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PL9:ARSENAL vs Aston Villa [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−1 Aston Villa
2021年10月22日(金)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (23)5T. Partey(←10Smith Rowe)
 (45)14Aubameyang
 (55)10Smith Rowe(←14Aubameyang)
 (82)Ramsey


32Ramsdale

18Tomiyasu  4White  6Gabriel  20Tavares

5T. Partey  23Lokonga

  7Saka     9Lacazette   10Smith Rowe

14Aubameyang


(67)9Lacazette>>>8Ødegaard
(73)23Lokonga>>>15Maitland-Niles
(90)14Aubameyang>>>35Martinelli


Substitutes
 1Leno
 17Cédric
 31Kolasinac
 16Holding
 25Elneny
 19Pépé 


Arsenal 1.jpg3発快勝!!
クリスタル・パレス戦とは打って変わって
非常にアグレッシブな姿勢を貫き
アストン・ヴィラを寄せ付けませんでした。

先発はやはり変更が加えられました。
GKは代わらず32ラムズデールが務め
DFラインはCBは引き続き
4ホワイトと6ガブリエウが組み
右SBには18冨安が入りましたが
左SBにはパレス戦で打撲を負った
3ティアニーに代わって
20タヴァレスが起用されました。
中盤は5トーマスと23ロコンガが並び
2列目の右に7サカ、左に10スミス・ロウが入り
トップ下には9ラカゼットが起用されました。
そして1トップを14オーバメヤンが務める
4−2−3−1が組まれました。

これまでならばこのメンバーを起用した場合には
1トップを9ラカゼットが務め
左に14オーバメヤン、
トップ下に10スミス・ロウが入る形が基本でしたが
最近の14オーバメヤンはスピードと運動量が求められる
サイドでの起用が難しくなってている事もあり
基本的にはCFに固定して
起用する方針になっている様に感じます。

その煽りを受けて9ラカゼットのプレー時間が
限られた物になっているのも事実ですが
前節のパレス戦で大きな存在感を観せた事で
9ラカゼットと14オーバメヤンの同時起用が
この試合の大きなポイントになっていたと思います。

そしてその答えがトップに14オーバメヤン、
その後ろのトップ下の位置に9ラカゼットを配置する形でした。
9ラカゼットと14オーバメヤンが横に並ぶ2トップで起用せずに
9ラカゼットをトップ下で起用した事で
後方からのパスを2ラインの間で
9ラカゼットが一度収めてタメを作ると言う
非常に大きな効果が得られ、
そこからサイドへの展開や
5トーマスや23ロコンガに戻して上がりを促す事で
攻撃陣に良いリズムを奏でる役割を果たしていたと思います。

同時にヴィラの司令塔的役割を担っている
ドゥグラス・ルイスの自由を終始奪い続けた事で
ヴィラの攻撃陣に機能障害を起こさせたのも
献身的に9ラカゼットがプレスを掛け続けた所が
大きかったと言うのも言うまでもなく、
これも基本的に相手のCBにプレスを仕掛ける役割のトップではなく
トップ下で起用した事で得られた
大きな効果だったと思います。

勿論、70分を過ぎる辺りで
フィジカル的に難しくなり始める所はこれまでと同様で
この試合でも脚の筋肉の痙攣が発生して
67分にピッチを後にした様に
90分間同じレベルでプレー出来るかどうかは今後の課題であり
反対に予め交代要員を準備する必要性があるのかもしれません。
とは言え、8ウーデゴールの様なアイデア豊富なラストパスで
決定機を作る様な仕事は出来ませんが
攻守にこれだけ大きな存在感を示した事で
トップ下での9ラカゼットの起用は
しばらくの間は続くと思われます。

3ティアニーの怪我で出番が回ってきた20タヴァレスも
非常に良くなったと思います。
開幕当初はまだアーセナルのスタイルや戦術に馴染む事が出来ず
何をするべきか分からない状態で
ピッチに立っている様に見える場面もありましたが
この試合ではその様な状況は解消され
機能的にプレー出来る様になっていたと思います。

アーセナルの左SBは高い位置まで上がって行って
ウイング的な役割を担わなければなりませんが
この試合の20タヴァレスは3ティアニーと同様に
その役割をしっかりとこなしていたと思います。

特に10スミス・ロウとのコンビネーションや力強いドリブルで
何度となくDFラインの裏への侵入に成功していましたので
その期待に十分に応えていたと思います。

とは言え、そこから決定機に繋がる様な
クロスの精度が十分ではない等
課題はまだまだありますが
その一方で激しいプレスで
キャッシュからボールを奪い返し
そのままドリブルで切り込んで行って
左脚を振り抜いた4分過ぎの場面や
23ロコンガ〜7サカ〜14オーバメヤン〜
9ラカゼット〜10スミス・ロウと繋いだ所からパスを受けて
カットインした所から右脚を振り抜いた21分過ぎの場面、
そして2ラインのハーフスペースに入った所で
23ロコンガの縦パスを受けた所から
右脚を振り抜いた35分過ぎの場面の様に
左右両方の脚から積極的にゴールを狙うプレーは
良いアクセントになっていたと思います。

一方でここ2試合において
攻守に問題があった18冨安の右サイドも
この試合は機能していたと思います。

まず攻撃面に関してはやはり19ペペよりも
7サカと組んだ方が18冨安はやり易そうに観えました。

どうしても19ペペはドリブルで自ら仕掛ける
ソリスト的な部分が強く
一種独特なリズムで仕掛ける所が
19ペペの大きな持ち味だと思いますが
そのリズムが他の選手のリズムと
相容れない場面がある様に感じます。
それ以外でも以前よりは増えたとは言え
裏のスペースへのフリーランニングや
自らを追い越して行くSBとのコンビネーションを
19ペペは多用するタイプではない所も
18冨安にとっては難しくしているのかもしれません。

一方で7サカは自らドリブルで仕掛ける事もしますが
それはアタッキングエリアに入ってからが主で
基本的には周囲の選手とのコンビネーションで
仕掛ける場面が多い選手だと思います。
それにより、18冨安からのパスを引き出す
裏のスペースへのフリーランニングや
反対に18冨安に追い越す事を促す様なタメを作る等
明確に仕掛けの意図が共有出来ていた様に感じます。

まぁ、確かに言われている様に
アタッキングエリアに入ってからの
仕掛けのアイデアやバリエーションが
現在の18冨安には不足していると思いますので
仮に今後も右SBとして大成を目指すのならば
この辺りは更なる成長が必要だと思います。

守備に関してもブライトン戦、パレス戦と
コンビネーションを仕掛けられると
簡単に突破を許してしまう場面が続きましたが
この試合では7サカがしっかりと戻ってきて
フォローしていたのは勿論の事、
やはり中盤の底を5トーマスと23ロコンガの
ダブルボランチにした所が大きかったと思います。
中盤の底を2枚にした事で中央のエリアだけではなく
サイドの方までカバーが行き届く様になり
18冨安1人で対応する場面が減った事が
守備面での安定に繋がったと思います。

その23ロコンガも良かったと思います。
確かに70分過ぎの場面では
この試合でもパスの出し所を探している間に
詰め寄られてボールをロストしてしまい
ベイリーにシュートを撃たれてしまった様に
危うい場面がまだありましたが
全体的には球離れが速くなり
不要なチャージを受ける場面は減っていたと思います。

そして5トーマスと共にテンポ良くボールを捌くと共に
相手のブロックに隙があれば
積極的にドリブルで持ち上がって
ヴィラの守備網に混乱を生じさせ、
更に僅かに出来たギャップに鋭い楔のパスを通すなど
大きな存在感を示していたと思います。

その存在感の大きさは23ロコンガと代わって入った
15メイトランド=ナイルズがプレーした時間帯を観れば
はっきりしてしまったのは皮肉だったかもしれません。

この日の15メイトランド=ナイルズは
17分のプレー時間で
僅か8回しかボールタッチしておらず
このポジションの選手が2分に1回しか
ボールに触っていないと言うのは
ボールに関与する所に殆どいなかったと言う意味であり
絶妙にバランスが取れていた
中盤のバランスを崩してしまった
一因になっていたと思います。

そして32ラムズデールも良かったと思います。
ワトキンスに右サイドを抜け出されてしまい
シュートを撃たれてしまった46分過ぎの場面や
ターゲットのラストパスを受けて
抜け出してきたブエンディアに
至近距離からシュートを撃たれてしまった61分過ぎの場面の様に
相変わらず安定したセーブを観せたと共に
この試合ではスローイングやフィードが
冴え渡っていたと思います。
スローイングにせよフィードにせよ
非常に攻撃的なパスを
センターライン辺りの選手に向けて何本も通して
速攻の起点になっていましたので
そう言う意味でも今後は
相手にとって非常に脅威を与える存在になると思います。

尚、82分の失点の場面は左上の角に決めた
ラムジーのシュートを褒めるべきだと思います。

全体的に観てもこの試合の攻撃陣は
機能していたと思います。

5トーマスからの縦パスを
ハーフスペースで受けた7サカから送られたクロスを
ファーサイドで14オーバメヤンがオーバーヘッドで合わした
3分過ぎの場面、
残念がらそのオーバーヘッドはヒットしませんでしたが
7サカのポジショニングの妙と
そこを見逃さずに急所を突き刺す様な
5トーマスの鋭い縦パスは完璧でした。

右サイドから蹴った7サカのFKのこぼれ球を
ゴール前で5トーマスがボレーで合わせた
19分過ぎの場面、
残念ながらバーを叩きゴールを奪う事は出来ませんでしたが
先制点の序章だったかもしれません。

そして23分、10スミス・ロウが蹴った左CKを
5トーマスがヘッドで合わして先制ゴール!!
この場面以外でも5トーマスは
セットプレーの時にゴール前で競り勝つ場面が何度かあった様に
今後もセットプレーからのゴールが期待出来るかもしれません。

10スミス・ロウからの裏のスペースへのスルーパスを受けた
20タヴァレスからの折り返しを
ファーサイドで7サカが合わせた29分過ぎの場面、
マルティネスのファインセーブで防がれてしまったとは言え
7サカのシュートはちょっと正直過ぎたかもしれません。

そして後半ロスタイム、7サカが送ったパスのこぼれ球を
ペナルティ内で9ラカゼットが収めに行った所を
ターゲットが背後から仕掛けたタックルで倒され、
VARでのチェクの末PK獲得。

14オーバメヤンが蹴ったそのPKは
マルティネスのファインセーブで防がれてしまいましたが
そのこぼれ球を14オーバメヤンが冷静に蹴り込みゴール!!
前半の間に2−0に出来たのは非常に大きかったと思います。

55分、20タヴァレスからの縦パスを受けた14オーバメヤンが
ダイレクトで流したボールで10スミス・ロウが抜け出し
そのままドリブルで持ち込んだ所から
右脚を振り抜いてゴール!!
ミングスに当たりディフレクトしたとは言え
小細工をせずに自信を持って右脚を振り抜いた所に
10スミス・ロウの成長が伺えました。

32ラムズデールからのフィードを受けた18冨安から
8ウーデゴール〜10スミス・ロウ〜14オーバメヤンと繋ぎ
その14オーバメヤンが左斜め45度の所から右脚を振り抜いた
70分過ぎの場面、
ファーを狙ったそのシュートは
マルティネスのファインセーブで防がれてしまいましたが
この角度からブロックされずに
シュートを撃てる時の14オーバメヤンは
調子は上向きと言えますので
今後ゴールの量産を期待したいと思います。

試合はこのまま3−1で勝利。

この試合で挙げた3つのゴールは
セットプレーとPK崩れとディフレクトしたゴールだったとは言え
それまでの過程はかなり機能的になってきていると思いますので
今後はもっとゴールが期待できる様に感じます。

これで開幕3連敗の後は負けなしのまま
4位のウエスト・ハムに勝ち点差「3」の所にまで
戻ってきました。

次節のアウェイでのレスター戦は
さらに重要な試合になると思います。
勝ち点14で並んでいる9位レスターは
開幕当初は不安定でしたが
最近は調子を上げてきていますので
レスターにとっても上位に食い付いていく為には
絶対に負けられない試合になると思います。

よって次の試合に勝ったチームが
上位に浮上する為の切符を手にすると言っても過言ではない
重要な試合になると思いますので
必ず勝たなければならないと思います。

このヴィラ戦で観せた様なアグレッシブな姿勢を
90分間続ける事が出来れば
必ず勝利する事が出来ると思いますので
次も素晴らしい試合を期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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5トーマス      PL:1G0A CC:0G0A
7サカ        PL:1G1A CC:1G0A 
8ウーデゴール    PL:1G0A CC:0G1A
9ラカゼット     PL:1G0A CC:2G1A 
10スミス・ロウ    PL:2G2A CC:1G0A
14オーバメヤン    PL:4G1A CC:3G1A 
15M=ナイルズ    PL:0G0A CC:0G1A 
17セドリック     PL:0G0A CC:0G1A
19ペペ        PL:0G1A CC:1G1A
30エンケティア    PL:0G0A CC:1G0A


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