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2020/21シーズンに向けて〜〜補強のポイント、その2〜〜 [Arsenal F.C.]

2020/21シーズンに向けて:補強のポイント、その2

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〜〜CMF・DMF〜〜

アルテタ監督が就任してから
このポジションの役割は明確になったと共に
より多くの役割が与えられる様になったと思います。
そして特に34ジャカは
アルテタ監督のシステム上
最も重要な役割を与えられていたと思います。

ダブルボランチの左に入った34ジャカは
攻撃時にはインサイドハーフの様に前に出て
トップ下の10エジルとコートを分ける様に
前線の背後から攻撃のスイッチを入れるパスを送る役割を担い
反対に守備に回った時には
ウイングの位置にまで上がった左SBの背後のスペースを
カバーする役割を担っていました。
そして今シーズンも対応に苦慮していた
バックラインへの激しいプレスを相手が仕掛けてきた時には
バックラインの左のエリアに下がっていき
2人のCBと3バックを形成する様な位置どりをとって
バックラインへの相手のプレスの的を絞らせなくし
そしてそこからボールを供給する役割も担っていました。

そしてアルテタ監督が就任してから
この34ジャカとコンビを組む様になったのが11トレイラであり
その11トレイラが怪我で離脱してからは
8セバージョスがコンビを組む様になりました。

11トレイラが組んだ時は
頻繁にポジションを変える34ジャカが空けた
中盤の底の広大なスペースを埋める
守備的な役割が大きかったと思いますが
一方で8セバージョスが入った時には
中盤の底の広大なスペースを
献身的にカバーすると共に
同時にゲームを作る司令塔として
前線にボールを供給する役割も担い
その存在感は際立っていたと思います。

反対にエメリ前監督時代に存在感を観せていた
29グエンドゥージはアルテタ監督が就任してから
存在感を薄めています。
プレースタイル的には34ジャカの役割よりも
11トレイラや8セバージョスの様な
中盤の底での役割が求められていると思いますが
現在は序列的に3番手に落ちていると思います。

この様にアルテタ監督は新たな形を取り入れた事で
アーセナルの中盤を活性化せせる事に成功したと言えますが
一方でローン移籍で加入している8セバージョスは
この夏に一度レアル・マドリーに戻る事が決まっており
一方で11トレイラに関しても
昨夏同様にナポリやミラン等の
イタリアのクラブからの引き抜きの噂が絶えず
予断が許せない状況です。

仮に8セバージョスがそのままローンバックしたとしても
個人的には29グエンドゥージが
その穴を埋める事が出来ると思っています、、、
勿論、成長すればの話ですが、、、。
ボールと共に動きながらパスを捌くスタイルは
ここ最近観せていた8セバージョスのプレーと被りますので
既に下地は出来ていると思います。
その上で、細かなプレー選択の正確性、
攻から守、守から攻への切り替え時のポジショニング、
そして献身性や責任感が改善出来れば
もう一皮剥ける様に感じていますので
ここ最近観せている8セバージョスのプレーを
良いお手本として成長を期待したいと思います。

一方で11トレイラが移籍してしまった場合には
スカッドから本職のDMFがいなくなる事を意味しますので
その穴を埋める守備力のあるDMFの補強は
必要になると思われます。

また現状のスカッドには
正確なロングフィードを蹴れる選手が不足していますので
今の34ジャカの役割を担う選手もいません。
よってこの夏は守備力があるDMFであると共に
バックラインからロングレンジのパスを供給できる様な選手を
一人加えて欲しいと考えます。


〜〜トップ下・サイドアタッカー〜〜

アルテタ監督が就任してから2列目は
右サイドアタッカーに19ぺぺ
トップ下に10エジル
左サイドアタッカーに14オーバメヤンと言う3人が
基本布陣として固定され
それを24ネルソンと35マルティネッリが
サイドをバックアップし
28ウィロックがトップ下をバックアップする陣容でした。

現状としては右サイドの19ぺぺは
PLのスタイルへの適応に苦しみ
まだ実力の一端しか観せていない印象ですが
一方でエメリ前監督時代には冷遇されていた10エジルは
アルテタ監督のポゼッション重視のスタイルの中で
復活の兆しを観せていたと思います。
そして左サイドで起用されている14オーバメヤンも
サイドで起用されていても
昨シーズン同様にゴールを量産しており
エースの重責にしっかりと応えています。

バックアップする若い選手達も
新加入の35マルティネッリを筆頭に
多くの出場機会を掴んでいる28ウィロックも
大きく成長した選手だと思いますが
昨シーズンブンデスリーガへローン移籍していた
24ネルソンと32スミス・ロウは
期待していた様な活躍は観せる事が
出来ていなかったと思います。

布陣的には実績のある選手を
伸び盛りの若手がバックアップすると言う形は
バランスが良いと思いますが
一方で契約が残り1年になる14オーバメヤンは
未だに新たな契約が締結出来ておらず
この夏は多くのビッグクラブからの引き抜きの噂が絶えません。

同様に契約が残り1年になる10エジルに対しても
この夏に放出する噂は絶えず、
こちらは他のクラブからの引き抜きの噂と言うよりも
コスト管理の側面から潜在的にフロント陣が
放出したがっていると言った方が良いのかもしれません。

仮にチームの主軸である2人が
この夏にチームを後にする様な事が起これば
戦力低下は免れませんが
その一方で14オーバメヤンが移籍した場合には
£5000万と言われる移籍金を手にする事が出来、
10エジルにしても£1500万〜2000万程度ならば
買い手が付くかもしれませんので
この夏の補強資金が足りないクラブとしては
この2人の放出を検討する可能性は否定出来ません。

勿論、14オーバメヤンが移籍したとしても
35マルティネッリが同じ様な役割を担えますし、
77サカを本来のサイドアタッカーとして起用すれば
14オーバメヤンとは異なる
ウイング的な役割を担う事が出来ます。
10エジルが移籍した場合にも
1トップをフォローするアタッカー的な役割と
前線からの激しいプレスが必要な時には28ウィロックを
従来のチャンスメイカーが必要な時には32スミス・ロウを
起用する事が出来ると思います。
とは言え、この2人と同等の働きを
すぐに観せる事が出来るかどうかは
これらの若い選手達の成長次第と言う部分が大きく
仮にこの2人がアーセナルを後にする様な事態になった時には
現実的には補強に動く事になると思います。


〜〜CF〜〜

アルテタ監督になってから
14オーバメヤンが左サイドに固定された事で
このポジションは9ラカゼットと
冬にローンバックしてきた30エンケティアの2人が
担う形になりました。

実績的には9ラカゼットの方が格上でしたが
その9ラカゼットはPLでは12月始めのゴールを最後に
2ヶ月以上ゴールに見放されていた事もあり
中断前の数試合では30エンケティアが
先発で起用される試合が出てきており
その序列の差はかなり縮まっています。

確かにチーム内での9ラカゼットの役割は
純粋な点取り屋だけではなく
前線からの激しいプレスや相手CBと競り合う汚れ役など
多岐に渡る役割を担っていますので
ゴール数が9ラカゼットの全てを評価するものではありませんが
それでも2ヶ月以上ゴールに見放されてしまうのは
ストライカーとしては物足りなさは否めません。

一方の30エンケティアはシーズン初めから
リーズへローン移籍で出ていましたが
思う様な出場機会が得られなかった為に
冬にアーセナルに戻ってきていました。
当初の予定では新たなローン先を探す予定だった様ですが
アルテタ監督に認められた事で残留する事になり
少しづつ出場機会を掴み始めています。

とは言え、エースストライカーを担うには
まだまだ成長が必要と言うのは言うまでもなく
純粋な点取り屋としてどこまで機能するかは
もうしばらく様子を見なければならないと思います。

個人的には14オーバメヤンをCFで起用する形も
ありだと思っていますが
現在のアルテタ監督のシステム上
攻撃時には左SBが最前線のワイドの位置を取って
右サイドアタッカーと共にウイングの役割を担い
反対に左サイドに入っている14オーバメヤンは
中に絞ってフィニッシャーとしてゴール前に入り込む形が
特徴だと思いますので
現状としてはストライカーである14オーバメヤンを
サイドからは移せないのかもしれません。

実績のある9ラカゼットと
若い伸び盛りの30エンケティアと言う
今シーズン後半の布陣は
バランス的には良いと思いますが
一方で純粋にゴールを奪う点取り屋としては
物足りなさは否めず
その物足りなさと前線からのプレス等の
チームを助ける献身的な働きとを天秤にかけた時に
アルテタ監督がどの様な評価を下しているのかは気になります。

ここ最近再び9ラカゼットには
アトレティコ・マドリーからの引き抜きの噂があり、
仮に9ラカゼットがアトレティコに引き抜かれた場合には
£5000万クラスの移籍金を得る事が出来ますので
補強資金が欲しいフロント陣が
放出に傾く可能性もあるかもしれません。
中断前の時期にアルテタ監督が
9ラカゼットから30エンケティアに代えた様に
9ラカゼットの点取り屋としての部分の不足感を
問題視しているのならば
9ラカゼットの放出を承諾して
新たなCFの補強に動く可能性は十分に考えられると思います。


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この夏の補強ポイントとしては

1、即戦力のCB

2、ローン期間が終了する8セバージョスと共に
  11トレイラが移籍する可能性のあるCMF・DMF

3、14オーバメヤンが引き抜かれた場合にはその穴埋めとしてのストライカー

4、9ラカゼットが引き抜かれた場合にはその穴埋めとなるCF

5、2ベジェリンをバックアップする右SB

6、10エジルが退団した場合にはその穴埋めとなる攻撃的MF

7、26マルティネスが引き抜かれた場合にはその穴埋めとなる第2GK

と個人的には考えます。


・・・つづく。



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