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冬の移籍期間に向けて2020/21、その2 [Arsenal F.C.]

冬の移籍期間に向けて2020/21、その2

Arsenal 1.jpg


次はこの夏に獲得した選手達に付いて
私見的に考えてみたいと思います。
(年齢は獲得時の年齢)

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12ウィリアン(32歳)

この夏に契約満了で
チェルシーからフリーで獲得した12ウィリアンには
攻撃面でのクリエイティビティーの改善が期待されましたが
開幕戦こそインパクトを残しましたが
その後は結果を残せずに低迷しています。

実際、長い間在籍していたチェルシーから
この年齢で移籍した事で
これまで慣れ親しんできたフットボール文化の違いや
新たなスタイルに対して
戸惑いを感じている可能性があり
実際そのプレーや表情からは
迷いを感じている様に観える場面が何度もあったと思います。

よってここ数シーズンのアーセナルが苦しんでいる
シュートチャンス数の減少を
改善する為に獲得した12ウィリアンが
全く機能していないと言う事は
現在のゴール欠乏症に陥っている状況も
ある意味当然の結果と言えると思われ
12ウィリアンの獲得は失敗だったと言われても
言い訳が出来ない状況です。

しかし攻撃をクリエイトする起点としては機能しなくても
他の選手に使われる選手としてプレーさせれば
しっかりとその力を発揮する場面もあり、
サイドではなくトップ下やインサイドハーフで起用するなど
今は異なった使い方を模索している状況でもありますので
今後チームにフィットしてくれば
今よりも機能し始める可能性はあると思います。


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6ガブリエウ・マガリャンイス(22歳)

低迷するシーズン前半の中で
MVP級の活躍を観せているのが
リールから獲得した6ガブリエウだと思います。

一般的にリーグ1からPLのクラブに移籍してくる選手は
その激しさやテンポの速さへの対応に苦しむ選手が多くいますが
6ガブリエウはそれらを全く苦にする事なく
速やかに順応してみせました。

元々リール時代からフィジカル的な強さや高さと共に
スピードも兼ね備えているCBとして
高い評価を受けていましたが
その触れ込み以上のフィジカル能力の高さを
6ガブリエウは観せていると思います。

新型コロナウイルス感染症の影響で
昨シーズンのリーグ1は3月初めの時点で
終わってしまいましたので
長い期間本格的なトレーニングをする事が出来ずに
コンディションを落とす選手もいる中で
その約半年間の中断期間の間、
しっかりとトレーニングを積んでいたのか
リール時代に比べて
明らかにバージョンアップしていると思います。

フィードに関しても左脚から送られる
丁寧なフィードはリール時代から評価されていましたが
アーセナルに加入し試合を重ねて行くにつれて
攻撃の起点になる様なフィードも送れる様になっており
フィード能力も向上している印象です。

この様に加入して間もない6ガブリエウは
早くもCBの軸としてDFラインの安定と
守備力の強化をもたらしており
今後10シーズンこのポジションを任せる事が出来る
この夏最大のヒットだと思います。


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8ダニ・セバージョス(24歳)

昨シーズンレアル・マドリーから
ローン移籍で加入していた8セバージョスは
この夏に一度レアル・マドリーに戻っていましたが
そのレアル・マドリーでは
十分な出場機会が得られるかどうか不透明な事もあり
強固な信頼関係を築いたアルテタ監督の元に
再びローン移籍で戻ってきました。

その8セバージョスは
非常にクオリティーの高い決定的なパスを送る等
アーセナルの中盤の中では
最もクリエイティブなプレーが出来る選手ですが
その一方で調子の波が大きい所は問題だと思います。

実際、8セバージョスのプレーは
リスクを冒す事が出来る所が強みである一方で
ただ単に無謀なプレーになってしまう場面もあり
それと共に簡単な状況でも
自ら難しくプレーしてしまう傾向がある為に
ミスを犯すべきではない状況で
ミスを犯す所も問題だと思います。

現状のアーセナルは中盤のクオリティー不足が問題になっており
本来ならば8セバージョスが
その問題を解決しなければならない存在だと思われますが
結果としては十分に担えておらず
その様な所がシーズン前半のPLでの
先発試合数が伸び悩んでいる原因だと思います。

現在低迷しているアーセナルが改善する為には
8セバージョスの成長が必須だと思います。


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13ルナル・アレックス・ルナルソン(25歳)

マルティネスがアストン・ヴィラに移籍した事により
空席になった第2GKとして13ルナルソンを獲得しました。

ここまではELの試合で
格下チームとの対戦が続いていた為に
その真価は計り知れない状況でしたが
それらの試合でもハイボールの処理の問題や
ポジショニングの問題など
気になる所が幾つかありました。
その様な状況の中で先日のカラバオ杯シティ戦では
遂に決定的なミスを犯してしまい
1レノのバックアッパーとして
十分な力量があるのかどうかには
大きな疑問を感じます。

まぁ、移籍金が£150万だった事を考えれば
現在の状況は仕方がないのかもしれませんが
今後、現在の不安を払拭する事が出来なければ
近い将来誰かにその座を
譲らなければならなくなるかもしれません。


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18トーマス・パーティ(27歳)

夏の移籍期間最終日に獲得が決まった18トーマスは
アーセナルの中盤に欠けていた
フィジカル的な強度と推進力をもたらす
ラストピースとして期待通りの活躍を見せ始めています。

中盤のフィジカル的な強度不足の問題は
これまでも長い間指摘され続けていた問題であり
この夏にアトレティコ・マドリーへローンで移籍した
DMFが本職のトレイラも
この問題を解決するラストピースと期待されていましたが
体格的に小柄な為にフィジカル的な強度を
中盤にもたらす事は出来ずに
問題は続いていました。

その18トーマスは当たり負けしない強度と
広範囲カバー出来る機動力があると言う
フィジカル能力の高さと言うのは言うまでもなく
その上、アトレティコ・マドリーで
シメオネ監督の指導を長い間受けていた事もあり
インテンシティーが高いプレーは
アーセナルに加入してからも観せています。

それと共に攻撃的な意識も高く
隙を見つけては自らボールを持ち上がる推進力や
強気に入れる縦パスやロングレンジのパス等
攻撃面でも印象的なプレーを観せています。

しかしリーガに比べて激しく展開が速い
PLのスタイルに対する負荷が祟ってか
ハムストリングの怪我で離脱を繰り返し
まだ殆ど稼働出来ていませんが
アーセナルの中盤の強度を劇的に変える
ラストピースとしてシーズン後半は期待したいと思います。

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この夏の移籍期間で
補強が必要だと個人的に挙げていたポイントの中で
実際補強が行われたのは


1、即戦力のCB

2、トレイラとグエンドゥージが抜けたCMF・DMF

3、10エジルに代わるチャンスメイカー

7、マルティネスに代わる第2GK

の4つでした。


「1」に関しては、
リールから獲得した6ガブリエウが
素早く適応してMVP級の活躍を観せていますが
「2」に関しては再ローンで戻ってきた8セバージョスと
18トーマスが加わりましたが
前者は時々素晴らしいプレーを観せる一方で継続性がなく
中盤のクリエイティビティーの問題を解決する所までは至っておらず
後者は怪我で離脱を繰り返し
まだ殆ど稼働出来ていませんので
期待している様な結果は出ていないと思います。

「3」に関してもチェルシーから12ウィリアンが加わりましたが
チャンスメイカーとして未だに適応出来ておらず
現在のゴール欠乏症の一因になっていると思います。

「4」に関しても13ルナルソンを獲得しましたが
1レノのバックアッパーとしては力量不足は否めず
有事の際に全てを任せる事が出来るかどうかは
疑問に感じます。

よってこの夏に獲得した選手は
18トーマスは怪我からの復帰が待たれるとはいえ
現時点で期待に応えられているのは
6ガブリエウしかおらず
夏の補強の中間評価としては

『不可』

だと思います。


C'mon Arsenal !!


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