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PL16:Brighton vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Brighton 0−1 ARSENAL
2020年12月29日(火)Premier League, Amex Stadium

Goal 
 (66)9Lacazette(←7Saka)


1Leno

2Bellerín  16Holding  22Marí  3Tierney

25Elneny  34Xhaka

 7Saka    32Smith Rowe   35Martinelli

14Aubameyang


(65)35Martinelli>>>9Lacazette
(81)7Saka>>>8Ceballos
(89)32Smith Rowe>>>15Maitland-Niles


Substitutes
 13Rúnarsson
 20Mustafi
 17Soares
 28Willock
 19Pépé
 30Nketiah


Arsenal 1.jpgチェルシー戦の様には行きませんでしたが
何とか2連勝を挙げました。

先発は前節のチェルシー戦から
背中にハリを訴えていた
1トップの9ラカゼットを
14オーバメヤンに代えた以外は
同じ布陣を組んできましたが
そのチェルシー戦とは異なり
入り方は非常にスローでした。

ブライトンが守備のブロックを築いて
引いて守る体制を整えていた事もあり
後ろではボールを持っていても
そこから一向に前に進む事が出来ない
絶不調の時期と同じ流れになってしまい、
その一番の要因は34ジャカや25エルネニーの所から
縦パスが全く送る事が出来なかった所だと思います。
勿論、前線のスペースを消されてしまい
アーセナル選手にはマークが着いていたのも事実ですが
それを差し引いても言うなれば
怖がり過ぎだと思います。

実際、32スミス・ロウや35マルティネッリ等は
スペースがそれほどない所でも
パスを要求していましたが
そのほんの5〜10m程の距離のパスを出せないのは
怖がっていると言われても
言い訳は出来ないと思います。

勿論、パスがカットされるリスクや
潰されてボールをロストするリスクもありますが
その一方で32スミス・ロウや35マルティネッリの近くには
適切な距離感で他の選手がいましたので
送られたパスをダイレクトで繋いだり、
ワンツーで抜け出す等、
チェルシー戦と同様に一気にテンポアップするプレーが
期待出来たかもしれません。

結局、縦パスらしい縦パスが入ったのは
13分過ぎの25エルネニーから14オーバメヤンに
送られた場面まで待たなければなりませんでした。

その後も効果的な縦パスを入れられずに
前に進む事が出来ない時間が続き
前半の間にチェルシー戦の様な
オフザボールの連動的な動きから
チャンスを創造したのはこの場面位だったと思います。

26分過ぎ、34ジャカからの縦パスを
ワイドな位置から中に切り込んできた2ベジェリンが受け
そこからゴールに向かって走り込んできた
32スミス・ロウへパスが送られましたが
そのまま切り込んでいった所で
フェルトマンに倒されましたがノーファール。

2ベジェリンからのパスを受けた32スミス・ロウは
ワンタッチ目でボールを前に出した所で
抉じ入れてきたフェルトマンの右足に
ヒットされて倒されていましたので
完全にファールの場面だったと思いますが
34ジャカの縦パスを受けた時の
2ベジェリンのコース取りは俊逸でしたし
DFラインの前に出来ていたスペースに
遅れて入ってきた32スミス・ロウの
オフザボールのランニングがあってこそ
成立する仕掛けだったと思います。

一方で決定機という意味では
ブライトンの方が作れていたかもしれません。

ビルドアップの段階での
35エルネニーのミスパスから
アリスターにシュートを撃たれてしまった
35分過ぎの場面や
ベルナルドの折り返しを受けたジャハンバクシュに
ペナルティの中からシュートを撃たれた
36分過ぎの場面等は
決められてもおかしくない危険な場面だったと思います。

前半はこのままぺペースが掴めないまま終わってしまいましたが
後半に入ると大分改善されていきました。

49分過ぎ、22マリからのパスを受けた32スミス・ロウから
35マルティネッリに繋ぎ、
そこから左サイドに向けて斜めに全力で走り込んできた7サカが
35マルティネッリからのパスで抜け出し
ファーサイドからゴール前に走り込んできた
14オーバメヤンに向けて鋭いクロスが送られました。

残念ながら14オーバメヤンのシュートは
GKに当ててしまいゴールを奪う事は出来ませんでしたが
32スミス・ロウ、35マルティネッリ、7サカの3人が
同じプレーイメジを共有して一つに繋がった
完璧な速攻だったと思います。

ここから徐々にシュートを撃つ場面が増えていきました。

50分過ぎ、左CKからの流れで
3ティアニーが入れたクロスが
ファーサイドに流れた所で
14オーバメヤンがダイレクトで右脚を振り抜きましたが
枠外でゴールを奪えず。

51分過ぎ、スローインを受けた32スミス・ロウが
左サイドをドリブルで切り込んでいった所からの折り返しを
35マルティネッリがシュート放ちました。

残念ながらDFにブロックされて
コースが変わってしまい枠を捉えられませんでしたが
ドリブルで切り込んだ時に体勢を崩されながらも
マルティネッリへ決定的なラストパスを送った
32スミス・ロウのセンスと
常に最適なポジションにいる
35マルティネッリのポジショニングセンス。
この2つが繋がるだけで
決定機を作る事が出来ると言う場面でした。

53分過ぎ、35マルティネッリからのパスを受けた
32スミス・ロウが送ったスルーパスを
左サイドで受けた14オーバメヤンが右脚を振り抜きました。

残念ながらファーサイドを狙った14オーバメヤンのシュートは
枠を捉える事が出来ませんでしたが
単純な事ですが
35マルティネッリから32スミス・ロウへのパスも
32スミス・ロウから14オーバメヤンのパスも
足下ではなくスペースへ向けて
正確なパスを送る事が出来た事で
プレースピードを落とさずに
完璧な速攻になったと思います。

55分過ぎ、2ベジェリンからの楔のパスを
下がってきて受けた14オーバメヤンが
ダイレクトで背後に流したパスで
7サカが裏に抜け出しました。

そこからのクロスはブロックされてしまいましたが
2列目の3人の連動的なプレーに
14オーバメヤンのポストプレーが
やっと加わる事が出来た場面でした。

そして、35マルティネッリに代わって入った
9ラカゼットのファーストプレーで
先制ゴールが生まれました。

66分、16ホールディングからの縦パスを受けた7サカが
バーンをかわしてドリブルで
右サイドを侵入した所から送った折り返しを
9ラカゼットが決めて先制ゴール!!

個の力で打開した7サカ、
14オーバメヤンのゴールへ向かう動きで
DFラインを下がった所に出来た
DFラインの前のスペースに
9ラカゼットが入ってくる仕掛けのパターン、
そしてそれをマーカーの外側からニアに叩き込んだ
9ラカゼットの勝負強さ。
全てが噛み合った先制ゴールだったと思います。

その後も、何度かチャンスがありました。

72分過ぎ、14オーバメヤンとのワンツーで抜け出した
3ティアニーが深い位置まで侵入した所からの折り返しを
7サカが合わせましたがブロックされてゴールは奪えず。

81分過ぎ、3ティアニーからの縦パスを
下がって受けに来た9ラカゼットが
左サイドに流したボールを受けて
14オーバメヤンが抜け出しました。

そこから送ったクロスは繋がりませんでしたが
9ラカゼットが入ると
このポストプレーにより
仕掛けがテンポアップされますので
やはり1トップには9ラカゼットの方が
機能する印象を受けます。

チェルシー戦でのアーセナルが嘘だった様に
前半は全く機能せずに
不調だった時期のチームに戻った様に観えましたが
後半はチェルシー戦と同様に
連動的でテンポの良い仕掛けを
繰り出す事が出来ていたと思います。

前半が上手くいかなかった原因は
前記の様に34ジャカや25エルネニーを中心に
前線に向けて縦パスが全く入らない所が
大きかったと思います。

実際、後半になって2列目の3人にボールが入る様になると
ダイレクトプレーのコンビネーションで展開したり
パスを受けた後にそのままボールを動しながら展開する事で
ブライトンの守備のブロックに隙が出来始めていましたので
スペースが無くプレッシャーが掛かった状況でも
もっと積極的に縦パスを送るべきであり
縦パスを送れる様にならないと
守備を固められた相手に対しては
今後も苦しむかもしれません。

同時に、1トップに入った14オーバメヤンは
良くなかったと思います。
単純に怪我の影響の為なのか体にキレがなく、
スピードも損なわれていた印象だったのは勿論でしたが
やはり2列目の3人と
プレービジョンが共有出来ていないと言う
印象を受ける場面が多く
同時にチームとして重要な役割である
下がって受けに来るポストプレーも少なかった所が
機能していない印象を強くした様に感じます。

縦パスを送る事が出来ない問題は
後ろでボールを回すにしても
前半の様にノロノロと回すのではなく
後半の様に常にテンポ良く回すだけで
違ってくる様に感じますし、
単純に18トーマスが復帰してくれば
縦パスが送れる様になるかもしれません。

一方で現時点では1トップで起用するのならば
14オーバメヤンよりも9ラカゼットの方が
チームは機能する様に感じますが
同様なポストプレーを観せていた30エンケティアが
2列目の3人と共に起用した時に
どの様な化学反応を起こすかどうか
一度試して欲しいと思います。
一方で14オーバメヤンをどの様に組み込むかは
一から考え直さなければならないかもしれません。

以前の様に2列目の左サイドで起用するのが
現実的だと思いますが
今の2列目のユニットから35マルティネッリを外しても
このユニットが機能するかどうかは
検証する必要があると思います。

前半は機能しませんでしたが
後半は2列目の3人が中心となって
攻撃面を牽引していましたので
チェルシー戦のパフォーマンスは
決してたまたまではなかったと証明されたと思います。

とは言え、怪我明けの35マルティネッリは
まだ90分フルで起用するのは難しく、
32スミス・ロウもこの試合では
80分を待たずして完全にガス欠になっていましたので
今のレベルのプレーを
今後も継続的に続ける事が出来るかどうかは
問題になるかもしれません。

今シーズンは上位陣も勝ち点を伸ばすのに苦しんでおり
特に5位から9位までは勝ち点26で並んでいる様に
これからの数試合も連勝して勝ち点を積み上げる事が出来れば
まだまだ追い付く事も可能かもしれません。

この流れを失わず
一戦一戦勝利を積み上げていって欲しいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:2G1A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:5G0A EL:1G0A CC:1G0A
12ウィリアン     PL:0G3A
14オーバメヤン    PL:3G1A EL:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
19ペペ        PL:2G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G1A EL:1G2A
34ジャカ       PL:1G0A EL:0G0A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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追伸、

本年もお付き合いしていただきありがとうございました。

今シーズンはアーセナルを観はじめてから
もっとも苦しんでいるシーズンになってしまいました。

昨シーズンFA杯優勝したチームが
今シーズンは更に進化してくれる事を
期待していましたが思う様に進まず
反対にドレッシングルームのゴタゴタから
チームは再び空中分解寸前の所まで
行ってしまいました。

しかしその様な悪い空気を変えたのが若い選手達であり
これからチームが進むべき道を
これらの若い選手達は示したと言えます。

そういう意味で本当の意味で今シーズンは
チームが新たな時代に入る過渡期であり
この過渡期を乗り越える事が出来れば
必ず明るい未来が待っていると思います。

その新たなアーセナルが構築されていく様を楽しみに
今年も応援し続けたいと思います。

では、来年も宜しくお願いします。
皆様、良いお年を!!


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Shuhei

今年も1年更新お疲れ様でした。
コロナの影響でサポーターの声がスタジアムから聴こえず、TV観戦している私ですら少し熱が普段と比べてはいりきらず、選手たちも難しい1年だったと思います。

ただ、今シーズン前半は本当に苦しかったですね。。
内容も結果もついてこず、ここまでの悪夢が待ってるとは思いませんでした。アーセナルファンなのかもわからない人達からアーセナルについてとやかく言われ、ただただ悔しい想いでした。
アルテタ監督には一言二言言いたいことはありますが、彼がアーセナルの監督である限り信じてついていきますし、不満があるからと言って、アーセナルに対し100%尽くすことが出来ない選手は出て行くべきだと思っています。
厳しい現状であることは確かですが、管理人様が仰るようにまだまだ今シーズンを諦めるには早いと思います。なんとしてもCL権の確保、ヨーロッパ最高峰の舞台へアーセナルが再び立てることを信じています。

来年も引き続きよろしくお願いします。
by Shuhei (2020-12-31 21:47) 

silentlucidity

Shuheiさん、明けましておめでとうございます。

本当に苦しくて辛いシーズン前半でしたよね。

しかし2021年に向けて確かな光明が見えてきましたので、それをしっかりと掴めば新たな時代が始まる様に感じます!!

混戦模様の今シーズンは何が起こってもおかしくはありません!!
まだまだこれからですよね!!


本年もよろしくお願いします


by silentlucidity (2021-01-01 13:46) 

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