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PL19:ARSENAL vs Newcastle United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 3−0 Newcastle United
2021年1月18日(月)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (50)14Aubameyang(←18T. Partey)
 (61)7Saka(←32Smith Rowe)
 (77)14Aubameyang(←17Soares)


1Leno

17Soares  16Holding  23D.Luiz  3Tierney

18T. Partey  34Xhaka

  7Saka    32Smith Rowe  14Aubameyang

9Lacazette


(67)18T. Partey>>>25Elneny
(78)14Aubameyang>>>12Willian
(82)32Smith Rowe>>>35Martinelli


Substitutes
 13Rúnarsson
 6Gabriel
 2Bellerín
 28Willock
 19Pépé
 30Nketiah


Arsenal 1.jpg3発快勝!!
これでシーズン前半戦の戦績を
五分に戻しました。

先発は右SBを2ベジェリンから
17ソアレスに
左SBを15メイトランド=ナイルズから
3ティアニーへ
そしてCMFを8セバージョスから
18トーマスへ変更した以外は
前節のクリスタル・パレス戦と
同じメンバーが組まれました。

この試合はニューカッスルの
出来の悪さもありましたが
アーセナルは攻守共に終始安定していた印象で
特に先発で起用された18トーマスが
チームに新たな力をもたらしていたと思います。

まず守備面に関して言えば
確実に強度は上がったと思います。
それは単純なフィジカル的な強度に留まらず
元々機動力に難がある34ジャカに対して
18トーマスは機動力に優れている為に
34ジャカがカバーしきれないエリアまで
しっかりとカバー出来ていたと思います。

特に現在のアーセナルの戦術上
左SBのティアニーが常に高い位置を取る事が多い為に
その3ティアニーが空けた左サイドのスペースを
左CMFの34ジャカが埋める事になりますが
それにより残ったDFラインの前のスペースを
18トーマスは一人でも
十分にカバーする事が出来ていたと思います。

一方で攻撃面に関してはテンポ良く
長短織り交ぜたパスで
攻撃陣を後方から支えていたと思います。

これまでのアーセナルの布陣の中で
後方から正確なロングフィードを送る役割と言えば
23D.ルイスと34ジャカが主に担っていますが
どちらも左サイドでプレーする事を好んでいますので
パスの出所はどうしても左サイドに偏っていました。
しかし18トーマスがCMFに入った事で
右サイドからも正確なロングフィードを送る事が出来る様になり
特に右利きの18トーマスと左利きの34ジャカがCMFに並ぶと
多様な局面で多種の球筋のフィードを
前線に供給する事が出来る様になりましたので
これだけでも攻め手のバリエーションは
格段に増える事になったと思います。

同時にリスクを恐れずに
的確なタイミングで縦パスを送れる所も
攻撃陣の力になっていた思います。

7サカや32スミス・ロウが躍動している
現在のチームにおいて重要なポイントの一つが
9ラカゼットを中心としたポストプレーであり
例えば下がってきた9ラカゼットに
的確なタイミングで楔のパスが送られてくるかどうかが
前線のコンビネーションの発動に重要になっていますが
この試合での18トーマスは
リスクを恐れずに的確なタイミングで
しっかりと楔のパスを送る事が出来ていたと思います。

この様に多くのポイントで存在感を示していましたが
その中でもこの試合の18トーマスの1番のポイントは
そのポジショニングの妙だったと思います。
相手のマーカーが周囲にいても楔のパスを送れるのは
パスの受け手に対してパスコースを見出している
最適なポジショニングが取れているからだと思います。
そのポジショニングは守備面においても
重要なのは言うまでもないと思いますが
特に効果を発揮していたのが
周囲の選手とのパスを引き出す位置関係だと思います。

特に34ジャカとの位置関係は絶妙で
34ジャカの問題点の一つとして
前にボールを送れない時はリスクを避けて
バックパスに逃げる傾向が強く
それがプレッシャーを掛けられれば掛けられる程
その傾向が強くなってしまうと言うのがありますが
この試合では34ジャカの前方のパスコースが
塞がれてしまっても
すぐに18トーマスが現れてボールを引き取り
そこからボールを前に進ませる場面が何度もあったと思います。

これにより一度バックラインに戻して作り直さずに
流れが切れる事なく組み立てを続行する事が出来ますので
攻撃陣のリズムは格段に良くなっていた様に感じました。

この試合先発で起用された18トーマスは
前節のクリスタル・パレス戦に比べても
チームに馴染み始めているのが
はっきりと実感出来る非常に良い出来だったと思います。
とは言え、守備の強度や
パスを供給する司令塔としての能力と共に
より高い位置まで自ら持ち上がる推進力や
アタッキングエリアで攻撃陣と絡む様なプレー等の
18トーマスの違った側面は
この試合では殆ど観られませんでした。
アルテタ監督からの指示だったのか
まだチーム戦術を完全に消化していない為に
自制していたのかは分かりませんが
今後より高い位置でのプレーも観せ始めると
アーセナルの攻撃面は更に変わってくるかもしれません。

そう言う訳でこの試合のアーセナルは
良い形での攻撃が出来ていたと思います。

14分過ぎ、17ソアレスからのパスを受けた32スミス・ロウが
右サイドのライン側から中に入っていく動きでルイスを釣り出し
その動きで出来た右サイドの裏のスペースに出てきた7サカに
スルーパスが送られました。
そのパスを受けた7サカは深い位置まで侵入した所から
右脚を振り抜き
そのシュート?クロス?がダロウの足に当たり
ファーに抜けてきた所を
14オーバメヤンが無人のゴールに向けて合わせましたが
ポストを叩いてしまいゴールならず。

26分過ぎ、18トーマスのロングフィードを
左サイドで受けた32スミス・ロウが
そのままドリブルで持ち込んだ所から
マイナス方向に送った折り返しを
遅れて走り込んできた14オーバメヤンが
左脚でシュートを放ちましたが
枠を捉えられず。

46分過ぎ、18トーマスからの楔のパスを
下がってきて受けた9ラカゼットが
ダイレクトで裏に送ったパスで7サカが抜け出し
右脚でクロスを入れました。
そのクロスはクラークにブロックされてしまいましたが
ペナルティ内に舞い上がった
そのルーズボールを収めた9ラカゼットが
右脚を振り抜きましたが
そのシュートもダロウのファインセーブで防がれてしまい
惜しくもゴールならず。

前半は何度か作った決定機を
決めきる事が出来ませんでしたが
後半早々先制ゴールが生まれました。

50分、18トーマスから送られたロングフィードを
左サイドで受けた14オーバメヤンが
自らそのまま持ち込み
1対1になったクラフトをかわして
左脚を振り抜いて先制ゴール!!
18トーマスからの正確なフィードと
14オーバメヤンのスピードが融合した見事なカウンターでした。

ここ最近の不調だった14オーバメヤンは
この場面の様な最も得意とする形が訪れても
力んで決める事が出来なかっただけに
しっかりと決めきる事が出来たのは
非常に大きな意味があり
これで完全復活したと言えると思います。

その後も立て続けにニューカッスルゴールに迫りました。

54分過ぎ、7サカからのパスを
右サイドの開いた位置で受けた9ラカゼットが
そのままハーフスペースを上がってきた7サカに
リターンパスが送られましたが
そのパスはDFに当たりコースが変わって
DFラインの前にエリアでフリーでいた
32スミス・ロウに繋がりましたが
シュートを撃たなかったのは残念でした。

目の前にラスセルズがいたとは言え
タイミング的にはそのままダイレクトで
右脚を振り抜いても良いタイミンングでしたので
個人的には撃って欲しかったと思います。
特にトップ下ならば
常にシュートを撃つ意識を持っている方が
相手にとっては嫌な存在だと思いますので
撃てるチャンスがあるのならば
もっと積極的に撃つべきだと思います。

57分過ぎ、右サイドからのスローインのボールを
7サカが受けてペナルティの中に侵入し、
9ラカゼットとのワンツーで更に侵入した所から
左脚を振り抜きましたがクラフトにブロックされゴールならず。

ここ最近の7サカはチャンスメイクだけに留まらず
自らシュートを撃てる形を作る意識が
かなり高くなっている印象で
それが相手に脅威を与え始めていると思います。
そう言う意味では32スミス・ロウも
7サカを見習って欲しいと思います。

そしてこの2人のコンビネーションから
追加点が生まれました。

60分、左サイドのライン側で
14オーバメヤンからのパスを受けた32スミス・ロウが
そのままドリブルで駆け上がり
最後はラスセルズをかわして
深い位置まで侵入した所からの折り返しを
ゴール前の7サカが左脚で合わせてゴール!!

32スミス・ロウが緩急を使って
ラスセルズを翻弄した所で
勝負は付いていたと思います。

65分過ぎ、ボックス内で
14オーバメヤンから送られた裏へのパスで抜け出した
3ティアニーからゴール前を横切る様な
グラウンダーの鋭いクロスが送られましたが
ゴール前の9ラカゼットが伸ばした脚は僅かに届かず。

65分過ぎ、右サイドから送られた7サカのクロスを
ファーサイドで9ラカゼットがヘッドで合わせましたが
ダロウのファインセーブで防がれてしまい
これもゴールならず。

年末年始にゴールを量産してチームを引っ張っていた
9ラカゼットにもゴールが生まれていれば
更にチームに勢いをもたらしていたと思いますので
そろそろ9ラカゼットにもゴールが欲しい時期です。

一方で決定的な場面を
パスミスで潰してしまった場面もありました。

72分過ぎ、7サカから送られたパスを右サイドで受けた
32スミス・ロウがファーサイドに走り込んでいた
14オーバメヤンに向かってクロスを入れましたが
そのクロスが弱すぎた為に14オーバメヤンに届く前に
DFにカットされてしまい決定的な場面を活かせず。

カウンター気味の状況に対して
ニューカッスルのDFラインは
準備が整わないまま下がりながらの対応になっていましたので
そのDFラインとGKとの間を横切る様に
スピードボールを入れていたら
ファーサイドに走り込んできた14オーバメヤンに繋がり
絶好機になっていた場面でした。
スタミナ的に苦しい時間帯だったかもしれませんが
今後チームの中心を担っていくのならば
最後まで集中力を切らさない事が
32スミス・ロウには求められます。

そして最後は再び14オーバメヤンが決めました。

77分、相手のクリアーボールを
右サイドでカットした17ソアレスが
7サカからのリターンパスを受けて裏に抜け出し
そのまま深い位置まで切り込んで行った所からの折り返しを
ゴール前で14オーバメヤンが合わせてゴール!!

試合はこのまま3−0で勝利!!
公式戦5戦連続のクリーンシートで
PL前半戦の戦績を五分に戻しました。

実際シーズン前半の総失点19はリーグ4位と
守備面に関しては確実に安定感を増しており
総ゴール数こそ23点とリーグ12位と低迷していますが
総シュート数224、枠内シュート数78に対して
被総シュート数219、被枠内シュート数60と
遂に総シュート数、枠内シュート数共に
上回る事が出来ましたので攻撃面に関しても
確実に上向きになってきていると思います。

現時点ではまだ10位ですが
この調子を維持していけば
シーズン後半は大いに巻き返す事が出来ると
信じて疑いません。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
3ティアニー     PL:1G1A EL:0G0A FA:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:4G1A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A EL:0G0A
9ラカゼット     PL:7G0A EL:1G0A CC:1G0A FA:0G1A
12ウィリアン     PL:0G3A EL:0G0A
14オーバメヤン    PL:5G1A EL:1G0A FA:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
16ホールディング   PL:0G1A EL:0G0A
17ソアレス      PL:0G1A EL:0G0A
18トーマス      PL:0G1A EL:0G0A
19ペペ        PL:2G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G3A EL:1G2A FA:1G0A
34ジャカ       PL:1G0A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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