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EL6:Dundalk vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Dundalk 2−4 ARSENAL
2020年12月10日(木)Europa League, Oriel Park

Goal 
 (12)30Nketiah
 (18)25Elneny(←32Smith Rowe)
 (22)Flores
 (67)28Willock(←38Balogun)
 (80)38Balogun(←19Pépé)
 (85)Hoare


13Rúnarsson

21Chambers  20Mustafi  22Mari 

 17Soares  28Willock 25Elneny 15Maitland-Niles

  19Pépé      32Smith Rowe

30Nketiah


(63)25Elneny>>>8Ceballos
(63)30Nketiah>>>38Balogun
(77)32Smith Rowe>>>41Cottrell
(83)28Willock>>>66Azeez


Substitutes
 33Macey
 44Hein
 16Holding
 7Saka


Arsenal 1.jpgELグループステージは
全勝で締めくくりました。

先発はGKは13ルナルソンが務め
DFは21チェンバース、20ムスタフィ
22マリが3バックを組みました。
右WBに17ソアレス、
左WBに15メイトランド=ナイルズ
CMFに28ウィロックと25エルネニーが入り
前線は右に19ぺぺ、左に32スミス・ロウ、
トップに30エンケティアが入る
3−4−2−1が組まれました。

試合の方は元々のチーム力に差がある対戦でしたので
サブ組を中心にした布陣でも
基本的には危なげなく勝利を収める事が出来ましたが
これまでのELの試合は
基本的にはUEFA.tvのダイジェストでしか視聴出来ず
ライブでフルに観る事が出来たのは
この試合が初めてでしたので
いくつかの注目ポイントがありました。

まず最初は怪我による長期離脱から復帰した
22マリと21チェンバースの状態です。
22マリは前節のラピッド・ウィーン戦で
一足早く90分プレーし、
21チェンバースもその試合では後半途中から
起用されていましたが
どうしてもダイジェストですと
顔を出す場面は限られていますので
現在の回復具合を確認するのは難しかったので
この最終節の試合をフルで観れたのは良かったと思います。

とは言え、この試合もそれ程危ない場面がありませんでしたので
両者の仕上がりを測る指標としては
余り適した試合ではなかったと思いますが
その様な状況でもちょっと気になったのは
21チェンバースの方です。

左膝関節前十字靭帯断裂から
もうすぐ1年が経過し、
10月頃からリザーブの試合で
試運転を続けていましたので
経過としては順調であり
この試合でも動きはスムーズでしたし
前半ロスタイムのクロスが右サイドに抜けて
至近距離からシュートを撃たれてしまった場面では
瞬間的に飛び込んでブロックする事も出来ていましたので
恐怖心等のメンタル的な部分も
特に問題がない様に感じましたが
全力で相手を追走する様な場面だけは
少し気になりました。

それはトップスピードが落ちたと言うよりも
フィジカル的にトップギアに入らないのか?
それとも意識的無意識的に入れられないのか?
言うなれば4速までは入るが
最後の5速に入らない様な印象を受けました。
まぁこれは2ベジェリンもそうだった様に
時間が解決してくれると思いますので
焦らず地道に戻ってきて欲しいと思います。

一方の22マリの方は
フィジカル的な高さや強さは勿論の事、
左脚から放たれるフィードも
加入当初に比べて精度や鋭さが増し、
より積極的に送る様になった印象を受けます。
勿論、この試合では
激しいプレッシャーに曝される様な場面は少なかったので
プレッシャーに曝された時も
同様に積極的なフィードを送る事が出来るかどうかは別ですが
バックラインからしっかりとパスを繋いで組み立てるスタイルには
順応してきていると思います。

一方で最初の失点の時の対応には
やはり疑問を感じます。
綺麗なワンツーで抜け出されてしまい
失点したこの場面では
そのワンツーを予測出来ていなかったのか
全く反応出来ませんでした。
まぁ、この失点の場面では
13ルナルソンの立ち位置が左に寄りすぎていて
ファーサイド側を空けすぎていたのも
一因だと思いますが、、、。
今後出場機会を増やす為には
この辺りの読みや敏捷性の改善が必要に感じます。

次は左サイドで起用された32スミス・ロウです。
現在ファーストチームに定着した
28ウィロックや30エンケティア達と同様に
リザーブチームの逸材中の逸材と言われていましたが
ここ1〜2シーズン怪我等もあり停滞しており
このまま埋れて行ってしまうのか
それともその才能を開花させる事が出来るのかの
分かれ道に来ている様に感じていましたが
この試合の32スミス・ロウは
逸材中の逸材と言われていた時期の
輝きを取り戻しそうに感じました。

この試合のピッチはラグビーと併用のスタジアムの為に
芝の凹凸が画面で見ていてもはっきり分かる位
荒れたピッチでしたが
それでも32スミス・ロウのボールコントロールは安定しており
コンビネーションや独力で何度となく
左サイドから仕掛けていました。

そして何よりもここ1〜2シーズンと異なるのが
プレーのスピードやキレが戻ってきた所です。
怪我の影響だったのか?
コンディションの問題だったのか?
ここ1〜2シーズンの32スミス・ロウは
とにかく動きが鈍く、
動きが鈍い為に自らのテクニックを活かせないと言いますか
反対に殺してしまっている様に観えました。
しかしこの試合の32スミス・ロウは
一瞬の身のこなしで相手をかわす様なキレがあり
走っても相手を振り切るだけのスピードを観せていました。
その上、スピードに乗った状態でも
全くブレる事のないテクニックは健在で
しかも左右どちらの脚でも遜色なく使える事で
ドリブルで縦に仕掛けても中に切り込んでも
仕掛けの起点になれていたと思います。

現在のアーセナルは『クロスマシーン』と揶揄される様に
サイドからの仕掛けが単調で
実際、縦に仕掛ける事が出来る選手は多くいますが
反対に中に切り込んで
そこから何かを生み出す事の出来る
クリエイティブな選手が不足していると思います。
その様にクリエイティブなプレーが不足している
現在の攻撃陣には32スミス・ロウの様な選手が
必要ではないかと思います。

勿論、レベルの落ちるダンダークに対して通用した事が
PLで通用する保証はありませんが
今の32スミス・ロウは
キレとスピードが戻ってきていますので
テンポの速いPLでも十分に自らの才能を
発揮してくれる様に感じます。

最後は38バログンです。
これまではダイジェストでは
何度も観た事がありましたが
試合で通して観る事は出来ませんでしたので
非常に期待していましたが
噂通りの逸材だと思います。

1999年生まれの30エンケティアより
2歳年下の19歳の38バログンは
当面のライバルはその30エンケティアになると思いますが
その30エンケティアに比べて
よりストライカーらしい印象を受けました。

30エンケティアは昨シーズン後半から
ファーストチームに定着し
アラン・シアラーが持っていた
イングランドU-21代表の最多得点記録を更新した様に
点取り屋として開花し始めていますが
そのスタイルは色々な所に顔を出しながら
巡ってきたチャンスを仕留める様なスタイルで
嗅覚に優れた点取り屋と言う印象を個人的には受けます。
よって決まった得点パターンがあると言うよりも
色々な形でゴールを奪う事が出来るのが
30エンケティアの強みの様に感じます。

一方でこの試合で観た38バログンの印象は
自分の得意な形を持っていて
その形にハマったら絶対にゴールを逃す事のない
本格的なストライカータイプと言う印象で
相手のDFを背負ってもそのプレッシャーにも屈しないだけの
フィジカル的な強さを持っている所も
30エンケティアとは異なる所だと思います。

67分の28ウィロックのゴールを
アシストした場面がまさにそれで
17ソアレスがヘッドで前方に送ったボールを
ペナルティ内で収めた38バログンは
背後からのDFのプレッシャーに揺らぐ事なく
3人に囲まれようとしながらも
冷静に28ウィロックに繋げて
ゴールをお膳立てしました。
ペナルティ内のプレッシャーの強い所でも
しっかりと収める事が出来る所は
中央で縦パスが入れられない、収まらない
現在のアーセナルにとっても
必要な資質だと思います。

そしてストライカーとしても
パスを呼び込む動作や意思が明確で
その上、80分のゴールの場面の様に
パスを受けてから
シュートをゴールネットに突き刺すまでの
明確なイメージを持ってプレーしている様に観えます。

その様な38バログンですが
もしかしたら一番の強みかもしれないのが
1タッチ目が安定している所だと思います。
シュートのせよパスにせよ
常に次のプレーに最適なポイントに
ボールを置く事が出来るので
スペースがない状況でも苦にせずに
スムーズにシュートが撃てる所も
ストライカーとして重要なポイントだと思います。

このELでの活躍を観ますと
もうリザーブレベルではなく
確かに次のステップに移る時期に来ていると思います。
そういう意味ではこの夏に
ファーストチームでプレー出来る可能性のあるクラブへの
移籍の噂があったのも納得が出来、
これからシーズン後半に向けて
PLの舞台でも試して欲しいと思います。

ELは全勝で終わりましたが
対戦相手は全て格下のクラブでしたので
この流れがPLに反映する事はないかもしれませんが
1日でも早くPLでもゴールラッシュが生まれる所を
観たいと強く思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G2A EL:0G1A
6ガブリエウ     PL:2G0A 
7サカ        PL:1G0A EL:0G1A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A EL:1G0A
12ウィリアン     PL:0G3A
14オーバメヤン    PL:2G1A EL:1G0A CS:1G0A
15M=ナイルズ    PL:0G0A EL:0G1A 
19ペペ        PL:1G0A EL:3G3A
22マリ        PL:0G0A EL:1G0A
23D.ルイス      PL:0G0A EL:1G0A
25エルネニー     PL:0G0A EL:1G0A
24ネルソン      PL:0G0A EL:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:3G3A
30エンケティア    PL:1G0A EL:3G0A CC:1G0A
32スミス・ロウ    PL:0G0A EL:1G2A
38バログン      PL:0G0A EL:2G1A


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