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2021/22シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その1〜〜 [Arsenal F.C.]

2021/22シーズンに向けて:補強のポイント、その1

Arsenal 1.jpg今シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で
開幕が9月にずれ込みましたが
その後は中断もなく
なんとか最後まで終わらす事が出来そうです。
しかしシーズン通して無観客試合が続いており
それによる収入の減少は
クラブの財政状況に大きな影響を及ぼしています。

そして来シーズンのCL出場権と共に
ELへの出場権の獲得も厳しい状況になっており
これにより財政状況は更に悪化する事は避けられず、
選手サイドにとっても
ヨーロッパの大会に参戦出来ないクラブは
魅力的なクラブと感じなくなる場合もあると思います。

それでも多額の移籍金や年俸を
投資出来るだけの財政的な余裕があれば
まだ選手を惹きつける事は出来るかもしれませんが
その様な余裕はクラブにはありませんので
この夏は例年にはない厳しい夏になると思います。

同時にこの様な結果を受けて
主力選手の中から移籍を志願する選手が出てきてもおかしくなく
チームの補強と共に移籍した選手の穴埋めにも
動く必要性が出てくる可能性も考えられます。

現状として来シーズンもアルテタ監督が
そのまま指揮を取っているかどうかは分かりませんが
とりあえず今シーズンの状況を中心に
各々のポジションについて考えてみたいと思います。


〜〜GK〜〜

今シーズンもハイパフォーマンスを観せている1レノがいる限り
正GKに関しては安泰ですが
このまま来シーズンのCL・ELの出場権を
獲得出来なかった場合には
来シーズンも絶対に残留していると言う保証は
残念ながらないかも知れません。

現実的に1レノの契約は2023年夏までと言われており
今年29歳になった1レノが
他のクラブへの移籍を考えるのならば
この夏か、来夏が最後のタイミングになりますので
1レノは絶対に手放してはいけない選手の1人ですが
CL・ELの出場権を失った事を切っ掛けとして
移籍を志願する可能性は十分にあります。

そして1レノの去就に関わらず
第2GKに関しては問題があります。

昨夏に獲得した13ルナルソンは
実力不足を露呈してしまった事で
冬の移籍期間でブライトンから33ライアンをローンで獲得して
今シーズンは凌ぎましたが
その33ライアンは今の所、
夏にブライトンへ戻る事が決まっていますので
この夏は再び第2GK問題が発生します。

その33ライアンをこのまま獲得する事が出来れば
第2GK問題は解決すると共に
仮に1レノが移籍した場合にも正GKを任せる事で
その穴を最小限度にする事が出来るかもしれませんので
一番理想的かもしれません。

一方で第3GKには
そのまま13ルナルソンを起用する可能性もあると思いますが
個人的にはリザーブで非常に評価が高く
既にエストニア代表でも起用されている
44ヘインを昇格させても良い様に感じます。

まぁ、44ヘインに関しては
ファーストチームでの経験を積ませる為に
シーズンローンに出す可能性が高い様に感じていますが
近い将来の正GK候補である44ヘインを
チームに残すのならば第3GKに昇格させて
補強資金を得る為に13ルナルソンを売却しても良い様に感じます。

よってこの夏は1レノが残留するかどうかが
まず最初の大きなポイントとなり、
1レノが移籍した場合には正GK、
1レノが残留した場合には第2GKの補強が必要になります。

そのどちらの状況に対しても対応する為には
ローン移籍中の33ライアンを
そのまま獲得する事が理想的かも知れません。
一方で13ルナルソンは補強資金を得る為の売却を前提とし
状況によって44ヘインを昇格させても良い様に感じます。


〜〜CB〜〜

今シーズンのCBは昨夏の移籍期間で人員整理が上手くいかず
余剰戦力を抱えたままシーズンをスタートした事で
少なからず問題を抱えていましたが
構想外となったムスタフィとソクラティスは
冬の移籍期間でフリーで退団し
4サリバをニースへローン移籍させた事で
やっとスカッドのスリム化が達成されました。

その今シーズンのCBの構成は
右CBは23D.ルイスと16ホールディングが担い
左CBは6ガブリエウと22マリが担うと言う
右CBには右利きのCBが2人、
左CBには左利きのCBが2人と言う
4人体制を基本としていました。

一方で怪我から復帰シーズンの21チェンバースも
ELの試合でCBで起用された時もありましたが
シーズン終盤では右SBでの起用が増えた事からも
アルテタ監督は21チェンバースを
右SBの選手と捉えていたと考えられますので
CBの構成上の21チェンバースは
プラスαと言う立ち位置だと思われます。

そこで来シーズンに向けてまず問題になるのが
この夏で契約が切れる23D.ルイスの去就です。

今シーズンの23D.ルイスはPKを献上する様なファールや
退場処分を受ける場面は確かに多く
やむを得ないファールもありましたが
失点に繋がるファールの多さは
基本的には問題だと思います。
その一方でその正確なフィードは
チームにとっては大きな武器になっており
最年長者としてチームの中で
大きな影響力も持っていますので
その去就が注目されます。

しかし来シーズンの財政状況を考えますと
支出の削減が必要になるのは間違いなく
週給£10万と言われる23D.ルイスの給与を削減する為に
契約を延長しない可能性は否定出来ません。

仮に23D.ルイスが退団した場合には
その穴埋めとして右利きのCBが必要になりますが
チームには現在ローン移籍に出ている
4サリバと27マヴロパノスと言う右利きのCBが既におり
両者共にローン先のニースとシュトゥットガルトでは
しっかりと出場機会を掴んでいますので
この2人の内のどちらかで穴埋めする事が
現実的なのかもしれません。

しかし4サリバは今シーズン前半の
アーセナルでの待遇に対する不満を
色々なメディアで発信しているのは周知の事実であり
仮に来シーズンもアルテタ監督が指揮を取るならば
本当に納得してプレーする事が出来るのかどうかには
疑問が残ります。
そしてその4サリバの行為は
チームやアルテタ監督に対する
背信行為と捉えられていてもおかしくなく
アルテタ監督が退任するか
4サリバ自身が正式に謝罪しない限りは
29グエンドゥージと同様に
チームへの復帰の道が既にない可能性も否定出来ません。

よってその持っているポテンシャルを考えますと
非常に勿体ないとは思いますが
それなりの移籍金が期待出来る事を考えて
補強資金を得る為に売却される可能性は
十分にあると思います。

一方の27マヴロパノスはローン先のシュトゥットガルトでは
ポジションを掴んでいますが
今ひとつパッとしない印象を受けます。
確かに長い脚を活かして
ボールをカットするディフェンスは強みである一方で
元々腰高のスタイルの為に
横への揺さぶりに弱い印象を受け
その長い脚でボールをカットする事が出来なければ
簡単に突破されてしまう場面もある様に感じます。
そして何よりも人とボールの動きに対する反応が
遅いのは致命的であり
現状としてはブンデスリーガよりも更にテンポの速いPLで
通用するかどうかは疑問が残ります。

仮にこのまま23D.ルイスが退団する様な事になっても
4サリバと27マヴロパノスで
その穴を埋める事が現実的だと思いますが
諸々の事情により仮にこの2人を
戦力として考えられない場合には
新たな右利きのCBの補強が必要になる可能性があります。

とは言え、現在の財政状況や
CL・ELに参戦出来ない状況を考えますと
新たなCBの補強に回すだけの予算があるかどうかは疑問であり
新たなCBの補強に動く事が出来なければ
もう1年、23D.ルイスとの契約を延長するのも
十分にありだと思います。


〜〜右SB〜〜

左膝関節前十字靭帯断裂の怪我から
復帰2シーズン目の今シーズンの2ベジェリンは
完全復活したと言って差し支えなかったと思います。

全盛期の様なトップスピードはやや鈍った印象ですが
時にアウトサイドをオーバラップし
時にハーフスペースから中に向かってインナーラップする
アルテタ監督が求める幾つかの役割を
しっかりとこなしていたと思います。
しかし年が明けてからは徐々に出場機会を減らしていき
シーズン終盤はそのポジションを
21チェンバースに明け渡す試合が増えました。

一方で17ソアレスにしても21チェンバースにしても
完全に2ベジェリンの牙城を崩す様な
大きなインパクトを観せていた訳ではなく
どちらかと言うと何らかの理由により
突然2ベジェリンの序列が下がった
と言う印象を受けますので
この事からも噂になっている様に
この夏の2ベジェリンの退団が決まった可能性は否定出来ません。

仮に2ベジェリンが退団する様な事になった場合には
その穴埋めが必要になると思います。

現実的に17ソアレスは
左SBもカバーするユーティリティー性を観せ、
SBとして大きな欠点がない所が強みですが
その一方で突破力に優れているとか
クロスの精度が高い等の
右SBとして何かしら強力な武器がある訳でもありません。

同様に21チェンバースもCBやDMFでも起用可能と言う
ユーティリティー性があり
鋭いクロスと言う武器はありますが
SBとしてはスピードや突破力に難があります。

現在ローンに出ている15メイトランド=ナイルズも
起用可能ではありますが
本来のポジションであるMFでプレーする事を希望して
この冬にローンに出た経緯がありますので
その事を考えますとローンから戻ってきても
SBでプレーする事は考えられないと思いますので
どの選手もファーストチョイスとしては
十分ではない様に感じます。

よって2ベジェリンが退団した場合には
新たなレギュラークラスの右SBの補強が必要だと考えます。
17ソアレスと21チェンバースに関しては
バックアッパーとしてはどちらか1人だけで十分ですので
場合によってどちらか一人を補強資金を得る為に
売却する可能性は否定出来ないと思います。

実際、21チェンバースは契約が
2022年夏までになっている関係上
この夏は去就を考えなければならない夏になりますが
個人的には仮に1人だけ残すのならば
ホームグロウンの問題を考えて
21チェンバースを残すべきだと考えます。

とは言え、現実的に考えますと
この夏の限られた補強予算では
右SBの補強に投資する事が出来ない可能性もありますので
最悪、17ソアレスと21チェンバースの2人体制で
乗り切る可能性も否定出来ないと思います。


〜〜左SB〜〜

3ティアニーが大きく成長した事で
チームにとって左SBはストロングポイントになりましたが
その一方でその3ティアニーをバックアップする
選手層には大きな問題を抱えてしまいました。

元々は本職の左SBとして31コラシナツがいましたが
アルテタ監督の構想から外れて
この冬に古巣のシャルケにローン移籍し、
同時に元々家族の問題から
ドイツへの帰還を希望していた事もあり
このまま退団する事が既定路線だと思われます。

一方で15メイトランド=ナイルズも
このポジションで起用可能ですが
前記の様にローンから戻ってきても
SBでのプレーする様には思えませんので
3ティアニーをバックアップを
右SBが本職の17ソアレスと
シーズン終盤で起用していた34ジャカが行なっていました。

よって3ティアニーをバックアップする本職の左SBは
この夏の最重要の補強ポイントであり
しかも常に全力でプレーする3ティアニーは
怪我のリスクが高い選手でもありますので
定期的に3ティアニーを休ませる事の出来るレベルの
実力者の補強が必要だと考えます。


・・・つづく。



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