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2023/24シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その3〜〜 [Arsenal F.C.]

2023/24シーズンに向けて:補強のポイント、その3

Arsenal 1.jpg
〜〜サイドアタッカー〜〜

今シーズンのこのポジションは
右の7サカと左の11マルティネッリを
10スミス・ロウ、24ネルソン、27マルキーニョスが
バックアップする布陣でスタートしましたが
10スミス・ロウは長い間苦しんできた
ソケイ部の怪我に対して手術を行い、
24ネルソンは開幕直後とW杯明けに
太腿の怪我で離脱した為に
この2人が本格的に稼働し始めたのは
3月に入ってからでした。
そして27マルキーニョスに関しては
PLとアーセナルのスタイルへの適応に苦しんでいた事もあり
冬の移籍期間に出場機会を求めて
ノリッジにローン移籍した様に
バックアップする選手は
その役割を全う出来ていなかったと思います。

幸い7サカト11マルティネッリが
長期離脱する様な状況にならなかった事で
大事に至りませんでしたが
この2人をバックアップする選手が
実質的に不在の状況だったシーズン前半は
問題があったと思います。

その様な状況もあり
冬の移籍期間で19トロサールを獲得しましたが
その19トロサールの獲得は大成功だったと思います。

まだゴールは1つだけですが
ここまでのシーズン後半だけで
既に8つのアシスト挙げた様に
そのチャンスメイク能力の高さは素晴らしく
主戦場である左サイドだけではなく
9ジェズスが復帰してくるまでの間は
中央に配置して0トップとしてもプレーし
多くのゴールをアシストして来ました。

この19トロサールの加入により
左サイドは11マルティネッリと
遜色ないレベルのターンオーバーが可能になりましたが
右サイドに関しては
一応19トロサールは右サイドでもプレー可能ですが
右サイドには左利きの逆脚のサイドアタッカーを起用する事を好む
アルテタ監督のコンセプトから考えますと
7サカと同じレベルでターンオーバー出来る選手は
現在も不在です。

その逆脚のサイドアタッカーという点がなければ
下部組織時代や
昨シーズンのフェイエノールトでプレーしていた様に
元々右サイドを本職としていた24ネルソンを
7サカのバックアッパー候補の一番手としても
良い様に感じます。
しかし前記の様に左利きのアタッカーを右サイドに置く
逆脚のサイドアタッカーを
アルテタ監督は好んでいる関係で
24ネルソンは右サイドよりも
左サイドで起用される場面の方が多い事からも
アルテタ監督は24ネルソンの事を
7サカのバックアッパーとしては観ていない様に感じます。

その24ネルソンは当初は左サイドでは
ぎこちない印象がありましたが
現在は左脚からのクロスやシュートの質が
かなり向上してきており
独力で状況を打開する様な
よりアグレッシブなプレーも増えてきていますので
左サイドでのプレーにも
かなり馴染んで来ていると思います。

その一方でその24ネルソンには契約問題があり
この夏に切れる契約を
クラブは契約延長に動いていると言われていますが
いまだに合意出来ていない事からも
この夏に退団する可能性は日に日に高まっています。

実際、このまま契約延長してアーセナルに残っても
それなりに出場機会が得られるかもしれませんが
チームの左サイドには
11マルティネッリと19トロサールが既にいますので
常時スタメンの様なポジションを掴み取るのは
難しい状況だと思います。

しかし24ネルソンは
フェイエノールトでは右サイドで結果を出し
今シーズンは左サイドにも適応し始めている様に
まだまだ伸び代はあると思われますので
その様な24ネルソンをスタメンクラスで迎え入れたい
PLの中下位クラスのチームはたくさんあると思います。

今後、PLでの優勝争いやCLで戦うチームの一員として
アーセナルに残るのも一つだと思いますし
ニューカッスルで花開いたウィロックの様に
常時スタメンでプレー出来るクラブに移籍するのも
一つだと思います。

ただこれだけは確かな事は
バックアッパーとしてアーセナルに残る事は
イングランド代表への道を
遠のかせる可能性があるかもしれませんので
イングランド代表を目指すのならば
常時スタメンでプレー出来るクラブへの
移籍は避けられないと思います。

よって24ネルソンは
この夏アーセナルを離れる可能性はかなり高い様に感じます。

一方の10スミス・ロウはソケイ部の手術の後、
一向いコンディションが上がらない為に
十分な出場機会を得る事が出来ていません。

同時に今シーズンのアルテタ監督は
10スミス・ロウを
インサイドハーフで起用する機会が増えており
今後はインサイドハーフが
主戦場になる可能性が高いと思われます。

左利きの逆脚のアタッカーとしては
冬の移籍期間でノリッジへ武者修行に出た
27マルキーニョスが7サカのバックアッパー候補に
名乗りを挙げる可能性もあると思います。

しかしそのノリッジでは
結果を出す事が出来なかっただけではなく
何度か視聴した試合ではチームの一員としても
フィットしていなかった印象が強かった事を考えますと
27マルキーニョスがこの夏にアーセナルに戻って来ても
それほど期待出来ない様に感じます。

下部組織にはコジエ・デュベリーと言う逸材もいます。
今年18歳になるコジエ・デュベリーは
左利きの逆脚の右サイドアタッカーで
スピードとクイックネスに優れ
特にボディーバランスが非常に良い所は
7サカに近い選手という印象を受けます。
リザーブのPL2では既に結果を出していますので
そろそろ公式戦デビューすると思われますが
それでも本当の意味でファーストチームの戦力になるのは
あと1〜2シーズン待たないといけないかもしれません。

以上の事より左サイドに関しては
11マルティネッリ&19トロサールの布陣で
盤石だと思いますが
右サイドに関しては27マルキーニョスが復帰したとしても
7サカをバックアップする選手は
実質上不在になると思いますので
この夏の移籍期間では
7サカと同じレベルでカバー出来る
左利きの逆脚の右サイドアタッカーの補強に動く可能性が
非常に高い様に感じます。


〜〜CF〜〜

このポジションは新加入の9ジェズスを軸に
14エンケティアがバックアップする布陣では始まり
そのジェズスが怪我で欠場していた期間では
冬の移籍期間で加入した19トロサールを
中央に配置して0トップシステムも採用しました。

その9ジェズスが加わった事で
アーセナルの攻撃陣の質が
非常に上がったのは言うまでもなく
同時に的確で献身的なプレスで
前線での守備の質も向上させたと思います。

その一方でW杯中に右膝内側側副靱帯損傷を負い
手術を行った影響で約3ヶ月程離脱してしまったのは
大きな損失だったと思います。
同時に怪我から復帰した後も
シーズン前半の様な切れ味と運動量は
未だに戻っていませんので
W杯中のこの怪我は悔やまれます。

その9ジェズスが怪我で離脱している間の
穴を埋めたのが14エンケティアで
実際その間、PLで4ゴール挙げた様に
結果も出したと思います。

しかし元々14エンケティアは
ペナルティ内でこそ活きるタイプの
ストライカーだと思われますので
9ジェズスの様に多くの局面に顔を出し
攻撃陣を活性化させる様な働きは
観せる事は出来ていなかったと思います。

勿論、元々9ジェズスとは異なるキャラクターの
ストライカーですので
9ジェズスの役割をそのまま担う必要はなく
ストライカーとして必要な時に
しっかりとゴールを奪う事が出来ていれば
何も問題はないと思いますが
今シーズンの14エンケティアは
PLで挙げたゴールは
9ジェズスが離脱している間の4ゴールのみであり
EL、FA杯、カラバオ杯を含めても
ゴールを奪ったのは先発から出場した試合のみで
途中出場した試合では
1つのゴールも挙げる事が出来ませんでした。

この様な結果を踏まえますと
14エンケティアがゴールと言う眼に見える結果を出す為には
先発から起用された時の様な
ある程度以上のプレー時間が必要であり
反対に短い時間では結果を出す事が出来ないタイプの
ストライカーと言えるのかもしれません。

よってストライカーのバックアッパーとしては
9ジェズスが離脱した時の穴埋めだけではなく
試合の流れを変えたい場面や
ゴールが欲しい場面での切り札としての役割もありますので
この様な切り札的な働きが期待出来ない今の14エンケティアを
アルテタ監督はどの様に評価するのか気になります。

反対に中央に配置され0トップシステムてして起用された
19トロサールは非常に良い働きをしたと思います。

勿論、19トロサールはストライカーではありませんので
フィニッシュに特化する様なプレーに関しては
そこまで存在感を出す事はありませんが
本人は1トップの後ろでプレーする事が
一番好きと話していた様に
2ラインの間でパスを受ける動きや
サイドに流れる動きから多くのチャンスを生み出し、
多くのゴールをアシストしてきました。

そう言う意味では19トロサールは
ゴール以外の9ジェズスが担っていた役割を
ほぼ同じレベルでこなしたと言え、
攻撃陣全体を活性化させると言う意味では
14エンケティアよりも機能していたと思います。

来シーズンも9ジェズスを軸にするのは
ほぼ間違いないと思いますが、
仮に怪我があったとは言え
伸び悩んだゴール数を問題にする可能性は
否定出来ません。

実際昨シーズンまで絶対的な点取り屋が不在にも関わらず
PLを制したシティが
今シーズンはハーランドを迎えた事により
その攻撃力が桁外れに上がった事を
目の当たりにしている事を考えても
今シーズン以上の攻撃力を得る為には
絶対的な点取り屋が必要と
考えてもおかしくありませんので
点取り屋タイプのストライカーの獲得に動く可能性は
否定は出来ないと思います。

新たな点取り屋タイプのストライカーの獲得は別としても
9ジェズスのバックアッパー問題は
頭を悩ませる問題だと思います。

前記の様に14エンケティアは
試合を変える切り札として
それ程期待出来ない事を考えますと
バックアッパーとして十分なのかどうか?
それとも今シーズンスタッド・ランスで結果を出した
26バロガンに置き換えるべきなのかどうか?
意見が分かれると思います。

その26バロガンはPKでのゴールが6個あるとは言え
リーグ1で19ゴール挙げ
得点王争い5位に付けている現状は
評価に値すると思います。

スタッド・ランスに加入後すぐに
途中出場からゴールを奪う事で
スタメンのポジションを掴み取り
その後はエースストライカーとして
ゴールを量産していました。

勿論、昨夏退団したラカゼットが
リーグ1で25ゴール奪っている様に
PLとリーグ1ではそのリーグのレベルに
大きな差があるのは言うまでもありませんので
26バロガンがアーセナルい戻ってきたとしても
同じ様な活躍が出来る補償はありませんが
その一方で周りの選手のチャンスメイク能力が
アーセナルよりも明らかに劣る中で
定期的にゴールネットを揺らし続けたのも
事実だと思います。

そしてスタッド・ランスでは
下部組織時代に席巻したゴール感覚が呼び戻されただけではなく
前線からの守備の意識が大きく変わった所も
26バロガンが成長したポイントだと思います。

W杯中断中にかなりみっちりと指導を受けたのか
W杯明けからは
的確な位置でかなりアグレッシブなプレスを
仕掛けられる様になり
そのプレスで奪還したボールから
ショートカウンターを仕掛けた場面を
何度も眼にしましたので
そういう意味では前線から連動的なプレスを仕掛ける
現在のアーセナルに復帰しても
速やかに適応できる様に感じます。

DFラインの裏への飛び出しや
ペナルティ内のポジショニング等で
勝負するタイプのストライカーと言う意味では
26バロガンは14エンケティアと
似た様なタイプのストライカーだと思いますが
フィジカル的な優位性に乏しい14エンケティアは
これから大きく成長する可能性がある伸び代を
個人的には余り感じていません。

一方で今シーズンしっかりと結果を出した様に
26バロガンはまだまだ伸び代があり、
実際、PLの速く激しい環境でも
自分のプレーをする事が出来れば
エースストライカー級のレベルに化ける可能性も
秘めていると思います。

現時点ではPLでも一応結果を出している
14エンケティアの方が上だと思いますが
もしかしたら今のレベルが頂点である可能性がある
14エンケティアに比べて
まだ伸び代がある26バロガンの方が
1〜2シーズン後には上に立っている可能性がある事を考えますと
個人的には26バロガンを呼び戻して欲しいと思っています。

しかし19トロサールもこのポジションで
プレーが可能という状況を考えますと
2人もバックアッパーは必要ありませんので
仮に26バロガンを呼び戻した場合には
14エンケティアを放出する必要性が出てくると思います。

反対に今シーズン常時スタメンで結果を出した26バロガンは
来シーズンも常時スタメンでプレーする事を
希望していると言われており
その事から9ジェズスのバックアッパーとして
アーセナルに戻る事は希望していないと言われています。

実際、今シーズン結果を出した26バロガンを
エースストライカーとして迎え入れようとしている
クラブの名はいくつか挙がっており
同時に26バロガンの放出により発生する
£3000万レベルと言われる移籍金は
この夏に大型補強を計画しているアーセナルにとっても
重要な補強資金になりますので
この夏に放出される可能性が高くなっています。

しかし個人的には大化けする可能性がある26バロガンを
このタイミングで手放す事は
勿体ない様に感じていますので
仮に9ジェズスのバックアッパーという立場を望まず
完全移籍での移籍を志願したとしても
その契約条項に買い戻しオプションを
付けて欲しいと思っています。

よって来シーズンは更なる成長を期待して
26バロガンを呼び戻した
9ジェズスとの2人体制を個人的には希望しますが
現実的には現行の9ジェズス&14エンケティアの2人体制に
緊急時には19トロサールを起用する体制になる可能性が高いと思われます。

とは言え、£1億クラスの投資が必要なライスの獲得に失敗し
まるまるその補強資金が余っていた場合には
より得点力のある点取り屋の補強に動く可能性は
否定出来ません。


・・・つづく。


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