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PL38:ARSENAL vs Wolves [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 5−0 Wolves
2023年5月28日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal

 (11)34Xhaka(←9Jesus)
 (14)34Xhaka
 (28)7Saka(←19Trossard)
 (58)9Jesus(←19Trossard)
 (78)15Kiwior(←10Smith Rowe)
 

1Ramsdale

5T. Partey  4White  6Gabriel  15Kiwior

20Jorginho

8Ødegaard    34Xhaka

7Saka              19Trossard

9Jesus


(59)7Saka>>>24Nelson
(75)34Xhaka>>>21Vieira
(75)8Ødegaard>>>10Smith Rowe
(75)15Kiwior>>>3Tierney
(75)19Trossard>>>14Nketiah


Substitutes
 30Turner
 16Holding
 97Walters
 41Bandeira


Arsenal 1.jpg今シーズンの最終戦は
この試合が最後になると思われる
34ジャカの2発を含めた
5発大勝で締めくくりました。

先発は前節と同じメンバーが組まれ
ぞの前節では中途半端に終わってしまった
5トーマスを使った偽SBシステムは
この試合では最後まで機能したと思います。

この試合は既に2位が確定しているアーセナルと
ヨーロッパの大会の出場権争いや
降格争いに関係していないウルヴスと言う
言うなれば消化試合でしたので
選手達もスタンドのグナ達も
リラックスして大いに楽しんでいたと思います。

その様な状況もありアーセナルがペースを握り
ウルヴスゴールに迫り続けました。

11分、5トーマスからのパスを
右サイドの開いていた位置で受けた9ジェズスが
巧みなフェイントでブエノを翻弄した所から送ったクロスを
34ジャカがヘッドで合わせて先制ゴール!!

この試合の9ジェズスは頻繁にサイドに流れる場面があり
特にこれまでになく
右サイドに流れて7サカとポジションを代える場面が多かったのは
非常に印象的でした。
穿った見方をするならば
今シーズン休む暇がなかった7サカを休ませる為に
9ジェズスを右サイドで起用する事が出来るかどうか?
もしくは新たに9番タイプのストライカーを獲得した時に
9ジェズスをどこで起用したら良いのか?等を
テストしている様にも観えました。

14分、右サイドからドリブルで
ブエノをかわして切り込んで行った7サカから
8ウーデゴールに向かって送ったパスがズレた為に
その8ウーデゴールが何とかヒールで繋ごうと試みたボールが
キルマンに当たりディフレクトしたボールを
34ジャカが押し込みゴール!!

この試合がアーセナルでのラストゲームになる34ジャカの
これまでの貢献を讃える様に訪れた決定機から
2つのゴールを挙げ
スタジアムの雰囲気は最高潮に達したと思います。

26分、5トーマスからの楔のパスを
19トロサールがダイレクトで8ウーデゴールに繋ぎ
そしてその8ウーデゴールが
中に向かう動きに合わせて出したパスを受けた19トロサールが
裏に向かって走り込んできた7サカにダイレクトで繋ぎ
巧みなトラップから左脚を振り抜きゴール!!

スペースのない所を19トロサールを軸にして
テンポ良く繋いで崩した連携は
これぞアーセナルスタイルと言う
綺麗な崩しだったと思います。
そして何よりも7サカのトラップからシュートまでの動きは
完璧だったと思います。

19トロサールのパスに合わせて
そのまま裏に抜ける様な動きから
左脚のアウトサイドでボールを止める動きに合わせて
ぴたりと止まって
間髪入れずに左脚を振り抜いて
ファーサイドのサイドネットに突き刺す。

マークに付いていたキルマンしてみれば
『あ!」と思った時には
時すでに遅しと言う状況で
どうする事も出来ない完璧なゴールだったと思います。

31分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた7サカから
その外側を駆け上がってきた8ウーデゴールに繋げられ
その8ウーデゴールからのパスを
7サカが流したボールが
ゴール前でフリーだった34ジャカの元に届きました。
残念ながら34ジャカの左脚はヒットせずに
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
アーセナルのラストゲームでハットトリックを達成していたら
34ジャカにとってもグナにとっても
最高の思い出になっていただけに
決まって欲しかった場面でした。

51分過ぎ、7サカが蹴った右CKが
ゴール前にこぼれたボールを
5トーマスがゴールに豪快に蹴り込みましたが
その前に4ホワイトがGKのホセ・サを押し倒していた為
このゴールは取り消されてしまいました。

58分、20ジョルジーニョが出した
左サイドの裏のスペースへのパスで抜け出した
19トロサールがじっくりとタメを作った所から
セメドをかわして送ったクロスを
ファーサイドに走り込んできた9ジェズスが
ヘッドで合わせてゴール!!

これで冬の移籍期間で加入してから僅か約4ヶ月で
19トロサールは10個のアシストを挙げた事になり
これは7サカの11アシストに次いで
チーム2位のアシスト数です。

19トロサールは元々チャンスメイク能力には定評がありましたが
常時先発の状況ではないにも関わらず
約4ヶ月で10個のアシストを挙げると言う事は
ポジションに囚われすぎずに
流動的に動き回るアーセナルの攻撃のスタイルとの相性が
それだけ良いのだと思います。

62分過ぎ、上がってきた5トーマスからのスルーパスで
裏に抜け出した9ジェズスが
ペナルティ内のスペースのない所で
細かなステップでキルマンをかわして
折り返しましたが
19トロサールに届く前にレミナにクリアーされてしまい
惜しくもゴールには結び付かず。

63分過ぎ、7サカからのパスを
ペナルティの右角辺りで受けた8ウーデゴールが
マークに来たネヴェスとレミナの間を切り込んで行って
ペナルティの中に侵入し
そこからのラストパスを受けた24ネルソンが
右脚を振り抜きました。

残念ながらそのシュートは
体を投げ出してきたコリンズに当たり
ディフレクトしたボールもホセ・サにセーブされてしまい
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
8ウーデゴールの突破は素晴らしかったと思います。

66分過ぎ、相手のフィードを
15キヴィオルがカットしたボールを受けた
19トロサールがそのままドリブルで持ち込んだ所から
豪快に右脚を振り抜きました。

ペナルティの外側から放たれた
そのミドルシュートは
ホセ・サのファインセーブで阻まれ
惜しくもゴールを奪う事は出来ませんでしたが
ゴール前を固められた時に
離れた所からでもゴールを的確に狙う事の出来る
ミドルシューターは
今のチームには足りない要素の一つだと思いますので
このミドルシュートはその可能性を示したと思います。

78分、21ヴィエイラが蹴った右CKのこぼれ球が
10スミス・ロウの胸に当たったボールを
15キヴィオルが右脚で蹴り込みゴール!!

15キヴィオルの移籍後初ゴールになりました。

その15キヴィオルはこの試合でも左SBの位置に入りましたが
相手のアタッカーを抑える時に
不用意にシャツを引っ張る癖があり
しかもペナルティの周辺でも平気でシャツを引っ張って
相手の動きを制そうとする所は
観ていて非常に怖い印象を受けました。

同時に左サイドで完全に浮いた状態でいても
パスが送られる事が余りなかった所も気になります。
単純にワイドに開きすぎていて
ポジショニングが悪かっただけかもしれませんが
反対に信頼されていない様にも観えました。

実際この試合の15キヴィオルのタッチ数は
1ラムズデールの31回よりも少ない29回しかない事からも
バックラインでのボール回しから
完全に外されていたと言えると思います。

来シーズンも今シーズンと同様に
偽SBシステムをメインにして戦うのならば
35ジンチェンコが欠場した時に
どの様にして偽SBシステムを運用するかが
大きな問題になってくるのは間違いなく
この試合の様に5トーマスを右SBに置いて
偽SBシステムを運用する場合にはは
反対サイドの左SBにはCB的な選手を起用する必要がありますので
15キヴィオルがその役割を担う事が出来るかどうかは
大きなポイントななると思いますが
現状としては合格点には達していない様に感じます。

まぁ、18冨安が万全の状態で復帰してくれれば
18冨安を左SBの位置に配置する事で
5トーマスを右SBで起用する偽SBシステムは
機能すると思いますが、、、。

現状として15キヴィオルが
今シーズン以上の出場機会を掴む為には
戦術理解度を向上させ
PL流の守備スタイルを理解する必要があると思います。

一方で偽SBとしてプレーした5トーマスは
攻撃時には中盤の底に
20ジョルジーニョと並ぶ形になりますので
中盤の安定感は非常に良かったと思います。

その一方で守備時に5トーマスがDFラインに入り
相手のアタッカーと直接対峙した場面では
簡単にかわされてしまう場面もあり
やはりその守備の仕方は中盤の選手にしか観えませんでした。

5トーマスは35ジンチェンコに比べて
フィジカル能力に長けていますので
守備面でもしっかりと対応出来るかと思っていましたが
思った以上に軽い印象は拭えませんでしたので
来シーズンに向けて35ジンチェンコが欠場した時に
偽SBシステムを運用する為の答えが
5トーマスを偽SBとして起用する事なのかどうかは
現時点ではまだはっきりしていないと思います。

82分過ぎ、20ジョルジーニョが出した
右サイドのスペースへのパスで抜け出した
24ネルソンがダイレクトで丁寧に折り返したボールに対して
ファーサイドに走り込んできた14エンケティアが飛び込みましたが
ボールに触っていましたが残念ながら押し込む事は出来ず。

残念ながら14エンケティアは最後まで
途中出場からゴールを奪う事は出来ませんでした。
そう言う意味では最近の24ネルソンの方が
試合の流れを変えるジョーカーとしては可能性を感じます。

この試合でもブロックされてしまいましたが
63分の場面ではあのポジションに入ってきていたから
シュートチャンスが巡ってきた訳ですし、
この場面では14エンケティアが
走り込んでくるタイミングを見計らって
丁寧に折り返すなど
途中出場から2つの決定機に絡んでいました。

この夏で切れる24ネルソンの契約は
未だに延長する事が出来ていませんが
ジョーカーとしては可能性を観せていると思いますので
噂の通りに無事に契約延長がまとまる事を期待しています。

反対に途中出場からゴールを奪う事が出来ない
14エンケティアと
75分から8ウーデゴールに代わって
攻撃面を司る役割を任せられながら
ノーインパクトだった10スミス・ロウの状況は
非常に心配です。

特に10スミス・ロウは
ボールタッチ数が8回でパス数が4回と
殆どボールに関与していませんでした。
これでは攻撃陣を牽引する役割を担う
攻撃的MFとしては話にならないだけではなく
このレベルの試合にプレーする事が出来る
レベルなのかどうかを問われてもおかしくない
レベルだと思います。

勿論、ポジショニングが極端に悪い為に
周囲の選手にとっては
パスを出す事が出来ないと言う状況が
この様な状況になっている部分もあると思いますが
前にも書いたと思いますが
自ら積極的にボールに関与しようとしない姿勢が
この試合でも変わらなかったのは心配です。


試合はこのまま終わり5−0の大勝で
今シーズンを締め括りました。


C'mon Arsenal !!


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追伸、今シーズンもお付き合いしていただき
ありがとうございました。

今シーズンが始まった頃は
トップ4入りが最大の目標でしたので
プレシーズンマッチを連勝で駆け抜けたチームが
開幕後もその勢いに乗って
長い間首位を守り続けるとは
正直思っていませんでした。

しかしFA杯での対戦も含めた
シティとの直接対決の3戦で
その力の差を見せ付けられてしまい
最終的に逆転優勝を許してしまったのは
非常に残念であり
悔しくて悔しくてたまりません。

とは言え、何度も書いてきました様に
ベストメンバーさえ揃っていれば
王者シティと優勝争いが
出来るレベルにまで来たのは事実ですので
来シーズンに向けて今シーズン築いたチームの骨格に
さらなる肉付けを施して
ちょっとやそっとの事では揺らぐ事のない
強固なチームに昇華させ
来シーズンこそはそのシティを王者の座から
引き摺り下ろして欲しいと思います。

本当ならば7シーズンぶりに
CLの出場権を獲得した事に
喜びを爆発させていてもおかしくないはずですが
19シーズンぶりのPL制覇の夢が崩れてしまった悔しさが
その喜びを半減させてしまったと言う
変な気持ちの中で今シーズンは終わりましたので
来シーズンこそはもっとスッキリと
喜びだけを爆発させてシーズンを終わらしたいですね!!


では、また。


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3ティアニー     PL:0G1A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:2G5A 
5トーマス      PL:3G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A
7サカ        PL:14G11A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:15G7A 
9ジェズス      PL:11G6A EL:0G1A 
10スミス・ロウ    PL:0G2A
11マルティネッリ   PL:15G5A FA:0G1A
12サリバ       PL:2G1A EL:1G0A 
14エンケティア    PL:4G1A EL:2G1A CC:1G0A FA:2G0A
15キヴィオル     PL:1G0A
16ホールディング   PL:1G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G1A EL:0G1A 
19トロサール     PL:1G10A
20ジョルジーニョ   PL:0G1A
21ヴィエイラ     PL:1G2A EL:1G2A FA:0G2A
24ネルソン      PL:3G2A EL:0G0A CC:0G1A 
25エルネニー     PL:0G0A FA:1G0A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:7G7A EL:2G0A  
35ジンチェンコ    PL:1G2A


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