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PL27:ARSENAL vs Liverpool [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 0−2 Liverpool
2022年3月16日(水)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (54)Jota
 (62)Firmino


32Ramsdale

17Cedric  4White  6Gabriel  3Tierney

5T. Partey  34Xhaka

 7Saka     8Ødegaard    35Martinelli

9Lacazette


(67)35Martinelli>>>10Smith Rowe
(74)7Saka>>>19Pépé
(80)9Lacazette>>>30Nketiah


Substitutes
 1Leno
 16Holding
 20Tavares
 69Swanson
 23Lokonga
 25Elneny


Arsenal 1.jpgトップ4入りに向けて
勝ち点3が欲しかった試合でしたが
8連勝中の2位リバプールの壁は
まだまだ強固でした。

先発は前節と同じメンバーが起用されましたが
システムは5トーマスと34ジャカが
中盤の底に並ぶ4−2−3−1が組まれました。

試合は開始早々から非常にアグレッシブな試合でした。

アレクサンダーアーノルドが入れた
左サイドからのCKをファン・ダイクに
ヘッドで合わされてしまった
1分過ぎの場面、
32ラムズデールのファインセーブで防ぎましたが
この日もリバプールの前に出る圧力は
強烈だったと思います。

しかしこの日のアーセナルは
この様な強烈な圧力を発するリバプールに屈して
以前の試合の様に引いて守りを固める事はせずに
ハイプレスに曝されても恐れずに
5トーマスを中心にその鋭いプレスを掻い潜って
ボールを前に押し進め、
パスの出し所を抑えられた時には
4ホワイト、32ラムズデール、5トーマス等から
7サカや35マルティネッリへの
両サイドのスペースを意識したパスや
サイドチェンジのパスを有効に使って
深い位置まで侵入する等、
序盤はがっぷり四つに組んで
試合の主導権を争う展開でした。

実際サイドの深い位置にまで侵入して
何度かチャンスを作る事が出来ていました。

14分過ぎ、6ガブリエウが送ったフィードを
左サイドで3マルティネッリ〜3ティアニー
〜35マルティネッリと繋いだ所から35マルティネッリが
アレクサンダーアーノルドをかわして深い位置まで侵入し
そこからニアに走り込んできた9ラカゼットへ
鋭い折り返しが送られました。

惜しくもタイミングが合わずにクリアーされてしまいましたが
中央からリバプールの緻密な守備ブロックを崩すのは
非常に難しいかも知れませんが
サイドの深い位置にまで素早く展開する事が出来れば
35マルティネッリ対アレクサンダーアーノルド、
7サカ対ロバートソンの様に1対1の勝負に持ち込め、
この場面の様にその1対1の勝負に勝つ事が出来れば
決定機を作る事も可能だと言う事を示した場面であり
ここ最近ポケットの深い位置まで侵入した所から折り返す仕掛けを
多用していたのはこの日に向けてだったのかも知れません。

32分過ぎ、6ガブリエウの鋭い縦パスを
マティプを背負いながら受けた9ラカゼットが粘って
中に入ってきた35マルティネッリに繋ぎ
その35マルティネッリから
走り込んできた8ウーデゴールへ
スルーパスが送られましたが
並走してきたロバートソンにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事が出来ず。

一方で開始直後のCKからファン・ダイクに
ヘッドで合わされてしまった場面以降で
本当の意味でゴールに迫られたのは
この場面だったと思います。

44分過ぎ、DFラインの裏に送られた
アレクサンダーアーノルドのロングパスで
マネに抜け出されてしまいました。

幸い戻ってきた6ガブリエウのプレッシャーもあり
マネのシュートは枠を捉えませんでしたが
DFラインの裏へ送った一本のパスで
決定機を作ったこの場面の様に
後半からは3列目から手数を掛けずに
DFラインの裏のスペースに向けて
積極的にパスを送ると言う戦術変更を
リバプールはしてきた様に観えました。

攻勢を強めてきたリバプールが
後半早々にアーセナルゴールに襲いかかってきました。

45分過ぎ、ヘンダーソンからのスルーパスで
マネに裏に抜け出され、
ゴールネットを揺らされてしまいましたが
幸いマネが飛び出すのが早く
オフサイドで救われました。

一方でアーセナルもサイドから崩して
リバプールゴールに迫りました。

48分過ぎ、6ガブリエウからのパスを受けた
35マルティネッリが再びアレクサンダーアーノルドをかわして
深い位置にまで侵入し
そこで対峙したヘンダーソンの股を抜いて
ポケットにまで侵入した所から中に折り返しました。
残念ながら誰にも合いませんでしたが
誰かがゴール前に詰めてワンタッチしていたら
ゴールを奪える決定機になっていただけに残念です。

そして先制点を奪う絶好機が訪れました。

50分過ぎ、アリソンへのチアゴからのバックパスを
9ラカゼットがカットし
その9ラカゼットからのパスを受けた8ウーデゴールが
狙いすましてシュートを撃ちましたが
アリソンに阻まれゴールを奪えず。

相手のミスから訪れた絶好機だっただけに
ここで先制点を奪う事が出来ていたら
前半の様な勢いを取り戻せていたかもしれませんし
何よりもリバプールに大きなダメージを
与える事が出来ていたかもしれなかっただけに
非常に残念な場面でした。

そして先制点を奪ったのはリバプールの方でした。

54分、チアゴからのロングスルーパスで
裏に抜け出したジョッタに
角度のない所からニアサイドを撃ち抜かれてしまい
失点。

3列目から送ったチアゴのロングスルーパスは勿論ですが、
マネの中に向かうフリーランニングで
4ホワイトが釣り出され
4ホワイトと17セドリックに間に
大きなスペースを作られてしまったのは問題であり
17セドリックもライン側にいたロバートソンを見すぎて
ジョッタを失認していたのも残念でした。

その後すぐに追加点も奪われてしまいました。

62分、ロバートソンのミドルシュートを
ブロックした7サカが
ライン側までボールを追った所から
前に出ようとした所をロバートソンにカットされてしまい
そのまま深い所まで侵入した所から
ロバートソンが折り返したボールを
ニアに入ってきたフィルミーノに合わされてしまい
失点。

その後はなかなか決定機を作る事が出来ず
次にゴールに迫ったのは終了間際でした。

87分過ぎ、右サイドから
10スミス・ロウ〜5トーマス〜34ジャカと繋ぎ
その34ジャカからのラストパスを
35マルティネッリがダイレクトで
右脚を振り抜きましたが
そのコントロールショットは
僅かにポストの外側でゴールならず。

試合はこのまま0−2で終演。

非常にアグレッシブな展開の試合で
今シーズンリバプールと対戦した4度の試合の中では
もっとも迫った試合だったと思います。
特に前半は互角に渡り合ったと言える十分な内容で
チームとしての成長を強く感じる内容でしたが
一方で後半に入ってからは攻勢を強めてきた
リバプールとの間に少なからず差を感じてしまいました。

勿論、ここ最近の週に1試合のペースで行ってきた時の
試合とは異なり
久しぶりの中2日での試合だった為に
後半はペースが落ちてしまった所もあると思いますが
もっとも大きな差はフィニッシュの局面での精度や
決定力だと思われます。

角度のない所から殆どスペースがないニアを
見事にぶち抜いて先制点を奪ったジョッタに対して
あとボール1個分内側ならば
アリソンの手も届かずポストの内側を叩いたかもしれない
87分過ぎの場面の35マルティネッリ、
ロバートソンの鋭い折り返しを
ニアに走り込んできて見事に合わせたフィルミーノに対して、
度々ポケットまで侵入した35マルティネッリから
折り返しが送られましたが
9ラカゼットを中心に誰も合わせられなかったアーセナル。
そしてチアゴのミスパスからの決定機を
決めきれなかった54分過ぎの場面も含めて
もしも決めていたらと思ってしまう場面が
何度かありました。

これまでの様に多くの時間でリバプールにボールを持たれ
その猛攻をゴール前を固めて必死に凌ぎきる様な展開ではなく
しっかりと真正面からぶつかり合って
力と力の勝負が出来る様になり、
35マルティネッリや7サカがサイドでの攻防で圧倒する等
リバプールの守備陣を崩せる様になった所は
大きな成長だと思いますが
更に上を目指すのならば
崩した後にいかにしてゴールネットを揺らす事が出来るかの部分を
改善しなければならないと思います。

その為にはゴール前でのアイデアの共有や
精度を上げる事は勿論だと思いますが
やはり以前から指摘している様に
決定力のある点取屋が不在という問題は
今後も大きな問題になるかも知れません。

この敗戦の影響を最小限にする為にも
次のアストン・ヴィラ戦は重要です。
このリバプール戦で敗れたとはいえ
まだ消化試合が2試合少ない状況で
暫定4位を維持していますので
再び立ち上がりトップ4を目指して
戦い続けなければならないと思います。


C'mon Arsenal !!


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3ティアニー     PL:1G3A CC:0G0A
5トーマス      PL:2G1A CC:0G0A
6ガブリエウ     PL:3G0A CC:0G0A
7サカ        PL:8G5A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:5G3A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:4G7A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:9G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G2A
18冨安        PL:0G1A CC:0G0A
19ペペ        PL:1G1A CC:2G4A
20タヴァレス     PL:0G1A CC:0G1A
21チェンバース    PL:0G0A CC:1G0A
25エルネニー     PL:0G1A CC:0G0A
30エンケティア    PL:0G1A CC:5G0A
34ジャカ       PL:0G1A CC:0G0A
35マルティネッリ   PL:5G3A CC:0G0A
87パティーノ     PL:0G0A CC:1G0A


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