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FA3rd:Oxford United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Oxford United 0−3 ARSENAL
2023年1月9日(月)The FA Cup, The Kassam Stadium

Goal

 (62)25Elneny(←21Vieira)
 (70)14Nketiah(←21Vieira)
 (76)14Nketiah(←11Martinelli)


30Turner

18Tomiyasu 16Holding 6Gabriel 3Tierney

25Elneny

21Vieira    23Lokonga

 7Saka             11Martinelli

14Nketiah


(62)3Tierney>>>35Zinchenko
(62)23Lokonga>>>34Xhaka
(74)7Saka>>>10Smith Rowe
(81)18Tomiyasu>>>4White
(81)21Vieira>>>27Marquinhos


Substitutes
 31Hein
 5T. Partey
 8Ødegaard
 43Butler-Oyedeji


Arsenal 1.jpg今シーズンのFA杯初戦は
3部に当たるリーグ1の
オックスフォードとの対戦になりましたが
最終的には0−3で勝利しましたが
昨シーズンのノッティンガム・フォレスト戦と同様に
内容的には非常に悪い試合だったと思います。

先発はGKは30ターナーが務め、
DFラインは右SBに18冨安、
左SBに3ティアニーが入り
CBは16ホールディングと6ガブリエウが組みました。
中盤はアンカーには25エルネニー、
インサイドハーフには21ヴィエイラと
23ロコンガが入りましたが
前線はレギュラー組の7サカ、14エンケティア
11マルティネッリが並ぶ
サブ組とレギュラー組の
混成チームが組まれました。

試合の方は昨シーズンと同様に
この試合も「No More Red」キャンペーンの一環として
純白のシャツを着用して挑みましたが
シャツの赤い部分を無くしただけではなく
真っ赤に燃える様な闘志も
どこかに置いてきてしまったかの様な
非常に「しょっぱい」試合内容で、
結局、試合が動き出したのは
後半途中に34ジャカと35ジンチェンコが
投入されてからでした。

62分、11マルティネッリが倒されて
左サイドでFKを得ました。
そして21ヴィエイラが蹴ったそのFKを
25エルネニーがヘッドで叩き込み
先制ゴール!!

70分、マックグエインからベイトに出されたパスを
34ジャカがカットしたボールを
25エルネニーが21ヴィエイラに繋ぎ
その21ヴィエイラから出されたスルーパスで抜け出した
14エンケティアが前に出てきたマクギンティをかわして
ゴールに流し込みゴール!!

21ヴィエイラの正確なFKと
完璧なスルーパスから生まれた2つのゴールでしたが
そもそもこの2つのゴールの切っ掛けは
34ジャカでした。
34ジャカのパスカットが
2点目の起点になったのは言うまでもありませんが
先制点もボールを持ったベイトに対して
34ジャカが左コーナーフラッグ付近にまで
執拗にチェイスしてボールを奪い返した所から
最終的に11マルティネッリが倒されてFKを得る事になった様に
後半途中に投入された34ジャカがいなければ
もしかしたらゴールを奪う事は
最後まで出来なかったかもしれませんでした。

そして試合を決めた3点目はカウンターから生まれました。

76分、6ガブリエウがクリアーしたボールを
11マルティネッリがヘッドで14エンケティアに繋ぎ
その14エンケティアからのリターンパスを受けた
11マルティネッリがドリブルで持ち上がった所からの
スルーパスで抜け出した14エンケティアが
前に出てきたマクギンティを
チップキックでかわす様に決めてゴール!!

34ジャカと35ジンチェンコが投入されてからの
30分弱の間で何とか勝利を掴みましたが
それまでの約60分間は
非常に良くなかったと思います。

前線にレギュラー組の3人を並べたのにも関わらず
チーム全体としてプレースピードが非常に緩慢で
中々テンポを上げる事が出来なかった為に
組織的にオックスフォードのブロックを崩す事が出来ず、
同時にパスミス等も多く
単純にプレーレベルも非常に低かったと思います。

その主な原因は中盤にあった様に感じます。

25エルネニーは5トーマスの様な
チームに推進力を与える様なプレーが乏しく
全体的に無難なプレーに終始していた印象で
結果としてチームに良いリズムを与え、
必要な時にテンポを上げる事が出来ていなかったと思います。

そしてその25エルネニーよりも更に問題だったのが
インサイドハーフに入った
21ヴィエイラと23ロコンガの所だったと思います。

本当ならば2点目の場面の様に
2ラインの間に上手く侵入してパスを受け、
そこから決定的なラストパスを供給役割が
21ヴィエイラには求められていたと思いますが
オックスフォードの激しいチャージに
圧倒される場面が多く
2ラインの間やアタッキングサードで
良い形でボールを持つ事が出来ていませんでした。

最近はウイングの位置でもプレーしていますが
基本的に21ヴィエイラはラストパッサーですので
良い位置でボールを持つ事が出来なければ
持ち味を発揮する事が出来ません。
しかしこの試合を観る限りでは
未だに単純なフィジカル的な圧力に
対応が出来ていない為に
プレッシャーが高まる
2ラインの間やアタッキングサードで
良い形でボールを持つ事が出来ていないのは
問題だったと思います。

そして最も機能していなかったのが
23ロコンガだったと思います。

この試合の23ロコンガはどの様なプレーをしていたか
全く印象に残らない程
殆どの時間帯で消えていたと思います。
W杯中断中のドバイでの試合では
これまでと異なる素晴らしいパフォーマンスを観せていましたが
この試合の23ロコンガは
何をするべきか全く理解出来ていない
以前の23ロコンガに戻ってしまった印象でした。

確かにポジショニングが悪くて
全くボールに触れなかった頃に比べれば
ボールに触る機会は多くなっていましたが
ドバイでの試合の様に
相手のブロックの間にスムーズに入ってパスを引き出し
そこからテンポ良くパスを捌く事で
チームにリズムを与える様な動きや
スペースに走り込むフリーランニングで
相手の守備陣に混乱を招く様な動きが少なく
そして34ジャカが先制点を演出した様な
前線からの執拗なプレスを仕掛ける様な場面も
少なかったと思います。

本気で34ジャカからポジションを奪う意思があるのならば
少なくてもその34ジャカを上回るプレーを観せなければ
ポジションを奪う事が出来ない事を
23ロコンガは理解しているのか疑問を感じます。

勿論、プレーのレベルに関しては
超えられない部分があるのかもしれませんが
少なくとも積極的に動く、走るという部分は
プレーのレベルとは関係なく
誰もが平等に与えられている部分ですので
この部分でも34ジャカに大きく遅れをとっている現状を考えますと
今後もアルテタ監督は34ジャカに代えて23ロコンガを
自信を持ってピッチに送り出す事は出来ない様に感じます。

一方で怪我から復帰した10スミス・ロウが
早速ゴールに迫る場面がありました。

80分過ぎ、右サイドを21ヴィエイラ
〜11マルティネッリ〜21ヴィエイラと繋ぎ
その21ヴィエイラからのスルーパスで
右サイドを抜け出した
11マルティネッリからの折り返しを受けた
10スミス・ロウが左脚を振り抜きました。

11マルティネッリからの折り返しを的確に収めていたら
ゴールを奪えたかもしれない
絶好の場面でしたが
トラップが跳ねてしまった為に
アンダーソンに寄せるだけの時間を与えてしまい
結果としてそのシュートはブロックされてしまい
ゴールを奪う事が出来まなかったのは残念でした。

とは言え、シュートチャンスに絡んだ事よりも
11マルティネッリが抜け出した時に
間髪入れずに並走する様に
フルスプリント出来ていた所が
ある意味ハイライトだったと思います。
手術したソケイ部を庇う様な素振りもなく
脚の動きもスムーズでしたので
フィジカル的な不安がなさそうに観えたのは
何よりも良かったと思います。

トラップが跳ねてしまった様に
プレーに付いてのちょっとした微調整や
試合感を取り戻す必要性があると思いますが
レギュラー組に匹敵するレベルの
10スミス・ロウの復帰は
シーズン後半に向けて大きな力になると思われます。


とは言え、W杯の中断中に対戦した
リヨン、ACミラン、ユベントスの試合では
サブ組中心のメンバーでも
チームはしっかりと機能していただけに
3部のオックスフォードに対して
この様な「しょっぱい」試合しか出来なかったのは
非常に残念でした。

ドバイでの試合でサブ組に光明が差した様に感じたのは
幻だったのか?

一向に改善出来ていない
レギュラー組とサブ組の間にある少なくない差は
シーズン後半に向けてやはり不安を感じてしまいます。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:0G2A 
5トーマス      PL:2G0A
6ガブリエウ     PL:2G0A
7サカ        PL:6G6A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:7G5A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
11マルティネッリ   PL:7G2A FA:0G1A
12サリバ       PL:2G1A
14エンケティア    PL:2G0A EL:2G1A CC:1G0A FA:2G0A
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G0A EL:0G1A 
21ヴィエイラ     PL:1G1A EL:1G1A FA:0G2A
24ネルソン      PL:2G1A EL:0G0A CC:0G1A 
25エルネニー     PL:0G0A FA:1G0A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G4A EL:1G0A  
35ジンチェンコ    PL:0G1A


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