
十分に『優』のレベルだと思いますが
それでも今シーズンの29グエンドゥージの活躍を見れば
この程度で終わるタレントではなく
チームの勝利に直結する様な
決定的なプレーをする様な選手になるべきタレントだと思います。
そういう意味でもチームの中心選手になる為には
まだまだ改善が必要な部分があるのも事実であり
現時点ではまだ『良』に止めておきたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
22デニス・スアレス(25歳)

サイドアタッカー:バックアッパー

スカッドに欠けていたウイングタイプの選手

評価:不可

サイドに起点を作り、サイドから仕掛ける
エメリ監督のスタイルをレベルアップする為には
個の力で仕掛ける事ができる
ウイングタイプの選手の充実が必要と言われ、
その役割を担う為に
冬の移籍期間で獲得したのが22スアレスでした。

元々は冬の移籍期間では
もう1ランク上のアタッカーを探していたのかもしれませんが
冬の移籍期間で使用出来る補強予算が
全くないという状況で獲得可能だったのが
バルセロナで出場機会を失っていた22スアレスの
ローン移籍という形だけだった為に
本当の意味で求めていたタレントだったのかどうかには
些か疑問が残る獲得だったのかもしれません。

とは言え、セビージャ時代にエメリ監督の下で
プレーしていた事もありましたので
エメリ監督は22スアレスのスタイル等は
十分に理解した上での獲得だったと思われます。
そう言う意味でも22スアレスが
アーセナルでも殆ど出場機会が得られなかったのは
完全に的外れな獲得だったと言うよりも
単純に力不足と言うべきなのかもしれません。

実際、周囲とのコンビネーションの確立に苦しみ
また、不要なドリブル等も多く
どちらかと言うと利己的なプレーが
チームへの適応の妨げになってしまった様に感じます。

このローン移籍には買取オプションも付いていた様ですが
現状としては買取オプションを行使する事はないと思われ
このままバルセロナへ帰る事になると思います。

ある程度期待されての移籍でしたが
残念ながら全くインパクトを残す事が出来ませんでしたので
評価は『不可』としたいと思います。



・・・つづく。


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。