SSブログ

2021/22シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズン〜〜補強を振り返って、その2〜〜


今回は今シーズン加入した選手について私見的に評価をしてみたいと思います。
Arsenal 1.jpg


20ヌーノ・タヴァレス(21歳)

左SB:バックアッパー

不在だった3ティアニーのバックアッパー

評価:可


ベンフィカから獲得した23タヴァレスは
3ティアニーが10月後半から怪我で離脱していた期間は
スピードと強度を兼ね備えたフィジカル的能力、
推進力の強いオーバーラップと
両脚使える特性を活かしたインナーラップで
攻撃面でインパクトを残したと思います。

一方で守備面に関しては状況判断が甘く
最良の選択肢を選ぶ事が出来ない問題があり
同時にミスも多く、
そのミスを引きずるメンタル的な問題もある等、
まだまだ改善が必要な面も多い為に
3ティアニーのポジションを
脅かす存在にはなれていません。

そう言う意味では今シーズンの評価は
『不可』に近いかもしれませんが
守備面の問題を改善する事が出来れば
大きく飛躍する可能性もあると思いますので
大きな将来性に期待して
今回は『可』としたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
23アルベール・サンビ・ロコンガ(21歳)

CMF:バックアッパー

5トーマスや34ジャカをバックアップする期待の若手

評価:可


5トーマスが足首の怪我で出遅れた開幕直後や
34ジャカが膝の怪我で離脱した
10月からの約2ヶ月の間、
この2人を良くカバーしていたと思います。

ラン・ウィズ・ザ・ボールでの推進力、
ラストパスを出せるパスセンス、
強烈なミドルシュートなど
今後このポジションの主力になる
可能性を秘めていると思います。

その一方でPL特有の激しいチャージに翻弄され
ボールをロストしてしまう場面が散見されると共に
ポジショニングの面に大きな問題がある様に感じます。

敵陣に攻め込んでいる時は上記の特徴を活かして
存在感を発揮出来る一方で
自陣で特にバックラインからボールを引き出して
ゲームを作るビルドアップの段階では
ポジショニングが悪い為にボールを引き出して
そこからスムーズに展開出来ないと言う
問題が発生してしまい
アンカーで起用された試合では
チームの機能不全を引き起こす一因に
なってしまっていました。

とは言え現在の23ロコンガに
アンカーとしての適正があるのかどうかの
問題はあると思います。

単にCMF・DMFと言っても
フィジカル的な強度が強く守備に特化したDMF、
中盤の底でゲームを作る司令塔、
攻守の広い範囲をカバーするBox to Boxタイプ、
より高い位置でチャンスメイクに関与する攻撃的MFタイプ等、
タイプの異なる選手が含まれ、
主にアンカーに求められるのは
DMFと司令塔の面だと思います

一方で現在の23ロコンガの特徴を考えますと
Box to Boxタイプだと思われますので
アンカーと言うよりもインサイドハーフが
最も適したポジションであり
ボランチで使うにしても司令塔タイプの選手等と
コンビを組ませる必要があると思いますので
特に機能しなかったアンカーでの評価が
23ロコンガの現状を全て反映している訳ではないと思います。

今後PL特有の激しいスタイルに順応し
ポジショニングの面が改善されれば
アンカーとしての適正が出てくるかもしれませんが
アンカーだけを評価すれば
今シーズンは『不可』だと思います。

一方でアンカーでの起用が
ミスマッチだとするのならば
そこまで評価を落とす事はないと思いますので
差し引き『可』位が妥当だと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4ベン・ホワイト(24歳)

CB:主軸

D.ルイスに代わるDFリーダー

評価:優


当初はフィジカル的な強度と高さ不足が懸念されていましたが
それを補うだけの俊敏性とスピード、
的確な状況判断が出来る洞察力、
そして最後まで諦めない責任感と闘争心で
それらのマイナス面を完全に払拭していたと思います。

同時に高精度のフィードは
チームにとって大きな武器になっており
攻守に大きな存在感を示した4ホワイトは
DFラインの主軸と言って差し支えないと思います。

6ガブリエウの成長もありますが
新加入の32ラムズデールと18冨安と共に
DFラインを安定化し
守備強度の向上を大きく貢献したと思いますので
今シーズンの評価は
文句なしの『優』としたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
8マルティン・ウーデゴール(22歳)

攻撃的MF:主軸

攻撃を牽引するチャンスメイカー

評価:優


ローン移籍していた昨冬も
速やかに適応しインパクトを残しましたが
適応を済まし改めて完全移籍で加入した今シーズンは
更に大きなインパクトを示したと思います。

シーズン序盤こそはペースが上がらずに
完全なレギュラーとは言い難い状況でしたが
シーズンが進むにつれてポジションを掴み
現在は攻撃陣を牽引する
中軸選手と呼べる存在になっていると思います。

ポジションも序盤戦は
主に4−2−3−1を使用していた事もあり
トップ下が主戦場でしたが
シーズン途中からシステムが4−3−3に変更されると
右インサイドハーフにポジションを移し、
組み立ての段階から
アタッキングサードでのチャンスメイクまで
攻撃面の広い範囲でボールに関与する様になり、
同時に7サカとのコンビネーションは
攻撃陣のストロングポイントになっています。

そしてシーズン終盤の現在
8ウーデゴールは更に進化し、
決定的なパスを供給する場面も増えており
ここ数シーズン問題になっていた
攻撃面でのクリエイティブ不足の問題は
完全に解消されたと言えると思います。

よって今シーズンの評価は
文句なしの『優』だと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
32アーロン・ラムズデール(23歳)

GK:主軸

1レノに代わる正GK

評価:優


当初は第2GKとして
当時正GKだった1レノをバックアップする目的として
32ラムズデールを獲得したと思われていましたが
開幕3連敗を受けて
第4節のリッジ戦で先発すると
そのままポジションを掴み
一気に正GKの座に就きました。

シュートストップ能力が素晴らしいのは勿論ですが
PL特有のゴール前での激しい空中戦も
イングランド人GKの32ラムズデールは慣れた物で
1レノに比べて非常に安定感がありました。
そしてキック精度も非常に高く
一気に前線に送るフィードは
良いアクセントになっています。

一方でペナルティの外に出ていく
判断とタイミングが悪いと言う問題があり
ペナルティの外に飛び出したプレーで
何度か危険な場面がありました。

実際DFラインを高く設定しているアーセナルでは
その背後のスペースをGKがカバーする必要がありますので
前に出るプレーに関しては改善が必要だと思います。

そして技術的な面だけではなく
明るく、気迫を全面に出すキャラククターと共に
良い時は大々的に讚え、悪い時はチームを全力で鼓舞する
ポジティブな振る舞いは
チームに活力と安心感を与える存在と言え、
チームの雰囲気を良くしていると思います。

よって今シーズンの評価は
文句なしの『優』としたいと思います。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
18冨安健洋(22歳)

右SB:主力

2ベジェリンに代わる正右SB

評価:優〜良


多くの現地のグナが18冨安が
ここまでの活躍をするとは
誰も予想していなかったと思いますが
加入直後で代表期間明けの第4節ノリッジ戦で
先発で出場すると
瞬く間に現地のグナの心を掴みました。

これまでのアーセナルは攻撃面に偏重していた為に
右サイドの守備面には大きな穴が空いていましたが
18冨安はフィジカル的な強度と共にスピードも兼ね備え
同時に非常に無理が効く俊敏性を駆使して
PLの名だたるアタッカーを封じ込めた様に
その穴を1mmの隙間がない位
完璧に埋めたと思います。

攻撃面に関しても元々キック精度が高く
左脚も遜色使える面を活かして
ピルドアップ面に貢献し、
派手さはありませんがツボを押さえた攻撃参加も
十分に及第点を与えられると思います。

年末から繰り返し負傷した
ふくらはぎの怪我の影響で
4ヶ月近く離脱してしまったのは残念ですが
PL初参戦の選手がその速く激しい
PL特有のスタイルに苦労する中で
速やかに適応し想像を上回る活躍を見せたとは言え
やはり大きな負荷に曝され続けていたのだと思います。

怪我する前の活躍だけを評価すれば
文句なく『優』だと思いますが
結果的に約4ヶ月近く稼働出来なかった事を
差し引きますと

『優〜良』の間位の評価だと思います。


・・・つづく。


(年齢は移籍当時)


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。