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PL7:Manchester United vs ARSENAL [Arsenal マッチリポート]

Manchester United 1−1 ARSENAL
2019年9月30日(月)Premier League, Old Trafford

Goal
 (45)McTominay
 (58)14Aubameyang(←77Saka)
 

1Leno

21Chambers 5Sokratis  23Luiz  31Kolasinac

34Xhaka

  11Torreira     29Guendouzi

19Pepe               77Saka

14Aubameyang


(55)11Torreira>>>8Ceballos
(75)19Pepe>>>24Nelson
(79)77Saka>>>28Willock


Substitutes
 26Martinez
 15Maitland-Niles
 16Holding
 35Martinelli


Arsenal 1.jpgお互いのチームが真正面から
ぶつかりあった様な
気持ちの良い試合になりました。

先発はGKには1レノが入り
DFラインはCBは
5ソクラティスと23ルイスのコンビが起用され
左SBには31コラシナツが起用されましたが
右SBに15ナイルズではなく
この試合では21チェンバースが起用されました。
中盤はアンカーには34ジャカが
インサイドハーフには
11トレイラと29グエンドゥージが起用され
前線は右に19ぺぺ、左に77サカ、
トップに14オーバメヤンが入る
4−3−3が組まれました。

試合は高い位置から積極的に仕掛けるプレスと
ゴール前をしっかりと閉めた強度の高いディフェンスで
ユナイテッドにペースを掴ませない様に
上手くコントロールしながら
縦に速い攻めを狙う流れでしたので
両チーム共にシュートチャンスが巡ってくるまで
時間を要しました。

28分過ぎ、左サイドのライン際で
29グエンドゥージと34ジャカがプレスを掛けたこぼれ球を
ペレイラに拾われてしまい
そのままドリブルで侵入してきた所から
ペナルティの手前で23ルイスもかわされてしまい
シュートを撃たれてしまいましたが
このシュートは1レノのファインセーブでゴールを死守。

29分過ぎ、左サイドのライン際に開いていた
14オーバメヤンからの楔のパスを受けた77サカの
リターンパスを受けた14オーバエヤンは
リンデロフに止められてしまいましたが
そのこぼれ球を拾った77サカから
右サイドでフリーだった19ペペへ送ったボールを
19ペペがダイレクトで左脚を振り抜きましたが
枠を大きく外してしまいゴールならず。

35分過ぎ、23ルイスのロングパスを受けて
左サイドの深い位置に侵入した14オーバメヤンが送ったクロスを
逆サイドで受けた19ペペが左脚を振り抜きましたが
ジャストミートする事が出来ずにゴールならず。

この試合の19ペペは良くなかったと思います。
序盤から試合に入れていない印象で中々流れに乗れず
時々ドリブルで存在感を観せる場面もありましたが
巡ってきたシュートチャンスやクロスを入れる場面で
しっかりとボールコントロールする事が出来ず、
全体的にボールが足に付いていない印象を受けました。

41分過ぎ、ボールを持っていた29グエンドゥージが
ポグバの激しいショルダーチャージで
吹っ飛ばされてボールを失った所から
ポグバが送ったロングスルーパスで
ラッシュフォードに抜け出されてしまいました。
しかしそのラッシュフォードに対して
戻ってきた5ソクラティスが
なんとか蓋をした事でシュートは撃たせず。

43分過ぎ、左サイドからのユナイテッドのCKをクリアーした所から
カウンターが始まりました。
そのクリアーボールを受けた19ペペから送られた
前方へのロングパスを
ペレイラが足を滑られて後逸した事で77サカに通り
その77サカがそのままドリブルで持ち込んで左脚を振り抜きました。
逆サイドを狙ったそのシュートは
デ・ヘアの好セーブで阻まれ、
そのこぼれ球を対して走り込んできた29グエンドゥージが
右脚でゴールを狙いましたが
そのシュートもデ・ヘアの好セーブで阻まれてしまい
惜しくもゴールならず。

リンデロフと1対1の状況で
ドリブルに自信を持ている77サカならば
自ら仕掛けてフィニッシュを選択するのは
間違いではなかったと思いますが
その一方で29グエンドゥージが逆サイドからフリーで
走り込んできていましたので
77サカは自らシュートを撃たずに
その29グエンドゥージにラストパスを出していても
面白かったかもしれません。

前半終了間際のビッグチャンスでしたが
この後のCKからのカウンターの流れから
先制点を奪われてしまいました。

45分、アーセナルの右CKのクリアーボールを収めた
ペレイラから送られたスルーパスで
ジェームズに左サイドの突破を許してしまい
そこからゴール前にグラウンダーのクロスが入れられてしまいました。
そのクロスは逆サイドに走り込んできた
ラッシュフォードには合いませんでしたが
そのラッシュフォードから折り返されたボールを
マクトミネイにペナルティの外側から
ミドルシュートを決められてしまい失点。
ここまで強度の高い守備で
ユナイテッドの攻撃を上手く押さえ込んでいただけに
先制点を奪われてしまったのは非常に残念でした。

後半は前半に比べてより前に出る意識が強くなった事で
ゴールに迫る場面が増えたと思います。

50分過ぎ、29グエンドゥージからの
サイドチェンジのパスを右サイドで受けた21チェンバースから
14オーバメヤン〜21チェンバース〜14オーバメヤンと繋ぎ
14オーバメヤンが深い位置にまで侵入した所から入れたクロスを
ゴール正面で11トレイラが
ダイレクトで合わせようとしましたが
ジャストミートせず。
11トレイラを見ていたリンデロフが
なぜかズルズルと下がってしまった事で
11トレイラは完全にフリーの状態になっていただけに
決めなければならない決定機だったと思います。

このシュートチャンスを活かせなかったからではないと思いますが
この後11トレイラに代わって
8セバージョスが投入されました。
確かにこの試合のアーセナルの中盤の構成は
34ジャカにせよ29グエンドゥージにせよ
パスを供給する側のタイプの選手ですので
残ったインサイドハーフに入っている11トレイラが
積極的にゴール前に顔を出さざる得ない状況だったのかもしれません。
勿論、元々11トレイラは攻撃的MFでしたので
攻撃するのは大好きだと思いますが
残念ながらその攻撃的MFでは大成しなかった過去がある様に
ゴール前で絡むプレーには限界があるのも事実だと思います。
この試合での11トレイラは中盤の広い範囲をカバーしながら
調子が良い日にはユナイテッドの最重要人物になるポグバに対して
ガツガツとプレッシャーを掛けて自由を奪っていた様に
アグレッシブなプレーで中盤を引き締めていたと思います。
その11トレイラを下げて
中盤のバランスを崩すリスクを冒してでも
更に攻勢を強める為に
攻撃的な8セバージョスを早々に投入したのは
個人的には良い判断だったと思います。

そして相手のミスから同点ゴールを奪う事に成功しました。

58分、右サイドからのユナイテッドのスローインから
19ペペのプレスに曝されたトゥアンゼベが
ミスパスを犯してしまい
そのミスパスを受けた77サカが
ダイレクトで送ったパスを受けて抜け出した14オーバメヤンが
左脚の浮き球で綺麗に流し込みゴール!!
と思ったら判定はオフサイド、、、。
しかしこのオフサイドの判定はVARの対象となり
14オーバメヤンの遥か後ろに
マグワイアが残っていた事が確認され
同点ゴールが認められました!!

それにしても線審には目の前にいた
マグワイアが見えていなかったのでしょうか?
しかしその様な事はあり得ないと思います。
なぜならばこの時のこの線審は
マグワイアをオフサイドラインの基準点として動いていましたので
マグワイアの事が見えなかったと言うのは
全く言い訳になりません。
それにしても非常に恥ずかしいミスジャッジだと思います。

このゴールで勢いに乗ったアーセナルは
さらにユナイテッドゴールに迫りました。

59分過ぎ、8セバージョスからのサイドチェンジのパスを
右サイドで受けた21チェンバースが
一度29グエンドゥージに預けた所から
裏のスペースに走り込む動きに合わせて
29グエンドゥージから絶妙なスルーパスが送られました。
そしてそのスルーパスを受けた21チェンバースから送られたクロスを
ゴール前で77サカが合わせましたが
そのシュートはリンデロフの脚に当たってしまい
残念ながら枠から外れてしまいました。

この時間帯は完全にアーセナルが流れを掴みましたが
その後はユナイテッドが反撃してきました。

63分過ぎ、リンデロフからの縦パスを受けた
ラッシュフォードが左サイドのペレイラに展開し
そのペレイラが持ち込んで左脚を振り抜きました。
そのシュートは23ルイスがブロックしましたが
そのこぼれ球を受けたポグバに
ペナルティの外側から強烈で正確なミドルシュートを
撃たれてしまいましたが
これも僅かに枠の外で救われました。

69分過ぎ、ヤングが入れた右サイドからのCKを
ファーサイドから走り込んできたマクトミネイに
ヘッドで合わされてしまいました。
このヘッドも枠を捉える事なく救われましたが
完全にフリーの状態で合わされてしまいましたので
非常に危険な場面だったと思います。

72分過ぎ、左サイドからのユナイテッドのCKからの流れで
ペレイラからのパスを受けたマグワイアに
ペナルティの外側から強烈なミドルシュートを撃たれてしまいました。
このシュートは1レノのファインセーブでゴールを死守しましたが
この時間帯は完全にユナイテッドにペースを掴まれてしまいました。

この後、最後まで調子を上げられなかった19ペペに代わり
24ネルソンが投入されました。

77分過ぎ、マグワイアからのパスを受け
左サイドからドリブルで仕掛けてきたジェームズを
24ネルソンが対応しましたが
止める事が出来ずに深い位置にまで侵入を許してしまいました。
そこから送られた鋭いクロスは
21チェンバースがブロックして事なきに済みましたが
前評判通りこのジェームスを止めるのは
そう簡単な事ではない印象です。

この後にこの試合で仕掛けの切り札になっていた77サカに代わり
そのまま左サイドに28ウィロックが投入されました。
勝利の為にもう1点欲しい状況であると共に
勢いに乗るユナイテッドにも対応しなければならないと言う状況で
深い位置からでも前に運ぶ事が出来る推進力と
サイドの広い範囲をカバーしてサイドの強度を上げる事で
ペースを引き戻す役割を28ウィロックは託されたのかもしれません。

28ウィロックが投入された事で
要所要所の場面で止める事は出来ましたが
それでも完全にユナイテッドの勢いを止める事が出来ず
両チームともに最後まで激しくゴールに迫る場面が続きました。

89分過ぎ、ドリブルで切り込んできたマクトミネイを
23ルイスのチャージでFKを与えてしまいました。

90分過ぎ、ラッシュフォードが蹴った
ペナルティのすぐ外側からのそのFKは
ゴール左隅を捉えた鋭いFKでしたが
これも1レノのファインセーブで防ぎゴールを死守。

91分過ぎ、左サイドからのスローインを受けた28ウィロックが
そのままドリブルでペナルティ内に侵入した所から
24ネルソンへラストパスが送られましたが
シュートはジャストミートせずにゴールならず。
28ウィロックのグイグイと推しの強いドリブル特徴が出た仕掛けでしたが
一方で24ネルソンはゴール前でフリーだっただけに
もう少しどうにかならなかったのかと思います。

試合はこのまま1−1のドローで終演。

これまでの対戦では
特にモウリーニョが指揮していた時代は
熱くなるが為に激しさよりも荒さが目立つ事が多くなり
不快に感じる試合もありましたが
今回の対戦では正々堂々と真正面からぶつかり合う様な
アグレッシブな展開が最後まで続きましたので
観ていて非常に気持ちの良い試合だったと思います。


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1レノ

 ビッグセーブでチームを救う。 失点の場面では5ソクラティスと34ジャカの陰になってしまったのか?一歩も動く事が出来ず。
 
21チェンバース

 早々に不用意なファールでカードを受けるも、そのファールに対して尾を引く事もなくその後も強度の高いプレーを観せていた。 そして途絶える事のない勝利への強い意志を示し続ける様に右サイドを上下動を繰り返し、特に右サイドの裏のスペースへ走り込むプレーで大いに脅威を与えていた。 試合終了間際には左ハムストリングが痙攣?していたのは心配だがこの試合のベストの一人だった。

5ソクラティス

 強度の高いプレーでゴール前でユナイテッドの攻撃を跳ね返し続ける。

23ルイス

 軽い対応で突破を許す場面もあったが全体的には強度の高いプレーでユナイテッドの攻撃を跳ね返し続けた。

31コラシナツ

 気迫がこもったアグレッシブなプレーを観せる。

34ジャカ

 批判される程悪くはなかったと思うが、不用意なファールを犯してしまう所は変わらず。

11トレイラ

 中盤の広い範囲をカバーしつつ、ポグバにプレッシャーを掛け続けてペースを掴ませず。 中盤の強度を保つ大きな役割を担っていた。 一方で中盤の構成上、パスの出し手タイプの2人に対してゴール前に侵入する役割を担わざる得ない部分があり、積極的にゴール前にまで侵入するも決定機は決められず。 後半途中に攻勢を強める為に8セバージョスと交代する。 

29グエンドゥージ

 攻守において誰よりも一歩目が早く、そして決して脚を止める事がなかった。 ボールを持てば非常に早くボールを供給して攻撃陣のテンポを上げ、守備の面でも強度の高いプレーにも対応出来ていた。 誰よりも強く勝利を欲していた様に観え、この試合のベストの一人だった。 

19ペペ

 最初から試合に入れず、その後も流れに乗れていなかった。 シュートの場面でもクロスを入れる場面でもボールが足に付いていない様にボールをコントロール出来ておらず、丁重なパフォーマンスに終始する。 
 
77サカ

 試合を振り出しに戻す14オーバメヤンのゴールをアシストする。 スペースのない所でもボールを失わないキープ力と突破力に加え、今シーズンの77サカは激しいボディーコンタクトを受けてもブレないフィジカル的な強度とボディーバランスを手に入れた事で容易に止める事が出来ないアタッカーに変貌しつつある。 活きの良い若手というよりも、28ウィロックと共にもう主力の一人と言えるレベルだ。 

14オーバメヤン

 この試合で唯一放ったシュートをゴールに結びつけてチームのピンチを救う。 決めるべき時に決める事の出来るのはエースストライカーの証拠。

8セバージョス

 11トレイラに代わり後半途中から投入される。 攻勢を強める目的だったが効果は断片的だった。

24ネルソン

 19ペペに代わり後半途中から投入されるもプレーのスピードも強度も周囲と同じレベルでプレー出来ず。 この試合の激しく速い展開に乗り切れなかった。

28ウィロック

 77サカに代わり後半途中から投入される。 激しいアップダウンにも耐えうる強度と推進力の高さで右サイドでの優位性を保とうとした。
 
 
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ピッチでプレーしている選手達からは
勝とうとする強い意志と共に
誰一人として勝つ事しか信じていないかの様な
信念や執念を感じる試合だったと思います。

そしてユナイテッドもホームでの意地を観せる様に
強度の高いプレーで応戦した事で
両チーム共に正々堂々と真正面からぶつかり合った
気持ちの良い試合になりました。

この様な心身共に強度の高い試合が出来る所は
チームにとっては良い傾向だと思いますが
それと共にチームの中からも強い突き上げがある所も
今のアーセナルにとっては良い傾向だと思います。

本当の意味でSBとしてのプレーが未だに出来ていない
15ナイルズを横目に
持てる力を一切出し惜しみせずに
結果が出なければ終わってしまう様な危機感を持って
常に全力でプレーしている21チェンバース、
プレシーズンから大きな成長を観せている28ウィロックと
その28ウィロックに触発されたのか
これまで以上に攻守のインテンシティーを高めて
中盤を支配する勢いの29グエンドゥージ、
そして18歳になったばかりとは思えない
冷静さと自信に満ち溢れたプレーを観せている77サカ等、
昨シーズンまでのレギュラー選手達を
完全に押しのけてしまう程の勢いを
チームに注入していると思います。

ここに怪我から完全に復帰してくる16ホールディング、
2ベジェリン、3ティアニーが加わる事で
チーム内には更に激しいポジション争いが生み出され
それがチームを成長させてくれる事になると思います。

勿論、この試合は勝つチャンスのあった試合だっと思いますので
ドローという結果は残念でしたが
この様にチームの底力を押し上げる潮流と
ピッチの上でのメンタル的な強度を示し続ける事が出来れば
今後は必ず結果も付いてくると思います。


C'mon Arsenal !!


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2ベジェリン     PL:0G0A EL:0G0A CC:0G1A
8セバージョス    PL:0G2A
9ラカゼット     PL:2G0A
11トレイラ      PL:1G0A
14オーバメヤン    PL:7G0A EL:1G0A
15ナイルズ      PL:0G2A 
16ホールディング   PL:0G0A EL:0G0A CC:1G0A
19ペペ        PL:1G1A EL:0G1A
21チェンバース    PL:1G0A EL:0G0A CC:0G3A
24ネルソン      PL:0G0A EL:0G0A CC:1G1A
28ウィロック     PL:0G0A EL:1G0A CC:1G0A
29グエンドゥージ   PL:0G1A 
31コラシナツ     PL:0G1A
35マルティネッリ   PL:0G0A EL:0G0A CC:2G0A
77サカ        PL:0G1A EL:1G2A


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