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FA 3rd:ARSENAL vs Newcastle United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−0 Newcastle United
2021年1月9日(土)The FA Cup 3rd, Emirates Stadium

Goal 
 (109)32Smith Rowe(←9Lacazette)
 (117)14Aubameyang(←3Tierney)


1Leno

17Soares  23D.Luiz  22Marí  3Tierney

28Willock  25Elneny

  19Pépé     12Willian    24Nelson

14Aubameyang


(57)24Nelson>>>32Smith Rowe
(66)28Willock>>>34Xhaka
(66)12Willian>>>7Saka
(106)19Pépé>>>9Lacazette
(120)17Soares>>>15Maitland-Niles


Substitutes
 13Rúnarsson
 21Chambers
 30Nketiah


Arsenal 1.jpgFA杯の3回戦は延長戦までもつれ込みましたが
最後の最後で2発決め
4回戦に駒を進めました。

先発はGKには1レノが入り
DFラインには右SBに17ソアレス、
左SBに3ティアニー、
CBに23D.ルイスと22マリが入りました。
中盤は28ウィロックと25エルネニーが組み
2列目の右に19ぺぺ、左に24ネルソン、
トップ下に12ウィリアンが入り
1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

当初の予定では2列目の左には
35マルティネッリが起用される予定でしたが
試合前のウォーミングアップ中に
右足首を捻ってしまった為に
急遽24ネルソンが起用されました。

先日のカラバオ杯シティ戦では
13ルナルソンが起用されていましたので
この試合でも13ルナルソンが起用される可能性もあったと思いますが
13ルナルソンではなく1レノを起用してきたという事は
アルテタ監督がFA杯をどれだけ重要に考えているかが伺え、
実際、後半ロスタイムのカウンターを受けた場面では
キャロルの至近距離からのシュートを
神掛かったセービングで防ぎ
そのこぼれ球を再びキャロルに狙われた所でも
全力で振ってきたキャロルの左脚に恐れる事なく
一瞬早くボールを掻き出して
敗戦のピンチからチームを救った様に
1レノの起用は正解だったと思われます。

一方で前試合のWBA戦からは
その1レノ、22マリ、3ティアニー、14オーバメヤンの4人以外は
メンバーを入れ替えてきており
ここ最近の連勝を支えている
32スミス・ロウや7サカにポジションを奪われ様としている
12ウィリアンや19ぺぺがどの様なプレーで
自らの存在価値を示す事が出来るかどうか?
そしてその32スミス・ロウや7サカと
同年代の24ネルソンや28ウィロックが
この2人に触発されブレイクする切っ掛けを掴む事が出来るかどうかを
注目して観ていました。

試合は22マリからのロングフィードを左サイドで受けた
24ネルソンがカットインしてシュートを放った
開始早々の場面や
19ぺぺが右サイドからそのままドリブルでカットインして行き
左脚を振り抜いた2分過ぎの場面等
試合開始から積極性は観られましたが
全体的に中々テンポを上げる事が出来ず、
そして要所要所でミスや雑なプレーを犯してしまう為に
チャンスを活かす事が出来ない状況は
3連勝を挙げたここ最近のチームとは別物の
低迷していた時期のチームを観ている様でした。

個々の選手に目を向けますと
まず怪我から復帰して久しぶりに起用された24ネルソンは
25エルネニーからのリターンを受けて
中に入ってきた19ペペが
ファーサイドでフリーになっていた24ネルソンに向けて
綺麗なダイレクトパスを送った8分過ぎの場面では
トラップをミスしてその決定的なパスを後逸してしまい、
12ウィリアンからのパスを受けた3ティアニーが
緩急を上手く利用して左サイドの深い位置まで
独力で突破した所から送った折り返しを
ペナルティの中でフリーで受けた27分過ぎの場面では
1トラップしてから放ったシュートはブロックされてしまい
これらの決定機を活かす事が出来ませんでした。

確かに8分過ぎの場面の19ペペのパスは
24ネルソンに対して前方に逃げる様な
きつめのスピンが掛かったパスでしたので
トラップしづらかったのだと思いますが
ファーサイドで完全にフリーの状態だっただけに
1トラップして自らシュートを撃つ事も
ダイレクトで14オーバメヤンに折り返す事も出来る
決定的な場面でしたので
収められなかったのは大きなミスだったと思います。

そして27分過ぎの場面も
DFラインの前に出来たスペースで
完全にフリーの状態で完璧なタイミングで
3ティアニーの折り返しを受けましたので
なぜダイレクトで撃たなかったのか
疑問に感じる場面でした。

28ウィロックは19ペペが入れたクロスを頭で合わした
63分過ぎの場面は非常に惜しい場面でしたが
それ以外は非常に悪かったと思います。
パスミスを犯す、周囲とのイメージが合わない、
ボールロストを犯す、その後のプレスバックもない。
チームに力を与える働きが出来ないだけではなく
完全に足を引っ張っていたと思います。

12ウィリアンは決して悪かった訳ではありませんでしたが
このポジションで求められるレベルのプレーは
殆ど観せる事が出来ていなかったと思います。
確かにボールに絡む場面もあったと思いますが
あくまでも流れの中での中継点のプレーに
留まっていた様に感じます。

それと共に元々スピードで勝負するタイプではないとは言え、
この試合の12ウィリアンは
フィジカル的なスピードが低下している様に観えたのは
非常に気になります。
だからと言う訳ではないと思いますが
相変わらずテンポアップする様な部分も少なく
32スミス・ロウや7サカと比べてしまうと
明らかにスローでダナミックさに欠けていると
言わざる得ないと思います。

一方で19ペペはゴールやアシストこそ
挙げられませんでしたが
良いプレーは出来ていたと思います。

前記の様に8分過ぎの24ネルソンへのパスや
63分過ぎの28ウィロックへのクロス等、
決定的なパスを供給する事も出来ていましたし
この試合でも何度か激しいチャージを受けていましたが
簡単に潰される事はなく
体勢を崩されながらも踏ん張って
強引に突破していく場面が何度かありました。
そして以前の様にライン際で足下にパスを要求するだけではなく
ラインの裏へのオフザボールの動きも増え、
同時に積極的にカットインして
仕掛けるプレーも増えてきており
確実に成長してきていると思います。

後は結果だけですが、
例えば14オーバメヤンとのワンツーで抜け出して
ペナルティの中に侵入した32分過ぎの場面や
22マリのロングフィードを
DFラインの裏に抜け出した19ぺぺが受けて
ペナルティの中に侵入した102分過ぎの場面では
シュートを撃つまでに時間を掛けてしまった為に
決めきる事が出来ず、
17ソアレスからのパスを受けた19ペペが
相手のチャージを受けて体勢を崩しながらも
強引に中に切り込んで行き
左脚を振り抜いた71分過ぎの場面では
シュートコースが空いていましたが
枠を捉えられなかった様に
決めるべき時に決められない所は課題だと思います。

前者の様な決定機ではパスを受けてから
シュートを撃つまでのイメージを
もっと明確に持つべきであり
後者の様な自らが得意とする形では
絶対に決める事が出来る様にならないといけないと思います。

とは言え、世間では色々と言われていますが
今の19ペペは時間は掛かっていますが
確実に機能し始めていると思いますので
もう少し時間を与えれば
結果を出してくれる様になると
個人的には思います。

一方で12ウィリアンに関しては
機能するしないと言うよりも
3連勝を挙げたメンバーの
プレーのリズムやテンポとは異なっている所が問題であり
12ウィリアン自身がそのリズムやテンポに
対応出来るかどうかが今後の問題だと思います。

又、32スミス・ロウや7サカに続いて欲しい
24ネルソンや28ウィロックは結果を出す事が出来ず
しかも28ウィロックに関しては
今シーズンワーストの出来だったのは
非常に残念でした。

結局、後半途中から32スミス・ロウ、
7サカ、34ジャカが投入されるまでは
本当の意味でチームが動き出す事はなく、
そして試合を決めるラストピースとして
9ラカゼットが投入された事で
この試合は決しました。

109分、クラークがこぼしたボールをカットした
32スミス・ロウから7サカに繋ぎ
その7サカからのパスを
9ラカゼットがヘッドで裏に流したボールを
走り込んできた32スミス・ロウが右脚で決め
先制ゴール!!

各々の距離感が良くプレーイメージが共有されている
この3人が揃うとチームはテンポが上がり
細かなパスを繋ぐアーセナルらしいチームに変貌する事が
今回も証明されたと思います。

そして最後は待ちに待ったゴールが生まれました。

117分、34ジャカからのスルーパスで
左サイドの裏の深い所まで抜け出した
3ティアニーからの折り返しを
ゴール前で14オーバメヤンが合わせてゴール!!!!!

この試合でも、自陣からのリスタートの場面で
23D.ルイスから送られたフィードを受けた14オーバメヤンが
右サイドを抜け出して右脚を振り抜いた24分過ぎの場面や
3ティアニーのクロスをヘッドで合わせた
73分過ぎの場面や81分過ぎの場面など
ゴールを挙げるチャンスがあっても
決められずにいましたが
最後の最後で遂に14オーバメヤンの脚から
ゴールが生まれました。

これで本当の意味でゴール欠乏症の
最後の呪縛が解けたと思いたいです。

この試合はある意味、
チームを復調させた3連勝中のメンバーから
メンバーを代えても
同じ様にチームが機能するのかどうかの
テストだったと思いますが
残念ながら不合格だったと言わざる得ないと思います。

よって現在の流れを保つ為には
当分の間、3連勝中のメンバー構成を
基本としなければならないかもしれません。

しかし、このままではコンディション管理が
問題になるかもしれません。
実際、ここ最近の3戦に比べて動きにキレがなく
体が重そうに感じる場面があった32スミス・ロウは
遂1〜2ヶ月前まではリザーブの試合を中心に
プレーしていた選手であり
昨シーズン後半ローン移籍に出ていたハダースフィールドでも
常に先発でプレーしていた訳ではありませんので
今後も週に2試合行う様なスケジュールで
今と同じ様なパフォーマンスを維持出来るかどうかは
不透明かもしれません。
そして今のチームの中で最も重要な攻め手を担っている
3ティアニーもPLの試合では殆ど出突っ張りであり
この試合でも腰に手を当てて息していた様に
幾らタフだと言っても
いつかは限界を迎えそうで怖いです。

それだけにサブ組の選手を起用しても
チームとして機能させなければなりませんし
機能しなかったとしても
その変化は最小限に留まらせる事が
今後の課題だと思います。


これで公式戦4連勝を飾りました。
この調子でシーズン前半の残り2試合も勝利し、
勝率を5割以上に戻してシーズンを折り返して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G1A EL:0G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:3G1A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:7G0A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
12ウィリアン     PL:0G3A EL:0G0A
14オーバメヤン    PL:3G1A EL:1G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
19ペペ        PL:2G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G2A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G0A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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