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PL20:Southampton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Southampton 1−3 ARSENAL
2021年1月26日(火)Premier League, St Mary's Stadium

Goal 
 (3)Armstrong
 (8)19Pépé(←34Xhaka)
 (39)7Saka(←9Lacazette)
 (73)9Lacazette(←7Saka)


1Leno

2Bellerín  16Holding  23D.Luiz  17Soares

18T. Partey  34Xhaka

7Saka    32Smith Rowe    19Pépé

9Lacazette


(72)32Smith Rowe>>>12Willian
(78)18T. Partey>>>25Elneny
(90)19Pépé>>>28Willock


Substitutes
 33Ryan
 6Gabriel
 21Chambers
 15Maitland-Niles
 35Martinelli
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg先日のFA杯の敗戦から中2日で行われたこの試合は
先制されながらもしっかりと3ゴール決めて
勝利を納めました。

レギュラー組を揃えた先発はGKには1レノが入り
DFラインには右SBに2ベジェリン、
左SBにはこの試合でも17ソアレスが入りました。
CBは16ホールディングと23D.ルイスが組み
中盤は18トーマスと34ジャカが起用されました。
2列目の右に7サカ、左に19ぺぺ、
トップ下に32スミス・ロウが入り
1トップを9ラカゼットが務める
4−2−3−1が組まれました。

母親の病気の看病の為にこの試合も欠場した
14オーバメヤンの代わりに
左サイドで起用された19ぺぺと
ふくらはぎのハリ感等で大事を取っている
3ティアニーに代わり左SBに入った17ソアレスの
左サイドが機能するかどうかが
注目ポイントだったかもしれません。

試合開始からアグレッシブな姿勢を示したアーセナルが
開始早々、ビッグチャンスを作りました。

0分、ベドナレクの縦パスをカットした
34ジャカから送られたスルーパスで
9ラカゼットが抜け出しマッカーシーと1対1になりました。
股間を狙った9ラカゼットのシュートは
太腿に当たり決まりませんでしたが
見事なショートカウンターだったと思います。

しかしその直後、サウサンプトンに
先制点を奪われてしまいました。

3分、左サイドからのCKをアームストロングに
ダイレクトで決められてしまい失点。

後ろから遅れて走り込んできた為に
アームストロングをフリーにしてしまったのは
ミスだったと思われます。

しかし前回とは異なり
サウサンプトンの激しく緻密なプレスに対しても
速いテンポのパス回しと
正確なサイドチェンジのパスでそのプレスを掻い潜り
何度となくサウサンプトンゴールに迫る事が出来ていました。

4分過ぎ、34ジャカのサイドチェンジのパスを
右サイドで受けた7サカが
そのままドリブルでペナルティ内に切り込んでいった所から
鋭いグラウンダーのクロスが入れられました。

そのクロスはカットされてしまいましたが
ここ最近の7サカの前を向いたら仕掛けると言う意識を
強く感じる仕掛けだったと思います。

そして早々に同点ゴールが生まれました。

8分、スティーヴンスのパスをカットした7サカから
18トーマス〜34ジャカと繋がり
その34ジャカからのスルーパスを受けた19ペペが
左脚を振り抜き同点ゴール!!

以前にも書きましたが19ペペが左サイドに入ると
右サイドで起用された時に比べて
縦方向に仕掛ける意識が高くなる印象で
この場面でもハーフスペースの位置で
34ジャカのスルーパスを呼び込んだ
縦方向への動きだしは完璧だったと思います。
そして相手右SBのバレリーを背中でブロックしながらも
縦に抜ける動きのまま左脚を振り抜く事が出来ましたので
個人的には19ペペの左サイドでの起用は
19ペペの新たな側面を呼び起こす良策だと思います。

その後も両チームの激しいプレスの応酬から
攻守が激しく入れ替わる
観ていて楽しい展開が続きました。

13分過ぎ、7サカのクロスのクリアーボールを
17ソアレスがダイレクトボレーで狙いましたが
よくコントロールされたそのボレーシュートは
ポストの僅か外側でゴールならず。

16分過ぎ、マッカーシーからのフィードを受けた
アダムスから送られた1本のパスが
ハーフスペースの14ウォルコットに通ってしまい
そのまま持ち込まれてシュートを撃たれてしまいましたが
シュートがヒットしないと言う
14ウォルコットの「あるある」に救われました。

23分過ぎ、ボキンズが入れたクロスを
アダムスにヘッドで合わされてしまいましたが
1レノのファインセーブでゴールを死守。

そして次にゴールネットを揺らしたのも
アーセナルの方でした。

39分、1レノからのゴールキックのルーズボールを
34ジャカが9ラカゼットへ繋ぎ
その9ラカゼットから送られたスルーパスで抜け出した
7サカが飛び出してきたマッカーシーをかわして
無人のゴールに流し込みゴール!!

このゴールは7サカの成長を強く感じる
ゴールだったと思います。
9ラカゼットのスルーパスを呼び込む
裏に向かっての動き出しの鋭さは勿論ですが
マッカーシーをかわしてから
体勢が整う前に間髪入れずに右脚で流し込んだ所に
成長を感じました。

ゴールまではまだ距離があり
縦にかわした事で利き足である左脚とは
逆の右脚で撃たなければならない状況になっていましたが
以前の7サカならば確実性を考えて
一度左脚に持ち替えてからゴールを狙ったり
もう1〜2歩進んで体勢を整えてから
ゴールを狙ったりしたかもしれませんが
実際サウサンプトンのDFが全速力で戻ってきていましたので
このタイミングを逃していたら
決まっていたかどうかは怪しいタイミングだったと思います。

そう言う意味でも右脚で撃とうとした決断や
戻ってきたDFにカットされない様に
多少体勢を崩していても間髪入れずに撃った判断は
正確な状況判断だったと思いますし
決めるべきそのポイントを逃さなくなった
感覚は以前と異なってきたと思います。

言うなればここ最近の7サカは
優秀な若い選手と言う存在から
自分のプレーで試合を決する責任感を受け入れた
大人の選手になった様に感じます。

後半に入るとサウサンプトンが攻勢を強めてきて
押し込まれる場面もありましたが
同時にアーセナルも前半同様にハイプレスから
ボールを奪い返してチャンスを作っていました。

52分過ぎ、ウォルコットにボールが入った所で
34ジャカが潰して奪い返しその流れから
17ソアレスが送った裏のスペースへのパスで
32スミス・ロウが抜け出し
前に出てきたマッカーシーを避ける様なシュート?を撃ちました。

17ソアレスのパスを引き出す様な
32スミス・ロウの動き出しは完璧で
マッカーシーと1対1の状況になっていただけに
フィニッシュの局面だけは中途半端で残念でした。
中には誰もいませんでしたので
折り返した訳ではないと思いますが
シュートとしては弱すぎたと思います。
この場面の様なコントロールショットで良かったのか?
マッカーシーに当たるかもしれませんが
思いっきり左脚を振り抜いたパワーショットが良かったのか?
ダイレクトで撃たずにマッカーシーをかわしてから
ゴールを狙った方が良かったのか?
この辺りのフィニッシュの局面で
どの様にしてゴールを奪うかが
現在の32スミス・ロウの課題だと思われます。

55分過ぎ、7サカからのスペースへのパスで抜け出した
2ベジェリンが深い位置まで侵入した所から
ゴール前を横切る様な鋭いクロスが入れられましたが
ゴール前に飛び込んで合わせた19ぺペは
残念ながら押し込めず。

2ベジェリンからのクロスが中途半端に高かった為に
19ぺぺはジャンピングボレーで
合わせなければなりませんでしたので
合わせられなかったのも仕方がなかったかもしれませんが
仮に低い弾道ならばゴールを奪えたかもしれない場面でした。

そして次にゴールネットを揺らしたのも
アーセナルでした。

72分過ぎ、左サイドのライン側から送った
17ソアレスのサイドチェンジのパスを
右サイドの7サカがダイレクトで折り返し
それをゴールに向かって走り込んできていた
9ラカゼットが合わせてゴール!!

62分過ぎでも観せていましたが
17ソアレスのサイドチェンジのパスは
非常に効果的だったと思います。
そのサイドチェンジのパスは右脚から放たれる為に
ゴールライン方向に向かって
フックしていく様な軌道のパスになり
そのパスを受けた時点で既に7サカは
深い位置まで侵入出来ており
ダイレクトで中に折り返せる状況になっていましたので
この1本のサイドチェンジのパスで
この決定機のお膳立てが出来てしまっていました。
そしてそのパスを受けた7サカがダイレクトで送った
抑えの効いた折り返しのパスも
パススピード、タイミング、コースどれを取っても
完璧だったと思います。

終盤危ない場面もありました。

82分過ぎ、フォスターからのフィードを
25エルネニーと23D.ルイスの連携ミスから
23D.ルイスが後逸してしまい
アダムスに抜け出されてしまいました。
幸いスピードが蘇った16ホールディングが
しっかりと蓋をして難を逃れましたが
その後も今度は1レノと23D.ルイストの間で
連携ミスを犯してしまい
アダムスにボールを奪われそうになってしまいました。

この日の23D.ルイスは要所要所で
集中力を切らす場面があった所は気になります。
この様な所は元々ある23D.ルイスの悪癖と言える所ですので
ある程度許容しなければなりませんが
これから上位チームと対戦する場面が増えていけば
一つのミスも許されない状況になる事もありますので
何とか集中力を切らさずに最後まで頑張って欲しいものです。

85分過ぎ、ウォード・プラウズの
ペナルティのすぐ外側からのFKは
ゴール右隅を捉えましたが
これも1レノのファインセーブで死守し
試合はこのまま1−3で終演しました。

この試合注目していた19ぺぺと17ソアレスの
左サイドの2人は良かったと思います。

19ぺぺは右サイドで起用されると
得意のドリブルを駆使して相手をかわし
カットインして行こうとする傾向が強くなりますが
左サイドで起用されると縦へ仕掛ける思考が強くなる所が
19ペペの特徴だと思います。

まぁ、19ペペの右脚の精度を考えますと
左サイドからカットインしても
出来る事は少ないので
当然と言えば当然ですが、、、。

それにより自らドリブルで仕掛けたい右サイドでは
足下にボールを受けたがる一方で
縦に仕掛ける思考が強い左サイドですと
右サイドに比べてスペースに出されるボールに対して
よりスムーズに動ける様になっていた様に感じます。
実際、先制点も足下ではなく
前方のスペースへのパスを要求して
上手くハーフスペースを抜け出して決めており
この試合のチーム戦術的にも
前のスペースに積極的に仕掛ける場面が多かった事を考えますと
19ペペの左サイドでの起用は
その戦術に対してもしっかりと嵌っていたと思います。

そして欠場した14オーバメヤンの代役という意識もあったのか
いつもの試合に比べてゴール前に顔を出す場面が多かった所も
評価する所だと思いますが
一方で集中力が持続せず
特に後半は守備の局面で淡白なプレーが増えてしまった所は
改善しなければならないと思います。

とは言え、前試合でも書きました様に
最近の19ぺぺは言われているほど悪くはなく
確実に良くなっていると思います。
そして今回ゴールと言う結果も出しましたので
今後は更に期待しても良い様に思います。

一方で17ソアレスは前試合のFA杯サウサンプトン戦に続き
左SBで起用されましたが
その試合に比べて明らかに異なっていたのが
攻撃面での振る舞い方だと思います。

前試合ではサイドをワイドに使って
深い位置まで侵入した所からクロスを入れる場面が多く
その試合では7本のクロスを入れていました。
しかしその7本のクロスの精度に問題があり
実際通ったのはたった1本しかなく
攻撃の仕掛けとしては全く成立していませんでした。

一方でこの試合ではクロスはたった2本しか入れていなかった様に
クロスを入れる事をプレーの主軸に置いていなかったと思われます。
実際、ワイドに開いて深い位置まで侵入する場面より
インナーラップする場面の方が印象に残っており
ワイドな位置から縦に仕掛ける事が出来る
19ペペとの関係性は良かったと思います。

同時に9ラカゼットのゴールの起点となった
7サカへのサイドチェンジのパスは
左利きの3ティアニーでは同じ軌道のボールを送る事が出来ない
右利きの17ソアレスだから出来るサイドチェンジのパスであり
その1本のパスで敵陣深くまで7サカは侵入する事が出来た様に
今後も決定機を作り出す大きな武器になる様に感じます。

前試合ではその3ティアニーのバックアップに
大きな問題を抱えている様に感じていましたが
この試合での17ソアレスは
ワイドな位置から深い位置に侵入して
独力でも仕掛けられる3ティアにーとは
異なる形でしっかりと答えを出したと思います。

現在のアーセナルのスカッドは
レギュラー組とサブ組の間に大きな差がありますが
今後も続くタイトなスケジュールを乗り切る為には
レギュラー組をサブ組がしっかりとカバー出来るかどうかが
非常に重要なポイントであり
同時にこの試合での19ぺぺや17ソアレスの様に
レギュラー組と同じ事は出来なくても
各々の個性を出してチームとして
しっかりと機能する事が出来る様になれば
バックアップに留まらず
戦術的な幅ももたらす事になると思いますので
そう言う意味でもこの試合は大きな収穫を得たと思います。

次はマンチェスター・ユナイテッド戦です。
どちらも苦しい時期を乗り越えて
現在好調なチーム同士の戦いになります。

再び上位争いに復帰する為には
順位表の上にいるチームを
一つ一つ蹴落として行かなければなりません。
そう言う意味でも次のユナイテッド戦は
今のアーセナルが上位争いに復帰出来るだけの準備が
整ったかどうかが試される試合になると思います。

2戦連続欠場している3ティアニーと共に
後半途中に退いた
32スミス・ロウや18トーマスの状態が気になりますが
ベストなメンバーで真正面からぶつかり
勝利する事でアーセナルの力を証明して欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G1A EL:0G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:5G2A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:8G1A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
12ウィリアン     PL:0G3A EL:0G0A
14オーバメヤン    PL:5G1A EL:1G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G0A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G0A
19ペペ        PL:3G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G3A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G1A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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