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PL4:ARSENAL vs Sheffield United [Arsenal マッチリポート]

ARSENAL 2−1 Sheffield United
2020年10月4日(日)Premier League, Emirates Stadium

Goal
 (61)7Saka(←2Bellerín)
 (64)19Pépé (←2Bellerín)
 (83)McGoldrick
 

1Leno

23D.Luiz 6Gabriel 3Tierney

2Bellerín  25Elneny  8Ceballos  7Saka

  12Willian       14Aubameyang

30Nketiah


(57)30Nketiah>>>19Pépé 
(81)8Ceballos>>>34Xhaka 
(88)7Saka>>>15Maitland-Niles


Substitutes
 13Rúnarsson
 16Holding
 28Willock 
 9Lacazette


Arsenal 1.jpgブロックを築いてガッチリと引いて守ってきた
シェフィールドに苦しみましたが
その様な状況の中でもしっかりと崩して
2つのゴールを奪う事に成功しました。

先発は6ガブリエウと23D.ルイスを
遂に同時に起用してきて
右CBに23D.ルイス、中央に6ガブリエウ、
左CBに3ティアニーの3バックが組まれました。
WBには右に2ベジェリン、左に7サカが入り
CMFは25エルネニーと8セバージョスの
コンビが起用されました。
前線は右に12ウィリアン、左に14オーバメヤンが
起用されましたが
1トップには9ラカゼットではなく
30エンケティアが起用されたのは意外でした。

その9ラカゼットは開幕から
3試合連続ゴールを奪っており
前節のリバプール戦では
2つの決定機を決める事は出来ませんでしたが
その場面でのボールを引き出す
フリーランニングは完璧であり
調子的には決して悪くはなかったと思います。

そうなりますと時期が時期だけに
何度と無く湧いてきては消えていた
移籍の可能性がまた浮上してきたのかと心配しましたが
この夏の残留が決まったのは良かったと思います。

一方でこの試合では8セバージョスと共に
CMFに入った25エルネニーは
ある意味この試合の要だったかもしれません。

現在アーセナルが使っている
攻守で3バックから4バックへ変形する
ハイブリットなシステムでは
これまでは23D.ルイスを中央で起用していました。

しかし元々アルテタ監督は
左CBには左利きのCBを起用する構想を持っている様で
攻撃時に4バックへ変形した時には
3バックの中央のCBが左にスライドして
左CBの位置に移りますので
6ガブリエウを起用する場合には3バックの中央で起用し、
23D.ルイスを右CBで起用するのは当然の流れであり
これだけならばスピードにやや問題が出てきた23D.ルイスを
右CBで起用しなければならない不安はありますが
これまでのハイブリットなシステムと
何も変わりませんが
しかしこの試合ではそこに25エルネニーが加わる事で
新たな形態を観せたと思います。

この試合ではバックラインからのビルドアップの時には
シンプルに23D.ルイスと6ガブリエウが
ペナルティの幅辺りまで広がり
CMFの一人が中央に下がってくる形だけではなく
時には3ティアニーが空けた左サイドのスペースに
23D.ルイスと6ガブリエウがそのままスライドし、
空いた右サイドのスペースには
4バック時代に34ジャカが左サイドに下がってきた様に
25エルネニーが右サイドに下がってきて
あたかも25エルネニー、23D.ルイス、6ガブリエウが並ぶ
3バックの様な形になったり、
従来ならばビルドアップ時には右WBの2ベジェリンが
右SBの様にタッチライン側のボールの逃げ場になっていましたが
この試合ではそのタッチライン側のボールの逃げ場を
25エルネニーが務めていたりしていました。
よってこの試合では左利きの34ジャカではなく
右利きの25エルネニーを起用した理由は
この様な役割を担う必要があったからだと思われます。

25エルネニーが右サイドに下がってきて
バックラインは25エルネにー、23D.ルイス、
6ガブリエウの3バックの様な形になった時には
1Leno

25Elneny 23D.Luiz 6Gabriel

2Bellerín   8Ceballos   3Tierney

12Willian      7Saka 

      30Nketiah  14Aubameyang

この様な形になり、

本来のSBの様に攻め上がる事はありませんが
右SBがカバーするエリアにスライドしてきて
25エルネニー、23D.ルイス、6ガブリエウ、3ティアニーの
4バックの様な形になった時には
1Leno

23D.Luiz   6Gabriel

25Elneny   8Ceballos   3Tierney

2Bellerín     7Saka 

  12Willian         14Aubameyang

30Nketiah

この様な形になり
2ベジェリンと7サカの両WBはワイドな位置だけではなく
ハーフスペースを突くインサイドハーフの様な位置で
プレーしていた様にも観えました。

現在のハイブリットなシステムを機能させる上で
これまでは左サイドをフレキシブルにプレーする事で
それを可能にしていましたが
今後も23D.ルイスと6ガブリエウを同時起用するならば
この試合の様に右サイドもフレキシブルにプレーする場面が
多くなると思われます。
とは言え、実際このスタイルでプレーするのは
この試合が初めてだった事もあり
まだ左サイド程はスムーズに機能していなかったと思います。

試合はブロックを築いてゴール前を固めていた
シェフィールドからどの様にしてゴールを奪う事が出来るか。
特に攻撃面でのクリエイティビティーに問題があった
昨シーズンからどれだけ成長したかが
試される様な展開でしたが
結果的にはその成長をしっかりと示したと思います。

51分過ぎ、中央やや右の位置でボールを受けた7サカから
左サイドのハーフスペース辺りにポジションをとっていた
8セバージョスにパスが送られ、
そのボールをゴール前に走り込んできた
14オーバメヤンに合わせる様に
ダイレクトでパスが送られました。
残念ながら僅かに届きませんでしたが
触れれば確実にゴールを奪えた可能性が高い
切れ味の鋭い仕掛けだったと思います。

特に7サカからパスを受けた
8セバージョスは14オーバメヤンへ
ダイレクトでパスを送ったセンスは勿論ですが
その前にバックステップして
マークを受けていたランドストラムの
視野から上手く消え、
同時にそのランドストラムと
右SBのバルドックとの間に
大きなギャップを作る事に成功した
一連の動きは素晴らしかったと思います。
その上でそのポジショニングでパスを受けた事で
ゴール前に走り込んできた
14オーバメヤンが合わす事が出来る
角度の付いたダイレクトパスを
送る事が出来る様になりましたので
この仕掛けは8セバージョスの位置どりが
肝だった様に感じます。

そして先制点の場面では連動性のある
完璧な崩しだったと思います。

61分、12ウィリアンからパスを受けた19ペペが
遅れて走り込んできた25エルネニーに繋ぎ
その25エルネニーから送られたパスを
14オーバメヤンがダイレクトでDFラインの裏に送って
2ベジェリンが裏に抜け出しました。
そして2ベジェリンから送られた柔らかいタッチの折り返しを
ファーサイドで7サカがヘッドで押し込みゴール!!

12ウィリアンが縦に仕掛ける素振りを観せた事で
一度DFラインを下げさせ、
それにより出来たDFラインの前のスペースに
25エルネニーが走り込み
その25エルネニーと14オーバメヤンに対応する為に
再び前に出ようとした所で
DFラインの裏の2ベジェリンに繋げて
最後は全体的に右に寄っていた為に
手薄になったファーサイドの7サカが決めると言う
縦に横に完璧に揺さぶって崩す事に成功していました。

そして追加点は個の力でこじ開けました。

64分、それまで丁寧にパスを繋いでいましたが
右サイドのライン側でパスを受けた19ペペが
2ベジェリンにパスを送った所で
スイッチを入れる様に右サイドの裏に向かって走り出し
その2ベジェリンからのリターンを受けた19ペペは
そのままトップスピードでペナルティの中に侵入した所で
左脚を振り抜きゴール!!

これまでの19ペペは足下でパスを受けたがり
受けた所から対峙する相手をかわして突破を図る
個の力だけで解決しようとするウイング的なプレーに
固執する場面が多かったのですが
今シーズンの19ペペは以前よりも
コンビネーションを意識して
スペースに走り込む場面が増えた様に感じます。
それと共に最近の19ペペは守備の局面でサボる事もなく
逆にアグレッシブに相手にチャージする様になりましたので
全体的に積極性が増えており
言うなれば気持ちの中で何か変化が生まれている様に観えます。

今後もこの場面の様な積極性、そして強引さを継続出来れば
今シーズンは一皮剥けるかもしれません。

昨シーズンのままならば
この試合の様に引いて守られてしまうと
ゴールをこじ開ける事が出来ずに
場合によってはカウンターを受けて
撃沈する場面もありましたが
例え中々チャンスが作れなくても
自らのスタイルを貫き
最終的に完璧に崩してゴールを奪う事に成功したのは
非常に大きな成長を感じます。

この様な戦いを続ける事が出来れば
昨シーズンの様な取りこぼしは減り
トップ4にまた一歩近づく事が出来ると思います。


C'mon Arsenal !!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2ベジェリン     PL:0G2A
6ガブリエウ     PL:1G0A
7サカ        PL:1G0A CS:0G1A 
8セバージョス    PL:0G1A
9ラカゼット     PL:3G0A
12ウィリアン     PL:0G2A
14オーバメヤン    PL:1G1A CS:1G0A
19ペペ        PL:1G0A
30エンケティア    PL:1G0A CC:1G0A


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