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PL13:ARSENAL vs Southampton [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 1−1 Southampton
2020年12月16日(水)Premier League, Emirates Stadium

Goal 
 (18)Walcott
 (52)14Aubameyang(←30Nketiah)


Sent off
 (62)6Gabriel


1Leno

16Holding  6Gabriel  3Tierney

15Maitland-Niles 25Elneny  8Ceballos  7Saka 

  19Pépé      14Aubameyang

30Nketiah


(66)30Nketiah>>>23D.Luiz
(67)8Ceballos>>>28Willock
(85)19Pépé>>>17Soares


Substitutes
 13Rúnarsson
 20Mustafi
 12Willian
 9Lacazette


Arsenal 1.jpg遂にゴールを奪いました。

6ガブリエウの退場もあり
試合は1−1のドローで
終わってしまいましたが
シェフィールド・ユナイテッド戦以来の
流れの中からのゴールを奪う事に
やっと成功しました。

先発は可変式3バックに戻して来ました。
GKに1レノが入り、16ホールディング、
6ガブリエウ、3ティアニーの
3バックが組まれました。
右WBには累積警告で出場停止の
2ベジェリンに代わって
15メイトランド=ナイルズが起用され
左WBには7サカが
CMFには25エルネニーと8セバージョスが入りました。
前線は右に出場停止明けの19ぺぺが起用され
左に14オーバメヤン、
1トップに30エンケティアが入る
3−4ー2ー1が組まれました。

この試合で4バックから
可変式3バックに戻した理由が
好調なサウサンプトン対策だったのかもしれませんが
現状の4バックにして攻撃に人数を割き
ボールを保持しながら攻撃を組み立てても
一向に攻め手を欠く状況が改善されていなかった事を考えますと
ある程度ボールを相手に委ね
より縦に速いスタイルへの回帰は
現実的に昨シーズン終盤からの戦績が物語っている様に
間違った決断ではないと思います。

実際、ここ最近の試合に比べ
より多く、そして多彩な仕掛けで
ゴールに迫る事が出来ていたと思います。

27分過ぎ、7サカからの
左サイドのスペースへのパスで抜け出した
14オーバメヤンが折り返したボールを
ファーサイドから中に入って来た19ペペが左脚を振り抜きました。

残念ながらこのシュートは
相手のDFにブロックされてしまいましたが
ゴールに向かって走り込んで行った
30エンケティアと7サカへの対応で
下がったDFラインの前に出来たスペースに
14オーバメヤンが柔らかいボールを折り返し
そこに走り込んできた19ペペが
ゴールを狙うと言う
スパーズ戦の前半終了間際の場面の
2ベジェリンの折り返しと同じ仕掛けを
今度はシュートまで繋ぐ事に成功しました。

その直後の27分過ぎ、ドリブルで切り込んできた
7サカから送られた楔のパスを
下がって来た30エンケティアが受けて戻したボールを
8セバージョスが右脚を振り抜きました。

このミドルシュートは惜しくも枠を捉えられませんでしたが
トップに楔のパスを入れて
そこから次の展開に繋げる仕掛けも
ここ最近は全く出来ていなかった仕掛けでした。

33分過ぎ、8セバージョスの楔のパスを
下がって来た30エンケティアが
ダイレクトで15メイトランド=ナイルズに繋げ
そこからの送られた裏へのスルーパスで抜け出した
19ペペが折り返しました。

残念ながらそのクロスはDFにカットされてしまい
30エンケティアには繋がりませんでしたが
この場面でもタイミングの良い楔のパスが
仕掛けのスイッチとなり
裏のスペースへのフリーランニングを仕掛ける意識が高くなった
19ペペの成長を観る事が出来たと思います。

36分過ぎ、14オーバメヤンからの折り返しを
受けた19ペペからのスルーパスで
ペナルティに侵入した8セバージョスが
切り返した所でベドナレクと接触して倒されましたが
判定はノーファール。

8セバージョスの良質な走り込みと
それを見逃さずにタイミング良く送った
19ペペのスルーパスは共に完璧だったと思います。
この場面の様に中盤の選手が
前線の選手を追い越すように顔を出す事や、
前後に揺さぶる様な仕掛け等も、
ここ最近は全く出来ていなかった部分だと思います。

37分過ぎ、14オーバメヤンからパスを受けた7サカが
そのままドリブルで深い位置まで切り込んで行き
そこから鋭いシュート?クロス?が入れられました。

残念ながらDFにブロックされてしまいましたが
サイドから仕掛けるにしてもシンプルなクロスだけではなく
この場面の様に強引に深い位置まで切り込む事で
シュートなのか、ゴール前を横切る様なクロスなのか、
そしてマイナス方向への折り返しなのかと選択肢が増え
同時に対応する相手DFもそれらに対応する為に
隙が生まれる可能性も出て来ますので
やはり多少強引にでも仕掛ける意識は大切だと思います。

41分過ぎ、左サイドのハーフスペース辺りから
斜めに横切る様に送られた8セバージョスからのパスを
右サイドから入って来た19ペペが
ダイレクトで左脚を振り抜きました。

惜しくもこのシュートはGK正面でゴールを奪えませんでしたが
8セバージョスのラストパスは
4人の相手守備陣の間を射抜く様な
素晴らしいパスだったと思います。
常々言われている様に中盤のクリエイティブ面の欠如が
現在のアーセナルの攻撃陣の不振の一因になっており
それに対する8セバージョスなりの応えが
36分過ぎのペナルティ内で倒された場面での
前線へのフリーランニグや
このラストパスの様に感じます。
とは言え、その8セバージョスは調子の波が大きく
この様に非常にクオリティの高いプレーをする一方で
何でもないシンプルな状況でも不要に難しくプレーして
ミスを犯す場面があるのも事実であり
小さなプレーも含めてそれらの1つ1つのプレーの
精度、確度をもっともっと上げなければ
現在のアーセナルの問題を解決する救世主になるのは
難しいかもしれません。

46分過ぎ、6ガブリエウからのフィードを
左サイドのライン側で受けた7サカが
ヘッドで14オーバメヤンに繋ぎ
そのままゴール方向に向かって走り込んだ7サカが
14オーバメヤンからのリターンを受けた所から
中へラストパスが送られました。

残念ながらそのパスは
30エンケティアや19ペペには合いませんでしたが
その6ガブリエウからのフィードが起点となり
遂に同点ゴールが生まれました。

52分、6ガブリエウから送られたフィードを
左ライン側で受けた7サカが
そのままドリブルで切り込んで行き
その7サカからのパスを30エンケティアがダイレクトで繋ぎ
それを14オーバメヤンが右脚で決め同点ゴール!!

ウォルコットのチャージでバランスを崩されながらも
ウォーカー・ピーターズをかわし
ロメロのチャージにも怯まずに
そのまま突破して行った
7サカの気迫のこもったドリブルが
全てだったかもしれません。

これまでの7サカは相手のチャージや
体を入れられてしまったりすると
簡単に怯む様に見えてしまう所があり
か弱い部分がまだありましたが
この場面ではウォルコットやロメロのチャージに全く怯まずに
ボールを中の選手に届ける使命を
責任を持って遂行しようとする気迫を感じる事が出来ました。

そしてこの試合度々観せている様に
30エンケティアのポストプレーも素晴らしく
強引に収めようと思えば収める事も出来たと思われる
14オーバメヤンも
30エンケティアからのリターンを信じて
自信を持ってスルーする事が出来たのも納得です。

この様な流れの中からゴールを奪うのに
非常に長い時間が要しましたが
やはりサイドからのクロス戦術よりも
この試合の様に選手の距離を近くして
コンビネーションを駆使するスタイルが
今のアーセナルのスカッドには合っている様に感じます。

このゴールで雰囲気が良くなっていただけに
6ガブリエウが退場処分を受けたのは残念でした。
遅延行為を取られた1枚目のイエローは
自分が戻る時間を作る為に
思わずしてしまった事だと思いますし
2枚目のウォルコットを止めたプレーも
よくあるファールと言えばそれまでですが
1枚目のイエローを受けてから
5分強しか経っていない場面でのファールでしたので
そう言う意味では軽率だったと思います。
確かにこの試合の6ガブリエウは
今までの試合に比べて
どこかイライラしていたと言いますか
いつもよりも雑な対応が多く
少し集中力に欠いていた様に観えました。

一方で6ガブリエウからの正確なフィードで
何度か決定的なチャンスが生まれていたのも事実で
同点ゴールの起点になったパスは勿論、
60分過ぎの場面では
ハーフスペースの2ラインの間に入って来た7サカに向けて
最後尾から送った相手の守備網を一気に突破する
グラウンダーのパスは特に素晴らしかったと思います。

それだけにもっと冷静さを保ち
最後までピッチに残っていてくれたら
この試合の結果は異なるものになっていたかもしれなかっただけに
2枚目のイエローを受けて退場処分を受けたのは
非常に残念でした。

残念ながら勝利を挙げる事は出来ませんでしたが
長らく奪う事が出来なかったゴールを
遂に奪う事が出来ましたので
この試合の結果を受けて
選手の序列が変わる切っ掛けになるかもしれません。

そしてこの試合のゴールが
これまで止まっていた時計の針が
再び動き始める切っ掛けになる事を
期待したいと思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:1G0A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G3A
14オーバメヤン    PL:3G1A EL:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
19ペペ        PL:1G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G1A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G0A EL:1G2A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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