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The Mind Series:ARSENAL vs Chelsea [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−2 Chelsea
2021年8月1日(日)The Mind Series, Emirates Stadium

Goal 
 (27)Havertz
 (69)34Xhaka(←19Pépé)
 (72)Abraham


1Leno

21Chambers  16Holding  22Marí  3Tierney

5T. Partey  25Elneny

 19Pépé    10Smith Rowe   14Aubameyang

9Lacazette



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最終形


1Leno

2Bellerin  4White  31Kolasinac  20Tavares

23Lokonga  34Xhaka

 19Pépé    28Willock   14Aubameyang

30Nketiah



(39)5T. Partey>>>34Xhaka
(46)16Holding>>>4White
(70)22Marí>>>31Kolasinac
(70)3Tierney>>>20Tavares
(70)21Chambers>>>2Bellerin
(70)25Elneny>>>23Lokonga
(70)10Smith Rowe>>>28Willock
(70)9Lacazette>>>30Nketiah


Substitutes
 13Rúnarsson
 33Okonkwo
 17Cédric
 15Maitland-Niles
 12Willian
 24Nelson
 

Arsenal 1.jpgメンタルヘルスを支援する団体への
寄付活動の一環として組まれた
開幕前の2連戦の初戦は
ホームでチェルシーと対戦しました。

この試合は開幕に向けての調整試合と共に
昨シーズンのヨーロッパチャンピオンである
チェルシーとの対戦は
仕上がり具合を評価する
絶好の機会になったと思います。

先発はGKは1レノが務め
DFラインは右SBに21チェンバース、
左SBに3ティアニー
CBに16ホールディングと22マリが入りました。
中盤は5トーマスと25エルネニーが組み
2列目は右に19ペペ、左に14オーバメヤン、
トップ下に10スミス・ロウが入り
1トップを9ラカゼットが務める
開幕戦を意識した布陣が組まれました。

まず3−4−3の布陣を組むチェルシーに対して
アーセナルの戦術は明確でした。

この試合のチェルシーの両WBは
ハドソン=オドイとプリシッチと言う
本職がサイドアタッカーの2人を配していた事もあり
3バックの横に出来るスペースの守備に
不安があるのは明白で
試合開始早々から右CBに入ったズマの横のスペースを狙って
効果的な仕掛けを観せる事が出来ていたと思います。

5トーマスからのスルーパスで
14オーバメヤンが左サイドを抜け出した4分過ぎの場面、
そこからの送られたGKの前を横切る様なクロスは
スピードが足らずにメンディーに取られてしまいましたが
抜けていたらファーからフリーで走り込んできた
10スミス・ロウに絶好機が訪れていたと思います。

センターラインの手前から左サイドのスペースへ送ったパスを
14オーバメヤンが収めた5分過ぎの場面、
その14オーバメヤンからのヒールパスで
駆け上がってきた3ティアニーが深い位置まで侵入し
ニアに走り込んできた9ラカゼットに向かって
鋭いクロスが送られました。
惜しくも合わせる事は出来ませんでしたが
非常にダイナミックな仕掛けだったと思います。

そしてこの2つのチャンスの起点になっていた
5トーマスも大きなポイントになっていたと思います。

この2つの場面の様に仕掛けの起点として
効果的なパスを供給するのは勿論の事、
守備面に関しても
前線の4人が連動的に動いて
組織的なプレスを仕掛けるその背後に
5トーマスが陣取り
その前線でのプレスで
少しでも足からボールが離れたり
パスが逸れた時には
鋭い出足とフィジカル的な強さを活かした5トーマスが
素早くボールを回収する事で
高い位置から攻撃を始める事が
出来た場面も何度かありました。

勿論、前線の4人の連動的なプレスの質は
かなり良くなってきている所も
5トーマスの守備を活かしていると思います。
綺麗にラインを組んでいるかと思えば
ボールの動きに呼応して流動的に形を変えながら
相手の動きを制限し
チャンスがあれば取り囲んで一気に
ボールを取りに行く場面もありました。

その5トーマスが高い位置からボールを奪還した所から
生まれたのがこの決定機だったと思います。

30分過ぎ、5トーマスがロフタス=チークのパスを
カットしたこぼれ球を拾った10スミス・ロウが
そのまま自ら持ち込んで左脚を振り抜きました。
そのシュートは惜しくもポストを叩き
ゴールを奪う事は出来ませんでしたが
前半の中で最もゴールに近づいた場面だったと思います。

因みにこの場面の10スミス・ロウのシュートは
成長を感じました。
以前に指摘した様に10スミス・ロウには
コースを意識し過ぎてしまうのか
シュートにパワーと鋭さが足りない事が多く
良い形でシュートを撃っても
GKにセーブされてしまう場面がよく観られましたが
この場面のシュートは決まりはしませんでしたが
鋭く非常に良いシュートだったと思います。

しかしその5トーマスが
ロフタス=チークのスライディングタックルに
右足首を巻き込まれてしまい
数週間の離脱を余儀なくされてしまったのは心配です。

この試合でも分かります様に
今シーズンの5トーマスは
チームの浮沈を握る鍵になるのは間違いなく
開幕早々に組まれているチェルシーとシティとの連戦で
5トーマスを起用出来なかった場合には
かなり厳しい試合になる可能性があるかもしれません。

この場面はアクシデント要素が大きかったと思いますが
この場面以上に危険な場面が7分の場面にありました。

10スミス・ロウのプレスで奪い返したボールを
5トーマスが14オーバメヤンに繋ぎ
そこからのダイレクトパスを受けた9ラカゼットが
シュートモーションに入った所から
19ペペへパスを送った所で
リュディガーのスライディングタックルを受けましたが
判定はノーファール、、、。

リュディガーがボールごと
9ラカゼットの脚を刈ったのならばまだしも、
ボールはペペに向かって転がっていましたので
当然ですがリュディガーはボールに触る事が出来ておらず
9ラカゼットの脚だけを刈っていましたので
ファールを取るの勿論ですが
場合によってはレッドカードが出ても何ら不思議ではない
非常に危険なタックルだったと思います。

30分過ぎの10スミス・ロウのシュートの後の場面でも
そのこぼれ球をペナルティ内で収めた5トーマスが
ツィエクに右足を踏まれて倒されてしまいましたが
これも判定がノーファールだった様に
この試合を裁いた主審の判定能力に疑問を感じる場面が多く
シーズン中だったらVARで違う判定になっていたと思います。

一方で守備面に関しては
失点の場面が象徴する様に
問題を露呈したと思います。

27分、コヴァチッチから送られた
スペースへのパスを受けたヴェルナーが送ったパスを
ハヴァーツに決められてしまい失点。

この失点の場面のポイントは
コヴァチッチがパスを送る一つ前のプレーで
チェルシーのクリアーボールに対して
16ホールディングが前に出てしまった為に
ヴェルナーとハヴァーツの2人に対して
アーセナルは22マリ1人しか
残っていない状況になっていた事が
全てだったと思います。

リスクを犯して前に出る事は
全てが誤りではないと思いますが
前に出たのならば直接的にボールにアタックする
タイミングで出て行かなければならないと思います。
しかし16ホールディングは
果敢に前に出てもタイミングが合っていない為に
ボールにアタックする事が出来ないと言う
問題が以前からあり
ここ最近はその問題が改善されていただけに
この試合での対応はちょっと心配です。

28分過ぎにも同じ様な形から
再びカウンターを受けていましたので
16ホールディングを前に釣り出して
その裏のスペースを突く形は
この試合のチェルシーの
戦術的なポイントになっていたと思います。

同時に守備陣のミスが多かったのも
開幕に向けて非常に心配な所でした。

22マリからのパスを受けた
25エルネニーが背後からのツィエクのプレスを受けて
ボールをロストしてしまった40分過ぎの場面、
そのこぼれ球を収めたヴェルナーからの
ラストパスを受けたツィエクに
左脚でシュートを撃たれてしまいました。
幸いファーサイドのポストを叩き救われましたが
25エルネニーのポジションの選手が
この場面の様な形でボールロストするのは
絶対に犯してはならないミスだと思います。

プリシッチから送られた裏へのパスで
ツィエクに抜け出されてしまった53分過ぎの場面、
幸いツィエクが少しもたついている間に戻ってきた
21チェンバースと4ホワイトがブロッックして
ゴールを死守する事は出来ましたが
あっさりと裏を取られたのも問題ですが
更に前に出てきた1レノが頭の上を越されて
簡単にかわされてしまったのも問題だったと思います。

その1レノは82分過ぎの場面でも
簡単なフィードをエイブラハムに直接渡してしまう
ミスパスを犯してしまうなど
ピリッとしない印象でした。

そして後半の失点もミスからでした。

72分、2ベジェリンが34ジャカに送ったパスが
ズレた所をエイブラハムに収められてしまい
そのまま決められてしまい失点。

一方でアーセナルの得点はセットプレーからでした。

69分、19ぺぺの左CKを
34ジャカが叩き付ける様なヘッドで決めゴール!!

後半はこのゴール以外でも
チャンスは作れていたと思います。

1レノからのフィードのクリアーボールを
9ラカゼットが競り勝って収めた50分過ぎの場面、
その9ラカゼットが送ったスルーパスで
抜け出した19ぺぺが右脚を振り抜きましたが
このシュートはDFに当たり枠には飛ばせず。

パスを受けたバークリーへの激しいプレスで
10スミス・ロウがボールを奪い返した67分過ぎの場面、
そのままドリブルで持ち上がった10スミス・ロウを
追い越してきた19ぺぺへスルーパスが送られました。
残念ながら19ぺぺに繋がる寸前に
スターリングにクリアーされてしまい
シュートを撃つ事は出来ませんでしたが
完璧なコンビネーションだったと思います。

34ジャカからのパスを
左サイドのライン側で受けた20タヴァレスから
鋭いクロスが送られた78分過ぎの場面、
ゴール前で入ってきた14オーバメヤンのヘッドは
枠を捉える事が出来ませんでしたが
20タヴァレスの左脚から放たれた鋭いクロスは
精度、スピード共に完璧なクロスでした。

そしてこの後、幻のゴールが生まれました。

80分過ぎ、裏に走り出した19ぺぺを見逃さずに
23ロコンガから送られた裏へのパスで
抜け出した19ぺぺは
自らシュートを撃つ事は出来ませんでしたが
そこから折り返されたボールを
ダイレクトで28ウィロックが合わせました。
そのシュートはバーの下を叩き
ゴールラインの向こう側に落ちましたが
これも見逃されてしまいノーゴール。

久しぶりに起用された28ウィロックでしたが
ニューカッスルでのローン移籍で証明された様に
一つのプレーでゴールを奪える力を
観せた場面だったと思います。

そして後半ロスタイム、
31コラシナツが送った縦パスを
下がってきて受けた30エンケティアが
ダイレクトで14オーバメヤンに繋ぎ
そのまま持ち込んだ14オーバメヤンが
右脚を振り抜きましたがジャストミート出来ずに
この試合でも14オーバメヤンは
ゴールを決める事は出来ませんでした。

結局、試合はこのまま1−2で終演。

この試合を終え、
ある意味この夏の補強の目玉である4ホワイトが
後半から起用されましたが
バックラインで繋ぐパスが主で
注目された精度の高いロングレンジのパスを
送る場面は殆どありませんでしたので
当然ですがまだまだこれからと言う印象でした。

前線に関してはこの試合のチェルシーは
カンテやジョルジーニョを欠いた布陣でしたので
本番は違う形の試合になるかもしれませんが
それでもこのプレシーズンで取り組んでいたと思われる
前線からの連動的なプレスと
高い位置でボールを回収する形は
ある程度形になってきた様に感じます。

そして良い形のシュートチャンスを作る事も
出来ていたと思いますので
後は決めるべき人が決めれる様になるかだと思います。

一方で守備面に関しては不安が残ります。

単純なミスが多かったと言うところは
言うまでもないと思いますが
DFラインを高く設定している関係上
その裏のスペースのケアは重要なはずですが
この試合を観る限りでは
そのケアが出来ていなかったのは
開幕に向けて大きな問題だと思います。

勿論、危険察知能力が高くポジショニングに優れる
4ホワイトが解決策になるかもしれませんが
次のスパーズ戦ではどの様な改善策を
観せてくれるか注目されます。

よって、現状としましては
良い所まで行くかもしれませんが
トップ4に返り咲く為には
まだ足りないと言う印象の試合だったと思います。


C'mon Arsenal !!


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