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EL R16 2nd:ARSENAL vs Sporting CP [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−1 Sporting CP
2023年3月16日(木)Europa League Round of 16 2nd leg, Emirates Stadium

Goal

 (19)34Xhaka
 (62)Goncalves

Penalty shoot-out
 St. Juste ◯ー◯ 8Ødegaard
 Esgaio  ◯ー◯ 7Saka
 Inacio   ◯ー◯ 19Trossard
 Gomes  ◯ーX 11Martinelli
 Santos  ◯ー

Sent off
 (118)Ugarte


1Ramsdale

18Tomiyasu 12Saliba 6Gabriel 35Zinchenko

20Jorginho

21Vieira    34Xhaka

24Nelson             11Martinelli

9Jesus


(9)18Tomiyasu>>>4White
(21)12Saliba>>>16Holding
(46)9Jesus>>>19Trossard
(65)20Jorginho>>>5T. Partey
(65)24Nelson>>>7Saka
(100)21Vieira>>>8Ødegaard


Substitutes
 30Turner
 56J. Hillson
 3Tierney
 15Kiwior
 10Smith Rowe


Arsenal 1.jpgホームにスポルティングCPを迎えた
ELラウンド16第2戦は
1−1のまま延長線にまでもつれ込みましたが
それでも勝敗がつかずに、
PK戦の末3−5で敗れてしまいました。

先発はカップ戦は
30ターナーが担当すると思われた
GKには1ラムズデールが起用され、
DFラインは右SBで起用された18冨安以外は
レギュラーの3人が並びました。
中盤はアンカーに20ジョルジーニョが入り
21ヴィエイラと34ジャカが
インサイドハーフに並びました。
前線は右に24ネルソン、左に11マルティネッリ、
そして1トップには9ジェズスが起用され
やっと7サカが先発から外れて
休息が与えられる試合が訪れました。

試合は前線から積極的にプレスを掛け、
球際も激しいスポルティングCPに対して
アーセナルは終始走り負け、
そして競り負けてしまっていた為に
いつもの様なペースを全く掴めずに
難しい展開になってしまいましたが
更に追い打ちをかける様に
早い時間帯に18冨安と12サリバが怪我を負い
早々に2枚の交代のカードを
使わなければならなくなってしまったのは
全くの想定外だったと思います。

そのような状況の中、足を滑らせて右膝を捻った
18冨安の状況は心配です。

パスを受けたトリンコンに対応する為に
前に出た18冨安が左脚を滑らしてしまい
結果的に残っていた右膝は内側が開く方向に捻りながら
そのまま膝が伸びていき
最後に一瞬ガクッとズレるような動きがありました。

自分の脚でピッチを後にしましたので
軽傷である事を願うばかりですが
怪我の仕方を考えますと
内側側副靱帯の損傷程度で済めば良いのですが
前十字靭帯損傷の可能性も十分にあると思います。

どちらにせよ靭帯損傷ならば
シーズン終了までに復帰する可能性は
かなり厳しいと思われます。

12サリバに関してはどこで痛めたのか
はっきり分かりませんでしたが
交代する前に4ホワイトと
腰を触りながら言葉を交わしていましたので
筋肉系のトラブルかもしれません。

そう言う意味ではスポルティングCPとの第1戦では
6ガブリエウを休ませて15キビウォルを起用した様に
なぜこの試合では12サリバを休ませて
16ホールディングを起用すると言うプランを
選択しなかったのか?
疑問が残ります。

この様な難しい展開の中で
最初にスポルティングゴールに迫ったのは
この場面だったと思います。

15分過ぎ、21ヴィエイラからのパスを受けた
24ネルソンが送ったクロスを
ファーサイドで9ジェズスが合わせました。
そのシュートはアダンのファインセーブで
防がれてしまいましたが
24ネルソンのクロスは巧みなフェイントで
マーカーのタイミングを上手く外し、
そしてDFラインの裏を見事に通した
完璧なクロスだったと思います。

そして1チャンスから
先制ゴールを奪う事が成功しました。

19分、20ジョルジーニョから
左サイドのスペースに向けて出された
ロングパスで抜け出した11マルティネッリが
そのまま持ち込み右脚を振り抜きました。

そのシュートはアダンのファインセーブで防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を34ジャカが左脚で蹴り込み
先制ゴール!!

苦しい展開でしたので
このゴールを切っ掛けにして
流れが変わってくれる事が望まれましたが
残念ながらその後もペースを掴めないまま
スポルティングCPゴールに迫るのは
その後も散発的でした。

27分過ぎ、24ネルソンからの左CKを
後方で収めた35ジンチェンコが出したスルーパスで
抜け出した11マルティネッリが
角度のない所から左脚を振り抜きましたが
このシュートもアダンにセーブされゴールを奪う事は出来す。

29分過ぎ、34シャカからのパスを受けた9ジェズスが
そのままドリンブルで切り込んで行き
やや体勢を崩しながらも右脚を振り抜きましたが
このシュートもアダンのファインセーブで阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

その後は決定機を作る事が出来ずに
前半は1−0で折り返しましたが
アルテタ監督は後半頭から
9ジェズスに代え19トロサールを投入してきました。

先発で起用された9ジェズスは
90分間プレーする事はまだ無理だったはずですので
最初から45分間限定だった可能性はありますが
状況を考えますと残りの交代機会が1回しか残っていない為に
後半途中で交代させるプランを前倒しして
後半頭から19トロサールを投入した可能性もあると思います。

この様な事も含めて
前半の間に2人も怪我人が出てしまった影響は
非常に大きかったと思います。

前半と同様に後半もペースが掴めないまま試合は進み
反対にスポルティングCPのビッグプレーから
失点してしまいました。

62分、センターサークル辺りでの
ルーズボールのこぼれ球を収めたゴンサウベスに
センターラインを少し超えた辺りから
超ロングシュートを撃たれてしまい
そのシュートは必死に戻った1ラムズデールの頭を越して
ゴールに吸い込まれてしまい失点。

思い切って撃ったゴンサウベスを褒めるべきかもしれませんが
DFラインの裏のスペースをGKが埋める為に
それなりに前に出ている関係上
この様なロングシュートは
想定しておかなければならなかったと思います。
仮に想定していたのならば
野球の外野手の様に半身の体勢で
ゴールラインに向かって
全力で戻っていたかもしれませんが
この時の1ラムズデールは
ステップバックしながら戻っていましたので
油断していたと言われても仕方がないかもしれません。

この後もスポルティングCPに
ゴールに迫られる場面が続きました。

64分過ぎ、右サイドのCKから
パウリーニョにヘッドで合わされてしまいました。
そのヘッドは幸い僅かに枠の上で救われましたが
ここ最近のセットプレーでの弱さが
また出てしまった印象です。

71分過ぎ、リスタートのボールを受けたゴンサウベスが
左サイドへ展開し
そのパスを受けたエスガイオが送ったラストパスで
抜け出してきたエドワーズと
1ラムズデールが1対1になってしまいました。
そのエドワーズのシュートは1ラムズデールが
顔面ブロックで防ぎゴールを死守しましたが
エスガイオに対応する為に
16ホールディングが前に出た為に出来た
DFラインの穴に対して
誰もケアしていなかったと言う
非常に危険な場面だったと思います。

その後はアーセナルも攻勢を強めていきましたが
今度は引いてゴール前を固めてきた
スポルティングCPの守備のブロックを
切り崩すのに苦労してしまい
ゴールに迫る場面は数える程でした。

83分過ぎ、左サイドに開いていた
19トロサールから送られた裏へのスルーパスで
左側に移って来ていた7サカが
ポケットの位置に飛び出し
ゴール前を横切る様にクロスが送られました。
そのクロスに対してファーサイドで
11マルティネッリが合わせましたが
そのシュートはブロックされてしまい
そもそも7サカの位置がオフサイドだった為に
ゴールを奪う事は出来ず。

試合はこのまま両チームゴールを奪う事が出来ず
延長線に突入しました。

延長線は後半の終わり頃から
やっとペースを掴み始めた流れのまま
スポルティングCPゴールに迫る場面が増えました。

90分過ぎ、4ホワイトからのパスを受けた7サカが
対峙したレイスをドリブルで突破した所から送った折り返しを
19トロサールが流して
ゴール正面の位置にいた21ヴィエイラに通りました。
しかしそのパスを受けた21ヴィエイラは
自らシュートを撃とうとせずに
ヒールで背後に流しましたが
そこには誰もいなかった為にシュートに繋げる事が出来ず。

仮に自らシュートを撃たずに
繋ごうと考えたのならば
背後と言う難しい選択肢ではなく
裏に向かって走り出していた19トロサールに向けて
リターンパスを出すと言う
シンプルな選択肢を取るべきだったと思います。

93分過ぎ、バックラインからのパスを受けた
トリンコンに対して素早く寄せた
4ホワイトがボールを奪い返し
そこから21ヴィエイラに向けて
スルーパスが出されましたが
タイミングが合わず。

96分過ぎ、エッスゴが出したバックパスが
逸れた所を奪った19トロサールが
そのまま持ち込んでシュートを放ちましたが
アダンのスーパーセーブで防がれてしまい
ゴールを奪う事は出来ず。

延長前半ロスタイム、7サカが蹴った右CKを
ゴール前に飛び込んできた16ホールディングが
ヘッドで合わせましたが
残念ながら枠を捉えられず。

116分過ぎ、8ウーデゴールが蹴った
左サイドからのFKを
ファーサイドで6ガブリエウがヘッドで合わせましたが
このヘッドもアダンのファインセーブに阻まれ
ゴールを奪う事は出来ず。

117分過ぎ、19トロサールが蹴った左CKを
ファーサイドで6ガブリエウが
ヘッドで押し込もうとしましたが
このヘッドもゴールライン付近で
ディオマンデに弾き返されてしまい
ゴールを奪う事が出来ず。

終盤は何度か決定機を作る事が出来ましたが
このままゴールを奪う事が出来ずに
1−1で終演。

PK戦で勝敗を決する事になりましたが
5人全員決めたスポルティングCPに対して
4人目の11マルティネッリがアダンに止められてしまい
残念ながら今シーズンのELは
ラウンド16での敗退が決まりました。

1stレグでもそうでしたが
アグレッシブな姿勢で襲い掛かってくる
スポルティングCPに対して
この試合でも走り負ける場面や
競り負ける場面が多かった様に
しっかりとした対応が取れていなかった所は
敗因の一つだと思います。

そしてコンディションの問題なのか
それとも勝利しなければならないと言う
プレッシャーの為なのか
安易なミスも多く
ペースを掴むのに苦労した所も
良くなかったと思います。

以前に比べて改善されてきたとは言え、
結局PLとヨーロッパの大会という
2つのコンペティションを戦う上で
スカッド的にはまだまだ十分なレベルではなく、
同じく勝利が要求されるプレッシャーが掛かった状態で
そのプレッシャーを跳ね除けるだけのタフさも
まだまだ十分なレベルではないと言えるかもしれません。

ここからのPLのタイトルを掛けたシーズン終盤は
更なるプレッシャーが襲い掛かってくると思いますが
そのプレッシャーを跳ね除ける事が出来るかどうか
残りの2ヶ月間で成長する事が望まれます。

とは言え、この日はアーセナルの日ではなく
アダンの日だったと言ってしまえば
それまでかもしれません。

実際、決定機も何度か作れていましたし
もっと上手くやっていたら
ゴールを奪う事が出来るチャンスも何度かありましたが
その様な場面をファインセーブで
ことごとく防いだ様に
この日はアダンの当たり日だったのは間違いなく
その様な状況でPKに突入してしまった事もあり
もしかしたらPK戦に突入した時点で
敗戦は決まっていたのかもしれません。

そしてこの敗戦は
ELからの敗退を意味するだけではなく
18冨安と12サリバを怪我で失うと言う
大きな大きな代償を払ってしまいました。

同時に120分間プレーした事で
フィジカル的な大きな疲弊だけが
選手達に残る形になってしまったのも心配です。

特に先発から外して休息が与えられる筈だった7サカも
結局60分間近くプレーする事になりましたので
続けてコンディションの問題に関しては
十分に注意する必要があると思います。

とは言え、これでPLに集中出来ると言う利点もあります。
残り11試合、今の所ウィークデイに開催されるのは
アウェイでのシティ戦のみですので
基本的には週に1試合のペースになります。

ELの敗退は残念ですが
今後のスケジュール的な有意さを上手く活かして
PL制覇に向けて邁進してほしいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:0G0A EL:1G1A 
4ホワイト      PL:1G2A 
5トーマス      PL:3G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A
7サカ        PL:10G9A EL:1G0A 
8ウーデゴール    PL:10G6A 
9ジェズス      PL:5G5A EL:0G1A 
10スミス・ロウ    PL:0G1A
11マルティネッリ   PL:12G2A FA:0G1A
12サリバ       PL:2G1A EL:1G0A 
14エンケティア    PL:4G1A EL:2G1A CC:1G0A FA:2G0A
16ホールディング   PL:0G0A EL:1G0A 
18冨安        PL:0G1A EL:0G1A 
19トロサール     PL:1G5A
21ヴィエイラ     PL:1G2A EL:1G2A FA:0G2A
24ネルソン      PL:3G2A EL:0G0A CC:0G1A 
25エルネニー     PL:0G0A FA:1G0A 
27マルキーニョス   PL:0G0A EL:1G1A 
34ジャカ       PL:3G5A EL:2G0A  
35ジンチェンコ    PL:1G2A


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