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PL30:Aston Villa vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Aston Villa 0−1 ARSENAL
2022年3月19日(土)Premier League, Villa Park

Goal
  (30)7Saka


1Leno

17Cedric  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey

8Ødegaard   34Xhaka

 7Saka             10Smith Rowe

9Lacazette


(69)7Saka>>>19Pépé
(77)9Lacazette>>>30Nketiah
(86)8Ødegaard>>>16Holding


Substitutes
 33Okonkwo
 20Tavares
 69Swanson
 23Lokonga
 25Elneny
 82Hutchinson


Arsenal 1.jpgコンディション的に非常に苦しい試合でしたが
その様な状況でもきっちりと勝ち点3を持ち帰り
来シーズンのCL出場権獲得に向けて
また一歩近づきました。

先発は臀部の故障でメンバーから外れた
32ラムズデールに代わって
1レノがゴールマウスを守り
体調不良で外れた35マルティネッリに代わって
10スミス・ロウが左サイドに入った以外は
前試合のリバプール戦と同じメンバーが起用され
シズテムも4−3−3に戻りました。

試合はアルテタ監督が試合前に不満を述べていた様に
水曜日のナイトゲームのリバプール戦から
中2日でランチタイムの試合を行わざる得なかった為に
全体的に観るとコンディションは悪そうに観えました。

それでも前半はまだ良かったと思います。

5トーマスからのサイドチェンジのパスで
7サカが右サイドを抜け出した2分過ぎの場面、
深い位置まで侵入した
7サカからの折り返しを受けた
8ウーデゴールが送ったラストパスを
10スミス・ロウが右脚を振り抜きました。
そのシュートは枠を捉えられずに
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
流れる様な完璧な仕掛けだったと思います。

ヴィラの左サイドからのCKから
カウンターが始まった8分過ぎの場面、
こぼれ球を収めた10スミス・ロウが
左サイドをドリブルで駆け上がり
そこからのパスを受けた8ウーデゴールが
ダイレクトて繋いだボールを
5トーマスが右脚を振り抜きました。
そのシュートはマルティネスの正面で
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
カウンターからの連動的な仕掛けだったと思います。

8ウーデゴールからのパスをライン側で受けた
7サカがドリブルでカットインした所から
ゴール前の9ラカゼットへクロスを送った9分過ぎの場面、
そのクロスがコンサの体に当たったボールが
枠に向かって飛んで行きましたが
マルティネスのファインセーブでゴールにはならず。
マルティネスの前でワンバウンドする
GKにとっては非常に嫌なボールだったと思いますが
素早く反応してボールを弾き出した所は
流石と言わざる得ないと思います。

3ティアニーからのパスを受けた10スミス・ロウが
34ジャカとのワンツーでカットインした所から
逆サイドの7サカへサイドチェンジのパスが送られた
17分過ぎの場面、
そのパスを受けた7サカが
8ウーデゴールとのコンビネーションで
ポケットにまで入り込んでいった所から送られた折り返しを
ゴール前に飛び込んできた10スミス・ロウが合わせました。
残念ながら9ラカゼットとポジションが被ってしまった影響もあり
クリーンヒット出来ずに決める事は出来ませんでしたが
左サイドから右サイドへの展開と
裏へ裏へと繰り返し仕掛けた
7サカと8ウーデゴールのコンビネーションは
非常に迫力があったと思います。

そして先制点が生まれました。

30分、右サイドからのFKの場面で
サインプレーで7サカからのパスを受けた17セドリックが
深い位置まで侵入した所から送ったクロスを
下がった位置で4ホワイトが中にボールを送り込み
そのこぼれ球を7サカが左脚を振り抜きゴール!!
ゴール前のDFの壁の隙間を撃ち抜いた
アーセナルのPL2000ゴール目と言う
メモリアルゴールを7サカが決めました。

この後、物議を催す判定がありました。

31分過ぎ、コウチーニョが
ミングスへ出したパスが短かった為に
7サカとイーブンになったボールに対して
ミングスが仕掛けたスライディングタックルが
7サカの足に入ってしまいました。

確かに一歩早くボールを触ってはいますが
その勢いのままミングスの足の裏が
7サカの足を捉えていましたので
非常に危険なプレーだったと思います。
その一方でボールも確実に捉えていましたので
故意のファールではなかったのも事実であり
レッドカードを出せなかったのも理解出来ますが
問題なのはその後に9ラカゼットを突き飛ばした
マックギンの行為です。

主審のアンディ・マドリーに9ラカゼットが抗議するのは
キャプテンとして補償されていると言える権利ですので
この場面で9ラカゼットがアンディ・マドリーに詰め寄るのは
当然の行為だと思いますが
その9ラカゼットに対してマックギンは
まさにタックルする様に吹っ飛ばしていましたので
これは完全な暴力行為であり
しかもプレーが止まった状況で
完全に故意に行った暴力行為ですので
絶対にレッドカードの対象だと思います。

にも関わらずこの場面でイエローしか出さなかった
アンディ・マドリーの判定は明らかに間違いであり
この後の試合の流れに大きく関与する可能性があった
誤審だと言わざる得ないと思います。

一方で前半の間で危険な場面は
この場面位だったと思います。

20分過ぎ、左サイドからワトキンスに向けて送られた
マックギンからのアーリークロスを
4ホワイトがダイビングボレーでカットしました。

4ホワイトがカットしなければ
その背後でゴールに向かっていたワトキンスに
合わされていた状況でしたので
非常に大きなプレーだったと思います。

後半に入っても最初はペースを保っていたと思います。

47分過ぎ、17セドリックが蹴った右CKを
ペナルティの外側で受けた10スミス・ロウが
右脚を振り抜きました。
そのシュートはマルティネスにセーブされてしまいましたが
8ウーデゴールがサイドに寄る動きで
マックギンの立ち位置をずらした事で
ペネルティの外側で待っていた10スミス・ロウが
完全にフリーとなる
綺麗なサインプレーだったと思います。

49分過ぎ、マックギンがもたついている隙に
9ラカッゼットが背後からボールを奪い返し
そのボールを8ウーデゴールが7サカへと展開し
その7サカからのリターンパスを
ゴールに向かって走り込んできた8ウーデゴールが受けて
左脚を振り抜きました。
そのシュートはコンサの脚に当たってしまい
ゴールは奪えませんでしたが
この時間帯はまだハイプレスが効いていたと思います。

しかし、60分を過ぎた辺りから
徐々に動きが鈍くなりだしてしまい、
19ペペの動き出しでミングスを釣り出して出来たスペースで
34ジャカからのパスを受けた9ラカゼットが
ヤングと1対1の状況になった73分過ぎの場面等の様に
決定機はありましたが
かわしきるだけのキレは残っておらず、
徐々にアストン・ヴィラにペースを握られる様になってしまいました。

そしてイングスを投入して
最前線に高さと強さを注入して
圧を強めてきたアストン・ヴィラに対して
アーセナルは16ホールディングを投入して
5バックに変更する事で跳ね返し続けましたが
ロスタイムも4分が過ぎた所で
19ペペがドゥグラス・ルイスを倒してしまい
ペナルティの右角辺りからのFKを与えてしまいました。

この試合のラストプレーとなったコウチーニョのFKは
ゴール左隅を捉える際どいFKでしたが
1レノのファインセーブでゴールを死守し
そこで試合終了!!

フィジカル的に非常に難しい試合でしたが
先制ゴールを守り切って
4位をキープする事に成功しました。

欠場した32ラムズデールに代わって
ゴールマウスを守った1レノは
本当の意味で危険な場面はそれ程ありませんでしたが
最後のFKでビッグセーブを観せた様に
サブに回っていてもしっかりとその実力を保っており
非常に心強い存在だったと思います。

同時にサブに回っても腐らずに
日頃からチームの為に
常に準備をし続けていたであろう事は
試合終了直後にビッグセーブでチームを救った
1レノの所にチームの全員が駆け寄って讃え、
一緒に勝利を喜び合う姿を観てもはっきりと分かりました。

ヤングは「優勝したような喜びようだ」と揶揄していましたが
一つ一つの勝利をチーム全体で喜び合う姿は勿論、
怪我で欠場した32ラムズデールが志願して同行して
一緒に勝利を喜び合う姿を観れば
今のチームはどれだけ一体感があるかは
分かると思います。

実際問題として32ラムズデールと比較しても1レノは
そのシュートストップ能力は甲乙つけ難い一方で
ペナルティの外側に出ていくプレーは
32ラムズデールに比べてより積極的な印象で
ハイラインを敷くアーセナルのスタイル的には
32ラムズデールもこの位ペナルティの外に出て欲しい様に感じます。
反対にフィードの精度に関しては
2本に1本から3本に1本程度しか
狙い通りの球が蹴れていなかった印象で
32ラムズデールに比べて明らかに見劣りしていた印象で
結局、この部分の差がアルテタ監督が
32ラムズデールを正GKに任命したポイントの様に感じます。

一方で体調不良で欠場した35マルティネッリと
この試合起用された10スミス・ロウとでは
左サイドのシステムや仕掛け方が変わった所は
興味深かったと思います。

35マルティネッリはゴール前に入ってきて
フィニッシュの局面にも顔を出しますが
基本的にはリバプール戦で観せた様な
ライン側でボールを受けて
そこからドリブルで仕掛けるプレーを好んでいる様に
サイドのレーンでプレーする事が多いと思います。
その結果一つ内側のハーフレーンをカバーする為に
左インサイドハーフの34ジャカが
より高い位置でプレーする機会が多くなり
反対に3ティアニーは一歩下がった所から
サイドのレーンを35マルティネッリと共有しながら
プレーする格好になる為に
高い位置まで侵入する回数は若干減る様に感じます。

一方の10スミス・ロウはサイドでボールを受けたとしても
そのままサイドのレーンを自ら仕掛けるよりも
そのサイドのレーンを3ティアニーに明け渡して
中に向かう場面が多い事からも
ハーフレーンでプレーする場面が多いと思います。
それによりサイドのレーンは
常に深い位置まで上がってきた3ティアニーが担い
インサイドハーフの34ジャカは一歩下がった位置に留まって
3ティアニーが上がって出来たサイドのスペースを
カバーする役割を担っていた様に観えます。
実際、試合中には3ティアニーに対して
34ジャカが高い位置まで上がる様に促していた様に
アルテタ監督が以前よく使っていた
3ティアニーがウイングの様な高い位置にまで上がり
34ジャカがバックラインまで下がって
2人のCBと疑似的な3CBの形に近い形で
プレーする場面もあった様に観えました。

そして現在のアーセナルはポケットの所に
積極的に侵入した所から折り返す形を
好んで行う様になっていますが
35マルティネッリが起用された時は
リバプール戦で観せた様に自ら仕掛けて
ポケットの位置まで侵入する事が多い為に
左サイドから仕掛ける場合は
チャンスメイカーを担う場面が多いのに対して
10スミス・ロウが起用された時は
3ティアニーや34ジャカののパスで
10スミス・ロウが侵入する事もあれば
10スミス・ロウのパスで3ティアニーが侵入する事もあり
後者の場合にはパスを出した10スミス・ロウは
そのままゴールに向かってポジションを変え
3ティアニーからの折り返しに対して
フィニッシュを担う事もありますので
左サイドから仕掛ける場面でも
10スミス・ロウは状況によって
チャンスメイカーにもフィニッシャーにもなる事が出来る所が
この2人の大きな違いの様に感じます。

どちらが優れているかの問題ではありませんが
例えば相手SBが1対1がそれ程得意ではなければ
35マルティネッリに積極的に仕掛けさせる事で
簡単に攻略出来るかもしれませんし、
守備組織がしっかりしているチームを相手にした時には
10スミス・ロウを起用して
コンビネーションで切り崩した方が
効果的かもしれません。

7サカ&8ウーデゴールのコンビネーションと
7サカの独力での突破が冴える右サイドだけではなく
アーセナルの左サイドも形ができ始めたと言えると思います。

一方でレギュラークラスの選手達の
コンディションが優れない状況を考えますと
途中出場した19ぺぺと30エンケティアは
もっと積極的にアピールしなければならなかったと思います。

特に終盤投入された30エンケティアは
前線の選手達の動きが鈍くなり
ハイプレスが全く効かなくなっていただけに
フレッシュな30エンケティアだけでも
試合終了までの間、走り続ける位の気概を
観せて欲しかったと思いますが
実際は燃料切れの9ラカゼットよりも
運動量が少なかった様に感じたのは非常に残念です。

一方で試合を終わらす為に投入された16ホールディングは
流石だと言わざる得なかったと思います。

今シーズンの16ホールディングはベンチ生活が長く
期待している様な出場機会を得られていませんが
その様な状況でも腐らずに
与えられている仕事で確かな結果を出していると思います。

カラバオ杯準決勝のリバプールとの1stレグを筆頭に
PLウルヴス戦、ワトフォード戦と
1点も許されない状況で投入され
4ホワイトと6ガブリエウと3CBを形成して
しっかりと零封した様に
このアストン・ヴィラ戦でも終盤に投入され
しっかりと試合を終わらせました。

16ホールディングが3CBの中央に投入する事で
ゴール前の高さと強さがもたらされ
守備の強度が格段に上がるのは勿論ですが
同時にこの古参のイングランド人は
疲れているチームメイトを鼓舞する様に
しっかりと声を出して
チームに活力を与える役割も担っていた様に感じます。

勿論、本人が求めている使われ方ではないと思いますが
実際4ホワイト&16ホールでィング&6ガブリエウが並ぶ3CBは
PLでも屈指の強度を誇ると言っても
決して過言ではない様に感じます。

これからシーズン終盤に向けて
まだまだ厳しい試合が続くかもしれませんが
16ホールディングが投入されれば
もうゴールを奪われる事がないと感じさせる程の
信頼感をチームにもたらし
来シーズンのCL出場権を掴み取る為の切り札に
なる可能性があると思います。

これで4位をキープしたままで
代表戦に突入する事になります。

一時は代表に選ばれる選手が激減し
多くの選手がチームに残る様な時期もありましたが
4ホワイト、7サカ、10スミス・ロウ、
そして怪我で辞退しましたが32ラムズデールの4人が
イングランド代表に選ばれた様に
アーセナルの主力選手の殆どが
各国の代表戦に向かう様になりました。
それはそれで喜ばしい事ですが
その反面、それに伴う怪我のリスクや
コンディションの問題が出てきますので
心配な面がない訳でわありません。

それでも多くの選手を代表戦に出す事が出来る事は
それだけチームが強くなっている証拠だと思いますので
この勢いを維持して来シーズンのCL出場権を
掴み取って欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:9G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:5G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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